JP2013052705A - アウトリガ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロッドの伸縮動作に連動してフロートを移動させ、かつ、フロートを接地面の傾斜に沿わせる。
【解決手段】アウトリガ装置1は、ビーム10と、ロッド20と、フロート25と、ロッド20とフロート25とを連結する球面継手30と、球面継手30とビーム10とに取り付けられる保持部材70と、を備える。球面継手30は、ロッド側球面継手40と、フロート側球面継手50と、を備える。保持部材70は、フロート側球面継手50のロッド軸20a回りの回動を規制する。フロート側球面継手50は、ロッド軸20aに対してフロート25の収納位置Sとは反対側に配置される球面継手側当接部54を備える。ビーム10は、ロッド20の伸長量が所定量以下のときに球面継手側当接部54に当接するように配置されるビーム側当接部14を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、フロートを備えたアウトリガ装置に関する。
従来より、作業用車両等の車両に取り付けられるアウトリガ装置がある(例えば特許文献1等)。アウトリガ装置は、車両から張り出されるビームと、ビームに設けられるロッド(ピストンロッド)と、ロッドに連結されるフロート(アウトリガフロート)とを備える。特許文献1(図1〜図4等)に記載のアウトリガ装置では、ロッド(20)を縮小させると、フロート(25)が収納位置に収納される。
特開平10−100871号公報
特許文献1に記載の技術では、フロート(25)の回動の自由度が1軸に限定されているので、フロート(25)が接地面の傾斜に十分に対応できない問題がある。さらに詳しくは、特許文献1(図1〜図4)に記載のフロート(25)周辺部は、次の(a)〜(c)のように動作する。(a)フロート(25)は、ピン(9)の軸(車両前後方向の軸)を中心に揺動可能である。(b)ピン(9)が固定されたリンク(4)は、支軸(12)(車両前後方向の軸)を中心として回動可能である。(c)支軸(12)が貫通するロッド(20)は、ロッド軸まわりの回転をリンク(30)により規制される。上記(a)〜(c)の構成により、フロート(25)は、車両前後方向の軸のみを中心として回動可能である。よって、フロートが接地面の傾斜に対応できない場合がある。
そこで本発明では、ロッドの伸縮動作に連動してフロートを移動させることができ、かつ、フロートが接地面の傾斜に沿うことができる、アウトリガ装置を提供することを目的とする。
本発明のアウトリガ装置は、車両に取り付けられる装置であって、前記車両に取り付けられ伸縮自在なビームと、前記ビームに設けられ上下方向に伸縮自在なロッドと、前記ロッドに連結されるフロートと、前記ロッドと前記フロートとを連結する球面継手と、前記球面継手と前記ビームとに取り付けられる保持部材と、を備える。前記球面継手は、前記ロッドの下端に固定されるロッド側球面継手と、前記ロッド側球面継手と前記フロートとを連結するフロート側球面継手と、を備える。前記保持部材は、前記フロート側球面継手の前記ロッド軸回りの回動を規制する。前記フロート側球面継手は、前記ロッドの軸に対して前記フロートの収納位置とは反対側に配置される球面継手側当接部を備える。前記ビームは、前記ロッドの伸長量が所定量以下のときに前記球面継手側当接部に当接するように配置されるビーム側当接部を備える。
本発明のアウトリガ装置では、ロッドの伸縮動作に連動してフロートを移動させることができ、かつ、フロートが接地面の傾斜に沿うことができる。
アウトリガ装置の斜視図である。 図1に示すアウトリガ装置を前後方向から見た図である。 図1に示すアウトリガ装置を幅方向外側から見た図である。 図1に示すアウトリガ装置を幅方向内側から見た図である。 図1に示すロッドが伸縮したときのアウトリガ装置を示す図である。 図1に示すロッドが伸縮したときのアウトリガ装置を示す図である。
図1〜図5を参照して本発明の実施形態のアウトリガ装置1について説明する。なお、図2は、図3及び図4に示すII矢視図である。図3は、図2に示すIII矢視図である。図4は、図2に示すIV矢視図である。
まず、アウトリガ装置1が取り付けられる車両(図示なし)について説明する。この車両は、車輪を備えた車両であり、例えば作業用車両や建設車両であり、例えばホイールクレーンである。以下では、車両の前後方向を単に「前後方向」とも言い、車両の幅方向(前後方向に直交する方向)を単に「幅方向」とも言う。また、車両の上下方向(通常は鉛直方向)を単に「上下方向」とも言う。
アウトリガ装置1は、図1に示すように、車両から幅方向外側(左および右)に張り出され、車両を支持する装置である。アウトリガ装置1は、例えば、車両の後端部に2つ、車両の前端部(中央部等でも良い)に2つ、合計4つ設けられる(6つ以上設けられても良い)。アウトリガ装置1は、車両に取り付けられたビーム10と、ビーム10に取り付けられたロッド20と、ロッド20に取り付けられたフロート25とを主に備える。さらに、アウトリガ装置1は、ロッド20とフロート25とを連結する球面継手30と、球面継手30とフロート25とを連結するフロート連結部60と、ビーム10と球面継手30に連結された保持部材70とを備える。
ビーム10は、車両に取り付けられ伸縮自在である。ビーム10は、例えば幅方向に伸縮自在である(前後方向に伸縮自在でも良い)。アウトリガ装置1の使用時には、ビーム10は、車両から幅方向外側に張り出される。アウトリガ装置1を使用しない時には、ビーム10は、車両の内側に格納される。以下では、ビーム10が車両から幅方向外側に張り出された状態であることを前提として説明する。ビーム10は、柱状であり、例えば角柱状である。ビーム10は、例えば、2枚の側面10sと、上面10uと、底面10bと、先端面10tとを備える。先端面10tは、ビーム10を構成する面のうち、車両幅方向外側先端の面である。さらに、ビーム10は、先端面10tに固定されたガイド12と、底面10bに固定されたビーム側当接部14と、ビーム10の先端部近傍に設けられたシリンダ16とを備える。なお、ガイド12は摺動部材72の説明後に説明し、ビーム側当接部14は球面継手側当接部54の説明後に説明する。
シリンダ16は、ロッド20を伸縮させる部材であり、ピストンシリンダである。シリンダ16とロッド20とでジャッキが構成される。
ロッド20は、ビーム10に設けられるピストンロッドである。ロッド20は、ビーム10の先端部近傍(車両幅方向外側端部近傍)に設けられる。ロッド20は、シリンダ16の内側に配置される。ロッド20は、ビーム10の底面10bよりも下方に突出する(フロート25の収納時には突出しなくても良い)。ロッド20は、上下方向に伸縮自在である(底面10bからの突出量を増減できる)。ロッド20は、例えばシリンダ16に作動油を供給することで駆動される(リニアモータ等で駆動されても良い)。また、ロッド20の軸をロッド軸20a(図2参照)とする。
フロート25は、ロッド20に連結されるアウトリガフロートである。フロート25は板状部材であり、上下方向から見たときに例えば多角形(四角形など)や円などに形成される。フロート25は、球面継手30を介してロッド20の下端に連結される。フロート25は、使用時には接地され、収納時には「収納位置S」(図2〜図4参照。詳細は後述)に配置される。収納位置Sは、ロッド軸20aよりも例えば幅方向内側に位置する。厳密には、収納位置Sに配置されたフロート25の中心は、ロッド軸20aよりも例えば幅方向内側に位置する。収納位置Sに配置されたフロート25の一部は、ロッド軸20aよりも(車幅を超えない範囲で)幅方向外側でも良い。
球面継手30は、図1及び図2に示すように、ロッド20とフロート25とを連結する部材である。球面継手30は、主に、球面部41と、球面部41を受ける球面受部52とで構成される継手である。ここで、球面継手30の中心、さらに詳しくは、球面部41の球面の中心を「中心30o」とする。球面継手30は、球面部41と球面受部52とが中心30oを中心として互いに回動自在となるように構成される。具体的には、球面継手30は、球面部41を備えたロッド側球面継手40と、球面受部52を備えたフロート側球面継手50と備える。
ロッド側球面継手40は、球面継手30のうち、ロッド20の下端に固定される部分である。ロッド側球面継手40は、上述した球面部41と、球面部41とロッド20の下端との間に形成された首部42とを備える。首部42は、ロッド20よりも細く形成される。なお、ロッド側球面継手40は、ロッド20と別体に形成した後にロッド20に固定しても良く、また、ロッド20と一体的に形成されても良い。
フロート側球面継手50は、球面継手30のうち、ロッド側球面継手40よりもフロート25側に設けられる部分である。フロート側球面継手50は、ロッド側球面継手40とフロート25とを連結する。フロート側球面継手50は、上述したように球面部41を受ける球面受部52と、球面受部52に固定された球面継手側当接部54と、球面受部52にピン取付部56を介して固定されたピン58とを備える。
球面受部52は、球面部41を取り囲むように、球面部41の外側に配置される。球面受部52は、例えば有底円筒状の容器状に形成される。以下では、特に断らない限り、球面受部52の中心軸(円筒の中心軸)とロッド軸20aとが一致した状態を前提として説明する(すなわち、フロート側球面継手50が、図6に示す状態でなく、図5等に示す状態であるとして説明する)。図2に示すように、球面受部52は、内部に球面部41を配置できるように、中心30oより上方側の上側部分52uと、中心30oより下方側の下側部分52bとに分けられる。球面受部52には、ロッド軸20aを挟んで球面継手側当接部54とは反対側(幅方向内側)に切り欠き53(図4参照)が形成される。図4に示す切り欠き53は、切り欠き53の内側に首部42がはまる(後述)ことが可能な幅に形成される。
球面継手側当接部54は、図2に示すように、ビーム側当接部14と当接して、フロート25を収納位置Sに収納させる(後述)ための部材である。球面継手側当接部54は、ロッド軸20aに対してフロート25の収納位置Sとは反対側に配置される。例えば、収納位置S(に配置されたフロート25の中心)の位置がロッド軸20aに対して幅方向内側の場合、球面継手側当接部54はロッド軸20aに対して幅方向外側に配置される。球面継手側当接部54は、球面受部52に固定され、例えば上側部分52uの上面に固定される。球面継手側当接部54は、球面受部52から、上方側かつ幅方向外側に(斜め上向きに)突出する。球面継手側当接部54は、例えば、板状や棒状などである。
ここで、ビーム10の構成要素であるビーム側当接部14について説明する。ビーム側当接部14は、ロッド20の伸長量が所定量以下のときに球面継手側当接部54に当接するように配置される。言いかえれば、上記「所定量」とは、ロッド20を縮小させていったときに、ビーム側当接部14と球面継手側当接部54とが初めて当接したときのロッド20の伸長量である。上記「所定量」は、例えば、ロッド20の全伸状態と全縮状態との中間量などである。ビーム側当接部14は、ビーム10の本体(柱状の部分)に固定され、例えば底面10bに固定される(先端面10tや側面10s等に固定されても良い)。図1に示すように、ビーム側当接部14は、例えば、底面10bから下方側に延びる板14aと、板14aの下端に固定された円柱14bとを備える。
なお、ビーム側当接部14および球面継手側当接部54の具体的構成(形状、配置)は、ロッド20の伸長量が所定量以下のときにビーム側当接部14と球面継手側当接部54とが互いに当接可能であれば、どのような構成でも良い。
ピン取付部56は、図3及び図4に示すように、球面受部52の下側部分52bと上側部分52uとの境界を避けるように、球面受部52の例えば下側部分52b(上側部分52uでも良い)に固定される。ピン取付部56は、例えば板状のL字状の部材である。
ピン58は、フロート側球面継手50と保持部材70とを連結するための部材である。ピン58は、ピン取付部56を介して、球面受部52に固定される。ピン58は、球面受部52に合計2本固定される。2本のピン58・58の2つの軸は、一本の直線(軸線58a)上に配置される。ピン58の軸線58aは、水平方向(前後方向)に沿い、球面継手30の中心30oを通る。
フロート連結部60は、図1及び図2に示すように、フロート側球面継手50とフロート25とを連結する。フロート連結部60は、球面継手30側に設けられた球面継手側ブラケット61と、フロート25側に設けられたフロート側ブラケット66とを備える。球面継手側ブラケット61とフロート側ブラケット66とは、ピン62及び長孔67で連結される。
球面継手側ブラケット61は、フロート側球面継手50の下端部に固定され、この下端部から下方側(フロート25側)に突出する。
ピン62は、図3に示すように、球面継手側ブラケット61に2本固定される。2本のピン62・62の軸方向は、水平方向(例えば前後方向)である。
フロート側ブラケット66は、球面継手側ブラケット61に連結される。フロート側ブラケット66は、フロート25の上面に固定され、この上面から上方側(フロート側球面継手50側)に突出する。フロート側ブラケット66は2枚の板状部材を備え、これら2枚の板状部材が球面継手側ブラケット61を挟む。
長孔67は、図2に示すように、2つのフロート側ブラケット66に形成される(一方のみ図示している)。長孔67の長手方向は、ロッド軸20a上にフロート連結部60が配置された状態における、ロッド軸20aに沿う方向(フロート25が水平に配置されている場合、上下方向)である。
保持部材70は、図1に示すように、フロート側球面継手50のロッド軸20a回りの回動を規制する部材である。保持部材70は、球面継手30のフロート側球面継手50と、ビーム10の先端面10tとに取り付けられる。保持部材70は、上下方向に摺動自在に構成される。保持部材70は、上方側の摺動部材72と、摺動部材72にピン74を介して取付けられたリンク部材75とを備える。
摺動部材72は、ビーム10の先端面10tに取り付けられ、上下方向に摺動自在である。摺動部材72は、ビーム10に対し、上下方向以外の移動(前後方向および幅方向の移動)が規制される。摺動部材72は上下方向に長い部材であり、例えば板状部材である(棒状などでも良い)。摺動部材72は、ガイド12に支持される。
ここで、ビーム10の構成要素であるガイド12について説明する。ガイド12は、ビーム10の例えば先端面10tに固定される。ガイド12は、上下が開口し、かつ、摺動部材72を周囲から取り囲む形状である。ガイド12には、摺動部材72の幅方向中央(前後方向中央)に隙間が形成されていても良い。
ピン74は、摺動部材72に対して水平軸(幅方向の軸)回りにリンク部材75が回動自在となるように、摺動部材72とリンク部材75とを連結する。図3に示すように、ピン74は、球面継手30の中心30oよりも上方側に配置される。なお、ピン74の軸の延長線が中心30oを通るようにピン74を配置しても良い。
リンク部材75は、図1に示すように、摺動部材72とフロート側球面継手50とに連結される部材である。リンク部材75は、摺動部材72の例えば下端に連結される。リンク部材75は、フロート側球面継手50の周囲を囲むように配置される。リンク部材75は、上下方向から見て例えばU字状に形成される。リンク部材75は、例えば板状部材を曲げて形成される。リンク部材75は、摺動部材72にピン74で連結されたU字部76と、連結部77を介してU字部76に対して固定(連結)されたピン支持部78とを備える。
U字部76は、フロート側球面継手50が中心30o(図2参照)を中心に回動(後述)したときに、球面継手側当接部54とリンク部材75とが接触するのを回避できるように形成される。なお、球面継手側当接部54の寸法や形状によっては、U字部76は無くても良い。
ピン支持部78は、フロート側球面継手50のピン58を支持する部分である。ピン支持部78は、フロート側球面継手50のロッド軸20a(図2参照)回りの回動を規制するように、かつ、フロート側球面継手50が水平軸(前後方向および幅方向の軸)回りに回動自在となるように、フロート側球面継手50を(ピン58を)支持する。このピン支持部78には、図2に示すように、2本のピン58を支持するように、上下方向に長い2箇所の長孔78aが形成される(一方のみ図示している)。ピン支持部78は、図3及び図4に示すようにピン58の先端部58bと、ピン取付部56との間に配置される。ピン支持部78(長孔78a)と先端部58bとの間、及び、ピン支持部78(長孔78a)とピン取付部56との間には、それぞれ隙間が設けられる。これらの隙間により、フロート側球面継手50は水平軸回り(幅方向軸回り)に回動しやすくなる。なお、ピン74の軸線が中心30oを通る場合など、ピン74の位置によっては、上記隙間を狭くしても良く、また、長孔78a(図2参照)を円形のピン孔としても良い。
(フロート側球面継手50の回動)
フロート側球面継手50は、次のように回動できる(又は回動が規制される)。
(ロッド軸回り)
図2に示すように、長孔78aは上下方向に長いので、長孔78aの長手方向と直交する方向(幅方向)にピン58が移動することが規制される。その結果、フロート側球面継手50のロッド軸20a回りの回動が規制される。
(幅方向軸回り)
長孔78aは上下方向に長いので、長孔78aの長手方向に沿う方向(上下方向)にピン58が移動可能である。その結果、図3に示すように、フロート側球面継手50は、2本のピン58の軸線58aに直交する水平軸(幅方向軸)回りに回動可能である(前後方向に揺動可能である)。また、リンク部材75がピン74を中心に回動することによっても、フロート側球面継手50は幅方向軸の軸回りに回動可能である。フロート側球面継手50が幅方向軸回りに回動可能であるので、フロート側球面継手50に連結されたフロート25も幅方向軸回りに回動可能である。
なお、フロート側球面継手50は、アウトリガ装置1を使用することがあり得ない地面の傾斜の角度(例えば45°等)に対応できるような角度まで、幅方向軸回りに回動できる必要はない。
(前後方向軸回り)
長孔78aは、ピン58を支持する。よって、フロート側球面継手50は、ピン58の軸線58a(前後方向軸)を中心に回動可能である(幅方向に揺動可能である)。
(アウトリガ装置1の使用状態から収納状態への動作)
次に、アウトリガ装置1の使用状態から収納状態への動作について説明する。
(接地状態)
図5(a)に、使用状態のアウトリガ装置1を示す。この時、アウトリガ装置1の各部材は次のような状態である。アウトリガ装置1が取り付けられた車両(図示なし)は、地面Gよりも上に持ち上げられる。ビーム10は、車両幅方向外側に張り出される。フロート25は、地面Gの傾斜に沿って、地面Gに接地する。ロッド20は、伸長状態である。フロート側球面継手50の中心軸(円筒の中心軸)は、ほぼロッド軸20aと一致する。フロート側球面継手50の中心軸は、地面Gの傾斜に応じて、ロッド軸20aに対して傾く。フロート連結部60では、球面継手側ブラケット61の下端部がフロート25の上面に対して接触(互いに押し付けられて面接触)する。これにより、フロート25がフロート側球面継手50に対して固定される。フロート連結部60では、長孔67の下部にピン62が配置される。
(フロートが浮き上がった状態)
図5(b)に、フロート25が地面Gに接地した状態(図5(a)参照)から、ロッド20を縮小させた状態(当接部の当接前の状態)を示す。このとき、アウトリガ装置1の各部材は次のような状態に変わる。ロッド20の縮小により、球面継手30、フロート連結部60、及びフロート25が上方に移動し、フロート25が地面Gから浮く。アウトリガ装置1が取り付けられた車両(図示なし)は、地面Gに接地する。フロート側球面継手50よりも下方側(先端側)の部材が、ロッド20の下方に垂下した状態になる。フロート連結部60では、球面継手側ブラケット61の下端部がフロート25の上面から離れる。すなわち、フロート25の自重により、フロート側球面継手50に対してフロート25が下がる。フロート連結部60では、長孔67の上部にピン62が接し、ピン62がフロート25を支える。フロート25は、底面が水平面と平行になる。フロート側球面継手50が上方へ移動すると、ピン58を介して保持部材70が上方に移動する。すなわち、摺動部材72がビーム10に対して上方にスライドする。
(当接部が当接した状態)
図6(a)に、フロート25が地面Gから浮き上がった状態(図5(b)参照)から、さらにロッド20を縮小させた状態を示す。このとき、アウトリガ装置1の各部材は次のような状態に変わる。ロッド20の縮小により、球面継手30、フロート連結部60、及びフロート25がさらに上方に移動する。ロッド20の伸長量が所定量(上述)以下になると、球面継手側当接部54とビーム側当接部14とが当接する。このとき、フロート側球面継手50がロッド軸20a回りに回動することが保持部材70により規制されているので、球面継手側当接部54とビーム側当接部14とが確実に当接する。すると、フロート側球面継手50は、球面継手30の中心30oを中心として、ピン58の軸線58a(図3参照)を中心に回動する。すなわち、中心30oに対して(ピン58に対して)球面継手側当接部54が押し下げられる。フロート25は、底面が水平面に平行のまま、ピン62を中心に回動する。
(フロートが収納された状態)
図6(b)に、球面継手側当接部54とビーム側当接部14とが当接した状態(図6(a)参照)から、ロッド20をさらに縮小させた状態を示す。このとき、アウトリガ装置1の各部材は次のような状態に変わる。ロッド20(図6(a)参照)をストロークエンドまで縮小させると、球面継手側当接部54は、ピン58の軸線58a(図3参照)を中心にさらに押し下げられる。このとき、球面継手側当接部54は、図1に示す保持部材70のU字部76の隙間を通過する。そして、図6(b)に示すように、フロート側球面継手50は、中心軸(円筒の中心軸)が例えば水平方向(幅方向)となる。このとき、図4に示すロッド側球面継手40の首部42は、フロート側球面継手50の切り欠き53の内側にはまる(合致する)(このような動作が可能な形状に、首部42および切り欠き53が形成される)。そして、図6(b)に示すように、フロート25は、収納位置Sに収納される。このとき、フロート25の上面は、例えば球面受部52の外面と接する。
ロッド20をストロークエンドまで縮小させた後、ビーム10を車両幅方向内側へ収納する。なお、格納状態から使用状態へアウトリガ装置1を変化させる場合は、使用状態から格納状態へ変化させる上記動作とは逆向きにアウトリガ装置1を動作させる。
(効果)
次に、図1に示すアウトリガ装置1の効果を説明する。アウトリガ装置1は、車両(図示なし)に取り付けられる装置である。アウトリガ装置1は、車両に取り付けられ伸縮自在なビーム10と、ビーム10に設けられ上下方向に伸縮自在なロッド20と、ロッド20に連結されるフロート25と、を備える。
(効果1−1)
アウトリガ装置1は、ロッド20とフロート25とを連結する球面継手30を備える。球面継手30は、ロッド20の下端に固定されるロッド側球面継手40と、ロッド側球面継手40とフロート25とを連結するフロート側球面継手50と、を備える。この構成では、フロート側球面継手50よりも先端側(フロート25側)の部材は、球面継手30の中心30o(図2〜図4参照)を回動中心として回動自在である(回動が一軸のみに限定されない)。その結果、フロート25は接地面の傾斜に沿うことができる。
(効果1−2)
図2に示すように、フロート側球面継手50は、ロッド20の軸(ロッド軸20a)に対してフロート25の収納位置Sとは反対側に配置される球面継手側当接部54を備える。ビーム10は、ロッド20の伸長量が所定量以下のときに球面継手側当接部54に当接するように配置されるビーム側当接部14を備える。また、上述したように、フロート25は、球面継手30の中心30oを回動中心に回動自在である。
上記構成より、ロッド20の伸長量が所定量以下になると、(ア)球面継手側当接部54はビーム側当接部14に当接し、(イ)球面継手側当接部54を備えるフロート側球面継手50は、球面継手30の中心30oを回動中心として回動し、(ウ)フロート側球面継手50に連結されたフロート25は、使用位置から収納位置Sに自動的に移動する。
また、ロッド20の伸長量が所定量より大きくなると、(エ)球面継手側当接部54はビーム側当接部14から離れ、(オ)球面継手側当接部54を備えるフロート側球面継手50は、ロッド側球面継手40に対して垂下した状態となり、(カ)フロート側球面継手50に連結されたフロート25は、収納位置Sから使用位置に自動的に移動する。
上記のように、フロート25は、(ビーム10の張出格納動作とは無関係な)ロッド20の伸縮動作に連動して、収納位置Sと使用位置との間を自動的に移動できる。したがって、フロート25を手動で移動させる場合に比べ作業負荷を軽減できる。
(効果1−3)
図1に示すように、アウトリガ装置1は、球面継手30とビーム10とに取り付けられる保持部材70を備える。保持部材70は、フロート側球面継手50のロッド軸20a(図2参照)回りの回動を規制する。よって、フロート側球面継手50が備える球面継手側当接部54と、ビーム10が備えるビーム側当接部14とが、ロッド軸20a回りにずれることが規制される。したがって、ロッド20が所定量以下になったときに、球面継手側当接部54とビーム側当接部14とが確実に当接できる。その結果、フロート25は、収納位置S(図2等参照)に確実に移動できる。
(効果2−1)
図1に示すように、保持部材70は、ビーム10に上下方向に摺動自在に取り付けられる摺動部材72を備える。よって、保持部材70は、保持部材70に連結されるフロート側球面継手50の上下動を妨げることなく(ロッド20の伸縮を妨げることなく)、球面継手30を保持できる。
(効果2−2)
保持部材70は、摺動部材72とフロート側球面継手50とに連結されるリンク部材75を備える。リンク部材75は、フロート側球面継手50のロッド軸20a(図2参照)回りの回動を規制するように、かつ、フロート側球面継手50が水平軸回り(前後方向および幅方向の軸回り)に回動自在となるように、フロート側球面継手50を支持する。この構成により、フロート25は接地面の傾斜に確実に沿うことができ(効果1−1参照)、かつ、球面継手側当接部54とビーム側当接部14とが確実に当接できる(効果1−3参照)。
(効果3)
アウトリガ装置1は、フロート側球面継手50とフロート25とを連結するフロート連結部60を備える。フロート連結部60は、フロート側球面継手50に固定された球面継手側ブラケット61と、球面継手側ブラケット61に連結されるとともにフロート25に固定されたフロート側ブラケット66と、を備える。球面継手側ブラケット61とフロート側ブラケット66とは、ピン62及び長孔67で連結される。球面継手側ブラケット61の下端とフロート25の上面とが接触した状態と離れた状態との間で上下動可能となるように、ピン62及び長孔67が形成される。
この構成により、フロート25の接地時に、球面継手側ブラケット61の下端部がフロート25の上面に確実に接触できる。よって、車両(図示なし)の荷重は、ビーム10、ロッド20、球面継手30、及びフロート連結部60を介して、接地したフロート25に確実に伝わる。その結果、車両を安定させることができる。
(その他の効果)
図2に示すように、収納位置Sに収納されたフロート25は、使用位置のフロート25よりも幅方向内側に配置される。よって、フロート25を収納位置Sに収納すれば、フロート25が車両から幅方向外側にはみ出ることを抑制できる。また、フロート25の接地面積を大きくすることができる。
フロート25を幅方向内側に収納する理由は次の通りである。車両走行時に、ロッド20の下端にフロート25を単に固定したままとすれば、フロート25が車両から幅方向外側に突出する。この突出により次の(a)及び(b)の問題が生じる。(a)フロート25が突出した分、フロート25を含めた車両の幅が広くなり、公道における車幅制限を越える問題が生じる。(b)車両走行時に、幅方向外側に突出したフロート25と車両の周囲の障害物とが干渉する問題が生じる。(a)及び(b)の問題は、大型のフロートを備えた大型の車両で特に顕著になる。そこで、フロート25を幅方向内側に収納する。
(変形例)
上記実施形態のアウトリガ装置1は様々に変形できる。
例えば、図1に示すように、上記実施形態のフロート連結部60では、球面継手側ブラケット61がピン62を備え、フロート側ブラケット66が長孔67を備えた。しかし、フロート連結部60は、球面継手側ブラケット61が長孔(67)を備え、フロート側ブラケット66がピン(62)を備えるものでも良い。
また例えば、上記実施形態では、摺動部材72とリンク部材75とがピン74で連結された。しかし、ピン支持部78とピン58の先端部58bとの隙間、及び、ピン支持部78とピン取付部56との隙間を十分大きくすれば、摺動部材72に対してリンク部材75を固定しても良い(摺動部材72とリンク部材75とが一体でも良い)。
また例えば、上記実施形態では、ロッド軸20aに対して幅方向内側の収納位置Sにフロート25を収納させた。しかし、フロート25は、必ずしも幅方向内側に収納させなくても良く、例えば、前方や後方などに収納させても良い。
また例えば、上記実施形態では、球面受部52にピン58を設け、球面継手側ブラケット61にピン62を設けた。しかし、ピン58とピン62とを1つにまとめても良い。すなわち、ピン62の機能をピン58に持たせても良い。具体的には、フロート側ブラケット66の長孔67に、ピン58を連結しても良い(この連結ができるように、フロート側ブラケット66及びピン58の形状を適宜変更する)。ピン58とピン62とを1つにまとめると、球面継手30とフロート25との長さを短くでき、フロート25接地時には地面Gに対する球面継手30の高さを低くできる。よって、アウトリガ装置1をより安定させることができ、アウトリガ装置1が取り付けられた車両をより安定させることができる。
1 アウトリガ装置
10 ビーム
14 ビーム側当接部
20 ロッド
25 フロート
30 球面継手
40 ロッド側球面継手
50 フロート側球面継手
54 球面継手側当接部
60 フロート連結部
70 保持部材
72 摺動部材
76 リンク部材

Claims (3)

  1. 車両に取り付けられるアウトリガ装置であって、
    前記車両に取り付けられ、伸縮自在なビームと、
    前記ビームに設けられ、上下方向に伸縮自在なロッドと、
    前記ロッドに連結されるフロートと、
    前記ロッドと前記フロートとを連結する球面継手と、
    前記球面継手と前記ビームとに取り付けられる保持部材と、を備え、
    前記球面継手は、
    前記ロッドの下端に固定されるロッド側球面継手と、
    前記ロッド側球面継手と前記フロートとを連結するフロート側球面継手と、を備え、
    前記保持部材は、前記フロート側球面継手の前記ロッド軸回りの回動を規制し、
    前記フロート側球面継手は、前記ロッドの軸に対して前記フロートの収納位置とは反対側に配置される球面継手側当接部を備え、
    前記ビームは、前記ロッドの伸長量が所定量以下のときに前記球面継手側当接部に当接するように配置されるビーム側当接部を備える、アウトリガ装置。
  2. 前記保持部材は、
    前記ビームに上下方向に摺動自在に取り付けられる摺動部材と、
    前記摺動部材と前記フロート側球面継手とに連結されるリンク部材と、を備え、
    前記リンク部材は、前記フロート側球面継手の前記ロッド軸回りの回動を規制するように、かつ、前記フロート側球面継手が水平軸回りに回動自在となるように、前記フロート側球面継手を支持する、請求項1に記載のアウトリガ装置。
  3. 前記フロート側球面継手と前記フロートとを連結するフロート連結部をさらに備え、
    前記フロート連結部は、
    前記フロート側球面継手に固定された球面継手側ブラケットと、
    前記球面継手側ブラケットに連結されるとともに前記フロートに固定されたフロート側ブラケットと、を備え、
    前記球面継手側ブラケットと前記フロート側ブラケットとは、ピン及び長孔で連結され、
    前記ピン及び前記長孔は、前記球面継手側ブラケットの下端と前記フロートの上面とが接触した状態と離れた状態との間で上下動可能となるように形成される、請求項1または2に記載のアウトリガ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104585094A (zh) * 2015-01-16 2015-05-06 苏州市水产研究所有限公司 一种银鲴的人工繁殖方法

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