JP2013070674A - 複層チューインガム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記内層部チューインガム1(A)と、それを被覆する下記外層部チューインガム3(B)とからなることを特徴とする複層チューインガムにより達成する。(A)内層部チューインガム全体重量中、ガムベースを2〜18重量%、香気成分含有粒状物2を15〜60重量%含有し、かつ該香気成分含有粒状物の硬度が160gf/mm2以上である内層部チューインガム。(B)外層部チューインガム全体重量中、ガムベースを15〜40重量%含有する外層部チューインガム。
【選択図】図1
Description
文献1)。
しかしながら、該粉末香味料の硬度が低いため、チューインガム基材に香料が吸着することを完全には防止できず、早期の香味発現性の点で問題があった。
しかしながら、該香料含有粉末状組成物の製造において80〜130℃に糖質を溶融または半溶融状態とすることで均一なマトリクスを形成させるため、この加熱工程によって香気成分の揮発による散逸や劣化を生じてしまう。したがって、該香料含有粉末状組成物を含有するチューインガム(特許文献2の実施例10)では、香気成分であるレモンオイルは揮発や劣化しており、且つチューインガム中のレモンオイル含有量は0.05%であるので、早期の香味発現性に未だに改良の余地があった。
しかしながら、該チューインガムは顆粒層とチューインガム層が完全に分かれているため、咀嚼すると、顆粒による清涼感とクランチ感が先に強烈に感じられ、顆粒の風味としては早期に感じることはできても、チューインガム全体の風味として香味を感じることはできないため、チューインガム自体の早期の香味発現性については、改良の余地があった。
しかしながら、該チューインガムは、実施例のレモン風味のように酸味を特徴とするチューインガムのみが対象であって、香料でなく酸成分によって風味感を出すものであり、香料や果汁由来の香味はガムベースに吸着してしまうので、香味の早期発現性については未だ改良の余地があった。また、メントールのように爽快感を付与するものや、酸味のない果実風味を付与する等の香料による風味展開の応用性に欠けるものであった。他に、酸成分ゆえに生じる吸湿による離水防止のために添加する天然ガム質は、製造後長期間経過
すると、ガム全体を硬くする傾向にある点でも改良の余地があった。
以上である内層部チューインガム。
(B)外層部チューインガム全体重量中、ガムベースを15〜40重量%含有する外層部チューインガム。
そして、チューインガム基材への香気成分の吸着を防止することで、香気成分の少ない添加量での香味発現が可能となり、香気成分の大量添加によって生じる辛味や苦味の発現を防止し、更にはだれた食感(溶けそうに柔らかいコシの無い食感)とならないことを見出し、本発明に到達した。
また、本発明の複層チューインガムは、製造後長期間経過しても、チューインガム基材に香気成分が吸着することを防止し、製造直後と同様に早期の香味発現性に優れる。
更に、チューインガム基材への香気成分の吸着を防止するため、香気成分を大量に添加する必要がなく、香気成分由来の辛味・苦味や、だれた食感を生じることがない。
本発明の複層チューインガムは、香気成分含有粒状物を含有する内層部チューインガムとこれを被覆する外層部チューインガムとからなる複層チューインガムである。その一例を図1で説明する。図1において、4は複層チューインガムであり、外層部チューインガム3と内層部チューインガム1とからなる。そして内層チューインガム1中には、香気成分含有粒状物2が分散しており、この内層部チューインガム1が外層部チューインガム3によって被覆された状態となっている。なお、内層部チューインガム1は外層部チューインガム3によって完全に被覆されることが好ましいが、早期の香味発現性が得られるのであれば、一部被覆されていない部分があってもよい。
ンガム全体重量中15〜60重量%とすることが、早期の香味発現性の点で重要である。すなわち、15重量%未満であると、香味発現が遅くなり、また香味強度が低下する傾向があり、60重量%を超えるとだれた食感となる傾向にある。
香味発現性の点で重要であり、硬度が160gf/mm2未満であると、香味発現が遅く
なり、また香味強度が低下する傾向にある。好ましくは、更に、690gf/mm2以下
であることが食感の点で望ましく、690gf/mm2を超えると、硬すぎるため咀嚼す
るときに異物として不快に感じる傾向がある。
外層部チューインガムに含有するガムベース量は、一般的に用いられているガムベース量でよく、外層部チューインガム全体重量中、15〜40重量%である。すなわち、15重量%未満であると、だれた食感となる傾向があり、40重量%を超えると、チューインガムの弾力性が大きくなり成形後に変形や空隙を生じる傾向がある。
表1に示す組成で、原料を混練し、外層部チューインガム(B)を調製した。
表2に示す組成で、レボリングパンにて原料を混合した。この原料混合粉末を打錠機に供給して打錠し、打錠圧を調整することにより、硬度の異なる香気成分含有打錠物(一粒当たり0.6g、直径10mm)を調製した。
次にグラニュレーターにて粒径4〜22メッシュとなるように粉砕することで、香気成分含有粒状物を得た。各香気成分含有粒状物の硬度は、フロイント産業株式会社製、錠剤硬度計MODEL6Dにて測定し、その測定値を表3に示した。なお、香料は粉末香料を用い、該粉末香料中の香料成分は、試料2−1から試料2−5はペパーミント油、試料2−6はグレープ油であり、いずれも粉末香料全体中の香料成分含有量は40重量%であった。
まず表4に示す組成で、ニーダー中に香気成分含有粒状物を除く内層部チューインガム原料を混合した後、香気成分含有粒状物を投入し、混合することで、香気成分含有粒状物が均一に分散されて含有する内層部チューインガム(A)を得た。
次に、上記内層部チューインガム(A)30部に対し、試料1−1の外層部チューインガム(B)70部を各エクストルーダーに投入した。そして、内層部チューインガムが外層部チューインガムで被覆されたロープ状チューインガムに押出し成形し、その後サイジング、スタンピングすることで、香気成分含有粒状物を含有する内層部チューインガムとこれを被覆する外層部チューインガムとからなる複層チューインガムを得た。
試料1−1の外層部チューインガム(B)の代わりに、実施例9は試料1−2の外層部チューインガム(B)を、実施例10は試料1−3の外層部チューインガム(B)を用いる他は、実施例1と同様に行い、香気成分含有粒状物を含有する内層部チューインガムとこれを被覆する外層部チューインガムとからなる複層チューインガムを得た。
内層部チューインガムに、香気成分含有粒状物の代わりに、液体香料を添加した後、実施例1と同様に行い、液体香料を含有する内層部チューインガムとこれを被覆する外層部チューインガムとからなる複層チューインガムを得た。なお、比較例6の液体香料は、実施例1で用いた香気成分含有粒状物中の香料成分と同等量になるように調整した。
内層部チューインガムを用いずに、試料1−1の外層部チューインガム(B)88部に対し、試料2−1の香気成分含有粒状物12部を均一に分散した後成形し、実施例1と同じ大きさのチューインガムを得た。
2 香気成分含有粒状物
3 外層部チューインガム
4 複層チューインガム
Claims (2)
- 下記内層部チューインガム(A)と、それを被覆する下記外層部チューインガム(B)とからなることを特徴とする複層チューインガム。
(A)内層部チューインガム全体重量中、ガムベースを2〜18重量%、香気成分含有粒状物を15〜60重量%含有し、かつ該香気成分含有粒状物の硬度が160gf/mm2
以上である内層部チューインガム。
(B)外層部チューインガム全体重量中、ガムベースを15〜40重量%含有する外層部チューインガム。 - 更に、香気成分含有粒状物の硬度が690gf/mm2以下である請求項1記載の複層チ
ューインガム。
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