JP2013047357A - 熱処理炉のガスシール装置 - Google Patents

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博 田中
Masaki Mizuno
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Abstract

【課題】十分なシール性能を発揮するとともにランニングコストを低く抑えることができる。
【解決手段】熱処理対象の金属ストリップSを炉開口11から炉内へ通過させるようにした熱処理炉において、金属ストリップSの表裏板面に対向する炉開口11の炉壁にそれぞれ、金属ストリップS板面に対し循環風を吹き付けて炉開口部に相対的に高圧のガスシール雰囲気を形成する第1吹出し口23A,23Bを設けるとともに、これら第1吹出し口23A,23Bを挟んで炉壁の内外位置にさらに、ガスシール雰囲気に向けて金属ストリップS板面に対し循環風を吹き付ける第2吹出し口31A,31Bを設け、かつ第1吹出し口と第2吹出し口の間の炉壁に吸込み口41A,41Bを設けて、当該吸込み口から吸引した循環風を再び第1吹出し口と第2吹出し口へ供給する循環風流路3A,3Bを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は熱処理炉のガスシール装置に関し、特に、良好なシール性が得られるとともにランニングコストも安いガスシール装置を提供することを目的とする。
このようなガスシール装置として、特許文献1に示すものが知られている。ここでは、金属ストリップが通る炉開口の炉壁の、ストリップ通過方向の内外位置にそれぞれスリットノズルを設けている。そして、外側スリットノズルからはN2ガスを、内側スリットノズルからは炉内雰囲気ガスをそれぞれ互いに衝突する方向で金属ストリップ面に吹き付けることにより、炉開口部に相対的に高圧のガスシール雰囲気を形成するようにしている。
特開平5−25552
しかし、上記従来のガスシール装置では、未だ十分に高圧のガスシール雰囲気を形成することができないためシール性能に劣るという問題があるとともに、高価なN2ガスを使用するためにランニングコストが高いという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、十分なシール性能を発揮するとともにランニングコストも低く抑えることが可能な熱処理炉のガスシール装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本第1発明では、熱処理対象の金属ストリップ(S)を炉開口(11)から炉内ないし炉外へ通過させるようにした熱処理炉において、金属ストリップ(S)の表裏板面に対向する前記炉開口(11)の炉壁にそれぞれ、金属ストリップ(S)板面に対し循環風を吹き付けて炉開口部に相対的に高圧のガスシール雰囲気を形成する第1吹出し口(22,23A,23B)を設けるとともに、これら第1吹出し口を挟んで炉壁の内外位置にさらに、前記ガスシール雰囲気に向けて前記金属ストリップ(S)板面に対し循環風を吹き付ける第2吹出し口(31A,31B)を設け、かつ第1吹出し口と第2吹出し口の間の前記炉壁に吸込み口(41A,41B)を設けて、当該吸込み口から吸引した前記循環風を再び前記第1吹出し口と第2吹出し口へ供給する循環風流路(3A,3B,42A,42B,45)を設けたことを特徴とする。
本第1発明においては、第1吹出し口を挟んで炉壁の内外位置にさらに、ガスシール雰囲気に向けて金属ストリップ板面に対し循環風を吹き付ける第2吹出し口を設けていることにより、COを含んだガスが炉開口から外方へ漏れ、あるいは循環風が炉内へ流入して炉内雰囲気を撹乱することは完全に防止され、十分なシール性能が発揮される。また、第1吹出し口と第2吹出し口の間の炉壁に吸込み口を設けて、当該吸込み口から吸引した循環風を再び第1吹出し口と第2吹出し口へ供給する循環風流路を設けていることにより、ガスシール用のガスを外部から供給する必要が無く、ランニングコストが低減される。しかも、循環するガス総量が増加しないから循環風が炉内外へ溢れるおそれが無く、第2吹出し口の存在とあいまって、COを含んだガスの外方への漏れや、循環風の炉内への流入がさらに完全に防止される。
本第2発明では、前記第1吹出し口(22,23A,23B)と前記第2吹出し口(31A,31B)への循環風の供給風量割合を変更する流量調整ダンパ(32)を設ける。
本第2発明によれば、流量調整ダンパの開度を調節することによって、第1吹出し口および第2吹出し口の風量割合を変更して、ガスシール雰囲気の圧力を比較的容易に変更調整することができる。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の熱処理炉のガスシール装置によれば、十分なシール性能を発揮するとともにランニングコストも低く抑えることができる。
本発明の一実施形態を示す、熱処理炉の入口に設けたガスシール装置の断面図である。 背圧室の内端壁の正面図である。 ガスシール装置の配管系統図である ガスシール装置の作動を示す循環風流通図である。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
図1には熱処理炉の入口に設けたガスシール装置の一例を示す。ガスシール装置は断熱材で構成された左右対称断面のハウジング1を備えており、ハウジング1は熱処理炉Hの入口側に連結されて炉壁の一部を構成している。ハウジング1の中央を、外気雰囲気の上方から下方の炉内へ金属ストリップSが通過するようになっている。ハウジング1の最上端は炉開口11となっており、炉開口11の両側のハウジング1外壁には開閉扉12A,12Bが設けられており、これらはシリンダ13A,13Bで駆動される。開閉扉12A,12Bは、通過する金属ストリップSが接触しない範囲で炉開口11の開口面積が最小になるように調整開放される。特に、板厚がほぼ2倍になる金属ストリップSの重ね溶接部(継ぎ目)が炉開口11を通過する場合には開閉扉12A,12Bは自動的に瞬時開放させられて継ぎ目との接触が回避されるようになっている。
ハウジング1内には上下方向中央の左右位置にそれぞれ背圧室2A,2Bが設けられている。背圧室2A,2Bは略矩形断面をなし、その内端壁21は金属ストリップSの表裏の板面にそれぞれ一定間隔で対向している。上記内端壁21には実際には図2に示すように、上下端部を除いた中央部一面に多数の噴気孔22が分散形成されている。なお、噴気孔22はガスシール雰囲気を形成するためのものである点で以下の第1吹出し口と同視できるものである。各背圧室2A,2Bの上下端部にはそれぞれ、金属ストリップSの幅方向へ延びる細長の第1吹出し口23A,23Bが設けられており、上側の第1吹出し口23Aは炉内方向である斜め下方へ向けられている。これに対して、下側の第1吹出し口23Bは炉外方向である斜め上方へ向けられている。
左右の背圧室2A,2Bからはそれぞれ上方と下方へL字形に屈曲して延びるガス流路3A,3Bが形成されており、各ガス流路3A,3Bの先端は金属ストリップSの表裏の板面に一定間隔で対向している。各ガス流路3A,3Bの先端には第1吹出し口23A,23Bと同様の形状の第2吹出し口31A,31Bが設けられている。そして、上側ガス流路3Aの先端に設けられた上側第2吹出し口31Aは炉内方向である斜め下方へ向けられ、一方、下側ガス流路3Bの先端に設けられた下側第2吹出し口31Bは炉外方向である斜め上方へ向けられている。なお、各ガス流路3A,3Bにはガス流量を調整するためのダンパ32が設けられている。
第1吹出し口23A,23Bと第2吹出し口31A,31Bの間の、背圧室2A,2Bとガス流路3A,3Bの外壁で囲まれた空間は、紙面の前後方向で外部の吸込みダクト42A,42B(図3参照)にそれぞれ連通する吸込み口41A,41Bとなっている。各吸込みダクト42A,42Bは図3に示すようにハウジング1外の流量調整ダンパ43を経て合流し、クーラ44を経て循環ファン45に至っている。循環ファン45から送出された循環風は途中で分岐させられてそれぞれハウジング1内の背圧室2A,2B内へ循環供給される。なお、金属ストリップSに沿った炉開口11および各吸込み口41A,41Bのハウジング壁(炉壁)、またガス流路3A,3Bのハウジング壁(炉壁)、さらには各背圧室2A,2Bの内端壁21にはそれぞれ圧力検出管5の一端51が開口している。
このような構造のガスシール装置の作動を、図4を参照しつつ以下に説明する。循環ファン45から送出された循環風はハウジング1内の二つの背圧室2A,2Bへ分流させられて、一部が内端壁21の噴気孔22から噴出させられ、下方の炉内へ送られる金属ストリップSの表裏の板面にそれぞれ吹き付けられる。また、背圧室2A,2B内に供給された循環風の別の一部は第1吹出し口23A,23Bからそれぞれ金属ストリップSの表裏の板面に吹き付けられる。上側と下側の各第1吹出し口23A,23Bからは、噴気孔22から噴出させられた循環風を上下から挟むように循環風が吹き出るから、噴気孔22からの循環風は金属ストリップSの板面周囲に滞留してここに相対的に高圧のガスシール雰囲気が形成される。
ところで、相対的に高圧のガスシール雰囲気が形成されるために、上側第1吹出し口23Aから下方の炉内方向へ吹き出た循環風は往々にして、金属ストリップSの板面に沿って上方の炉外方向へ向きを変えられてしまう。また、下側第1吹出し口23Bから上方の炉外方向へ吹き出た循環風も往々にして、金属ストリップSの板面に沿って下方の炉内方向へ向きを変えられてしまう。このため、COを含んだガスが炉開口11から外方へ漏れ、あるいは循環風が炉内へ流入して炉内雰囲気を撹乱するおそれがある。
ここにおいて本実施形態では、上側第1吹出し口23Aの外方にさらに上側第2吹出し口31Aを設けて、ガス流路3Aを経て背圧室2A,2Bから供給される循環風を炉内方向のガスシール雰囲気に向けて金属ストリップSの板面に吹き付ける。また、下側第1吹出し口23Bの内方にさらに下側第2吹出し口31Bを設けて、ガス流路3Bを経て背圧室2A,2Bから供給される循環風を炉外方向のガスシール雰囲気に向けて金属ストリップSの板面に吹き付けている。これにより、COを含んだガスが炉開口11から外方へ漏れ、あるいは循環風が炉内へ流入して炉内雰囲気を撹乱することは完全に防止される。
さらに本実施形態では、第1吹出し口23A,23Bおよび第2吹出し口31A,31Bから吹出された循環風をこれらの間に設けられた吸込み口41A,41B(図1)から吸い込んで上記循環ファン45に還流させるようにしているから、ガスシール用のガスを外部から供給する必要が無い。したがって、ランニングコストが低減される。加えて、循環するガス総量が増加しないから循環風が炉内外へ溢れるおそれが無く、第2吹出し口31A,31Bの存在とあいまって、COを含んだガスの外方への漏れや、循環風の炉内への流入がさらに完全に防止される。
また、本実施形態のように途中にクーラ44を設けて循環風を100℃程度に冷却するようにすれば、循環風の密度の過度な低下が防止されて高圧のガスシール雰囲気が良好に形成される。さらに、本実施形態では、ガス流路3A,3Bや吸込みダクト42A,42Bに設けた流量調整ダンパ32,43の開度を調節することによって、噴気孔22、第1吹出し口23A,23B、および第2吹出し口31A,31Bの間の風量割合を変更して、ガスシール雰囲気の圧力や吸込み口41A,41B付近の圧力を比較的容易に変更調整することができる。特に、COを含んだガスの外方への漏れを完全に防止するためには吸込み口41Aから炉開口11に至る領域の圧力を負圧にする必要があり、風量割合を変更して各部の圧力を変更調整できる機能は有用である。なお、流量調整ダンパ43(図3)は省略しても良い。また、上記実施形態ではガスシール装置を炉入口に設けたが炉出口に設けても良い。
11…炉開口、22…噴気孔(第1吹出し口)、23A,23B…第1吹出し口、3A,3B…ガス流路(循環風流路)、31A,31B…第2吹出し口、41A,41B…吸込み口、42A,42B…吸込みダクト(循環風流路)、45…循環ファン(循環風流路)、S…金属ストリップ。

Claims (2)

  1. 熱処理対象の金属ストリップを炉開口から炉内ないし炉外へ通過させるようにした熱処理炉において、金属ストリップの表裏板面に対向する前記炉開口の炉壁にそれぞれ、金属ストリップ板面に対し循環風を吹き付けて炉開口部に相対的に高圧のガスシール雰囲気を形成する第1吹出し口を設けるとともに、これら第1吹出し口を挟んで炉壁の内外位置にさらに、前記ガスシール雰囲気に向けて前記金属ストリップ板面に対し循環風を吹き付ける第2吹出し口を設け、かつ第1吹出し口と第2吹出し口の間の前記炉壁に吸込み口を設けて、当該吸込み口から吸引した前記循環風を再び前記第1吹出し口と第2吹出し口へ供給する循環風流路を設けたことを特徴とする熱処理炉のガスシール装置。
  2. 前記第1吹出し口と前記第2吹出し口への循環風の供給風量割合を変更する流量調整ダンパを設けた請求項1に記載の熱処理炉のガスシール装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3900282A (en) * 1974-05-15 1975-08-19 Bethlehem Steel Corp Furnace seal
JPH0525552A (ja) * 1991-07-17 1993-02-02 Daido Steel Co Ltd ストリツプ熱処理炉の出入口部ガスシール装置
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