JP2013044062A - 寝衣 - Google Patents

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Abstract

【課題】寝つきを改善できる寝衣を提供する。
【解決手段】寝衣において、首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことを特徴とする。首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値は、0.20J/sec/cm2以上であることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、寝衣に関し、より特定的には夏季用の寝衣に関する。
夏季用の寝衣として、例えば登録実用新案公報第3024300号(特許文献1)が挙げられる。特許文献1には、首下から胸部、及び、背部にあたる部分を、他の部分よりも、熱を逃しやすく涼しいと共に接触温冷感が冷たく感じる熱移動特性を有する素材で構成した寝衣が記載されている。特許文献1の寝衣は、寝衣内の温度の上昇率が高く、暑苦しさを感じる首下から胸部と、背部とにあたる部分に、保温性が低く、熱を逃しやすい素材を用いているので、寝衣内の温度が上昇しても、熱を逃がして寝衣内の温度を低下することにより、快適な睡眠を得ることができるようにしていることが特許文献1には記載されている。
登録実用新案公報第3024300号
しかしながら、本発明者は、上記特許文献1の寝衣を着用した場合、寝つきの改善には十分でないことを見出した。
本発明は、上記問題点に鑑み、寝つきを改善できる寝衣を提供することを課題とする。
本発明者は、上記特許文献1の寝衣において寝つきの改善が十分でないことは、上記特許文献1の寝衣は暑苦しさを感じる部分を冷やしているだけであることに起因していることを見出した。
また、本発明者は、寝つきを改善するためには、体の深部を冷やすことが効果的であることを見出して、本発明を完成させた。
本発明の寝衣は、首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことを特徴とする。
本発明の寝衣によれば、首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地の接触冷感性能を示すqmax値が高い。首周り、脇、及び内太ももには、太い動脈が通っているので、首周り、脇、及び内太ももの少なくとも1箇所を冷やすことにより、体の深部を冷やすことができる。したがって、本発明は、寝つきを改善できる寝衣を提供することができる。
本発明の寝衣において好ましくは、首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値は、0.20J/sec/cm2以上であることを特徴とする。
max値が0.20J/sec/cm2以上の場合、冷感をより強く感じるので、体の深部をより冷やすことができる。したがって、寝つきをより改善できる寝衣を提供することができる。
本発明の寝衣において好ましくは、上記他のいずれかに位置する生地は、腹部に位置する生地であることを特徴とする。
腹部の血流は相対的に少なく、腹部の活動量も相対的に少ないため、腹部は冷やさないことが好ましい。腹部に位置する生地のqmax値を首周りに位置する生地、脇に位置する生地、及び内太ももに位置する生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値よりも低くすることで、腹部を冷やすことを抑制できる。
さらに、腹部を冷やさずに、首周り、脇、及び内太ももの少なくとも1箇所を冷やすことで、冷やす箇所の冷感をより実感することができる。
したがって、寝つきをより改善できる寝衣を提供することができる。
本発明の寝衣によれば、寝つきを改善できる寝衣を提供することができる。
本発明の実施の形態における寝衣を構成する上衣の左右前身頃を閉じた状態を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態における寝衣を構成する上衣の左右前見頃を開いた状態を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態における寝衣を構成する上衣の左右前見頃を開いた状態を概略的に示す背面図である。 本発明の実施の形態における寝衣を構成する上衣の衿近傍を概略的に示し、図2における領域IVの拡大図である。 本発明の実施の形態における寝衣を構成する上衣の右脇近傍を概略的に示し、図3における領域Vの拡大図である。 本発明の実施の形態における寝衣を構成する下衣の表面側を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態における寝衣を構成する下衣の裏面側を概略的に示す正面図である。 実施例において、首周りに位置する生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことによる効果を示す図である。 実施例において、首周りに位置する生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことによる効果を示す図である。 実施例において、首周りに位置する生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことによる効果を示す図である。 実施例において、首周りに位置する生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことによる効果を示す図である。
以下、図1〜図7を参照して、本発明の一実施の形態における寝衣について説明する。本実施の形態の寝衣は、図1〜図5に示す上衣100と、図6及び図7に示す下衣200とを備えている。
まず、図1〜図5を参照して、寝衣を構成する上衣100について説明する。
図1〜図5に示すように、上衣100は、左前身頃110と、右前身頃120と、後身頃130と、衿部140と、左腕部150と、右腕部160と、冷感部171〜173とを備えている。
左前身頃110は、前方左側に位置する生地である。左前身頃110は、例えばボタン121を着脱自在にする係止部111を有する。係止部111は、例えば、開口部である。
右前身頃120は、前方右側に位置する生地である。右前身頃120は、例えば係止部111に着脱可能なボタン121を有する。
左右前身頃110、120において、腹部に位置する領域(図1において、例えば左右前身頃110、120の鉛直方向の半分よりも下方に位置する領域)には、後述する接触冷感を感じさせる生地が配置されていないことが好ましい。つまり、腹部に位置する生地のqmax値は、首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値よりも低いことが好ましい。
後身頃130は、左右前身頃110、120と接続され、後方に位置する生地である。
衿部140は、左右前身頃110、120及び後身頃130と接続され、首周りに位置する生地である。衿部140は、ワイシャツの衿と同様に、首周りに沿うように形成されている。
衿部140は、左右前身頃110、120及び後身頃130の上端部と接続された土台部141と、土台部141と連なった折返部142とを有している。土台部141と折返部142とは、別部材が縫合されてもよく、一体成形されてもよい。
土台部141は、着用時に鉛直方向に立つことが可能なように形成されている。折返部142は、土台部141の上方に接続され、首周り方向に沿って外側に折り返された衿を構成する。
左右腕部150、160のそれぞれは、左右前身頃110、120と後身頃130のそれぞれと接続され、左右の腕の少なくとも一部を覆う生地である。
冷感部171〜173は、接触冷感を感じさせる生地であり、冷感部171〜173のqmax値は、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高い。冷感部171〜173については後述する。
冷感部171〜173は、最内周に位置する生地である。言い換えると、冷感部171〜173は、着用時に肌に接触するように配置されている。さらに言い換えると、最内周に、冷感部171〜173が配置され、その外周側に、他の領域に配置された生地と同様の生地が配置されている。
なお、外周側に配置される生地は省略されてもよい。つまり、首周りに位置する生地は冷感部171のみであってもよく、背部に位置する生地は冷感部172のみであってもよく、脇部に位置する生地は冷感部173のみであってもよい。
また、外周側に冷感部171〜173と異なる生地が配置される場合には、外周側の生地は1層であってもよく、複数層であってもよい。
冷感部171〜173の外周側に他の生地が配置されている場合には、冷感部171〜173と他の生地とは、例えば、互いに縫合されている。
具体的には、冷感部171は、図2及び図4に示すように、衿部140の土台部141の最内周に配置されている。冷感部171は、土台部141の一部に形成されていてもよいが、土台部141全体に形成されていることが好ましい。本実施の形態では、土台部141が首周り全周に形成されているので、土台部141全体に冷感部171を形成することにより、冷感部171を首周り全周に形成できる。冷感部171は、総頚動脈を冷やすために形成されている。
冷感部172は、図2及び図4に示すように、土台部141下であって、かつ左右前身頃110、120及び後身頃130の上部の最内周に配置されている。冷感部172は、首周りに位置する冷感部171の下端と連なっている。
左右前身頃110、120に形成された冷感部172は、左前身頃110の左端及び右前身頃120の右端に沿って配置され、下方から上方(冷感部171との接続位置)に向けてテーパ状に幅が広がっている。左右前身頃110、120における冷感部172の下方端は、例えば、鎖骨より下の大胸筋に位置する。
後身頃130に形成された冷感部172は、鉛直方向に沿った中心軸に対して左右対称であり、下方から上方(冷感部171との接続位置)に向けてテーパ状に幅が広がっている。後身頃130における冷感部172の下方端は、例えば、僧帽筋に位置する。
冷感部173は、図5に示すように、左右前身頃110、120と、後身頃130と、左右腕部150、160との接続領域である脇部の最内周に配置されている。冷感部173は、上腕動脈を冷やすために形成されている。
なお、図5において、右前身頃120(左前身頃110)と、後身頃130とは、縫合部181で縫合されており、右前身頃120(左前身頃110)及び後身頃130と、右腕部160(左腕部150)とは、縫合部182で縫合されている。図5において、冷感部173の平面形状は、縫合部181、182上を頂点とする四角形である。冷感部173の平面形状は特に限定されず、円形、楕円形、多角形などであってもよい。
次に、図6及び図7を参照して、寝衣を構成する下衣200について説明する。
図6及び図7に示すように、下衣200は、左足部210と、右足部220と、履き口部230と、冷感部240を備えている。
左足部210は左足の少なくとも一部を覆う生地であり、右足部220は右足の少なくとも一部を覆う生地である。左右足部210、220の下方は開口している。左足部210及び右足部220は、足の付け根(股部)で連なっている。
履き口部230は、左右足部210、220の上端に位置し、開口部を形成している。履き口部230は、例えばゴムを有する。
下衣200において、履き口部230を含み、かつ股部よりも上方の腹部に位置する生地のqmax値は、首周りに位置する最内周の生地(冷感部171)、脇に位置する最内周の生地(冷感部172)、及び内太ももに位置する最内周の生地(冷感部240)のqmax値よりも低い。
冷感部240は、太ももの内周側である内太ももに位置する。冷感部240は、大体動脈を冷やす。本実施の形態の冷感部240は、左右の膝上から股部にかけて延在し、かつ前太ももの真ん中よりも内側に位置する領域に形成されている。
ここで、冷感部171〜173、240を構成する生地について説明する。
冷感部171〜173、240を構成する生地のqmax値は、他のいずれかに位置する生地(本実施の形態では、冷感部171〜173、240以外の生地)のqmax値よりも高く、0.20J/sec/cm2以上であることが好ましく、0.21J/sec/cm2以上であることがより好ましく、0.22J/sec/cm2以上であることがより一層好ましい。qmax値が0.20J/sec/cm2以上であると、接触した瞬間に、皮膚から熱を奪う能力が大きいので、官能試験を行なった場合に、接触冷感を感じる割合が高く、0.21J/sec/cm2以上であると、接触冷感を感じる割合がより高く、0.22J/sec/cm2以上であると、接触冷感を感じる割合がより一層高い。
「qmax値」とは、一定面積、一定質量の熱板に所定の熱を蓄え、これが試料表面に接触した直後、蓄えられた熱量が低温側の試料に移動する熱流量のピーク値である。qmax値は、着衣したときに試料に奪われる体温をシミュレートしていると考えられ、qmax値が大きいほど着衣時に奪われる体温が大きく、接触冷感が高いと考えられる。
max値は、例えば、20.5℃の温度に設定した試料台の上に生地を置き、生地の上に32.5℃の温度に温められた貯熱板を接触圧0.098N/cm2で重ねた直後、蓄えられた熱量が低温側の試料に移動する熱量のピーク値を測定して得られる値である。測定には、例えばサーモラボII型精密迅速熱物性測定装置(カトーテック社製)を用いる。
また、冷感部171〜173、240の平衡吸水率は0.4%以上0.6%以下であることが好ましい。このように、平衡吸水率を低く維持することで、水との親和性が低いために、水分が気化しやすく、気化熱による冷却効果を奏する。このため、冷感部171〜173の平衡吸水率を上記範囲内にすることにより、冷感機能の持続性を高めることができる。この観点から、汗をかきやすい首及び脇に位置する冷感部171、173の平衡吸水率は0.4%以上0.6%以下であることが好ましい。
「平衡吸水率」は、下記式で算出される。
平衡吸水率(%)=(乾燥前重量(g)−絶乾重量(g))/絶乾重量(g)×100
乾燥前重量とは、20℃・65%の標準状態で生地と空気中の水分移動が平衡状態になる重量である。絶乾重量とは、105℃の温度で2時間乾燥させた状態の重量である。
冷感部171〜173、240を構成する繊維は、例えば熱可塑性エラストマー及び無機フィラーを含有する。このような冷感部171〜173、240は、例えば、熱可塑性エラストマーを紡糸して得た繊維で形成された生地である。他のいずれかに位置する生地(本実施の形態における冷感部171〜173、240以外の生地)は、例えば綿、レーヨン、ポリエステルなどである。
以上説明したように、本実施の形態の寝衣は、寝衣を構成する上衣100及び下衣200において、首周りに位置する生地(冷感部171)、脇に位置する生地(冷感部173)、及び内太ももに位置する生地(冷感部240)からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高い。
本実施の形態の寝衣によれば、首周りに位置する生地(冷感部171)、脇に位置する生地(冷感部173)、及び内太ももに位置する生地(冷感部240)からなる群より選ばれた1以上の生地の接触冷感性能を示すqmax値が高い。首周りには総頚動脈が通っており、脇には上腕動脈が通っており、内太ももには大腿動脈が通っている。これらの動脈は太い動脈であるので、首周り、脇、及び内太ももの少なくとも1箇所を冷やすことにより、体の深部を冷やすことができる。体の深部を冷やすことにより、眠りに入りやすくなる。したがって、本実施の形態の寝衣は、寝つきを改善することができる。
特に、首周りに位置する生地(冷感部171)のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことが好ましい。寝るときは起きているときよりも脳への血流が滞るので、脳に近い位置の首の動脈を冷やすことで、脳へ流れる割合の大きい首からの血液を冷やすことができるので、寝つきを改善できる。
上述したように、本実施の形態の寝衣は、体の深部を冷やすために動脈を冷やすことに着目して完成されたものである。このため、本実施の形態の寝衣は、暑い季節(夏季)や暑い地方で好適に用いられる。
なお、本発明において、qmax値が高い生地は、首周り、脇、及び内太ももの少なくともいずれかに位置していればよく、背部など他の部分に位置していてもよい。また、上記「他のいずれかに位置する生地」とは、冷感部171、173、240よりもqmax値が低い生地(例えばqmax値が0.20J/sec/cm2未満)であり、例えば冷やさないことが好ましい腹部などに位置する生地である。
ここで、本実施の形態の寝衣は、上衣100と下衣200とを含むセパレート型を例に挙げて説明したが、本発明の寝衣は、上半身用と下半身用とが一体となったネグリジェのようなワンピース型であってもよい。ワンピース型の場合、内太ももに位置する生地は省略されてもよい。本発明の寝衣がセパレート型である場合には、下衣は、膝下まで覆う長ズボン型でもよく、膝下が露出した半ズボン型でもよい。本発明の寝衣がワンピース型である場合には、膝下まで覆うロング丈でもよく、膝下が露出したショート丈でもよい。
また、本発明の寝衣の左右腕部は、長袖でもよく、半袖でもよく、腕部が省略されたノースリーブでもよい。本発明の寝衣がノースリーブの場合には、脇部に位置する冷感部173は省略されてもよく、左右前身頃110、120及び後身頃130とが縫合された側部のみに形成されていてもよい。
本実施例では、首周りに位置する最内周の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことによる効果を調べた。
(実施例1)
実施例1の寝衣は、首周りに位置する最内周の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高かった。
具体的には、上述した実施の形態の寝衣において、図5に示す冷感部173及び図7に示す冷感部240を備えず、図1及び図4に示す冷感部171、172を備えていた。冷感部171、172を構成する生地は、0.201J/sec/cm2のqmax値を有する熱可塑性エラストマーを紡糸して得た繊維およびポリエステルで形成された生地(組成比65%:35%)であり、他のいずれかに位置する生地(実施例1では、冷感部171、172以外の生地)は0.157J/sec/cm2のqmax値を有する綿であった。上衣100は半袖であり、下衣200は半ズボンであった。
なお、上記qmax値は、20.5℃の温度に設定した試料台の上に生地を置き、生地の上に32.5℃の温度に温められた貯熱板を接触圧0.098N/cm2で重ねた直後、蓄えられた熱量が低温側の試料に移動する熱量のピーク値を測定して得られる値とした。測定には、サーモラボII型精密迅速熱物性測定装置(カトーテック社製)を用いた。
(比較例1)
比較例1の寝衣は、冷感部171、172を備えていない点において、実施例1と異なっていた。つまり、比較例1の寝衣は、同一の生地で構成された上衣及び下衣を備えていた。
(評価方法)
室温が29℃で湿度が60%の部屋で、実施例1及び比較例1の寝衣を被験者に着用し、手背及び腹の皮膚温度を測定するためのセンサを付けた。その30分後に、室温が29℃で湿度が60%の別の部屋で、被験者をベッドに就床させた。このとき、掛け布団はなかった。この状態で、10分毎に、手背及び腹の皮膚温度を測定した。その結果を図8及び図9にそれぞれ示す。なお、図8及び図9において、縦軸は、手背及び腹の皮膚温度(単位:℃)を示し、横軸は寝衣を着用してからの経過時間(単位:分)を示す。図8及び図9において、30分の時点から、就寝するために被験者がベッドに入っている。
また、図8及び図9において寝衣を着用した時点を基準にして手背及び腹の皮膚温度の変化量を求めた結果を図10及び図11に示す。なお、図10及び図11において、縦軸は、手背及び腹の皮膚温度の変化量(単位:℃)を示し、横軸は寝衣を着用してからの経過時間(単位:分)を示す。図10及び図11において、30分の時点から、就寝するために被験者がベッドに入っていた。
(評価結果)
図10及び図11に示すように、実施例1の寝衣を着用したときの方が、比較例1の寝衣を着用した場合に比べて、就床直後に手背及び腹の皮膚温度が上昇した。これは、皮膚からの熱を外部に放出していることを示し、寝衣内温度は低いと考えられる。このため、首周りに位置する最内周の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高い実施例1の寝衣を着用した方が、動脈を冷やすことにより、体の深部を冷やすことができるので、寝つきを改善することができることがわかった。
ここで、本実施例では、首周りに位置する最内周の生地のqmax値が他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことによる効果について調べたが、本発明者は、脇に位置する最内周の生地及び内太ももに位置する最内周の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高い場合にも同様の効果を有するという知見を得ている。
今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態及び実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 上衣、110 左前身頃、111 係止部、120 右前身頃、121 ボタン、130 後身頃、140 衿部、141 土台部、142 折返部、150 左腕部、160 右腕部、171〜173,240 冷感部、181,182 縫合部、200 下衣、210 左足部、220 右足部、230 履き口部。

Claims (3)

  1. 寝衣において、
    首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値が、他のいずれかに位置する生地のqmax値よりも高いことを特徴とする、寝衣。
  2. 前記首周りに位置する最内周の生地、脇に位置する最内周の生地、及び内太ももに位置する最内周の生地からなる群より選ばれた1以上の生地のqmax値は、0.20J/sec/cm2以上であることを特徴とする、請求項1に記載の寝衣。
  3. 前記他のいずれかに位置する生地は、腹部に位置する生地であることを特徴とする、請求項1または2に記載の寝衣。
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