JP2015505064A - 非線形効果による光モード変換 - Google Patents

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Abstract

本発明の実施形態は、一般に非線形効果による光モード変換に関わる。より具体的には、本発明の実施形態は、複雑な応用に対して、光を異なる波長を有するモード間で変換するためにモード間四波混合を利用する、非線形モード変換に関わる。本発明の一つの実施形態において、ファイバは、第1のモードで、第1の波長において光を受けるための入力端と、所望の第2のモードで、所望の第2の波長において光を出力するための出力端を備え、前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない。多くの実施形態において、ファイバは高次モードファイバを含む。

Description

<関連出願の相互参照>
本出願は、2011年12月6日に出願された「Nonlinear Mode Conversion」と題する米国仮出願特許第61/567,129号に基づく優先権を主張し、この出願の開示はその全体が参照によりここに組み込まれる。本出願はまた、2012年10月9日に出願された米国出願特許第13/945,475号の一部継続出願であり、この出願の開示はその全体が参照によりここに組み込まれる。
本発明の実施形態は、一般に非線形効果(nonlinear effect)による光モード変換(optical mode vonversion)に関わる。より具体的には、本発明の実施形態は、複雑な応用に対して光をモード間で変換するためにモード間四波混合(intermodal four−wave mixing)を利用する、非線形モード変換(nonlinear mode conversion)に関わる。
単一より多くのモードに対応する光ファイバを利用するためには、多くの用途に対して、光を1つのモードから他のモードに結合/変換する手段を持つことが望ましい。線形変換過程(linear conversion process)に基づいてこのような光の変換を行うための、多くの既知の手段がある。これらの線形変換法の中には、長周期回折格子(long period gratings)、位相板(phase plates)または空間光変調器(spatial light modulators)のような従来のモード変換器をファイバと共に用いることを含む。
典型的な線形モード変換過程(linear mode conversion process)では、光は基本(LP01)モードで提供されてよい。光を異なるモード、例えばLP02に変換するために、光は従来のモード変換器を通過させられる。従来のモード変換器を使うときは、変換された光は入射光と同一の波長で生成されるのが通常であり、多くの用途に対して、これは許容できるかまたは望ましいことである。しかし、ある事例では、変換された光が元の入射光とは異なる波長で生成されるため、与えられた用途での動作バンド幅が増加することがあり得る。
四波混合は非線形光学(non−linear optics)における相互変調現象(intermodulation phenomenon)であり、そこでは2つの波長間の相互作用が信号中に2つの追加の波長を生成する。通常は、四波混合は同じモード内において種々の波長と共に利用される。このように、モード変換を達成するために四波混合を利用することは、伝統的には回折格子(grating)または他の形態の既知のモード変換器を必要とする。
従って、波長変換、パラメトリック増幅、高速スイッチング、光サンプリング、パルス圧縮、光再生(optical regeneration)等のような信号処理によってさらに増すであろう、全く新しい用途領域を開拓するために、非線形モード変換の方法に対する要求がある。
本発明の実施形態は、一般に非線形効果による光モード変換に関わる。より具体的には、本発明の実施形態は、複雑な応用に対して、光をモード間および波長間で変換するためにモード間四波混合を利用する、非線形モード変換に関わる。
本発明の一つの実施形態において、ファイバは、第1のモードで、第1の波長において光を受けるための入力端と、所望の第2のモードで、所望の第2の波長において光を出力するための出力端を備え、ここに、前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない。多くの実施形態において、ファイバは高次モードファイバを含む。
他の実施形態で、非線形モード変換のためのシステムは、第1のモードで第1の波長において入力光を提供するための光源と、前記光源から前記入力光を受けるための入力端と所望の第2のモードで所望の第2の波長において光を出力するための出力端を備えるファイバを含み、前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない。
さらに他の実施形態で、光の非線形モード変換の方法は、第1のモードで第1の波長において入力光を生成することができる光源を用意すること、前記光源から前記入力光を受けるための入力端と所望の第2のモードで所望の第2の波長において出力光を出力するための出力端を有するファイバを用意すること、前記光源において入力光を生成すること、および入力光を出力光に変換するためにモード間四波混合の手段を利用することを含み、前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない。
本発明の一つの実施形態によれば、第1と第2のモードの間の位相整合条件を用い、かつ零でない場(nonzero field)の重なり積分(overlap integral)を持ち、ファイバ中でモード間四波混合過程(intermodal four−wave mixing process)を有することが可能であるように、ファイバが設計される。
上述した本発明の特徴を詳細に理解し得る態様と、簡潔に概要を上述した本発明の実施形態の更に具体的な説明が、添付された図面に描かれる実施形態を参照することによって得られ得る。しかし、添付された図面は、本発明の範囲内に含まれる実施形態のうちの典型的な実施形態だけを描くものであり、従って、本発明は他の等しく効果的な実施形態を認めてよいので、限定するものと考えるべきでないということに注意すべきである。
図1は、本発明の1つの実験的な実施形態による、高次モードファイバのLP01とLP02のモードの有効屈折率(左)と、ストークスシフト(Ω)の関数としての1064nmのポンプ波長でのLP01とLP02の間の伝搬定数不整合Δβとを示すグラフを表し、Δβは2β01,P−β01,A(Ω)−β02,S(Ω)と書かれ、βは伝搬定数であり、添え字はLP01モード(01)とLP02モード(02)におけるポンプ(P)、反ストークス(A)、ストークス(S)を示し、Ωはストークスシフトである。 図2は、本発明の実験的な実施形態による、11nJ、14nJ、および21nJの入力パルスエネルギーによる、1.75mのHOMファイバからの出力スペクトルと、(a)反ストークス光の強度自己相関トレース(intensity autocorrelation trace)と、(b)ストークス光の強度自己相関トレースとを表すグラフを示す。 図3は、本発明の実験的な実施形態による、941nmにおける反ストークス光(左)と1225nmにおけるストークス光(右)の、測定された空間プロファイルを表すグラフを示す。
ここに用いられる表題は編成する目的だけのためのものであり、説明の範囲、または請求の範囲を制限するために用いられるように意図されていない。本出願全体で使われるにあたって、「してよい(may)」の言葉は、義務の意味(つまり、「でなければならない」の意味)よりむしろ、許可の意味(つまり、「可能性を持つ」を意味する)で使われる。同様に、「含む(include、including、includes)」の言葉は、含むがそれに限らないことを意味する。理解を助けるために、可能な限り同じ参照番号が、複数の図に共通する同じ部分を指示するために用いられている。
本発明の実施形態は、一般に非線形効果による光モード変換に関する。より具体的には、本発明の実施形態は、複雑な応用に対して光をモード間で変換するためにモード間四波混合を利用する、非線形モード変換に関する。
ここにおいて用いられる「約(about)」または「おおよそ(approximately)」という用語、あるいはそれらの派生語は、数値を言及している場合は、いずれかの方向にその数値の10パーセント以内を含むとみなされるべきである。更に、そのような用語が記述された絶対値(absolute)(例えば「0」)に用いられる場合は、当該分野における通常の当業者によって普通に使われているように、その固定的な数値はいずれかの方向に1単位以内の合理的な尺度を含むものとみなされるべきである。
本発明の実施形態によれば、モード変換過程に関わる少なくとも第1と第2のモードを有し、最初の入力モード(つまり、第1のモード)の波長と所望の変換された出力モード(つまり、第2のモード)の波長とが同じでないファイバを設計することが可能である。本発明の実施形態を利用して、最初の入力モードの波長に限定されず、異なるモードで異なる波長において光を生成することが可能である。更に、ある実施形態においては、単一の四波混合過程に関わる4つの異なるモードが含まれるようにすることが可能であり、また多数の四波混合過程が適用されれば多数の異なるモードが含まれるようにすることが可能である。
本発明の多くの実施形態によれば、第1のモードから、生成される第2のモードへ、光を変換するために、モード間四波混合が利用可能である。一般的に、ファイバ設計を変更することにより、さらに具体的には、与えられたあるいは所望の波長におけるエネルギー保存という要件と位相整合条件を満たすために、四波混合過程に含まれるモードの分散プロファイル(dispersion profile)を変更することにより、第2のモードの出力波長を設定することができる。
本発明の一つの実施形態によれば、四波混合過程に含まれるモードの間での位相整合条件を用い、かつ零でない場の重なり積分を持ち、ファイバ中でモード間四波混合過程を有することが可能であるように、ファイバが設計される。
モード間四波混合過程は異なるモード間で起こるのに対し、伝統的な四波混合過程は同じモードの中での相互作用であるということ以外では、ここに利用されるモード間四波混合過程は、伝統的な四波混合過程と類似している。一般的に、既知の四波混合過程は、ストークスと反ストークスの光子に変換される2つのポンプ光子を含む。この2つのポンプ光子(pump photons)は同じ光源から発してよく、従ってこのポンプは縮退している(degenerated)とされる。
いかなる四波混合過程を通じても、起こる過程についての運動量保存に加えてエネルギー保存が要請される。エネルギー保存は、
ωpump,1+ωpump,2=ωAnti−Stokes+ωStokes
と表すことができ、ここにオメガ(ω)(pump1,pump2,Anti−Stokes,Stokes)はそのモードで相互作用する周波数(interacting frequencies)の角周波数である。本発明の実施形態のモード間四波混合過程においては、相互作用する周波数は1つだけのモードには限られない。
位相整合条件は、
Δβ=βpump,1(ωpump,1)+βpump,2(ωpump,2)−βAnti−Stokes(ωAnti−Stokes)−βStokes(ωStokes
と表すことができ、ここにベータ(β)は伝搬定数である。モード間四波混合過程では、伝搬定数は、相互作用する周波数に関連するので、1つだけのモードには限られない。
最大の利得は、おそらくカッパ(κ)が零の時に起こるであろう。そしてカッパ(κ)は、
κ=Δβ+2γP
で与えられ、ここにガンマ(γ)はファイバの非線形度であり、P0はポンプパワーである。
上の例示的な数式において、伝統的な四波混合過程は2つのポンプとストークス波と反ストークス波を含むように企図されることに注意すべきである。しかし、さらに一般的な場合では、1からn個のポンプ、1からm個のストークス波、および1からl(エル)個の反ストークス波であることが可能であり、ここにn,m,およびlは1以上の整数である。
そして、四波混合過程の効率は、四波混合過程に含まれるモードの横方向の場の重なり(transverse field overlap)の積分に直接関連する。重なり積分(overlap integral)は、
と表すことができ、ここにNは四波混合過程の重なり積分であり、更にこれは四波混合過程の有効面積に逆比例する。Fは横方向の場であり、これはこの表式では純粋な実数である。dAは、積分が横断面上で実行されなければならないことを示す。
重なり積分が大きいほど、この過程はより効率的である。この過程においては、実験的な実施形態の部分で後述されるように、四波混合過程に用いられるモードは、ポンプと同じ波長の2つの縮退LP01と、反ストークスとしての1つのLP01と、ストークスとしての1つのLP02とである。モード番号の中の第1の数(ここではすべて零である)は角度対称性(angular symmetry)であり、これは、これらのモードが重なり積分にとって重要な何らかの類似性を持つことを意味する。もし1つのモードがXが零と異なるLPXYであれば、重なり積分は零となり、もし2つのモードがLPXYであれば、重なり(overlap)は零ではなくなるであろう。重要なことは、もし含まれるモードの中のいくつかに対してXの値が異なるのであれば、重なりを非零とするためにはモードは対になっていなければならないことである。例えば、モードの中の2つが1つのX値を持ち、他の2つのモードが別の1つのX値を持つ場合には、重なりは非零であり得る。
本発明の他の実施形態において、モード間四波混合を用いて光を第1の波長における第1のモードから第2の波長における第2のモードへ変換する方法は、特定の波長において第1のモードで光信号を1つより多くのモードに対応するファイバに入力する段階と、四波混合過程を用いて前記信号を第1のモードから第2の波長における第2のモードへ変換する段階を含む。本発明の更なる実施形態は、少なくとも2つのモードに対応するためのファイバの設計を含み、ファイバは、いくつかの特定の入力および出力モードにおいて光が1つまたはそれ以上の特定の入力波長から特定の単数又は複数の出力波長に変換されるような、検討された又は所望のモードでの分散プロファイルを有する。
<実験的な実施形態>
以下に詳述される一つの例示的な実施形態では、入力光はLP01モード(つまり、第1のモード)で、1064nmの第1の波長において提供される。ファイバ中で、第1のモードは縮退したポンプとして作用することができ、モード間四波混合過程を経て光を941nmの波長におけるLP01モードの反ストークス波および1225nmの波長におけるLP02モード(つまり、第2のモード)のストークス波に変換する。この過程はまた、入力光を941nmにおける第1のモード(LP01)および1225nmにおける第2のモード(LP02)とすることにより、1064nmにおける第1のモードの光を生成するように、逆にすることも可能である。
ここに記述される実験的な実施形態の準備において、光ファイバ中のモード間四波混合を適用することは、望まないスーパーコンティニュアムが結果的に生成されてしまう零分散波長の近くでポンプすることを要せずに非線形波長変換を達成するであろうことが検討された。フォトニック結晶ファイバを用いる、他の知られた実験は、LP01モードのポンプ光子が、LP11モードのような高次モード(HOM)の反ストークスとストークスの光子を、7%より大きい変換効率で生成し得ることを示している。
上記の操作パラメータを考慮して、ファイバに対する所望の屈折率プロファイルが構成された。かかる構成過程は、2012年10月9日に出願された、同一出願人による米国出願特許第13/945,475号に詳細に記述されており、この出願の開示はその全体が参照によりここに組み込まれる。
ファイバの屈折率プロファイルに関して、ファイバは中央コア、コアを囲む内側トレンチ、トレンチを囲むリング、リングを囲む外側トレンチ、および外側クラッドを備える。
ある実施形態では、ファイバの中央コアは一般に、約0.75μmから約2.0μmの間の半径を持ち、外側クラッドに対して約20.0から約40.0(10−3の単位で)の間の屈折率差を持つ、屈折率が高くされた領域を有し得る。一つの例示的な実施形態では、中央コアは所望の屈折率を達成するために適切な量のGeOでドープされたSiOを含み得るが、他のドーパントを含んでもよい。
内側トレンチは、約1.75μmから約2.5μmの間の幅を持ち、外側クラッドに対して約−3.0から約−13.0(10−3の単位で)の間の屈折率差を持つ、屈折率が低くされた領域であってもよい。内側トレンチは一般に、所望の屈折率を達成するために適切な量のFがドープされ、また随意にGeOがドープされた、SiOを含み得る。
リングは、約2.0μmから約5.0μmの間の幅を持ち、外側クラッドに対して約5.0から約20.0(10−3の単位で)の間の屈折率差を持つ、屈折率が高くされた領域であってよい。リングは一般に、所望の屈折率を達成するために適切な量のGeOがドープされ、また随意にFがドープされた、SiOを含み得る。
外側トレンチは一般に約1.75μmから4.5μmの間の幅を持ち、かつ外側クラッドに対して約1.5から約−3.5(10−3の単位で)の間の屈折率差を持つ。外側トレンチは一般に、所望の屈折率を達成するために適切な量のP、Fがドープされ、また随意にGeOがドープされた、SiOを含み得る。
多くの実施形態において、外側クラッドは一般にSiOを含み、かつ約50μmから約75μmの間の外側の半径を持つ。
1つの例示的な第1の設計されたファイバの具体的な設計が、以下の表1に示される。
その結果、この実験的な実施形態において、モード間四波混合が全ファイバのシステムで実証された。このシステムは、ピコ秒パッシブモードロックファイバレーザと、LP01とLP02のモードがその中で共に良く導波される、上述したようなHOMファイバを備えていた。全ファイバのシステムを用いることにより、2つのLP01モードのポンプ光子と、1つのLP01モードの反ストークス光子と1つのLP02モードのストークス光子を使って、位相整合の要件が満たされた。反ストークス波とストークス波は、それぞれ941nmと1225nmで、ポンプから反ストークスへの20%の変換効率で生成された。
例示的な全ファイバのシステムは、入力パルスをHOMファイバへ供給するためにファイバレーザを利用した。該ファイバレーザは、1064nmにおけるSESAM(半導体可飽和吸収ミラー)ベースのレーザ空洞と2つのイッテルビウムドープのファイバ増幅器とを備えていた。この例示的なファイバレーザの出力は、470mWの最大出力を持つ18.33MHzのパルス列であった。そのパルス幅は約6psであった。ファイバレーザは、コア調心融着接続器(core alignment fusion splicer)、例えばFSM−30S接続器としてフジクラ社から販売され商業的に入手可能な融着接続器、を用いて直接1.75mのHOMファイバに接続された。接続の後、HOMファイバ中のパワーの95%より多くがLP01モードで導波された。
光スペクトラムアナライザと2次干渉計型自己相関計が、ストークスと反ストークスのパルスの、スペクトルおよび時間軸の特性の評価に用いられた。2つのパルスの空間的プロファイルは4Fシステムの中で100倍に拡大され、20μmのピンホールを走査することにより、ゲルマニウムフォトダイオード検出器で測定された。
図1は、本発明の1つの実験的な実施形態による、高次モードファイバのLP01とLP02のモードの有効屈折率(左)と、ストークスシフト(Ω)の関数としての1064nmのポンプ波長での伝搬定数不整合Δβを示すグラフを表す。LP02モードでストークス光子を、並びにLP01モードで反ストークス光子を、効率的に生成するために、2β01,P−β01,A(Ω)−β02,S(Ω)と示すことができる伝搬定数不整合Δβは、零に等しくなければならない。この式で、βは伝搬定数であり、添え字はLP01モード(01)とLP02モード(02)におけるポンプ(P)、反ストークス(A)、およびストークス(S)を意味し、ここにΩはストークスシフトである。Ωの関数としてのΔβは、図1(左)に示される有効屈折率から導かれ、図1(右)に示される。1064nmにおけるポンプ光によって、位相整合条件は、941nmの反ストークス波長と1225nmのストークス波長に対応して、Ω=37THzにおいて満たされた。
実験的な実施形態を動作させた後、理論的に予想されたモード間四波混合が実験データにより確認された。図2は、本発明の実験的な実施形態に従って、11nJ、14nJ、および21nJの入力パルスエネルギーによる、1.75mのHOMファイバからの出力スペクトルと、(a)反ストークス光の強度自己相関トレースと、(b)ストークス光の強度自己相関トレースとを表すグラフを示す。図2に表されるように、200mW(11nJの入力エネルギー)未満のポンプパワーにおいては、自己位相の変調誘起スペクトル広がりだけが観察される。しかし、より高いポンプパワーでは、941nmの強くて狭帯域の反ストークス光と1225nmの広帯域のストークス光が同時に生成される。両方の側波帯の中心波長は、実質的に最初の計算と合致していることが見出された。
実験において、高変換効率を達成するために、385mWまでのパワー(21nJのパルスエネルギー)がHOMファイバに結合された。20%の変換効率に相当する、約4.2nJのパルスエネルギーが反ストークス側波帯(Anti−Stokes sideband)中に生成された。反ストークスとストークスの光の強度自己相関が測定された。そしてこれらはそれぞれ図2の(a)と(b)に表されている。ポンプパルスと反ストークス/ストークスのパルスとの間の時間的ウォークオフに加えて、分散によって、前記の反ストークスとストークスの光はファイバ中で16psと13psに広げられた。図3は、本発明の実験的な実施形態に従って、941nmにおける反ストークス光(左)と1225nmにおけるストークス光(右)の、測定された空間プロファイルを表すグラフを示す。
自己相関の測定値は、反ストークス/ストークスのパルスの良好なパワー安定性を示している。LP01とLP02の両方のモードがHOMファイバ中で良好に導波されているので、実証された実験的なモード間四波混合効果は、フォトニック結晶ファイバにおいて観察されてきたものに比べて、ファイバの変動に対する過敏さが大変少ない。
ここに議論された実験的な実施形態は、多様な商業的用途および他の実施形態のために、全固体のシリカベースHOMファイバ中でのモード間四波混合が、はっきりと優位であることを示している。具体的には、4.2nJまでのパルスエネルギーの、941nmの狭帯域の反ストークス光が、約20%のパワー変換効率で得られている。このような実験は、安定で効率的な波長変換を達成するために、HOMファイバモジュールが全ファイバ構成の中で用い得ることを実証する。
上記は、本発明の実施形態に向けたものであるが、本発明の他の更なる実施形態が、その基本的な範囲から逸脱することなく案出されてよい。ここに記述される種々の実施形態が、記述される他のいずれの実施形態との組み合わせにおいても、ここに含まれる範囲から逸脱することなく利用されてよいことも理解される。さらに、具体的な用途が要求するなら、本発明の実施形態は規模拡大が可能である。

Claims (16)

  1. 第1のモードで、第1の波長において、光を受けるための入力端と、
    所望の第2のモードで、モード間四波混合過程に含まれるモードの分散プロファイルを変えることにより制御される所望の第2の波長において、光を出力するための出力端とを備え、
    前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない、ファイバ。
  2. 高次モードファイバを備える、請求項1に記載のファイバ。
  3. 前記第1の波長における前記第1のモードを前記所望の第2の波長における前記第2のモードに変換するためにモード間四波混合を適用するための手段をさらに備える、請求項1に記載のファイバ。
  4. 前記モード間四波混合に含まれるモードの位相が整合している、請求項1に記載のファイバ。
  5. 前記モード間四波混合過程に含まれるモードの間で、零でない場の重なり積分が存在する、請求項1に記載のファイバ。
  6. 第1のモードで、第1の波長において、入力光を提供するための光源と、
    第1のモードで、第1の波長において、光を受けるための入力端と、所望の第2のモードで、モード間四波混合過程に含まれるモードの分散プロファイルを変えることにより制御される所望の第2の波長において、光を出力するための出力端とを備えるファイバとを備え、
    前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない、非線形モード変換のためのシステム。
  7. 前記ファイバが高次モードファイバを備える、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記第1の波長における前記第1のモードを前記所望の第2の波長における前記第2のモードに変換するためにモード間四波混合を適用するための手段をさらに備える、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記第1のモードの位相が前記第2のモードの位相と整合する、請求項6に記載のシステム。
  10. 前記第1のモードと前記第2のモードの間で、零でない場の重なり積分が存在する、請求項6に記載のシステム。
  11. 第1のモードで第1の波長において入力光を生成することができる光源を用意すること、
    前記光源から前記入力光を受けるための入力端と所望の第2のモードで所望の第2の波長において出力光を出力するための出力端を有するファイバを用意すること、
    前記光源において入力光を生成すること、および
    入力光を出力光に変換するためにモード間四波混合を適用するための手段を利用することを含み、
    前記第1の波長と前記第2の波長は同じでない、光の非線形モード変換の方法。
  12. 前記ファイバが高次モードファイバを備える、請求項11に記載の方法。
  13. 前記第2の波長が、前記の第1のモードと第2のモードの分散プロファイルを変えることにより制御され得る、請求項11に記載の方法。
  14. モード間四波混合による前記の入力光の出力光への変換が、前記第1の波長における前記第1のモードを前記所望の第2の波長における前記第2のモードに変換する、請求項11に記載の方法。
  15. 前記第1のモードの位相が前記第2のモードの位相と整合する、請求項11に記載の方法。
  16. 前記第1のモードと前記第2のモードの間で、零でない場の重なり積分が存在する、請求項11に記載の方法。
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