JP2013036895A - 圧縮機及び冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

【課題】カバー体内で温度センサの位置がずれにくく、圧縮機に対して適切な位置に温度センサを配設することができる圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】圧縮機本体１２と、圧縮機本体１２の外表面に設けられた入力端子１３に接続されるコネクタ１４と、圧縮機本体１２の温度を測定する温度センサ１６と、圧縮機本体１２の外表面に取り付けられ、コネクタ１４と温度センサ１６とを覆うカバー体１８と、カバー体１８に係止して温度センサ１６をカバー体１８との間で挟持するホルダ２０とを備え、カバー体１８の側壁に湾曲部３０が設けられ、ホルダ２０は、温度センサ１６に当接する当接部と、当接部の縁部に設けられ湾曲部３０に摺動して温度センサ１６を挟持する方向への移動を案内するガイド壁３３とを備えることを特徴とする。
【選択図】図２

Description

本実施形態は、圧縮機及び冷蔵庫に関する。

冷蔵庫の冷凍サイクルなどに用いられる圧縮機は、圧縮機本体と、圧縮機本体の外表面に設けられた入力端子に接続される給電用のコネクタと、圧縮機本体の温度を測定する温度センサと、圧縮機本体の外表面に取り付けられるカバー体とを備え、カバー体が、入力端子に接続されたコネクタと温度センサとを覆うように圧縮機本体の外表面に固定されている（例えば、下記特許文献１参照）。

特許文献１の圧縮機では、カバー体に取付ホルダを取り付け、取付ホルダとカバー体との間で温度センサを挟持することでカバー体に対して温度センサを固定しているが、取付ホルダにおいて温度センサに当接する部分の位置が不安定であるため、温度センサの位置がずれる可能性があるという問題がある。

特開２００２−３７３７３４号公報

本発明は上記問題を考慮してなされたものであり、カバー体内で温度センサの位置がずれにくく、圧縮機に対して適切な位置に温度センサを配設することができる圧縮機及びそれを用いた冷蔵庫を提供することを目的とする。

本実施形態に係る圧縮機は、圧縮機本体と、前記圧縮機本体の外表面に設けられた入力端子に接続されるコネクタと、前記圧縮機本体の温度を測定する温度センサと、前記圧縮機本体の外表面に取り付けられ、前記コネクタと前記温度センサとを覆うカバー体と、前記カバー体に係止して前記温度センサを前記カバー体との間で挟持するホルダとを備え、前記カバー体は、側壁に湾曲部を備え、前記ホルダは、前記温度センサに当接する当接面と、前記当接面の縁部に設けられ前記湾曲部に摺動して前記温度センサを挟持する方向への移動を案内するガイド壁とを備えることを特徴とする。

本発明の一実施形態に係る圧縮機が用いられた冷蔵庫の断面図である。 図２の圧縮機の分解斜視図である。 図２の圧縮機におけるカバー体の要部拡大平面図である。 温度センサ及びホルダを取り付けたカバー体の要部拡大図である。 図４のＡ−Ａ断面図である。 ホルダの斜視図である。

以下、図面に基づき本発明の一実施形態につき、圧縮機１０を冷蔵庫１に用いた例について説明する。

本実施形態に係る冷蔵庫１は、図１に示すように、断熱箱体の内部に貯蔵空間を形成してなるものであり、仕切壁により、冷凍室や製氷室の冷凍貯蔵室２、冷蔵室や野菜室の冷蔵貯蔵室３など複数の貯蔵室に区分されている。

貯蔵空間の後部には、冷凍貯蔵室２を冷却するための冷凍用蒸発器４と、冷凍貯蔵室２の冷気を循環するための冷凍用ファン６と、冷蔵貯蔵室３を冷却するための冷蔵用蒸発器５と、冷蔵貯蔵室３の冷気を循環するための冷蔵用ファン７が設けられている。

冷凍用蒸発器４および冷蔵用蒸発器５は、冷蔵庫本体背面下部の機械室８に設置した圧縮機１０から供給される冷媒によって冷却される。

圧縮機１０は、図２に示すように、圧縮機本体１２と、給電用コネクタ１４と、温度センサ１６と、カバー体１８と、ホルダ２０を備える。

圧縮機本体１２の外側面には、圧縮機本体１２内に収納されたモータ（不図示）に接続された入力端子１３が突設されている。

給電用コネクタ１４は、リード線２２を介して外部電源装置（不図示）に接続されており、圧縮機本体１２の外側面に設けられた入力端子１３に嵌合され、圧縮機本体１２内に収納されたモータに外部電源装置からの三相交流電力を供給する。

温度センサ１６は、例えば、金属製の円筒状のケース１６ａ内にバイメタルを配置して構成されるものであり、ケース１６ａの一端側が他端側に比べて径の大きな段付きの円筒状に設けられている。ケース１６ａの一端側は、温度を検出するための感熱部１６ｂをなしており、圧縮機本体１２の外側面に対向して配置され、伝熱部材３７を介して圧縮機本体１２に当接する。

温度センサ１６は、ケース１６ａの他端側からリード線２４が接続された一対の接続端子２５が突出しており、冷蔵庫１が有する制御装置にリード線２４を介して接続されている。

カバー体１８は、例えば、ポリプロピレンやポリカーボネート等の合成樹脂材料の射出成形体であって、圧縮機本体１２に対向する面が開放する箱形状をなしており、その内部に図３及び図５に示すような載置部２７と、係止爪２９と、湾曲部３０とが設けられている。カバー体１８は、圧縮機本体１２に設けられたブラケット２６に固定され、給電用コネクタ１４および温度センサ１６を覆うように圧縮機本体１２の外表面に取り付けられる。給電用コネクタ１４のリード線２２および温度センサ１６のリード線２４は、カバー体１８に設けられた導出部（不図示）からカバー体１８の外部へ引き出されている。

載置部２７は、カバー体１８の内底面（圧縮機本体１２の外表面に対向する面）１８ａから突出する一対の突条を備え、該突条を一対の接続端子２５によって挟み込むようにケース１６ａが載置されており、一対の接続端子２５の間において載置部２７が温度センサ１６に当接する。

係止爪２９は、カバー体１８の内底面１８ａから突出し、ホルダ２０に設けられた係止孔２８に係止することで、カバー体１８にホルダ２０を固定する。

湾曲部３０は、カバー体１８の側壁が外方に円弧状に膨らんで形成され、湾曲部内面３０ａにホルダ２０が摺動する。また、湾曲部内面３０ａには、係止爪２９によってカバー体１８に固定されたホルダ２０を支持する受け部３１が突出形成されている。

ホルダ２０は、例えば、ポリプロピレンやポリカーボネート等の合成樹脂材料の射出成形体であって、図４〜図６に示すように、温度センサ１６の感熱部１６ｂに当接する当接部３２と、当接部３２の縁部に設けられたガイド壁３３及び取付部３６とを備える。

当接部３２は、ホルダ２０をカバー体１８に固定した時に温度センサ１６の感熱部に当接して温度センサ１６を載置部２７との間で挟持する。当接部３２には、温度センサ１６の感熱部１６ｂの直径より小さい口径の開口部３４が穿設されており、温度センサ１６の感熱部１６ｂに貼付された伝熱部材３７が開口部３４を通って当接部３２より圧縮機本体１２側へ突出している。なお、温度センサ１６の感熱部１６ｂに対する伝熱部材３７の貼付は、例えば、伝熱部材３７を磁磁石で構成しその磁気吸引力で行ったり、あるいは、伝熱部材３７に付着させた接着剤によって行っても良い。

当接部３２には、開口部３４の周囲に載置部２７へ向けて延びる保持部３５が設けられており、載置部２７に載置された温度センサ１６のケース１６ａを取り囲んで温度センサ１６の位置ずれを防止するようになっている。

当接部３２においてカバー体１８の湾曲部３０に対向する縁部は、湾曲部内面３０ａに沿った円弧状に設けられ該湾曲部内面３０ａを摺動するガイド壁３３が形成されている。このガイド壁３３は、湾曲部内面３０ａに摺動して載置部２７との間で温度センサ１６を挟持する方向Ｘへの移動を案内する。ガイド壁３３には、当接部３２に設けられ開口部３４に繋がるスリット３８が開口している。

また、当接部３２の縁部には、カバー体１８の内底面１８ａに向けて延びる取付部３６が設けられており、カバー体１８に設けられた係止爪２９が係止する係止孔２８が取付部３６の先端部に穿設されている。

なお、本実施形態では、載置部２７に向けて延びる保持部３５を当接部３２に設け、保持部３５の内方に温度センサ１６を配置したが、当接部３２に保持部３５を設けることなく、当接部３２の縁部に設けたガイド壁３３の内方に温度センサ１６を配置してもよく、寸法の一例を挙げると、外径が１６ｍｍ〜２６ｍｍの温度センサ１６を採用し、開口部３４の口径が１６ｍｍより小さく、円弧状に設けられたガイド壁３３の半径が２６ｍｍより大きく設けられている。

以上のような構成の圧縮機１０を組み立てるには、まず、圧縮機本体１２に設けられた入力端子１３に給電用コネクタ１４を挿入固定する。

また、一対の接続端子２５の間において載置部２７が温度センサ１６に当接するように温度センサ１６を載置部２７に載置した後、カバー体１８の湾曲部内面３０ａにホルダ２０のガイド壁３３を方向Ｘへ摺動させながら載置部２７に載置された温度センサ１６に当接部３２を接近させ、ホルダ２０の係止孔２８をカバー体１８の係止爪２９に係止させてホルダ２０をカバー体１８に固定することで、ホルダ２０の当接部３２とカバー体１８の載置部２７との間で温度センサ１６を挟持する。

そして、カバー体１８に固定された温度センサ１６のリード線２４を、温度センサ１６とカバー体１８の内底面１８ａとの隙間から引き出して内底面１８ａを沿わせて配線し、不図示の導出部からカバー体１８の外部へ引き出す。

そして、ホルダ２０に設けられた開口部３４から温度センサ１６の感熱部１６ｂに伝熱部材３７を貼付した後、温度センサ１６を配設したカバー体１８をブラケット２６に係止固定することで圧縮機１０が組み立てられる。

以上のように本実施形態の圧縮機１０では、カバー体１８との間で温度センサ１６を挟持するホルダ２０がカバー体１８の係止爪２９に係止するとともに、ホルダ２０をカバー体１８に係止する際に当接部３２の縁部に設けられたガイド壁３３がカバー体１８の湾曲部内面３０ａに摺動してホルダ２０の移動を案内する。これにより、カバー体１８に取り付けられたホルダ２０は当接部３２の位置が安定するため、温度センサ１６の位置がずれにくくなり、圧縮機外表面の適切な位置に温度センサ１６を配設することができる。

また、本実施形態の圧縮機１０では、開口部３４から延びてガイド壁３３に開口するスリット３８が当接部３２に設けられているため、ガイド壁３３がカバー体１８の湾曲部内面３０ａに摺動する際にスリット３８の間隔を押し縮められながらカバー体１８が位置決めされ、当接部３２に製造上の寸法ばらつきがあってもホルダ２０をカバー体１８に取付可能となるとともに、当接部３２が所望の位置で温度センサ１６を保持することができ、圧縮機外表面の適切な位置に温度センサ１６を配設することができる。

また、本実施形態の圧縮機１０では、カバー体１８の載置部２７が、温度センサ１６に設けられた一対の接続端子２５の間で当接しているため、載置部２７に温度センサ１６を載置してからホルダ２０をカバー体１８に取り付けるまでの間に温度センサ１６の位置ずれにくい。

また、本実施形態の圧縮機１０では、温度センサ１６が感熱部１６ｂに貼付された伝熱部材３７を介して圧縮機本体１２に当接するするため、圧縮機１０の温度の検出精度を向上させることができる。

なお、上記した実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

１…冷蔵庫 ２…冷凍貯蔵室 ３…冷蔵貯蔵室
４…冷凍用蒸発器 ５…冷蔵用蒸発器 ６…冷凍用ファン
７…冷蔵用ファン ８…機械室 １０…圧縮機
１２…圧縮機本体 １３…入力端子 １４…給電用コネクタ
１６…温度センサ １６ａ…ケース １６ｂ…感熱部
１８…カバー体 １８ａ…内底面 ２０…ホルダ
２２…リード線 ２４…リード線 ２５…接続端子
２６…ブラケット ２７…載置部 ２８…係止孔
２９…係止爪 ３０…湾曲部 ３０ａ…湾曲部内面
３１…受け部 ３２…当接部 ３３…ガイド壁
３４…開口部 ３５…保持部 ３６…取付部
３７…伝熱部材 ３８…スリット

Claims (6)

1. 圧縮機本体と、
   前記圧縮機本体の外表面に設けられた入力端子に接続されるコネクタと、
   前記圧縮機本体の温度を測定する温度センサと、
   前記圧縮機本体の外表面に取り付けられ、前記コネクタと前記温度センサとを覆うカバー体と、
   前記カバー体に係止して前記温度センサを前記カバー体との間で挟持するホルダとを備え、
   前記カバー体は、側壁に湾曲部を備え、
   前記ホルダは、前記温度センサに当接する当接部と、前記当接部の縁部に設けられ前記湾曲部に摺動して前記温度センサを挟持する方向への移動を案内するガイド壁とを備えることを特徴とする圧縮機。
2. 前記当接部にスリットが形成されていることを特徴とする請求項１に記載の圧縮機。
3. 前記温度センサは、前記カバー体に対向する面から突出しリード線を接続する一対の接続端子を備え、
   前記カバー体は、前記温度センサが載置される載置部を備え、前記載置部が前記一対の接続端子の間において前記温度センサに当接することを特徴とする請求項１又は２に記載の圧縮機。
4. 前記温度センサは、前記圧縮機本体に対向する対向面に伝熱部材が貼付され、前記伝熱部材を介して前記圧縮機本体に当接することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の圧縮機。
5. 前記ガイド壁は、前記ホルダを挟持する方向から見て円弧状をなしており、
   前記温度センサは、前記ガイド壁の内方に配設されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の圧縮機。
6. 請求項１〜５のいずれか１項に記載の圧縮機を備えることを特徴とする冷蔵庫。

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