JP2013080653A - プッシュスイッチ及びこれを備えた入力装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 本発明は、部品点数を低減でき且つ可動接点の脱落を抑制できるプッシュスイッチを提供する。
【構成】 プッシュスイッチPは、基板10上に設けられた固定接点20a、20bと、接触部31と、接触部31よりも基板側に位置する接触部32とを有する可動接点30と、接触部31が固定接点20aに、接触部32が固定接点20bに間隙を有して対向した状態で、可動接点30を基板側から支承する支承部40とを備えている。接触部31に第1段の押下がされると、支承部40の一部が弾性変形すると共に、可動接点30が移動し、接触部32が固定接点20bに接触し、接触部31に第2段の押下がされると、支承部40の一部が弾性変形すると共に、可動接点30が移動し、接触部32が固定接点20bに接触した後、可動接点30が基板側に弾性変形し、接触部31が固定接点20aに接触する。
【選択図】 図3A

Description

本発明はプッシュスイッチ及びこれを備えた入力装置に関する。
この種のプッシュスイッチとしては第1、第2プッシュスイッチがある。第1プッシュスイッチは、基板と、この基板上に間隔をあけて配設された第1、第2、第3固定接点と、基板上に積層された第1、第2可動接点とを備えている。第1可動接点の脚部が第2固定接点に接触し、第2可動接点の脚部が第3固定接点に接触している。第2可動接点の頂部は、第1可動接点の頂部の上方に間隙を有して配置されている。第2可動接点の頂部が押下されると、当該第2可動接点が弾性変形して第1可動接点の頂部に接触し、第2、第3固定接点が導通する。第2可動接点の頂部が更に押下されると、第1、第2可動接点が弾性変形して当該第1可動接点の頂部が第1固定接点に接触し、第1、第2、第3固定接点が導通する(特許文献1参照)。
一方、第2プッシュスイッチは、基板と、この基板上に設けられた第1固定接点と、基板上に第1固定接点と間隔をあけて設けられた一対の第2固定接点と、基板上に設けられたスペーサと、スペーサに貼付され且つ基板に対向するテープと、このテープの基板対向面に接着された反基板側に凸の断面視円弧状の可動接点とを備えているものがある。可動接点は、テープに接着された状態で、両端部が第2固定接点に間隙を有して対向し、頂部が第1固定接点に対向している。可動接点の頂部が押下されると、可動接点の両端部が第2固定接点に接触し、当該第2固定接点が導通する。可動接点の頂部が更に押下されると、可動接点が弾性変形し、当該可動接点の頂部が第1固定接点に接触し、第1、第2固定接点が導通する(特許文献2参照)。
特開平11−162286号公報 特開2005−183171号公報
第1プッシュスイッチは、2つの可動接点が必要不可欠であるので、部品点数が多くなる。一方、第2プッシュスイッチは、可動接点が一つであるので、第1プッシュスイッチに比べて部品点数の低減を図ることができる。しかし、可動接点がテープに接着されているだけであるので、第2プッシュスイッチが長期間使用され、テープの接着力が低下すると、可動接点がテープから脱落する恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、部品点数の低減を図ることができ且つ可動接点の脱落を抑制することができるプッシュスイッチ及びこれを備えた入力装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1プッシュスイッチは、基板と、前記基板上に設けられた第1固定接点と、前記基板上に前記第1固定接点に間隔をあけて設けられた第2固定接点と、第1接触部と、高さ位置が前記第1接触部の高さ位置よりも前記基板側に位置する第2接触部とを有する可動接点と、前記第1接触部が前記第1固定接点に間隙を有して対向し、前記第2接触部が前記第2固定接点に間隙を有して対向した状態で、前記可動接点を基板側から支承する支承部とを備えている。前記第1接触部に対して第1段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形すると共に、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触するようになっている。前記第1接触部に対して前記第1段の押下よりも基板側に近い第2段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形する一方、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触し、その後、前記可動接点が前記基板側に弾性変形し、前記第1接触部が前記第1固定接点に接触するようになっている。
このような発明の態様による場合、可動接点が支承部により基板側から支承されているので、可動接点の脱落を抑制することができ、装置の耐久性の向上を図ることができる。また、可動接点が一つであるので、前記プッシュスイッチの部品点数の低減を図ることができる。
本発明の第2プッシュスイッチは、基板と、前記基板上に設けられた第1固定接点と、前記基板上に前記第1固定接点に間隔をあけて設けられており且つ高さ位置が前記第1固定接点の高さ位置よりも反基板側に位置する第2固定接点と、第1、第2接触部を有する可動接点と、前記第1接触部が前記第1固定接点に間隙を有して対向し、前記第2接触部が前記第2固定接点に間隙を有して対向した状態で、前記可動接点を基板側から支承する支承部とを備えている。前記第1接触部に対して第1段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形する一方、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触するようになっている。前記第1接触部に対して前記第1段の押下よりも基板側に近い第2段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形すると共に、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触し、その後、前記可動接点が前記基板側に弾性変形し、前記第1接触部が前記第1固定接点に接触するようになっている。
このような発明の態様による場合、可動接点が支承部により基板側から支承されているので、可動接点の脱落を抑制することができ、装置の耐久性の向上を図ることができる。また、可動接点が一つであるので、前記プッシュスイッチの部品点数の低減を図ることができる。
前記支承部は、前記基板上に設けられた第1、第2スペーサと、前記第1、第2スペーサに懸架されたシートとを有する構成とすることが可能である。前記シートは、前記可動接点を支承しており且つ当該可動接点の押圧により弾性変形可能になっている。
このような発明の態様による場合、シートにより可動接点が支承されているので、支承部の厚み寸法の低減を図ることができる。よって、前記プッシュスイッチの装置高の低減を図ることができる。
前記可動接点は、前記第1、第2接触部の間の中間部を更に有する構成とすることが可能である。この場合、前記シートは前記可動接点の前記中間部を支承する構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、シートが可動接点の中間部を支承するようになっているので、シートが可動接点の端部を支承する場合に比べて、支承部の外形を小さくすることが可能になる。
前記シートは第1、第2開口を有する構成とすることが可能である。前記第1接触部は前記可動接点の頂部であって、前記第1開口を通じて前記第1固定接点に対向する構成とすることが可能である。前記第2接触部は前記可動接点の端部であって、前記第2開口に挿入され、前記第2固定接点に対向する構成とすることが可能である。
このような発明の態様による場合、前記可動接点の前記第2接触部がシートの第2開口に挿入され、第2固定接点に対向しているので、更なる前記プッシュスイッチの装置高の低減を図ることができる。
前記シートは、前記中間部を支承するリングと、このリングを支持する一対のブリッジとを更に有する構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、リングで可動接点の中間部を支持するようになっているので、可動接点の支承状態が安定する。
また、前記可動接点が前記第1、第2接触部の間の中間部を更に有する場合、前記支承部は、前記基板と前記可動接点の前記中間部との間に介在する弾性部材で構成することが可能である。このような発明の態様による場合、支承部が弾性部材のみで構成されているので、前記プッシュスイッチの部品点数を更に低減することができる。
前記基板は、第1面と、この第1面に設けられた凹部とを有する構成とすることが可能である。前記凹部内には前記第1、第2固定接点が設けられている。この場合、前記第1プッシュスイッチにおいては、前記第1、第2固定接点の上面の高さ位置を、前記基板の前記第1面の高さ位置と略同じ又は前記基板の前記第1面の高さ位置よりも低くすることが可能である。前記第2プッシュスイッチにおいては、前記第2固定接点の上面の高さ位置を、前記基板の前記第1面の高さ位置と略同じ又は前記基板の前記第1面の高さ位置よりも低くすることが可能である。
このような発明の態様による場合、第1、第2固定接点又は第2固定接点の上面の高さ位置が、基板の第1面の高さ位置と略同じ又は基板の第1面の高さ位置よりも低いので、前記プッシュスイッチの高さ寸法を増大させることなく、可動接点に外力を加える押下部材の移動長(ストローク長)を大きくすることができる。
前記プッシュスイッチは、前記反基板側から前記可動接点に接着されたカバーを更に備えた構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、可動接点が前記カバーに接着されると共に、支承部に支承されるので、当該可動接点の脱落を更に抑制することができる。
前記プッシュスイッチは、前記反基板側から前記第1、第2固定接点及び可動接点を覆うカバーを更に備えた構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、カバーにより、第1、第2固定接点及び可動接点が覆われるので、当該可動接点及び第1、第2固定接点に対して防塵することが可能になる。
前記支承部は、前記基板上に設けられたリング状のスペーサを有する構成とすることが可能である。この場合、前記第1、第2スペーサは、前記スペーサの互いに対向する一部である。
本発明の入力装置は、上述した何れかの態様のプッシュスイッチと、前記プッシュスイッチの可動接点の第1接触部の反基板側に配置され、当該第1接触部を押下可能な押下部とを備えている。
本発明の実施例1に係るプッシュスイッチの概略的平面図である。 前記プッシュスイッチの概略的正面図である。 前記プッシュスイッチの正面、平面、右側面を表した概略的分解斜視図である。 前記プッシュスイッチの背面、底面、左側面を表した概略的分解斜視図である。 前記プッシュスイッチの図1A中の3A-3A概略的断面図である。 前記プッシュスイッチの図1A中の3A-3A概略的断面図であって、可動接点の両端部が第2固定電極に接触した状態を示す図である。 前記プッシュスイッチの図1A中の3A-3A概略的図であって、可動接点の頂部が第1固定電極に接触した状態を示す図である。 本発明の実施例2に係る多方向入力装置の概略的平面図である。 前記多方向入力装置の概略的正面図である。 前記多方向入力装置の図4A中の5-5断面図である。 前記多方向入力装置の正面、平面、右側面を表した概略的部分分解斜視図である。 前記プッシュスイッチの設計変更例を示す概略的断面図である。 前記プッシュスイッチの別の設計変更例を示す概略的断面図である。
以下、本発明の実施例1及び2ついて説明する。
まず、本発明の実施例1に係るプッシュスイッチPついて図1A〜図3Cを参照しつつ説明する。図1A〜図2Bに示すプッシュスイッチPは、基板10と、第1固定接点20aと、一対の第2固定接点20bと、可動接点30と、支承部40と、カバー50と、補強板60とを備えている。以下、プッシュスイッチPの各構成要素について詳しく説明する。
基板10は、図2A〜図3Aに示すように、フレキシブルプリント基板である。基板10は、第1面11と、その裏側の第2面と、凹部12とを有している。基板10の第2面には補強板60が接着剤や両面テープで固着されている。補強板60は基板10よりも硬い板(例えば、金属板)である。基板10の第1面11には楕円形の凹部12が設けられている。
第1固定接点20aは、図2A及び図2Bに示すように、基板10の凹部12の中心部に設けられた円形の導体である。第2固定接点20bは、凹部12の第1固定接点20aの両側に当該第1固定接点20aに間隔をあけて設けられた内側に湾曲する円弧状の導体である。第1、第2固定接点20a、20bの上面の高さ位置は、図3Aに示すように、基板10の第1面11の高さ位置と略同じに設定されている。
支承部40は、図2A〜図3Aに示すように、スペーサ41と、絶縁シート42(シート)とを有している。スペーサ41は、基板10の第1面11上に接着された矩形のリング状の両面テープである。このスペーサ41の中心部には、当該スペーサ41を厚み方向に貫通する貫通孔41aが設けられている。貫通孔41aは基板10の凹部12と同じ楕円形であって、当該凹部12に連通している。
絶縁シート42は、可撓性を有するフィルム(例えば、PET(Polyethylene terephthalate)フィルム)である。この絶縁シート42は、フレーム42aと、一対のブリッジ42bと、リング42cと、第1開口42dと、一対の第2開口42eとを有している。フレーム42aは、スペーサ41と同形状であり且つスペーサ41の第1面11に接着されている。フレーム42aの互いに対向する第1、第2端部(第1、第2スペーサ)には、矩形状のブリッジ42bが設けられ、内側に延びている。ブリッジ42bの間には円形のリング42cが設けられている。このリング42cはブリッジ42bにより支持されている。ブリッジ42b及びリング42cは、スペーサ41の貫通孔41a上に配置され、後述するように可動接点30を支承する支承部本体となる。リング42c内には、円形の第1開口42dが設けられている。前記支承部本体(ブリッジ42b及びリング42c)とフレーム42aとの間には、一対の第2開口42eが設けられている。第1、第2開口42d、42eは、スペーサ41の貫通孔41aに連通している。
可動接点30は、図2A及び図2Bに示すように、導電性を有する楕円形の金属板であって、断面形状が上側(反基板側)に凸の円弧状となっている(図3A参照)。可動接点30は、第1接触部31と、一対の第2接触部32と、中間部33とを有している。第1接触部31は可動接点30の頂部である。第2接触部32は、可動接点30の長さ方向の両端部である。中間部33は、可動接点30の第1接触部31の周りのリング状の領域であって、第1、第2接触部31、32の間に位置している。中間部33は、図3Aに示すように絶縁シート42のリング42cに下側(基板側)から支承され、第1接触部31が絶縁シート42の第1開口42dを通じて第1固定接点20aに間隙を有して対向し、第2接触部32が絶縁シート42の第2開口42eに挿入され、第2固定接点20bに間隙を有して対向している。この状態が可動接点30の初期位置であり且つリング42cの初期位置である。初期位置で、可動接点30は浮いているので、第1、第2固定接点20a、20bに対して絶縁性が確保されている。
カバー50は第1、第2固定接点20a、20b及び可動接点30を覆う可撓性を有する樹脂フィルム(例えば、PET(Polyethylene terephthalate)フィルム)である。このカバー50は、接点取付部51と、接点取付部51の周りの固着部52とを有している。固着部52は、絶縁シート42のフレーム42aに粘着材で接着されている。接点取付部51は、可動接点30に粘着材で接着されることにより、上側(反基板側)に凸のドーム状に変形し、当該可動接点30を覆っている。この接着状態で、カバー50が支承部40の第1、第2開口42d、42e及び貫通孔41aを覆う。これにより、第1、第2開口42d、42e及び貫通孔41a内に塵や埃が侵入し、第1、第2固定接点20a、20b及び可動接点30に付着するのを防止している。
上述した構成のプッシュスイッチPは以下の通り組み立てられる。まず、凹部12が設けられた基板10を用意する。その後、サブトラクティブ法又はアディティブ法を用いて基板10の凹部12の底面に第1、第2固定接点20a、20bを形成する。サブトラクティブ法による場合、基板10の第1面11及び凹部12の底面に導電層を形成する。その後、印刷又は写真手段を用いてレジストで前記導電層上に第1、第2固定接点20a、20bに対応するパターンを形成する。その後、前記パターンから露出する前記導電層を化学的エッチングにより除去する。その後、周知の薬剤を用いて前記レジストを除去する。残った導電層が第1、第2固定接点20a、20bとなる。アディティブ法による場合、基板10の第1面11及び凹部12の底面にレジストを塗布する。その後、写真手段を用いて前記レジストに第1、第2固定接点20a、20bに対応する開口を形成する。その後、前記開口に無電解銅めっき等の手段で導電材料を析出させる。その後、周知の薬剤を用いて前記レジストを除去する。前記導電材料が第1、第2固定接点20a、20bとなる。なお、サブトラクティブ法又はアディティブ法を用いず、基板10の凹部12の底面に設けられた導電層をレーザー等で削ることにより、第1、第2固定接点20a、20bを得ることも可能である。
その後、基板10の第2面に接着剤又は両面テープで補強板60を固着する。その後、基板10の第1面11にスペーサ41を貼付する。その後、スペーサ41に絶縁シート42のフレーム42aを固着させる。このとき、絶縁シート42のブリッジ42b及びリング42cが、スペーサ41の貫通孔41aの上方に配置される。その後、可動接点30の一対の第2接触部32を絶縁シート42の第2開口42eに挿入する。すると、可動接点30の中間部33が絶縁シート42のリング42cに基板側から支持される。このとき、第1接触部31が絶縁シート42の第1開口42dを通じて第1固定接点20aに間隙を有して対向配置され、第2接触部32が第2固定接点20bに間隙を有して対向配置される。その後、カバー50の固着部52を絶縁シート42のフレーム42aに粘着材で接着すると共に、カバー50の接点取付部51を可動接点30に被せ、当該可動接点30に粘着材で接着する。このとき、カバー50により、支承部40の第1、第2開口42d、42e及び貫通孔41aが覆われる。
上述したプッシュスイッチPは図示しない入力装置に備えられる。この入力装置は、プッシュスイッチPと、押下部材(押下部)とを備えており、押下部材が直接的又は間接的に押下操作されることにより、プッシュスイッチPの第1、第2段の押下入力が可能になっている。以下、プッシュスイッチPの第1、第2段の押下入力について詳しく説明すると共に、プッシュスイッチPの各構成要素の動作について説明する。
図3Bに示すように、可動接点30の第1接触部31が押下部材によりカバー50の接点取付部51を介して下側(基板側)に押下(第1段の押下)されると、可動接点30が初期位置から下側に移動し、可動接点30の一対の第2接触部32が一対の第2固定接点20bに接触する。これにより、第2固定接点20b間が導通し、プッシュスイッチPの第1段の押下入力を示す信号が基板10を通じて外部に出力される。このとき、可動接点30の移動に伴って、カバー50の接点取付部51の外周部が弾性変形する一方、絶縁シート42のブリッジ42bが可動接点30に押圧されて弾性変形し、リング42cが初期位置から下側に変位する。
可動接点30が押下部材の第1段の押下から解放されると、カバー50の外周部及び絶縁シート42のブリッジ42bが復元し、リング42cを初期位置に復帰させる。これに伴って、可動接点30が初期位置に復帰する。
図3Cに示すように、可動接点30が押下部材によりカバー50の接点取付部51を介して第1段の押下よりも更に下側(基板側)に押下(第1段の押下よりも基板10に近い第2段の押下)されると、可動接点30が初期位置から下側に移動し、可動接点30の一対の第2接触部32が一対の第2固定接点20bに接触し、当該可動接点30が押下部材と第2固定接点20bとの間で圧縮される。これにより、可動接点30が基板側に弾性変形し、当該可動接点30の第1接触部31が第1固定接点20aに接触する。これにより、第1、第2固定接点20a、20b間が導通し、プッシュスイッチPの第2段の押下入力を示す信号が基板10を通じて外部に出力される。このとき、可動接点30の移動に伴って、カバー50の接点取付部51の外周部が弾性変形する一方、絶縁シート42のブリッジ42bが可動接点30に押圧されて弾性変形し、リング42cが初期位置から下側に変位する。
可動接点30が押下部材の第2段の押下から解放されると、可動接点30が復元すると共に、カバー50の外周部及び絶縁シート42のブリッジ42bが復元し、リング42cを初期位置に復帰させる。これに伴って、可動接点30が初期位置に復帰する。
以上のようなプッシュスイッチPによる場合、可動接点30が支承部40の絶縁シート42に下側から支承されると共に、当該可動接点30がカバー50に接着されているので、可動接点30の脱落を抑制することができ、プッシュスイッチPの耐久性の向上を図ることができる。また、可動接点30が一つであるので、プッシュスイッチPの部品点数の低減を図ることができる。
また、可動接点30が絶縁シート42に支承され且つ可動接点30の両端部である第2接触部32が絶縁シート42の第2開口42eに挿入されている。よって、プッシュスイッチPの装置高の低減を図ることができる。また、第1、第2固定接点20a、20bの上面の高さ位置と、基板10の第1面11の高さ位置とが略同じになっているので、プッシュスイッチPの装置高を増大させることなく、押下部材の移動長(ストローク長)を大きくすることができる。
次に、本発明の実施例2に係るプッシュスイッチP’及びこれを備えた多方向入力装置について図4A〜図6を参照しつつ説明する。図4A〜図6に示す多方向入力装置は、押下ボタン100の押下操作入力、ダイヤル200の四方向の第1、第2段の傾動操作入力及びダイヤル200の回転操作入力が可能である。前記多方向入力装置は、押下ボタン100と、ダイヤル200と、弾性片300と、キートップ400と、プッシュスイッチ500と、4つのプッシュスイッチP’と、回転検出手段600とを備えている。以下、前記多方向入力装置の各構成要素について詳しく説明する。
ダイヤル200は、図4A〜図5に示すように、プッシュスイッチP’の後述する基板10’に対して略平行な原点位置から周囲の任意方向に傾倒操作可能であり且つ基板10’に対して略平行に回転操作可能なリング状の樹脂製の成形品である。このダイヤル200は、天板210と、軸部220と、外壁230と、固定板240とを有している。天板210の中央部には円形の孔211が開設されている。この天板210の孔211の下側の内周縁部には円筒状の軸部220が立設されている。この軸部220は孔211に連通しており且つ当該孔211よりも径が大きい孔221を有している。また、軸部220の下面にはリング状の金属板である固定板240が熱かしめ等により取り付けられている。この固定板240の内径は軸部220の孔221の内径と略同じであり、固定板240の外径は軸部220の外径よりも大きくなっている。このため、固定板240の外周縁部が軸部220から外側に突出している。また、天板210の下面の外周縁部には、軸部220よりも高さ寸法の小さい円筒状の外壁230が立設されている。天板210と軸部220と外壁230とが弾性片300及びキートップ400の後述する軸受け部410の上段部411を収容するリング状の収容空間αを区画している。
弾性片300は、図5に示すように、プレス成形された円弧状の金属製の板バネである。この弾性片300の頂部が、ダイヤル200の天板210に固着され、両端部がキートップ400の後述する凸凹面411bに弾性的に当接している。
キートップ400は、図5に示すように、樹脂製の成形品である。このキートップ400は、軸受け部410と、4つの脚420と、4つのアーム430と、4つの押下部440とを有している。軸受け部410は、基板10’上に設置された断面形状が略凸字状の円筒である。この軸受け部410は、上段部411と、下段部412とを有している。上段部411には小径孔411aが、下段部412には小径孔411aに連通する大径孔412aが設けられている。上段部411は、ダイヤル200の収容空間αに収容され、ダイヤル200の軸部220に若干の隙間を有して外嵌している。上段部411の小径孔411aには、ダイヤル200の軸部220が若干の隙間を有して挿入されている。この上段部411がダイヤル200の軸部220を回転自在に軸支している。また、軸受け部410の上段部411の外周面は凸凹面411bが設けられている。ダイヤル200が回転すると、弾性片300が凸凹面411b上を振幅移動する。これによりダイヤル200の回転操作に操作感を付与するようになっている。
下段部412の大径孔412aの底面(すなわち、小径孔411aの下側の周縁部)は段差部412a1となっている。この大径孔412aの径は、ダイヤル200の固定板240の外径よりも大きくなっている。大径孔412a内にダイヤル200の固定板240が収容され、当該固定板240の外周縁部が段差部412a1に当接している。ダイヤル200が原点位置から傾動すると、ダイヤル200の固定板240の傾動方向の反対側の部分が段差部412a1の前記傾動方向の反対側の部分に当接して当該ダイヤル200の傾動の支点として機能するようになっている。下段部412の外周面には、下向き略L字状の脚420が90°間隔で配設されている。脚420はプッシュスイッチP’の基板10’及び補強板60’に固着されている。
各アーム430は、図6に示すように、脚420間に懸架された弾性変形可能な円弧状の板である。各押下部440はアーム430の頂部の上下面に突設された突起である。この押下部440は、ダイヤル200の外壁230の下側であり且つダイヤル200の四つの傾動操作入力方向に対応した位置に配置され、外壁230に下方から当接している。すなわち、押下部440がダイヤル200の前記四つの傾動操作入力方向において当該ダイヤル200の外壁230を下方から支持している。これと共に、軸受け部410の段差部412a1がダイヤル200の固定板240に上側から当接することにより、ダイヤル200が基板10’に対して略平行な状態(すなわち、原点位置)で維持している。押下部440は、プッシュスイッチP’の上側(反基板側)に配置され、当該プッシュスイッチP’に当接している。プッシュスイッチP’の可動接点30が初期位置に位置する状態が、押下部440の初期位置となる。上述の通り、ダイヤル200が固定板240の一部を支点として傾動すると、傾動方向側の押下部440がダイヤル200の外壁230に押下され、当該押下部440が初期位置から下側に変位する。このとき、傾動方向側の押下部440に対応するアーム430が弾性変形する。
押下ボタン100は、ボタン本体110と、押下部材120とを有している。ボタン本体110は、有天の円筒状であって、ダイヤル200の孔211及び孔221に上下動自在に収容されている。このボタン本体110の下面には、凹部111が設けられている。
押下部材120は、本体部121と、押下用の突起122とを有している。本体部121は円柱状であって、ボタン本体110の凹部111に挿入されている。突起122は、本体部121の下面に突設された円柱である。この突起122は、プッシュスイッチ500の上側(反基板側)に配置され、当該プッシュスイッチ500に当接している。換言すると、押下部材120及びボタン本体110は、プッシュスイッチ500の可動接点510により支持されている。プッシュスイッチ500の後述する可動接点510が弾性変形していない状態が、押下ボタン100(押下部材120及びボタン本体110)の初期位置となっている。押下ボタン100は、前記初期位置から下側(基板側)に押下操作可能となっている。
4つのプッシュスイッチP’は、ダイヤル200の上記四方向の第1、第2段の傾動操作入力を検出するためのスイッチである。このプッシュスイッチP’は、図6に示すように、当該プッシュスイッチP’の補強板60’、基板10’、支承部40’のスペーサ41’、支承部40’の絶縁シート42’及びカバー50’が一体化されている点で、実施例1のプッシュスイッチPと相違する。以下、プッシュスイッチP’のプッシュスイッチPと相違する部分について詳しく説明し、重複する部分の説明については省略する。
一体化された基板10’は一枚のフレキシブルプリント基板となっている。この基板10’の第1面11’には、4つの凹部12’が90°ピッチ間隔で設けられている。各凹部12’には、実施例1と同様に、第1、第2固定接点20a、20bが設けられている。第1、第2固定接点20a、20bの上面の高さ位置は、基板10’の第1面11’の高さ位置と略同じに設定されている。一体化された補強板60’は一枚の金属板となっている。この補強板60’が基板10’の第1面11’の裏側の第2面に両面テープ70’で貼付されている。なお、基板10’は、プッシュスイッチP’用の基板としてだけでなく、後述するようにプッシュスイッチ500及び回転検出手段600用の基板としても用いられている。
一体化されたスペーサ41’は矩形状の両面テープとなっている。このスペーサ41’は基板10’の第1面11’に貼付されている。また、スペーサ41’には4つの貫通孔41a’が90°ピッチ間隔で設けられている。この貫通孔41a’は、基板10’の凹部12’と同じ形状であって、当該凹部12’に各々連通している。また、スペーサ41’の貫通孔41a’の間には円形の開口41b’が設けられている。
絶縁シート42’は、フレーム42a’が一体化され、矩形状の可撓性を有するフィルムとなっている。この絶縁シート42’に、4セットの一対のブリッジ42b’、リング42c’、第1開口42d’及び一対の第2開口42e’が90°ピッチ間隔で設けられている。各セットにおいて、ブリッジ42b’及びリング42c’は貫通孔41a’上に配置され、第1、第2開口42d’、42e’は貫通孔41a’に連通している。また、各セットのブリッジ42b’及びリング42c’は、可動接点30を支承している。また、絶縁シート42’のフレーム42a’には円形の開口42f’が設けられている。開口42f’はスペーサ41’の開口41b’と同径であり、当該開口41b’に連通している。
カバー50’は、固着部52’が一体化され、矩形状の樹脂フィルムとなっている。このカバー50’には、4つの接点取付部51’が90°ピッチ間隔で設けられている。カバー50’の固着部52’は絶縁シート42’のフレーム42a’に粘着材で接着され、接点取付部51’は可動接点30に粘着材で各々接着されている。また、カバー50’は、実施例1と同様に、第1、第2開口42d’、42e’及び貫通孔41a’を覆い、第1、第2固定接点20a、20b及び可動接点30を覆っている。また、カバー50’の固着部52’には、円形の開口53’が設けられている。開口53’は支承部40’の開口41b’及び42f’と同径であり、当該開口41b’及び42f’に連通している。
プッシュスイッチ500は、押下ボタン100の上記押下操作入力を検出するためのスイッチである。このプッシュスイッチ500は、基板10’と、図示しない第1、第2固定接点と、可動接点510と、カバー520とを有している。前記第1、第2固定接点は、基板10’の第1面11’に間隔をあけて設けられている。可動接点510は、ドーム状の導電性を有する金属板である。この可動接点510の外周縁部が前記第2固定接点上に設置され、当該可動接点510の頂部が前記第1固定接点上に間隙を有して対向配置されている。カバー520は、可動接点510及び固定接点を覆い、当該可動接点510を基板10’の第1面11’に固定している。カバー520及び可動接点520は、支承部40’の開口41b’、42f’及びカバー50’の開口53’に挿入されている。
回転検出手段600は、図5及び図6に示すように、基板10’と、複数の固定電極610と、回転電極620とを有している。固定電極610は、基板10’の第1面11’のプッシュスイッチ500の第1、第2固定接点の周りにリング状に間隔をあけて設けられている。固定電極610は、支承部40’の開口41b’、42f’及びカバー50’の開口53’から上側に露出している。回転電極620は、固定板140と共にダイヤル200の軸部220の下面に熱かしめ等により固着されている。回転電極620の接触子の先端部は、支承部40’の開口41b’、42f’及びカバー50’の開口53’に挿入され、固定電極610に接触可能となっている。
以下、上述した多方向入力装置の押下ボタン100の押下操作入力、ダイヤル200の四方向の第1、第2段の傾動操作入力及びダイヤル200の回転操作入力について詳しく説明すると共に、入力時の多方向入力装置の各構成要素の動作について説明する。
押下ボタン100が押下されると、ボタン本体110が押下部材120を押下する。これにより、押下部材120が下側(基板側)に移動し、押下部材120の突起122がプッシュスイッチ500を押下する。このとき、プッシュスイッチ500の可動接点510の頂部が突起122によりカバー520を介して押下される。すると、可動接点510が弾性変形し、前記頂部がプッシュスイッチ500の第1固定接点に接触する。これにより、プッシュスイッチ500の第1、第2固定接点が導通し、押下ボタン100の押下操作入力を示す信号が基板10’を通じて外部に出力される。
ダイヤル200が原点位置から上記四方向のうちの任意の一方向に第1段の傾動操作がされると、ダイヤル200が、固定板240の傾動方向の反対側の部分を支点として傾動する。すると、ダイヤル200の外壁230の傾動方向側の部分がキートップ400の前記傾動方向の押下部440を押下する。これにより、前記傾動方向のアーム430が弾性変形すると共に、押下部440が初期位置から下側(基板側)に移動して前記傾動方向のプッシュスイッチP’を押下する。このとき、当該プッシュスイッチP’の可動接点30が押下部440によりカバー50’の接点取付部51’を介して下側(基板側)に押下(第1段の押下)される。これにより、可動接点30が初期位置から下側に移動し、可動接点30の一対の第2接触部32が一対の第2固定接点20bに接触する。これにより、第2固定接点20b間が導通し、前記傾動方向のプッシュスイッチP’の第1段の傾動操作入力を示す信号が基板10’を通じて外部に出力される。このとき、可動接点30’の移動に伴って、カバー50’の接点取付部51’の外周部が弾性変形し、絶縁シート42’のブリッジ42b’が可動接点30に押圧されて弾性変形し、リング42c’が初期位置から下側に変位する。
その後、ダイヤル200が解放されると、カバー50’の外周部及び絶縁シート42’のブリッジ42b’が復元し、リング42c’を初期位置に復帰させる。これに伴って、可動接点30’が初期位置に復帰し、押下部440を初期位置に押し上げる。このとき、アーム430が復元することによっても、押下部440を初期位置に復帰させる力を付与する。
ダイヤル200が原点位置から上記四方向のうちの任意の一方向に第1段の傾動操作よりも更に傾斜の大きい傾動操作(第2段の傾動操作)されると、ダイヤル200が、固定板240の傾動方向の反対側の部分を支点として傾動する。すると、ダイヤル200の外壁230の傾動方向側の部分がキートップ400の前記傾動方向の押下部440を押下する。これにより、前記傾動方向のアーム430が弾性変形すると共に、押下部440が初期位置から下側(基板側)に移動して前記傾動方向のプッシュスイッチP’を押下する。このとき、当該プッシュスイッチP’の可動接点30が押下部440によりカバー50’の接点取付部51’を介して第1段の押下よりも更に下側(基板側)に押下(第1段の押下よりも基板10’に近い第2段の押下)される。これにより、可動接点30が初期位置から下側に移動し、可動接点30の一対の第2接触部32が一対の第2固定接点20bに接触し、当該可動接点30が押下部440と第2固定接点20bとの間で圧縮される。これにより、可動接点30が基板側に弾性変形し、当該可動接点30の第1接触部31が第1固定接点20aに接触する。これにより、第1、第2固定接点20a、20b間が導通し、前記傾動方向のプッシュスイッチP’の第2段の傾動操作入力を示す信号が基板10’を通じて外部に出力される。このとき、可動接点30の移動に伴って、カバー50’の接点取付部51’の外周部が弾性変形する一方、絶縁シート42’のブリッジ42b’が可動接点30に押圧されて弾性変形し、リング42c’が初期位置から下側に変位する。
その後、ダイヤル200が解放されると、カバー50’の外周部及び絶縁シート42’のブリッジ42b’が復元し、リング42c’を初期位置に復帰させる。これに伴って、可動接点30’が初期位置に復帰し、押下部440を初期位置に押し上げる。このとき、アーム430が復元することによっても、押下部440を初期位置に復帰させる力を付与する。
ダイヤル200が回転操作されると、ダイヤル200の軸部220がキートップ400の軸受け部410を中心として周方向に回転する。このとき、ダイヤル200の回転に応じて弾性片300の両端部がキートップ400の軸受け部410の凸凹面411b上を振幅移動し、該ダイヤル200の回転操作に操作感を付与する。これと共に、ダイヤル200の軸部220の下端部に取り付けられた回転電極620が、基板10’の第1面11’上を摺動し、複数の固定電極610に選択的に接触する。これにより、ダイヤル200の回転方向及び回転量を示す信号が出力される。
以上のようなプッシュスイッチP’による場合、可動接点30が支承部40’の絶縁シート42’に下側から支承されると共に、当該可動接点30がカバー50’に接着されているので、可動接点30の脱落を抑制することができ、プッシュスイッチP’の耐久性の向上を図ることができる。また、各プッシュスイッチP’において、可動接点30が一つであるので、プッシュスイッチP’の部品点数の低減を図ることができる。
また、可動接点30が絶縁シート42’に支承され且つ可動接点30の両端部である第2接触部32が絶縁シート42’の第2開口42e’に挿入されている。よって、プッシュスイッチP’の装置高の低減を図ることができる。また、第1、第2固定接点20a、20bの上面の高さ位置と、基板10’の第1面11’の高さ位置とが略同じになっているので、プッシュスイッチP’の装置高を増大させることなく、押下部440の移動長(すなわち、ダイヤル200の傾動のストローク長)を大きくすることができる。
なお、上述したプッシュスイッチP及び入力装置は、上記実施例1に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。また、上述したプッシュスイッチP’及び多方向入力装置も、上記実施例2に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
上記実施例1及び2では、基板はフレキシブルプリント基板であるとしたが、絶縁性を有する板である限りどのようなものを用いても構わない。例えば、前記基板としてリジッド基板や第1面に絶縁処理が施された板等を用いることが可能である。
上記実施例1及び2では、第1、第2固定接点が基板の凹部の底面に設けられているとした。しかし、第1、第2固定接点は、基板に間隔をあけて設けられている限り任意に設計変更することが可能である。例えば、第1、第2固定接点を基板の第1面に設けることも可能である。この場合、基板の凹部は省略される。
上記実施例1及び2では、第2固定接点は二つであるとしたが、少なくとも一つあれば良い。例えば、カバー又は絶縁シート上の導電ラインを介して可動接点が他の接点に接続されている場合、第2固定接点を一つとすることができる。
上記実施例1及び2では、第1、第2固定接点の上面の高さ位置が、基板の第1面の高さ位置と略同じであるとした。しかし、第1、第2固定接点の上面の高さ位置は、基板の第1面の高さ位置よりも高くすることができるし、基板の第1面の高さ位置よりも低くすることもできる。また、図7に示すように、第2固定接点20b’の上面の高さ位置を、第1の固定接点20aの上面の高さ位置よりも高く設定することも可能である。この場合、第2固定接点20b’の上面の高さ位置が、基板10の第1面11の高さ位置と略同じ又はそれ以下に設計変形することが可能である。
上記実施例1及び2では、可動接点は反基板側に凸の断面視円弧状であるとしたが、可動接点の形状は任意に設計変更することが可能である。例えば、図7に示すように、第2固定接点20b’の上面の高さ位置が、第1の固定接点20aの上面の高さ位置よりも高い場合(すなわち、第2固定接点20b’の高さ寸法が、第1の固定接点20aの高さ寸法よりも大きい場合)、可動接点30’はフラットな板とすることが可能である。この場合、押下部により可動接点30’に対して第1段の押下がされると、可動接点30’が初期位置から下側に移動し、可動接点30’の第2接触部32’が絶縁シート42の第2開口42eを通じて第2固定接点20b’に接触する。押下部により可動接点30’に対して第2段の押下がされると、可動接点30’が初期位置から下側に移動し、可動接点30’の第2接触部32’が第2固定接点20b’に接触する一方、当該可動接点30’の第1接触部31’が押下部に押圧される。これにより、可動接点30’が基板側に弾性変形し、当該可動接点30’の第1接触部31’が絶縁シート42の第1開口42dを通じて第1固定接点20a’に接触する。このとき、可動接点30’の移動に伴って、カバー50’’が弾性変形する一方、絶縁シート42のブリッジ42bが可動接点30’に押圧されて弾性変形し、リング42cが初期位置から下側に変位する。なお、上記可動接点は、断面形状がW字状とすることも可能である。
上記実施例1及び2では、第1接触部は可動接点の頂部、第2接触部は可動接点の端部であるとした。しかし、第1接触部は、可動接点が支承部に支承された状態で、第1固定接点に間隙を有して対向し得る限り、可動接点のどの部分であっても構わない。また、第2接触部も、可動接点が支承部に支承された状態で、第2固定接点に間隙を有して対向し得る限り、可動接点のどの部分であっても構わない。例えば、可動接点がフラットな板である場合、第1接触部は可動接点の中央部とすることが可能である。また、可動接点の断面形状がW字状である場合には、第2接触部は折り曲げ部とすることが可能である。
上記実施例1及び2では、第2接触部の高さ位置は、第1接触部の高さ位置よりも基板側に位置するとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図7に示すように、可動接点30’がフラットな板である場合、第2接触部32’の高さ位置と、第1接触部31’の高さ位置とは同じにすることができる。
上記実施例1及び2では、支承部は、スペーサと、絶縁シートとを有するとした。しかし、支承部は、可動接点を基板側から支承し、第1接触部を第1固定接点に間隙を有して対向させ、第2接触部を第2固定接点に間隙を有して対向させ得る限り任意に設計変更することが可能である。例えば、図8に示すように、支承部40’’は、基板10と可動接点30の中間部33との間に介在するゴム等の弾性部材とすることが可能である。
また、上記実施例1及び2では、スペーサは、リング状であるとしたが、少なくとも互いに対向配置される第1、第2スペーサを有する限り任意に設計変更することが可能である。上記実施例1及び2では、絶縁シートは、フレームと、一対のブリッジと、リングと、第1開口と、一対の第2開口とを有するとした。しかし、絶縁シートは、第1、第2スペーサに懸架され、前記可動接点を支承しており且つ当該可動接点の押圧により弾性変形可能である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、絶縁シートは、第1、第2スペーサに貼付された第1、第2支持部と、この第1、第2支持部に懸架されており且つ可動接点の中間部又は端部を支承する第1、第2梁部とを有する構成とすることが可能である。この場合、第1、第2梁部の間が第1開口となり、第1、第2梁部の外側が第2開口となる。なお、支承部のシートは絶縁性を有するシートに限定されるものではなく、導電性を有するシート等その他のシートを用いることも可能である。
上記実施例1及び2では、カバーがプッシュスイッチの第1、第2固定接点及び可動接点を覆い且つ可動接点に接着されているとした。しかし、カバーは省略可能である。また、カバー50は、第1、第2固定接点及び可動接点を覆うことができるものである限り、その形状を任意に設計変更することが可能である。例えば、図7に示すように、可動接点30’がフラットな板である場合、カバー50’’は可動接点30’が接着された状態でも、平坦な樹脂フィルムである。また、カバーは、第1、第2固定接点及び可動接点を覆うことなく、反基板側から可動接点に接着のみされた態様とすることが可能である。この場合も、可動接点が支承部とカバーとで保持されるので、可動接点の脱落を抑制する上でメリットがある。
上記実施例2では、プッシュスイッチP’は、ダイヤル200の上記四方向の第1、第2段の傾動操作入力を検出するためのスイッチであるとした。しかし、プッシュスイッチP’は、ダイヤル200の上記四方向未満又は五方向以上の第1、第2段の傾動操作入力を検出するためのスイッチとすることが可能である。また、上記実施例2では、プッシュスイッチ500が、押下ボタン100の上記押下操作入力を検出するとした。しかし、プッシュスイッチ500に変えて、プッシュスイッチP’を用いることが可能である。
上記実施例1では、押下部材(押下部)は直接的又は間接的に操作可能であるとした。また、実施例2では、押下部440は、キートップ400の一部であるとした。しかし、押下部は、プッシュスイッチの可動接点の第1接触部の反基板側に配置され、当該第1接触部を押下可能である限り任意に設計変更することが可能である。
なお、上記実施例1及び2では、プッシュスイッチ及び入力装置(多方向入力装置を含む。)の各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。
P・・・・・プッシュスイッチ
10・・・基板
11・・凹部
20a・・第1固定接点
20b・・第2固定接点
30・・・可動接点
31・・第1接触部
32・・第2接触部
33・・中間部
40・・・支承部
41・・スペーサ
42・・絶縁シート(シート)
42a・・フレーム
42b・・ブリッジ
42c・・リング
42d・・第1開口
42e・・第2開口
50・・・カバー
P’・・・・プッシュスイッチ
10’・・基板
11’・凹部
20a・・第1固定接点
20b・・第2固定接点
30・・・可動接点
31・・第1接触部
32・・第2接触部
33・・中間部
40’・・支承部
41’・スペーサ
42’・絶縁シート(シート)
42a’・フレーム
42b’・ブリッジ
42c’・リング
42d’・第1開口
42e’・第2開口
50’・・カバー
440・・・押下部

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた第1固定接点と、
    前記基板上に前記第1固定接点に間隔をあけて設けられた第2固定接点と、
    第1接触部と、高さ位置が前記第1接触部の高さ位置よりも前記基板側に位置する第2接触部とを有する可動接点と、
    前記第1接触部が前記第1固定接点に間隙を有して対向し、前記第2接触部が前記第2固定接点に間隙を有して対向した状態で、前記可動接点を基板側から支承する支承部とを備えており、
    前記第1接触部に対して第1段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形すると共に、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触し、
    前記第1接触部に対して前記第1段の押下よりも基板側に近い第2段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形すると共に、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触し、その後、前記可動接点が前記基板側に弾性変形し、前記第1接触部が前記第1固定接点に接触するプッシュスイッチ。
  2. 基板と、
    前記基板上に設けられた第1固定接点と、
    前記基板上に前記第1固定接点に間隔をあけて設けられており且つ前記第1固定接点の高さ寸法よりも大きな高さ寸法を有する第2固定接点と、
    第1、第2接触部を有する可動接点と、
    前記第1接触部が前記第1固定接点に間隙を有して対向し、前記第2接触部が前記第2固定接点に間隙を有して対向した状態で、前記可動接点を基板側から支承する支承部とを備えており、
    前記第1接触部に対して第1段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形すると共に、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触し、
    前記第1接触部に対して前記第1段の押下よりも基板側に近い第2段の押下がされると、前記支承部の少なくとも一部が弾性変形すると共に、前記可動接点が前記基板側に移動し、前記第2接触部が前記第2固定接点に接触し、その後、前記可動接点が前記基板側に弾性変形し、前記第1接触部が前記第1固定接点に接触するプッシュスイッチ。
  3. 請求項1又は2記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記支承部は、前記基板上に設けられた第1、第2スペーサと、
    前記第1、第2スペーサに懸架されたシートとを有しており、
    前記シートは、前記可動接点を支承しており且つ当該可動接点の押圧により弾性変形可能であるプッシュスイッチ。
  4. 請求項3記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記可動接点は、前記第1、第2接触部の間の中間部を更に有しており、
    前記シートは前記可動接点の前記中間部を支承するプッシュスイッチ。
  5. 請求項4記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記シートは第1、第2開口を更に有しており、
    前記第1接触部は前記可動接点の頂部であって、前記第1開口を通じて前記第1固定接点に対向しており、
    前記第2接触部は前記可動接点の端部であって、前記第2開口に挿入され、前記第2固定接点に対向しているプッシュスイッチ。
  6. 請求項4記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記シートは、前記中間部を支承するリングと、
    このリングを支持する一対のブリッジとを更に有しているプッシュスイッチ。
  7. 請求項1又は2記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記可動接点は、前記第1、第2接触部の間の中間部を更に有しており、
    前記支承部は、前記基板と前記可動接点の前記中間部との間に介在する弾性部材であるプッシュスイッチ。
  8. 請求項1記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記基板は、第1面と、この第1面に設けられた凹部とを有しており、
    前記凹部内には前記第1、第2固定接点が設けられており、
    前記第1、第2固定接点の上面の高さ位置は、前記基板の前記第1面の高さ位置と略同じ又は前記基板の前記第1面の高さ位置よりも低いプッシュスイッチ。
  9. 請求項2記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記基板は、第1面と、この第1面に設けられた凹部とを有しており、
    前記凹部内には前記第1、第2固定接点が設けられており、
    前記第2固定接点の上面の高さ位置は、前記基板の前記第1面の高さ位置と略同じ又は前記基板の前記第1面の高さ位置よりも低いプッシュスイッチ。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記反基板側から前記可動接点に接着されたカバーを更に備えているプッシュスイッチ。
  11. 請求項1〜9の何れかに記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記反基板側から前記第1、第2固定接点及び可動接点を覆うカバーを更に備えているプッシュスイッチ。
  12. 請求項3、4又は5記載のプッシュスイッチにおいて、
    前記支承部は、前記基板上に設けられたリング状のスペーサを有しており、
    前記第1、第2スペーサは、前記スペーサの互いに対向する一部であるプッシュスイッチ。
  13. 請求項1〜12の何れか一つに記載のプッシュスイッチと、
    前記プッシュスイッチの可動接点の第1接触部の反基板側に配置され、当該第1接触部を押下可能な押下部とを備えた入力装置。
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WO2024029141A1 (ja) * 2022-08-05 2024-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 プッシュスイッチ

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