JP2013061148A - 汽力発電設備における給水系統の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】工業用水等の原水を除濁・ろ過処理して復水器へ補給し、復水ポンプでくみ上げ、低圧給水ヒータで加熱し、脱気器に入れ復水中の溶存酸素を除去し、脱気された水を、脱気器循環ポンプを用いて、モータ駆動ポンプに90℃のDSS起動時程度の温水を還流して予熱し、封水等により蒸気タービン駆動ポンプとモータ駆動ポンプのケーシング温度が給水温度より40〜50℃程度に冷却されているときには、蒸気タービン駆動ポンプとモータ駆動ポンプについて脱気器循環ポンプを起動して予熱し、水中の溶存酸素を脱気器で除去した水を、蒸気タービン駆動ポンプとモータ駆動ポンプにより給水流量調整弁の前後における差圧が無い状態で給水流量調整弁を開き、徐々に高圧給水ヒータに通してボイラに供給する。
【選択図】図2
Description
給水ポンプ(2)の起動前に、脱気器循環ポンプ(11)を用いて、モータ駆動ポンプ(10)に90℃のDSS(日間起動停止)起動時程度の温水を還流して予熱することにより、各機器を安全に運転することができる。また、封水等により給水ポンプ(2)のケーシング温度が給水温度より40〜50℃に冷却されているときには、給水ポンプ(2)について脱気器循環ポンプ(11)を起動して予熱するので各機器を安全に運転することができる。
本発明の給水系統の運転方法は、汽力発電設備においてタービン蒸気や冷却水として利用するために、水中の溶存酸素を脱気器で除去した水が、給水流量調整弁の前後における差圧が低いときは、そのまま高圧給水ヒータに供給し、逆に、給水流量調整弁の前後の差圧が高いときは、トッピングアップ弁を用いて徐々に高圧給水ヒータに給水する給水系統の運転方法である。
図1は汽力発電設備における給水系統を示す概略系統図である。
燃料系統は、汽力発電設備においてタービン蒸気や冷却水として利用する水を供給する系統であり、主に脱気器1、給水ポンプ(BFP)2及び高圧給水ヒータ3とを備えた発電設備である。原水タンクに貯蔵している工業用水や河川水等の原水は、発電設備用水として使用可能にするために水処理装置(図示していない)で除濁・ろ過処理する。処理の悪い水を使用すると、ボイラ8や配管等に汚れが付着し、熱伝導を妨げ、腐食の原因となって発電設備の事故を引き起こすおそれがあるからである。
更に、除濁・ろ過処理した後、その処理水の中に存在するカルシウム、マグネシウム、シリカその他の塩類及び溶存イオン類を純水装置(図示していない)で除去することが望ましい。
実施例2に係る給水系統の運転方法は、先ず、発電設備用水として使用可能にするために水処理装置で除濁・ろ過処理した処理水を復水器4へ補給し、復水ポンプ5でくみ上げ、低圧給水ヒータ6で50℃から120℃程度に加熱し、脱気器1に入れ、この脱気器1で復水中の溶存酸素を除去する、このとき給水の水温は120℃から150℃程度になる。脱気された水をボイラ給水ポンプ2により所要の圧力に加圧して、高圧給水ヒータ3を通してボイラ8に供給する。
モータ駆動ポンプ10の出口弁を「開」するときは、一次ボイラ8の出口圧力が9.8MPa以上(一次ボイラ8の出口圧力設定が15.5MPaのとき)であり、出口弁が全開すると給水流量調整弁13が自動となり開き始めるようになっている。
給水系統は、汽力発電設備においてタービン蒸気や冷却水として利用する水を供給する汽力発電設備における給水系統であって、発電設備用水として使用可能に処理した水を、復水器(4)へ補給し、復水ポンプ(5)でくみ上げ、低圧給水ヒータ(6)で加熱し、溶存酸素を除去すると共に、蒸気タービン(7)から抽気された蒸気を用いて復水を加熱する脱気器(1)と、前記脱気器(1)で脱気された水を、通常運転中の圧力に加圧すると共に、ボイラ(8)へ給水する蒸気タービン駆動ポンプ(9)と、 起動時又は非常時には所要の圧力に加圧すると共に、ボイラ(8)へ給水するモータ駆動ポンプ(10)と、前記モータ駆動ポンプ(10)とその下流の前記蒸気タービン駆動ポンプ(9)の間に設けられ、その前後における水の差圧を調整する給水流量調整弁(13)と、前記蒸気タービン駆動ポンプ(9)とモータ駆動ポンプ(10)で加圧処理した水を、加熱してボイラ(8)に供給する高圧給水ヒータ(3)と、 前記蒸気タービン駆動ポンプ(9)と前記モータ駆動ポンプ(10)の間から高圧給水ヒータ(3)へ給水するトッピングアップ弁(14)と、を備えた、ことを特徴とする。
上記[発明A]に構成の発明では、給水ポンプ(2)は、脱気された水について、通常運転中の所要の圧力に加圧すると共に、ボイラ(8)へ給水を供給する蒸気タービン駆動ポンプ(9)と、起動時又は非常時に所要の圧力に加圧すると共に、ボイラ(8)へ給水を供給するモータ駆動ポンプ(10)と、から成るので、発電設備の起動時、停止の際に安全かつ正確に運転することができると共に、異常時にも給水流量調整弁(13)あるいはトッピングアップ弁(14)を操作することで適切に対応することができる。
上記[発明A]に記載の給水系統において、前記高圧給水ヒータ(3)に、ボイラ(8)の排熱を利用して給水を予熱するエコノマイザー(節炭器)(12)を付設した、ことを特徴とする。
上記[発明B]に構成の発明では、さらに、高圧給水ヒータ(3)に、ボイラ(8)の排熱を利用して給水を予熱するエコノマイザー(節炭器)(12)を付設したので、効率よく加熱することができる。
2 給水ポンプ
3 高圧給水ヒータ
4 復水器
5 復水ポンプ
6 低圧給水ヒータ
7 タービン
8 ボイラ
9 蒸気タービン駆動ポンプ
10 モータ駆動ポンプ
11 脱気器循環ポンプ
12 エコノマイザー(節炭器)
13 給水流量調整弁
14 トッピングアップ弁
Claims (2)
- 汽力発電設備においてタービン蒸気や冷却水として利用するために、工業用水や河川水等の原水を発電設備用水として使用可能に除濁・ろ過処理し、ボイラ(8)に供給する汽力発電設備における給水系統の運転方法であって、
工業用水や河川水等の原水を、発電設備用水として使用可能な状態に除濁・ろ過処理し、
この除濁・ろ過処理した処理水を復水器(4)へ補給し、復水ポンプ(5)でくみ上げ、低圧給水ヒータ(6)で加熱し、脱気器(1)に入れ、該脱気器(1)で復水中の溶存酸素を除去し、
この脱気された水を、脱気器循環ポンプ(11)を用いて、モータ駆動ポンプ(10)に90℃のDSS(日間起動停止)起動時程度の温水を還流して予熱し、封水等により蒸気タービン駆動ポンプ(9)とモータ駆動ポンプ(10)のケーシング温度が給水温度より40〜50℃程度に冷却されているときには、該蒸気タービン駆動ポンプ(9)とモータ駆動ポンプ(10)について脱気器循環ポンプ(11)を起動して予熱し、
水中の溶存酸素を脱気器(1)で除去した水を、前記蒸気タービン駆動ポンプ(9)とモータ駆動ポンプ(10)により給水流量調整弁(13)の前後における差圧が無い状態で該給水流量調整弁(13)を開き、徐々に高圧給水ヒータ(3)に通してボイラ(8)に供給する、ことを特徴とする汽力発電設備における給水系統の運転方法。 - 除濁・ろ過処理した後、その処理水の中に存在するカルシウム、マグネシウム、シリカその他の塩類及び溶存イオン類を純水装置で除去する、ことを特徴とする請求項1の汽力発電設備における給水系統の運転方法。
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JPS6128791A (ja) * | 1984-07-19 | 1986-02-08 | Toshiba Corp | 給水ポンプの制御装置 |
JP2007240022A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 高圧給水加熱器の給水ポンプアイソレート方法 |
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CN104456527B (zh) * | 2014-12-12 | 2016-03-16 | 芜湖新兴铸管有限责任公司 | 一种钢铁厂低压蒸汽回收系统 |
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