JP2013072962A - 広帯域光源 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピークパワーが低減された広帯域光を出力することができる広帯域光源を提供する。
【解決手段】広帯域光源1は、パルス光源10、光ファイバ(非線形光学媒体)11、帯域減衰フィルタ12および光エコー部20を備える。光ファイバ11は、パルス光源10から出力されたパルス光を入力し、内部での非線形光学効果により該パルス光のスペクトルを広げてスーパーコンティニウム光を生成し、このスーパーコンティニウム光を出力する。光エコー部20は、入力端と出力端との間に複数の光路を有し、複数の光路のうち何れかの光路の少なくとも一部が周回光路とされている。光エコー部20は、光ファイバ11から出力され帯域減衰フィルタ13を経たスーパーコンティニウム光を入力端に入力して複数の光路により導光させ、複数の光路により導光されたスーパーコンティニウム光を出力端から出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非線形光学媒体においてスーパーコンティニウム光を生成する広帯域光源に関するものである。
非線形光学効果を発現することができる非線形光学媒体(例えば光ファイバ)に、ピークパワーが高いパルス光が入射すると、その非線形光学効果(自己位相変調、四光波混合、ラマン散乱など)が生じ、これによって新たな波長成分を有する光が発生することによって、パルス光のスペクトルが広げられてスーパーコンティニウム光が生成される。スーパーコンティニウム光は、広い波長帯域を有し空間的に単一モードであることから、様々な分野での利用が期待されている。
特許文献1に記載された広帯域光源は、パルス光源から出力されたパルス光を分岐して複数の分岐パルス光とし、各分岐パルス光を互いに異なる強度とするとともに、各分岐パルス光に互いに異なる遅延を与えて、これら複数の分岐パルス光を非線形光学媒体に入射させ、この非線形光学媒体においてスーパーコンティニウム光を発生させる。
また、特許文献1に記載された広帯域光源は、パルス光源から出力されたパルス光を複数のパルス光に変換する変換手段として2入力2出力の光結合器を用いる。そして、この広帯域光源は、パルス光源から出力されるパルス光を光結合器の第1入力端に入力させ、第1出力端から出力されるパルス光を非線形光学媒体に入射させ、また、第2出力端から出力されるパルス光を第2入力端に入力させて周回光路を形成する。
このように構成される広帯域光源は、パルス光源から出力された各パルスを、時間軸上で分割された複数のエコーパルスに変換して、これら複数のエコーパルスを非線形光学媒体に入射させる。各エコーパルスのパワーが互いに異なることから、各エコーパルスに対して非線形光学媒体におけるスペクトルの広がり方が異なり、スペクトルのリップルの周期や位相が異なる。したがって、非線形光学媒体から出力されるスーパーコンティニウム光は、リップルが低減されたスペクトルを有することができる。
特開2009−092570号公報
しかしながら、特許文献1に記載された広帯域光源では、光結合器から出力されるエコーパルスのピークパワーは非線形光学媒体で非線形光学効果を生じさせるほど高く、非線形光学媒体から出力されるスーパーコンティニウム光のピークパワーも高い。
その結果、例えば、このスーパーコンティニウム光を測定用の照明光として用いる場合に、測定対象物までスーパーコンティニウム光を伝送する光ファイバ中で更なる非線形光学効果が生じてスペクトルの形状が崩れたり、測定対象物までスーパーコンティニウム光を伝送する光学系の中で光ファイバ端面の焼損や反射低減コーティングの劣化を生じさせたり、パルス光が吸収されることによる瞬間的な熱発生やパルス光の強い光電界によって測定対象物を損傷させたりという問題が生じる場合がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、ピークパワーが低減された広帯域光を出力することができる広帯域光源を提供することを目的とする。
本発明の広帯域光源は、(1) 略一定のパルス幅を有するパルス光を略一定の時間間隔で繰り返し出力するパルス光源と、(2)パルス光源から出力されたパルス光を入力し、内部での非線形光学効果により該パルス光のスペクトルを広げてスーパーコンティニウム光を生成し、このスーパーコンティニウム光を出力する非線形光学媒体と、(3) 入力端と出力端との間に複数の光路を有し、複数の光路のうち何れかの光路の少なくとも一部が周回光路とされており、非線形光学媒体から出力されたスーパーコンティニウム光を入力端に入力して複数の光路により導光させ、複数の光路により導光されたスーパーコンティニウム光を出力端から出力する光エコー部と、を備えることを特徴とする。
本発明の広帯域光源では、光エコー部は、第1入力端,第2入力端,第1出力端および第2出力端を有し、第1入力端または第2入力端に入力される光を2分岐して第1出力端および第2出力端それぞれから出力する光結合器を含み、第2入力端と第2出力端とが互いに光学的に接続されて伝搬遅延Tを有する周回光路が形成され、パルス光源から出力されるパルス光のパルス幅をtとし、パルス光源から出力されるパルス光の時間間隔をpとしたとき、下記(1)式の関係が成り立つのが好適である。
Figure 2013072962
本発明の広帯域光源では、光エコー部は、Mを2以上の整数として、光結合器としてM個の光結合器を含み、M個の光結合器のうちの第i光結合器の第2入力端と第2出力端とが互いに光学的に接続されて伝搬遅延T[i]を有する周回光路が形成され、a,bを1または2をとる整数として、下記(2)式で定義されるパルス重なりパラメータdが0.75以上であり、且つ、下記(3)式の関係が成り立つのが好適である。
Figure 2013072962
Figure 2013072962
本発明の広帯域光源は、パルス光源から出力されるパルス光の中心波長を中心とする幅10nmの帯域において選択的に損失が大きい損失スペクトルを有し、非線形光学媒体から出力されたスーパーコンティニウム光を入力し、損失スペクトルに従う損失を該スーパーコンティニウム光に与えて出力する帯域減衰フィルタを更に備えるのが好適である。
本発明の広帯域光源は、ピークパワーが低減された広帯域光を出力することができる。
第1実施形態の広帯域光源1の構成を示す図である。 第1実施形態の広帯域光源1のパルス重なりパラメータdを求める図表である。 第2実施形態の広帯域光源2の構成を示す図である。 比較例の広帯域光源3の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の広帯域光源1の構成を示す図である。広帯域光源1は、パルス光源10、光ファイバ(非線形光学媒体)11、帯域減衰フィルタ12および光エコー部20を備える。
パルス光源10は、略一定のパルス幅を有するパルス光を略一定の時間間隔で繰り返し出力する。パルス光源10は、ピークパワーが高いパルスレーザ光を出力することができるパルスレーザ光源であるのが好適である。パルス光源10として、例えば、希土類元素添加光ファイバを増幅媒体として用いたファイバレーザ光源、希土類元素添加光ファイバを増幅媒体として用いたファイバ増幅器により半導体レーザなどからの種光を増幅するMOPA(Master-Oscillator Power-Amplifier)型光源、チタンサファイアレーザ光源などが好適に用いられる。
上記のファイバレーザ光源またはMOPA型光源において、希土類元素添加光ファイバに添加される希土類元素がEr元素である場合には、出力パルス光の波長は1550nmであり、希土類元素添加光ファイバに添加される希土類元素がYb元素である場合には、出力パルス光の波長は1060nmである。また、チタンサファイアレーザ光源の出力パルス光の波長は800nmである。パルス光源10の出力パルス光のパルス幅は典型的には100fsから10ns程度の範囲である。パルス光源10の出力パルス光のピークパワーは典型的には1kW以上である。
非線形光学媒体としての光ファイバ11は、パルス光源10から出力されたパルス光を入力し、内部での非線形光学効果により該パルス光のスペクトルを広げてスーパーコンティニウム光を生成し、このスーパーコンティニウム光を出力する。光ファイバ11は、高非線形光ファイバやフォトニック結晶ファイバなどの特殊な光ファイバであってもよいし、ITU-T G.652準拠のシングルモード光ファイバ(いわゆる標準シングルモード光ファイバ)であってもよい。
パルス光源10は、中心波長1550nm、パルス幅1ns、ピークパワー6kWのパルス光を、100kHzの繰返し周期で発生させるのが好適である。このようなパルス光源10はMOPA方式で実現可能である。また、光ファイバ11は標準シングルモード光ファイバであるのが好適である。この組合せは、高非線形光ファイバやフォトニック結晶ファイバなどの特殊な光ファイバを用いないことからコストが低い点で有利であり、ラマン散乱および変調不安定性を主とした非線形光学効果が発現することにより、波長1600〜1800nmにおいて1mW/nm程度の比較的高いパワー密度が得られる点でも有利である。脂質などC-H結合を多く含む物質は波長1700nm付近に特徴的な吸収ピークを有するので、このような波長帯域のスーパーコンティニウム光を出力する広帯域光源1は脂質などの物質を検出する応用に適する。ただし、パルス光源10および光ファイバ11は、これ以外にも様々な組合せが可能である。
帯域減衰フィルタ12は、パルス光源10から出力されるパルス光の中心波長を中心とする幅10nmの帯域において選択的に損失が大きい(例えば損失10〜20dBの)損失スペクトルを有する。帯域減衰フィルタ12は、光ファイバ11から出力されたスーパーコンティニウム光を入力し、損失スペクトルに従う損失を該スーパーコンティニウム光に与えて出力する。帯域減衰フィルタ12として、例えば、光ファイバのコアにブラッグ型の回折格子が斜めに形成されたスラント型ファイバグレーティングや、光ファイバにおけるコアモードとクラッドモードとの間の光結合を利用する長周期型ファイバグレーティングなどが好適に用いられる。
パルス光源10から出力されるパルス光の中心波長の付近においては、スーパーコンティニウム光は、パルス光源10の出力パルス光に起因するスペクトルピークを有し、他の波長帯と比べてスペクトル密度が10〜20dB高くなるので測定に用いることが難しい。しかし、このような帯域減衰フィルタ12が設けられていることにより、スーパーコンティニウム光のスペクトル密度の不均一性が低減される。また、スーパーコンティニウム光のトータルでのパワーも低減されるので、スーパーコンティニウム光を伝送する為の伝送用ファイバ中でのスペクトル崩れや、光部品や測定対象物への損傷などの、パルス光に起因する障害の発生が低減される。
光エコー部20は、入力端と出力端との間に複数の光路を有し、複数の光路のうち何れかの光路の少なくとも一部が周回光路とされている。光エコー部20は、光ファイバ11から出力され帯域減衰フィルタ13を経たスーパーコンティニウム光を入力端に入力して複数の光路により導光させ、複数の光路により導光されたスーパーコンティニウム光を出力端から出力する。
光エコー部20は、4個の光結合器21〜21を含む。各光結合器21(i=1〜4)は、第1入力端,第2入力端,第1出力端および第2出力端を有し、第1入力端または第2入力端に入力される光を分岐比50:50で2分岐して第1出力端および第2出力端それぞれから出力することができる。各光結合器21の第2入力端と第2出力端とが光ファイバ22により光学的に接続されて、伝搬遅延T[i]を有するループ長L[i]の周回光路が形成されている。
帯域減衰フィルタ12と第1段の光結合器21の第1入力端とは、光ファイバ23により接続されている。第1段の光結合器21の第1出力端と第2段の光結合器21の第1入力端とは、光ファイバ23により接続されている。第2段の光結合器21の第1出力端と第3段の光結合器21の第1入力端とは、光ファイバ23により接続されている。第3段の光結合器21の第1出力端と第4段の光結合器21の第1入力端とは、光ファイバ23により接続されている。また、第4段の光結合器21の第1出力端は、光ファイバ23に接続されている。
パルス光源10から出力されるパルス光のパルス幅をtとし、パルス光源10から出力されるパルス光の時間間隔をpとしたとき、各伝搬遅延T[i]は下記(4)式および(5)式の関係を満たすことが好ましい。なお、これらの式では、光エコー部20が一般にM個の光結合器21〜21を含むものとしている。Mは2以上の整数である。
Figure 2013072962
Figure 2013072962
各ループ長は L[1]=0.32m、L[2]=0.48m、L[3]=0.80m、L[4]=1.20mであるとする。光ファイバ22〜22それぞれは、石英系ガラスで構成され、約1.46の群屈折率を有するので、伝搬光の群速度は0.2m/nsである。その結果、各伝搬遅延は T[1]=1.6ns、T[2]=2.4ns、T[3]=4.0ns、T[4]=6.0ns となる。パルス光源10の出力パルス光のパルス幅1nsに対し、各伝搬遅延は1.6倍、2.4倍、4.0倍、6.0倍 である。
その結果、各光ファイバ22により構成される周回光路を1回または2回だけ回った後に出力される比較的強いパルス光は、光ファイバ23へ出力される時点で、時間軸上で互いに重なることがない。それ故、光エコー部20の入力端に入力されたスーパーコンティニウム光は、光エコー部20の出力端から出力される際にはピークパワーが約1/16に低減される。
このようにピークパワーが低減されたスーパーコンティニウム光を測定用途に用いることにより、伝送用ファイバ中でのスペクトル崩れや、光部品や測定対象物への損傷といったパルス光に起因する障害の発生が低減される。ピークパワーの低減は、光結合器の段数を増やすことにより更に有効となる。
より一般的には、光エコー部20がM個の光結合器21〜21を含むものとし、a,bを1または2をとる整数として、下記(6)式で定義されるパルス重なりパラメータdが0.75以上であるのが好適である。パルス重なりパラメータdが0.75以上である場合に、周回したパルス光同士の重なりがパルス幅に対して25%以下と低く抑えられ、良好なピークパワー低減効果が得られる。
Figure 2013072962
図2は、第1実施形態の広帯域光源1のパルス重なりパラメータdを求める図表である。同図は、a,bの各値およびi,jの各値についてaT[i]−bT[j] の絶対値を示し、また、その絶対値について各行または各列の最小値を示している。前述のループ長L[i]を有する本実施形態では、パルス重なりパラメータdは0.8である。
パルス光源10からのパルス光出力の繰返し周期が100kHzである場合、該パルス光の時間間隔pは0.01msである。この時間間隔pは、最も長い周回光路の伝搬遅延T[4]=6.0nsの1600倍以上である。したがって、異なる繰返し周期のパルス光の重なりは無視できる。光結合器21の分岐比が50:50であることから、周回光路を10周したパルス光のピークパワーは (1/2)10≒1/1000 となり無視できるので、最も長い周回光路の伝搬遅延は繰返し時間pの10分の1以下であることが望ましい。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態の広帯域光源2の構成を示す図である。広帯域光源2は、パルス光源10、光ファイバ(非線形光学媒体)11、帯域減衰フィルタ12および光エコー部30を備える。第1実施形態の広帯域光源1の構成と比較すると、第2実施形態の広帯域光源2は、光エコー部20に替えて光エコー部30を備える点で相違する。
光エコー部30は、入力端と出力端との間に複数の光路を有し、複数の光路のうち何れかの光路の少なくとも一部が周回光路とされている。光エコー部30は、光ファイバ11から出力され帯域減衰フィルタ13を経たスーパーコンティニウム光を入力端に入力して複数の光路により導光させ、複数の光路により導光されたスーパーコンティニウム光を出力端から出力する。
光エコー部30は、4個の光結合器31〜31を含む。各光結合器31(i=1〜4)は、第1入力端,第2入力端,第1出力端および第2出力端を有し、第1入力端または第2入力端に入力される光を分岐比50:50で2分岐して第1出力端および第2出力端それぞれから出力することができる。第1段の光結合器31の第2出力端と第2段の光結合器31の第2入力端とが光ファイバ32により接続されている。第2段の光結合器31の第2出力端と第3段の光結合器31の第2入力端とが光ファイバ32により接続されている。第3段の光結合器31の第2出力端と第4段の光結合器31の第2入力端とが光ファイバ32により接続されている。また、第4段の光結合器31の第2出力端と第1段の光結合器31の第2入力端とが光ファイバ32により接続されている。これにより周回光路が形成されている。
帯域減衰フィルタ12と第1段の光結合器31の第1入力端とは、光ファイバ33により接続されている。第1段の光結合器31の第1出力端と第2段の光結合器31の第1入力端とは、光ファイバ33により接続されている。第2段の光結合器31の第1出力端と第3段の光結合器31の第1入力端とは、光ファイバ33により接続されている。第3段の光結合器31の第1出力端と第4段の光結合器31の第1入力端とは、光ファイバ33により接続されている。また、第4段の光結合器31の第1出力端は、光ファイバ33に接続されている。
第1実施形態における光エコー部20では、光結合器21および光ファイバ22により構成される周回光路は互いに独立していたが、第2実施形態における光エコー部30では、或る光結合器の第2出力端と他の光結合器の第2入力端とが光ファイバにより接続されて周回光路が構成される。
第2実施形態では、光エコー部30はこのような構成を有することにより、複数の光路の間での伝搬遅延の差についての自由度が高まる。例えば、光ファイバカプラは、透過帯域が広いので第1実施形態の光結合器21や第2実施形態の光結合器31として好適に用いられ得るが、一方で、第1実施形態のように光ファイバにより周回光路を形成する場合には最小のループ長が光ファイバの最小曲げ径や融着接続に必要な余長によって通常0.2m程度に制限されてしまう。しかし、第2実施形態における光エコー部30は、分岐した光路の間での遅延時間の差を0.01mのオーダで調整することが可能である。
(比較例)
図4は、比較例の広帯域光源3の構成を示す図である。広帯域光源3は、パルス光源10、光ファイバ(非線形光学媒体)11、帯域減衰フィルタ12および光エコー部40を備える。第1実施形態の広帯域光源1の構成と比較すると、比較例の広帯域光源3は、光エコー部20に替えて光エコー部40を備える点で相違する。
光エコー部40は、14個の光結合器4111,4121,4122,4131〜4134,4141〜4144,4151,4152,4161を含む。帯域減衰フィルタ12から光エコー部40に入力された光は光結合器4111,4121,4122,4131〜4134により8分岐され、この8分岐された各分岐光は光結合器4141〜4144の何れかの入力端に入力される。
しかし、光結合器4141〜4144それぞれの2つの出力端のうち一方の出力端から出力される光は光結合器4151,4152の何れかに入力されるものの、他方の出力端から出力される光は利用されず損失となる。また、光結合器4151,4152それぞれの2つの出力端のうち一方の出力端から出力される光は光結合器4161に入力されるものの、他方の出力端から出力される光は利用されず損失となる。
このように構成される光エコー部40は、周回光路を有しておらず、出力端に結合されない分岐光が存在するので、パワーの利用効率が低く、好ましくない。
これに対して、第1または第2の実施形態の光エコー部20,30は、光結合器により分岐した光を周回させることで、全ての分岐光を出力端に結合させることができ、パワーの利用効率が高い。
1〜3…広帯域光源、10…パルス光源、11…光ファイバ(非線形光学媒体)、12…帯域減衰フィルタ、20…光エコー部、21〜21…光結合器、22〜22,23〜23…光ファイバ、30…光エコー部、31〜31…光結合器、32〜32,33〜33…光ファイバ、40…光エコー部、4111〜4161…光結合器。

Claims (4)

  1. 略一定のパルス幅を有するパルス光を略一定の時間間隔で繰り返し出力するパルス光源と、
    前記パルス光源から出力されたパルス光を入力し、内部での非線形光学効果により該パルス光のスペクトルを広げてスーパーコンティニウム光を生成し、このスーパーコンティニウム光を出力する非線形光学媒体と、
    入力端と出力端との間に複数の光路を有し、前記複数の光路のうち何れかの光路の少なくとも一部が周回光路とされており、前記非線形光学媒体から出力されたスーパーコンティニウム光を前記入力端に入力して前記複数の光路により導光させ、前記複数の光路により導光されたスーパーコンティニウム光を前記出力端から出力する光エコー部と、
    を備えることを特徴とする広帯域光源。
  2. 前記光エコー部は、
    第1入力端,第2入力端,第1出力端および第2出力端を有し、前記第1入力端または前記第2入力端に入力される光を2分岐して前記第1出力端および前記第2出力端それぞれから出力する光結合器を含み、前記第2入力端と前記第2出力端とが互いに光学的に接続されて伝搬遅延Tを有する周回光路が形成され、
    前記パルス光源から出力されるパルス光のパルス幅をtとし、前記パルス光源から出力されるパルス光の時間間隔をpとしたとき、下記(1)式の関係が成り立つ、
    ことを特徴とする請求項1に記載の広帯域光源。
    Figure 2013072962
  3. 前記光エコー部は、
    Mを2以上の整数として、前記光結合器としてM個の光結合器を含み、前記M個の光結合器のうちの第i光結合器の前記第2入力端と前記第2出力端とが互いに光学的に接続されて伝搬遅延T[i]を有する周回光路が形成され、
    a,bを1または2をとる整数として、下記(2)式で定義されるパルス重なりパラメータdが0.75以上であり、且つ、下記(3)式の関係が成り立つ、
    ことを特徴とする請求項2に記載の広帯域光源。
    Figure 2013072962

    Figure 2013072962
  4. 前記パルス光源から出力されるパルス光の中心波長を中心とする幅10nmの帯域において選択的に損失が大きい損失スペクトルを有し、前記非線形光学媒体から出力されたスーパーコンティニウム光を入力し、前記損失スペクトルに従う損失を該スーパーコンティニウム光に与えて出力する帯域減衰フィルタを更に備える、ことを特徴とする請求項1に記載の広帯域光源。
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