JP2013060092A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単で、雌スプラインシャフトに対して雄スプラインシャフトを抜け止めする抜け止め部材を有するステアリング装置を提供する。
【解決手段】雄ステアリングシャフト12Bを左方向に更に移動させると、中空円盤部722の内周面が更に縮径して、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に食い込むため、中空円盤部722の左側への弾性変形が抑止され、雄スプライン50は雌スプライン60から左側へ抜け出さない。中空円盤部722を90度を超える折り曲げ角度α2で折り曲げるだけで、雄スプライン50が雌スプライン60から抜け出さないため、構造が簡単で、製造コストを削減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置、特に、軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に嵌合するステアリングシャフトや中間シャフトを有するステアリング装置に関する。
アウターコラムとインナーコラムが軸方向に摺動可能に嵌合することによって、ステアリングホイールのテレスコピック位置の調整を行うようにしたテレスコピック式のステアリング装置がある。また、ステアリングホイールのテレスコピック位置とチルト位置の両方の調整を行うようにしたチルト・テレスコピック式のステアリング装置がある。
このようなステアリング装置においては、テレスコピック位置の調整が完了した後で、スリットを有するアウターコラムを縮径して、インナーコラムの外周をアウターコラムの内周で締め付け、アウターコラムに対して軸方向に相対的に移動不能にインナーコラムをクランプしている。また、車体後方側にステアリングホイールを装着したアッパーステアリングシャフトに、ロアーステアリングシャフトがスプライン係合によってテレスコピック移動可能に係合して、ステアリングホイールの回転をステアリングギヤに伝達して、車輪の操舵角を変える。
このようなステアリング装置で、車体に取り付ける前の状態のステアリング装置、または、衝突時に車体から離脱した状態のステアリング装置で、操作レバーを誤って操作し、アウターコラムに対するインナーコラムのテレスコピッククランプを解除してしまうことがある。すると、アウターコラムからインナーコラムが抜け出して、ステアリングシャフトのスプライン係合も外れてしまう不具合が生じてしまう。特許文献1は、雄スプラインシャフトと雌スプラインシャフトの開口部への塵埃や水の浸入を防止するダストシールであるが、雌スプラインシャフトに対する雄スプラインシャフトの抜け止め機能を有していない。
図7は従来の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図、図8は図7で雄ステアリングシャフトの雄スプラインの段差面が抜け止め部材に当接した状態を示す縦断面図である。図7から図8に示すように、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51の右側に形成された雄スプライン50が、雌ステアリングシャフト12Aの内周面61の左側に形成された雌スプライン60に内嵌して、スプライン係合している。
雌ステアリングシャフト12Aの外周面62には、雌ステアリングシャフト12Aの開口側端部(雌ステアリングシャフト12Aの左端)に抜け止め部材71が圧入して固定されている。抜け止め部材71は、中空円筒部711と中空円盤部712で構成されている。中空円筒部711は、雌ステアリングシャフト12Aの外周面62に圧入して固定されている。中空円盤部712は、中空円筒部711から雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に向かって、折り曲げ角度α1が90度に折り曲げられて、雌ステアリングシャフト12Aの開口部と雄ステアリングシャフト12Bの外周面51との間の隙間を覆っている。
図7の状態では、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51と中空円盤部712の内周面との間には、若干の隙間β1が形成されていて、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bの軸方向の相対移動が円滑に行われるようにしている。
図8に示すように、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bが左側に移動すると、雄スプライン50の開口部側段差面52が、抜け止め部材71の中空円盤部712に当接して、雌ステアリングシャフト12Aに対する雄ステアリングシャフト12Bの左側への移動は一度停止する。しかし、雄ステアリングシャフト12Bに対して左方向に大きな荷重が作用すると、中空円盤部712は開口部側段差面52に押されて左側に弾性変形し、中空円盤部712の内周面が拡径して、雄スプライン50の歯先53が中空円盤部712の内周面に沿って移動可能となり、雄スプライン50が雌スプライン60から左側へ抜け出してしまう不具合が生じる。
特開2003−161331号公報
本発明は、構造が簡単で、雌スプラインシャフトに対して雄スプラインシャフトを抜け止めする抜け止め部材を有するステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、内周面に雌スプラインが形成された中空筒状の雌スプラインシャフト、上記雌スプラインシャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に嵌合し、外周面に雄スプラインが形成された雄スプラインシャフト、上記雌スプラインシャフトの開口側端部に固定され、雌スプラインシャフトに対して雄スプラインシャフトを抜け止めする抜け止め部材であって、上記抜け止め部材は、上記雌スプラインシャフトの開口側端部外周面に固定される中空円筒部と、上記中空円筒部から上記雄スプラインシャフトの外周面に向かって折り曲げられて、雌スプラインシャフトの開口部と雄スプラインシャフトの外周面との間の隙間を覆う中空円盤部とから構成され、上記中空円盤部は中空円筒部から90度を超える折り曲げ角度で折り曲げられていることを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記折り曲げ角度が95度から150度の範囲であることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記中空円筒部は、上記雌スプラインシャフトの開口側端部外周面に圧入、カシメ、溶接のうちのいずれかによって固定されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第3番目の発明のステアリング装置において、上記中空円盤部の内周面には、上記雄スプラインシャフトの外周面に接触する弾性材料製のシール部材が固定されていることを特徴とするステアリング装置である。
本発明のステアリング装置の抜け止め部材は、雌スプラインシャフトの開口側端部外周面に固定される中空円筒部と、中空円筒部から上記雄スプラインシャフトの外周面に向かって折り曲げられて、雌スプラインシャフトの開口部と雄スプラインシャフトの外周面との間の隙間を覆う中空円盤部とから構成され、中空円盤部は中空円筒部から90度を超える折り曲げ角度で折り曲げられている。
従って、雄スプラインシャフトが雌スプラインシャフトから抜け出そうとすると、中空円盤部が弾性変形して、中空円盤部の内周面が縮径し、雄スプラインシャフトの外周面に中空円盤部の内周面が食い込むため、中空円盤部の弾性変形が抑止され、雄スプラインシャフトは雌スプラインシャフトから抜け出さない。
本発明の実施例のステアリング装置の全体側面図である。 本発明の実施例1の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図である。 図2で雄ステアリングシャフトの雄スプラインの段差面が抜け止め部材に当接した状態を示す縦断面図である。 (a)は本発明の実施例2の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図、(b)は(a)の抜け止め部材の斜視図である。 本発明の実施例3の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図である。 図5で雄ステアリングシャフトの雄スプラインの段差面が抜け止め部材に当接した状態を示す縦断面図である。 従来の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図である。 図7で雄ステアリングシャフトの雄スプラインの段差面が抜け止め部材に当接した状態を示す縦断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例3を説明する。
図1は、本発明の実施例のステアリング装置の全体側面図である。図1に示すように、本発明の実施例のステアリング装置は、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、このステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、このステアリングシャフト12の車体前方側(図1の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備える。
ステアリングシャフト12は、雌ステアリングシャフト(雌スプラインシャフト)12Aと雄ステアリングシャフト(雄スプラインシャフト)12Bとを、回転トルクを伝達可能に、かつ軸方向に関して相対移動可能にスプライン嵌合している。従って、上記雌ステアリングシャフト12Aと雄ステアリングシャフト12Bとは、衝突時に、このスプライン嵌合部が相対移動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせている。そのため、ステアリングコラム13は、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄ステアリングシャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の図示しない入力軸の車体後方側端部に連結している。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の車体前後方向位置、及び、高さ位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手(上側自在継手)41を介して、中間シャフト15の後端部に連結している。また、この中間シャフト15の前端部に、別の自在継手(下側自在継手)42を介して、ステアリングギヤ30のピニオン軸(以下軸と呼ぶ)43を連結している。
図示しないピニオンが、軸43の下端(車体前方側端部)に形成されている。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド31を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
アシスト装置20のギヤハウジング21には、電動モータ26のケース261が固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォームが結合されている。出力軸23には図示しないウォームホイールが取り付けられ、このウォームホイールに電動モータ26の回転軸のウォームが噛合っている。
また、出力軸23の中間部の周囲には、図示しないトルクセンサが設けられている。上記ステアリングホイール11からステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、トルクセンサで検出し、この検出値に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォームとウォームホイールから成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。補助トルクを発生させるアシスト装置は、電動式に限定されるものではなく、油圧式のアシスト装置でもよい。
図2は本発明の実施例1の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図、図3は図2で雄ステアリングシャフトの雄スプラインの段差面が抜け止め部材に当接した状態を示す縦断面図である。
図2に示すように、雄ステアリングシャフト(雄スプラインシャフト)12Bの外周面51の右側に形成された雄スプライン50が、雌ステアリングシャフト(雌スプラインシャフト)12Aの内周面61の左側に形成された雌スプライン60に内嵌して、スプライン係合している。
雌ステアリングシャフト12Aの外周面62には、雌ステアリングシャフト12Aの開口側端部(雌ステアリングシャフト12Aの左端)に抜け止め部材72が圧入して固定されている。抜け止め部材72は、中空円筒部721と中空円盤部722で構成されている。中空円筒部721は、雌ステアリングシャフト12Aの外周面62に圧入して固定されている。中空円筒部721は、雌ステアリングシャフト12Aの外周面62に溶接して固定してもよい。
中空円盤部722は、中空円筒部721から雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に向かって、90度を超える折り曲げ角度α2で折り曲げられて、雌ステアリングシャフト12Aの開口部と雄ステアリングシャフト12Bの外周面51との間の隙間を覆っている。折り曲げ角度α2は、95度から150度の範囲が好ましい。
図2の状態では、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51と中空円盤部722の内周面との間には、若干の隙間β2が形成されていて、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bの軸方向の相対移動が円滑に行われるようにしている。
図3に示すように、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bが左側に移動すると、雄スプライン50の開口部側段差面52が、抜け止め部材72の中空円盤部722に当接して、雌ステアリングシャフト12Aに対する雄ステアリングシャフト12Bの左側への移動は一旦停止する。その後、雄ステアリングシャフト12Bに対して左方向に大きな荷重が作用すると、中空円盤部722は開口部側段差面52に押されて左側に弾性変形し、中空円盤部722の内周面が縮径して、中空円盤部722の内周面が雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に当接する。
この状態から雄ステアリングシャフト12Bを左方向に更に移動させると、中空円盤部722の内周面が更に縮径して、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に食い込むため、中空円盤部722の左側への弾性変形が抑止され、雄スプライン50は雌スプライン60から左側へ抜け出さない。中空円盤部722を90度を超える折り曲げ角度α2で折り曲げるだけで、雄スプライン50が雌スプライン60から抜け出さないため、構造が簡単で、製造コストを削減することができる。
図4(a)は本発明の実施例2の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図、図4(b)は図4(a)の抜け止め部材の斜視図である。以下の説明では、上記実施例1と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。実施例2は実施例1の変形例であって、抜け止め部材を雌ステアリングシャフト12Aの外周面62にカシメて固定するようにした例である。
図4に示すように、雄ステアリングシャフト(雄スプラインシャフト)12Bの外周面51の右側に形成された雄スプライン50が、雌ステアリングシャフト(雌スプラインシャフト)12Aの内周面61の左側に形成された雌スプライン60に内嵌して、スプライン係合している。
雌ステアリングシャフト12Aの外周面62には、雌ステアリングシャフト12Aの開口側端部(雌ステアリングシャフト12Aの左端)に抜け止め部材73がカシメて固定されている。抜け止め部材73は、中空円筒部731と中空円盤部732で構成されている。中空円筒部731には、円周上に60度間隔で矩形のカシメ片733が形成されている。カシメ片733の3辺は、中空円筒部731の外周面から内周面に渡って切り抜かれている。
従って、中空円筒部731の内周面を雌ステアリングシャフト12Aの外周面62に外嵌した後、カシメ片733を雌ステアリングシャフト12Aの外周面62に向かって折り曲げ、外周面62の環状溝734にカシメ片733を押し付けてカシメ、抜け止め部材73を雌ステアリングシャフト12Aに固定する。カシメ片733が環状溝734の左側面に引っ掛かるため、抜け止め部材73は雌ステアリングシャフト12Aの外周面62から外れ難い。中空円盤部732は、中空円筒部731から雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に向かって、90度を超える折り曲げ角度α2で折り曲げられて、雌ステアリングシャフト12Aの開口部と雄ステアリングシャフト12Bの外周面51との間の隙間を覆っている。折り曲げ角度α2は、95度から150度の範囲が好ましい。
この状態では、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51と中空円盤部732の内周面との間には、若干の隙間β2が形成されていて、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bの軸方向の相対移動が円滑に行われるようにしている。
実施例2の場合にも実施例1と同様に、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bが左側に移動すると、中空円盤部732は開口部側段差面52に押されて左側に弾性変形し、中空円盤部732の内周面が縮径して、中空円盤部732の内周面が雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に当接する。
この状態から雄ステアリングシャフト12Bを左方向に更に移動させると、中空円盤部732の内周面が更に縮径して、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に食い込むため、中空円盤部732の左側への弾性変形が抑止され、雄スプライン50は雌スプライン60から左側へ抜け出さない。
図5は本発明の実施例3の抜け止め部材を有する雌ステアリングシャフトと雄ステアリングシャフトの嵌合状態を示す縦断面図、図6は図5で雄ステアリングシャフトの雄スプラインの段差面が抜け止め部材に当接した状態を示す縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、同一部品には同一番号を付して説明する。実施例3は実施例1の変形例であって、抜け止め部材に弾性材料製のシール部材を固定した例である。
図5に示すように、雄ステアリングシャフト(雄スプラインシャフト)12Bの外周面51の右側に形成された雄スプライン50が、雌ステアリングシャフト(雌スプラインシャフト)12Aの内周面61の左側に形成された雌スプライン60に内嵌して、スプライン係合している。
雌ステアリングシャフト12Aの外周面62には、雌ステアリングシャフト12Aの開口側端部(雌ステアリングシャフト12Aの左端)に抜け止め部材74が圧入して固定されている。抜け止め部材74は、中空円筒部741と中空円盤部742で構成されている。中空円筒部741は、雌ステアリングシャフト12Aの外周面62に圧入して固定されている。中空円盤部742は、中空円筒部741から雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に向かって、90度を超える折り曲げ角度α2で折り曲げられて、雌ステアリングシャフト12Aの開口部と雄ステアリングシャフト12Bの外周面51との間の隙間を覆っている。折り曲げ角度α2は、95度から150度の範囲が好ましい。
中空円盤部742の左側端面には、弾性材料製のシール部材743が固定されて、シール部材743の内周面が雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に接触し、水や塵埃が雌ステアリングシャフト12Aの開口側端部から内部に浸入することを防止している。シール部材743の材質は、ゴムや軟質性樹脂が好ましく、中空円盤部742に一体成形、圧入、接着等によって固定される。
この状態では、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51と中空円盤部742の内周面との間には、若干の隙間β2が形成されていて、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bの軸方向の相対移動が円滑に行われるようにしている。
図6に示すように、雌ステアリングシャフト12Aに対して雄ステアリングシャフト12Bが左側に移動すると、雄スプライン50の開口部側段差面52が、抜け止め部材74の中空円盤部742に当接して、雌ステアリングシャフト12Aに対する雄ステアリングシャフト12Bの左側への移動は一旦停止する。その後、雄ステアリングシャフト12Bに対して左方向に大きな荷重が作用すると、中空円盤部742は開口部側段差面52に押されて左側に弾性変形し、中空円盤部742の内周面が縮径して、中空円盤部742の内周面が雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に当接する。
この状態から雄ステアリングシャフト12Bを左方向に更に移動させると、中空円盤部742の内周面が更に縮径して、雄ステアリングシャフト12Bの外周面51に食い込むため、中空円盤部742の左側への弾性変形が抑止され、雄スプライン50は雌スプライン60から左側へ抜け出さない。実施例3は、簡単な構造で雄スプライン50が雌スプライン60から抜け出すことを防止でき、さらに、水や塵埃に対するシール性能を持たせることができる。
上記実施例では、スプラインシャフトの例について説明したが、スプラインシャフトに限定されるものではなく、セレーションシャフト等の回転トルクを伝達可能な非円形のシャフトであればよい。また、上記実施例では、ステアリングシャフトに適用した例について説明したが、中間シャフトに適用してもよい。
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A 雌ステアリングシャフト
12B 雄ステアリングシャフト
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 中間シャフト
18 車体
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
23 出力軸
26 電動モータ
261 ケース
30 ステアリングギヤ
31 タイロッド
41 自在継手(上側自在継手)
42 自在継手(下側自在継手)
43 軸(ピニオン軸)
50 雄スプライン
51 外周面
52 開口部側段差面
53 歯先
60 雌スプライン
61 内周面
62 外周面
71 抜け止め部材
711 中空円筒部
712 中空円盤部
72 抜け止め部材
721 中空円筒部
722 中空円盤部
73 抜け止め部材
731 中空円筒部
732 中空円盤部
733 カシメ片
734 環状溝
74 抜け止め部材
741 中空円筒部
742 中空円盤部
743 シール部材

Claims (4)

  1. 内周面に雌スプラインが形成された中空筒状の雌スプラインシャフト、
    上記雌スプラインシャフトに軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に嵌合し、外周面に雄スプラインが形成された雄スプラインシャフト、
    上記雌スプラインシャフトの開口側端部に固定され、雌スプラインシャフトに対して雄スプラインシャフトを抜け止めする抜け止め部材であって、
    上記抜け止め部材は、
    上記雌スプラインシャフトの開口側端部外周面に固定される中空円筒部と、
    上記中空円筒部から上記雄スプラインシャフトの外周面に向かって折り曲げられて、雌スプラインシャフトの開口部と雄スプラインシャフトの外周面との間の隙間を覆う中空円盤部とから構成され、
    上記中空円盤部は中空円筒部から90度を超える折り曲げ角度で折り曲げられていること
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記折り曲げ角度が95度から150度の範囲であること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記中空円筒部は、上記雌スプラインシャフトの開口側端部外周面に圧入、カシメ、溶接のうちのいずれかによって固定されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項3に記載されたステアリング装置において、
    上記中空円盤部の内周面には、上記雄スプラインシャフトの外周面に接触する弾性材料製のシール部材が固定されていること
    を特徴とするステアリング装置。
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