JP2013061123A - 冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】密閉型圧縮機を用いた冷却装置において、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくし、より効率の高い冷却装置を提供する。
【解決手段】密閉型圧縮機115の吸入管121と蒸発器119との間に、キャピラリチューブ120aと電磁弁120bを備えることで、密閉型圧縮機115の交流誘導電動機101の始動性能を向上させ、密閉型圧縮機115を始動させる際に必要なトルクを小さくし、より効率の高い冷却装置を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】密閉型圧縮機115の吸入管121と蒸発器119との間に、キャピラリチューブ120aと電磁弁120bを備えることで、密閉型圧縮機115の交流誘導電動機101の始動性能を向上させ、密閉型圧縮機115を始動させる際に必要なトルクを小さくし、より効率の高い冷却装置を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷蔵庫等のような密閉型圧縮機を用いた冷却装置に関するものである。
従来の密閉型圧縮機を用いた冷却装置については、冷媒を圧縮する密閉型圧縮機と、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えたものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を用いた冷却装置を説明する。
図3は、従来の密閉型圧縮機を用いた冷却装置の冷凍サイクル図である。
図3において、交流誘導電動機1を駆動源とする密閉型圧縮機15は、低温・低圧の冷媒ガス12を圧縮し、高温・高圧の冷媒ガス12を吐出して凝縮器16に送る。凝縮器16に送られた冷媒ガス12は、その熱を空気中に放出しながら高温・高圧の冷媒液となり、乾燥器17を経て、膨張機構18(例えば、膨張弁またはキャピラリチューブ)に送られる。膨張機構18を通過する高温・高圧の冷媒液は、絞り効果により低温・低圧の湿り蒸気となり、蒸発器19へ送られる。蒸発器19に入った湿り蒸気状の冷媒ガス12は、周囲から熱を吸収して蒸発し、蒸発器19を出た低温・低圧の冷媒ガス12は、密閉型圧縮機15に吸込まれ、以下同じサイクルが繰り返される。
また、従来の密閉型圧縮機を用いた冷却装置について、運転スイッチをオンにしてから短時間内に圧縮機を再始動できるようにした再始動方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら上記従来の構成では、密閉型圧縮機を始動させる際に、大きなトルクの交流誘導電動機が必要であり、通常運転時の交流誘導電動機の効率が悪くなるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、密閉型圧縮機の吸入管と蒸発器との間に、キャピラリチューブと電磁弁を備えた冷却装置で、密閉型圧縮機の始動性能を向上させ、始動性能の良い冷却装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷却装置は、密閉型圧縮機の吸入管と蒸発器との間に、キャピラリチューブと電磁弁を備えたもので、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくできるという作用を有する。
本発明の密閉型圧縮機を用いた冷却装置は、密閉型圧縮機の吸入管と蒸発器との間に、
キャピラリチューブと電磁弁を備えることで、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくすることができ、また、交流誘導電動機のトルクを小さくすることで、より効率の高い密閉型圧縮を提供することができる。
キャピラリチューブと電磁弁を備えることで、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくすることができ、また、交流誘導電動機のトルクを小さくすることで、より効率の高い密閉型圧縮を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、冷媒を圧縮する密閉型圧縮機と、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えた冷凍サイクルにおいて、前記密閉型圧縮機の吸入管と前記蒸発器との間に、キャピラリチューブと電磁弁を備えたものである。
かかる構成とすることにより、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくすることができ、始動性能の良い冷却装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明は、冷媒を圧縮する密閉型圧縮機と、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えた冷凍サイクルにおいて、前記密閉型圧縮機の吸入管と前記蒸発器との間に、圧力調整装置を備えたものである。
かかる構成とすることにより、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくすることができ、始動性能の良い冷却装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機を用いた冷却装置の冷凍サイクル図である。
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機を用いた冷却装置の冷凍サイクル図である。
図1において、交流誘導電動機101は、密閉容器102の内部にスプリング103により弾性支持されている。この交流誘導電動機101は、固定子104と回転子105とにより構成される。ブロック106は、固定子104に固定されている。ブロック106に支持されたクランク軸107は、回転子105の回転をブロック106に設けられたシリンダ108内を往復運動するピストン109にコンロッド110、ピストンピン111を介して伝達する。シリンダ108内で圧縮された冷媒ガス112は、吐出ライン113を通して、密閉容器102に設けられた吐出管114へ導かれ、密閉型圧縮機115外へ排出される。吐出管114より排出された冷媒ガス112は、冷凍サイクルを構成する凝縮器116、乾燥器117、膨張機構118、蒸発器119、キャピラリチューブ120aと電磁弁120bを順次経由して密閉容器102に設けられた吸入管121に回収される。
冷凍機油122は、密閉容器102の底部に貯溜されており、密閉型圧縮機115の各摺動部を潤滑する。
電源123は、交流誘導電動機101に電気を供給し、密閉型圧縮機115を運転させる。
制御装置124は、電磁弁120bと電源123を制御し、オン・オフの切り替えを行う。
以上のように構成された冷却装置について、以下その動作、作用を説明する。
交流誘導電動機101に電源123から電気が供給されると、回転子105が回転し、クランク軸107は回転駆動される。このとき、クランク軸107の偏芯回転運動が、コンロッド110を介してピストン109に伝わることで、ピストン109はシリンダ108内を往復運動する。
ピストン109の往復運動に伴って密閉容器102内の冷媒ガス112がシリンダ108内へ吸入されるとともに、低圧の冷媒ガス112が冷却サイクルから吸入管112を通って密閉容器102内に流入する。
シリンダ108内へ吸入された冷媒ガス112は、ピストン109の往復運動によって圧縮され、吐出ライン113を通って吐出管114から凝縮器116へ吐出される。
凝縮器116に送られた冷媒ガス112は、その熱を空気中に放出しながら高温・高圧の冷媒液となり、乾燥器117を経て、膨張機構118(例えば、膨張弁またはキャピラリチューブ)に送られる。膨張機構118を通過する高温・高圧の冷媒液は、絞り効果により低温・低圧の湿り蒸気となり蒸発器119へ送られる。蒸発器119に入った湿り蒸気状の冷媒ガス112は、周囲から熱を吸収して蒸発し、蒸発器119を出た低温・低圧の冷媒ガス112は、密閉型圧縮機115が始動する際には、キャピラリチューブ120aを経由し、密閉型圧縮機115が通常運転する際には、キャピラリチューブ120aと電磁弁120bを経由して密閉型圧縮機115に吸込まれ、以下同じサイクルが繰り返される。
ここで、制御装置124は、電磁弁120bのオン・オフの切り替えを行い、密閉型圧縮機115が始動する際には、一定時間閉じ、密閉型圧縮機115が通常運転する際には、開いている。
従って、密閉型圧縮機115が始動する際には、冷媒ガス112はキャピラリチューブ120aのみを経由し、キャピラリチューブ120aは、冷媒ガス112が流れる際の抵抗が大きい為、密閉型圧縮機115に流れ込む冷媒ガス112の量を制限することができる。その結果、密閉型圧縮機115に作用する負荷が小さくなり、密閉型圧縮機115の始動時に必要な交流誘導電動機101のトルクを小さくすることができ、始動性能の良い冷却装置を提供することができる。
なお、密閉型圧縮機115が通常運転する際には、電磁弁120bが開いているので、冷媒ガス112はキャピラリチューブ120aと電磁弁120bを経由することができ、冷却に必要な冷媒ガス112を流すことができる。
さらに、密閉型圧縮機115の始動時に必要な交流誘導電動機101のトルクを小さくすることができた分の交流誘導電動機101のトルクを、従来よりも小さくすることにより、より効率の高い冷却装置を提供することができる。
また、密閉型圧縮機115の始動時に必要な交流誘導電動機101のトルクを小さくすることができ、始動性能が良くなった分の密閉型圧縮機115の運転保証電圧範囲を大きくすることにより、電源安定性の悪い地域に対して、より使用性の高い冷却装置を提供す
ることができる。
ることができる。
さらに、制御装置124が電源123の電圧が低くなった場合に、密閉型圧縮機115に流れ込む冷媒ガス112の量を制限することで、密閉型圧縮機115が通常運転中に異常停止することを防止することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機を用いた冷却装置の冷凍サイクル図である。
図2は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機を用いた冷却装置の冷凍サイクル図である。
図2において、交流誘導電動機201は、密閉容器202の内部にスプリング203により弾性支持されている。この交流誘導電動機201は、固定子204と回転子205とにより構成される。ブロック206は、固定子204に固定されている。ブロック206に支持されたクランク軸207は、回転子205の回転をブロック206に設けられたシリンダ208内を往復運動するピストン209にコンロッド210、ピストンピン211を介して伝達する。シリンダ208内で圧縮された冷媒ガス212は、吐出ライン213を通して、密閉容器202に設けられた吐出管214へ導かれ、密閉型圧縮機215外へ排出される。吐出管214より排出された冷媒ガス212は、冷凍サイクルを構成する凝縮器216、乾燥器217、膨張機構218、蒸発器219、圧力調整装置220を順次経由して密閉容器202に設けられた吸入管221に回収される。
冷凍機油222は、密閉容器202の底部に貯溜されており、密閉型圧縮機215の各摺動部を潤滑する。
電源223は、交流誘導電動機201に電気を供給し、密閉型圧縮機215を運転させる。
制御装置224は、圧力調整装置220と電源123を制御し、オン・オフの切り替えを行う。
以上のように構成された冷却装置について、以下その動作、作用を説明する。
交流誘導電動機201に電源223から電気が供給されると、回転子205が回転し、クランク軸207は回転駆動される。このとき、クランク軸207の偏芯回転運動が、コンロッド210を介してピストン209に伝わることで、ピストン209はシリンダ208内を往復運動する。
ピストン209の往復運動に伴って密閉容器202内の冷媒ガス212がシリンダ208内へ吸入されるとともに、低圧の冷媒ガス212が冷却サイクルから吸入管212を通って密閉容器202内に流入する。
シリンダ208内へ吸入された冷媒ガス212は、ピストン209の往復運動によって圧縮され、吐出ライン213を通って吐出管214から凝縮器216へ吐出される。
凝縮器216に送られた冷媒ガス212は、その熱を空気中に放出しながら高温・高圧の冷媒液となり、乾燥器217を経て、膨張機構218(例えば、膨張弁またはキャピラリチューブ)に送られる。膨張機構218を通過する高温・高圧の冷媒液は、絞り効果により低温・低圧の湿り蒸気となり蒸発器219へ送られる。蒸発器219に入った湿り蒸気状の冷媒ガス212は、周囲から熱を吸収して蒸発し、蒸発器219を出た低温・低圧の冷媒ガス212は、圧力調整装置220(例えば、電子式膨張弁またはレギュレーター
)を経由して密閉型圧縮機215に吸込まれ、以下同じサイクルが繰り返される。
)を経由して密閉型圧縮機215に吸込まれ、以下同じサイクルが繰り返される。
ここで、制御装置224は、圧力調整装置220のオン・オフの切り替えを行うが、圧力調整装置220は、一定以上の圧力の冷媒ガス212を通過させないため、密閉型圧縮機215に流れ込む冷媒ガス212の量を制限することができる。その結果、密閉型圧縮機215に作用する負荷が小さくなり、密閉型圧縮機215の始動時に必要な交流誘導電動機201のトルクを小さくすることができ、始動性能の良い冷却装置を提供することができる。
さらに、密閉型圧縮機215の始動時に必要な交流誘導電動機201のトルクを小さくすることができた分の交流誘導電動機201のトルクを、従来よりも小さくすることにより、より効率の高い冷却装置を提供することができる。
また、密閉型圧縮機215の始動時に必要な交流誘導電動機201のトルクを小さくすることができ、始動性能が良くなった分の密閉型圧縮機215の運転保証電圧範囲を大きくすることにより、電源安定性の悪い地域に対して、より使用性の高い冷却装置を提供することができる。
さらに、制御装置124が電源123の電圧が低くなった場合に、密閉型圧縮機115に流れ込む冷媒ガス112の量を制限することで、密閉型圧縮機115が通常運転中に異常停止することを防止することができる。
以上のように、本発明の冷却装置は、密閉型圧縮機を始動させる際に必要なトルクを小さくでき、また、交流誘導電動機のトルクを小さくすることで、より効率の高い密閉型圧縮機を用いた冷却装置を提供することができる。そのため、家庭用冷蔵庫を初めとして、除湿機やショーケース、自販機等の冷凍サイクルを用いたあらゆる用途にも適用することができる。
115、215 密閉型圧縮機
116、216 凝縮器
118、218 膨張機構
119、219 蒸発器
120a キャピラリチューブ
120b 電磁弁
220 圧力調整装置
121、221 吸入管
116、216 凝縮器
118、218 膨張機構
119、219 蒸発器
120a キャピラリチューブ
120b 電磁弁
220 圧力調整装置
121、221 吸入管
Claims (2)
- 冷媒を圧縮する密閉型圧縮機と、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えた冷凍サイクルにおいて、前記密閉型圧縮機の吸入管と前記蒸発器との間に、キャピラリチューブと電磁弁を備えた冷却装置。
- 冷媒を圧縮する密閉型圧縮機と、前記冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記冷媒を膨張させる膨張機構と、前記冷媒を蒸発させる蒸発器とを備えた冷凍サイクルにおいて、前記密閉型圧縮機の吸入管と前記蒸発器との間に、圧力調整装置を備えた冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011200458A JP2013061123A (ja) | 2011-09-14 | 2011-09-14 | 冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011200458A JP2013061123A (ja) | 2011-09-14 | 2011-09-14 | 冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013061123A true JP2013061123A (ja) | 2013-04-04 |
Family
ID=48185934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011200458A Withdrawn JP2013061123A (ja) | 2011-09-14 | 2011-09-14 | 冷却装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2013061123A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9570778B2 (en) | 2012-04-17 | 2017-02-14 | Daikin Industries, Ltd. | Electrolytic solution, electrochemical device, lithium ion secondary battery, and module |
-
2011
- 2011-09-14 JP JP2011200458A patent/JP2013061123A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9570778B2 (en) | 2012-04-17 | 2017-02-14 | Daikin Industries, Ltd. | Electrolytic solution, electrochemical device, lithium ion secondary battery, and module |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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