JP2013077255A - 取引情報登録システム、方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

取引情報登録システム、方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】顧客にスムーズな給油サービスを提供するため、取引に必要となる情報を予め登録し、管理するシステムを提供する。
【解決手段】ICタグ4に格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するシステムであって、店舗端末2は、信用情報管理装置3に対し、顧客のクレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する。信用情報管理装置3は、信用情報記憶部31を参照して、クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する。その結果、クレジットカードによる取引に対する与信が承認されると、取引情報管理装置1おいて、カード情報と、ICタグ4から読み取った識別情報とが、取引情報記憶部11に関連付けて記憶される。また、給油を行う際の設定情報がICタグ4に書き込まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、給油サービスの取引に必要な情報を登録する技術に関する。
従来、ガソリンスタンドでは、給油時の費用の決済に、クレジットカードがよく使われているが、近年では様々なカードにクレジット機能が付けられており、顧客は多くのクレジットカードを持っている。
しかしながら、多くのクレジットカードを所有していても、実際にメインのカードとして利用するクレジットカードは決まっていることが多いし、給油の利用にはこのクレジットカードを使うといったように、クレジットカードごとに用途を決めている場合もある。
一方において、近年、コストの削減などの要請に伴い、セルフ式のガソリンスタンドが増えている。セルフ式のガソリンスタンドでは、顧客が自ら、給油から費用の決済までを一人で行うことが前提となっている。そのため、ガソリンスタンドの運営者側としては、慣れない顧客であっても、給油から費用の決済までの一連の作業を容易に、しかも手軽にできるようなシステムを用意しておく必要がある。
この点、特許文献1では、車両に装着したRFIDタグの識別情報をリーダライタにより読み取って、燃料補給サービスをする燃料補給装置を備えたシステムであって、識別情報として、車両を特定するための車両特定情報と、補給場所と補給量とを示す補給情報及び補給量に応じた特典情報の少なくとも一つを記録しているものが提案されている。
また、特許文献2では、車両に搭載され、狭域無線を用いて外部との通信を行う通信手段を備えた車載装置と、車両用燃料販売所側に設けられ、限られた通信エリア内に存在する前記車載装置との無線通信を行って前記車載装置から得た情報に基づき、各種制御を行う固定局と、からなる車両用燃料販売所におけるサービスシステムであって、前記固定局は、前記車載装置から得た前記車両側の要求内容に応じ、燃料供給や支払いに関する管理制御、あるいは燃料供給場所への誘導のための管理制御を行うものが提案されている。
特開2010−163187号公報 特開2001−213286号公報
しかしながら、特許文献1記載のシステムでは、識別情報が車両に取り付けられているため、複数の車両を利用する場合には、その車両ごとに識別情報を取り付けなければならない。さらに、決済時には、手入力で一連の処理を行わなければならず、面倒である。
また、特許文献2記載のシステムでは、車両に搭載した車載装置を認識するために、常に狭域無線による電磁波を送出しているが、これは可燃性の危険物を扱うガソリンスタンドでは好ましくない。また、支払いに関しては、車載装置からクレジットカードに関する情報を取得して与信をかけているが、車載装置にクレジットカードに関する情報そのものを持たせることも好ましいことではない。
そこで、本発明は、顧客にスムーズな給油サービスを提供するため、取引に必要となる情報を予め登録し、管理するシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る取引情報登録システムは、クレジットカードによる取引に対する与信の承認を与える信用情報管理装置と、サービスステーションに設置され、ICタグに格納された情報を読み書きするリーダライタが接続された店舗端末と、顧客の決済を管理する取引情報管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成され、ICタグに格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するシステムであって、上記店舗端末は、上記信用情報管理装置に対し、顧客のクレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する与信照会要求送信手段と、上記信用情報管理装置から、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を受信する判断結果受信手段と、上記リーダライタにより、上記ICタグから、上記識別情報を読み取る情報読取手段と、上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報と上記識別情報を送信する取引情報送信手段と、上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに上記設定情報の入力を受け付ける設定情報受付手段と、上記リーダライタにより、上記設定情報を、上記ICタグに書き込む情報書込手段と、を有し、上記取引情報管理装置は、上記店舗端末から、上記カード情報と上記識別情報を受信する取引情報受信手段と、上記受信した上記カード情報と上記識別情報を関連付けて記憶する取引情報記憶手段と、を有し、上記信用情報管理装置は、上記クレジットカードの信用情報を記憶する信用情報記憶手段と、上記店舗端末から、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、上記カード情報を受信する与信照会要求受信手段と、上記信用情報記憶手段を参照して、上記カード情報に基づき、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する与信可否判断手段と、上記店舗端末に対して、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信する判断結果送信手段と、を有することを特徴とする。
また、上記店舗端末は、上記顧客から暗証番号の入力を受け付ける暗証番号受付手段、をさらに有し、上記取引情報送信手段は、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報、上記識別情報、及び上記暗証番号を送信し、上記取引情報管理装置は、上記取引情報受信手段は、上記店舗端末から、上記カード情報、上記識別情報、及び上記暗証番号を受信し、上記取引情報記憶手段は、上記受信した上記カード情報、上記識別情報、及び上記暗証番号を関連付けて記憶するものとしてもよい。
また、上記リーダライタは、上記情報読取手段によるカード情報の読み取り、及び、上記情報書込手段による設定情報の書き込みの都度、無線機能を有効化して、上記ICタグに格納された情報の読み書きを行うための電波を受発信し、各情報の読み書きを実行するものとしてもよい。
また、上記ICタグは、キーホルダに取り付けられているものとしてもよい。
また、上記ICタグは、上記顧客が利用する携帯端末に内蔵されているものとしてもよい。
また、本発明の別の観点に係る取引情報登録方法は、顧客のクレジットカードの信用情報を記憶する信用情報記憶手段を有し、クレジットカードによる取引に対する与信の承認を与える信用情報管理装置と、サービスステーションに設置され、ICタグに格納された情報を読み書きするリーダライタが接続された店舗端末と、顧客の決済を管理する取引情報管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成されたシステムにより、ICタグに格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するための方法であって、上記店舗端末により、上記信用情報管理装置に対し、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する処理と、上記信用情報管理装置から、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を受信する処理と、上記リーダライタにより、上記ICタグから、上記識別情報を読み取る処理と、上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報と上記識別情報を送信する処理と、上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに上記設定情報の入力を受け付ける処理と、上記リーダライタにより、上記設定情報を、上記ICタグに書き込む処理と、を実行し、上記取引情報管理装置により、上記店舗端末から、上記カード情報と上記識別情報を受信する処理と、上記受信した上記カード情報と上記識別情報を関連付けて取引情報記憶手段に記憶する処理と、を実行し、上記信用情報管理装置により、上記店舗端末から、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、上記カード情報を受信する処理と、上記信用情報記憶手段を参照して、上記カード情報に基づき、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する処理と、上記店舗端末に対して、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信する処理と、を実行することを特徴とする。
また、本発明のさらに別の観点に係るコンピュータプログラムは、顧客のクレジットカードの信用情報を記憶する信用情報記憶手段を有し、クレジットカードによる取引に対する与信の承認を与える信用情報管理装置と、サービスステーションに設置され、ICタグに格納された情報を読み書きするリーダライタが接続された店舗端末と、顧客の決済を管理する取引情報管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成されたシステムを、ICタグに格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するための取引情報登録システムとして機能させるためのプログラムであって、上記店舗端末により、上記信用情報管理装置に対し、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する処理と、上記信用情報管理装置から、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を受信する処理と、上記リーダライタにより、上記ICタグから、上記識別情報を読み取る処理と、上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報と上記識別情報を送信する処理と、上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに上記設定情報の入力を受け付ける処理と、上記リーダライタにより、上記設定情報を、上記ICタグに書き込む処理と、を実行し、上記取引情報管理装置により、上記店舗端末から、上記カード情報と上記識別情報を受信する処理と、上記受信した上記カード情報と上記識別情報を関連付けて取引情報記憶手段に記憶する処理と、を実行し、上記信用情報管理装置により、上記店舗端末から、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、上記カード情報を受信する処理と、上記信用情報記憶手段を参照して、上記カード情報に基づき、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する処理と、上記店舗端末に対して、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信する処理と、を実行させる。
本発明によれば、取引に必要となる情報を予め登録しておくことができるので、顧客にスムーズな給油サービスを提供することができる。
また顧客は、決済に必要なクレジットカードそのものを携行する必要がないので、手軽で安心である。
本発明の実施形態に係る取引情報登録システムが備える機能を示した機能ブロック図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムにおいて、取引情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムにおいて、信用情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムにおいて、設定情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムによる一連の処理の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムによる一連の処理の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムに基づき、給油サービスが提供され、決済処理が実行されるときの処理の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムに基づき、給油サービスが提供され、決済処理が実行されるときの処理の流れを示したシーケンス図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムに基づき、給油サービスが提供される際に示される設定情報の出力例を示した図である。 本実施形態に係る取引情報登録システムに基づき、給油サービスが提供される際に示される設定情報の別の出力例を示した図である。 本発明の別の実施形態に係る取引情報登録システムが備える機能を示した機能ブロック図である。
次に、本発明の実施形態に係る取引情報登録システムについて、図を参照して説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る取引情報登録システムは、取引情報管理装置1、店舗端末2、信用情報管理装置3、及びICタグ4により構成される。
このうち、取引情報管理装置1、店舗端末2、及び信用情報管理装置3は、インターネット等のネットワークNWを介して通信可能に構成されている。
なお、本実施形態では、店舗端末2やICタグ4は一つずつしか示していないが、実際には店舗の数に応じて複数の店舗端末2が存在し、また、本実施形態に係る取引情報登録システムを利用する顧客の数に応じて複数のICタグ4が存在する。さらに、信用情報管理装置3についても、種類の異なるクレジットカードを発行するクレジットカード会社ごとに複数の信用情報管理装置3が存在する場合もある。
取引情報管理装置1は、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するために必要な情報を記憶すると共に、必要に応じて各端末にこの情報を供給する装置である。
取引情報管理装置1は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、取引情報記憶部11、抽出処理部12、通信処理部13からなる機能ブロックを構成する。
取引情報記憶部11は、顧客に給油サービスを提供した後、これによる対価の決済を行うために必要な情報等を記憶した記憶部である。
この取引情報記憶部11には例えば、図2に示されるように、取引情報として、識別情報、クレジットカード番号と有効期限に係る情報を含むカード情報、及び暗証番号を関連付けて記憶することができる。
識別情報は、ICタグ4に格納された情報であり、顧客を一意に識別することができる情報である。
クレジットカード番号は、本実施形態に係る取引情報登録システムに基づいて提供される給油サービスの利用に際して用いるクレジットカードの識別番号である。
暗証番号は、相互に関連付けられたクレジットカードの保有者である顧客を認証する情報であり、クレジットカードの取扱いや管理等に関する情報を登録したり、変更したりする際に参照される。
抽出処理部12は、顧客に給油サービスを提供するに先立ち、店舗端末2からの要求に応じて、取引情報記憶部11を参照して、所定の識別情報と関連付けられたカード情報を抽出する処理を実行する。なお、カード情報には、クレジットカードに関する情報であって、クレジットカード番号と有効期限に係る情報を含んだ情報である。
通信処理部13は、取引情報管理装置1や信用情報管理装置3との間で、インターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部である。
この通信処理部13は例えば、取引情報記憶部11に登録する情報として、POS端末2aから、顧客が利用するクレジットカードのクレジットカード番号と有効期限情報を含むカード情報と、顧客を一意に特定可能な識別情報とを受信する。
店舗端末2は、顧客にサービスを提供する店舗に設置される端末である。
本実施形態における店舗とは、サービスステーションあるいはガソリンスタンドなどであって、顧客に対して給油サービスを提供する。特に本実施形態では、顧客が自ら給油を行うセルフ式スタンドを念頭においている。
この店舗端末2は、POS端末2a、リーダライタ2b、給油機2c、及びCAT端末2dから構成される。
これらの店舗端末2を構成するPOS端末2a、リーダライタ2b、給油機2c、及びCAT端末2dは、所定の通信回線網を介して接続されており、相互にデータを送受することができる。
POS端末2a(point of sale system:販売時点情報管理)は、顧客に提供した給油サービスによる売上会計を行うための端末である。
このPOS端末2aは、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、精算処理部21、通信処理部22、入出力処理部23からなる機能ブロックを構成する。
精算処理部21は、顧客に提供した給油サービスの対価を算出する処理を実行する。
この処理では、ガソリンの種類ごとの単価等を記憶した所定のテーブルを参照して、顧客に提供した油種と給油量に応じた金額を算出する。
また、給油サービスの対価の精算に応じて伝票を発行するなどの処理を実行することもできる。
通信処理部22は、取引情報管理装置1や信用情報管理装置3との間で、インターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部である。
この通信処理部22は例えば、取引情報管理装置1との間で、顧客が利用するクレジットカードのクレジットカード番号と有効期限情報を含むカード情報と、顧客あるいはICタグ4を一意に特定可能な識別情報と共に、これらの情報の取引情報記憶部11への登録要求を送信する。
また、信用情報管理装置3に対して、リーダライタ2bによって取得したカード情報や識別情報、顧客から受け付けた暗証番号などの情報を送信したりする。
入出力処理部23は、データを入力するためのタッチパネル等によって構成される入力処理部と、データを出力するためのディスプレイやスピーカ等によって構成される出力処理部とからなる。
この入出力処理部23は例えば、顧客の登録時に、顧客を認証するための暗証番号や、給油時の油種や給油量に係る設定情報の入力を受け付けたりする。
なお、この入出力処理部23は作業の利便性に応じて、店舗内に設置したり、給油機2cのそばに設置したり、適宜の場所に設置するとよい。
リーダライタ2bは、ICタグ4に記憶されている情報を読み取ったり、ICタグ4に情報を書き込んだりすることのできる装置であり、アンテナコイルと、このアンテナコイルの動作を制御するための交信制御装置とを有する。また、ICタグ4に書き込む情報をPOS端末2から受け取ったり、ICタグ4から読み込んだ情報をPOS端末2に供給したりする通信処理部を備える。
このリーダライタ2bは、電磁波を送出することによってICタグ4に誘導起電力を生じさせ、これによりICタグ4側の制御機構を動作させる。そして、質問信号をICタグ4に対して送信し、これに応じた応答信号をICタグ4から受信することによって、ICタグ4に格納された情報を読み取ったり、書込要求信号を所定の情報と共にICタグ4に対して送信することによって、ICタグ4に情報を書き込んだりすることができる。
また、このリーダライタ2bは通常、ICタグ4に誘導起電力を生じさせるための電磁波を送出したり、質問信号を送信あるいは応答信号を受信したりする無線機能を無効化させており、POS端末2aから、識別情報記憶部41に記憶されている識別情報の取得要求や設定情報記憶部42に記憶されている設定情報の取得要求、あるいは設定情報記憶部42への設定情報の書込要求を受けたときに、その都度、当該無線機能を有効化して、所定の情報の読み書きを実行する。そして、読み取りを要求された情報をPOS端末2aに供給したり、書き込みを要求された情報をICタグ4に書き込んだりすることにより、POS端末2aから要求された処理が終了すると、再び無線機能を無効化する。
これによりリーダライタ2bは、必要最小限の範囲で無線機能を有効化しているため、周囲に対する電磁波の影響が最小限に抑えられる。
給油機2cは、顧客の求めに応じ、顧客が利用する車両等に給油を行うための装置である。
この給油機2cは、ハイオク、レギュラー、軽油といった各種のガソリンを貯めおくタンクなどの貯油機構や、タンクに貯めおかれたガソリンを、顧客の車両等に給油するためのノズルやポンプといった給油機構、給油量を計測する計測機構など、給油に必要な機構のほか、給油に関するデータをPOS端末2に供給する通信処理部を備える。
CAT端末2dは、いわゆる信用照会端末(Credit Authorization Terminal)であり、クレジットカードの磁気ストライプの読取機能や、ネットワークNWを介して信用情報管理装置3と通信する通信機能などを備えている。そしてこれらの機能により、顧客が利用するクレジットカードの有効性を確認するため、カード情報に基づき、信用情報管理装置3に対して与信の照会を実行する。信用情報管理装置3から得られた与信の結果は、POS端末2aに供給される。
信用情報管理装置3は、クレジットカード会社等に設置された端末であって、クレジットカードに基づく取引について、与信の承認を与えるか否かに関する情報の処理を行う端末である。
この信用情報管理装置3は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、信用情報記憶部31、与信可否判断部32、通信処理部33からなる機能ブロックを構成する。
信用情報記憶部31は、顧客が利用するクレジットカードに関する信用情報を記憶する記憶部である。
この信用情報記憶部31には例えば、図3に示されるように、クレジットカード番号ごとに、与信情報、属性情報、利用情報が相互に関連付けて記憶される。
与信情報は、クレジットカードの利用に対する与信の可否を判断するための情報であって、有効期限、限度枠、ブラックリストへの登録有無などの情報によって構成される。
属性情報は、クレジットカード保有者の属性に係る情報であって、保有者の氏名、住所、電話番号、生年月日、年収、勤務先などの情報によって構成される。
利用情報は、クレジットカードの利用履歴に関する情報であって、利用日時、利用額、利用加盟店などの情報によって構成される。この利用情報は、顧客に給油サービスが提供され、これに基づく対価の情報などの取引情報を受け付けた際に蓄積される。
与信可否判断部32は、信用情報記憶部31を参照して、カード情報に基づき、当該カード情報に係るクレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する機能部である。
この与信可否判断部32は、信用情報記憶部31に記憶されている与信情報に基づいて、クレジットカード番号により指定されたクレジットカードの有効期限が切れていないか、取引額が限度枠を超えていないか、ブラックリストに登録されていないかなどを確認し、与信可否を判断する。なお、取引額が限度枠を超えていないか否かの判断においては、利用額に係る情報を適宜参照する。
通信処理部33は、取引情報管理装置1や店舗端末2との間で、インターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部である。
この通信処理部33は例えば、店舗端末2との間で、クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、カード情報を受信したり、クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信したりする。
ICタグ4は、電子データを格納すると共に、リーダライタ2bから発信された電磁波を受けて所定の情報処理操作を実行できる、パッシブ方式の非接触型電子装置である。
このICタグ4は、リーダライタ2との間で電磁波を受発信したり、受信した電磁波により誘導起電力を発生させたりするアンテナコイルや、制御ユニットとしてのCPU(Central Processing Unit)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などのメモリをユニット化させたICチップ等によって、識別情報記憶部41、設定情報記憶部42、送受信処理部43からなる機能部を構成する。
識別情報記憶部41は、顧客を一意に特定するための情報であって、各ICタグに固有の識別情報を記憶することができる記憶部である。
設定情報記憶部42は、顧客が給油サービスを受ける際のサービス内容に関する情報を記憶することができる記憶部である。
この設定情報記憶部42には例えば、図4に示されるように、給油する燃料等の油種、給油量などの情報が記憶される。
油種は燃料等の種類であって、ハイオク(ガソリン)、レギュラー(ガソリン)、軽油、灯油などの種類がある。
給油量は、満タン、所定の金額分(例えば、3000円分など)、所定の数量(例えば、30リットルなど)などの方法によって、設定することができる。
送受信処理部43は、リーダライタ2bとの間で、データの送受信を行うための処理部である。
この送受信処理部43は、リーダライタ2bから質問信号や書込要求信号を受信したり、情報処理部44からの指示に基づいて、設定情報をリーダライタ2bに送信したりする。
情報処理部44は、リーダライタ2bからの質問信号に基づいて、識別情報記憶部41から識別情報を取得し、送受信処理部43によって当該識別情報をリーダライタ2bに送信させたり、リーダライタ2bからの書込要求信号に基づいて、設定情報記憶部42に設定情報を書き込んだりする処理を実行する。
本実施形態におけるICタグ4は、鍵を取り付けるためのリングなどを備えたキーホルダとして構成、あるいはキーホルダに内蔵したり、顧客が利用する携帯電話機に内蔵したりするなど、各種、顧客が携行するのに便利な形態に構成するとよい。特にキーホルダとして構成すれば、車両を運転する際に付随するアイテムとして好適である。
次に、本実施形態に係る取引情報登録システムによる一連の処理の流れについて、図5及び図6を参照して説明する。
顧客が店舗等を訪れ、ICタグ4による給油サービスを受けるための登録を行う場合、まず、顧客から給油サービスに利用するクレジットカードを提示してもらう。
そして、CAT端末2dによりクレジットカードから、クレジットカード番号及び有効期限情報を含むカード情報を取得すると、信用情報管理装置3に対し、クレジットカードの有効性を確認する与信照会要求と共に、カード情報を送信する(S101)。
これを受信した信用情報管理装置3は、与信可否判断部32により、カード情報に基づき、信用情報記憶部31を参照して、当該カード情報に係るクレジットカードに基づく取引に対する与信の可否を判断する(S102)。
この与信可否の判断結果は、通信処理部33により、CAT端末2dに対して送信される(S103)。
CAT端末2dにより与信可否の判断結果を受信した店舗端末2は、与信可否の判断の結果に応じて(S104)、与信が認められなかった場合には、POS端末2a上にその旨のメッセージ等を表示するなどして、一連の処理を終了する(S105)。
一方、与信が承認された場合には、POS端末2aはリーダライタ2bに対し、ICタグ4の識別情報の取得要求を出す(S106)。
これに応じてリーダライタ2bは無線機能を有効にし(S107)、所定の読取部にかざされたICタグ4から識別情報を取得する(S108)。
また、リーダライタ2bは、識別情報の供給の完了により、無線機能を無効化する(S109)。
POS端末2aはさらに、入出力処理部23を介して、顧客が任意に決めた暗証番号の入力を受け付ける(S110)。これにより、顧客に提供する給油サービスに利用される取引情報として、クレジットカード番号と有効期限情報を含むカード情報、識別情報、及び暗証番号がそろう。
POS端末2aは、これらカード情報、識別情報、及び暗証番号を取引情報管理装置1に対して送信する(S111)。
これを受信した取引情報管理装置1は、顧客のカード情報、ICカードの4の識別情報、及び、顧客によって決められた暗証番号を、相互に関連付けて取引情報記憶部11に記憶する(S112)。
また、POS端末2aは、入出力処理部23により、給油サービスを提供する際の油種や給油量など、給油サービスに関する設定情報の入力を受け付ける(S113)。
なお、設定情報は、給油時の油種と給油量の組み合わせからなるが、特に一つの組み合わせに限ることはなく、顧客の任意によって、複数の組み合わせを受け付けることができる。
POS端末2aは設定情報の入力を受け付けると、リーダライタ2bに対して、当該受け付けた設定情報の書込要求を出す(S114)。
これに応じてリーダライタ2bは、無線機能を有効化し(S115)、ICタグ4の設定情報記憶部42に設定情報を書き込む(S116)。
書き込みが終了すると、リーダライタ2bは無線機能を無効化する(S117)。
以上により、顧客のクレジットカード及びICタグ4の登録が完了する。
次に、本実施形態に係る取引情報管理装置に登録された取引情報に基づいて、給油サービスを顧客に提供する処理の流れを、図7及び図8を参照して説明する。
なお予め、給油サービスの提供に先立ち、顧客は、上述した顧客のクレジットカード及びICタグ4の登録を済ませておく。
POS端末2aは、入出力部23により表示した受付画面等を介して、顧客あるいは店舗スタッフから、給油サービスの提供開始の要求を受け付けると、リーダライタ2bに対して、ICタグ4に格納されている識別情報と設定情報の取得要求を出す(S201)。
これに応じてリーダライタ2bは無線機能を有効化し(S202)、所定の読取部にかざされたICタグ4に電波を発信し、識別情報記憶部41と設定情報記憶部42にそれぞれ記憶されている識別情報と設定情報を読み取る(S203)。
読み取りが終了すると、リーダライタ2bは無線機能を無効化する(S204)。
POS端末2aは、カード情報の取得要求と共に、リーダライタ2bから供給された識別情報を取引情報管理装置1に対して送信する(S205)。
取引情報管理装置1は抽出処理部12により、取引情報記憶部11を参照して、POS端末2aから受信した識別情報と関連付けられた、クレジットカード番号及び有効期限情報を含むカード情報を抽出する(S206)。
抽出したカード情報は、POS端末2aに対して送信される(S207)。
店舗端末2は、POS端末2aによって取引情報管理装置1からカード情報を取得すると、CAT端末2dにより、信用情報管理装置3に対して、当該カード情報を、当該カード情報に係るクレジットカードに基づく取引に対する与信照会要求と共に送信する(S208)
与信の照会を求められた信用情報管理装置3は、与信判断部32により、信用情報記憶部31を参照して、POS端末2aから受信したカード情報に係るクレジットカードに基づく取引に対する与信の可否を判断する(S209)。
ここで、S208及びS209において行われる与信の照会は、給油が実際に行われる前のために取引の決済額が確定しておらず、クレジットカードの有効性を確認するために行われる。
そして、与信判断部32による与信の可否の判断結果は、CAT端末2dに対して送信される(S210)。
POS端末2aは、与信の可否の判断結果にしたがって(S211)、与信が認められなかった場合には、取引を続行できない旨を入出力処理部23により表示するなどして、処理を終了する(S212)。
一方、与信が承認された場合には、入出力処理部23により、リーダライタ2aによって取得していた設定情報を展開する(S213)。
ここで、入出力処理部23による設定情報の展開の一例を図9に示す。
この例は、ICタグ4に設定情報が一つだけ登録されていた場合を示している。顧客は、表示されている設定情報に応じた給油サービスを受ける場合には、「確認」ボタンを押下する。
一方、設定情報とは異なる方法による給油を希望するときは、「変更」ボタンを押下する。「変更」ボタンが押下された場合には、支払方法や油種、給油量を任意の方法等に変更入力するための画面等に遷移する。
また、入出力処理部23による設定情報の展開の他の例を図10に示す。
この例は、ICタグ4に設定情報が二つ登録されていた場合を示している。顧客は、表示されている二つの設定情報のいずれかを押下することで、任意に設定情報を選択することができる。
また、「変更」ボタンを押下することで、設定情報とは異なる方法による給油を選択することができるのは、上述と同様である。
上記の例に示される画面上から、所定の給油方法の入力を受け付けると、POS端末2aは給油機2cに対して、指定された方法による給油を指示する(S215)。
当該指示を受け付けた給油機2cにより、指定された油種及び給油量による給油が行われる(S216)。
油種や給油量など、実際に行われた給油に関する給油情報は、給油機2cからPOS端末2aに対して供給される(S217)。
POS端末2aは精算処理部21により、給油情報から、顧客に提供された給油サービスの対価を算出する(S218)。この処理では、別途保持する料金テーブルを参照して、油種ごとの単価やサービス内容から、給油サービスの対価を算出し、精算する。また、当該対価に応じた支払いに対して伝票を発行したりする。
なお、算出された対価は、ICタグ4の識別情報と関連付けられたクレジットカードに基づいて支払われるが、算出された対価が所定の金額を超える場合には、ここで再度、与信照会をかけるものとしてもよい。
POS端末2aは、対価が算出され、店舗での精算が終了すると、クレジットカード番号と有効期限情報を含むカード情報と、対価情報とを取引情報管理装置1に対して送信する(S219)。
取引情報管理装置1は、店舗から送信されてくる売上げ情報を管理し、所定のタイミングで、顧客によるクレジットカードの利用情報を一括してクレジットカード会社に提供するなど、最終的な決済に必要な処理等を行う(S220)。
以上により、顧客は、いちいちクレジットカードを提示することなく、予め登録しておいたクレジットカードの情報に基づき、手軽に給油サービスを受けることができる。
また、給油に関する設定情報を登録しておくことができるので、給油の都度、給油の設定を行う必要がなく便利である。
以上の本発明の実施形態では、与信の照会要求を行うために、POS端末2aとは別にCAT端末2dを設けたが、POS端末2aにCAT端末2dの構成を内蔵させてもよい。
この場合、図11により例示するとおり、POS端末2aは、CAT端末2dが実行する与信の照会要求の機能を与信照会部24として備えている。この与信照会部24は、クレジットカード番号に基づき、信用情報管理装置3に対して、与信の可否の照会要求を送信し、その結果を受信する。
なお、本実施形態における取引情報記憶部11に登録された暗証番号は、顧客が自分の情報の変更を求めるときや、クレジットカードの紛失等に応じて利用を制限する場面において、顧客を認証するために用いることができる。
また、以上の本実施形態において、取引情報管理装置1、店舗端末2、及び信用情報管理装置3の間で送受されるカード情報には、クレジットカード番号と有効期限情報とが含まれるものとしたが、これに限らず、取引上の取り決めに応じて、クレジットカード番号だけであってもよいし、そのほかに必要な情報を含めてもよい。
1 取引情報管理装置
11 取引情報記憶部
12 通信処理部
2 店舗端末
2a POS端末
2b リーダライタ
2c 給油機
2d CAT端末
21 精算処理部
22 通信処理部
23 入出力処理部
24 与信照会部
3 信用情報管理装置
31 信用情報記憶部
32 与信可否判断部
33 通信処理部
4 ICタグ
41 識別情報記憶部
42 設定情報記憶部
43 送受信処理部
44 情報処理部
NW ネットワーク
また、上記リーダライタは、上記情報読取手段による識別情報の読み取り、及び、上記情報書込手段による設定情報の書き込みの都度、無線機能を有効化して、上記ICタグに格納された情報の読み書きを行うための電波を受発信し、各情報の読み書きを実行するものとしてもよい。
精算処理部21は、顧客に提供した給油サービスの対価を算出する処理を実行する。
この処理では、燃料の種類ごとの単価等を記憶した所定のテーブルを参照して、顧客に提供した油種と給油量に応じた金額を算出する。
また、給油サービスの対価の精算に応じて伝票を発行するなどの処理を実行することもできる。
通信処理部22は、取引情報管理装置1や信用情報管理装置3との間で、インターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部である。
この通信処理部22は例えば、取引情報管理装置1との間で、顧客が利用するクレジットカードのクレジットカード番号と有効期限情報を含むカード情報と、顧客あるいはICタグ4を一意に特定可能な識別情報と共に、これらの情報の取引情報記憶部11への登録要求を送信する。
また、信用情報管理装置3に対して、取引情報管理装置1から取得したカード情報と共に、与信照会要求を送信したりする。
リーダライタ2bは、ICタグ4に記憶されている情報を読み取ったり、ICタグ4に情報を書き込んだりすることのできる装置であり、アンテナコイルと、このアンテナコイルの動作を制御するための交信制御装置とを有する。また、ICタグ4に書き込む情報をPOS端末2から受け取ったり、ICタグ4から読み込んだ情報をPOS端末2に供給したりする通信処理部を備える。
給油機2cは、顧客の求めに応じ、顧客が利用する車両等に給油を行うための装置である。
この給油機2cは、ハイオク、レギュラー、軽油といった各種の燃料を貯めおくタンクなどの貯油機構や、タンクに貯めおかれた燃料を、顧客の車両等に給油するためのノズルやポンプといった給油機構、給油量を計測する計測機構など、給油に必要な機構のほか、給油に関するデータをPOS端末2に供給する通信処理部を備える。
ICタグ4は、電子データを格納すると共に、リーダライタ2bから発信された電磁波を受けて所定の情報処理操作を実行できる、パッシブ方式の非接触型電子装置である。
このICタグ4は、リーダライタ2との間で電磁波を受発信したり、受信した電磁波により誘導起電力を発生させたりするアンテナコイルや、制御ユニットとしてのCPU(Central Processing Unit)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などのメモリをユニット化させたICチップ等によって、識別情報記憶部41、設定情報記憶部42、送受信処理部43、情報処理部44からなる機能部を構成する。
これを受信した取引情報管理装置1は、顧客のカード情報、ICタグ4の識別情報、及び、顧客によって決められた暗証番号を、相互に関連付けて取引情報記憶部11に記憶する(S112)。
これに応じてリーダライタ2bは、無線機能を有効化し(S115)、ICタグ4の設定情報記憶部42に設定情報を書き込む(S116)。
書き込みが終了すると、リーダライタ2bは無線機能を無効化する(S117)。
以上により、顧客のカード情報及びICタグ4への情報の登録が完了する。
次に、本実施形態に係る取引情報管理装置に登録された取引情報に基づいて、給油サービスを顧客に提供する処理の流れを、図7及び図8を参照して説明する。
なお予め、給油サービスの提供に先立ち、顧客は、上述した顧客のカード情報及びICタグ4への情報の登録を済ませておく。
POS端末2aは、入出力処理部23により表示した受付画面等を介して、顧客あるいは店舗スタッフから、給油サービスの提供開始の要求を受け付けると、リーダライタ2bに対して、ICタグ4に格納されている識別情報と設定情報の取得要求を出す(S201)。
与信の照会を求められた信用情報管理装置3は、与信可否判断部32により、信用情報記憶部31を参照して、POS端末2aから受信したカード情報に係るクレジットカードに基づく取引に対する与信の可否を判断する(S209)。
ここで、S208及びS209において行われる与信の照会は、給油が実際に行われる前のために取引の決済額が確定しておらず、クレジットカードの有効性を確認するために行われる。
そして、与信可否判断部32による与信の可否の判断結果は、CAT端末2dに対して送信される(S210)。
一方、与信が承認された場合には、入出力処理部23により、リーダライタ2によって取得していた設定情報を展開する(S213)。
ここで、入出力処理部23による設定情報の展開の一例を図9に示す。
この例は、ICタグ4に設定情報が一つだけ登録されていた場合を示している。顧客は、表示されている設定情報に応じた給油サービスを受ける場合には、「確認」ボタンを押下する。
一方、設定情報とは異なる方法による給油を希望するときは、「変更」ボタンを押下する。「変更」ボタンが押下された場合には、支払方法や油種、給油量を任意の方法等に変更入力するための画面等に遷移する。
上記の例に示される画面上から、所定の給油方法の入力を受け付けると(S214)、POS端末2aは給油機2cに対して、指定された方法による給油を指示する(S215)。
当該指示を受け付けた給油機2cにより、指定された油種及び給油量による給油が行われる(S216)。
油種や給油量など、実際に行われた給油に関する給油情報は、給油機2cからPOS端末2aに対して供給される(S217)。
以上により、顧客は、いちいちクレジットカードを提示することなく、予め登録しておいたクレジットカードのカード情報に基づき、手軽に給油サービスを受けることができる。
また、給油に関する設定情報を登録しておくことができるので、給油の都度、給油の設定を行う必要がなく便利である。
以上の本発明の実施形態では、与信の照会要求を行うために、POS端末2aとは別にCAT端末2dを設けたが、POS端末2aにCAT端末2dの構成を内蔵させてもよい。
この場合、図11により例示するとおり、POS端末2aは、CAT端末2dが実行する与信の照会要求の機能を与信照会部24として備えている。この与信照会部24は、カード情報に基づき、信用情報管理装置3に対して、与信の可否の照会要求を送信し、その結果を受信する。
1 取引情報管理装置
11 取引情報記憶部
12 抽出処理部
13 通信処理部
2 店舗端末
2a POS端末
2b リーダライタ
2c 給油機
2d CAT端末
21 精算処理部
22 通信処理部
23 入出力処理部
24 与信照会部
3 信用情報管理装置
31 信用情報記憶部
32 与信可否判断部
33 通信処理部
4 ICタグ
41 識別情報記憶部
42 設定情報記憶部
43 送受信処理部
44 情報処理部
NW ネットワーク

Claims (7)

  1. クレジットカードによる取引に対する与信の承認を与える信用情報管理装置と、サービスステーションに設置され、ICタグに格納された情報を読み書きするリーダライタが接続された店舗端末と、顧客の決済を管理する取引情報管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成され、
    ICタグに格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するシステムであって、
    上記店舗端末は、
    上記信用情報管理装置に対し、顧客のクレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する与信照会要求送信手段と、
    上記信用情報管理装置から、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を受信する判断結果受信手段と、
    上記リーダライタにより、上記ICタグから、上記識別情報を読み取る情報読取手段と、
    上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報と上記識別情報を送信する取引情報送信手段と、
    上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに上記設定情報の入力を受け付ける設定情報受付手段と、
    上記リーダライタにより、上記設定情報を、上記ICタグに書き込む情報書込手段と、を有し、
    上記取引情報管理装置は、
    上記店舗端末から、上記カード情報と上記識別情報を受信する取引情報受信手段と、
    上記受信した上記カード情報と上記識別情報を関連付けて記憶する取引情報記憶手段と、を有し、
    上記信用情報管理装置は、
    上記クレジットカードの信用情報を記憶する信用情報記憶手段と、
    上記店舗端末から、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、上記カード情報を受信する与信照会要求受信手段と、
    上記信用情報記憶手段を参照して、上記カード情報に基づき、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する与信可否判断手段と、
    上記店舗端末に対して、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信する判断結果送信手段と、を有する、
    ことを特徴とする取引情報登録システム。
  2. 上記店舗端末は、
    上記顧客から暗証番号の入力を受け付ける暗証番号受付手段、をさらに有し、
    上記取引情報送信手段は、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報、上記識別情報、及び上記暗証番号を送信し、
    上記取引情報管理装置は、
    上記取引情報受信手段は、上記店舗端末から、上記カード情報、上記識別情報、及び上記暗証番号を受信し、
    上記取引情報記憶手段は、上記受信した上記カード情報、上記識別情報、及び上記暗証番号を関連付けて記憶する、
    請求項1記載の取引情報登録システム。
  3. 上記リーダライタは、上記情報読取手段によるカード情報の読み取り、及び、上記情報書込手段による設定情報の書き込みの都度、無線機能を有効化して、上記ICタグに格納された情報の読み書きを行うための電波を受発信し、各情報の読み書きを実行する、
    請求項1又は2記載の取引情報登録システム。
  4. 上記ICタグは、キーホルダに取り付けられている、
    請求項1乃至3いずれかの項に記載の取引情報登録システム。
  5. 上記ICタグは、上記顧客が利用する携帯端末に内蔵されている、
    請求項1乃至3いずれかの項に記載の取引情報登録システム。
  6. 顧客のクレジットカードの信用情報を記憶する信用情報記憶手段を有し、クレジットカードによる取引に対する与信の承認を与える信用情報管理装置と、サービスステーションに設置され、ICタグに格納された情報を読み書きするリーダライタが接続された店舗端末と、顧客の決済を管理する取引情報管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成されたシステムにより、
    ICタグに格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するための方法であって、
    上記店舗端末により、
    上記信用情報管理装置に対し、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する処理と、
    上記信用情報管理装置から、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を受信する処理と、
    上記リーダライタにより、上記ICタグから、上記識別情報を読み取る処理と、
    上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報と上記識別情報を送信する処理と、
    上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに上記設定情報の入力を受け付ける処理と、
    上記リーダライタにより、上記設定情報を、上記ICタグに書き込む処理と、を実行し、
    上記取引情報管理装置により、
    上記店舗端末から、上記カード情報と上記識別情報を受信する処理と、
    上記受信した上記カード情報と上記識別情報を関連付けて取引情報記憶手段に記憶する処理と、を実行し、
    上記信用情報管理装置により、
    上記店舗端末から、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、上記カード情報を受信する処理と、
    上記信用情報記憶手段を参照して、上記カード情報に基づき、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する処理と、
    上記店舗端末に対して、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信する処理と、を実行する、
    ことを特徴とする取引情報登録方法。
  7. 顧客のクレジットカードの信用情報を記憶する信用情報記憶手段を有し、クレジットカードによる取引に対する与信の承認を与える信用情報管理装置と、サービスステーションに設置され、ICタグに格納された情報を読み書きするリーダライタが接続された店舗端末と、顧客の決済を管理する取引情報管理装置と、がネットワークを介して通信可能に構成されたシステムを、
    ICタグに格納された、給油を行う際の設定情報と、顧客を一意に識別可能な識別情報により、顧客に提供した給油サービスの対価を決済するための情報を登録するための取引情報登録システムとして機能させるためのプログラムであって、
    上記店舗端末により、
    上記信用情報管理装置に対し、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、当該クレジットカードのカード情報を送信する処理と、
    上記信用情報管理装置から、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を受信する処理と、
    上記リーダライタにより、上記ICタグから、上記識別情報を読み取る処理と、
    上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに、上記取引情報管理装置に対し、上記カード情報と上記識別情報を送信する処理と、
    上記与信照会の結果、上記クレジットカードによる取引に対する与信が承認されたときに上記設定情報の入力を受け付ける処理と、
    上記リーダライタにより、上記設定情報を、上記ICタグに書き込む処理と、を実行し、
    上記取引情報管理装置により、
    上記店舗端末から、上記カード情報と上記識別情報を受信する処理と、
    上記受信した上記カード情報と上記識別情報を関連付けて取引情報記憶手段に記憶する処理と、を実行し、
    上記信用情報管理装置により、
    上記店舗端末から、上記クレジットカードによる取引の与信照会要求と共に、上記カード情報を受信する処理と、
    上記信用情報記憶手段を参照して、上記カード情報に基づき、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否を判断する処理と、
    上記店舗端末に対して、上記クレジットカードによる取引に対する与信の可否の判断結果を送信する処理と、を実行させる、
    コンピュータプログラム。
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