JP2013036008A - バイオマスの熱分解装置及び熱分解方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】充填移動層1の上部から下部に向って順に形成される、供給されたバイオマスを乾燥する乾燥領域、バイオマスを熱分解してガスとタールを生成する熱分解領域、熱分解により発生した固定炭素をガス化する還元領域そして未燃の固定炭素及びバイオマスを部分酸化してガス化反応に必要な熱を発生する酸化領域のうち、乾燥領域の層厚を調整する乾燥領域層厚調整手段2、7、8を有し、該乾燥領域層厚調整手段は、乾燥領域の層厚を、熱分解領域におけるバイオマスの棚吊りの発生を抑制するために十分な圧力を下方の層に与えるために必要な乾燥領域の層厚の下限以上とするとともに、乾燥領域においてバイオマスを乾燥させるとともに、熱分解領域で生成したタールの大部分を通過させるように乾燥領域の層厚の上限以下に調整するように設定されている。
【選択図】図1
Description
竪型の熱分解炉の上部からバイオマスを供給してバイオマスの充填移動層を該熱分解炉内に形成し、該熱分解炉の下部からガス化剤を供給し、充填移動層の降下するバイオマスを、上昇するガス化剤と向流接触させ熱分解させて生成ガスとタールを得る熱分解炉を備えるバイオマス熱分解装置において、
充填移動層の上部から下部に向って順に形成される、供給されたバイオマスを乾燥する乾燥領域、バイオマスを熱分解してガスとタールを生成する熱分解領域、熱分解により発生した固定炭素をガス化する還元領域そして未燃の固定炭素及びバイオマスを部分酸化してガス化反応に必要な熱を発生する酸化領域のうち、乾燥領域の層厚を調整する乾燥領域層厚調整手段を有し、該乾燥領域層厚調整手段は、乾燥領域の層厚を、熱分解領域におけるバイオマスの棚吊りの発生を抑制するために十分な圧力を下方の層に与えるために必要な乾燥領域の層厚の下限以上とするとともに、乾燥領域においてバイオマスを乾燥させるとともに、熱分解領域で生成したタールの大部分を通過させるように乾燥領域の層厚の上限以下に調整するように設定されていることを特徴とするバイオマスの熱分解装置。
竪型の熱分解炉の上部からバイオマスを供給してバイオマスの充填移動層を該熱分解炉内に形成し、該熱分解炉の下部からガス化剤を供給し、充填移動層の降下するバイオマスを、上昇するガス化剤と向流接触させ熱分解させて生成ガスとタールを得るバイオマス熱分解方法において、
充填移動層の上部から下部に向って順に、供給されたバイオマスを乾燥する乾燥領域、バイオマスを熱分解してガスとタールを生成する熱分解領域、熱分解により発生した固定炭素をガス化する還元領域そして未燃の固定炭素及びバイオマスを部分酸化してガス化反応に必要な熱を発生する酸化領域を形成し、乾燥領域の層厚を、熱分解領域におけるバイオマスの棚吊りの発生を抑制するために十分な圧力を下方の層に与えるために必要な乾燥領域の層厚の下限以上とするとともに、乾燥領域においてバイオマスを乾燥させるとともに、熱分解領域で生成したタールの大部分を通過させるように乾燥領域の層厚の上限以下に調整することを特徴とするバイオマスの熱分解方法。
バイオマス供給装置2により、熱分解炉1に、バイオマスが該熱分解炉1の上部から供給されると、熱分解炉1内にバイオマスが堆積した充填移動層が形成される。この充填移動層は上部から乾燥領域、熱分解領域、還元領域、酸化領域を形成するようになり、熱分解反応の進行に応じてバイオマスは充填移動層上部から下部へと下降する。各領域での好適な温度は、乾燥領域で80〜100℃、熱分解領域で150〜800℃、還元領域で800〜1100℃、そして酸化領域で1100〜1300℃である。
バイオマス熱分解処理量(単位時間当りの量)はガス化剤の供給量で規定され、所定の処理量が設定される。これに対応して充填移動層の高さが設定されると、これに見合った乾燥領域の高さが設定され、そして乾燥領域の層厚の上下限範囲(標準層厚の範囲)が設定される。
このようにして、熱分解炉1で生成されガス排出口3から取り出された生成ガスは、冷却器4にもたらされ、冷却によってタールと水分が凝集されて気液分離される。液状分は比重分離器5へ送られ、残った生成ガス分は可燃ガスとして冷却器4から送り出され燃料等の使用に供される。一方、液状分は比重分離器5で比重差によって軽質タールと水と、重質タールに分離された後にそれぞれ取り出される。重質タール(非水溶性タール)はC重油の代替燃料として利用可能である。
竪型熱分解炉(炉内径300mm)において、ガス化操業を行う際の充填移動層の層高と同じ3.2mとし、乾燥領域の層厚を2.2mとした。乾燥領域でタールの大部分が捕捉され、タール収率は4.2wt%であった。
充填移動層の層高を比較例の60%にまで低下させ、乾燥領域の層厚を比較例の40%程度である0.9mとした。バイオマスの供給量そしてガス化剤供給量を比較例の場合と同じとした。乾燥領域の層厚を小さくすることにより、タールの大部分を通過させ、タール収率を7.7wt%と比較例の1.8倍に増加することが確認された。
実施例1に対して、バイオマス供給量、ガス化剤供給量をそれぞれ1.4倍に増加して、タール収率を13.7wt%と比較例の3.3倍に増加させることができた。
実施例1に対して、バイオマス供給量を1.9倍、ガス化剤供給量を1.8倍に増加して、タール収率を18.2wt%と比較例の4.3倍に増加させることができた。
実施例1に対して、バイオマス供給量を1.9倍、ガス化剤供給量を2倍に増加して、タール収率を20.1wt%と比較例の4.8倍に増加させることができた。空塔ガス線速度が60cm/sを上回るガス化剤供給量としたときに、棚吊りが生じた。
2 バイオマス供給量調整装置(バイオマス供給装置)
7 ガス化剤供給量調整装置(空気ブロワ)
8 ガス化剤供給量調整装置(水蒸気ブロワ)
Claims (5)
- 竪型の熱分解炉の上部からバイオマスを供給してバイオマスの充填移動層を該熱分解炉内に形成し、該熱分解炉の下部からガス化剤を供給し、充填移動層の降下するバイオマスを、上昇するガス化剤と向流接触させ熱分解させて生成ガスとタールを得る熱分解炉を備えるバイオマス熱分解装置において、
充填移動層の上部から下部に向って順に形成される、供給されたバイオマスを乾燥する乾燥領域、バイオマスを熱分解してガスとタールを生成する熱分解領域、熱分解により発生した固定炭素をガス化する還元領域そして未燃の固定炭素及びバイオマスを部分酸化してガス化反応に必要な熱を発生する酸化領域のうち、乾燥領域の層厚を調整する乾燥領域層厚調整手段を有し、該乾燥領域層厚調整手段は、乾燥領域の層厚を、熱分解領域におけるバイオマスの棚吊りの発生を抑制するために十分な圧力を下方の層に与えるために必要な乾燥領域の層厚の下限以上とするとともに、乾燥領域においてバイオマスを乾燥させるとともに、熱分解領域で生成したタールの大部分を通過させるように乾燥領域の層厚の上限以下に調整するように設定されていることを特徴とするバイオマスの熱分解装置。 - 乾燥領域層厚調整手段は、バイオマス供給量調整装置とガス化剤供給量調整装置を有していることとする請求項1に記載のバイオマスの熱分解装置。
- バイオマス供給量調整装置及び/又はガス化剤供給量調整装置は、乾燥領域の温度を80℃以上100℃以下に設定することとする請求項1または請求項2に記載のバイオマスの熱分解装置。
- ガス化剤供給量調整装置は、熱分解炉内の内容物の不存在時にガス化剤が熱分解炉内を1000℃で上昇するとしたときの空塔ガス線速度を40〜60cm/sに設定することとする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のバイオマスの熱分解装置。
- 竪型の熱分解炉の上部からバイオマスを供給してバイオマスの充填移動層を該熱分解炉内に形成し、該熱分解炉の下部からガス化剤を供給し、充填移動層の降下するバイオマスを、上昇するガス化剤と向流接触させ熱分解させて生成ガスとタールを得るバイオマス熱分解方法において、
充填移動層の上部から下部に向って順に、供給されたバイオマスを乾燥する乾燥領域、バイオマスを熱分解してガスとタールを生成する熱分解領域、熱分解により発生した固定炭素をガス化する還元領域そして未燃の固定炭素及びバイオマスを部分酸化してガス化反応に必要な熱を発生する酸化領域を形成し、乾燥領域の層厚を、熱分解領域におけるバイオマスの棚吊りの発生を抑制するために十分な圧力を下方の層に与えるために必要な乾燥領域の層厚の下限以上とするとともに、乾燥領域においてバイオマスを乾燥させるとともに、熱分解領域で生成したタールの大部分を通過させるように乾燥領域の層厚の上限以下に調整することを特徴とするバイオマスの熱分解方法。
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JP2000517409A (ja) * | 1996-09-02 | 2000-12-26 | フィオテル・オサク・ユキチュア | 炭化水素含有廃棄物の処理方法 |
JP2006242535A (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 移動床ガス化炉への被処理物の供給方法および移動床ガス化炉 |
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