JP2013054217A - 画像表示装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1の表示処理部20及び第2の表示処理部30を有するプロジェクター10は、第1の表示処理部20の初期設定を行い、第1の表示処理部20の初期設定状態を検査する。プロジェクター10は、第1の表示処理部20の初期設定状態が異常であると検出されたとき、第1の表示処理部20の再初期設定を行う。また、プロジェクター10は、第2の表示処理部30の初期設定を行い、第2の表示処理部30の初期設定状態を検査する。プロジェクター10は、第2の表示処理部30の初期設定状態が異常であると検出されたとき、第2の表示処理部30の再初期設定を行う。表示処理部毎に、初期設定状態を検査し、再初期設定を行うことで、表示処理の正常化に要する時間を短縮する。
【選択図】図2
Description
本態様によれば、第1の表示処理部の初期設定状態が正常と検出されない限り、第2の表示処理部の良き設定を行わないようにすることで、表示処理部単位で初期設定状態を正常化して、必要最小限の時間での表示処理の正常化が可能となる。
本態様によれば、表示処理部の初期設定の順序を考慮する必要がある場合には、前段側に配置される表示処理部の再初期設定に続けて、後段側に配置される表示処理部の再初期設定を行うことで、表示処理の正常化を短期間で行うことができるようになる。
本態様によれば、簡素な制御により初期設定状態の異常又は正常を検出することができるようになる。
本態様によれば、リセット信号を伝搬する信号線にノイズが混入して誤ってリセットがかかったときの表示処理部の初期設定状態の異常を検出することができるようになる。
本態様によれば、簡素な時間監視により表示処理部の初期設定状態が異常であるか否かを検出することができるようになる。
以下、本発明に係る画像表示装置としてプロジェクターを例に説明するが、本発明に係る画像表示装置はこれに限定されるものではない。
図1に、本発明の第1の実施形態におけるプロジェクターの構成例の機能ブロック図を示す。
画像表示装置としてのプロジェクター10は、第1の表示処理部20、第2の表示処理部30、投射部40、ランプ50、及び制御部60を備えている。制御部60は、第1の初期設定部61、第1の検査部62、第1の再初期設定部63、第2の初期設定部64、第2の検査部65、第2の再初期設定部66、及びランプ点灯部70を備えている。
第1の表示処理部20は、図示しない画像信号供給装置からの画像信号に対して第1の表示処理を行う。第2の表示処理部30は、第1の表示処理部20によって行われた第1の表示処理後の画像信号に対して第2の表示処理を行う。投射部40は、ランプ50からの光を、第2の表示処理後の画像信号に基づいて変調し、図示しないスクリーンに画像を投写する。制御部60は、プロジェクター10の全体の制御を司り、例えばプロジェクター10の外部電源投入後に行われる起動シーケンスにおいて、第1の表示処理部20及び第2の表示処理部30の初期化処理やランプ50の点灯制御を行う。
なお、図1においてプロジェクター10は、2つの表示処理部を備える例を示したが、3以上の複数の表示処理部を備えてもよい。また、第1の表示処理及び第2の表示処理は、画像調整、画質向上等を目的とした公知の表示処理である。
また、第2の初期設定部64は、第2の表示処理部30の初期設定を行う。第2の検査部65は、第2の初期設定部64によって行われた第2の表示処理部30の初期設定状態を検査する。第2の再初期設定部66は、第2の検査部65によって第2の表示処理部30の初期設定状態が異常であると検出されたとき、第2の表示処理部30の再初期設定を行う。
更にランプ点灯部70は、第1の表示処理部20及び第2の表示処理部30の各々の初期設定後にランプ50を点灯する制御を行う。
こうすることで、通信エラー等により初期設定状態が異常となり、表示処理部が誤動作してしまう場合であっても、必要最小限の時間で表示処理の正常化を可能にすることができるようになる。
こうすることで、表示処理部単位で初期設定状態を正常化して、必要最小限の時間でプロジェクター10の表示処理の正常化が可能となる。
図2に、第1の実施形態におけるプロジェクターのハードウェア構成例のブロック図を示す。図2は、表示パネルを用いたプロジェクターの構成例を表す。
プロジェクター100は、第1の表示処理デバイス110、第2の表示処理デバイス120、第3の表示処理デバイス130、第4の表示処理デバイス140、表示パネル150、電源部160、及びランプ170を備えている。また、プロジェクター100は、メイン中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPU)200、及びサブCPU210を備えている。なお、図2ではプロジェクター100が4つの表示処理デバイスを有するものとして説明するが、2つ以上の表示処理デバイスを有していればよい。
メインCPU200は、バスBUS1や各種信号線(図示せず)を介して、第1の表示処理デバイス110、第3の表示処理デバイス130、及び第4の表示処理デバイス140と接続されており、これらの表示処理デバイスの制御や監視を行う。サブCPU210は、バスBUS2を介して第2の表示処理デバイス120と接続されており、第2の表示処理デバイス120の制御や監視を行う。メインCPU200は、サブCPU210を介して、第2の表示処理デバイス120の制御や監視を行う。
電源部160は、プロジェクター100の外部電源の投入後、プロジェクター100を構成する各部に対応した電源を供給する。具体的には、電源部160は、メインCPU200に対してCPU系電源として電源PW1を供給し、第1の表示処理デバイス110〜第4の表示処理デバイス140に対してディジタル系電源として電源PW2を供給する。また、電源部160は、第4の表示処理デバイス140及び表示パネル150に対してアナログ系電源として電源PW3を供給し、ランプ170に対して電源PW4を供給する。電源PW2〜PW4については、電源部160は、メインCPU200からの制御により各部に供給を開始する。
ランプ170は、例えば超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、又はキセノンランプ等の放電発光を利用したランプや、ハロゲンランプ等の熱発光型のランプであり、照射光を表示パネル150に照射する。
プロジェクター100の外部電源投入時の起動シーケンスにおいて、メインCPU200が、各表示処理デバイスに対応したリセット信号の発行及び解除を行った後、初期化を行う。メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110に対してリセット信号Reset1、サブCPU210に対してリセット信号Reset2、第3の表示処理デバイス130に対してリセット信号Reset3の発行及び解除を行う。
外部電源が投入されると、電源部160は、メインCPU200に対して電源PW1の供給を開始する(ステップS1)。これ以降、メインCPU200は、プロジェクター100の初期設定等を行うことができるようになる。
プロジェクター100は、図示しない電源ボタンを有しており、メインCPU200は、この電源ボタンの押下を監視する(ステップS2:N)。電源ボタンの押下が検出されたとき(ステップS2:Y)、メインCPU200は、電源部160を制御して、第1の表示処理デバイス110〜第4の表示処理デバイス140に対して電源PW2の供給を開始させる(ステップS3)。
電源PW2の供給が開始されると、メインCPU200は、電源が安定する電源安定期間として20m秒だけ待つ(ステップS4)。
次に、メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110の初期設定を行う(ステップS6、第1の初期設定ステップ)。具体的には、メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110が有する初期設定対象のレジスターセットRS1に対して初期設定を行う。この初期設定は、初期設定対象のレジスターセットを構成する各レジスターに、予め決められた初期設定値を設定することで実現される(以下、同様)。
続いて、メインCPU200は、ステップS6において初期設定が行われた第1の表示処理デバイス110の初期設定状態を検査する(ステップS7、第1の検査ステップ)。
ステップS7において初期設定状態が異常であると検出されたとき(ステップS7:N)、メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110の再初期設定(リトライ)を行うか否かを判別する(ステップS8)。
外部電源投入後における第1の表示処理デバイス110の再初期設定の繰り返し回数が0回〜2回のとき(ステップS8:Y)、メインCPU200は、ステップS5に戻り、第1の表示処理デバイス110の再初期設定を行う。このとき、再初期設定時におけるステップS6は、第1の再初期設定ステップに相当する。
再初期設定の繰り返し回数が3回目のとき(ステップS8:N)、メインCPU200は、所与の異常処理を行い(ステップS9)、一連の処理を終了する(エンド)。異常処理が行われたとき、プロジェクター100は、少なくとも電源PW4をオフし、表示を開始しないことが望ましい。
次に、メインCPU200は、第2の表示処理デバイス120の初期設定を行うために、サブCPU210を起動する(ステップS11)。
そして、メインCPU200は、起動したサブCPU210を介して、第2の表示処理デバイス120の初期設定を行う(ステップS12、第2の初期設定ステップ)。即ち、ステップS12では、ステップS7において第1の表示処理デバイス110の初期設定状態が正常と検出されない限り、第2の表示処理デバイス120の初期設定が行われない。このステップS12では、具体的には、メインCPU200からの指示を受けたサブCPU210が、第2の表示処理デバイス120が有する初期設定対象のレジスターセットRS2に対して初期設定を行う。
続いて、メインCPU200は、ステップS12において初期設定が行われた第2の表示処理デバイス120の初期設定状態を検査する(ステップS13、第2の検査ステップ)。
ステップS13において初期設定状態が異常であると検出されたとき(ステップS13:N)、メインCPU200は、第2の表示処理デバイス120の再初期設定を行うか否かを判別する(ステップS14)。
外部電源投入後における第2の表示処理デバイス120の再初期設定の繰り返し回数が0回〜2回のとき(ステップS14:Y)、メインCPU200は、ステップS10に戻り、第2の表示処理デバイス120の再初期設定を行う。このとき、再初期設定時におけるステップS12は、第2の再初期設定ステップに相当する。
再初期設定の繰り返し回数が3回目のとき(ステップS14:N)、メインCPU200は、ステップS9に進む。
次に、メインCPU200は、第3の表示処理デバイス130の初期設定を行う(ステップS16)。具体的には、メインCPU200は、第3の表示処理デバイス130が有する初期設定対象のレジスターセットRS3に対して初期設定を行う。
続いて、メインCPU200は、ステップS16において初期設定が行われた第3の表示処理デバイス130の初期設定状態を検査する(ステップS17)。
ステップS17において初期設定状態が異常であると検出されたとき(ステップS17:N)、メインCPU200は、第3の表示処理デバイス130の再初期設定(リトライ)を行うか否かを判別する(ステップS18)。
外部電源投入後における第3の表示処理デバイス130の再初期設定の繰り返し回数が0回〜2回のとき(ステップS18:Y)、メインCPU200は、ステップS15に戻り、第3の表示処理デバイス130の再初期設定を行う。再初期設定の繰り返し回数が3回目のとき(ステップS18:N)、メインCPU200は、ステップS9に進む。
続いて、メインCPU200は、電源部160を制御して、第4の表示処理デバイス140に対して電源PW3の供給を開始させる(ステップS20)。
更に、メインCPU200は、電源部160を制御して、ランプ170に対して電源PW4の供給を開始させる(ステップS21)。そして、プロジェクター100は、ランプ170の点灯を行う(ステップS22)。
ランプ点灯後は、プロジェクター100は、第1の表示処理デバイス110〜第4の表示処理デバイス140の少なくとも1つによる表示処理後の画像信号に基づいて、ランプ170からの光を光変調して画像を表示する(ステップS23)。その後、プロジェクター100は、一連の処理を終了する(エンド)。
これにより、簡素な制御により初期設定状態の異常又は正常を検出することができるようになる。
これにより、リセット信号を伝搬する信号線にノイズが混入して誤ってリセットがかかったときの異常を検出することができるようになる。
これにより、簡素な時間監視により初期設定状態が異常であるか否かを検出することができるようになる。
外部電源が投入されると、電源部は、メインCPUに対して電源PW1の供給を開始する(ステップS200)。
メインCPUは、プロジェクターが有する電源ボタンの押下を監視している(ステップS201:N)。電源ボタンの押下が検出されたとき(ステップS201:Y)、メインCPUは、電源部を制御して、第1の表示処理デバイス〜第4の表示処理デバイスに対して電源PW2の供給を開始させる(ステップS202)。
電源PW2の供給が開始されると、メインCPUは、電源が安定する電源安定期間として20m秒だけ待つ(ステップS203)。
次に、メインCPUは、リセット信号Reset2の解除を行い(ステップS206)、サブCPUを起動し(ステップS207)、サブCPUを介して第2の表示処理デバイスの初期設定を行う(ステップS208)。
続いて、メインCPUは、リセット信号Reset3の解除を行い(ステップS209)、第3の表示処理デバイスの初期設定を行う(ステップS210)。
その後、メインCPUは、第4の表示処理デバイスの初期設定を行い(ステップS211)、電源部を制御して第4の表示処理デバイス、及び表示パネルに対して電源PW3の供給を開始させる(ステップS212)。
更に、メインCPUは、電源部を制御して、ランプに対して電源PW4の供給を開始させる(ステップS213)。そして、プロジェクターは、ランプの点灯を行う(ステップS214)。
ランプ点灯後は、プロジェクターは、第1の表示処理デバイス〜第4の表示処理デバイスの少なくとも1つによる表示処理後の画像信号に基づいて、ランプからの光を光変調して画像を表示し(ステップS215)、一連の処理を終了する(エンド)。
第1の実施形態では、プロジェクターが有するランプの点灯前に各表示処理デバイスの初期設定状態を検査するようにしていたが、第2の実施形態では、ランプの点灯後に各表示処理デバイスの初期設定状態を検査し、必要に応じて再初期設定を行う。
第1の検査部62は、ランプ50の点灯後、第1の表示処理部20の初期設定状態を検査する。第1の検査部62により第1の表示処理部20の初期設定状態が異常であると検出されたとき、第1の再初期設定部63は、第1の表示処理部20の再初期設定を行う。第2の検査部65は、ランプ50の点灯後、第2の表示処理部30の初期設定状態を検査する。第2の検査部65により第2の表示処理部30の初期設定状態が異常であると検出されたとき、第2の再初期設定部66は、第2の表示処理部30の再初期設定を行う。
図5及び図6に、第2の実施形態におけるプロジェクター100の起動シーケンスの一例を示す。ここでは、第1の表示処理デバイス110は図1の第1の表示処理部20に対応させ、第2の表示処理デバイス120及びサブCPU210は図1の第2の表示処理部30に対応させることができる。
外部電源が投入されると、電源部160は、メインCPU200に対して電源PW1の供給を開始する(ステップS30)。
メインCPU200は、電源ボタンの押下を監視している(ステップS31:N)。電源ボタンの押下が検出されたとき(ステップS31:Y)、メインCPU200は、電源部160を制御して、第1の表示処理デバイス110〜第4の表示処理デバイス140に対して電源PW2の供給を開始させる(ステップS32)。
電源PW2の供給が開始されると、メインCPU200は、電源が安定する電源安定期間として20m秒だけ待つ(ステップS33)。
次に、メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110の初期設定を行う(ステップS35、第1の初期設定ステップ)。具体的には、メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110が有する初期設定対象のレジスターセットRS1に対して初期設定を行う。
続いて、メインCPU200は、リセット信号Reset2を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset2を解除する(ステップS36)。
次に、メインCPU200は、第2の表示処理デバイス120の初期設定を行うために、サブCPU210を起動する(ステップS37)。
次に、メインCPU200は、起動したサブCPU210を介して、第2の表示処理デバイス120の初期設定を行う(ステップS38、第2の初期設定ステップ)。具体的には、メインCPU200からの指示を受けたサブCPU210が、第2の表示処理デバイス120が有する初期設定対象のレジスターセットRS2に対して初期設定を行う。
次に、メインCPU200は、リセット信号Reset3を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset3を解除する(ステップS39)。
次に、メインCPU200は、第3の表示処理デバイス130の初期設定を行う(ステップS40)。具体的には、メインCPU200は、第3の表示処理デバイス130が有する初期設定対象のレジスターセットRS3に対して初期設定を行う。
次に、メインCPU200は、第4の表示処理デバイス140の初期設定を行う(ステップS41)。具体的には、メインCPU200は、第4の表示処理デバイス140が有する初期設定対象のレジスターセットRS4に対して初期設定を行う。
次に、メインCPU200は、電源部160を制御して、第4の表示処理デバイス140、及び表示パネルに対して電源PW3の供給を開始させる(ステップS42)。
次に、メインCPU200は、電源部160を制御して、ランプ170に対して電源PW4の供給を開始させる(ステップS43)。そして、プロジェクター100は、ランプ170の点灯を行う(ステップS44、ランプ点灯ステップ)。
ステップS45において初期設定状態が異常であると検出されたとき(ステップS45:N)、メインCPU200は、外部電源投入後における第1の表示処理デバイス110の再初期設定の繰り返し回数を判別する(ステップS46)。
第1の表示処理デバイス110の再初期設定の繰り返し回数が0回〜2回のとき(ステップS46:Y)、メインCPU200は、リセット信号Reset1を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset1を解除する(ステップS47)。続いて、メインCPU200は、第1の表示処理デバイス110の初期設定を行う(ステップS48)。そして、メインCPU200は、リセット信号Reset2を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset2を解除する(ステップS49)。引き続き、メインCPU200は、サブCPU210を起動し(ステップS50)、サブCPU210を介して第2の表示処理デバイス120の初期設定を行う(ステップS51)。更に、メインCPU200は、リセット信号Reset3を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset3を解除し(ステップS52)、第3の表示処理デバイス130の初期設定を行う(ステップS53)。その後、メインCPU200は、ステップS45に戻る。
ステップS46において再初期設定の繰り返し回数が3回のとき(ステップS46:N)、メインCPU200は、所与の異常処理を行い(ステップS67)、一連の処理を終了する(エンド)。異常処理が行われたとき、プロジェクター100は、少なくとも電源PW4をオフし、表示を開始しないことが望ましい。
ステップS54において初期設定状態が異常であると検出されたとき(ステップS54:N)、メインCPU200は、外部電源投入後における第2の表示処理デバイス120の再初期設定の繰り返し回数を判別する(ステップS55)。
第2の表示処理デバイス120の再初期設定の繰り返し回数が0回〜2回のとき(ステップS55:Y)、メインCPU200は、リセット信号Reset2を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset2を解除する(ステップS56)。引き続き、メインCPU200は、サブCPU210を起動し(ステップS57)、サブCPU210を介して第2の表示処理デバイス120の初期設定を行う(ステップS58)。更に、メインCPU200は、リセット信号Reset3を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset3を解除し(ステップS59)、第3の表示処理デバイス130の初期設定を行う(ステップS60)。その後、メインCPU200は、ステップS54に戻る。
ステップS55において再初期設定の繰り返し回数が3回のとき(ステップS55:N)、メインCPU200は、ステップS67に進み、異常処理を行う。
ステップS61において初期設定状態が異常であると検出されたとき(ステップS61:N)、メインCPU200は、外部電源投入後における第3の表示処理デバイス130の再初期設定の繰り返し回数を判別する(ステップS62)。
第3の表示処理デバイス130の再初期設定の繰り返し回数が0回〜2回のとき(ステップS62:Y)、メインCPU200は、リセット信号Reset3を発行し、所定の期間経過後にリセット信号Reset3を解除する(ステップS63)。引き続き、メインCPU200は、第3の表示処理デバイス130の初期設定を行う(ステップS64)。その後、メインCPU200は、ステップS61に戻る。
ステップS62において再初期設定の繰り返し回数が3回のとき(ステップS62:N)、メインCPU200は、ステップS67に進み、異常処理を行う。
また、ステップS54では、ビジー信号を用いて、第2の表示処理デバイス120の初期設定状態の正常又は異常を、第1の実施形態と同様に検出することができる。
以上のように第2の実施形態によれば、各表示処理デバイスの初期設定を行った後にランプ点灯を行い、少なくともランプ点灯直後に各表示処理デバイスの初期設定状態を検査する。ここで、初期設定状態が異常であると検出された表示処理デバイスのみ、再初期設定を行う。
こうすることで、ランプ点灯ノイズで初期設定状態が異常となり、表示処理デバイスが誤動作してしまう場合であっても、必要最小限の時間で表示処理の正常化を可能にすることができる。その結果、表示パネルのダメージをできるだけ小さくし、異常な駆動状態の期間を短縮することができる。
こうすることで、表示処理デバイスの初期設定の順序を考慮する必要がある場合でも、表示処理の正常化を短縮化することができるようになる。なお、第2の実施形態では、例えばステップS47〜ステップS51を第1の再初期設定ステップに対応させることができる。
こうすることで、読み出しが不可能に構成されたレジスターを有する第4の表示処理デバイス140については、ランプ点灯直後に、第4の表示処理デバイス140の再初期設定を必ず行うことができる。これにより、読み出しが不可能に構成されたレジスターにより初期設定状態が正常であるか否かの検査ができない場合であっても、第4の表示処理デバイス140の初期設定を確実に行うことができる。その結果、初期設定対象として、読み出しが可能なレジスターと読み出しが不可能なレジスターとが混在するプロジェクターにおいて、短期間での表示処理の正常化を確実に行うことができる。
第2の実施形態では、ランプ点灯後に各表示処理デバイスの初期設定状態を検査するものとして説明したが、ランプ点灯前後の各々において各表示処理デバイスの初期設定状態を検査し、異常な表示処理デバイスのみ再初期設定を行うようにしてもよい。
図7及び図8に、第3の実施形態におけるプロジェクター100の起動シーケンスの一例を示す。ここでは、第1の表示処理デバイス110は図1の第1の表示処理部20に対応させ、第2の表示処理デバイス120は図1の第2の表示処理部30に対応させることができる。
ステップS70〜ステップS90の各ステップは、ステップS1〜ステップS23の各ステップに対応する。ステップS112は、ステップS23に対応し、ステップS113は、ステップS9に対応する。
ステップS91〜ステップS111の各ステップは、ステップS45〜ステップS65の各ステップに対応する。ステップS112は、ステップS66に対応し、ステップS113は、ステップS67に対応する。
ランプ点灯後の各表示処理デバイスの初期設定状態の検査ステップは、ステップS91、ステップS100、又はステップS107である。ここでは、更に、ランプ点灯後において、検査対象の表示処理デバイスが有するレジスターのリードデータ値がデフォルト値と一致したとき、検査対象の表示処理デバイスの初期設定状態が異常であると検出されることが望ましい。こうすることで、これにより、リセット信号を伝搬する信号線にノイズが混入して誤ってリセットがかかったときの異常を検出することができるようになる。
30…第2の表示処理部、 40…投射部、 50,170…ランプ、 60…制御部、
61…第1の初期設定部、 62…第1の検査部、 63…第1の再初期設定部、
64…第2の初期設定部、 65…第2の検査部、 66…第2の再初期設定部、
70…ランプ点灯部、 110…第1の表示処理デバイス、
120…第2の表示処理デバイス、 130…第3の表示処理デバイス、
140…第4の表示処理デバイス、 150…表示パネル、 160…電源部、
200…メインCPU、 210…サブCPU、
RS1,RS2,RS3,RS4…レジスターセット
Claims (8)
- 第1の表示処理部及び第2の表示処理部を有する画像表示装置の制御方法であって、
前記第1の表示処理部の初期設定を行う第1の初期設定ステップと、
前記第1の初期設定ステップにおいて行われた前記第1の表示処理部の初期設定状態を検査する第1の検査ステップと、
前記第1の検査ステップにおいて前記第1の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出されたとき、前記第1の表示処理部の再初期設定を行う第1の再初期設定ステップと、
前記第2の表示処理部の初期設定を行う第2の初期設定ステップと、
前記第2の初期設定ステップにおいて行われた前記第2の表示処理部の初期設定状態を検査する第2の検査ステップと、
前記第2の検査ステップにおいて前記第2の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出されたとき、前記第2の表示処理部の再初期設定を行う第2の再初期設定ステップとを含むことを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 請求項1において、
前記第2の初期設定ステップでは、
前記第1の検査ステップにおいて前記第1の表示処理部の初期設定状態が正常であると検出されたとき、前記第2の表示処理部の初期設定を行うことを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 第1の表示処理部、第2の表示処理部及びランプを有する画像表示装置の制御方法であって、
前記第1の表示処理部の初期設定を行う第1の初期設定ステップと、
前記第2の表示処理部の初期設定を行う第2の初期設定ステップと、
前記第1の表示処理部及び前記第2の表示処理部の初期設定後、前記ランプの点灯を行うランプ点灯ステップと、
前記ランプの点灯後、前記第1の表示処理部の初期設定状態を検査する第1の検査ステップと、
前記第1の検査ステップにおいて前記第1の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出されたとき、前記第1の表示処理部の再初期設定を行う第1の再初期設定ステップと、
前記ランプの点灯後、前記第2の表示処理部の初期設定状態を検査する第2の検査ステップと、
前記第2の検査ステップにおいて前記第2の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出されたとき、前記第2の表示処理部の再初期設定を行う第2の再初期設定ステップとを含むことを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 第1の表示処理部、第2の表示処理部及びランプを有する画像表示装置の制御方法であって、
読み出し可能に構成される初期設定対象のレジスターセットを有する前記第1の表示処理部の初期設定を行う第1の初期設定ステップと、
読み出し不可能に構成される初期設定対象のレジスターセットを有する前記第2の表示処理部の初期設定を行う第2の初期設定ステップと、
前記第1の表示処理部及び前記第2の表示処理部の初期設定後、前記ランプの点灯を行うランプ点灯ステップと、
前記ランプの点灯後、前記第1の表示処理部の初期設定状態を検査する第1の検査ステップと、
前記第1の検査ステップにおいて前記第1の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出されたとき、前記第1の表示処理部の再初期設定を行う第1の再初期設定ステップと、
前記ランプの点灯後、前記第2の表示処理部の再初期設定を行う第2の再初期設定ステップとを含むことを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記第1の再初期設定ステップでは、
前記第1の検査ステップにおいて前記第1の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出されたとき、前記第1の表示処理部及び前記第2の表示処理部の再初期設定を行うことを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記第1の検査ステップ及び前記第2の検査ステップのうち少なくとも一方では、検査対象の表示処理部が有するレジスターのライトデータ値がリードデータ値と不一致のとき、検査対象の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出することを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記第1の検査ステップ及び前記第2の検査ステップのうち少なくとも一方では、検査対象の表示処理部が有するレジスターのリードデータ値がデフォルト値と一致したとき、検査対象の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出することを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記第1の設定状態検査ステップ及び前記第2の設定状態検査ステップのうち少なくとも一方では、所定時間経過後にビジー信号が非アクティブに設定されないとき、検査対象の表示処理部の初期設定状態が異常であると検出することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
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