JP2013069822A - 圧電ファン及び冷却装置 - Google Patents

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伸拓 田中
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昌義 谷田
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Abstract

【課題】冷却能力を低下させずに、従来よりも騒音を抑制することができる圧電ファン、及び該圧電ファンを備える冷却装置を提供する。
【解決手段】振動板111は、圧電素子112が中間部に貼付され圧電素子112が伸縮することにより屈曲する。振動板111には、その屈曲により揺動される7枚の分割板141〜147が圧電素子112の貼付位置より前方に形成されている。振動板111は、圧電素子112が貼付された領域の両側に切欠部118が形成され、圧電素子112より複数の分割板141〜147側の領域内に長円状の孔部152〜156が形成され、7枚の分割板141〜147が折り曲げラインCで支持部113側へ約90°折り曲げられた形状を有する。孔部152〜156のそれぞれは、孔部152〜156のそれぞれの中心を折り曲げラインCが通過する位置に形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、ヒートシンクに備えられる放熱フィン間の暖気を排出する圧電ファン、及び該圧電ファンを備える冷却装置に関するものである。
近年の電子機器では、機器本体の小型化と部品の高密度実装化が進むにつれて、機器内部における発熱対策が課題となっている。例えばパーソナルコンピュータにおいては、機器本体の小型化とともに、情報処理性能を向上させるためにCPUの高速化が進んでいる。そのため、電子機器内部は、部品の高密度実装により電子機器内部の通風性が低下する一方で、発熱体であるCPUの発熱量が増大する環境となっている。
よって、当該環境下において、CPUの上面に配置するヒートシンクに備えられる放熱フィン間で暖められた暖気を、放熱フィンから放出させてCPUの温度上昇を抑えることが重要な課題となっている。
そこで、例えば特許文献1において、ヒートシンクの放熱フィン間の暖気を放熱フィンから排出する圧電ファンと該圧電ファンを備える冷却装置とが開示されている。以下、特許文献1に示されている圧電ファンと冷却装置との構造について、図7、図8を用いて説明する。
図7は、特許文献1の圧電ファン901の構成を示す斜視図である。図8は、特許文献1の圧電ファン901を備える冷却装置9の構成を示す斜視図である。
圧電ファン901は、振動板911と、圧電素子912と、支持板913とを備えている。ヒートシンク20は、ベース部21から上方へ互いに平行に延びる複数の放熱フィン22を備えている。図8では回路基板PにCPU等の発熱部品50を実装していて、この発熱体50の上面にヒートシンク20の底面が熱的に結合するように配置されている。冷却装置9は、圧電ファン901をアルミニウム製のヒートシンク20に固定することによって構成している。
圧電素子912は、圧電セラミクスの両主面に電極が形成され、さらに分極処理が施されたもので、電圧印加に応じて伸縮する振動子である。
振動板911は、圧電素子912が両主面の中間部に貼付され、2枚の圧電素子912が伸縮することにより屈曲する。さらに、振動板911には、その屈曲により揺動される複数の分割板941〜947が圧電素子912の貼付位置より前方に形成されている。
さらに、圧電素子912の貼付位置より後方にある振動板911の後端部は、ヒートシンク20の放熱フィン22間の溝に複数の分割板941〜947のそれぞれが挿入される状態で、ヒートシンク20の上部に支持板913を介してネジ915で固定される。
以上の構成において、発熱体50で発生する熱がヒートシンク20に伝導し、放熱フィン22によって空気が暖められ、放熱フィン22間に暖気が発生する。圧電ファン901は、複数の分割板941〜947の揺動により放熱フィン22間の当該暖気を放熱フィン22から排出する。
特開2011−127588号公報
以上のような圧電ファン901及び該圧電ファン901を備える冷却装置9には、発熱量の大きい高速なCPUを十分に冷却できる冷却能力とともに、振動板911の振動によって高いレベルの騒音を生じさせない静音性が要求されている。
しかしながら、従来の圧電ファン901では、駆動の際の静音性が十分でないという問題があった。
したがって本発明は、冷却能力を低下させずに、従来よりも振動板の振動によって発生する騒音を抑制することができる圧電ファン、及び該圧電ファンを備える冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の圧電ファンは、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(1)一端が自由端であり、自由端側の領域が自由端側に延びる複数の分割板に分割されて形成されている振動板と、
前記振動板の他端側の領域に接合されており、電圧印加に応じて伸縮する圧電素子と、
前記振動板の他端側を固定する固定部と、を備え、
前記振動板における前記圧電素子の接合箇所と前記分割板との間を通過する折り曲げライン上に孔部が形成され、
前記折り曲げラインで前記振動板が折り曲げられて形成されている。
この構成の圧電ファンでは駆動時、孔部の存在により、分割板先端(即ち自由端)の振幅は変化しないものの、共振周波数が低下する。分割板の速度(振幅×共振周波数に比例)や加速度(振幅×共振周波数の二乗に比例)が大きい程増大する音のエネルギーにおいて、この構成の圧電ファンでは共振周波数が低下するため、分割板の速度・加速度が低下し、当該音のエネルギーが低下する。さらに、低周波数ほど聞こえ難いという人間の聴覚特性により、共振周波数の低いこの構成の圧電ファンでは騒音が低減する。これらの理由により、この構成の圧電ファンでは、振動板の振動による騒音レベルが低下する。
また、ヒートシンクの放熱フィン間の溝に複数の分割板のそれぞれが挿入される状態でこの構成の圧電ファンを固定部によってヒートシンクに固定し、当該圧電ファンを駆動させて分割板が揺動したとき、孔部の存在により、次のような気流が生じる。即ち、冷気が孔部の上方から放熱フィンに流入する気流、又は放熱フィンで暖められた暖気が孔部の下方から上方へ抜ける気流が生じる。よって、この構成における圧電ファンでは、放熱フィンへの通風性を向上させることができる。そのため、上述の共振周波数の低下によって、『振幅×共振周波数』で示される圧電ファンの送風能力が若干低下しても、通風性の向上により冷却能力は維持できる。
従って、この構成における圧電ファンによれば、冷却能力を低下させずに、振動板の振動によって発生する騒音を低減させることができる。
(2)前記孔部は、前記折り曲げラインが通過する位置が中心となるように形成されていることが好ましい。
この構成では、分割板の折り曲げ加工時に折り曲げライン以外で意図せず変形することを防止できる。
(3)前記孔部は、前記分割板の短手方向より前記分割板の長手方向に長い形状に形成されていることが好ましい。
(4)特に、前記孔部は、長円状または楕円状に形成されていることが好ましい。
この構成では、分割板の折り曲げ加工時に折り曲げライン以外で意図せず変形することを防止できる。
また、本発明の冷却装置は、前記課題を解決するために以下の構成を備えている。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の圧電ファンと、
複数の放熱フィンを有するヒートシンクと、を備え、
前記圧電ファンの固定部は、前記ヒートシンクの複数の放熱フィン間の溝に前記圧電ファンの複数の分割板のそれぞれが挿入される状態で、前記圧電ファンの振動板の他端側を前記ヒートシンクの上部に固定している。
この構成により、上記(1)〜(4)のいずれかの圧電ファンを用いることで、当該圧電ファンを備える冷却装置も同様の効果を奏する。
この発明によれば、冷却能力を低下させることなく、従来よりも振動板の振動によって発生する騒音を抑制することができる。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る圧電ファン101の構成を示す斜視図である。図1(B)は、図1(A)に示す振動板111の孔部152〜154の拡大正面図である。 本発明の実施形態に係る圧電ファン101を備える冷却装置1の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る圧電ファン101を備える冷却装置1の構成を示す斜視図である。 回路基板Pに実装されている発熱体50の上面に配置された、図2に示す冷却装置1の構成を示す側面図である。 第1の比較例に係る圧電ファン201の構成を示す斜視図である。 第2の比較例に係る圧電ファン301の構成を示す斜視図である。 従来の圧電ファンの構成を示す斜視図である。 従来の圧電ファンを備える冷却装置の構成を示す斜視図である。
本発明の実施形態に係る圧電ファン及び冷却装置について以下説明する。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る圧電ファン101の構成を示す斜視図である。図1(B)は、図1(A)に示す振動板111の孔部152〜154の拡大正面図である。図2は、本発明の実施形態に係る圧電ファン101を備える冷却装置1の構成を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る圧電ファン101を備える冷却装置1の構成を示す斜視図である。図4は、回路基板Pに実装されている発熱体50の上面に配置された、図2に示す冷却装置1の構成を示す側面図である。
圧電ファン101は、図4に示すように、振動板111と、圧電素子112と、支持板113と、駆動回路40とを備えている。一方、ヒートシンク20は、ベース部21から上方へ互いに平行に延びる複数の放熱フィン22を備えている。図2〜図4では回路基板PにCPU等の発熱体(発熱部品)50を実装していて、この発熱体50の上面にヒートシンク20の底面が熱的に結合するように配置されている。
冷却装置1は、この圧電ファン101と例えばアルミニウムから構成されているヒートシンク20とを備える装置である。
振動板111は、2枚の圧電素子112が振動板111の両主面に貼付され、2枚の圧電素子112が逆位相で伸縮することにより屈曲する。さらに、振動板111には、その屈曲により揺動される7枚の分割板141〜147が振動板111の一端側に形成されている。
また、振動板111は、幅45mm×長さ51mm×厚み0.13mmの例えばステンレススチールの板に対して切欠部118及び孔部152〜156をプレス金型で打ち抜いたものである。振動板111は、圧電素子112が貼付された領域の両側に切欠部118が形成され、振動板111の折り曲げラインC上に長円状の孔部152〜156が形成され、7枚の分割板141〜147が折り曲げラインCで支持部113側へ約90°折り曲げられた形状を有する。この折り曲げラインCは、振動板111における圧電素子112の接合箇所と分割板141〜147との間を振動板111の幅方向に延びるラインである。孔部152〜156のそれぞれは、孔部152〜156のそれぞれの中心を折り曲げラインCが通過する位置に形成されている。
ここで、振動板111の寸法は、以下のとおりである。
・全幅(即ち7枚の分割板141〜147部分の幅)45mm
・各分割板の間隔2.2mm
・圧電素子112の貼付部分の幅34mm
・全長51mm
・振動板111の後端から振動板111のエッジ部分(即ち折曲げラインC)までの長さ25mm
・7枚の分割板141〜147の先端から振動板111のエッジ部分(即ち折曲げラインC)までの長さ26mm
・厚み0.13mm。
また、長円状の孔部152〜156のそれぞれの寸法は、以下のとおりである。
・両端部の半円の直径1.4mm
・両端部の半円の中心から折り曲げラインCまでの長さ2mm。
圧電素子112は、幅33mm×長さ15mm×厚み50μmの寸法となっている。圧電素子112は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成されている。圧電素子112及び振動板111は、中間電極となる振動板111を両主面から挟むように2枚の圧電素子112を貼付してなるバイモルフ型振動子である。2枚の圧電素子112は、それぞれの圧電セラミクッス表面に電極膜を形成した構造を有している。各電極と振動板111とには、交流電圧を出力する駆動回路40が接続されている。そして、2枚の圧電素子112は、各電極と中間電極となる振動板111との間に、圧電素子112の分極方向に応じた駆動電圧を駆動回路40から印加することによって振動板111が屈曲振動するよう分極処理している。
このようにバイモルフ型にすることによって、圧電素子112による振動板111の印加電圧に対する振動板111の屈曲変位量を大きくすることができ、分割板141〜147の振幅をより効果的に増大できる。
支持板113は、例えばガラスエポキシ製であり、その寸法は、幅48mm×長さ5mm×厚み2mmである。支持板113は、接着剤で振動板111の他端部に貼付される。
なお、支持板113が本発明の「固定部」に相当する。
振動板111の他端部は、ヒートシンク20の放熱フィン22間の溝に7枚の分割板141〜147のそれぞれが挿入され、且つ切欠部118が放熱フィン22の溝の上方にくる状態で、ヒートシンク20の上部に支持板113を介してネジ115で固定される。これにより、圧電ファン101の駆動時、圧電ファン101の7枚の分割板141〜147のそれぞれが、隣接する放熱フィン22の間で放熱フィン22に当接することなく揺動する。
以上の構成において、発熱体50で発生する熱がヒートシンク20に伝導し、放熱フィン22によって空気が暖められ、放熱フィン22間に暖気が発生する。圧電ファン101は、分割板141〜147の揺動により放熱フィン22間の当該暖気を放熱フィン22から排出する。
ここで、従来の圧電ファン901と本実施形態の圧電ファン101とを、騒音レベルと冷却能力で比較する。まず、圧電ファン901と圧電ファン101に対して各圧電素子の電極と振動板との間に24Vppの共振周波数の正弦波交流電圧を印加した条件で、騒音レベルと各分割板先端の振幅を測定した実験結果について説明する。
なお、当該騒音レベルは、圧電ファン901と圧電ファン101のそれぞれの振動板の自由端から0.2m離れた地点で測定した。
従来の圧電ファン901では騒音レベルが35.7(dB)であるのに対し、本実施形態の圧電ファン101では騒音レベルが33.0(dB)であることが実験により明らかとなった。
また、従来の圧電ファン901では共振周波数が88.4(Hz)であり、分割板の自由端の平均振幅が6.9(mm)であるのに対し、本実施形態の圧電ファン101では共振周波数が84.7(Hz)であり、分割板の自由端の平均振幅が6.9(mm)であることが実験により明らかとなった。
ここで、各圧電ファン101、901の送風能力は、『振幅×共振周波数』で示される。すなわち、従来の圧電ファン901の送風能力は609.96(Hz・mm)となり、本実施形態の圧電ファン101の送風能力は584.43(Hz・mm)となる。
この結果から、本実施形態の圧電ファン101では、従来よりも送風能力が若干低下するものの、従来よりも騒音レベルを抑制できることが実験により明らかとなった。
以上の実験結果となった理由は、分割板141〜147の速度(振幅×共振周波数に比例)や加速度(振幅×共振周波数の二乗に比例)が大きい程増大する音のエネルギーにおいて、圧電ファン101では振幅不変で共振周波数が低下したため、分割板141〜147の速度・加速度が低下し、当該音のエネルギーが低下したためであると考えられる。加えて、低周波数ほど聞こえ難いという人間の聴覚特性により、共振周波数の低い圧電ファン101で騒音が低減したためであると考えられる。
次に、気温が24℃の環境下において、従来の冷却装置9又は本実施形態の冷却装置1が載置された発熱部品50に15Wの電力を与えた条件で、ヒートシンク20の熱抵抗を測定した実験結果について説明する(図2、図8参照)。
なお、上述したように、冷却装置9又は冷却装置1において、圧電ファン901又は圧電ファン101は、それぞれの分割板141〜147、941〜947がヒートシンク20の放熱フィン22間の溝に挿入された状態で、ヒートシンク20に固定されている。
従来の冷却装置9では熱抵抗が3.05K/Wであるのに対し、本実施形態の冷却装置1では熱抵抗が3.02K/Wであることが実験により明らかとなった。即ち、本実施形態の圧電ファン101では、冷却能力がほとんど変化しないことが実験により明らかとなった。
以上の実験結果となった理由は、本実施形態の圧電ファン101では上述のように送風能力が若干低下するものの、その低下分以上に放熱フィン22への通風性が向上したためであると考えられる。詳述すると、圧電ファン101を駆動させて分割板141〜147が揺動した際、孔部152〜156の存在により、次のような気流が生じる。即ち、冷気が孔部152〜156の上方から放熱フィン22及び放熱フィン22間の溝に流入する気流、又は放熱フィン22間で暖められた暖気が孔部152〜156の下方から上方へ抜ける気流が生じる。
以上より、本実施形態の圧電ファン101及び冷却装置1によれば、冷却能力を低下させずに、振動板111の振動によって発生する騒音を低減させることができる。
次に、孔部152〜156の位置と形状について説明する。
図5は、第1の比較例に係る圧電ファン201の構成を示す斜視図である。図6は、第2の比較例に係る圧電ファン301の構成を示す斜視図である。
例えば、図5に示すように折り曲げラインCより圧電素子112側の位置に円状の孔部252〜256を形成した圧電ファン201や、図6に示すように折り曲げラインCに円状の孔部352〜356を形成した圧電ファン301の場合、ステンレス板をプレス金型で打ち抜いた後の分割板141〜147の折り曲げ加工時に振動板111が折り曲げラインC以外で意図せず変形してしまうことが明らかとなっている。折り曲げラインC以外で変形した圧電ファン201、301は、振動板111の振幅特性が劣化してしまう。
そこで、圧電ファン101では、孔部152〜156のそれぞれを次のような形状と位置に定めている。すなわち、孔部152〜156のそれぞれの形状は、長円状であり、孔部152〜156のそれぞれが、中心を折り曲げラインCが通過する位置に形成されている。この構成により、圧電ファン101では、孔部152〜156が形成されている振動板111の区間の曲げ剛性が一定となっている。
したがって、本実施形態の圧電ファン101によれば、分割板141〜147の折り曲げ加工時に折り曲げラインC以外で意図せず変形することを防止できる。したがって、圧電ファン101の振動板111の振幅特性が劣化することを防止できる。
《その他の実施形態》
前記実施形態では、振動板111を両主面から挟むように圧電素子112をそれぞれ接合して、圧電素子112および振動板111でバイモルフ型振動子を構成するタイプを示したが、実施の際は、振動板111の一方の面に圧電素子112を接合したユニモルフ型振動子を構成するタイプであっても構わない。
また、前記実施形態では、圧電素子112はチタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスから構成しているが、これに限るものではない。例えば、ニオブ酸カリウムナトリウム系及びアルカリニオブ酸系セラミックス等の非鉛系圧電体セラミックスの圧電材料などから構成してもよい。
また、前記実施形態では、振動板111の圧電素子112が貼付されている箇所と分割板141〜147との間を、振動板111の幅方向に沿って固定部側にL字型に折り曲げられた振動板111を用いているが、これに限るものではない。例えば、U字型や、V字型等に折り曲げられた振動板を用いてもよい。
また、前記実施形態において、分割板141〜147はステンレススチール以外にリン青銅などバネ性の高い金属板や樹脂板を用いてもよい。
また、前記実施形態では、孔部152〜156のそれぞれの形状が長円状であるが、これに限るものではない。孔部152〜156のそれぞれの形状が、分割板141〜147の短手方向より分割板141〜147の長手方向に長い形状、具体的には、楕円状でもよい。
また、前記実施形態では、分割板141〜147の枚数が7枚で、孔部152〜156の数が5個であるが、これに限るものではない。例えば、分割板の枚数が5枚で、孔部の数が3個でもよい。
なお、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…冷却装置
20…ヒートシンク
21…ベース部
22…放熱フィン
40…駆動回路
50…発熱部品
101…圧電ファン
111…振動板
112…圧電素子
113…支持板
118…切欠部
141…分割板
152…孔部
201…圧電ファン
252…孔部
301…圧電ファン
352…孔部
9…冷却装置
901…圧電ファン
911…振動板
912…圧電素子
913…支持板
915…ネジ
941…分割板
C…折り曲げライン
P…回路基板

Claims (5)

  1. 一端が自由端であり、自由端側の領域が自由端側に延びる複数の分割板に分割されて形成されている振動板と、
    前記振動板の他端側の領域に接合されており、電圧印加に応じて伸縮する圧電素子と、
    前記振動板の他端側を固定する固定部と、を備え、
    前記振動板における前記圧電素子の接合箇所と前記分割板との間を通過する折り曲げライン上に孔部が形成され、
    前記折り曲げラインで前記振動板が折り曲げられて形成されている、圧電ファン。
  2. 前記孔部は、前記折り曲げラインが通過する位置が中心となるように形成されている、請求項1に記載の圧電ファン。
  3. 前記孔部は、前記分割板の短手方向より前記分割板の長手方向に長い形状に形成されている、請求項1または2に記載の圧電ファン。
  4. 前記孔部は、長円状または楕円状に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧電ファン。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧電ファンと、
    複数の放熱フィンを有するヒートシンクと、を備え、
    前記圧電ファンの固定部は、前記ヒートシンクの複数の放熱フィン間の溝に前記圧電ファンの複数の分割板のそれぞれが挿入される状態で、前記圧電ファンの振動板の他端側を前記ヒートシンクの上部に固定している、冷却装置。
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