JP5418598B2 - 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信を行う無線通信システム無線通信装置および無線通信方法に関する。無線通信システムとしては、例えば、移動体通信システムが含まれ、無線通信装置としては、例えば、移動体装置が含まれる。
近年、無線通信においては、複数の送受信アンテナを用いて空間多重伝送を行うMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)伝送方式が注目されている。また、MIMO伝送では特性の向上を図るために、プレコーディング(Precoding)技術が行われている。
プレコーディングは、送信機側において、受信機側で複数の送信アンテナから送信された信号が識別しやすくなるような送信信号を生成する処理である。この場合、元の送信信号にプレコーディング行列(Precoding Matrix)を乗算する線形処理を施すことで、プレコーディングが実施される。
従来技術としては、下りリンクのオーバヘッドの削減を図ったプレコーディング技術が提案されている(特許文献1)。また、最尤検出を行った場合の最小ビット誤り率を実現するプレコーディング技術が提案されている(特許文献2)。
特開2009−4921号公報 特開2007−110664号公報
送信信号に乗算する最適なプレコーディング行列は、送受信機間のチャネル(伝搬路)の状態によって異なる。したがって、送信機は、複数の異なるプレコーディング行列をあらかじめ用意しており、受信機側から、チャネル状態に応じて、どのプレコーディング行列を使用すべきかを指示するための指標値がフィードバック通知される。このプレコーディング行列の指標値は、PMI(Precoding Matrix Indicator)と呼ばれる。
以下、従来のPMIのフィードバック制御について、LTE(Long Term Evolution)の高速無線通信方式を適用した無線基地局と移動局とを例にして説明する。
LTEでは、下り方向(無線基地局から移動局への方向)の変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている。図16は信号フォーマットを示す図である。信号の最小単位がサブキャリアであり、サブキャリアに送信データが割り当てられる。例えば、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)の変調を行ってデータを送信するならば、1つのサブキャリアに2ビットのデータが割り当てられる。
そして、このようなサブキャリアを複数個まとめた信号単位、すなわち、連続する複数のサブキャリアがリソースブロック(RB:Resource Block)となる。また、リソースブロックを複数個まとめた信号単位がサブバンドとなる。LTEでは、リソースブロックを最小単位としてプレコーディングが実施される。なお、以下、サブバンドを所定の周波数帯、リソースブロックに対応する周波数帯をサブ周波数帯と記載することがある。
LTEでは、複数の連続するリソースブロックを含むサブバンド毎にPMIを移動局が選択し、その選択したPMIを無線基地局にフィードバックするモードが用意されている(3GPP LTE 仕様書TR36.213v8.5.0)。
図17はPMIのフィードバック制御を示す図である。1つのサブバンドは、例えば4つのリソースブロックを含むものとする。サブバンドb1は、リソースブロックr11〜r14を含み、サブバンドb2は、リソースブロックr21〜r24を含み、サブバンドb3は、リソースブロックr31〜r34を含む。
また、図中のリソースブロック内の矢印は、リソースブロック毎の理想的なプレコーディング行列のイメージを示している。リソースブロックr11のプレコーディングには、プレコーディング行列m11が用いられ、リソースブロックr12のプレコーディングには、プレコーディング行列m12が用いられる。
さらに、リソースブロックr13のプレコーディングには、プレコーディング行列m13が用いられ、リソースブロックr14のプレコーディングには、プレコーディング行列m14が用いられる。
同様にして、リソースブロックr21〜r24のプレコーディングには、プレコーディング行列m21〜m24のそれぞれが用いられる。リソースブロックr31〜r34のプレコーディングには、プレコーディング行列m31〜m34のそれぞれが用いられる。
ここで、移動局は、例えばチャネル状態等に応じて最適なプレコーディング行列をサブバンド毎に選択し、選択したプレコーディング行列に対応するPMIを無線基地局へフィードバックする。
例えば、サブバンドb1では、リソースブロックr11〜r14に適用するプレコーディング行列M1に該当するPMI(PMI#1とする)を無線基地局へフィードバックする。
また、サブバンドb2では、リソースブロックr21〜r24に適用するプレコーディング行列M2に該当するPMI(PMI#2とする)を無線基地局へフィードバックする。
さらに、サブバンドb3では、リソースブロックr31〜r34に適用するプレコーディング行列M3に該当するPMI(PMI#3とする)を無線基地局へフィードバックする。
そして、無線基地局では、フィードバックされたPMIから使用すべきプレコーディング行列を認識し、そのプレコーディング行列を該当サブバンド内の送信信号に乗算することで、プレコーディングを行っていた。
ここで、移動局と無線基地局との間のチャネルの遅延分散が小さく、周波数方向のチャネル変動がほとんどないような場合には、1つのサブバンド内のリソースブロックそれぞれのプレコーディング行列のばらつきは小さくなる(図17中、サブバンド単位にプレコーディング行列の矢印の向きを同じ方向に記して、同一サブバンド内でばらつきが小さいことを表している)。
このため、上記のような従来のプレコーディングにおいては、リソースブロック毎の理想的なプレコーディング行列と、移動局がサブバンド毎に選択し無線基地局にフィードバックするプレコーディング行列とには大きなずれは生じにくい。よって、無線基地局では、このフィードバックされたプレコーディング行列でプレコーディングを行って、プレコーディングの効果を得ていた。
しかし、移動局と無線基地局との間のチャネルの遅延分散が大きいと、周波数方向のチャネル変動が激しくなり、このようなチャネル状態で上記のようなフィードバック制御を行うと、プレコーディングの効果が得られず、伝送特性が劣化するといった問題があった。
図18はPMIのフィードバック制御を示す図である。リソースブロックr11のプレコーディングには、プレコーディング行列m11aが用いられ、リソースブロックr12のプレコーディングには、プレコーディング行列m12aが用いられる。
また、リソースブロックr13のプレコーディングには、プレコーディング行列m13aが用いられ、リソースブロックr14のプレコーディングには、プレコーディング行列m14aが用いられる。
同様にして、リソースブロックr21〜r24のプレコーディングには、プレコーディング行列m21a〜m24aのそれぞれが用いられる。リソースブロックr31〜r34のプレコーディングには、プレコーディング行列m31a〜m34aのそれぞれが用いられる。
また、移動局が無線基地局へPMIのフィードバックを行う場合、サブバンドb1では、リソースブロックr11〜r14に適用するプレコーディング行列M1aに該当するPMI(PMI#1aとする)を無線基地局へフィードバックする。
サブバンドb2では、リソースブロックr21〜r24に適用するプレコーディング行列M2aに該当するPMI(PMI#2aとする)を無線基地局へフィードバックする。
さらに、サブバンドb3では、リソースブロックr31〜r34に適用するプレコーディング行列M3aに該当するPMI(PMI#3aとする)を無線基地局へフィードバックする。
ここで、チャネルの遅延分散が大きく、周波数方向のチャネル変動が激しい場合には、1つのサブバンド内のリソースブロック毎のプレコーディング行列のばらつきが大きくなる(図18中、サブバンド単位にプレコーディング行列の矢印の向きをランダムに記して、同一サブバンド内でばらつきが大きいことを表している)。
このような状態では、リソースブロック毎の理想的なプレコーディング行列と、移動局がサブバンド毎に選択し無線基地局にフィードバックするプレコーディング行列とには大きなずれが生じることになる。
例えば、サブバンドb1を見ると、サブバンドb1のプレコーディング行列M1aは、リソースブロックr11〜r14それぞれの理想的なプレコーディング行列m11a〜m14aと大きくずれていることがわかる。すなわち、1つのプレコーディング行列で、リソースブロックr11〜r14のプレコーディング行列を表せないということである。他のサブバンドb2、b3も同様である。
無線基地局では、リソースブロック毎の理想のプレコーディング行列から大きくずれたプレコーディング行列で、リソースブロック単位の送信信号に対してプレコーディングを行うことになるので、プレコーディングの効果を十分得ることができなくなる。
したがって上記のような場合、プレコーディングの効果を得ることができず、伝送特性が劣化するといった問題があった。
一方、サブバンド毎ではなく、各リソースブロックすべてのPMIをフィードバックする構成にすることも考えられる。図19は全リソースブロックのPMIをフィードバックする様子を示す図である。移動局では、リソースブロックr1b〜r12bの理想的なプレコーディング行列m1b〜m12bのそれぞれに対する該当のPMI#1b〜#12bをすべて無線基地局へフィードバックする。
しかし、このような、リソースブロックすべてに対して、リソースブロック毎のPMIのフィードバック制御を行うと、フィードバックする情報量が増加してしまい、通常のデータ送信に使用可能なリソースが減少してしまうという問題があり、現実的な解決策とはならない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、プレコーディングの効果を改善し、伝送特性の向上を図った無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、無線通信システムが提供される。この無線通信システムは、送信するデータブロック毎に、受信した指標値に基づくプレコーディング行列を用いてプレコーディングを行うプレコーディング部を含む第1の無線通信装置と、いずれかの前記プレコーディング行列を示す前記指標値を、前記第1の無線通信装置へ送信する指標値制御部と、過去に前記指標値制御部で送信した前記指標値に基づくプレコーディング行列を用いてデプレコーディングを行うデプレコーディング部とを含む第2の無線通信装置とを備え、前記指標値制御部は、所定の周波数帯に属する全部のサブ周波数帯について又は一部の該サブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した、該所定の周波数帯に属する該複数のサブ周波数帯の数Nよりも少ない数の指標値を、各送信タイミングで前記第1の無線通信装置へ送信し、前記プレコーディング部は、受信した指標値の中から、前記指標値を受信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を受信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記プレコーディングを行い、前記デプレコーディング部は、過去に前記指標値制御部で送信した前記指標値の中から、前記指標値を送信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を送信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を送信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記デプレコーディングを行い、前記プレコーディング部における前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックの周辺に位置する周辺データブロックに対して、前記周辺データブロックの探索優先順位を示す優先順位設定マップを用い、前記周辺データブロックに前記指標値が送信されているか否かを探索して、優先順位の高い前記周辺データブロックの前記指標値を選択することにより行う。
プレコーディングの効果を高め、伝送特性の向上を図ることが可能になる。
本発明の上記および他の目的、特徴および利点は本発明の例として好ましい実施の形態を表す添付の図面と関連した以下の説明により明らかになるであろう。
無線通信システムの構成例を示す図である。 MIMO通信のモデルを示す図である。 MIMO通信のモデルを示す図である。 無線通信システムの構成例を示す図である。 無線通信システムの構成例を示す図である。 無線通信システムの動作を示すフローチャートである。 繰り返しフィードバックされるPMIの一例を示す図である。 補間処理を示す図である。 PMIの補間処理を示す図である。 PMIの補間処理を示す図である。 PMIの補間処理を示す図である。 優先順位設定マップを示す図である。 PMI平均連続数を説明するための図である。 PMI平均連続数と補間規則との関係を示す図である。 シミュレーション結果を示す図である。 信号フォーマットを示す図である。 PMIのフィードバック制御を示す図である。 PMIのフィードバック制御を示す図である。 全リソースブロックのPMIをフィードバックする様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は無線通信システムの構成例を示す図である。無線通信システム1は、無線通信装置10(第1の無線通信装置)と無線通信装置20(第2の無線通信装置)を備える。無線通信装置10は、プレコーディング部11を含み、無線通信装置20は、指標値制御部21を含む。
プレコーディング部11は、送信データが割り当てられる一定のデータブロック毎に、指標値が示すプレコーディング行列の演算処理を行って、プレコーディングを行う。
この指標値は、データブロック単位で、どのプレコーディング行列を使用すべきかを指示するためのもので、移動局から送信される。指標値制御部21は、データブロック単位で、どのプレコーディング行列を使用すべきかを指示するための指標値を、無線通信装置10へ送信する。
ここで、指標値制御部21は、指標値送信規則にしたがって、一部のデータブロックの指標値を無線通信装置10へ送信することができる。“一部のデータブロックの指標値を送信する”とは、全データブロックに対応するすべての指標値を連続的に無線通信装置10へ送信するのではなく、あるデータブロックの指標値は送信するが、あるデータブロックの指標値は送信しないというように、不連続に(飛び飛びに)指標値を送信することを意味するものである。なお、どのような不連続性でもって指標値を送信するかについては、指標値送信規則で定められる。
一方、プレコーディング部11は、送信された指標値から、一定の補間規則にしたがって、指標値が送信されていないデータブロックに対応する指標値を補間する。例えば、10個のデータブロックの内、6個のデータブロックの指標値が送信された場合は、指標値が送信されなかった残り4個のデータブロックに関する指標値を、補間規則にしたがって補間する。
そして、10個のデータブロックのそれぞれに対応する10個の指標値(送信済みの6個の指標値および補間して求めた4個の指標値)にもとづき、それら指標値が示すプレコーディング行列によって、該当データブロックのプレコーディングを行う(詳細動作は後述する)。
次にプレコーディングについて説明する。図2はMIMO通信のモデルを示す図である。送信アンテナ数、受信アンテナ数がともにN本の場合のMIMO通信モデル3aを示している。
i(1≦i≦N)は、送信アンテナa1〜aN中のi番目の送信アンテナから送信される信号であり、yi(1≦i≦N)は、受信アンテナb1〜bN中のi番目の受信アンテナで受信される信号である。また、hij(1≦i≦N、1≦j≦N)は、i番目の送信アンテナとj番目の受信アンテナの間のチャネルの状態である。
ここで、送信信号をN×1の列ベクトルx、受信信号をN×1の列ベクトルy、チャネル状態を表すチャネル行列をN×Nの行列Hとする。MIMO通信モデル3aにおいて、受信アンテナb1〜bN各々で、送信アンテナa1〜aNから送信された信号が合成されて受信されるので、このことを行列表現すると、以下の式(1)となる(雑音は無視している)。
y=Hx・・・(1)
また、送信信号ベクトルx=(x1、x2、・・・、xN)、受信信号ベクトルy=(y1、y2、・・・、yN)、チャネル行列Hの成分を式(2)とすると、
Figure 0005418598
式(1)は式(3)と展開される。
Figure 0005418598
チャネル行列Hの各成分の値は、受信機側のチャネル推定によって得られるものとする。ここで、受信アンテナで受信された信号から、送信アンテナから送信された信号を推定することを考える。
例えば、受信アンテナb1の受信信号y1から送信アンテナa1の送信信号x1の推定を行うものとする。式(3)から、y1=h11・x1+h12・x2+・・・+h1N・xNであるが、x2〜xNの未知数パラメータが含まれている。これは、送信アンテナa2〜aNの送信信号x2〜xNが干渉信号となっていることを表す。このため、この干渉信号を除去し、送信アンテナa1の送信信号x1の推定を行うことになる。
一方、理想的な状態として、各送受信アンテナ間で独立なチャネルパスがある場合のモデルについて考える。図3はMIMO通信のモデルを示す図である。MIMO通信モデル3bでは、送信アンテナa1からの送信信号x1は、受信アンテナb1を介して、受信信号y1となって受信され、送信アンテナa2からの送信信号x2は、受信アンテナb2を介して、受信信号y2となって受信されるといったように、各送受信アンテナ間で1:1に対応して信号が送受信されるとする、
このようなチャネル状態では、式(2)で示したチャネル行列Hは、行列の非対角成分が0となり、以下の式(4)のようにチャネル行列Haと表せる。
Figure 0005418598
したがって、チャネル行列Haを用いて、MIMO通信モデル3bの送受信状態を行列表現すると、式(5)となる。
Figure 0005418598
式(5)からわかるように、受信信号から送信信号を容易に推定することが可能になる。例えば、受信アンテナb1の受信信号y1から送信アンテナa1の送信信号x1の推定を行う場合、式(5)から、y1=h11・x1であり、y1およびh11は既知であるから、x1を容易に推定することが可能となる。
上記の内容を一般化して示す。送受信間のチャネル状態を表すN×Nのチャネル行列Hに対して、あるN×Nの行列を乗算したときに、その乗算結果の行列の非対角成分が0となるようにする。チャネル行列Hに乗算する行列をUとすると、乗算結果である行列HUは、式(6)となる。
Figure 0005418598
行列HUに送信信号のベクトルを乗算すると、受信信号ベクトルは、式(7)で表せる。
Figure 0005418598
プレコーディングは、上記の内容を基本にした技術である。送信側において、行列Uを送信信号に乗算し、受信側において、チャネル推定によって得られたチャネル行列Hの各成分の値と、行列Uのλ1、・・・、λNの値とにもとづき、各受信アンテナで受信した受信信号から送信信号を推定する。これにより、受信側は、受信した合成信号から、複数の送信アンテナで送信された信号を推定することが可能になる。
なお、行列Uは、受信側でチャネル推定値にもとづき計算することができ、行列Uの内容を送信側にフィードバックすることにより、送信機、受信機で同じ行列Uを共有することができる。ただし、送受信アンテナ数が大きい場合には行列Uの計算量は大きくなってしまう。また、受信機で計算された行列Uのすべての成分を送信機にフィードバックすると、フィードバック情報量が大きくなってしまう。
そこで、プレコーディングでは、送信機と受信機で、複数のプレコーディング行列が登録されたプレコーディング行列のセット(プレコーディング・コードブック)を共有しておき、そのプレコーディング・コードブックのインデックスに当たるPMIをフィードバックしている。
PMIをフィードバックすることにより、行列のすべての成分をフィードバックする場合に比べて、フィードバックの情報量は数ビットで済む。また、受信機において、できるだけ受信性能がよくなるPMIを選択してフィードバックすることで、受信性能の向上を図ることが可能になる。
次にチャネルの遅延分散と、周波数方向のチャネル変動との関係について説明する。LTEでは、下り方向(例えば無線基地局から移動局への方向)の変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)が採用されている。
送信機(例えば無線基地局)は、周波数領域の信号u(f)をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)によって、時間領域の信号s(t)に変換して送信する。
受信機(例えば移動局)は、受信した時間領域の信号s´(t)をFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)によって周波数領域の信号u´(f)に変換する。
逆フーリエ変換をF-1で表すと、周波数領域の信号u(f)と時間領域の信号s(t)の関係は以下の式(8)となる。
s(t)=F-1[u(f)]・・・(8)
また、フーリエ変換をFで表すと、周波数領域の信号u(f)と時間領域の信号s(t)の関係は以下の式(9)となる。
u(f)=F[s(t)]・・・(9)
ここで、直接波s(t)に対して、時間τだけ遅延して受信される遅延波s(t−τ)を考える。受信機における受信信号をs´(t)とすると、直接波と遅延波が合成された状態で受信されるので、以下の式(10)で表せる。ただし、チャネルにおける振幅および位相の変化はないものとする。
s´(t)=s(t)+s(t−τ)・・・(10)
この受信信号s´(t)をフーリエ変換によって、周波数領域の信号u´(f)に変換すると、以下の式(11)のように計算される(なお、時間関数でτだけ遅らせた場合、周波数関数にe−j2πτを掛けたものとなる)。
u´(f)=F[s´(t)]
=F[s(t)+s(t−τ)]
=F[s(t)]+F[s(t−τ)]
=u(f)+u(f)・exp(−j2πτ)
=u(f)(1+exp(−j2πτ))・・・(11)
式(11)から、複素平面上において、送信された周波数領域の信号u(f)に対して回転がかかった状態で受信されることがわかる。なお、回転とは例えば位相と振幅の変化である。また、回転の速さは直接波と遅延波の間の遅延時間τに依存し、τが大きいほど回転が速くなる。
なお、実際には、遅延波は1つではなく、様々なチャネルを通った多くの遅延波が合成される場合がある。それらの平均的な遅延時間を表す量が遅延分散である。したがって、チャネルの遅延分散が小さければ周波数方向のチャネル変動も小さく、また、チャネルの遅延分散が大きければ周波数方向のチャネル変動も大きくなるといえる。
次に無線通信システム1をLTEの無線方式に適用した場合を例に挙げて構成および動作について以降詳しく説明する。なお、プレコーディング/デプレコーディングの機能は、通常、1つの無線通信装置が両方の機能を有しているものである。
以降では、移動局が指標値(PMI)を無線基地局へ送信して、無線基地局でプレコーディングを行い、移動局がデプレコーディングを行う場合のシステム形態について説明する。無線基地局がPMIを移動局へ送信して、移動局がプレコーディングを行い、無線基地局がデプレコーディングを行う形態もあるが、同様の制御なので説明は省略する。また、送信データが割り当てられるデータブロックをリソースブロックとする。
図4、図5は無線通信システムの構成例を示す図である。図4は無線基地局の構成例を示し、図5は移動局の構成例を示している。無線通信システム1aは、無線基地局10aと移動局20aを有する。
無線基地局10aは、アンテナa11〜a13を備え、プレコーディング部11、符号化部12および変調部13を備える。また、移動局20aは、アンテナb11〜b13を備え、PMI制御部(指標値制御部)21、デプレコーディング(Deprecoding)部22、復調部23および復号化部24を備える。
なお、図示はしていないが、無線基地局10aおよび移動局20aは共に、補間規則、PMI、プレコーディング・コードブックなどの情報を記憶するデータベース等の記憶部を有している。
また、図中、データ送信とPMIフィードバックとで異なるアンテナを用いるように示しているが、実際には同一のアンテナを用いて、データ送信とPMIフィードバックとを行うことができる。
図4の無線基地局10aに対し、符号化部12は、送信するビット列に対して符号化(Turbo符号など)を行う。変調部13は、符号化されたビット列を所定の変調方式で変調し(QPSK、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等)、送信シンボルに変換する。
プレコーディング部11は、マッピング部11a、チャネル状態推定部11b、補間規則切替部11c、補間処理部11dおよびプレコーディング行列演算部11eを含む。
マッピング部11aは、アンテナa13を介して、移動局20aからフィードバックされたPMIを受信し、フィードバック規則(指標値送信規則)にしたがって、適切なリソースブロックに配置する。
チャネル状態推定部11bは、フィードバックされたPMIから、周波数方向、時間方向それぞれについて、チャネル状態の変動の大小を求めて、チャネル状態を推定する。補間規則切替部11cは、チャネル状態の推定結果にもとづいて、最適な補間規則を適用するように、補間規則の切替を行う。
補間処理部11dは、決定した補間規則にもとづき、フィードバックされた一部のPMIを用いて、フィードバックされていないリソースブロックのPMIを補間する。プレコーディング行列演算部11eは、アンテナa11、a12にマッピングされた送信シンボルに対して、補間処理部11dから出力されるすべてのリソースブロックのPMIに対応するプレコーディング行列を乗算する。
図5の移動局20aにおいて、PMI制御部21は、PMI選択部21a、PMIフィードバック部21b、補間規則切替部21cおよび補間処理部21dを含む。PMI選択部21aは、アンテナb11、b12を介して受信したデータから、チャネル状態の推定を行い、また推定結果にもとづき、リソースブロック毎の最適なPMIを選択する。
PMIフィードバック部21bは、選択されたPMIから、フィードバック規則にしたがって、無線基地局10aにフィードバックすべき一部のリソースブロックに対応するPMIを抽出して、アンテナb13を介して送信する。
補間規則切替部21cは、PMI選択部21aによるチャネル状態の推定結果にもとづいて、最適な補間規則を適用するように、補間規則の切替を行う。補間処理部21dは、決定した補間規則にもとづき、フィードバックした一部のPMIを用いて、フィードバックしていないリソースブロックのPMIを補間する。
PMI制御部21の動作をまとめると、PMI制御部21は、第1の無線通信装置で使用される同じ補間規則にしたがって、第1の無線通信装置に送信した指標値から、指標値を送信していないデータブロックに対応する指標値を補間することになる。
一方、デプレコーディング部22は、補間処理部21dから出力されるすべてのリソースブロックのPMIからプレコーディング行列の逆行列を認識し、アンテナb11、b12で受信されたシンボルに対して、その逆行列を乗算する。
復調部23は、受信シンボル中のチャネル変動、雑音成分を除去し、ビット列に変換する。復号化部24は、無線基地局10aで行われた符号化を解き、誤り訂正を行う。
なお、上記ではわかりやすいように、無線基地局10a側の機能ブロックと、移動局20a側の機能ブロックとに分けて示したが、1つの無線通信装置が、無線基地局10aおよび移動局20a双方について説明した機能ブロックを有するものとしてもよい。
次にフローチャートを用いて全体動作について説明する。図6は無線通信システム1aの動作を示すフローチャートである。
〔S1〕移動局20aは、チャネル推定により求めたチャネル状態にもとづき、リソースブロック毎に最適なPMIを選択し、フィードバック規則にもとづき、一部のリソースブロックのPMIを無線基地局10aにフィードバックする。
〔S2〕無線基地局10aは、フィードバックされたPMIから、一定の補間規則にしたがって補間を行い、すべてのリソースブロックのPMIを求める。
〔S3〕無線基地局10aは、求めたPMIに対応するプレコーディング行列を、リソースブロック単位に送信信号に乗算してプレコーディングを行い、プレコーディング後の送信信号を移動局20aへ送信する。
〔S4〕移動局20aは、無線基地局10aと同じ補間規則にしたがって、フィードバックしていないリソースブロックのPMI補間を行い、すべてのリソースブロックのPMIを求める。
なお、移動局20aでは、ステップS1のように、チャネル推定によりすべてのリソースブロックのPMIをすでに求めてはいるが、無線基地局10aと同じ補間規則で同じ補間処理を行って、フィードバックしていないリソースブロックのPMIをあらためて求めることができる。これにより、無線基地局10aと移動局20aとの動作状態を一致させる。
〔S5〕移動局20aは、求めたPMIに対応するプレコーディング行列の逆行列を、リソースブロック単位に受信信号に乗算してデプレコーディングを行い、デプレコーディング後の信号の復調化および復号化を行う。
〔S6〕無線基地局10aと移動局20aは、同一の規則でフィードバックされたPMIからチャネル変動の大小を推定し、チャネル推定結果に応じて、補間規則を共に同じ内容に切り替える(このときに、フィードバック規則の切り替えも行ってもよい)。
次にフィードバック規則(指標値送信規則)について説明する。移動局20aでは、チャネル推定結果にもとづき、リソースブロック毎に最適なPMIを選択し、これらのPMIのうち、フィードバック情報量を増加させないために、一部のリソースブロックのPMIを、上りリンクを介して無線基地局10aへフィードバックする。
この場合、どのリソースブロックのPMIをフィードバックするかについては、無線基地局10aと移動局20a間でフィードバック規則として共有している。フィードバック規則としては、例えば、サブフレーム(時間フレームの最小単位)の番号から、数式等によってフィードバックすべきリソースブロック番号を一意に決めるといった方法がある。
これは例えば、サブフレーム番号が1番のサブフレームを送信するときは、1番目のサブフレームにおける、0番目、5番目、10番目のリソースブロックのPMIをフィードバックし、サブフレーム番号が2番のサブフレームを送信するときは、2番目のサブフレームにおける、3番目、8番目、13番目のリソースブロックのPMIをフィードバックするといったものである。
または、あるパターンを繰り返しフィードバックするなどの方法がある。図7は繰り返しフィードバックされるPMIの一例を示す図である。最小のマスは1つのリソースブロックを表し、図では繰り返しパターンにもとづくフィードバック規則を示している。
色の着いているマスがPMIのフィードバックを行うリソースブロックであり、色の着いていないマスがフィードバックしないリソースブロックである。この例では、周波数毎にフィードバックすべきリソースブロックを周期的に変えており、6×6のブロック単位での繰り返しになっている。
このように、すべてのリソースブロックに対するPMIをフィードバックするのではなく、周波数の一部のリソースブロックのPMIをフィードバックすることで、フィードバック情報量を削減する。
なお、フィードバック規則では、無線基地局10aと移動局20aとの間で、どのリソースブロックのPMIがフィードバックされるのかを互いに共有しておけばよいので、フィードバックすべきリソースブロックのパターンは、時間方向、周波数方向で特に周期性を持たなくてよく、任意のパターンとしてよい。
次に補間処理および補間規則について説明する。図8は補間処理を示す図である。色が着いているマスはPMIがフィードバックされたリソースブロックであり、さらに同一模様のマスは、同じPMIがフィードバックされているものとする。また、色の着いていないマスは、PMIがフィードバックされないリソースブロックである。
無線基地局10aでは、例えば、4サブフレーム前にフィードバックされたリソースブロックの一部のリソースブロックのPMI(図中の“最新のPMIフィードバック”に該当)と、それ以前にフィードバックされた一部のリソースブロックのPMI(図中の“過去のPMIフィードバック”に該当)とを用いて、補間規則にしたがって、フィードバックされなかったPMIの補間を行い、送信信号のプレコーディング処理に適用するPMIをリソースブロック毎に求める。
なお、LTEでは、今、送信しようとしているサブフレームの4サブフレーム以上前にフィードバックされたPMIのうち最新のものを適用することが規定されている。
一方、移動局20aでは、過去に無線基地局10aへフィードバックしたPMIから、無線基地局10aと同じ補間処理を行うことで、受信信号のプレコーディングを解くためのPMIをリソースブロック毎に求める。
補間規則が同じであれば、すなわち、無線基地局10aと移動局20a間で補間規則を共有しておけば、無線基地局10aと移動局20aで全く同じPMIを得ることができる。このため、無線基地局10aが送信信号に適用したPMIを、移動局20aへ送信しなくてよく、リソースの減少を抑制することができる。
次にPMIの補間処理についてより具体的な例を挙げて説明する。フィードバックされなかったリソースブロックのPMIは、フィードバックされた周囲のリソースブロックのPMIをコピーすることで補間する。
この場合、どのリソースブロックのPMIをコピーするかは、チャネル状態によって異なり、同一周波数内の相関性にもとづく補間、同一時間内の相関性にもとづく補間、近接領域の相関性にもとづく補間が考えられる。
(1)同一周波数内の相関性にもとづく補間規則にもとづくPMIの補間について。
図9はPMIの補間処理を示す図である。図中の黒太枠のマスは、PMIがフィードバックされたリソースブロックである。同一模様のマスは、同じPMIがフィードバックされているものとする。
以下、点線枠の時間t6におけるすべてのリソースブロックのPMIを求めることを考える。なお、以降の説明では、周波数がfm、時間がtnの位置のリソースブロックをリソースブロックrb(fm、tn)と表記し、リソースブロックrb(fm、tn)のPMIをPMI(fm、tn)と表記する。
同一周波数内の相関性にもとづく補間規則では、PMIがフィードバックされなかったリソースブロックは、同じ周波数の過去のリソースブロックを探索して、最新のフィードバックがあったリソースブロックのPMIを使用するものとする。
例えば、周波数f1では、リソースブロックrb(f1、t1)のPMI(f1、t1)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f1、t6)のPMIをPMI(f1、t1)と補間する。
周波数f2では、リソースブロックrb(f2、t3)のPMI(f2、t3)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f2、t6)のPMIをPMI(f2、t3)と補間する。周波数f3では、リソースブロックrb(f3、t6)のPMI(f3、t6)がそのまま使用される。
以降同様にして、周波数f4では、リソースブロックrb(f4、t4)のPMI(f4、t4)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f4、t6)のPMIをPMI(f4、t4)と補間する。
周波数f5では、リソースブロックrb(f5、t2)のPMI(f5、t2)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f5、t6)のPMIをPMI(f5、t2)と補間する。
周波数f6では、リソースブロックrb(f6、t5)のPMI(f6、t5)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f6、t6)のPMIをPMI(f6、t5)と補間する。
周波数f7では、リソースブロックrb(f7、t1)のPMI(f7、t1)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f7、t6)のPMIをPMI(f7、t1)と補間する。
周波数f8では、リソースブロックrb(f8、t3)のPMI(f8、t3)が最新のフィードバックされたPMIである。したがって、リソースブロックrb(f8、t6)のPMIをPMI(f8、t3)と補間する。周波数f9では、リソースブロックrb(f9、t6)のPMI(f9、t6)がそのまま使用される。
ここで、移動局20aの移動速度が小さい場合、チャネル状態は時間方向の変動が比較的小さいため、PMIは同一周波数内で相関性が強い。したがって、移動局20aの移動速度が小さい場合には、上記のような、同一周波数内の相関性にもとづく補間規則を適用することが有効である。
(2)同一時間内の相関性にもとづく補間規則にもとづくPMIの補間について。
図10はPMIの補間処理を示す図である。図中の黒太枠のマスは、PMIがフィードバックされたリソースブロックである。同一模様のマスは、同じPMIがフィードバックされているものとする。
以下、点線枠の時間t6におけるすべてのリソースブロックのPMIを求めることを考える。同一時間内の相関性にもとづく補間規則では、PMIがフィードバックされなかったリソースブロックについては、同じ時間のリソースブロックを探索し、フィードバックがあったリソースブロックのうち最も近接するリソースブロックのPMIを使用するものとする。
時間t6のリソースブロック列において、リソースブロックrb(f3、t6)のPMI(f3、t6)と、リソースブロックrb(f9、t6)のPMI(f9、t6)とがフィードバックされ、その他のリソースブロックのPMIは、フィードバックされなかったとする。
このとき、例えば、リソースブロックrb(f3、t6)に近接するリソースブロックrb(f1、t6)、rb(f2、t6)、rb(f4、t6)、rb(f5、t6)、rb(f6、t6)のそれぞれのPMIをPMI(f3、t6)と補間する。
また、リソースブロックrb(f9、t6)に近接するリソースブロックrb(f7、t6)、rb(f8、t6)のそれぞれのPMIをPMI(f9、t6)と補間する。
ここで、チャネルの遅延分散が小さい場合、チャネル状態は周波数方向の変動が比較的小さいため、PMIは同一時間内で相関性が強い。したがって、無線基地局10aと移動局20a間のチャネルの遅延分散が小さい場合は、上記のような、同一時間内の相関性にもとづく補間規則を適用することが有効である。
(3)近接領域の相関性にもとづく補間規則にもとづくPMIの補間について。
図11はPMIの補間処理を示す図である。図中の黒太枠のマスは、PMIがフィードバックされたリソースブロックである。同一模様のマスは、同じPMIがフィードバックされているものとする。
以下、点線枠の時間t6におけるすべてのPMIを求めることを考える。近接領域の相関性にもとづく補間では、PMIがフィードバックされなかったリソースブロックは、あらかじめ優先順位を定めた優先順位設定マップを使用して、近接する周囲のリソースブロックを探索し、フィードバックがあったリソースブロックのうち、最も優先順位の高いリソースブロックのPMIを使用するものとする。
図12は優先順位設定マップを示す図である。優先順位設定マップ4は、PMIが送信されなかったリソースブロックの周辺に位置する周辺リソースブロックに対して、周辺リソースブロックの探索優先順位を示すマップである。無線基地局10aおよび移動局20aで共有される。
リソースブロックrbは、PMIがフィードバックされなかったリソースブロックとする。また、図中の番号は、探索すべきリソースブロックの優先順位(探索順番)を示しており、番号が若いほど優先順位が高い。
以下、優先順位n番目のリソースブロックをリソースブロック(n)と表記し、リソースブロック(n)にフィードバックされているPMIをPMI(n)と表記する。
リソースブロックrbのPMI(PMIrbとする)を補間する場合、最初に1番目のリソースブロック(1)を探索し、リソースブロック(1)のPMI(1)がフィードバックされているかを判別する。リソースブロック(1)のPMI(1)がフィードバックされていれば、リソースブロックrbのPMIrbを、PMI(1)と補間する。
リソースブロック(1)のPMI(1)がフィードバックされていなければ、次に優先順位の高い2番目のリソースブロック(2)を探索し、リソースブロック(2)のPMI(2)がフィードバックされているかを判別する。
リソースブロック(2)のPMI(2)がフィードバックされていれば、リソースブロックrbのPMIrbを、PMI(2)と補間する。リソースブロック(2)のPMI(2)がフィードバックされていなければ、次に優先順位の高い3番目のリソースブロック(3)を探索する。以降同様である。
図11に対し、図12で示した優先順位設定マップ4を適用して具体的に見ていくと、リソースブロックrb(f1、t6)のPMIには、優先順位が10番目となるリソースブロックrb(f2、t3)のPMI(f2、t3)が補間されている。リソースブロックrb(f2、t6)のPMIには、優先順位が3番目となるリソースブロックのPMI(f2、t3)が補間されている。
リソースブロックrb(f4、t6)のPMIには、優先順位2番目のリソースブロック(f4、t4)のPMI(f4、t4)が補間されている。リソースブロックrb(f5、t6)のPMIには、優先順位7番目のリソースブロック(f6、t5)のPMI(f6、t5)が補間されている。
リソースブロックrb(f6、t6)のPMIには、優先順位1番目のリソースブロック(f6、t5)のPMI(f6、t5)が補間されている。リソースブロックrb(f7、t6)のPMIには、優先順位6番目のリソースブロック(f6、t5)のPMI(f6、t5)が補間されている。リソースブロックrb(f8、t6)のPMIには、優先順位3番目のリソースブロック(f8、t3)のPMI(f8、t3)が補間されている。
このように、チャネル状態によって、周囲のリソースブロックのPMIとの相関の大小が異なり、近接領域として、時間方向および周波数方向の相関性を共に考慮する場合には、上記のような、相関の強いリソースブロックを優先して探索する優先順位設定マップ4を用いて補間処理を行うことが有効である。この優先順位設定マップ4は、時間方向の相関性と周波数方向の相関性のどちらに重点を置くかによって、さまざまなバリエーションが考えられる。
次に補間規則の切替制御について説明する。無線基地局10aでは、フィードバックされたPMIを用いてチャネル状態の変動を推定する。例えば、時間方向のチャネル状態の変動の大小、または周波数方向のチャネル状態の変動の大小を推定する。移動局20aでは、リソースブロック毎の最適なPMIを推定するときに、チャネル状態の変動を推定している。
そして、無線基地局10aおよび移動局20a共に、双方で推定したチャネル状態に応じて、補間規則を適応的に切り替えることで、最適な補間規則を互いに共有して使用する。
ここで、無線基地局10aにおいて、フィードバックされたPMIが、時間方向または周波数方向に対して、同じPMIの出現が続くとチャネル状態の変動は小さく、同じPMIの出現が続かないとチャネル状態の変動も大きいといえる。したがって、時間方向、周波数方向それぞれに対し、同一のPMIが連続するPMI平均連続数(指標値平均連続数)を求めて、これをチャネル状態の変動指標値とすることができる。
PMI平均連続数は、時間方向、周波数方向それぞれについて、同じPMIが連続する区間の平均的な長さである。時間方向または周波数方向で、PMI連続ブロックの総数と、その中に含まれるPMIの総数とをカウントし、以下の式(12)により、PMI平均連続数を求める。なお、式(12)中のPMI連続ブロックとは、同じPMIが連続してフィードバックされているリソースブロックのまとまりの区間ブロックである。
PMI平均連続数=(PMI連続ブロック内のPMIの総数)/(PMI連続ブロックの総数)・・・(12)
図13はPMI平均連続数を説明するための図である。最初に時間方向で見たときを考える。時間方向で見た際に、例えば、同一周波数内で同じPMIが連続しているブロックB1、B2について注目すると、ブロックB1に対し、ブロックB1の中には、フィードバックされた同じPMIが3つある。また、ブロックB2の中には、フィードバックされた同じPMIが2つある。
式(12)に対応させると、PMI連続ブロックの総数は、ブロックB1、B2の2個であるから2である。また、PMI連続ブロック内のPMIの総数は、ブロックB1内には同じPMIが3つ、ブロックB2内には同じPMIが2つあるので、3+2=5となる。
したがって、PMI平均連続数は、5/2=2.5となり、ブロックB1、B2の2つのブロックに関しては、時間方向に2.5個の同じPMIが連続しているといえる。
次に周波数方向で見たときを考える。周波数方向で見た際に、例えば、同一時間内で同じブロックB11〜B15について注目すると、ブロックB11の中には、フィードバックされた同じPMIが2つある。
ブロックB12の中には、フィードバックされた同じPMIが3つあり、ブロックB13の中には、フィードバックされた同じPMIが3つあり、ブロックB14の中には、フィードバックされた同じPMIが2つあり、ブロックB15の中には、フィードバックされた同じPMIが3つある。
式(12)に対応させると、PMI連続ブロックの総数は、ブロックB11〜B15の5個であるから5である。また、PMI連続ブロック内のPMIの総数は、ブロックB11〜B15内には同じPMIがそれぞれ2つ、3つ、3つ、2つ、3つあるので、2+3+3+2+3=13となる。
したがって、PMI平均連続数は、13/5=2.6となり、ブロックB11〜B15の5つのブロックに関しては、周波数方向に2.6個の同じPMIが連続しているといえる。
なお、フィードバックされたPMIの内、どこまでの範囲のPMIを使用するかについては任意であるが、例えば、100サブフレームの間のPMI平均連続数を求める場合には、103サブフレーム前から4サブフレーム前までにフィードバックされたPMIを用いるようにする。ただし、通信が始まってから103サブフレームに達するまでは、100サブフレーム分のPMIを利用することができないため、最初のサブフレームから4サブフレーム前までのPMIを利用する。
上記のように求めた、時間方向のPMI平均連続数と、周波数方向のPMI平均連続数とから、上述した同一周波数内の相関性にもとづく補間規則、同一時間内の相関性にもとづく補間規則または近接領域の相関性にもとづく優先順位設定マップを用いた複数の補間規則の内のいずれの補間規則を使用するかを決定する。
図14はPMI平均連続数と補間規則との関係を示す図である。縦軸は時間方向のPMI平均連続数、横軸は周波数方向のPMI平均連続数である。
式(12)の計算結果により、時間方向のPMI平均連続数と周波数方向のPMI平均連続数との座標値が、縦軸としきい値曲線K1との間の領域R1にプロットされるならば、補間規則として、同一周波数内の相関性にもとづく補間規則を適用する。
また、式(12)の計算結果により、時間方向のPMI平均連続数と周波数方向のPMI平均連続数との座標値が、横軸としきい値曲線K2との間の領域R2にプロットされるならば、補間規則として、同一時間内の相関性にもとづく補間規則を適用する。
さらに、式(12)の計算結果により、時間方向のPMI平均連続数と周波数方向のPMI平均連続数との座標値が、しきい値曲線K1、K2との間の領域R3にプロットされるならば、補間規則として、近接領域の相関性を考慮した、優先順位設定マップ4を使用した補間規則を適用する。
なお、しきい値曲線K1、K2は、多様なチャネル状態が設定されたシミュレーションを行って決定することができる。例えば、あるチャネル状態がP1のときには、補間規則が同一時間内の相関性にもとづく補間規則が最適であり、あるチャネル状態がP2のときには、補間規則が同一周波数内の相関性にもとづく補間規則が最適であるというように、チャネル状態毎にどの補間規則が最適となるかを、シミュレーションを行って求める。そして、その結果にもとづき、補間規則の境界線となるしきい値曲線K1、K2を決定するものである。
一方、上記では、チャネル状態の推定としてPMI平均連続数を求めたが、別のチャネル状態の推定の変形例としては、最高頻度となるPMI連続数(最高頻度指標値連続数)を求めてもよい。
これは、時間方向または周波数方向で、PMI連続ブロック内のPMI連続数毎にPMI連続ブロックの数をカウントし、カウント値の中で最も大きな値のPMI連続ブロックに含まれるPMI連続数をチャネル状態変動の指標値とするものである。
例えば、時間方向で、同じPMIが3回連続しているPMI連続ブロックが5個、同じPMIが4回連続しているPMI連続ブロックが10個、同じPMIが5回連続しているPMI連続ブロックが8個あったとする。
カウント値5、10、8の中で最も大きな値は10であり、このときのPMI連続数は4である。PMI連続数が4となるPMI連続ブロックが最も出現頻度が高いということなので、このPMI連続数の値をチャネル状態変動指標値として使用する。周波数方向も同様な計算を行う。
このように、PMI平均連続数の代わりに、最高頻度PMI連続数を用いて補間規則の切替を行うこともできる。この場合、図14の座標は、縦軸が時間方向の最高頻度PMI連続数となり、横軸は周波数方向の最高頻度PMI連続数となり、上記と同じ考え方でしきい値K1、K2を求める。
時間方向のPMI平均連続数および最高頻度PMI連続数が大きい場合は、同じPMIが長時間連続しているため、時間方向のチャネル変動が小さいと推定される。また、時間方向のPMI平均連続数および最高頻度PMI連続数が小さい場合は、PMIが時間によって頻繁に変化するため、チャネル変動が大きいと推定される。
周波数方向も同様であり、周波数方向のPMI平均連続数および最高頻度PMI連続数が大きい場合は、同じPMIが長時間連続しているため、周波数方向のチャネル変動が小さいと推定される。また、周波数方向のPMI平均連続数および最高頻度PMI連続数が小さい場合は、PMIが時間によって頻繁に変化するため、チャネル変動が大きいと推定される。
このようにして求めたチャネル状態から、最適な補間規則を選択する。すなわち、時間方向のチャネル変動が小さく、周波数方向のチャネル変動が大きい場合には時間方向に着目した補間規則(同一周波数内の相関性にもとづく補間規則)を適用する。また、周波数方向のチャネル変動が小さく、時間方向のチャネル変動が大きい場合には周波数方向に着目した補間規則(同一時間内の相関性にもとづく補間規則)を適用する。また、時間方向、周波数方向共に着目する場合には、優先順位設定マップ4を使用した補間規則を適用する。
次に上りリンクで誤りが生じた場合について説明する。移動局20aがPMIをフィードバックする場合、移動局20aは、誤り訂正符号化処理(CRC(Cyclic Redundancy Check)の付加等)を行って、上りのデータチャネルで送信する。そして、無線基地局10aでは、復号化およびCRCを行うことで、PMIが正しく受信できたか否かを知ることができる。
上りリンクで誤りが生じ、無線基地局10aでPMIが正しく受信できなかった場合、または無線基地局10aがフィードバックされたPMIを使用しない場合において、無線基地局10aは、リソースブロック単位ではなく、帯域全体で単一のPMIが示すプレコーディング行列で送信信号にプレコーディングを施し、そのPMI(single PMI)を移動局20aに通知する。
また、チャネル状態の推定を行って、無線基地局10aの判断でフィードバックされたPMIを使用しなかった場合、チャネル状態の推定が正しくできないため、無線基地局10aと移動局20aの両方で推定をリセットする。リセットの方法として、PMI平均連続数や最高頻度PMI連続数をカウントするために保存しておいた過去のPMI(前出の例では100サブフレーム分)をクリアし、以後、新たに保存されたPMIを用いてチャネル状態の推定を行う方法がある。
無線基地局10aはPMIのCRCがエラーになることでリセットし、移動局20aは、single PMIが通知されたことでリセットする。これにより、無線基地局10aと移動局20a間で同時にチャネル状態の推定をリセットすることができ、状態の不一致を回避することができる。
ここで、プレコーディング部11の動作(1)〜(7)についてまとめて記す。
(1)プレコーディング部11は、指標値が送信されなかったデータブロックの同じ周波数の過去のデータブロックを探索して、最新に送信されたデータブロックの指標値で補間するとした補間規則にもとづいて、補間を行う。
(2)プレコーディング部11は、指標値が送信されなかったデータブロックの同じ時間のデータブロックを探索し、送信されたデータブロックに近接するデータブロックの指標値で補間するとした補間規則にもとづいて、補間を行う。
(3)プレコーディング部11は、指標値が送信されなかったデータブロックの周辺に位置する周辺データブロックに対して、周辺データブロックの探索優先順位を示す優先順位設定マップを用い、周辺データブロックに指標値が送信されているか否かを探索して、優先順位の高い周辺データブロックの指標値で補間するとした補間規則にもとづいて、補間を行う。
(4)プレコーディング部11と指標値制御部21は、互いに送受信間のチャネル状態の推定を行い、双方で推定したチャネル状態に応じて、指標値送信規則と補間規則との少なくとも1つを、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置共に切り替えて、同じ内容の指標値送信規則または補間規則を共有する。
(5)プレコーディング部11は、送受信間のチャネル状態の推定を行う場合、
時間方向における、送信された指標値が連続して現れるデータブロックのまとまりである指標値連続ブロックの総数で、指標値連続ブロックの中に含まれる指標値の総数を除算して、時間方向の指標値平均連続数を求め、
周波数方向における、送信された指標値が連続して現れるデータブロックのまとまりである指標値連続ブロックの総数で、指標値連続ブロックの中に含まれる指標値の総数を除算して、周波数方向の指標値平均連続数を求め、
時間方向の指標値平均連続数と周波数方向の指標値平均連続数とから、時間方向または周波数方向のチャネル状態の変動の大小を推定し、推定結果に応じた補間規則に切り替える。
(6)プレコーディング部11は、送受信間のチャネル状態の推定を行う場合、
時間方向における、送信された指標値が連続して現れるデータブロックのまとまりである指標値連続ブロックの中の指標値連続数毎に、指標値連続ブロックの数をカウントし、カウント値の中で最も大きな値の指標値連続ブロックに含まれる指標値連続数を、時間方向の最高頻度指標値連続数として求め、
周波数方向における、送信された指標値が連続して現れるデータブロックのまとまりである指標値連続ブロックの中の指標値連続数毎に、指標値連続ブロックの数をカウントし、カウント値の中で最も大きな値の指標値連続ブロックに含まれる指標値連続数を、周波数方向の最高頻度指標値連続数として求め、
時間方向の最高頻度指標値連続数と周波数方向の最高頻度指標値連続数とから、時間方向または周波数方向のチャネル状態の変動の大小を推定し、推定結果に応じた補間規則に切り替える。
(7)プレコーディング部11は、送信された指標値を正常受信できなかった場合は、第1の無線通信装置側で行われたチャネル状態推定の結果をリセットし、帯域全体で単一の指標値が示すプレコーディング行列で送信信号にプレコーディングを施して、単一の指標値でプレコーディングしたことを第2の無線通信装置に通知し、
指標値制御部21は、単一の指標値でプレコーディングされたことを認識すると、第2の無線通信装置側で行われたチャネル状態推定の結果をリセットする。
次にシミュレーション結果について説明する。図15はシミュレーション結果を示す図である。BLER(Block. Error Rate)が0.1となるための所要SNR(Signal to Noise Ratio)をシミュレーションにより比較した図を示している。
縦軸は所要SNR(dB)である。リソースブロック毎にPMIをフィードバックしたときのプレコーディング時のSNRを0dBとし、そのSNRと、その他のプレコーディング時のSNRとの差を示している。横軸は移動局の移動速度(km/h)である。
曲線k1は、リソースブロック毎にPMIをフィードバックしたときのプレコーディングのSNRであり、曲線k2は、サブバンド毎にPMIをフィードバックしたときのSNRを示している。
一方、曲線k3は、同一周波数内の相関性にもとづく補間規則によるプレコーディングのSNRであり、曲線k4は、同一時間内の相関性にもとづく補間規則によるプレコーディングのSNRである。
また、曲線k5は、優先順位設定マップ4を用いた補間規則によるプレコーディングのSNRであり、曲線k6は、上述した3つの補間規則をチャネル状態推定結果により適応的に切り替えてプレコーディングを行ったときのSNRである。
ここで、曲線k1は、リソースブロック毎にPMIをフィードバックしたときのプレコーディングのSNRであるから最も特性はよい。
したがって、他の曲線k2〜k6においても、曲線k1に対して差分dが小さくなるほど(曲線k1に近づくほど)、特性がよいことになる。図中、適応的に補間規則を切り替える曲線k6が、曲線k1とのSNR差dが最も小さく最も特性がよいことがわかる。
また、従来のサブバンド毎のPMIフィードバック制御(曲線k2)と、本発明の補間規則の適応切替によるPMIフィードバック制御(曲線k6)とを比較すると、移動速度が5km/hの場合にはサブバンド毎のフィードバックに対して、フィードバック量を増やすことなく0.34dBの特性改善が得られている。さらに、移動速度が25km/hの場合にはサブバンド毎のフィードバックに対して、フィードバック量を増やすことなく0.08dBの特性改善が得られている。
上記については単に本発明の原理を示すものである。さらに、多数の変形、変更が当業者にとって可能であり、本発明は上記に示し、説明した正確な構成および応用例に限定されるものではなく、対応するすべての変形例および均等物は、添付の請求項およびその均等物による本発明の範囲とみなされる。
1 無線通信システム
10、20 無線通信装置
11 プレコーディング部
21 指標値制御部

Claims (15)

  1. 送信するデータブロック毎に、受信した指標値に基づくプレコーディング行列を用いてプレコーディングを行うプレコーディング部を含む第1の無線通信装置と、
    いずれかの前記プレコーディング行列を示す前記指標値を、前記第1の無線通信装置へ送信する指標値制御部と、過去に前記指標値制御部で送信した前記指標値に基づくプレコーディング行列を用いてデプレコーディングを行うデプレコーディング部とを含む第2の無線通信装置と、
    を備え、
    前記指標値制御部は、所定の周波数帯に属する全部のサブ周波数帯について又は一部の該サブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した、該所定の周波数帯に属する該複数のサブ周波数帯の数Nよりも少ない数の指標値を、各送信タイミングで前記第1の無線通信装置へ送信し、
    前記プレコーディング部は、受信した指標値の中から、前記指標値を受信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を受信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記プレコーディングを行い、
    前記デプレコーディング部は、過去に前記指標値制御部で送信した前記指標値の中から、前記指標値を送信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を送信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を送信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記デプレコーディングを行い、
    前記プレコーディング部における前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックの周辺に位置する周辺データブロックに対して、前記周辺データブロックの探索優先順位を示す優先順位設定マップを用い、前記周辺データブロックに前記指標値が送信されているか否かを探索して、優先順位の高い前記周辺データブロックの前記指標値を選択することにより行う、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 他の無線通信装置がプレコーディングの際にいずれのプレコーディング行列を使用すべきかを指示する指標値を該他の無線通信装置に送信する指標値制御部と、
    過去に前記指標値制御部で送信した前記指標値に基づくプレコーディング行列を用いてデプレコーディングを行うデプレコーディング部と、
    を備え、
    前記指標値制御部は、所定の周波数帯に属する全部のサブ周波数帯について又は一部の該サブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した、該所定の周波数帯に属する該複数のサブ周波数帯の数Nよりも少ない数の指標値を、各送信タイミングで前記他の無線通信装置へ送信し、
    前記デプレコーディング部は、過去に前記指標値制御部で送信した前記指標値の中から、前記指標値を送信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を送信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を送信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記デプレコーディングを行
    前記プレコーディングにおける前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックの周辺に位置する周辺データブロックに対して、前記周辺データブロックの探索優先順位を示す優先順位設定マップを用い、前記周辺データブロックに前記指標値が送信されているか否かが探索されて、優先順位の高い前記周辺データブロックの前記指標値が選択されることにより行われる、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記指標値制御部は、前記所定の周波数帯に属する前記複数のサブ周波数帯のうち2以上のサブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した指標値を、該所定の周波数帯に属するある1つのサブ周波数帯を用いて、各送信タイミングで前記他の無線通信装置へ送信する、ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記指標値制御部は、前記所定の周波数帯に属する前記複数のサブ周波数帯のうち2以上のサブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した指標値を、該所定の周波数帯に属する該複数のサブ周波数帯のいずれかを順次シフトしながら用いて、各送信タイミングで前記他の無線通信装置へ送信する、ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  5. 前記指標値制御部は、前記所定の周波数帯に属するある1つのサブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した指標値を、該ある1つのサブ周波数帯を用いて、各送信タイミングで前記他の無線通信装置へ送信する、ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  6. 前記指標値制御部は、前記所定の周波数帯に属するある1つのサブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した指標値を、該所定の周波数帯に属する該複数のサブ周波数帯のいずれかを順次シフトしながら用いて、各送信タイミングで前記他の無線通信装置へ送信する、ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  7. 前記指標値制御部は、単一の前記指標値で前記プレコーディングした旨の通知を対向側から受けた場合は、チャネル状態推定の結果をリセットする、
    ことを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  8. 送信するデータブロック毎に、受信した指標値に基づくプレコーディング行列を用いてプレコーディングを行うプレコーディング部、
    を備え、
    前記プレコーディング部は、受信した指標値の中から、前記指標値を受信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を受信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記プレコーディングを行い、
    前記プレコーディング部における前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックの周辺に位置する周辺データブロックに対して、前記周辺データブロックの探索優先順位を示す優先順位設定マップを用い、前記周辺データブロックに前記指標値が送信されているか否かを探索して、優先順位の高い前記周辺データブロックの前記指標値を選択することにより行う、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  9. 前記プレコーディング部における前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックと同じサブ周波数帯について受信した指標値のうち、該指標値を受信していないデータブロックに対して直前に受信した指標値を選択することにより行うことを特徴とする請求項8記載の無線通信装置。
  10. 前記プレコーディング部における前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックと同じ時間について受信した異なる周波数帯についての2つの指標値があるとき、該2つの指標値のうち該指標値を受信していないデータブロックに対してより近い周波数帯の指標値を選択することにより行うことを特徴とする請求項8記載の無線通信装置。
  11. 前記プレコーディング部における前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、複数の補間規則のいずれかにしたがってなされることを特徴とする請求項8記載の無線通信装置。
  12. 前記プレコーディング部は、送受信間のチャネル状態の推定を行う場合、
    時間方向における、受信した前記指標値が連続して現れる前記データブロックのまとまりである指標値連続ブロックの総数で、前記指標値連続ブロックの中に含まれる前記指標値の総数を除算して、時間方向の指標値平均連続数を求め、
    周波数方向における、受信した前記指標値が連続して現れる前記データブロックのまとまりである指標値連続ブロックの総数で、前記指標値連続ブロックの中に含まれる前記指標値の総数を除算して、周波数方向の指標値平均連続数を求め、
    前記時間方向の指標値平均連続数と前記周波数方向の指標値平均連続数とから、時間方向または周波数方向の前記チャネル状態の変動の大小を推定し、推定結果に応じた前記補間規則に切り替えることを特徴とする請求項11記載の無線通信装置。
  13. 前記プレコーディング部は、送受信間のチャネル状態の推定を行う場合、
    時間方向における、受信した前記指標値が連続して現れる前記データブロックのまとまりである指標値連続ブロックの中の指標値連続数毎に、前記指標値連続ブロックの数をカウントし、カウント値の中で最も大きな値の前記指標値連続ブロックに含まれる前記指標値連続数を、時間方向の最高頻度指標値連続数として求め、
    周波数方向における、受信した前記指標値が連続して現れる前記データブロックのまとまりである指標値連続ブロックの中の指標値連続数毎に、前記指標値連続ブロックの数をカウントし、カウント値の中で最も大きな値の前記指標値連続ブロックに含まれる前記指標値連続数を、周波数方向の最高頻度指標値連続数として求め、
    前記時間方向の最高頻度指標値連続数と前記周波数方向の最高頻度指標値連続数とから、時間方向または周波数方向の前記チャネル状態の変動の大小を推定し、推定結果に応じた前記補間規則に切り替えることを特徴とする請求項11記載の無線通信装置。
  14. 前記プレコーディング部は、送信された前記指標値を正常受信できなかった場合は、チャネル状態推定の結果をリセットし、帯域全体で単一の前記指標値が示す前記プレコーディング行列で送信信号に前記プレコーディングを施して、単一の前記指標値で前記プレコーディングしたことを対向側の無線通信装置に通知する、ことを特徴とする請求項8記載の無線通信装置。
  15. 無線通信方法において、
    送信機は、送信するデータブロック毎に、受信した指標値に基づくプレコーディング行列を用いてプレコーディングを行い、
    受信機は、いずれかの前記プレコーディング行列を示す前記指標値を、前記送信機へ送信し、過去に送信した前記指標値に基づくプレコーディング行列を用いてデプレコーディングを行い、
    受信機は、前記指標値の送信時、所定の周波数帯に属する全部のサブ周波数帯について又は一部の該サブ周波数帯についてのチャネル状態の測定結果に基づいて生成した、該所定の周波数帯に属する該複数のサブ周波数帯の数Nよりも少ない数の指標値を、各送信タイミングで前記送信機へ送信し、
    前記送信機は、受信した指標値の中から、前記指標値を受信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を受信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記プレコーディングを行い、
    前記受信機は、過去に指標値制御部で送信した前記指標値の中から、前記指標値を送信していないデータブロックの時間又は周波数に応じて該指標値を送信していないデータブロックに適用する指標値を選択し、該指標値を送信していないデータブロックについては該選択した指標値を用いて前記デプレコーディングを行い、
    前記指標値を受信していないデータブロックに適用する指標値の選択は、該指標値を受信していないデータブロックの周辺に位置する周辺データブロックに対して、前記周辺データブロックの探索優先順位を示す優先順位設定マップを用い、前記周辺データブロックに前記指標値が送信されているか否かを探索して、優先順位の高い前記周辺データブロックの前記指標値を選択することにより行う、
    ことを特徴とする無線通信方法。

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