JP2013030851A - 光軸方向特定方法、光軸方向特定装置、及び光軸方向特定プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本願発明の光軸方向特定方法は、主画像を取得する主画像取得工程と、参照画像を取得する参照画像取得工程と、参照用カメラの位置と参照用カメラの撮像方向とを取得する空間情報取得工程と、参照画像の中から主画像と照合する照合部分を抽出するとともに、照合部分の中から主画像の中心点を求める画像照合工程と、画像照合工程によって求められた主画像の中心点と、空間情報取得工程によって取得された参照用カメラの位置及び撮像方向に、基づいて撮像用カメラの光軸方向を特定する光軸方向特定工程と、を備えた方法である。
【選択図】図1
Description
(1)撮影位置や撮像方向(光軸方向)が特定できるので、同じような風景の写真(撮影画像)が撮影されたとしても、既存の地形データを併用することでそれぞれ撮影した場所を容易に特定することができる。
(2)撮像方向(光軸方向)を計測するための計器(電子コンパスや方位センサなど)を必要とせず、経済性に優れ、しかも装置が小型化するため手軽に持ち運びできる。
(3)電子コンパスを用いないので、航空機内など局所的に強く帯磁された磁場が存在しても、これに影響されることなく、精度よく撮像方向(光軸方向)を特定することができる。
(4)静止して撮影した場合に限らず、移動中に撮影した画像の撮像方向(光軸方向)も特定することができるので、極めて汎用的である。
(5)レーザ距離計と併用した場合、併せてレーザの照射方向も把握できるので、高価なIMUを搭載する必要がなく、経済性に優れる。
図1は、本願発明の光軸方向特定装置1によって崩壊地Aを撮像する状況を示した説明図である。光軸方向特定装置1の構成要素である撮像用カメラ2によって画像を取得すると同時に参照用カメラ3でも画像を取得し、これらの画像を照合した結果と予め取得された参照用カメラ3の位置及び撮像方向に基づいて、撮像用カメラ2の撮像方向(光軸方向)を求めるものである。以下便宜上、撮像用カメラ2によって取得された画像を「主画像」、参照用カメラ3によって取得された画像を「参照画像」という。なお、図1では光軸方向特定装置1の構成要素のうち撮像用カメラ2と参照用カメラ3を図示しており、他の構成要素である位置計測手段、方位計測手段、画像照合手段、光軸方向特定手段はその図示を省略している。
図2は、本願発明の光軸方向特定装置1の構成を示したモデル図である。この図に示すように光軸方向特定装置1は、撮像用カメラ2、参照用カメラ3、位置計測手段5、方位計測手段6、制御手段7を構成要素として備えている。
図3は、参照画像と主画像の照合方法を説明するためのモデル図であり、(a)は参照用カメラ3で撮像した参照画像のモデル図、(b)は撮像用カメラ2で撮像した主画像のモデル図である。
feature transform)特徴値によるマッチングを採用することもできる。SIFT特徴量とは、スケール(大きさ、移動、回転)に依存しない特徴量のことであり、そのため主画像G2のダウンサンプリングを行う必要がなく、主画像G2で直接照合させることができるので好適である。
図3に示す参照画像G1の中から主画像G2に相当する「照合部分」を抽出すると、さらにこの照合部分の中から主画像G2の中心点に相当する点を求める。具体的には、主画像G2の画素のうち中心点が存在する画素(以下、「中心画素」という。)を選出し、この中心画素の相当する画素(以下、「中心相当画素」という。)を照合部分の中から抽出する。
なおここでいう「中心点」とは、撮像用カメラ2の光軸が通過する点であり、主画像G2内に設定される点のことである。
撮像用カメラ2の光軸方向を特定できることを利用して、レーザ距離計を併用することができる。すなわち、レーザ距離計の照射方向が、撮像用カメラ2の光軸方向と略平行(平行含む)となるように、レーザ距離計で計測すればその照射方向は容易に特定できるわけである。従って、通常は必要となる、レーザ距離計のための姿勢計測装置(IMUなど)を使用する必要がない。特に、光軸方向特定装置1のプラットフォーム8が自動車のようにある程度水平姿勢にあることを前提できる場合には、前記したように方位計測手段6としてIMUを用いる必要がないので、IMUを設置することなくレーザ距離計測が可能となり、経済的に極めて有利な効果を奏する。
図1及び図2に基づいて、本願発明の第1の実施例について説明する。
(1)航空機4の所定位置に、参照用カメラ3、GPS(位置計測手段5)のアンテナ部5aとレシーバ部5b、IMU(方位計測手段6)をそれぞれ固定する。このとき、参照用カメラ3とアンテナ部5aはできるだけ近い(平面的に近い)位置に固定する。また、参照用カメラ3の撮像方向と、航空機4の飛行方向との関係を把握しておく。
(2)さらに航空機4内に、外部出力装置9が接続された制御手段7を設置し、撮像用カメラ2を手持ちにした撮像者が乗り込む。
(3)航空機4による飛行中に、撮像用カメラ2で崩壊地Aを含む主画像を取得する。同時に、自動的かつ定期的に参照用カメラ3でも崩壊地Aを含む参照画像を取得する。
(4)また飛行中は、自動的かつ定期的にGPSで位置座標が計測されるとともに、IMUでも航空機4の姿勢が計測されている。
(5)崩壊地Aを含む参照画像を取得した時刻(あるいは最も近い時刻)に計測された位置座標と航空機4の姿勢結果に基づいて、参照用カメラ3の位置と撮像方向を特定する。
(6)参照画像の中から主画像と照合する照合部分を抽出し、照合部分の中から中心相当画素とこれに対応する視線方向を抽出し、これをもって撮像用カメラ2の光軸方向とする。
(7)このように特定された撮像用カメラ2の光軸方向や、主画像、参照画像が、航空機4の飛行中、外部出力装置9に出力される。
次に、本願発明の第2の実施例について説明する。
(1)自動車の所定位置に、参照用カメラ3、GPS(位置計測手段5)のアンテナ部5aとレシーバ部5b、これとは異なる位置に他のGPS(方位計測手段6)をそれぞれ固定する。このとき、参照用カメラ3とアンテナ部5aはできるだけ近い(平面的に近い)位置に固定する。また、上記2点のGPSレシーバは自動車の前進方向に並ぶように設置するとともに、参照用カメラ3の撮像方向と自動車の前進方向との関係を把握しておく。
(2)さらに自動車内に、外部出力装置9が接続された制御手段7を設置し、撮像用カメラ2を手持ちにした撮像者が乗り込む。
(3)自動車を停止させ、撮像用カメラ2で崩壊地Aを含む主画像を取得する。同時に、自動的かつ定期的に参照用カメラ3でも崩壊地Aを含む参照画像を取得する。
(4)また参照用カメラ3での撮像中は、自動的かつ定期的にGPSで位置座標(2点分)が計測される。2点のGPSを計測することによって、自動車の前進方向を特定することができる。
(5)計測された位置座標(2点分)に基づいて、参照用カメラ3の位置と撮像方向を特定する。
(6)参照画像の中から主画像と照合する照合部分を抽出し、照合部分の中から中心相当画素とこれに対応する視線方向を抽出し、これをもって撮像用カメラ2の光軸方向とする。
(7)このように特定された撮像用カメラ2の光軸方向や、主画像、参照画像が、外部出力装置9に出力される。
2 撮像用カメラ
3 参照用カメラ
4 航空機
5 位置計測手段
5a (GPSの)アンテナ部
5b (GPSの)レシーバ部
6 方位計測手段
7 制御手段
8 プラットフォーム
9 外部出力装置
A 崩壊地
C1 (参照用カメラの)ccdイメージセンサ
C2 (撮像用カメラの)ccdイメージセンサ
G1 参照用画像
G2 主画像
G2’(ダウンサンプリングを行った結果の)主画像
L1 (参照用カメラの)撮像方向
L2 (撮像用カメラの)光軸方向
O1 (参照用カメラの)レンズ位置
O2 (撮像用カメラの)レンズ位置
Claims (7)
- 撮像用カメラによって取得した主画像と、参照用カメラで取得した参照画像と、を照合することで撮像用カメラの光軸方向を特定する方法であって、
前記撮像用カメラは前記参照用カメラに比して高い解像度を具備し、前記参照用カメラは前記撮像用カメラに比して広角な撮像が可能であり、
前記撮像用カメラによって前記主画像を取得する主画像取得工程と、
前記参照用カメラによって前記参照画像を取得する参照画像取得工程と、
前記参照用カメラの位置と参照用カメラの撮像方向とを取得する空間情報取得工程と、
前記参照画像の中から前記主画像と照合する照合部分を抽出するとともに、この照合部分の中から主画像の中心点を求める画像照合工程と、
前記画像照合工程によって求められた主画像の中心点と、前記空間情報取得工程によって取得された参照用カメラの位置及び撮像方向と、に基づいて撮像用カメラの光軸方向を特定する光軸方向特定工程と、
を備えたことを特徴とする光軸方向特定方法。 - 前記参照用カメラが移動体に固定されるとともに、前記主画像は該移動体上で撮像用カメラによって取得され、
前記主画像取得工程と前記参照画像取得工程と前記空間情報取得工程は、前記移動体の移動中に行われ、
前記光軸方向特定工程では、前記画像照合工程によって求められた前記主画像の中心点と、該中心点に係る参照画像取得時における参照用カメラの位置及び撮像方向と、に基づいて撮像用カメラの光軸方向が特定されることを特徴とする請求項1記載の光軸方向特定方法。 - レーザ距離計の照射方向と、前記撮像用カメラの光軸方向と、を平行又は略平行としたうえで、該レーザ距離計によって距離計測を行うレーザ測距工程を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光軸方向特定方法。
- 撮像用カメラによって取得した主画像と、参照用カメラで取得した参照画像と、を照合することで撮像用カメラの光軸方向を特定する装置であって、
前記参照用カメラに比して高い解像度を具備する前記撮像用カメラと、
前記撮像用カメラに比して広角な撮像が可能である前記参照用カメラと、
前記参照用カメラの位置を取得する位置計測手段と、
前記参照用カメラの撮像方向を特定可能な姿勢情報を取得する方位計測手段と、
前記参照用カメラによって取得された前記参照画像の中から、前記撮像用カメラによって取得された前記主画像と照合する照合部分を抽出するとともに、この照合部分の中から主画像の中心点を求める画像照合手段と、
前記画像照合手段によって求められた主画像の中心点と、前記位置計測手段によって取得された参照用カメラの位置と、前記方位計測手段によって取得された姿勢情報と、に基づいて撮像用カメラの光軸方向を特定する光軸方向特定手段と、
を備えたことを特徴とする光軸方向特定装置。 - 前記参照用カメラが移動体に固定されるとともに、前記位置計測手段及び前記方位計測手段が該移動体に搭載され、
前記撮像用カメラ及び前記参照用カメラは、前記移動体の移動中に撮像可能であり、
前記位置計測手段は前記移動体の移動中に前記参照用カメラの位置を取得可能であるとともに、前記方位計測手段は前記移動体の移動中に前記姿勢情報を取得可能であり、
前記光軸方向特定手段は、前記画像照合手段によって求められた前記主画像の中心点と、該中心点に係る参照画像取得時における参照用カメラの前記位置及び前記姿勢情報と、に基づいて撮像用カメラの光軸方向を特定することを特徴とする請求項4記載の光軸方向特定装置。 - レーザ距離計を備え、
前記レーザ距離計は、前記撮像用カメラの光軸方向と平行又は略平行に、レーザを照射して、距離計測可能であることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の光軸方向特定装置。 - 撮像用カメラによって取得した主画像と、参照用カメラで取得した参照画像と、を照合することで撮像用カメラの光軸方向を特定するプログラムであって、
前記参照用カメラに比して高い解像度を具備する前記撮像用カメラで取得された前記主画像を読み込む機能と、
前記撮像用カメラに比して広角な撮像が可能である前記参照用カメラで取得された前記参照画像を読み込む機能と、
前記参照用カメラの位置情報を読み込む機能と、
前記参照用カメラの撮像方向を特定可能な姿勢情報を読み込む機能と、
前記参照画像の中から、前記主画像と照合する照合部分を抽出するとともに、この照合部分の中から主画像の中心点を求める画像照合機能と、
前記画像照合機能によって求められた主画像の中心点と、該中心点に係る参照画像取得時における参照用カメラの前記位置情報及び前記姿勢情報と、に基づいて撮像用カメラの光軸方向を特定する光軸方向特定機能と、
を備えたことを特徴とする光軸方向特定プログラム。
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