JP2013042401A - 無線装置及び通信制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】PMI推定における演算量を低減させる。
【解決手段】無線装置は、送信局から送信された無線信号に基づいて推定されたチャネル行列から共分散行列を求めるチャネル共分散行列計算部152を備える。また、無線装置は、求められた共分散行列から第1のメトリックを求める第1メトリック計算部154を備える。また、無線装置は、求められた第1のメトリックに基づいて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求めるW判定部156を備える。また、無線装置は、求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求める第2メトリック計算部160−1〜160−Mを備える。また、無線装置は、求められた第2のメトリックに基づいて帯域ごとの第2のプリコーディングマトリックスを求める最適CQI/PMI/RI判定部164を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線装置及び通信制御プログラムに関する。
近年の無線通信では、伝搬環境に応じた適応制御がなされている。例えば、3GPP(3rdGeneration Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)システムでは、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、及びRI(Rank Indicator)を適応的に制御することが知られている。CQIは、変調方式や符号化率を決定するのに用いられる値であり、PMIは、受信側における信号利得を増大するために送信側において重み付けするのに用いられる値である。また、RIは、無線信号の送信ストリーム数に対応する値である。LTEシステムでは、CQI、PMI、及びRIを適応的に制御することによって、周波数利用効率が向上される。
例えば、無線信号の受信局となる携帯電話機などの無線装置は、送信局から送信された無線信号を、受信アンテナを介して受信し、パイロット信号などの既知信号から各サブキャリアの伝搬路値及び雑音電力を推定する。無線装置は、まずランク1について、サブキャリア毎に伝搬路値及び雑音電力を用いて、すべてのプリコーディングマトリックスについてメトリック(例えばチャネル容量)を計算する。そして、無線装置は、サブキャリア毎の最大メトリックを抽出し、これを全サブキャリア分加算する。無線装置は、このような処理をランク2〜4のそれぞれについても同様に行い、各ランクにおける演算結果に基づいて、最大メトリックとなるランク、PMI,CQIを判定して、送信局へフィードバックする。
送信局となる無線装置は、フィードバックされたCQIに基づいて送信データをTurbo符号などの誤り訂正符号によって符号化し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調を施す。ここで、LTEシステムでは、Codeword毎に誤り訂正の符号化率や変調方式が制御され、Codewordはレイヤ(layer)にマッピングされ、フィードバックされたRIに基づく適切なサイズの送信データベクトルが生成される。このようにして生成された送信データベクトルは、フィードバックされたPMIに基づいてプリコーディングが施されて受信局となる無線装置へ送信される。
特表2009−514460号公報
しかしながら、従来技術は、PMI推定における演算量を低減させることについては考慮されていない。
すなわち、従来技術は、すべてのランク及びPMIについてメトリックを計算して、最適なランク及びPMIを選択するものである。これに対して、3GPPにおいて、LTEよりも高速通信を実現するLTE−A(Advanced)の議論が行われている。LTE−Aは、LTEに比べて、プリコーディングマトリックスWが、W=Wのように、WとWの2種類の組み合わせで表現される。このようにWとWの2つのプリコーディングマトリックスを組み合わせた場合の詳細なPMI/RI推定方法は従来技術では考慮されていなかった。また、LTE−AのPMI数は、LTEに対して、ランク1,2は16倍、ランク3は4倍、ランク4は2倍、ランク5〜8は新規追加というように増加する。したがって、検索すべきPMI数及びランク数が増加するため、従来技術のような全検索を行う手法を適用すると演算量が膨大になるおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、PMI推定における演算量を低減させることができる無線装置及び通信制御プログラムを実現することを目的とする。
本願の開示する無線装置は、一つの態様において、送信局から送信された無線信号に基づいてチャネル行列を推定するチャネル行列推定部を備える。また、無線装置は、前記チャネル行列推定部によって推定されたチャネル行列から共分散行列を求める共分散行列計算部を備える。また、無線装置は、前記共分散行列計算部によって求められた共分散行列から第1のメトリックを求める第1メトリック計算部を備える。また、無線装置は、前記第1メトリック計算部によって求められた第1のメトリックに基づいて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求める第1判定部を備える。また、無線装置は、前記第1判定部によって求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求める第2メトリック計算部を備える。また、無線装置は、前記第2メトリック計算部によって求められた第2のメトリックに基づいて帯域ごとの第2のプリコーディングマトリックスを求める第2判定部を備える。
本願の開示する無線装置の一つの態様によれば、PMI推定における演算量を低減させることができる。
図1は、無線通信システムの構成の一例を示す図である。 図2は、LTEとLTE−AのPMI数の一例を示す図である。 図3は、第1のプリコーディングマトリックスと第2のプリコーディングマトリックスの制御帯域の一例を示す図である。 図4は、無線装置の全体構成の一例を示す図である。 図5は、CQI/PMI/RI推定部の第1実施例の構成を示す図である。 図6は、第1実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。 図7は、CQI/PMI/RI推定部の第2実施例の構成を示す図である。 図8は、第2実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。 図9は、CQI/PMI/RI推定部の第3実施例の構成を示す図である。 図10は、第3実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。 図11は、CQI/PMI/RI推定部の第4実施例の構成を示す図である。 図12は、第4実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。 図13は、本実施例の無線装置による効果を説明するための図である。
以下に、本願の開示する無線装置及び通信制御プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により開示技術が限定されるものではない。
図1は、無線通信システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、無線通信システムは、送信局側の無線装置(例えば基地局)200と、無線装置200から送信された無線信号を受信する受信局側の無線装置(例えば携帯電話機)100とを備える。
無線装置100は、無線装置200から送信された無線信号に基づいて、最適なCQI/PMI/RIを推定して、無線装置200へフィードバックする。無線装置200は、フィードバックされたCQI/PMI/RIに基づいて送信信号を生成する。ここで、CQIは、無線装置200において、変調方式や符号化率を決定するのに用いられる値であり、PMIは、無線装置100における信号利得を増大するために、無線装置200において重み付けするのに用いられる値である。また、RIは、無線信号の送信ストリーム数に対応する値である。
図1に示すように、無線装置200は、変調・符号化部202、レイヤマッピング部204、及びプリコーディング部206を備える。また、無線装置200は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部208−1〜208−P(PはCodeword数)、及びRF(Radio Frequency)部210−1〜210−Pを備える。
変調・符号化部202は、フィードバックされたCQIに基づいて送信データをTurbo符号などの誤り訂正符号によって符号化し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)などのデジタル変調を施す。ここで、LTEシステムでは、Codeword毎に誤り訂正の符号化率や変調方式が制御される。
レイヤマッピング部204は、Codeword(コードワード)をレイヤ(Layer)にマッピングする。例えば、コードワード数が2で、レイヤ数が4の場合、レイヤ番号1と2にコードワード番号1を、レイヤ番号2と3にコードワード番号2をマッピングする。このように、フィードバックされたRIに基づく適切なサイズの送信データベクトルが生成される。生成された送信データベクトルdは、数1式のようにr×1の列ベクトルで表される。ここで、rはランクを表す。
Figure 2013042401
プリコーディング部206は、フィードバックされたPMIに基づいてベクトルdにプリコーディングを施す。LTEシステムにおけるプリコーディングマトリックスW(r,i)(Ntx×rの行列,Ntxは送信アンテナ数)は、システムとして予め決められている(ランク毎に複数個のプリコーディングマトリックスが用意されており、codebookと呼ばれている)。コードブックの中からあるプリコーディングマトリックスが乗算され、W(r,i)dが送信アンテナから送信される。このW(r,i)dは、サブキャリア毎に生成される。
IFFT部208−1〜208−Pはそれぞれ、IFFTを行い、CP(Cyclic Prefix)を付加することによって、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号を生成する。
RF部210−1〜210−Pは、IFFT部208−1〜208−Pで生成された信号に対してDA(Digital to Analog)変換を行い無線周波数帯にアップコンバージョンし、アンテナを介して信号を送信する。
一方、無線装置100は、RF部112−1〜112−P、FFT部130−1〜130−P、チャネル/雑音推定部140、及びCQI/PMI/RI推定部150を備える。
RF部112−1〜112−Pは、無線装置200と無線装置100とを結ぶ伝搬路行列を経た後アンテナを介して受信された無線信号を、無線周波数帯からベースバンド帯へダウンコンバージョンし、AD(Analog to Digital)変換によってデジタル信号を得る。
FFT部130−1〜130−Pは、CP(Cyclic Prefix)を除去した後、FFTを実行して各サブキャリアの受信信号データを得る。この時の信号は、周波数領域におけるあるサブキャリアの伝搬路行列をH,雑音ベクトルをnとすると、HW(r,i)d+nとなる。ここで、伝搬路行列Hや雑音ベクトルnによって、送信データベクトルdの最適な変調方式/符号化率、最適なプリコーディングマトリックスW(r,i)のindex:i、送信データベクトルdの最適サイズrが変わる。LTEシステムでは、上記情報を受信局である無線装置100において推定し、CQI、PMI、RIとして、送信局の無線装置200へフィードバックする。送信局の無線装置200は、フィードバックされた情報を用いて、最適なCQI/PMI/RI制御を行う。
チャネル/雑音推定部140は、無線装置200から送信された無線信号に基づいてチャネル行列を推定する。例えば、チャネル/雑音推定部140は、パイロット信号などの既知信号から各サブキャリアの伝搬路値と雑音電力を推定し、送受信間を結ぶ全伝搬路値と雑音電力推定値をCQI/PMI/RI推定部150に出力する。なお、チャネル/雑音推定部140が推定するチャネル行列は、例えば、後述する数2式で表される。
CQI/PMI/RI推定部150は、チャネル/雑音推定部140から出力された各サブキャリアの伝搬路値と雑音電力に基づいて、最適なCQI/PMI/RIを推定して、無線装置100へフィードバックする。CQI/PMI/RI推定部150の詳細は後述する。
ところで、このような無線通信システムにおいては、PMI推定における演算量を低減させることが求められている。すなわち、LTEよりも高速通信を実現するLTE−Aでは、プリコーディングマトリックスWは、W=Wのように、WとWの2種類の組み合わせで表現され、PMI数がLTEに比べて増加する。
図2は、LTEとLTE−AのPMI数の一例を示す図である。図2に示すように、LTEは、ランクは1〜4であり、ランク1〜4それぞれのプリコーディングマトリックスWは16通りになる。これに対して、LTE−Aでは、プリコーディングマトリックスWは、WとWの2種類の組み合わせで表現される。また、LTE−Aでは、ランクは1〜8であり、ランク1については、Wが16通り、Wが16通りになるので、Wは256通りになる。同様に、LTE−Aでは、ランク2についてはWが256通り、ランク3についてはWが64通り、ランク4についてはWが32通りになる。また、LTE−Aでは、ランク5についてはWが4通り、ランク6についてはWが4通り、ランク7についてはWが4通り、ランク8についてはWが1通りになる。したがって、LTE−AのPMI数は、LTEに対して、ランク1,2は16倍、ランク3は4倍、ランク4は2倍、ランク5〜8は新規追加というように増加する。したがって、サブキャリア毎にすべてのPMI及びランクについてメトリックを計算する技術では、演算量(処理量)が膨大になる。
また、LTE−Aシステムでは、例えば、第1のプリコーディングマトリックスWと第2のプリコーディングマトリックスWとランクが制御される。図3は、第1のプリコーディングマトリックスと第2のプリコーディングマトリックスの制御帯域の一例を示す図である。
図3に示すように、例えば、LTE−Aシステムでは、複数サブキャリアを束ねたサブバンドと呼ばれるサブキャリア群ごとに第2のプリコーディングマトリックス306が制御され、第1のプリコーディングマトリックス304とランク302は、全帯域において制御される。言い換えれば、第1のプリコーディングマトリックス304は、複数の帯域に共通するプリコーディングマトリックスであり、第2のプリコーディングマトリックス306は、帯域ごとのプリコーディングマトリックスである。
図4は、無線装置の全体構成の一例を示す図である。図4に示すように、無線装置100は、RFブロック110と、BB(Base Band)ブロック120とを備える。RFブロック110はRF部112を有する。BBブロック120は、FFT部130、チャネル/雑音推定部140、及びCQI/PMI/RI推定部150を有する。また、RFブロック110とBBブロック120との間にはADC122が設けられる。なお、RF部112、FFT部130、及びチャネル/雑音推定部140は、図1で説明したものと同様であるので詳細な説明を省略する。
ADC122は、RF部112から出力されたアナログ信号をデジタル信号へ変換してFFT部130へ出力する。なお、RFブロック110は主にアナログ回路で形成され、BBブロック120はデジタル回路、DSP(Digital Signal Processor)、又はCPU(Central Processing Unit)などによって形成される。
次に、第1実施例のCQI/PMI/RI推定部150について説明する。図5は、CQI/PMI/RI推定部の第1実施例の構成を示す図である。図5に示すように、CQI/PMI/RI推定部150は、チャネル共分散行列計算部152、第1メトリック計算部154、W判定部156、及びWテーブル158を備える。また、CQI/PMI/RI推定部150は、第2メトリック計算部160−1〜160−M(Mはサブキャリア数)、最大Totalメトリック計算部162、最適CQI/PMI/RI判定部164を備える。最適CQI/PMI/RI判定部164は、複数のチャネル容量にそれぞれ対応してCQIが定められたCQIテーブル166を有する。なお、第2メトリック計算部160−1〜160−M、及び最大Totalメトリック計算部162については、複数のランクrごとに設けられる。
チャネル共分散行列計算部152には、チャネル/雑音推定部140から、送受信局間を結ぶ各サブキャリアのチャネル推定値(チャネル行列)が入力される。サブキャリアkのチャネル推定行列は、例えば数2式で表される。
Figure 2013042401
ここで、hijは、送信アンテナjと受信アンテナiを結ぶチャネル推定値であり、Ntxは送信局の送信アンテナ数、Nrxは受信局の受信アンテナ数である。すなわち、チャネル推定行列H(k)は、Nrx×Ntxの行列である。
チャネル共分散行列計算部152は、チャネル/雑音推定部140によって推定されたチャネル行列から共分散行列を求める。例えば、チャネル共分散行列計算部152は、数3式を計算する。
Figure 2013042401
ここで、Mはサブキャリア数で、Hは複素共役転置を意味する。上記処理では、ある時刻における周波数方向の平均を行っているが、複数時刻に関するチャネル推定行列を用いて、時間方向の平均を行ってもよい。
次に、第1メトリック計算部154は、チャネル共分散行列計算部152によって求められた共分散行列から第1のメトリックを求める。例えば、第1メトリック計算部154は、上記によって得られたNrx×Ntxの行列Γと第1のプリコーディングマトリックスW(r,i)を用いて、数4式を計算する。
Figure 2013042401
ここで、tr{X}は、行列Xのトレースを意味する。W(r,i)は、ランク:r,PMI:iに関するプリコーディングマトリックスであり、Wテーブル158に予め用意されている。例えば、図2に示した「W」に相当し、r=1〜2の場合、iのパタン数は16通り、r=3〜7の場合、iのパタン数は4通り、r=8の場合、iのパタン数は1通りである。したがって、この場合、上記のd(r, i)は16+16+4+4+4+4+4+1=53通り計算される。
また、第1メトリック計算部154は、上記メトリックd(r, i)として、数4式の代わりに、以下の数5式として計算してもよい。
Figure 2013042401
ここで、以下の数6式は、数7式に示すように、NW2(r)個ある第2のプリコーディングマトリックスの平均値行列であり、システムとして予めcodebookとして定義されているため、予め計算しておき、Wテーブル158に用意しておく。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
また、第1メトリック計算部154は、上記メトリックd(r, i)として、チャネル容量を求めてもよい。例えば、第1メトリック計算部154は、行列Γを用い、MIMO(Multiple Input and Multiple Output)復調方法をMMSE(Minimum Mean Square Error)と仮定した場合、以下の数8式を計算する。なお、本実施例は、無線装置100及び無線装置200の双方で複数のアンテナを使うMIMO無線通信を想定して説明するが、これには限られない。本実施例は、例えば、無線装置200と無線装置100のいずれか一方が単一アンテナとなるSIMO(Single Input and Multi Output)無線通信又はMISO(Multi Input and Single Output)無線通信でも同様に適用することができる。
Figure 2013042401
判定部156は、第1メトリック計算部154によって求められた第1のメトリックに基づいて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求める。例えば、W判定部156は、上記d(r, i)を用いて、以下の数9式によってランク:r毎の最適なWのPMIを判定する。
Figure 2013042401
第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、W判定部156によって求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求める。例えば、第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、数9式の判定結果である^i(r)を用いて、各サブキャリアにおけるメトリックを計算する。なお、本明細書では、説明の便宜上、ハット記号が付された文字Xを、^Xと表記する場合がある。図5のr=1における第2メトリック計算部160−1は、サブキャリアランクr=1,サブキャリアk=1におけるメトリックを計算する。ここでのメトリックは、例えば、チャネル容量が用いられる。第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、MIMO復調方法をMMSEとした場合、各レイヤ:lのチャネル容量を、数10式で計算する。
Figure 2013042401
ここで、σ(k)はサブキャリアkの雑音電力、Irxrはr×rの単位行列、(X)−1 l,lは行列Xの逆行列の(l,l)要素を意味する。また、第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、行列Bを、以下の数11式、数12式で計算する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
例えば、サブキャリアランクr=1,サブキャリアk=1では、上記のチャネル容量は、WのPMIが^i(r)と判定されているので、WのPMI:iのパタン数のみについて計算する。図2を例にすれば、従来方法では、r=1の場合、256=16(iのパタン数)×16(iのパタン数)を計算しなければならないが、本実施例では、すでにiが決定しているため、16(iのパタン数)だけを計算すればよい。第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、この演算を各サブキャリアk=1〜Mについてそれぞれ実行し、さらに考えられるランク全て(r=1〜R)について実行する。複数のサブキャリアと複数のランクについて実行される第2メトリック計算部160−1〜160−Mについて、本実施例では、iのパタン数だけを考慮すればよいため、この分だけ、全検索を行う従来手法に比べて演算量を低減することができる。
最大Totalメトリック計算部162は、数13,14式を計算する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
数13式に示すように、最大Totalメトリック計算部162は、全レイヤ:lのチャネル容量を加算する。そして、最大Totalメトリック計算部162は、各サブキャリアでi個のチャネル容量の中から最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算してチャネル容量Crank bw(r)を計算する。
最適CQI/PMI/RI判定部164は、第2メトリック計算部160−1〜160−Mによって求められた第2のメトリックに基づいて帯域ごとの第2のプリコーディングマトリックスを求める。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部164は、以下の数15式によって全ランクrの中から、Crank bw(r)が最大値となるrを検索し、これを判定ランク^rとする。
Figure 2013042401
また、最適CQI/PMI/RI判定部164は、第1のPMIとして^i(^r)を選択する。また、最適CQI/PMI/RI判定部164は、第2のPMIを、以下の数16式のように、サブキャリアk毎に判定する。
Figure 2013042401
また、最適CQI/PMI/RI判定部164は、CQIを、例えば、以下の数17式を用いて決定する。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部164は、レイヤ:l毎にCQIを決定するのであれば、数18式を計算する。そして、最適CQI/PMI/RI判定部164は、計算したチャネル容量とCQIテーブル166とを用いて、レイヤl毎のCQIを決定する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
なお、上記では、サブキャリア毎に処理を行っているが、図3に示すような複数サブキャリア群として表されるサブバンド毎にWの検索を行う場合においても、同様な考え方を用いること実現できる。
次に、無線装置100の処理の流れ、特に第1実施例のCQI/PMI/RI推定部150の処理の流れについて説明する。図6は、第1実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。
図6に示すように、まず、チャネル/雑音推定部140は、無線装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば数2式を用いてチャネル行列を推定する(ステップS101)。続いて、チャネル共分散行列計算部152は、チャネル/雑音推定部140によって推定されたチャネル行列から、例えば数3式を用いて共分散行列を求める(ステップS102)。
続いて、第1メトリック計算部154は、チャネル共分散行列計算部152によって求められた共分散行列から、例えば数4,5,又は8式を用いて第1のメトリックを求める(ステップS103)。続いて、W判定部156は、第1メトリック計算部154によって求められた第1のメトリックに基づいて、例えば数9式を用いて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求める(ステップS104)。
続いて、第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、W判定部156によって求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求める(ステップS105)。第2メトリック計算部160−1〜160−Mは、例えば、数10−12式を用いて第2のメトリックを求める。
続いて、最大Totalメトリック計算部162は、第2メトリック計算部160−1〜160−Mによって求められた第2のメトリックに基づいて、各サブキャリアの最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算したチャネル容量を求める(ステップS106)。最大Totalメトリック計算部162は、例えば、数13式を用いて全レイヤのチャネル容量を加算する。そして、最大Totalメトリック計算部162は、例えば、数14式を用いて、各サブキャリアでi個のチャネル容量の中から最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算してチャネル容量Crank bw(r)を計算する。なお、第2メトリック計算部160−1〜160−Mと最大Totalメトリック計算部162は、ランクごとに同様の処理を実行する。
続いて、最適CQI/PMI/RI判定部164は、各ランクにおいて最大Totalメトリック計算部162によって求められた全サブキャリア分のチャネル容量に基づいて、ランク、第2のプリコーディングマトリックス、及びCQIを求める(ステップS107)。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部164は、例えば数15式を用いて、全ランクの中から、Crank bw(r)が最大値となるランクを検索し、これを判定ランクとする。また、最適CQI/PMI/RI判定部164は、例えば数16式を用いて、サブキャリア毎に第2のプリコーディングマトリックスを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部164は、例えば数18式を用いて計算したチャネル容量とCQIテーブル166とを用いて、レイヤ毎のCQIを決定する。
次に、CQI/PMI/RI推定部の第2実施例について説明する。図7は、CQI/PMI/RI推定部の第2実施例の構成を示す図である。第2実施例は、第1実施例と比較して、W/ランク判定部256において、Wに加えてランクも判定する点が異なる。第1実施例と同様の構成については説明を適宜省略する。
図7に示すように、CQI/PMI/RI推定部150は、チャネル共分散行列計算部252、第1メトリック計算部254、W/ランク判定部256、及びWテーブル258を備える。また、CQI/PMI/RI推定部150は、第2メトリック計算部260−1〜260−M(Mはサブキャリア数)、最大Totalメトリック計算部262、最適CQI/PMI/RI判定部264を備える。最適CQI/PMI/RI判定部264は、複数のチャネル容量にそれぞれ対応してCQIが定められたCQIテーブル266を有する。なお、第2メトリック計算部260−1〜260−M、及び最大Totalメトリック計算部262は、1つのランク^rに対してのみ設けられる。
チャネル共分散行列計算部252は、実施例1と同様に、行列Γを計算する。第1メトリック計算部254は、例えば、以下の数19式によって、MIMO復調方法をMMSEと仮定した場合のチャネル容量を計算する。
Figure 2013042401
/ランク判定部256は、第1のプリコーディングマトリックスに加えて、無線信号の送信ストリーム数を示すランクを求める。例えば、W/ランク判定部256は、数19式で求めたメトリックを用いて、以下の数20式に基づき、ランクとWのPMI判定を行う。
Figure 2013042401
第2メトリック計算部260−1〜260−Mは、W/ランク判定部256によって求められた第1のプリコーディングマトリックスとランクとを用いて第2のメトリックを求める。第2メトリック計算部260−1〜260−Mは、上記で判定されたランク^rについてのみ実行される。例えば、第2メトリック計算部260−1〜260−Mは、判定された第1のプリコーディングマトリックスインディケータ^iを用いて、以下の数21,22,23式によってメトリックを計算する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
Figure 2013042401
本実施例では、サブキャリア毎のメトリックを計算する前に、WのPMIに加えて、ランクの判定を行っているため、サブキャリア毎のメトリック計算について、実施例1よりも低処理量を実現することができる。
最大Totalメトリック計算部262は、第2メトリック計算部260−1〜260−Mによって求められた第2のメトリックを用いて、全レイヤのチャネル容量を加算する。例えば、最大Totalメトリック計算部262は、以下の数24式を計算する。
Figure 2013042401
そして、最適CQI/PMI/RI判定部264は、すでに判定されているランク^rと第1のPMIである^iを判定結果として、送信部へ出力する。また、最適CQI/PMI/RI判定部264は、第2のPMIを、以下の数25式のようにサブキャリアk毎に判定する。
Figure 2013042401
また、最適CQI/PMI/RI判定部264は、CQIを、例えば、以下の数26式を用いて決定する。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部264は、レイヤl毎にCQIを決定するのであれば、以下の数27式を計算し、このチャネル容量と予め用意されているCQIテーブル266を用いて、レイヤl毎のCQIを決定する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
次に、無線装置100の処理の流れ、特に第2実施例のCQI/PMI/RI推定部150の処理の流れについて説明する。図8は、第2実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。
図8に示すように、まず、チャネル/雑音推定部140は、無線装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば数2式を用いてチャネル行列を推定する(ステップS201)。続いて、チャネル共分散行列計算部252は、チャネル/雑音推定部140によって推定されたチャネル行列から、例えば数3式を用いて共分散行列を求める(ステップS202)。
続いて、第1メトリック計算部254は、チャネル共分散行列計算部252によって求められた共分散行列から、例えば数19式を用いて第1のメトリックを求める(ステップS203)。続いて、W/ランク判定部256は、第1メトリック計算部254によって求められた第1のメトリックに基づいて、例えば数20式を用いて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックス及び1つのランクを求める(ステップS204)。
続いて、第2メトリック計算部260−1〜260−Mは、W/ランク判定部256によって求められた第1のプリコーディングマトリックス及びランクを用いて第2のメトリックを求める(ステップS205)。第2メトリック計算部260−1〜260−Mは、求めた1つのランクについてのみ、例えば、数21〜23式を用いて第2のメトリックを求める。
続いて、最大Totalメトリック計算部262は、第2メトリック計算部260−1〜260−Mによって求められた第2のメトリックに基づいて、各サブキャリアの最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算したチャネル容量を求める(ステップS206)。最大Totalメトリック計算部262は、例えば、数24式を用いて全レイヤのチャネル容量を加算する。
続いて、最適CQI/PMI/RI判定部264は、求めたランクにおいて最大Totalメトリック計算部262によって求められた全サブキャリア分のチャネル容量に基づいて、第2のプリコーディングマトリックス、及びCQIを求める(ステップS207)。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部264は、例えば数25式を用いて、サブキャリア毎の第2のプリコーディングマトリックスを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部264は、例えば数27式を用いて計算したチャネル容量とCQIテーブル266とを用いて、レイヤ毎のCQIを決定する。
次に、CQI/PMI/RI推定部の第3実施例について説明する。図9は、CQI/PMI/RI推定部の第3実施例の構成を示す図である。第2実施例では、W/ランク判定部256において、1つのランクを推定していた。これに対して第3実施例は、W/ランク判定部356が、複数のランク候補を残す点が異なる。第1,2実施例と同様の構成については説明を適宜省略する。
図9に示すように、CQI/PMI/RI推定部150は、チャネル共分散行列計算部352、第1メトリック計算部354、W/ランク判定部356、及びWテーブル358を備える。また、CQI/PMI/RI推定部150は、第2メトリック計算部360−1〜360−M(Mはサブキャリア数)、最大Totalメトリック計算部362、最適CQI/PMI/RI判定部364を備える。最適CQI/PMI/RI判定部364は、複数のチャネル容量にそれぞれ対応してCQIが定められたCQIテーブル366を有する。なお、第2メトリック計算部360−1〜360−M、及び最大Totalメトリック計算部362は、ランクr=1,r=2に対してのみ設けられる。
チャネル共分散行列計算部352は、実施例1と同様に、行列Γを計算する。第1メトリック計算部354は、第2実施例と同様に、以下の数28式を計算する。
Figure 2013042401
/ランク判定部356は、第1のプリコーディングマトリックスに加えて、無線信号の送信ストリーム数を示す複数の候補ランクを求める。例えば、W/ランク判定部356は、数28式で求めたメトリックを用いて、以下の数29式によって、ランクを判定する。
Figure 2013042401
また、W/ランク判定部356は、上記rを用いて、複数個のランク候補を判定する。例えば、2つの候補を残す場合、W/ランク判定部356は、以下の数30式によってランク2つの候補を残す。
Figure 2013042401
ただし、r,rは、1以上の数であることから、r=1の場合は、W/ランク判定部356は、r=2とする。上記は、rに対して、1つ小さい値ランクであるが、1つ大きくてもよいし、1つではなく、2以上離れたランクでもよい。また、上記は、2つの候補を残す場合の例であるが、3以上でもよい。
上記のように、ランク候補としてrとrが選択されたら、W/ランク判定部356は、以下の数31,32式を用いて、rとrに関する第1のPMIをそれぞれ判定する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
/ランク判定部356は、r,r,i(r),i(r)を後段の処理ブロックへ出力する。
第2メトリック計算部360−1〜360−Mは、W/ランク判定部356によって求められた第1のプリコーディングマトリックスと複数の候補ランクとを用いて第2のメトリックを求める。第2メトリック計算部360−1〜360−Mは、上記で判定されたランクr,rについてのみ処理を実行する。例えば、第2メトリック計算部360−1〜360−Mは、判定された第1のプリコーディングマトリックスインディケータi(r),i(r)を用いて、以下の数33式によってメトリックを計算する。
Figure 2013042401
ここで、数33式において、rとi(r)は以下の数34,35式のようになる。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
最大Totalメトリック計算部362は、以下の数36,37式を計算する。最大Totalメトリック計算部362は、数36式に示すように、全レイヤ:lのチャネル容量を加算する。そして、最大Totalメトリック計算部362は、数37式に示すように、各サブキャリアでi個のチャネル容量の中から最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算してチャネル容量Crank bw(r)を計算する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
最適CQI/PMI/RI判定部364は、第2メトリック計算部360−1〜360−Mによって求められた第2のメトリックを用いて複数の候補ランクの中からランクを求める。そして、最適CQI/PMI/RI判定部364は、求められたランクを用いて第1のプリコーディングマトリックス及び第2のプリコーディングマトリックスを求める。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部364は、ランクを以下の数38式によって計算する。
Figure 2013042401
ここで、^rは、前述したように、以下の数39式で表されるので、r及びrのいずれかから選ばれる。
Figure 2013042401
したがって、最適CQI/PMI/RI判定部364は、第1のPMIを、判定ランクを用いて、以下の数40式によって計算する。
Figure 2013042401
さらに、最適CQI/PMI/RI判定部364は、第2のPMIを、判定結果^rと、^iを用いて、以下の数41式によってサブキャリアk毎に判定する。
Figure 2013042401
また、最適CQI/PMI/RI判定部364は、CQIを、例えば、以下の数42式を用いて計算する。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部364は、レイヤl毎にCQIを決定するのであれば、以下の数43式を計算し、このチャネル容量と予め用意されているCQIテーブル366を用いて、レイヤl毎のCQIを決定する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
次に、無線装置100の処理の流れ、特に第3実施例のCQI/PMI/RI推定部150の処理の流れについて説明する。図10は、第3実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。
図10に示すように、まず、チャネル/雑音推定部140は、無線装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば数2式を用いてチャネル行列を推定する(ステップS301)。続いて、チャネル共分散行列計算部352は、チャネル/雑音推定部140によって推定されたチャネル行列から、例えば数3式を用いて共分散行列を求める(ステップS302)。
続いて、第1メトリック計算部354は、チャネル共分散行列計算部352によって求められた共分散行列から、例えば数28式を用いて第1のメトリックを求める(ステップS303)。続いて、W/ランク判定部356は、第1メトリック計算部354によって求められた第1のメトリックに基づいて、例えば数29〜32式を用いて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックス及び複数のランクを求める(ステップS304)。
続いて、第2メトリック計算部360−1〜360−Mは、W/ランク判定部356によって求められた第1のプリコーディングマトリックス及び複数のランクを用いて第2のメトリックを求める(ステップS305)。第2メトリック計算部360−1〜360−Mは、求めた複数のランクについて、例えば、数33式を用いて第2のメトリックを求める。
続いて、最大Totalメトリック計算部362は、第2メトリック計算部360−1〜360−Mによって求められた第2のメトリックに基づいて、各サブキャリアの最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算したチャネル容量を求める(ステップS306)。最大Totalメトリック計算部362は、例えば、数36式を用いて全レイヤのチャネル容量を加算する。また、最大Totalメトリック計算部362は、例えば、数37式を用いて、各サブキャリアでi個のチャネル容量の中から最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算してチャネル容量Crank bw(r)を計算する。なお、第2メトリック計算部360−1〜360−Mと最大Totalメトリック計算部362は、求めた複数のランクごとに同様の処理を実行する。
続いて、最適CQI/PMI/RI判定部364は、ランク、第1のプリコーディングマトリックス、第2のプリコーディングマトリックス、及びCQIを求める(ステップS307)。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部364は、求めた複数のランクにおいて最大Totalメトリック計算部362によって求められた全サブキャリア分のチャネル容量に基づいて、ランク、第1及び第2のプリコーディングマトリックス、及びCQIを求める。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部364は、数38式を用いてランクを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部364は、例えば数40式を用いて第1のプリコーディングマトリックスを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部364は、例えば数41式を用いてサブキャリア毎の第2のプリコーディングマトリックスを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部364は、例えば数43式を用いて計算したチャネル容量とCQIテーブル366とを用いて、レイヤ毎のCQIを決定する。
次に、CQI/PMI/RI推定部の第4実施例について説明する。図11は、CQI/PMI/RI推定部の第4実施例の構成を示す図である。第3実施例と異なるのは、最終的に判定したランクを用いて、ランクの補正を行う点である。第1〜3実施例と同様の構成については説明を適宜省略する。
図11に示すように、CQI/PMI/RI推定部150は、チャネル共分散行列計算部452、第1メトリック計算部454、W/ランク判定部456、及びWテーブル458を備える。また、CQI/PMI/RI推定部150は、第2メトリック計算部460−1〜460−M(Mはサブキャリア数)、最大Totalメトリック計算部462、最適CQI/PMI/RI判定部464、及び補正値制御部466を備える。最適CQI/PMI/RI判定部464は、複数のチャネル容量にそれぞれ対応してCQIが定められたCQIテーブル468を有する。なお、第2メトリック計算部460−1〜460−M、及び最大Totalメトリック計算部462は、ランクr=r1´,r=r2´に対してのみ設けられる。
チャネル共分散行列計算部452は、実施例1と同様に、行列Γを計算する。第1メトリック計算部454、第3実施例と同様に、数28式を計算し、W/ランク判定部456は、第3実施例と同様に、このメトリックを用いて、数29式によって、ランクrを判定する。
ここで、W/ランク判定部456は、補正値制御部466によって求められた補正値を用いて複数の候補ランクを補正する。例えば、W/ランク判定部456は、以下の数44式を用いて、rについて補正を行う。
Figure 2013042401
ただし、上式によって得られたr´は、1〜R(Rは、rankの最大値)のいずれかの値であるため、r´は以下の数45式のようになる。
Figure 2013042401
このようにして得られたr´から、W/ランク判定部456は、実施例3と同様に、以下の数46,47式を用いて複数個のランク候補を判定する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
ただし、r´=1の場合は、(r´,r´)=(1,2)とする。W/ランク判定部456は、このようにして得られたr´とr´を用いて、実施例3と同様に数31,32式によって第1のPMIを判定する。ただし、数31,32式におけるr,rは、r´,r´に置き換えられる。
その後、第2メトリック計算部460−1〜460−Mは、W/ランク判定部456によって求められた第1のプリコーディングマトリックスと複数の補正された候補ランクとを用いて第2のメトリックを求める。例えば、第2メトリック計算部460−1〜460−Mは、実施例3と同様に、サブキャリア毎のメトリックを計算する。ただし、実施例3と同様の処理を行う際に用いられるr,rは、r´,r´に置き換えられる。
また、最大Totalメトリック計算部462は、数36式に示すように、全レイヤ:lのチャネル容量を加算する。そして、最大Totalメトリック計算部462は、数37式に示すように、各サブキャリアでi個のチャネル容量の中から最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算してチャネル容量Crank bw(r)を計算する。
最適CQI/PMI/RI判定部464は、第2メトリック計算部460−1〜460−Mによって求められた第2のメトリックを用いて複数の補正された候補ランクの中からランクを求める。そして、最適CQI/PMI/RI判定部464は、求められたランクを用いて第1のプリコーディングマトリックス及び第2のプリコーディングマトリックスを求める。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部464は、実施例3と同様に、CQI/PMI/RIを判定する。ただし、実施例3と同様の処理を行う際に用いられるr,rは、r´,r´に置き換えられる。
補正値制御部466は、複数の候補ランクと候補ランクの中から求められたランクとを用いて、複数の候補ランクを補正する補正値を求める。補正値制御部466は、CQI/PMI/RI判定後に、補正値を更新する。例えば、補正値制御部466は、以下の数48式を計算する。
Figure 2013042401
つまり、補正値制御部466は、最適CQI/PMI/RI判定部464で判定された^rと数45式で求めたr´との差を求める。数46,47式から、^rは、r´またはr´−1であるので、その差分は、−1,0,1の3値となる。−1の場合は、^r=r´−1=r´であった場合であるため、補正値が負値になるように制御をかける。ここでは、βという予め設定される設定値を用いている。0の場合は、^r=r´であるため、正値の補正値を与える(β2)。1の場合は、^r=1+r´であるので、r´=1の場合の処理であり、正値の補正を与える。補正値制御部466は、このεを用いて以下の数49式によってδを更新する。ただし、ランクの最大値はRであるので、数50式のようにδが−R以下の場合またはR以上の場合はδを調整する。
Figure 2013042401
Figure 2013042401
なお、実施例2〜実施例4においては、第1のメトリックとして、数19式のチャネル容量を用いて、このメトリックから、Wとランクを判定する例を示したがこれには限られない。
例えば、実施例2の変更例とした場合には、第1メトリック計算部254は、第1のメトリックを、以下の数51式によって計算することができる。
Figure 2013042401
この場合、W/ランク判定部256は、第1メトリック計算部254によって数51式で求められた第1のメトリックを用いてランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを求める。また、W/ランク判定部256は、求められたランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを用いて第3のメトリックを求め、求められた第3のメトリックを用いてランクを求める。例えば、W/ランク判定部256は、数51式の結果を用いて、以下の数52式によってランクr毎の最適なWのPMIを判定することができる。
Figure 2013042401
次に、W/ランク判定部256は、第3のメトリックとして、以下の数53式を計算する。
Figure 2013042401
この数53式は数19式と似ているが、数51,52式によって、ランクr毎の第1のPMIを推定しているので、W/ランク判定部256は、すべてのiについて計算する必要がなく、^i(r)についてのみ実行する。そして、W/ランク判定部256は、ランクを以下の数54式によって判定する。ただし、実施例3,4においては、数54式の^rを、rに置き換える。
Figure 2013042401
一方、第1メトリック計算部254は、第1のメトリックを、数51によって計算するのではなく、以下の数55式によって計算することもできる。
Figure 2013042401
第1のメトリックを算出した後の処理は、数52〜54の処理と同様である。すなわち、W/ランク判定部256は、第1メトリック計算部254によって数55式で求められた第1のメトリックを用いてランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを求める。また、W/ランク判定部256は、求められたランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを用いて第3のメトリックを求め、求められた第3のメトリックを用いてランクを求める。例えば、W/ランク判定部256は、数55式の結果を用いて、数52式によってランクr毎の最適なWのPMIを判定することができる。また、W/ランク判定部256は、第3のメトリックとして、数53式を計算する。そして、W/ランク判定部256は、ランクを数54式によって判定する。ただし、実施例3,4においては、数54式の^rを、rに置き換える。
次に、無線装置100の処理の流れ、特に第4実施例のCQI/PMI/RI推定部150の処理の流れについて説明する。図12は、第4実施例のCQI/PMI/RI推定部を有する無線装置の処理のフローチャートである。
図12に示すように、まず、チャネル/雑音推定部140は、無線装置200から送信された無線信号に基づいて、例えば数2式を用いてチャネル行列を推定する(ステップS401)。続いて、チャネル共分散行列計算部452は、チャネル/雑音推定部140によって推定されたチャネル行列から、例えば数3式を用いて共分散行列を求める(ステップS402)。
続いて、第1メトリック計算部454は、チャネル共分散行列計算部452によって求められた共分散行列から、例えば数28式を用いて第1のメトリックを求める(ステップS403)。続いて、W/ランク判定部456は、第1メトリック計算部454によって求められた第1のメトリックに基づいて、例えば数29式を用いてランクrを求める(ステップS404)。
続いて、W/ランク判定部456は、rの補正を行う(ステップS405)。続いて、W/ランク判定部456は、補正されたrに基づいて補正後のランクr及び複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求める(ステップS406)。W/ランク判定部456は、例えば数44式を用いてrの補正を行い、数47式を用いてr´を求める。また、W/ランク判定部456は、例えば数31,32式を用いて第1のプリコーディングマトリックスを求める。
続いて、第2メトリック計算部460−1〜460−Mは、W/ランク判定部456によって求められた第1のプリコーディングマトリックス及び複数のランクを用いて第2のメトリックを求める(ステップS407)。第2メトリック計算部460−1〜460−Mは、求めた複数のランクについて、例えば、数33式を用いて第2のメトリックを求める。
続いて、最大Totalメトリック計算部462は、第2メトリック計算部460−1〜460−Mによって求められた第2のメトリックに基づいて、各サブキャリアの最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算したチャネル容量を求める(ステップS408)。最大Totalメトリック計算部462は、例えば、数36式を用いて全レイヤのチャネル容量を加算する。そして、最大Totalメトリック計算部462は、例えば、数37式を用いて、各サブキャリアでi個のチャネル容量の中から最大値となるチャネル容量値を全サブキャリアで加算してチャネル容量Crank bw(r)を計算する。なお、第2メトリック計算部460−1〜460−Mと最大Totalメトリック計算部462は、求めた複数のランクごとに同様の処理を実行する。
続いて、最適CQI/PMI/RI判定部464は、ランク、第1のプリコーディングマトリックス、第2のプリコーディングマトリックス、及びCQIを求める(ステップS409)。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部464は、求めた複数のランクにおいて最大Totalメトリック計算部462によって求められた全サブキャリア分のチャネル容量に基づいて、ランク、第1及び第2のプリコーディングマトリックス、及びCQIを求める。例えば、最適CQI/PMI/RI判定部464は、数38式を用いてランクを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部464は、例えば数40式を用いて第1のプリコーディングマトリックスを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部464は、例えば数41式を用いてサブキャリア毎の第2のプリコーディングマトリックスを求める。また、最適CQI/PMI/RI判定部464は、例えば数43式を用いて計算したチャネル容量とCQIテーブル366とを用いて、レイヤ毎のCQIを決定する。
続いて、補正値制御部466は、最適CQI/PMI/RI判定部464で判定されたランクと補正したランクとの差に基づいて、ランクの補正値の調整を行う(ステップS410)。補正値制御部466は、例えば数48〜50式を用いてランクの補正値の調整を行う。
図13は、本実施例の無線装置による効果を説明するための図である。図13は、8×8MIMO、伝搬環境をETU(Extended Typical Urban)とした場合の計算機シミュレーションによる結果を示すものである。
図13において、縦軸はチャネル容量(Capacity)を示し、横軸はSNR(Signal Noise Ratio)を示している。また、図13において、実線は、サブキャリア毎にすべてのPMI及びランクについてメトリックを計算する技術によって最適なPMI,RIを選択した際のSNRとチャネル容量との関係を示したものである。一方、点でプロットしたのは、本実施例の無線装置によって最適なPMI,RIを選択した際のSNRとチャネル容量との関係を示したものである。
図13に示すように、本実施例の無線装置によれば、サブキャリア毎にすべてのPMI及びランクについてメトリックを計算する技術と同等のチャネル容量性能を得ることができる。一方で、本実施例の無線装置は、ランクおよび第1のプリコーディングマトリックスを絞り込んでいるため、サブキャリア毎にすべてのPMI及びランクについてメトリックを計算する従来技術に比べて、演算量を低減することができる。
なお、上述の各実施例は、主に無線装置100を中心に説明したが、これに限らず、あらかじめ用意された通信制御プログラムをコンピュータで実行することによって、上述の各実施例と同様の機能を実現することができる。すなわち、通信制御プログラムは、無線装置に、送信局から送信された無線信号に基づいてチャネル行列を推定する処理を実行させる。また、通信制御プログラムは、無線装置に、前記推定されたチャネル行列から共分散行列を求める処理を実行させる。また、通信制御プログラムは、無線装置に、前記求められた共分散行列から第1のメトリックを求める処理を実行させる。また、通信制御プログラムは、無線装置に、前記求められた第1のメトリックに基づいて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求める処理を実行させる。また、通信制御プログラムは、無線装置に、前記求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求める処理を実行させる。また、通信制御プログラムは、無線装置に、前記求められた第2のメトリックに基づいて帯域ごとの第2のプリコーディングマトリックスを求める処理を実行させる。なお、通信制御プログラムは、インターネットなどの通信ネットワークを介してコンピュータに配布することができる。また、通信制御プログラムは、無線装置に設けられたメモリ、ハードディスク、その他のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
100 無線装置
140 チャネル/雑音推定部
150 CQI/PMI/RI推定部
152,252,352,452 チャネル共分散行列計算部
154,254,354,454 第1メトリック計算部
156 W判定部
158,258,358,458 Wテーブル
160−1〜160−M,260−1〜260−M,360−1〜360−M,460−1〜460−M 第2メトリック計算部
162,262,362,462 最大Totalメトリック計算部
164,264,364 ,464 最適CQI/PMI/RI判定部
166,266,366 CQIテーブル
200 無線装置
202 変調・符号化部
204 レイヤマッピング部
206 プリコーディング部
256,356,456 W/ランク判定部
466 補正値制御部
468 CQIテーブル

Claims (12)

  1. 送信局から送信された無線信号に基づいてチャネル行列を推定するチャネル行列推定部と、
    前記チャネル行列推定部によって推定されたチャネル行列から共分散行列を求める共分散行列計算部と、
    前記共分散行列計算部によって求められた共分散行列から第1のメトリックを求める第1メトリック計算部と、
    前記第1メトリック計算部によって求められた第1のメトリックに基づいて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求める第1判定部と、
    前記第1判定部によって求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求める第2メトリック計算部と、
    前記第2メトリック計算部によって求められた第2のメトリックに基づいて帯域ごとの第2のプリコーディングマトリックスを求める第2判定部と、
    を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 前記第2判定部は、前記第2のプリコーディングマトリックスに加えて、無線信号の送信ストリーム数を示すランク及び変調方式と符号化率とを示すCQIのいずれか、又は両方を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記第1メトリック計算部は、前記第1のメトリックを以下の式によって求める
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線装置。
    ただし、d(r,i)は前記第1のメトリック、tr{X}は行列Xのトレース、W(r,i)は前記第1のプリコーディングマトリックス、Hは複素共役転置、Γは前記チャネル共分散行列を表す。
    Figure 2013042401
  4. 前記第1メトリック計算部は、前記第1のメトリックを以下の式によって求める
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線装置。
    ただし、d(r,i)は前記第1のメトリック、tr{X}は行列Xのトレース、W(r,i)は前記第1のプリコーディングマトリックス、Hは複素共役転置、Γは前記チャネル共分散行列、E〔W(r,i)W(r,i〕iは第2のプリコーディングマトリックスの平均値行列を表す。
    Figure 2013042401
  5. 前記第1判定部は、前記第1のプリコーディングマトリックスに加えて、無線信号の送信ストリーム数を示すランクを求め、
    前記第2メトリック計算部は、前記第1判定部によって求められた第1のプリコーディングマトリックスとランクとを用いて前記第2のメトリックを求め、
    前記第2判定部は、前記第2メトリック計算部によって求められた第2のメトリックを用いて、第2のプリコーディングマトリックスを求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  6. 前記第1判定部は、前記第1のプリコーディングマトリックスに加えて、無線信号の送信ストリーム数を示す複数の候補ランクを求め、
    前記第2メトリック計算部は、前記第1判定部によって求められた第1のプリコーディングマトリックスと複数の候補ランクとを用いて前記第2のメトリックを求め、
    前記第2判定部は、前記第2メトリック計算部によって求められた第2のメトリックを用いて前記複数の候補ランクの中からランクを求め、求められたランクを用いて前記第1のプリコーディングマトリックス及び前記第2のプリコーディングマトリックスを求める
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記複数の候補ランクと前記候補ランクの中から求められたランクとを用いて、前記複数の候補ランクを補正する補正値を求める補正値制御部をさらに備え、
    前記第1判定部は、前記補正値制御部によって求められた補正値を用いて前記複数の候補ランクを補正し、
    前記第2メトリック計算部は、前記第1判定部によって求められた第1のプリコーディングマトリックスと複数の補正された候補ランクとを用いて前記第2のメトリックを求め、
    前記第2判定部は、前記第2メトリック計算部によって求められた第2のメトリックを用いて前記複数の補正された候補ランクの中からランクを求め、求められたランクを用いて前記第1のプリコーディングマトリックス及び前記第2のプリコーディングマトリックスを求める
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線装置。
  8. 前記第1メトリック計算部は、前記第1のメトリックを以下の式によって求め、
    前記第1判定部は、前記第1メトリック計算部によって求められた第1のメトリックを用いてランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを求め、求められたランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを用いて第3のメトリックを求め、求められた第3のメトリックを用いて前記ランクを求める
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の無線装置。
    ただし、d(r,i)は前記第1のメトリック、tr{X}は行列Xのトレース、W(r,i)は前記第1のプリコーディングマトリックス、Hは複素共役転置、Γは前記チャネル共分散行列を表す。
    Figure 2013042401
  9. 前記第1メトリック計算部は、前記第1のメトリックを以下の式によって求め、
    前記第1判定部は、前記第1メトリック計算部によって求められた第1のメトリックを用いてランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを求め、求められたランク毎の第1のプリコーディングマトリックスを用いて第3のメトリックを求め、求められた第3のメトリックを用いて前記ランクを求める
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の無線装置。
    ただし、d(r,i)は前記第1のメトリック、tr{X}は行列Xのトレース、W(r,i)は前記第1のプリコーディングマトリックス、Hは複素共役転置、Γは前記チャネル共分散行列、E〔W(r,i)W(r,i〕iは第2のプリコーディングマトリックスの平均値行列を表す。
    Figure 2013042401
  10. 前記第1メトリック計算部、前記第2メトリック計算部、又は前記第1判定部は、前記第1のメトリック、前記第2のメトリック、又は前記第3のメトリックとしてチャネル容量を求める
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の無線装置。
  11. 前記第2判定部は、前記第1のプリコーディングマトリックス及び第2のプリコーディングマトリックスに加えて、変調方式と符号化率とを示すCQIを求める
    ことを特徴とする請求項5〜10のいずれか1つに記載の無線装置。
  12. 無線装置に、
    送信局から送信された無線信号に基づいてチャネル行列を推定し、
    前記推定されたチャネル行列から共分散行列を求め、
    前記求められた共分散行列から第1のメトリックを求め、
    前記求められた第1のメトリックに基づいて複数の帯域に共通の第1のプリコーディングマトリックスを求め、
    前記求められた第1のプリコーディングマトリックスを用いて第2のメトリックを求め、
    前記求められた第2のメトリックに基づいて帯域ごとの第2のプリコーディングマトリックスを求める
    処理を実行させることを特徴とする通信制御プログラム。
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