JP2013076638A - 時計装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディスク針8の第1端面8cに対向して第1対向面9bが設けられ、また、ディスク針8の第2端面8bに対向して第2対向面7bが設けられた時計装置において、ディスク針8を弾性材によって形成し、第1対向面9b又は第2対向面7bには、ディスク針8の第1端面8c又は第2端面8bに点接触又は線接触する突起15を配設した。この突起15によるディスク針8の第1端面8c又は第2端面8bに対する点接触又は線接触によって、ディスク針8のあがき等を抑制することができ、時計装置のさらなる薄型化が可能となる。
【選択図】図5
Description
そのため、ディスク針と文字板との接触を避けるために、文字板とディスク針との間の隙間を大きく設定し、ディスク針にあがき又はばたつきが生じた際にも、当該ディスク針が文字板に接触しないようにすることが行われていた。
その結果、大きなディスク針を有する腕時計においてはその薄型化が困難であった。
このような問題は、ディスク針の下方が文字板の場合に限らず、ディスク針の下に対向面が存在する場合一般に生じる。
回転によって情報を表示するためのディスク針を有すると共に、このディスク針の表面側に位置し当該ディスク針の第1端面に対向する第1対向面と、前記ディスク針の裏面側に位置し当該ディスク針の第2端面に対向する第2対向面とを有する時計装置において、
前記ディスク針は弾性材によって形成され、
前記第1対向面又は前記第2対向面には、前記ディスク針の前記第1端面又は前記第2端面に点接触又は線接触する突起が配設されていることを特徴とする。
回転によって情報を表示するためのディスク針を有すると共に、このディスク針の表面側に位置し当該ディスク針の第1端面に対向する第1対向面と、前記ディスク針の裏面側に位置し当該ディスク針の第2端面に対向する第2対向面とを有する時計装置において、
前記ディスク針は弾性材によって形成され、
前記第2対向面には、前記ディスク針の前記第2端面に点接触又は線接触する突起が配設されていることを特徴とする。
その結果、ディスク針が設置される空間の高さを、突起を設けない場合に比べて、低くすることができるので、時計装置の薄型化に資することとなる。
この腕時計ケース1の上部外周にはベゼル2が取り付けられている。また、この腕時計ケース1の上端開口部には時計ガラス3がパッキン3aを介して取り付けられている。さらに、この腕時計ケース1の下部には裏蓋4が防水リング4aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の外周部にはりゅうずSR及び複数の押釦スイッチS1,S2,S3等が取り付けられている。
この文字板9には、図4に示すように、軸挿入孔9aが形成されている。また、この文字板9には、時計の3時付近から9時付近の範囲に亘る円弧状の窓(開口部)11が軸挿入孔9aと同心的に形成されている。
また、文字板9には、図I及び図3に示すように、時計の6時付近から文字板9の中心に向かって延びる棒状の機能指示部(目盛指示部)12が固定されている。この機能指示部12は、円弧状の窓11に架橋されている。
この時計モジュール6のハウジング6aは円柱状に形成されている。このハウジング6aの上面には、図4に示すように、中央付近に凹部13が形成されている。そして、この凹部13には、後述の歯車51a,51bが収容されている。このうち歯車51aは筒車の歯車である。
また、ハウジング6aの上面には、図4に示すように、外周部に環状の枠部14が形成されている。この枠部14の内側は、文字板9を載置するための段部14aとなっている(図5参照)。
さらに、ハウジング6aの上面には、図6(A)に示すように、環状の枠部14の直ぐ内側に、当該環状の枠部14に沿って複数の突起15が所定の間隔で形成されている。この突起15は平面視で略台形となっている。また、この突起15は、図6(B)に示すように、ハウジング6aの円周方向に直交する断面の上半部が楔状(山状)に尖った形となっている。このように突起15の当該断面の上半部を楔状としたのは、この時計モジュール6の上方に配置されているディスク針8の第2端面である下面8bとの接触を線接触とするためである。このように突起15とディスク針8の下面8bとの接触を線接触とすれば、ディスク針8を回転させる際の摩擦抵抗を低減させることが可能となる。
なお、ここでは、突起15はハウジング6aの上面に設けられているが、この突起15は次で述べる筒車押さえ部材7に設けられていてもよい。この筒車押さえ部材7の上面は第2対向面を構成している。
また、突起15は、ハウジング6aや筒車押さえ部材7と同じ材料で形成されていなくてもよい。ただし、突起15は、ディスク針8との接触で当該ディスク針8を傷つけず、また、摩擦抵抗が小さいものであることが好ましい。
なお、突起15は、ディスク針8の上面8cに対向する文字板9の下面9bに設けられていてもよい。
この筒車押さえ部材7は略円形に形成されている。この筒車押さえ部材7は、ハウジング6aの凹部13に収容された歯車51a,51bを押さえるためのものである。この筒車押さえ部材7の中心には図4に示すように軸挿入孔7aが形成されている。また、この筒車押さえ部材7には、ハウジング6aの複数の突起15に対応する箇所に当該複数の突起15を突出させるための開口16が形成されている。そして、筒車押さえ部材7を時計モジュール6の上に配置した際には、開口16に突起15が嵌合し、突起15は筒車押さえ部材7の上方に突出する。
このディスク針8の第1端面である上面8cは、第1対向面である文字板9の下面9bに対向し、ディスク針8の第2端面である下面8bは、第2対向面である筒車押さえ部材7の上面7bに対向している。
このディスク針8は、例えば、アルミニウム(Al)によって形成されている。このディスク針8はディスク針端面に直交する方向に弾性を有している。
このディスク針8の中心には軸挿入孔8aが形成されている。このディスク針8の表面には最外周及びその内側に機能表示領域18,19が形成されている。
このうち機能表示領域18には、気温や水深等を示す目盛が付されている。一方、機能表示領域19には、高度や気圧等を示す目盛が付されている。これら機能表示領域18,19の目盛は、りゅうずSRや押釦スイッチS1,S2,S3等を操作することで、文字板9に固定された機能指示部12によって指示される。
なお、このディスク針8の外周部は、突起15によって下方から支持されている。この場合、突起15による支持は、常態位置(突起15によって支持されない状態で取り得る位置)よりもディスク針8の外周部が上昇した位置となるようになされることが好ましい。換言すれば、突起15は、ディスク針8にテンションがかかった状態でディスク針8を支持することが好ましい。このようにすれば、ディスク針8の外周部には、弾性復元力によって突起15に当接する方向に力が作用することとなり、あがき等が効果的に抑制される。
この駆動軸50は、秒針軸50a、分針軸50b、時針軸50c及びディスク針軸50dから構成されている。このうちディスク針軸50dは歯車51aと共に筒車を構成している。
これら軸50a、50b、50c及び50dは入れ子式に配設された構造となっている。そして、秒針軸50aの上端には秒針21が、分針軸50bの上端には分針22が、時針軸50cの上端には時針23が、ディスク針軸50dにはディスク針8がそれぞれ取り付けられている。
この結果、指針である秒針21、分針22及び時針23とディスク針8とは同一軸心となっている指針用の駆動軸50を中心として回転する。
ディスク針8の外周が当該ディスク針8の下部位置に設けられている突起15に対して常時に軽く接触しているので、ディスク針8の回転に伴うあがき等を抑制できる。
この場合、ディスク針8の外周部を常態位置よりも上方に保持させるようにすれば、より効果的にあがき等を抑制できることになる。
その結果、ディスク針8が設置される空間の高さを、突起15を設けない場合に比べて、低くすることができるので、腕時計全体の上下方向の薄型化に資することとなる。
図7(A),(B)に示すように、第1変形例の突起15Aは、柱状で上面が球状に形成されている。その他の点では、上記実施形態とほぼ同じとなっている。
また、図8(A),(B)に示すように、第2変形例の突起15Bは、図8(A)示すように平面視で円弧状に延在し、この突起15Bをその延在方向に直交する断面で裁断した場合の断面の上部が図8(B)に示すように楔状に尖った形となっている。この円弧状の突起15Bは、回転中心を中心とする円弧となっていることが好ましい。
このような変形例でも、上記実施形態の突起15を設けた場合と同様な効果を得ることができる。
なお、突起は錐状に構成され、ディスク針8と点接触するようなものであってもよい。また、突起がディスク針8と面接触するように構成してもよいが、この場合には、その接触面積を可能な限り小さくすることが好ましい。
例えば、上記実施形態では、ディスク針8に機能表示領域18,19が形成され、これを文字板9に形成された機能指示部12によって指示するように構成しているが、ディスク針8側に針の絵柄が表示された機能指示部を形成し、文字板9に数字、文字、記号等の機能情報を形成した機能表示領域を形成してもよい。
さらに、上記実施形態では指針式腕時計に適用した場合について説明しているが、置時計、柱時計または車両の指針式計測機器などに広く適用可能である。
〔付記〕
<請求項1>
回転によって情報を表示するためのディスク針を有すると共に、このディスク針の表面側に位置し当該ディスク針の第1端面に対向する第1対向面と、前記ディスク針の裏面側に位置し当該ディスク針の第2端面に対向する第2対向面とを有する時計装置において、
前記ディスク針は弾性材によって形成され、
前記第1対向面又は前記第2対向面には、前記ディスク針の前記第1端面又は前記第2端面に点接触又は線接触する突起が配設されていることを特徴とする時計装置。
<請求項2>
回転によって情報を表示するためのディスク針を有すると共に、このディスク針の表面側に位置し当該ディスク針の第1端面に対向する第1対向面と、前記ディスク針の裏面側に位置し当該ディスク針の第2端面に対向する第2対向面とを有する時計装置において、
前記ディスク針は弾性材によって形成され、
前記第2対向面には、前記ディスク針の前記第2端面に点接触又は線接触する突起が配設されていることを特徴とする時計装置。
<請求項3>
前記突起は、前記ディスク針の常態よりも当該ディスク針の外周部を前記第1対向面に近づく方向に変形させる程度の寸法とされていることを特徴とする請求項2に記載の時計装置。
<請求項4>
前記ディスク針は、時刻を指示する指針の回転中心を中心に回転することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の時計装置。
<請求項5>
前記突起は、前記ディスク針の周方向に所定の間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の時計装置。
<請求項6>
前記突起は、前記ディスク針の周方向に直交する断面が当該ディスク針に向けて凸となるように山型又は弧状となっていることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の時計装置。
1 腕時計ケース
7 筒車押さえ部材
8 ディスク針
10 上文字板
11 窓(開口部)
15 突起
Claims (6)
- 回転によって情報を表示するためのディスク針を有すると共に、このディスク針の表面側に位置し当該ディスク針の第1端面に対向する第1対向面と、前記ディスク針の裏面側に位置し当該ディスク針の第2端面に対向する第2対向面とを有する時計装置において、
前記ディスク針は弾性材によって形成され、
前記第1対向面又は前記第2対向面には、前記ディスク針の前記第1端面又は前記第2端面に点接触又は線接触する突起が配設されていることを特徴とする時計装置。 - 回転によって情報を表示するためのディスク針を有すると共に、このディスク針の表面側に位置し当該ディスク針の第1端面に対向する第1対向面と、前記ディスク針の裏面側に位置し当該ディスク針の第2端面に対向する第2対向面とを有する時計装置において、
前記ディスク針は弾性材によって形成され、
前記第2対向面には、前記ディスク針の前記第2端面に点接触又は線接触する突起が配設されていることを特徴とする時計装置。 - 前記突起は、前記ディスク針の常態よりも当該ディスク針の外周部を前記第1対向面に近づく方向に変形させる程度の寸法とされていることを特徴とする請求項2に記載の時計装置。
- 前記ディスク針は、時刻を指示する指針の回転中心を中心に回転することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の時計装置。
- 前記突起は、前記ディスク針の周方向に所定の間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の時計装置。
- 前記突起は、前記ディスク針の周方向に直交する断面が当該ディスク針に向けて凸となるように山型又は弧状となっていることを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載の時計装置。
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- 2011-09-30 JP JP2011216622A patent/JP2013076638A/ja active Pending
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