以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(パチンコ遊技機ユニットPUの基本構成)
まず、パチンコ遊技機ユニットPUの基本構成について、図1A、図1B及び図1Cを用いて説明する。図1Aは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの外部構成を模式的に示し、このパチンコ遊技機ユニットPUの正面側を示す正面側斜視図である。
また、図1Bは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの内部構成を模式的に示し、このパチンコ遊技機ユニットPUの正面側を示す正面側斜視図であり、図1Cは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの内部構成を模式的に示し、このパチンコ遊技機ユニットPUの背面側を示す背面側斜視図である。
図1A、図1B及び図1Cに例示されるように、本実施の形態のパチンコ遊技機ユニットPUは、このパチンコ遊技機ユニットPUの内部に遊技球を封入し、パチンコ遊技機ユニットPU内で遊技球を循環させるものである。
つまり、このパチンコ遊技機ユニットPUは、遊技者が遊技球を触ることができないように、その内部空間に遊技球が封入されている。そして、パチンコ遊技機ユニットPUは、封入された遊技球を遊技に用いるとともに、遊技により獲得した遊技球の数や遊技者が保有する遊技に用いることが可能な遊技球の数を視覚化するのに用いられる。
このパチンコ遊技機ユニットPUは、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を獲得可能となるよう構成されたパチンコ遊技機100と、このパチンコ遊技機100にて遊技球を獲得している感じを視覚的に演出したり、遊技者が遊技に用いることが可能な遊技球の多さを視覚的に演出したりする演出装置20と、を備えている。
本実施の形態において、パチンコ遊技機ユニットPUを構成する演出装置20は、遊技中の遊技者が獲得している賞球の多さの感じを視覚的に演出する出球感演出部60と、遊技中の遊技者が遊技に用いることが可能な遊技球の多さの感じを視覚的に演出する貯球感演出部70と、を備えている。
そして、封入された遊技球は、遊技のためにパチンコ遊技機100内を循環する循環球と、出球感演出部60及び貯球感演出部70にて演出に用いられる演出球とに大別されて活用される。
また、パチンコ遊技機ユニットPUは、封入された遊技球を洗浄する洗浄装置30と、洗浄装置30にて洗浄された遊技球を、上述した循環球と演出球とに分配する分配装置40と、を備えている。
また、パチンコ遊技機ユニットPUは、図示しない紙幣識別機と、カードから情報を読み取るとともにカードに情報を書き込む2台のカードリーダ/ライタ21a,21bと、を有するCRユニット21を備えている。
また、パチンコ遊技機ユニットPUは、例えば、低圧の電界を形成したパネルの表面電荷の変化を検知することで指が触れた位置を電気的に検出する静電容量方式や、互いに離間する電極の指が触れた位置が非通電状態から通電状態に変化することによりその位置を電気的に検出する抵抗膜方式等の周知のタッチパネル22を備えている。
なお、本実施の形態では、遊技者の操作を受け付け、受け付けた情報を表示するものとしてタッチパネル22により構成されているが、これに限定されず、例えば、ボタンにより遊技者の操作を受け付け、受け付けた情報を画面に表示するような構成でも良い。
また、パチンコ遊技機ユニットPUは、例えば、遊技者のボタン押下により赤色を点灯させたり、パチンコ遊技機100において大当たりが発生した場合に赤、青、黄色等を点滅させたりする表示灯23を備えている。
また、パチンコ遊技機ユニットPUは、遊技者がハンドル151に触れてハンドルレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する図示しない発射装置を備えている。
このハンドル151には、遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154が取り付けられている。また、パチンコ遊技機100は、遊技者のハンドルレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置160に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置158と、供給装置158が発射装置160に供給する遊技球を一時的に溜めておく上皿153と、を備えている。
この上皿153には、発射装置160により発射され、遊技領域111に到達しなかった遊技球(ファール球)を、供給装置158の方へ案内する戻し路が形成されている。
また、上皿153の上部は筐体10にて覆われており、遊技者が上皿153にある遊技球に触れることができないようになっている。ただ、上皿153の上部を覆う筐体10には、上皿153にある遊技球を外部から視認可能にする透明部位10aが設けられており、遊技者は、その透明部位10aを介して上皿153にある遊技球の一部を見ることが可能になっている。
また、パチンコ遊技機100は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156及び枠ランプ157を備えている。
スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、パチンコ遊技機100は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162とが、筐体10の表面から突出するように配設されている。この演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。
すなわち、遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶことが可能であり、また、中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。
そして、パチンコ遊技機ユニットPUには、パチンコ遊技機ユニットPUを統括的に制御するユニット制御基板、パチンコ遊技機100内を循環する遊技球の管理を行う球データ管理基板、演出装置20を制御する出球・貯球感制御基板、洗浄装置30を制御する洗浄制御基板、分配装置40を制御する分配制御基板及び遊技球の発射制御を行う発射基板等の図示しない各種の基板等が取り付けられている。
(パチンコ遊技機の盤面構成)
次に、本実施の形態のパチンコ遊技機100の盤面構成について、図2A及び図2Bを用いて説明する。図2Aは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機100の遊技盤110の構成を模式的に示し、この遊技盤110の正面側を示す正面図である。
また、図2Bは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機100の遊技盤110における表示器130の構成を模式的に示し、この表示器130の正面側を示す正面図である。
図2A及び図2Bに例示されるように、本実施の形態の遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113と、を備えている。
本実施の形態において、遊技盤110のほぼ中央には、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
そして、画像表示部114の周辺には、各種の演出に用いられる可動役物115及び盤ランプ116が配設されている。この可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
また、遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技釘、及び風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。
また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球の進入を契機として特別図柄抽選(大当たり抽選)を始動させるための第1始動口121及び第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)を始動させるためのゲート124と、が配設されている。
ここにいう第1始動口121及び第2始動口122とは、予め定められた1の特別図柄表示器を作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。そして、第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。
この電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。
また、遊技領域111には、入賞や抽選に関するその他の役物として、特別図柄抽選の結果に応じて開放する特別電動役物としての大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が配設されている。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121及び第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。
また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
また、遊技盤110の裏面には、内部抽選及び当選の判定等を行う遊技制御基板、演出を統括的に制御する演出制御基板、画像及び音による演出を制御する画像制御基板、各種のランプ及び可動役物115による演出を制御するランプ制御基板等の図示しない各種の基板等が取り付けられる。
本実施の形態のパチンコ遊技機100の表示器130は、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。
この第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。また、第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。
普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。そして、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222及び普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。
これら第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219及び普通図柄保留表示器220の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
ここで、保留について説明する。特別図柄や普通図柄の変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。
このような保留がなされていること及びその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219及び普通図柄保留表示器220に表示される。
(パチンコ遊技機の制御ユニットの構成)
次に、本実施の形態のパチンコ遊技機100の遊技の進行を制御する制御手段について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機の制御ユニットを示すブロック図である。
図3に例示されるように、主制御部200は、遊技の基本動作を制御する主制御手段であり、第1始動口検出スイッチ211等の各種検出信号を入力して、第1特別図柄表示器221等を駆動させて遊技を制御するものである。
この主制御部200は、メインCPU201、メインROM202及びメインRAM203から構成されるワンチップマイコンと、主制御用の入力ポートと、出力ポートと、を少なくとも備えている。
この主制御部200の入力ポートは、主制御部200に各種検出信号を入力するものである。この入力ポートには、第1始動口SW211、第2始動口SW212、ゲートSW214、大入賞口SW215及び普通入賞口SW217が接続されている。
一方、主制御部200の出力ポートは、主制御部200から各種信号を出力させるものである。この出力ポートには、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222、普通図柄表示器223及び状態表示器224が接続されている。
すなわち、メインCPU201は、各種検出スイッチ等の入力信号に基づいて、メインROM202に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。
主制御部200のメインROM202には、遊技制御用のプログラムや各種の遊技に決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。一例を示すと、メインROM202には、大当り判定テーブル、図柄決定テーブル及び変動パターン決定テーブル等が記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施の形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にもテーブルやプログラムが多数設けられている。
主制御部200のメインRAM203は、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、複数の記憶領域を有している。
一例を示すと、メインRAM203には、普通図柄保留数(G)記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数(U1)記憶領域、第2特別図柄保留数(U2)記憶領域、第1特別図柄乱数値記憶領域、第2特別図柄乱数値記憶領域、ラウンド遊技回数(R)記憶領域、開放回数(K)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、遊技状態記憶領域(高確率遊技フラグ記憶領域と時短遊技フラグ記憶領域)、高確率遊技回数カウンタ、時短回数カウンタ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ等各種のタイマカウンタが設けられている。
なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、本実施の形態における記憶領域のうち、特徴的な記憶領域を一例として列挙しているに過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
また、主制御部200の出力ポートには、盤用外部情報端子基板250及び演出制御部300が接続されている。この盤用外部情報端子基板250は、主制御部200において生成された外部情報信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するための基板である。
本実施の形態において、演出制御部300は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。演出制御部300は、サブCPU301、サブROM302、サブRAM303を備えており、主制御部200に対して、当該主制御部200から演出制御部300への一方向に通信可能に接続されている。
このサブCPU301は、主制御部200から送信されたコマンド、又は演出ボタン検出スイッチ330からの入力信号に基づいて、サブROM302に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを画像/音響制御部310又はランプ制御部320に送信する。サブRAM303は、サブCPU301の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
すなわち、演出制御部300におけるサブCPU301は、例えば、主制御部200から特別図柄の変動態様を示す変動パターン指定コマンドを受信すると、受信した変動パターン指定コマンドの内容を解析して、画像表示部114、スピーカ156、可動役物115、盤ランプ116及び枠ランプ157に所定の演出を実行させるためのデータを生成し、かかるデータを画像/音響制御部310やランプ制御部320へ送信する。
演出制御部300のサブROM302には、演出制御用のプログラムや各種の遊技の決定に必要なデータ、テーブルが記憶されている。このサブROM302には、一例として、主制御部200から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための演出パターン決定テーブル、停止表示する演出図柄の組み合わせを決定するための演出図柄決定テーブル等がサブROM302に記憶されている。
なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
演出制御部300のサブRAM303は、複数の記憶領域を有している。このサブRAM303には、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、計数カウンタ、発射操作情報記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
画像/音響制御部310は、画像表示部114及びスピーカ156の制御を行うための画像/音響CPU311、画像/音響ROM312及び画像/音響RAM313を備えている。
この画像/音響制御部310は、演出制御部300に双方向通信可能に接続されており、その出力側に画像表示部114及びスピーカ156を接続している。
画像/音響CPU311は、演出制御部300から受信したコマンドに基づいて、所定の画像を表示させる又は音響を出力させる制御を行う。画像/音響RAM313は、画像/音響CPU311の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能し、画像/音響ROM312から読み出されたデータを一時的に記憶するものである。
また、画像/音響ROM312には、画像/音響CPU311の制御処理のプログラムや、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
また、画像/音響ROM312には、スピーカ156から出力される音声のデータが多数格納されており、画像/音響CPU311は、演出制御部300から送信されたコマンドに基づいて所定のプログラムを読み出すとともに、スピーカ156における音声出力制御をする。
ランプ制御部320は、遊技盤110に設けられた可動役物115、盤ランプ116及び枠ランプ157を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。
また、可動役物115を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御部320は、演出制御部300に接続されており、演出制御部300から送信されたデータに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
(循環機構の基本構成)
次に、パチンコ遊技機100内で遊技球を循環させるための循環機構について図4及び図5を用いて説明する。図4は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機100の循環機構について模式的に示し、この循環機構の概略構成を正面側から示す斜視図である。
また、図5は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機100の循環機構について模式的に示し、この循環機構の概略構成を背面側から示す斜視図である。
図4及び図5に例示されるように、循環機構は、主に、遊技盤110の下端口118から排出された遊技球を受ける排出球受皿51と、この排出球受皿51で収容している遊技球を上昇させる球上昇装置52と、球上昇装置52にて上昇させられた遊技球を受け、上皿153に供給される前の段階で遊技球を溜めておく循環球ストック53と、を備えている。
排出球受皿51は、下端口118の下方に設けられ、下端口118等から供給された遊技球が自重で球上昇装置52の方へ向かうように、球上昇装置52側が最も低くなるように底面が形成された凹状の部材である。
球上昇装置52は、外周に螺旋状の溝52agが形成された円柱状のシリンダー52aと、このシリンダー52aの外側をカバーする薄肉円筒状のカバー52bと、カバー52bを円筒状の中心線を回転軸として回転駆動させる回転モータ52cと、を備えている。
このカバー52bの内面には、この内面から回転半径方向に突出するとともに回転軸方向の全域に亘って形成されたリブ52brが複数形成されている。そして、球上昇装置52は、カバー52bを回転駆動させることで、カバー52b内に導かれた遊技球をその内面に形成されたリブ52brで押し、シリンダー52aの外周に形成された螺旋状の溝52agに沿って下部から上部へと上昇させる。
循環球ストック53は、球上昇装置52の上部に配置され、球上昇装置52にて上昇させられた遊技球を受け入れる凹状の部材である。そして、循環球ストック53の底面は、受け入れた遊技球が自重で第2の案内部材55の方へ向かうように、球上昇装置52が高くて第2の案内部材55側が低くなるように形成されている。
パチンコ遊技機100は、排出球受皿51から球上昇装置52に遊技球を案内する第1の案内部材54を備えている。この第1の案内部材54は、排出球受皿51側の端部の方が球上昇装置52側の端部よりも高い位置となり、遊技球の自重で排出球受皿51から球上昇装置52へ転がるように傾斜している。
また、パチンコ遊技機100は、循環球ストック53から上皿153に遊技球を案内する第2の案内部材55を備えている。そして、この第2の案内部材55の下側には、循環球ストック53から第2の案内部材55を通って落下してくる複数の遊技球の内、予め定められた個数(本実施の形態においては1個)の遊技球を順に上皿153へ供給する周知の球切り装置58が設けられている。
球切り装置58にて上皿153に供給された遊技球は、1個ずつ順に供給装置158により発射装置160に供給され、発射装置160により遊技盤110の遊技領域111に向けて発射される。
本実施の形態において、循環経路には、球磨き部材59が配設されている。この球磨き部材59は、すり鉢状であり、下部には、その下方に配置された排出球受皿51に遊技球が落下するように孔59aが形成されており、上部に行くほど径が大きくなっている。
また、内面には、凹凸が形成されている。一方、下端口118は、このすり鉢状の球磨き部材59の円形の開口端の外径側に、円周方向に遊技球を排出するように設けられている。
これにより、下端口118から排出された遊技球は、球磨き部材59の内面を回りながら下方に移動し、孔59aから落下して排出球受皿51へ至る。そして、遊技球が球磨き部材59の内面を回る際に、内面に形成された凹凸に、遊技球に付着していたゴミが引っかかり、遊技球が磨かれる。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機100は、遊技者によるハンドルの操作に起因して、上皿153内の遊技球が1つずつ順に供給装置158により発射装置160に供給され、発射装置160により遊技領域111に向けて発射される。
そして、パチンコ遊技機100は、発射装置160により発射され、遊技領域111内に到達した遊技球は、排出口117を介して、或いは、各種入賞口を介して下端口118に到達させ、下端口118から排出された後に球磨き部材59にて磨かれながら排出球受皿51に至る。
その後、第1の案内路54aを通って球上昇装置52へ至り、球上昇装置52にて上昇させられて循環球ストック53に至る。そして、球切り装置58により上皿153へ供給される。このようにして、循環球は、パチンコ遊技機100内を循環する。
なお、発射装置160により発射された遊技球が遊技領域111内に到達せずにファール球となった場合には、戻し路153aを介して再度上皿153に戻る。また、循環球は150個であることを例示することができる。
(演出装置の基本構成)
次に、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの演出装置20について説明する。この演出装置20は、上述したように、パチンコ遊技機100にて遊技中の遊技者が獲得した遊技球の多さの感じを視覚的に演出する出球感演出部60と、遊技中の遊技者が遊技に用いることが可能な遊技球の多さの感じを視覚的に演出する貯球感演出部70と、を備えている。
(出球感演出部について)
まず、演出装置20の出球感演出部60について図6及び図7を用いて説明する。図6は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの出球感演出部60を模式的に示し、この出球感演出部60の概略構成を背面側から示す斜視図である。
また、図7は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの出球感演出部60の球回転部61を模式的に示し、この球回転部61の概略構成を正面側から示す斜視図である。
図6及び図7に例示されるように、本実施の形態の出球感演出部60は、実際の遊技球を回転させることで出球感を演出する球回転部61と、この球回転部61へ供給される遊技球を待機させておく上部トレイ62と、を備えている。
また、出球感演出部60は、出球感用球案内部材46を介してメインストック41から送られてきた遊技球を溜めておく下部トレイ63と、この下部トレイ63に溜められた遊技球を上部トレイ62まで上昇させる球上昇装置64と、を備えている。
また、出球感演出部60は、上部トレイ62から球回転部61に案内する案内路65aと、この案内路65aの途中から分岐し、遊技球を洗浄前ストック32aに案内する分岐路65bと、が形成された案内部材65を備えている。
この球回転部61は、円筒状の部位と、この円筒状の部位の半径方向に伸びて遊技球をかき混ぜる複数(本実施の形態においては2枚)の羽根と、を有する回転体61aを備えている。
また、球回転部61は、回転体61aを回転駆動する回転体用モータ61bと、回転体61aが固定された回転軸に取り付けられて回転体用モータ61bの駆動力を回転体61aの回転駆動として伝達する図示しない伝達ギアと、回転体61aをカバーする回転体カバー66と、を備えている。
回転体61aは、円筒状の部位の中心線を回転軸として回転する物体であり、その回転軸が出球感演出部60を正面から見た場合に前後方向(本実施の形態においては、遊技盤110の盤面に垂直方向)となるように配置されている。
そして、回転体61aの羽根は、回転軸から回転半径方向の先端までの距離が回転軸方向に亘ってほぼ等距離になるように形成されているとともに、その回転半径方向の先端が手前側から奥側にいくにしたがって円周方向に湾曲するように形成されている。
回転体用モータ61bは、制御ユニットにより回転調整されて、回転体61aが、例えば1分間に12回転で回転する低速回転、及び例えば1分間に24回転で回転する高速回転の2段階に回転速度が調整される。
回転体カバー66の回転体61aの周囲の基本形状は、円筒形状であり、その内周半径は、回転体61aの羽根の回転半径方向の先端よりも遊技球の直径未満分長い。
それゆえ、回転体61aが回転しているとき、回転体61aの羽根と回転体カバー66の内面との間の隙間を遊技球が通過できず、回転体カバー66内の遊技球は回転体61aによりかき混ぜられる。
回転体カバー66には、上部トレイ62から供給された遊技球をこの回転体カバー66内に導く挿入口66aと、内側にある遊技球をこの回転体カバー66の外へ排出する排出口66bと、が形成されている。
次に、本実施の形態の出球感演出部60の動作について説明する。
まず、出球感演出部60は、分配装置40から下部トレイ63に送られた遊技球を球上昇装置64により上部トレイ62まで上昇させる。そして、出球感演出部60は、案内部材65を介して上部トレイ62から球回転部61に遊技球を供給する。
このとき、出球感演出部60は、球回転部61の回転速度を遊技球の獲得賞球数に応じて段階的に設定している。一例として、出球感演出部60は、獲得した賞球数が多い場合、球回転部61の回転速度を速くし、少ない場合、回転速度を遅くしている。
このように、出球感演出部60は、遊技者が獲得した賞球数の増減に応じて球回転部61の回転速度を切り替えることで、出球感を演出している。
(貯球感演出部について)
次に、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの貯球感演出部70について図8及び図9を用いて説明する。図8は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの貯球感演出部70を模式的に示し、この貯球感演出部の概略構成を正面側から示す斜視図である。
また、図9は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの貯球感演出部70を模式的に示し、この貯球感演出部70の内部構成を正面側から示す斜視図である。
図8及び図9に例示されるように、本実施の形態の貯球感演出部70は、実際の遊技球を陳列する球陳列部71と、この球陳列部71に遊技球を挿入する球挿入部72と、球陳列部71に陳列された遊技球を球陳列部71から排出させる球排出部73と、を有している。
この球陳列部71は、透明に形成され遊技球を収納するケース71aと、このケース71a内に上下方向に並んで複数配置され、遊技球を載せて陳列する陳列棚71bと、を有している。
ケース71aは、上方から見た場合には円弧状であり、正面から見た場合には矩形となるように成形されている。各陳列棚71bは、上方から見た場合には、円弧状であり、正面から見た場合には、左側から右側に向けて傾斜している。
そして、ケース71aの左右方向の両端部は開口しており、これらの開口部から遊技球が出入りする。なお、以下では、ケース71aの左側端部に形成された開口部を「左側開口部71c」、ケース71aの右側端部に形成された開口部を「右側開口部71d」と称す。
球挿入部72は、円筒状の部材であり、その円筒の中心軸を回転中心として回転するとともに遊技球を通過させることが可能な大きさの孔81aが複数形成された挿入側シリンダー81を備えている。
また、球挿入部72は、挿入側シリンダー81の内側で遊技球を待機させておく球待機部82を備えている。この挿入側シリンダー81は、その回転中心の回転軸方向が上下方向となるように配置されている。
そして、この挿入側シリンダー81に形成された複数の孔81aは、回転中心の回転軸方向には、球陳列部71のケース71aの左側開口部71cにおける陳列棚71bの配置高さと対応する高さに、陳列棚71bの個数と同数形成されている。
また、複数の孔81aは、円周方向には、等間隔に配置されており、その配置間隔は、360度を孔81aの個数で除した角度未満となるように定められているとともに、孔81aの高さが高くなるにしたがって、その孔81aの円周方向の位置が、上方から見た場合に反時計回りに等間隔にずれるように定められている。
また、挿入側シリンダー81の上部には、上面から凹んだ切り欠き81bが形成されている。この切り欠き81bは、この挿入側シリンダー81の回転角度を検知するために用いられる。
また球排出部73も、球挿入部72と同様に、円筒状の部材であり、その円筒の中心軸を回転中心として回転するとともに遊技球を通過させることが可能な大きさの孔87が複数形成された排出側シリンダー86を有している。
排出側シリンダー86は、その回転中心の回転軸方向が上下方向となるように配置されている。そして、排出側シリンダー86に形成された孔87は、球陳列部71のケース71aの右側開口部71dにおける陳列棚71bの配置高さと対応する高さに形成された第1の排出孔87aが陳列棚71bの個数と同数形成された第1の排出孔群と、球陳列部71のケース71aの右側開口部71dと回転軸方向にほぼ同じ長さに亘って形成された第2の排出孔87bとからなる。
また、排出側シリンダー86の上部にも、挿入側シリンダー81と同様に、上面から凹んだ切り欠き86aが形成されている。この切り欠き86aは、この排出側シリンダー86の回転角度を検知するために用いられる。
また、排出側シリンダー86にも、挿入側シリンダー81と同様に、ギア88が設けられている。そして、球排出部73は、排出側シリンダー86に設けられたギア88と噛み合う伝達ギア89と、この伝達ギア89が回転軸に固定された排出側モータ90とを有している。これにより、排出側シリンダー86は、排出側モータ90の回転駆動力が伝達ギア89及びギア88を介して伝達されて回転する。
以上のように構成された貯球感演出部70においては、以下のように作用する。ホールが営業時間内である場合において、パチンコ遊技機ユニットPUにて遊技が行われていないとき、あるいは遊技が行われているときであってもその遊技者に貯球がない場合には、挿入側シリンダー81及び排出側シリンダー86は、原点位置に設定される。
また、上部トレイ76の切替弁76cは、球待機部82の方へ遊技球を案内する位置に設定された状態で、球検知フォトセンサ76gがその2つの突出部に遊技球が存在していることを検知するまで、球上昇装置75が駆動される。
ここで、挿入側シリンダー81の原点位置は、挿入側シリンダー81を、反時計回転方向に回転(以下では、時計回転方向の回転を「正転」、反時計回転方向の回転を「逆転」という。)させた場合に、挿入側フォトセンサ76eが遮光→受光の切り替わりポイントを検出する位置である。また、排出側シリンダー86の原点位置は、排出側シリンダー86を逆転させた場合に、排出側フォトセンサ76fが遮光→受光の切り替わりポイントを検出する位置である。挿入側シリンダー81が原点位置にいるときには、球陳列部71のケース71aの左側開口部71cは、挿入側シリンダー81により全て塞がれている。また、排出側シリンダー86が原点位置にいるときには、ケース71aの右側開口部71dは、最下部及び下から2番目の第1の排出孔87aに対応する部分のみが開放されている。
かかる場合、下部トレイ74の遊技球は、球上昇装置75にて上昇させられて上部トレイ76に至り、案内路76aを転がって球待機部82の方へ移動する。そして、上部トレイ76に早く到達した順に、球待機部材82aと挿入側シリンダー81の内面とで形成する空間内に落下していき、内側シリンダー82bの突起部82bcの上に順に並ぶ。ただし、かかる場合には、挿入側シリンダー81が球陳列部71の左側開口部71cを塞いでいるので、球陳列部71の陳列棚71bには陳列されない。
また、球上昇装置75にて上部トレイ76に供給された遊技球の内、球待機部82に至らない遊技球は、上部トレイ76の案内路76aに並ぶ。そして、球検知フォトセンサ76gがその2つの突出部に対向する部位に遊技球が存在していることを検知したときに、球上昇装置75の駆動が停止される。
球陳列部71の陳列棚71bに遊技球を陳列する場合は以下の通りである。
先ず、最下部の陳列棚71bに対応する右側開口部71dを塞ぐべく、排出側シリンダー86を予め定められた角度βだけ正転させる。また、最下部の陳列棚71bに対応する左側開口部71cを開口させるべく挿入側シリンダー81を予め定められた角度αだけ正転させる。
原点位置から、排出側シリンダー86を角度β正転させ、挿入側シリンダー81を角度α正転させることにより、球待機部82に待機していた遊技球が、球陳列部71のケース71a内に入り込み、最下部の陳列棚71bの傾斜を利用して正面から見た場合の右側へ移動する。
そして、最下部の陳列棚71bに対応する右側開口部71dは塞がれているので、先頭の遊技球は排出側シリンダー86の外周面に突き当たり停止し、後述する遊技球は先行する遊技球に突き当たって停止する。
このようにして、最下部の陳列棚71bに遊技球が陳列されることとなる。また、球待機部82に待機していた遊技球が球陳列部71のケース71a内に入り込んだ分、上部トレイ76から球待機部82へ遊技球が移動する。
そして、球検知フォトセンサ76gが、その2つの突出部が対向する部位に遊技球が存在しなくなったことを検出することで、球上昇装置75の駆動が再開されて、下部トレイ74から上部トレイ76へ遊技球が供給される。
その後、球検知フォトセンサ76gが、その2つの突出部が対向する部位に遊技球が存在していることを検知したときに、球上昇装置75の駆動が停止される。
なお、予め定められた角度αは、挿入側シリンダー81に形成された複数の孔81aの円周方向の配置間隔(例えば、20度)である。予め定められた角度βは、排出側シリンダー86に形成された下から2番目以降の第1の排出孔87aの円周方向の配置間隔(例えば、20度)である。
その後、さらに、排出側シリンダー86を予め定められた角度β正転させるとともに挿入側シリンダー81を予め定められた角度α正転させることで、下から2番目の陳列棚71bに対応する右側開口部71dが塞ぎ、左側開口部71cが開口する。
これにより、下から2番目の陳列棚71bに遊技球が陳列されることとなる。以降、排出側シリンダー86を予め定められた角度α正転するとともに挿入側シリンダー81を予め定められた角度β正転させることを繰り返すことで、下から3番目以降の陳列棚71bに遊技球が陳列されることとなる。
次に、球陳列部71に陳列された遊技球を排出する場合について説明する。
先ず、複数の陳列棚71bに陳列された遊技球を1つの陳列棚71b毎に球陳列部71外へ排出する場合について述べる。
現在陳列させている陳列棚71bの内、一番高い陳列棚71bに対応する左側開口部71cを塞ぐべく挿入側シリンダー81を予め定められた角度αだけ逆転させる。また、その陳列棚71bに対応する右側開口部71dを開口するべく、排出側シリンダー86を予め定められた角度βだけ逆転させる。
これにより、球待機部82からこの陳列棚71bの方へ遊技球が向かうのが抑制された状態で、この陳列棚71bに陳列されていた遊技球が右側開口部71dからケース71a外へ出て行き、排出側シリンダー86の下方に配置された下部トレイ74に落下していく。
以降、挿入側シリンダー81を予め定められた角度α逆転させるとともに排出側シリンダー86を予め定められた角度β逆転することを繰り返すことで、上位にある陳列棚71bに陳列された遊技球から順にケース71a外へ排出されていく。
このようにして、陳列棚71bに陳列された遊技球が1つの陳列棚71b毎に球陳列部71外へ排出されていく。
次に、複数の陳列棚71bに陳列された遊技球を、2つの陳列棚71b毎に球陳列部71の外へ排出する場合について述べる。
現在陳列させている陳列棚71bの内、1番目及び2番目に高い陳列棚71bに対応する左側開口部71cを塞ぐべく挿入側シリンダー81を予め定められた角度αの2倍の角度だけ逆転させる。
また、それらの陳列棚71bに対応する右側開口部71dを開放するべく、排出側シリンダー86を予め定められた角度βの2倍の角度だけ逆転させる。
本実施の形態において、排出側シリンダー86に形成された、上下方向に連続する2つの第1の排出孔87aは、円周方向に重複している。これにより、球待機部82からこれら上下方向に連続する2つの第1の排出孔87aに対応する陳列棚71bの方へ遊技球が向かうのが抑制された状態で、これら上下方向に連続する2つの陳列棚71bに陳列されていた遊技球が右側開口部71dからケース71aの外へ出て行き、排出側シリンダー86の下方に配置された下部トレイ74に落下する。
その際、排出側シリンダー86を角度βの2倍の角度逆転させる過程で、上下方向に連続する2つの第1の排出孔87aの内、上位の第1の排出孔87aが、先に、上位の陳列棚71bに対応する右側開口部71dを開放させる。
それゆえ、上下方向に連続する2つの陳列棚71bの内、上位の陳列棚71bに陳列されていた遊技球が先に右側開口部71dからケース71aの外へ出始める。
以降、挿入側シリンダー81を予め定められた角度αの2倍の角度分逆転させるとともに排出側シリンダー86を予め定められた角度βの2倍の角度分逆転させることを繰り返すことで、上位の2つの陳列棚71bに陳列された遊技球から順にケース71aの外へ排出されていく。
このようにして、陳列棚71bに陳列された遊技球が2つの陳列棚71b毎に球陳列部71外へ排出されていく。
次に、複数の陳列棚71bに陳列された遊技球を、全ての陳列棚71bからほぼ同時に球陳列部71の外へ排出する場合について述べる。言い換えれば、複数の陳列棚71bに陳列された遊技球を、一気に球陳列部71の外へ排出する場合について述べる。
先ず、全ての陳列棚71bに対応する左側開口部71cを塞ぐべく挿入側シリンダー81を逆転させて原点位置まで戻す。その後、全ての陳列棚71bに対応する右側開口部71dを開口するべく、排出側シリンダー86を原点位置から予め定められた角度γ正転させる。
予め定められた角度γは、原点位置から排出側シリンダー86正転させて、排出側シリンダー86の第2の排出孔87bがケース71aの右側開口部71d全てと対向する位置となるまでの角度である。本実施の形態に係る貯球感演出部70においては、予め定められた角度γは、320度である。
第2の排出孔87bは、円周方向における右側の端部が回転軸方向に平行に形成され、左側の端部が円周方向の長さが上から下に行くにしたがって短くなるように形成されている。
それゆえ、排出側シリンダー86を、原点から予め定められた角度γだけ回転、つまり、第2の排出孔87bがケース71aの右側開口部71d全てと対向する位置まで回転する過程で、右側開口部71dは、高位置側から順に第2の排出孔87bと対向していく。
これにより、球待機部82から全ての陳列棚71bの方へ遊技球が向かうのが抑制された状態で、高い位置にある陳列棚71bに陳列された遊技球から先にケース71aの外へ出て行き、下部トレイ74に落下していく。
そして、最終的に第2の排出孔87bがケース71aの右側開口部71d全てと対向することで、全ての陳列棚71bに陳列された遊技球がケース71aの外へ排出されることとなる。
このようにして、複数の陳列棚71bに陳列された遊技球が一気に球陳列部71外へ排出される。
(洗浄装置について)
次に、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの洗浄装置30について図10及び図11を用いて説明する。図10は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの洗浄装置30を模式的に示し、この洗浄装置30の概略構成を示す斜視図である。
また、図11は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの洗浄装置30を模式的に示し、この洗浄装置30の洗浄部31の断面図である。
図10及び図11に例示されるように、本実施の形態の洗浄装置30は、遊技球を水で洗浄する洗浄部31と、パチンコ遊技機100及び演出装置20に分配されている遊技球を収集する球収集部32と、この球収集部32が収集した遊技球を洗浄部31へ案内する洗浄球案内部33と、を備えている。
また、洗浄装置30は、洗浄部31にて洗浄した後の遊技球を溜めておく洗浄後ストック34と、洗浄部31にて洗浄した後の遊技球を洗浄部31から洗浄後ストック34まで案内する案内部材35と、洗浄後ストック34からメインストック41まで遊技球を送る球搬送装置36と、を備えている。
この洗浄部31は、内側に水が貯められる外ケース37と、外ケース37の内側に配置され、内側に遊技球を収納可能な内ケース38と、を備えている。
この外ケース37は、薄肉有底円筒状の部材であり、上部には内側に水を挿入する水挿入部(不図示)と、底部に設けられ、貯められた水を排出する水排出部37aと、が形成されている。
また、外ケース37の上側には、上面が開口している外ケース37の上面の一部を覆う外ケース蓋39が配置されている。外ケース蓋39には、内ケース38が嵌合される嵌合孔39aが形成されており、外周部には、上下方向に上側に伸びる側壁39bと、上下方向に貫通されてその上面に載った遊技球を下方へ落下させる複数の貫通孔39cとが形成されている。
また、外ケース蓋39の上面は、内ケース38から排出された遊技球が、内ケース38側から側壁39b側へ転がるように傾斜しており、さらに貫通孔39cの開口部の縁部が最も低い高さとなるように傾斜している。
内ケース38は、薄肉有底円筒状の部材であり、その円筒状の部位の側面には、外ケース37に貯められた水を内側に挿入する複数の挿入孔38aと、内側に収納された遊技球を外側に排出する複数の排出孔38bと、が形成されている。
この挿入孔38aは、遊技球の大きさより小さく形成されており、排出孔38bは、遊技球の大きさより大きく形成されている。また、複数の排出孔38bは、上下方向には同じ高さとなるように、円周方向には等間隔となるように形成されている。
また、内ケース38の内部であって、排出孔38bのやや下側には、遊技球を載せるための円盤状の載置皿38cが取り付けられている。この載置皿38cの、遊技球を載せる側の面、つまり上面は、中央部が高くて外周部が低くなるように傾斜している。
また、内ケース38の下部における外側には、この内ケース38に対して上下方向に相対的に移動可能な複数の開閉部材38dが、複数の排出孔38bにそれぞれ対応するように設けられている。そして、複数の開閉部材38dが、内ケース38に対して相対的に移動し、複数の排出孔38bを開くことで遊技球の排出を許容したり、複数の排出孔38bを閉じることで遊技球の排出を抑制したりする。
また、内ケース38の上部には、上面が開口している内ケース38の開口部の一部を覆う内ケース蓋38eが取り付けられている。また、内ケース蓋38eの中央部には、上部がすり鉢状に形成され、遊技球を内ケース38の内部に導入する導入部材38fが取り付けられている。
外ケース37は、ユニット本体に固定されているが、内ケース38は、上下方向に上下動可能であり、かつ、円筒状の部位の中心軸を回転中心として回転可能であるように構成されている。
そして、洗浄装置30は、内ケース38を上下動させる上下動装置(不図示)と、内ケース38を回転させる回転装置(不図示)とを備えている。上下動装置としては、周知の昇降装置を用いればよく、例えば、モータ駆動の油圧ポンプと、昇降用シリンダーと、この昇降用シリンダーに油圧を伝達するチューブ等から構成される装置を用いることができる。
また、回転装置としては、例えば、回転モータと、この回転モータと内ケース38の外周面とに掛け合わされたベルト等から構成される装置、回転モータと、この回転モータの回転駆動を内ケース38の外周面に嵌合されたギアまで伝達する伝達ギア等から構成される装置を用いることができる。
そして、上下動装置は、内ケース38を、高さが異なる3つの位置に移動させる。最も低い位置は、内ケース38の内側に収納した遊技球を外ケース37に貯められた水につからせる位置であり、最も高い位置は、内ケース38の内側に収納した遊技球を、排出孔38bを介して外ケース蓋39の上面に排出させる位置であり、中間の位置は、内側に収納した遊技球が外ケース37に貯められた水につからせない位置である。
そして、本実施の形態に係る洗浄装置30においては、上下動装置が内ケース38を上述した最も低い位置に移動させた状態で、回転装置が内ケース38を回転させることで、内ケース38に収納した遊技球を洗浄する。
以上のように構成された洗浄装置30においては、以下のように作用する。すなわち、内ケース38が洗浄位置にあり、かつノズル33bの横部位33bsの排出口33beが導入部材38fの上にあるときに、球送り装置33aが、予め定められた数の遊技球を送る。これにより、内ケース38内に、予め定められた数の遊技球が溜められる。その後、回転装置が、予め定められた回転速度で予め定められた期間、内ケース38を回転させる。これにより、予め定められた数の遊技球が水洗浄される。
その後、ノズル33bを回転駆動する回転モータが、ノズル33bの横部位33bsを、導入部材38fが上昇しても、この導入部材38fと干渉しない位置まで回転させ、内ケース38を上下動する上下動装置が、内ケース38を水切り位置まで上昇させる。
そして、内ケース38を回転する回転装置が、予め定められた回転速度で予め定められた期間、内ケース38を回転させる。これにより、予め定められた数の遊技球が水切りされる。
その後、内ケース38を上下動する上下動装置が、内ケース38を排出位置まで上昇させる。その過程で、開閉部材38dが内ケース38に対して下降し、内ケース38が排出位置まで到達したときには、排出孔38bが遊技球を通過させることが可能な大きさまで開放する。
これにより、内ケース38内の遊技球が外ケース蓋39の上面に排出される。その後、遊技球は、外ケース蓋39の上面を転がり、貫通孔39cから落下する。そして、貫通孔39cから落下した遊技球は、案内部材35を通過して洗浄後ストック34へ至る。
パチンコ遊技機ユニットPUに封入された遊技球全てが洗浄後ストック34に到達するまで、以上の処理が繰り返される。その後、球搬送装置36が、洗浄後ストック34内の遊技球を全てメインストック41まで上昇させる。
(分配装置について)
次に、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの分配装置40について図12を用いて説明する。図12は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの分配装置40を模式的に示し、この分配装置40の概略構成を示す斜視図である。
図12に例示されるように、本実施の形態の分配装置40は、パチンコ遊技機ユニットPUに封入された遊技球を溜めるメインストック41と、このメインストック41に溜められた遊技球を球切り装置43まで案内する案内部材42と、案内部材42を介してメインストック41から落下してくる遊技球を1個ずつ順に下方へ供給する球切り装置43と、を備えている。
また、分配装置40は、球切り装置43から供給された遊技球を、循環球ストック53か、出球感演出部60の下部トレイ63か、貯球感演出部70の下部トレイ74か、に分配する分配ノズル44を備えている。
また、分配装置40は、分配ノズル44から受け取った遊技球を、循環球ストック53まで案内する循環球案内部材45と、出球感演出部60の下部トレイ63まで案内する出球感用球案内部材46と、貯球感演出部70の下部トレイ74まで案内する貯球感用球案内部材47と、これら循環球案内部材45、出球感用球案内部材46及び貯球感用球案内部材47の分配ノズル44側の端部を支持する支持部材48と、を備えている。
また、分配装置40は、分配ノズル44の位置を検知する複数(本実施の形態においては3個)のノズル位置検知センサ49を備えており、これら複数のノズル位置検知センサ49は、支持部材48に取り付けられている。
案内部材42は、中を1個の遊技球が通過可能な空洞の部材であり、その一端がメインストック41の排出口41aに連結され、他端が下を向いて開口して球切り装置43に連結されている。
分配ノズル44は、中を1個の遊技球が通過可能な空洞の部材であり、案内部材42の下を向いた開口部の下側に配置されるとともに上を向いて開口した受け入れ部44aと、横方向に伸び、かつ排出口44baが形成された先端に行くに従って低くなるように形成された横部位44bと、を有する。
この分配ノズル44には、図示しない回転モータが連結されている。そして、分配ノズル44は、回転モータにより駆動し、上下方向に伸びる回転軸を回転中心として、排出口44baが形成された横部位44bの先端が回転する。
循環球案内部材45、出球感用球案内部材46及び貯球感用球案内部材47は、一端側に分配ノズル44の先端の排出口44baの下方に遊技球を受け入れ可能な受入口が形成されている。
一方、これらの他端は、それぞれ循環球ストック53、出球感演出部60の下部トレイ63、貯球感演出部70の下部トレイ74に連結されている。そして、一端側から他端側へ遊技球が自重で転がるように、一端側の方が他端側よりも高位置となるように配置されている。
支持部材48は、有底円筒状の部材であり、側面にそれぞれ循環球案内部材45、出球感用球案内部材46及び貯球感用球案内部材47を支持するための切り欠きが形成されている。
また、支持部材48の底部であって円筒の中心線上には分配ノズル44の回転軸が嵌合される軸受け48aが設けられている。そして、支持部材48の底部の下方には分配ノズル44を回転させる図示しない回転モータが配置されている。
次に、本実施の形態の分配装置40の作用について説明する。この分配装置40は、ホールの営業開始前に、パチンコ遊技機ユニットPUに封入された全ての遊技球を、遊技のためにパチンコ遊技機100内を循環する循環球と、出球感演出部60にて出球感演出に用いられる演出球と、貯球感演出部70にて貯球感演出に用いられる演出球と、に分配する。
このとき、分配装置40は、メインストック41に溜められた遊技球を、分配ノズル44を介して、循環球ストック53と、出球感演出部60の下部トレイ63と、貯球感演出部70の下部トレイ74と、に分配する。
そして、分配装置40は、循環球案内部材45、出球感用球案内部材46及び貯球感用球案内部材47に横部位44bの排出口44baを存在させるべく、各ノズル位置検知センサ49が受光から遮光へ切り替わるまで分配ノズル44を回転させる。
その後、予め定められた数の遊技球を、球切り装置43にて、メインストック41から送る。これにより、予め定められた数の遊技球が、循環球案内部材45、出球感用球案内部材46及び貯球感用球案内部材47を介して循環球ストック53、下部トレイ63及び下部トレイ74に送られる。
なお、上述のようにして、ホールの営業開始前に、遊技のためにパチンコ遊技機100内を循環する循環球、出球感演出部60にて出球感演出に用いられる演出球、及び貯球感演出部70にて貯球感演出に用いられる演出球に分配された遊技球は、ホールの営業時間中は、それぞれ循環球、出球感演出に用いられる演出球、貯球感演出に用いられる演出球として活用される。
(パチンコ遊技機ユニットの制御ユニットの構成)
次に、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの制御ユニットについて、図13を用いて説明する。図13は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUの制御ユニットを示すブロック図である。
図13に例示されるように、本実施の形態のパチンコ遊技機ユニットPUの制御ユニットは、遊技者の残金、出球数及び貯球数の表示等、パチンコ遊技機ユニットPUを統括的に制御する制御手段の一例としてのユニット制御部500を備えて構成されている。
そして、パチンコ遊技機ユニットPUの制御ユニットは、パチンコ遊技機ユニットPU内に封入された遊技球のデータを管理する球データ管理部600を備えて構成されている。
また、制御ユニットは、出球感演出部60及び貯球感演出部70における演出を制御する出球・貯球感制御部700と、洗浄装置30による遊技球の洗浄を制御する洗浄制御部800と、分配装置40による遊技球の分配を制御する分配制御部900と、供給装置158,発射装置160等による遊技球の発射を制御する発射制御部650と、を備えて構成されている。
これらユニット制御部500、球データ管理部600、出球・貯球感制御部700、洗浄制御部800、分配制御部900及び発射制御部650の各々は、パチンコ遊技機ユニットPUの後面に配設された上述したユニット制御基板、球データ管理基板、出球・貯球感制御基板、洗浄制御基板、分配制御基板及び発射制御基板において個別に構成されている。
(ユニット制御部の構成・機能)
ユニット制御部500は、パチンコ遊技機ユニットPUの統括に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU501と、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM502と、CPU501の作業用メモリ等として用いられるRAM503と、を備えている。
このユニット制御部500には、球データ管理部600、発射制御部650、洗浄制御部800、CRユニット21及びタッチパネル22が接続されている。
また、ユニット制御部500には、盤電源中継端子板を介してパチンコ遊技機100の遊技制御部200と接続されている。すなわち、ユニット制御部500は、パチンコ遊技機100から、パチンコ遊技機100の第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125及び普通入賞口126に遊技球が入賞したことに起因して遊技者が獲得した賞球の情報を取得している。
一例として、ユニット制御部500は、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ獲得した旨の情報を、遊技制御部200から取得している。
また、ユニット制御部500には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信するユニット用外部情報端子基板450が接続されている。
そして、ユニット制御部500は、遊技制御部200から取得した獲得した賞球数に関する情報等を、ユニット用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。
また、ユニット制御部500は、球データ管理部600から、遊技球が発射されたとの情報、ファール球の情報を取得する。また、ユニット制御部500は、CRユニット21に挿入されたカードに記憶された情報、遊技球を借りるべく投入された現金の額の情報等をCRユニット21から取得する。
このようにして取得した情報に基づいて、ユニット制御部500は、残金・貯球数の管理を行う。また、ユニット制御部500は、これら残金・貯球数の情報を、CRユニット21に挿入されたカードに記憶すべき情報としてCRユニット21に送信する。
また、ユニット制御部500は、ホールの営業が終了した場合には、洗浄装置30を制御して、パチンコ遊技機ユニットPUに封入された全ての遊技球の洗浄を指示する。
また、ユニット制御部500は、分配装置40を制御して、パチンコ遊技機ユニットPUに封入された全ての遊技球を、遊技のためにパチンコ遊技機100内を循環する循環球と、出球感演出部60にて出球感演出に用いられる演出球と、貯球感演出部70にて貯球感演出に用いられる演出球と、に分配する。
また、ユニット制御部500には、上述したレール球検知センサ159と、残球フォトセンサ153fと、抑制弁ソレノイド153bsと、開閉弁ソレノイド153gsとが接続されている。
そして、ユニット制御部500は、レール球検知センサ159、残球フォトセンサ153f等から送られてくる情報を基に、抑制弁ソレノイド153bs、開閉弁ソレノイド153gs等を制御して、発射球案内路153rの遊技球の数を調整する。
また、ユニット制御部500は、受付手段の一例としてのタッチパネル22にメニュー画面等の表示を行うとともに、メニュー画面等タッチパネル22に表示されたボタンが押された旨の情報をタッチパネル22から取得する。
(球データ管理部の構成・機能)
球データ管理部600は、循環球の管理に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU601と、CPU601にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM602と、CPU601の作業用メモリ等として用いられるRAM603と、を備えている。
球データ管理部600には、発射装置160により発射された遊技球を検出する発射検出部(発射スイッチ(SW))611と、遊技盤110の下端口118を通過する遊技球を検出する下端口検出部(下端口スイッチ(SW))612と、ファール球を検出するファール球検出部(ファール球スイッチ(SW))613と、が接続されている。
球データ管理部600は、発射検出部(発射スイッチ(SW))611から発射装置160により遊技球が発射されたとの情報や、下端口検出部(下端口スイッチ(SW))612から遊技盤110の下端口118を遊技球が通過したとの情報や、ファール球検出部(ファール球スイッチ(SW))613からファール球となった旨の情報を取得するとともに、これらの情報をユニット制御部500に送信する。
また、球データ管理部600は、ユニット制御部500から獲得賞球数、貯球数の情報を取得する。そして、球データ管理部600は、獲得賞球数、貯球数の管理を行うとともに、出球・貯球感制御部700に、獲得賞球数、貯球数を送信する。
球データ管理部600には、球上昇装置52及び球切り装置58が接続されており、球データ管理部600がこれらの駆動を制御している。
(出球・貯球感制御部の構成・機能)
出球・貯球感制御部700は、出球感演出及び貯球感演出に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU701と、CPU701にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM702と、CPU701の作業用メモリ等として用いられるRAM703と、を備えている。
出球・貯球感制御部700には、上述した挿入側フォトセンサ76e、排出側フォトセンサ76f及び球検知フォトセンサ76gが接続されている。また、出球・貯球感制御部700には、出球感演出部60に設けられた、回転体用モータ61b、調整弁用モータ62c等からなる出球感演出部の駆動部711と、貯球感演出部70に設けられた、挿入側モータ85、排出側モータ90等からなる貯球感演出部の駆動部712と、が接続されている。
そして、出球・貯球感制御部700は、球データ管理部600から取得した獲得賞球数、貯球数に基づいて出球感演出部60及び貯球感演出部70を制御している。
(洗浄制御部の構成・機能)
洗浄制御部800は、遊技球の洗浄に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU801と、CPU801にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM802と、CPU801の作業用メモリ等として用いられるRAM803と、を備えている。
洗浄制御部800には、洗浄前ストック32aから内ケース38に供給される遊技球を検出する洗浄前球検出部(洗浄前球スイッチ(SW))811と、洗浄装置30からメインストック41に供給される遊技球を検出する洗浄後球検出部(洗浄後球スイッチ(SW))812と、が接続されている。
また、洗浄制御部800には、洗浄装置30に設けられた、内ケース38を上下動させる上下動装置や回転装置、球送り装置33aを駆動するステッピングモータ33am、ノズル33bを回転させる回転モータ等からなる洗浄装置の駆動部813が接続されている。
そして、洗浄制御部800は、ユニット制御部500から取得したコマンドに基づいて、パチンコ遊技機ユニットPUに封入された全ての遊技球の洗浄を行うように洗浄装置30を制御している。
(分配制御部の構成・機能)
分配制御部900は、遊技球の分配に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU901と、CPU901にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM902と、CPU901の作業用メモリ等として用いられるRAM903と、を備えている。
分配制御部900には、ノズル位置検知センサ49が接続されている。また、分配制御部900には、分配装置40に設けられた、球切り装置43、分配ノズル44を回転駆動する回転モータ等からなる分配装置の駆動部904が接続されている。
そして、分配制御部900は、ユニット制御部500からのコマンドに基づいて分配装置40を制御している。すなわち、分配制御部900は、分配装置40を制御して、パチンコ遊技機ユニットPUに封入された全ての遊技球を、遊技のためにパチンコ遊技機100内を循環する循環球と、出球感演出部60にて出球感演出に用いられる演出球と、貯球感演出部70にて貯球感演出に用いられる演出球と、に分配する役目を果たしている。
(発射制御部の構成・機能)
発射制御部650は、遊技球の発射に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU651と、CPU651にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM652と、CPU651の作業用メモリ等として用いられるRAM653と、を備えている。
発射制御部650には、発射装置160及び供給装置158が接続されている。そして、発射制御部650は、ユニット制御部500からのコマンドに基づいて発射装置600及び供給装置158を制御している。
(パチンコ遊技機ユニットの基本動作)
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機ユニットPUの基本動作を説明する。
パチンコ遊技機ユニットPUの基本的な動作は、ユニット制御部500により行われる。そして、このユニット制御部500の制御の下、球データ管理部600により遊技球のデータの管理が行われ、出球・貯球感制御部700により出球感演出部60及び貯球感演出部70の制御が行われる。
また、ユニット制御部500の制御の下、洗浄制御部800により洗浄装置30の制御が行われ、分配制御部900により分配装置40の制御が行われる。このユニット制御部500は、電源投入時の初期処理として、パチンコ遊技機ユニットPUの番号として予め設定されている番号を読み込み、表示する。
また、ユニット制御部500は、パチンコ遊技機100に対して予め設定されている、遊技球1球当たりの金額(例えば、1円/1球、4円/1球)を読み込む。また、ユニット制御部500は、タッチパネル22に画面Aを表示する。
このユニット制御部500の制御処理のうち、貸球・貯球管理制御処理について、図14乃至図19を用いて説明する。図14は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのユニット制御部500における貸球・貯球管理処理の基本処理1を示す図であり、図15は、基本処理2を示す図である。
(ユニット制御部による貸球・貯球管理制御処理)
ユニット制御部500は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、貸球・貯球管理制御処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
まず、ステップS5001において、CPU501は、RAM503にセットされている遊技中フラグのON・OFFを判定する。この処理において、CPU501は、遊技中フラグがOFFであると判定した場合には、ステップS5002に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、遊技中フラグがONであると判定した場合には、ステップS5007に処理を移す。
この処理において、CPU501は、遊技中フラグのON・OFFに関し、CRユニット21に紙幣が挿入されているとき、或いは、プレイ球又はチャージ球有りの遊技カードが挿入されているときに遊技中フラグがONであると判定している。
ステップS5002において、CPU501は、上記ステップS5001で遊技中フラグがOFFであると判定された場合、すなわち、CRユニット21に紙幣が挿入されていない、或いは、プレイ球又はチャージ球有りの遊技カードが挿入されていないと判定した場合、CRユニット21に遊技カードが挿入されたか否かを判定する。
この処理において、CPU501は、CRユニット21に遊技カードが挿入されたと判定した場合、ステップS5003に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、CRユニット21に遊技カードが挿入されていないと判定した場合、ステップS5004に処理を移す。
ステップS5003において、CPU501は、挿入された遊技カードに記憶されている遊技球のプレイ球又はチャージ球の球数が「0」より多いか否か、すなわち、残球が有るか否かを判定する。
この処理において、CPU501は、遊技カードに記憶されている残球が有ると判定した場合には、ステップS5006に処理を移す。一方、CPU501は、遊技カードに記憶されている残球が無いと判定した場合には、ステップS5004に処理を移す。
ステップS5004において、CPU501は、紙幣が挿入されたか否かを判定する。この処理において、CPU501は、紙幣が挿入されたと判定した場合、ステップS5005に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、紙幣が挿入されていないと判定した場合には、この貸球・貯球管理制御処理を終了する。
ステップS5005において、CPU501は、上記ステップS5004で紙幣が挿入されたと判定した場合には、遊技球数データ処理を行う。この遊技球数データ処理の具体的な説明については、図19を用いて後述する。
ステップS5006において、CPU501は、上記ステップS5003で遊技カードに残球が有ると判定した場合、又は上記ステップS5004で紙幣が挿入されたと判定した場合には、遊技フラグをONにする。
ステップS5007において、CPU501は、遊技制御部200及び球データ管理部600から遊技情報を受信する。この処理において、CPU501は、遊技制御部200から受信する遊技情報として、賞球情報等を受信している。
また、この処理において、CPU501は、球データ管理部600から受信する遊技情報として、球発射情報、ファール球情報等を受信している。
ステップS5008において、CPU501は、球データ管理部600から受信した情報のうち、遊技球発射情報を受信したか否かを判定する。この処理において、CPU501は、遊技球発射情報を受信したと判定した場合、ステップS5009に処理を移す。
一方、この処理において、CPU501は、遊技球発射情報を受信していないと判定した場合、ステップS5010に処理を移す。
ステップS5009において、CPU501は、発射球数更新処理を行う。この処理において、CPU501は、発射球数を更新する処理を行う。この発射球数更新処理の具体的な説明は、図16を用いて後述する。
ステップS5010において、CPU501は、球データ管理部600から受信した情報のうち、ファール球情報を受信したか否かを判定する。この処置において、CPU501は、ファール球情報を受信したと判定した場合、ステップS5011に処理を移す。一方、この処置において、CPU501は、ファール球情報を取得していないと判定した場合には、ステップS5012に処理を移す。
ステップS5011において、CPU501は、ファール球数更新処理を行う。この処理において、CPU501は、ファール球数を更新する処理を行う。このファール球数更新処理の具体的な説明は、図17を用いて後述する。
ステップS5012において、CPU501は、遊技制御部200から受信した情報のうち、賞球数情報を受信したか否かを判定する。この処理において、CPU501は、賞球数情報を受信した場合には、ステップS5013に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、賞球情報を受信していないと判定した場合には、ステップS5014に処理を移す。
ステップS5013において、CPU501は、賞球数更新処理を行う。この処理において、CPU501は、賞球数を更新する処理を行う。この賞球数更新処理の具体的な説明については、図18を用いて後述する。
ステップS5014において、CPU501は、紙幣が挿入されたか否かを判定する。この処理において、CPU501は、紙幣が挿入されたと判定した場合には、ステップS5015に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、紙幣が挿入されていないと判定した場合には、この貸球・貯球管理制御処理を終了する。
ステップS5015において、CPU501は、挿入された紙幣金額に基づいて、遊技球数への換算処理を行う。この遊技球数データ処理の具体的な説明については、図19を用いて説明する。
ステップS5016において、CPU501は、上記ステップS5009、ステップS5011、ステップS5013及びステップS5015で更新した更新情報に基づいて、遊技カード情報を更新する処理を行う。
この処理において、CPU501は、上記ステップS5009、ステップS5011、ステップS5013及びステップS5015で更新した情報に基づいて、出球・貯球感制御部にデータを送信する。
(発射球数更新処理)
図16を用いて、発射球数更新処理を説明する。図16は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットのユニット制御部における発射球数更新処理を示す図である。
ステップS5009−1において、CPU501は、プレイ球数から発射球数を減算する処理を行う。具体的には、この処理において、CPU501は、球データ管理部600で発射SW611の情報を受信し、この球データ管理部600から情報を受信することで、プレイ球数から発射球数を減算する処理を行う。
ステップS5009−2において、CPU501は、タッチパネル(表示手段)22のプレイ球数表示を更新する。すなわち、この処理において、CPU501は、上記ステップS5009−1でプレイ球数から発射球数を減算した球数を更新する処理を行う。
ステップS5009−3において、CPU501は、上記ステップS5009−1でプレイ球数から発射球数を減算した球数を更新した処理に基づいて、球データ管理部600を介して出球・貯球感制御部700にプレイ球数に応じたレベルを送信する。
ここで、出球・貯球感制御部700は、CPU501で更新したプレイ球数に基づいて、出球感演出部の駆動部714及び貯球感演出部の駆動部712の駆動処理を行う。
なお、本実施の形態において、出球・貯球感制御部700は、ユニット制御部500から球データ管理部600を介して情報を取得しているが、これに限定されず、例えば、球データ管理部600でプレイ球数から発射球数を減算する処理を行い、球データ管理部600から情報を取得しても良い。
(ファール球数更新処理)
図17を用いて、ファール球数更新処理を説明する。図17は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットのユニット制御部におけるファール球数更新処理を示す図である。
ステップS5011−1において、CPU501は、プレイ球数にファール球数を加算する処理を行う。具体的には、この処理において、CPU501は、球データ管理部600でファール球SW613の情報を受信し、この球データ管理部600から情報を受信することで、プレイ球にファール球数を加算する処理を行う。
ステップS5011−2において、CPU501は、タッチパネル(表示手段)22のプレイ数表示を更新する。すなわち、この処理において、CPU501は、上記ステップS5011−1でプレイ球にファール球数を加算した球数を更新する処理を行う。
ステップS5011−3において、CPU501は、上記ステップS5011−1でプレイ球数にファール球数を加算した球数を更新した処理に基づいて、球データ管理部600を介して出球・貯球感制御部にプレイ球数に応じたレベルを送信する。
ここで、出球・貯球感制御部700は、CPU501で更新したプレイ球数に基づいて、出球感演出部の駆動部714及び貯球感演出部の駆動部712の駆動処理を行う。
なお、本実施の形態において、出球・貯球感制御部700は、ユニット制御部500から球データ管理部600を介して、ファール球数に関する情報を取得しているが、これに限定されず、例えば、球データ管理部600でプレイ球数にファール球数を加算する処理を行い、球データ管理部600から情報を取得しても良い。
(賞球数更新処理)
図18を用いて、賞球数更新処理を説明する。図18は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットのユニット制御部における賞球数更新処理を示す図である。
ステップS5013−1において、CPU501は、プレイ球数に賞球数を加算する処理を行う。具体的には、この処理において、CPU501は、遊技制御部200で賞球数の情報を受信し、この遊技制御部200から情報を受信することで、プレイ球数に賞球数を加算する処理を行う。
ステップS5013−2において、CPU501は、タッチパネル(表示手段)22のプレイ球数を更新する。すなわち、この処理において、CPU501は、上記ステップS5013−1でプレイ球数に賞球数を加算した球数を更新する処理を行う。
ステップS5013−3において、CPU501は、上記ステップS5013−1でプレイ球数に賞球数を加算した球数を更新した処理に基づいて、球データ管理部600を介して出球・貯球感制御部700にプレイ球数に応じたレベルを送信する。
ここで、出球・貯球感制御部700は、CPU501で更新したプレイ球数に基づいて、出球感演出部の駆動部714及び貯球感演出部の駆動部712の駆動処理を行う。
(遊技球数データ処理)
図19を用いて、遊技球数データ処理について説明する。図19は、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットのユニット制御部における遊技球数データ処理を示す図である。
ステップS5015−1において、CPU501は、投資金額に基づく遊技球数を換算し、投資金額から遊技球数への換算処理を行う。この処理において、CPU501は、投資金額に基づく遊技球数を換算する際、予め設定された換金率に基づいて遊技球数を換算する。この換算率は、例えば、1球/4円の場合と、1球/1円の場合とがある。
ステップS5015−2において、CPU501は、上記ステップS5015−1で換算した遊技球数をチャージ球数として加算する処理を行う。このとき、CPU501は、チャージ球としてタッチパネル(表示手段)22に表示するため、投資金額を遊技可能球数として把握することが可能になる。
ステップS5015−3において、CPU501は、プレイ球数の有無を判定する処理を行う。この処理において、CPU501は、プレイ球数が無いと判定した場合、ステップS5015−4に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、プレイ球数が有ると判定した場合には、ステップS5015−5に処理を移す。
ステップS5015−4において、CPU501は、チャージ球数からプレイ球数への自動で置換処理を行うか否かの判定を行う。この処理において、CPU501は、チャージ球からプレイ球への自動で置換処理を行うと判定した場合には、ステップS5015−8に処理を移す。
一方、この処理において、CPU501は、チャージ球からプレイ球への自動で置換処理を行わないと判定した場合には、ステップS5015−5に処理を移す。
ステップS5015−5において、CPU501は、遊技者によりタッチパネル(入力手段)22への操作が行われた場合、入力手段信号受信処理を行う。
ステップS5015−6において、CPU501は、上記ステップS5015−5で受信したタッチパネル(入力手段)信号がチャージ球からプレイ球への置換処理信号であるか否かを判定する。
この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)信号がチャージ球からプレイ球への置換処理信号であると判定した場合には、ステップS5015−8に処理を移す。
一方、この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)信号がチャージ球からプレイ球への置換処理信号でないと判定した場合には、ステップS5015−7に処理を移す。
ステップS5015−7において、CPU501は、上記ステップS5015−5で受信したタッチパネル(入力手段)信号がプレイ球数からストック球数への置換処理か否かの判定を行う。
この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)信号がプレイ球からストック球への置換処理信号であると判定した場合には、ステップS5015−8に処理を移す。
一方、この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)信号がプレイ球からストック球への置換処理信号でないと判定した場合には、この遊技球数データ処理を終了する。
ステップS5015−8において、CPU501は、上記ステップS5015−4、ステップS5015−6及びステップS5015−7で判定した結果に基づいて、遊技球データの置換処理を行う。
そして、この処理において、CPU501は、遊技球数データ処理に基づいて、タッチパネル(表示手段)22への表示処理を行う。この遊技球数データ処理に基づいて、タッチパネル(表示手段)22の表示される表示態様について、図20A、図20B、図20C、図20D、図20E及び図20Fを用いて説明する。
図20Aは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第1表示態様として画面Aを示す図であり、図20Bは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第2表示態様として画面Bを示す図である。
また、図20Cは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第3表示態様として画面Cを示す図であり、図20Dは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第4表示態様として画面Dを示す図である。
また、図20Eは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第5表示態様として画面Eを示す図であり、図20Fは、本発明の一実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第5表示態様として画面Fを示す図である。
図20Aに例示されるように、CPU501は、CRユニット21に遊技カードも現金も挿入されておらず、遊技中でない場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Aを表示する。
図20Bに例示されるように、CPU501は、遊技が開始されたときには、タッチパネル(表示手段)22に画面Bを表示する。ここで、画面Bには、「サービス」、「離席」と示された選択ボタンと、プレイ球数(遊技可能球数)、ストック球数(遊技不能球数)及びチャージ球数(投資金額換算球数)が表示されている。
なお、プレイ球数(遊技可能球数)とは、遊技者がこのパチンコ遊技機ユニットPUで獲得した遊技球数及びチャージ球数から置換された遊技球数の総数である。すなわち、プレイ球数は、遊技者がこのパチンコ遊技機ユニットPUにおいて遊技に使用可能な遊技球の数である。
また、ストック球数(遊技不能球数)とは、プレイ球から置換された遊技球数の総数である。また、チャージ球数(投資金額換算球数)とは、投資金額に応じた遊技球数の総数である。
ここで、プレイ球数は、上述したように、遊技中に獲得した遊技球数及びチャージ球数から置換された遊技球数の総数であり、ストック球数は、プレイ球から置換された遊技球数の総数である。すなわち、プレイ球数及びストック球数は、投資金額からチャージ球を介して遊技球への本換金という概念である。このため、プレイ球数及びストック球数は、これらプレイ球数及びストック球数の残球数に基づいて、適宜、景品に交換可能な球数である。
一方、チャージ球数は、上述したように、投資金額に応じた遊技球数の総数である。すなわち、チャージ球数は、単に、投資金額に応じた遊技球を球数として表示しているものであり、投資金額から遊技球への仮換金という概念である。このため、チャージ球数は、チャージ球数の残球数に基づいて、適宜、現金に戻すことが可能な球数である。
図20Cに例示されるように、CPU501は、チャージ球数からプレイ球数への置換処理により置換された場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Cを表示する。ここで、CPU501は、チャージ球数からプレイ球数への置換処理に関し、チャージ球数から所定の球数をプレイ球数に置換している。
そして、チャージ球数は、上述したように、現金に戻すことが可能な球数であるため、遊技者に不利益を与えず投資金額に応じた遊技球数を把握することが可能になる。
図20Dに例示されるように、CPU501は、チャージ球数からプレイ球数への置換処理により置換された場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Dを表示する。
図20Eに例示されるように、CPU501は、遊技中に賞球を得た場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Eを表示する。ここで、投資金額に応じたチャージ球数と、プレイ球数とを、遊技球数で対比することが可能になる。
図20Fに例示されるように、CPU501は、プレイ球数からストック球数への置換処理により置換された場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Fを表示する。このストック球とは、上述したように、遊技に使用することができない、いわゆる使用制限を設けた遊技球数である。
ここで、投資金額に応じたチャージ球数と、プレイ球数と、ストック球数とを遊技球数で対比することが可能になる。このように、本実施の形態では、投資金額、換金可能球数を遊技球数で把握することが可能になるため、遊技者にとって容易に利益率を把握させることが可能になる。
(実施の形態2の遊技球数データ処理)
次に本発明の他の実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのユニット制御部500における貸球・貯球管理制御処理のうち、遊技球数データ処理について、図21を用いて説明する。図21は、本発明の他の実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのユニット制御部500における遊技球数データ処理を示す図である。
本実施の形態の貸球・貯球管理制御処理は、遊技球数データ処理に関し、チャージ球数の使用制御を図るために、チャージ球からストック球に置換する置換処理を有する点が異なり、他の点は同様である。したがって、上述の実施の形態1と同一又は相当する部分には、同様の符号を付してその説明を省略する。
ステップS5115−1において、CPU501は、投資金額に基づく遊技球数を換算し、遊技球数への換算処理を行う。この処理において、CPU501は、投資金額に基づく遊技球数を換算する際、予め設定された換算率に基づいて遊技球数を換算する。この換算率は、例えば、1球/4円の場合と、1球/1円の場合とがある。
ステップS5115−2において、CPU501は、上記ステップS5115−1で換算した遊技球数をチャージ球数として加算する処理を行う。このとき、CPU501は、チャージ球数としてタッチパネル(表示手段)22に表示するため、投資金額を遊技可能球数として把握することが可能になる。
ステップS5115−3において、CPU501は、プレイ球数の有無を判定する処理を行う。この処理において、CPU501は、プレイ球数が有ると判定した場合には、ステップS5115−5に処理を移す。
一方、この処理において、CPU501は、プレイ球数が無いと判定した場合には、ステップS5115−4に処理を移す。
ステップS5115−4において、CPU501は、上記ステップS5115−1及びステップS5115−2で換算及びチャージ球に加算された遊技球数のうち、チャージ球数からプレイ球数への自動置換処理が設定されているか否かの判定を行う。
この処理において、CPU501は、チャージ球数からプレイ球数への自動置換処理が設定されていると判定した場合、ステップS5115−8に処理を移す。
一方、この処理おいて、CPU501は、チャージ球数からプレイ球への自動置換処理が設定されていないと判定した場合、すなわち、タッチパネル(入力手段)22等を用いて手動置換処理が設定されていると判定した場合、ステップS5115−5に処理を移す。
また、この処理において、CPU501は、所定の遊技球供給設定数に基づいてチャージ球からプレイ球への自動置換処理を行う。ここで、本実施の形態において、所定の遊技球供給設定数は、250球毎に設定されている。
また、この処理において、CPU501は、所定の遊技球供給設定数を200球から300球とすることで、受皿に適度に埋める程度に量となる。さらに、換算率が1球/4円の場合、250球数とすれば、500円毎となる。
ステップS5115−5において、CPU501は、上記ステップS5115−4でチャージ球からプレイ球への自動置換処理を行わない、すなわち、タッチパネル(入力手段)22等により手動で置換処理を行うと判定した場合には、タッチパネル(入力手段)22信号の受信処理を行う。
ステップS5115−6において、CPU501は、上記ステップS5115−6でタッチパネル(入力手段)22から受信した信号がチャージ球からプレイ球への置換処理信号であるか否かの判定を行う。
この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)22から受信した信号がチャージ球からプレイ球への置換処理信号であると判定した場合には、ステップS5115−8に処理を移す。
一方、この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)22から受信した信号がチャージ球からプレイ球への置換処理信号でないと判定した場合には、ステップS5115−7に処理を移す。
ステップS5115−7において、CPU501は、上記ステップS5115−6でタッチパネル(入力手段)22から受信した信号がチャージ球からストック球への置換処理信号であるか否かの判定を行う。
この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)22から受信した信号がチャージ球からストック球への置換処理信号であると判定した場合には、ステップS5115−8に処理を移す。一方、この処理において、CPU501は、タッチパネル(入力手段)22から受信した信号がチャージ球からストック球への置換処理信号でないと判定した場合には、遊技球数データ処理を終了する。
そして、この処理において、CPU501は、遊技球数データ処理に基づいて、タッチパネル(表示手段)22への表示処理を行う。この遊技球数データ処理に基づいて、タッチパネル(表示手段)22の表示される表示態様について、図22A、図22B、図22C及び図22Dを用いて説明する。
図22Aは、本発明の他の実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第1表示態様として画面Aを示す図であり、図20Bは、本発明の他の実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第2表示態様として画面Bを示す図である。
また、図20Cは、本発明の他の実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第3表示態様として画面Cを示す図であり、図20Dは、本発明の他の実施の形態であるパチンコ遊技機ユニットPUのタッチパネル(表示手段)22の第4表示態様として画面Dを示す図である。
図22Aに例示されるように、CPU501は、CRユニット21に遊技カードも現金も挿入されておらず、遊技中でない場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Aを表示する。
図22Bに例示されるように、CPU501は、遊技が開始されたときには、タッチパネル(表示手段)22に画面Bを表示する。ここで、画面Bには、「サービス」、「離席」と示された選択ボタンと、プレイ球数(遊技可能球数)、ストック球数(遊技不能球数)及びチャージ球数(投資金額換算球数)が表示されている。
なお、プレイ球数(遊技可能球数)とは、遊技者がこのパチンコ遊技機ユニットPUで獲得した遊技球数及びチャージ球数から置換された遊技球数の総数である。すなわち、プレイ球数は、遊技者がこのパチンコ遊技機ユニットPUにおいて遊技に使用可能な遊技球の数である。
また、ストック球数(遊技不能球数)とは、プレイ球から置換された遊技球数の総数である。また、チャージ球数(投資金額換算球数)とは、投資金額に応じた遊技球数の総数である。すなわち、チャージ球数は、現金に戻すことが可能な球数である。
図22Cに例示されるように、CPU501は、チャージ球数からストック球数への置換処理により置換された場合には、タッチパネル(表示手段)22に画面Cを表示する。このストック球とは、上述したように、遊技に使用することができない、いわゆる使用制限を設けた遊技球数である。
このように、本実施の形態のパチンコ遊技機100によれば、投資金額に基づいた遊技球数を表示させることが可能になるため、遊技者に遊技可能球数を即座に把握させることが可能になる。
また、本実施の形態のパチンコ遊技機100によれば、投資金額に基づいて遊技球数を表示させ、この遊技球数を遊技可能球として用いるのか、或いは、遊技に用いないようにストック球として適宜設定することが可能になるため、常に投資金額を把握しながら遊技を行うことが可能になる。
以上のように、本実施の形態のパチンコ遊技機100によれば、上述したように、遊技者に投資金額に基づいた遊技球数を把握させながら、必要最小限の換算で遊技を実行することが可能になるため、遊技者への不利益を低減させることができる。