JP2013050208A - ボールねじの製造方法及びボールねじ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボールねじは、デフレクタ7を、位置決めピン8を用いてナット2のねじ溝2aに位置決めした後、ボルト10でナット2に固定する。そのため、従来のように、ボルト10と、ボルト10が貫通している孔との径差があっても、位置決めピン8で位置決めされるから、デフレクタ7をナット2に取り付ける際に、デフレクタ7のねじ溝に沿う方向への位置ずれが生じにくい。
【選択図】図2
Description
この位置ずれは、ナットに設けられたボール循環路に連続させるすくい上げ面がデフレクタ端面に形成されている場合には、デフレクタのすくい上げ面とボール循環路の内面との間に段差が発生するという不具合となる。
そこで、本発明は、デフレクタをナットに固定する際に、ねじ軸とナットとのねじ溝間でねじ溝に沿ったデフレクタの位置ずれが生じにくいボールねじの製造方法とボールねじを提供することを課題とする。
〔第1実施形態〕
まず、第1の実施形態について、図1〜4を用いて説明する。図1はボールねじの平面図であり、図2はボールねじを図1におけるA−A線において断面し拡大した状態の概略図である。
したがって、該負荷領域3には複数のボール4が転動可能に装填されており、潤滑剤、例えばグリース等が封入され、ねじ軸1とナット2の相対回転により、ボール4の転動を介してねじ軸1とナット2とが軸方向に相対直線移動するようになっている。
デフレクタ7は、両ねじ溝1a,2aの連続方向に延びた形状を有しており、材質としては、例えば樹脂材料や金属材料等があげられる。デフレクタ7の長手方向(すなわち、ねじ溝1a,2aの螺旋方向)両端面は、ボール4をすくい上げて循環チューブ6A,6Bへ移送するためのすくい上げ面7aを形成している。また、この両すくい上げ面7aが、循環孔5aに挿入された循環チューブ6A,6Bの内面に連続するように、デフレクタ7がナット2に後述のように固定されている。
位置決めピン8は、デフレクタ7をナット2にボルト10で固定した後にボールねじから撤去することができる。ここで使用されている位置決めピン8には、図5に拡大して示されるように、これに雄ねじやノック抜き治具等を螺合させるための抜きタップ8aが形成されている。
上記のようにデフレクタ7を固定したナット2を用いてボールねじを組立てるには、ナット2にねじ軸1を挿入し、さらにボール4を負荷領域3に挿入する。次に、ナット2の平面部5側から循環孔5a,5aに循環チューブ6A,6Bを挿入して、循環チューブ6A,6Bをナット2に固定することにより、ボールねじとすることができる。
したがって、本実施形態のボールねじは、デフレクタ7をナット2に取り付ける際に、デフレクタ7のねじ溝に沿う方向の位置ずれが生じにくいため、ボール循環の円滑性を劣化させることがない。また、位置のずれにより生じる騒音ないし振動、及び、循環チューブ6などの部品の劣化などの不具合が生じにくい。
次に、第2の実施形態について、図6を用いて説明する。図6は、説明のために一部を破断して示している。なお、第2の実施形態のボールねじの構成、作用及び製造方法等は、第1の実施形態のボールねじとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明し、同様の部分の説明は省略する。
図6は、本実施形態に係るボールねじの断面図であり、第1の実施形態の図2に対応する。ここで、ねじ軸1、ナット2、負荷領域3、ボール4、循環チューブ6A、6B、デフレクタ7については、第1の実施形態と同じである。
また、ナット2におけるピン挿入孔5bも2本あって、これらは、平面部5上であり、各循環孔5a,5aの円の各中心線から等しい距離の位置に、ナット2の外周面から内周面に貫通するように形成されている。勿論、ピン挿入孔5bは、デフレクタ7をナット2に固定する際に、デフレクタ7に形成されたピン穴7bに重なるように形成されている。
このように、本実施形態のボールねじは、デフレクタ7を2本の位置決めピン8,8を用いて位置決めしている。そのため、第1の実施形態のボールねじに比して、デフレクタ7をナット2に取り付ける際に、取付ボルト10が径方向にさらに移動しにくくなり、デフレクタ7のねじ溝に沿う方向への位置ずれがより生じにくい。
次に、第3の実施形態について、図7を用いて説明する。図7は、説明のために一部を破断して示している。なお、第3の実施形態のボールねじの構成、作用及び製造方法は、第1及び第2の実施形態とほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明し、同様の部分の説明は省略する。
図7は、本実施形態に係るボールねじの断面図であり、第1の実施形態の図2及び第2の実施形態の図6に対応する。
循環チューブ6A,6Bの一部によりすくい上げ部6bを形成したので、すくい上げ部6bから循環チューブ6A,6B内までが一体の部材により構成されているから、これらの間のボール4の案内が、途中に段差を生じることがないため円滑になる。
なお、以上の各本実施形態は本発明の夫々の例を示したものであって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、デフレクタ7を固定する位置決めピン8の数を1本ないし2本としたが、3本以上で固定してもよい。また、ボルト10の数も限定されない。
前記図1〜図5に示した第1の実施形態は循環チューブ6Aの一方の端部と循環チューブ6Bの一方の端部との間にのみデフレクタ7を装着したものであるが、図8は前記図1〜図5のボールねじに3個のデフレクタ7を装着した例である。この図8の例では、図1〜図5の例に加えて、循環チューブ6Aの他方の端部が臨む循環穴5aとこれに連なる負荷領域3との間、及び循環チューブ6Bの他方の端部が臨む循環穴5aとこれに連なる負荷領域3との間にもそれぞれデフレクタ7を装着している。このように全ての循環穴5aに望ませてデフレクタ7を備えることが好ましい。
次に第4の実施形態について、図9を用いて説明する。この実施形態はデフレクタ7の構造が前記のものと相違している。すなわち、デフレクタ7のピン穴7bをねじ軸1に向けて貫通穴にしたことがこの実施形態の特徴である。こうすることで、位置決めピン8(図2、5参照)を抜いた後に、このピン穴7によりグリースや潤滑油等を外部から負荷領域3内に供給することも可能である。なお、図9は前記した図3のデフレクタ7のピン穴7bを貫通穴にしたものであるが、図6に示したようにピン穴7bが2つあるデフレクタ7の場合にも、これらピン穴7bの一方又は両方を貫通穴とすることができるのは勿論である。
1a ねじ溝
2 ナット
2a ねじ溝
3 負荷領域
4 ボール
5 平面部
5a 循環孔
5b ピン挿入孔
5c 孔
6 循環チューブ
6b すくい上げ部
7 デフレクタ
7a すくい上げ面
7b ピン穴
7c ねじ孔
8 位置決めピン
10 ボルト
Claims (4)
- 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸の外側にあり前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して前記両ねじ溝間に負荷領域を形成するナットと、前記負荷領域内に転動可能に装填される複数のボールと、前記両ねじ溝間に両ねじ溝に沿って装着され前記ナットにボルト止めされるデフレクタと、を備えるボールねじの製造方法であって、
前記ナットのねじ溝に前記デフレクタを配置し、このデフレクタに予め形成されたピン穴に、前記ナットの外周面から、同ナットに予め形成されたピン挿入孔を経て位置決めピンを差し入れて、この位置決めピンにより前記デフレクタを前記ナットに位置決めした後、前記デフレクタを前記ナットに前記ボルトで固定することを特徴とするボールねじの製造方法。 - 前記デフレクタを前記ナットのねじ溝に前記ボルトで固定した後に、前記位置決めピンをピン穴に差し入れたままにして、前記デフレクタを前記ボルトに加えて前記位置決めピンによっても固定することを特徴とする請求項1に記載のボールねじの製造方法。
- 前記デフレクタを前記ナットのねじ溝に前記ボルトで固定した後に、前記位置決めピンを取り外すことを特徴とする請求項1に記載のボールねじの製造方法。
- 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸の外側にあり前記ねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して前記両ねじ溝間に負荷領域を形成するナットと、前記負荷領域内に転動可能に装填された複数のボールと、前記両ねじ溝間に両ねじ溝に沿って装着され前記ナットにボルト止めされたデフレクタと、を備えたボールねじにおいて、
前記ナットのねじ溝に前記デフレクタを配置し、このデフレクタのピン穴に、前記ナットの外周面から、同ナットのピン挿入孔を経て位置決めピンを差し入れて、この位置決めピンにより前記デフレクタを前記ナットに位置決めして、前記デフレクタを前記ナットのねじ溝に前記ボルトで固定したことを特徴とするボールねじ。
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