JP2013038125A - 太陽光発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置スペースを狭めることができるとともに、十分な発電量を得ることができる。
【解決手段】太陽電池パネル11を縦型に設置するとともに、太陽電池パネル11への入射光を補完するための反射鏡12を複数の凸面鏡12aで構成する。反射鏡12を太陽電池パネル11の近傍に設置する。複数の凸面鏡12aで太陽光Sは反射し、太陽電池パネル11の方向への反射光Rの出射域Aが広がるため、太陽光発電装置1の設置スペースを狭めることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネルまたは太陽電池アレイを備えた太陽光発電装置に関する。
太陽電池パネルを用いた太陽光発電装置においては、太陽光を効率よく照射させて発電の高効率化を図るために、太陽電池パネルの受光面は水平面との角度が浅くなるように設置されることが多い。
このため、太陽電池パネルを設置するには広いスペースを必要とすることが多く、建物の屋根など設置場所が限定される。
よって、十分なスペースを確保できないために太陽電池パネルを設置できない場合があった。
この太陽光発電装置における太陽電池パネルの設置スペースの問題を解決するために、太陽光を太陽電池パネルの受光面に導く反射板を別に備えさせ、太陽電池パネルをほぼ鉛直に設置する技術を用いることも考えられる(特許文献1参照)。
特開昭62−285477号公報
しかしながら、上述した従来の太陽光発電装置における太陽電池パネルを設置する技術は、積雪地帯における太陽電池パネルの受光面上の積雪の防止を本来の目的とする技術であるために、太陽電池パネルをほぼ鉛直に設置することで受光面上の積雪を防止することはできても、大きい平板状の反射板や複数の反射板を備えるようにしているので、反射板の分の広いスペースが余計に必要となるという問題があった。
また、上述した従来の技術では、平板状の反射板や凹型の反射板による反射光を用いるので、太陽電池パネルの受光面への入射域が一部分に偏ってしまい、太陽電池パネルの受光面全体には入射されず、太陽光発電装置として十分な発電量を得ることができないという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、設置スペースを狭めることができるとともに十分な発電量を得ることができる太陽光発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の太陽光発電装置は、
縦型に設置され、受光面を有する太陽電池パネルと、
該太陽電池パネルの近傍に配置されるとともに、複数の凸面鏡を有し、該複数の凸面鏡により太陽光を反射した反射光を前記太陽電池パネルの受光面に補完的に入射させる反射鏡とを備えたことを特徴とする。
また、前記凸面鏡は、部分円筒状に形成されるとともに、前記太陽電池パネルの方向に並設されるようにしてもよい。
また、前記凸面鏡は、部分球面状に形成されるようにしてもよい。
また、本発明の太陽光発電装置は、
受光面を有する複数の太陽電池パネルを接続して構成され、縦型に設置された太陽電池アレイと、
該太陽電池アレイの近傍に配置されるとともに、複数の凸面鏡を有し、該複数の凸面鏡により太陽光を反射した反射光を前記太陽電池パネルの受光面に補完的に入射させる反射鏡とを備えたことを特徴とする。
また、前記凸面鏡は、部分円筒状に形成されるとともに、前記太陽電池アレイの方向に並設されるようにしてもよい。
また、前記凸面鏡は、部分球面状に形成されるようにしてもよい。
本発明によれば、設置スペースを狭めることができるとともに十分な発電量を得ることができる太陽光発電装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る太陽光発電装置の構成を表わす側面図である。 本発明の実施形態に係る太陽光発電装置の4つの凸面鏡を有する例の構成を表わす斜視図である。 本発明の実施形態に係る太陽光発電装置における反射鏡による反射光の出射域を説明するための説明図である。 本発明の変形例に係る太陽光発電装置における反射鏡による反射光の出射域を説明するための説明図である。 本発明の太陽電池アレイを備えた太陽光発電装置の設置例を表わす概略図である。
本発明の実施の形態に係る太陽光発電装置について、以下図面を参照して説明する。
本実施の形態に係る太陽光発電装置1は、図1及び図2に示すように、太陽電池パネル11と、太陽電池パネル11への入射光を補完するための複数の凸面鏡12aを有する反射鏡12とを備えている。
太陽電池パネル11は、受光面11aに直接照射された太陽光S、及び、受光面11aに反射鏡12から入射された反射光Rのエネルギーを直接電気エネルギーに変換する。
太陽電池パネル11には、複数枚の図示しない太陽電池素子が接続され配置されており、太陽電池パネル11は例えば強化ガラス、樹脂などで覆われてパッケージ化されている。
太陽電池パネル11は、縦型に設置されており、設置スペースを狭めることができる。
反射鏡12は、基板12b上に並設された複数の凸面鏡12aを有する。凸面鏡12aは、部分円筒状に形成されている。複数の凸面鏡12aは、太陽電池パネル11の方向に並設されている。
反射鏡12は、太陽電池パネル11の近傍に設置されている。反射鏡12を太陽電池パネル11のより近傍に設置することにより、太陽光発電装置1全体の設置スペースを狭めることができる。
太陽光Sは、部分円筒状の凸面鏡12aに反射され、その反射光Rは、図1及び図2に示すように、太陽電池パネル11の受光面11aへ補助的に入射する。
凸面鏡12aによる反射光Rであるために、図3に示すように、太陽電池パネル11の方向への反射光Rの出射域Aは広がり、太陽電池パネル11の受光面11aの全面が出射域A内に含まれる。
このため反射鏡12は、凹面鏡や平板の反射鏡を用いる場合と比べて小さくすることができ、反射鏡12の設置スペースを狭めることができる。
また、凸面鏡12aによる反射光Rは、太陽高度が異なった場合であっても、太陽電池パネル11の受光面11aの全面に入射させることができる。
太陽電池パネル11を縦型に設置することにより、通常の横型の設置をした場合と比べて、そのままでは出力が例えば2/3程度に減ることになるが、この減った出力の分について反射光Rを受光面11aに入射させることで補完する。
太陽電池パネル11の設置角度、反射鏡12の設置角度、反射鏡12の凸面鏡12aの曲率半径,数,大きさ、太陽電池パネル11と反射鏡12の位置関係等は、太陽電池パネル11の受光面11aへの入射光量、太陽電池パネル11及び反射鏡12の設置スペース等を考慮して、適宜、選択、設定する。
なお、図1では太陽光発電装置1が2つの凸面鏡12aを有する例を示したが、図2では太陽光発電装置1が4つの凸面鏡12aを有する例を示している。
このように本実施の形態の太陽光発電装置では、太陽電池パネル11を縦型に設置するとともに、太陽電池パネル11への入射光を補完するための反射鏡12を凸面鏡12aで構成することにより小さくしたので、設置スペースを狭めることができる。
よって、本実施の形態の太陽光発電装置は、従来では設置することができなかった狭いスペースにも設置することができる。
これに加えて、本実施の形態の太陽光発電装置では、反射鏡12を凸面鏡12aで構成するようにしたので、反射光Rの太陽電池パネル11の方向への出射域Aが拡大し、太陽電池パネル11への入射光を十分に補完することができる。
よって、本実施の形態の太陽光発電装置では、十分な発電量を得ることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、部分円筒状の凸面鏡12aを並設する例について説明したが、図4に示すように、反射鏡22が複数の部分球面状の凸面鏡22aを有するようにしてもよい。部分球面状の凸面鏡22aは、基板22b上に並設される。
部分球面状の凸面鏡22aによる反射光R2であるために、太陽電池パネル11の方向への反射光R2の出射域A2は広がり、太陽電池パネル11の受光面11aの全面が出射域A2内に含まれる。
部分球面状の凸面鏡22aを用いると、例えば朝方、夕方などで、太陽電池パネル11に対する太陽光Sの入射角度が大きい場合には、太陽光Sが凸面鏡22aで反射して反射光R2が曲折することにより、太陽電池パネル11の受光面11aにおける集光率が向上する。
また、上記実施の形態では、太陽電池パネル11を用いる例について説明したが、複数の太陽電池パネル11を接続して配列した太陽電池アレイ10を用いた太陽光発電装置に本発明を適用することも可能である。
複数の太陽電池パネル11により構成される太陽電池アレイ10を縦型に設置するとともに、太陽電池パネル11の受光面11aへの入射光を補完するための反射鏡12を複数の凸面鏡12aで構成すればよい。また、図4に示した、複数の部分球面状の凸面鏡22aを有する反射鏡22を用いるようにしてもよい。
例えば、図5に示すように、仮設住宅3が建設された狭い敷地においても、空いている狭いスペースに架台4等を用いて太陽電池アレイ10を備えた太陽光発電装置を設置することができる。
その他にも、太陽電池アレイ10又は太陽電池パネル11を備えた太陽光発電装置は、狭いスペースである、例えば養鶏場、駐輪場、塀、店舗入り口等のひさしの上、高速道路や橋の側面、ベランダ、戸袋の前、電柱、高台にある津波の避難場所等に設置することもできる。
また、本実施の形態では、太陽電池パネル11を縦型に設置する例について説明したが、太陽電池パネル11は鉛直に設置してもよいし、少し傾けて設置するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、反射鏡12が基板12bを備える例について説明したが、反射鏡12は凸面鏡12aのみから構成するようにしてもよい。また、基板12b,22bについては反射部材を用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、反射鏡12が太陽電池パネル11の近傍に設置される例について説明したが、反射鏡12と太陽電池パネル11を接続して一体にしてもよい。
1 太陽光発電装置
10 太陽電池アレイ
11 太陽電池パネル
11a 受光面
12,22 反射鏡
12a,22a 凸面鏡
12b,22b 基板
S 太陽光
R,R2 反射光
A,A2 反射光の出射域
3 仮設住宅
4 架台

Claims (6)

  1. 縦型に設置され、受光面を有する太陽電池パネルと、
    該太陽電池パネルの近傍に配置されるとともに、複数の凸面鏡を有し、該複数の凸面鏡により太陽光を反射した反射光を前記太陽電池パネルの受光面に補完的に入射させる反射鏡とを備えたことを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 前記凸面鏡は、部分円筒状に形成されるとともに、前記太陽電池パネルの方向に並設されたことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
  3. 前記凸面鏡は、部分球面状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
  4. 受光面を有する複数の太陽電池パネルを接続して構成され、縦型に設置された太陽電池アレイと、
    該太陽電池アレイの近傍に配置されるとともに、複数の凸面鏡を有し、該複数の凸面鏡により太陽光を反射した反射光を前記太陽電池パネルの受光面に補完的に入射させる反射鏡とを備えたことを特徴とする太陽光発電装置。
  5. 前記凸面鏡は、部分円筒状に形成されるとともに、前記太陽電池アレイの方向に並設されたことを特徴とする請求項4に記載の太陽光発電装置。
  6. 前記凸面鏡は、部分球面状に形成されたことを特徴とする請求項4に記載の太陽光発電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5816888B1 (ja) * 2014-12-01 2015-11-18 株式会社栄光 太陽光発電設備
JP2023163113A (ja) * 2022-04-27 2023-11-09 深▲セン▼市華宝新能源股▲フン▼有限公司 光反射部材及び太陽光発電システム

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