JP2013030589A - 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、圧電デバイス、および電子機器 - Google Patents

電子デバイスの製造方法、電子デバイス、圧電デバイス、および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013030589A
JP2013030589A JP2011165133A JP2011165133A JP2013030589A JP 2013030589 A JP2013030589 A JP 2013030589A JP 2011165133 A JP2011165133 A JP 2011165133A JP 2011165133 A JP2011165133 A JP 2011165133A JP 2013030589 A JP2013030589 A JP 2013030589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic device
pad
mounting electrode
lead frame
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011165133A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5849494B2 (ja
JP2013030589A5 (ja
Inventor
Mitsuharu Tabata
満治 田畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011165133A priority Critical patent/JP5849494B2/ja
Publication of JP2013030589A publication Critical patent/JP2013030589A/ja
Publication of JP2013030589A5 publication Critical patent/JP2013030589A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5849494B2 publication Critical patent/JP5849494B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Landscapes

  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】個片化の際に露出するリードフレームの変質によるハンダ付け性の劣化を防止することが可能な電子デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】パッド部12の表面と段差を有し、パッド部に囲まれた凹部17が備えられた実装電極部11が形成され、表面に金属膜13が形成されたリードフレーム20を用意し、パッド部12の表面および凹部を露出するように、樹脂による封止部としてのモールド樹脂16Mを形成し、パッド部と凹部および封止部16を切断して個片の半導体装置10を得る電子デバイスとしての半導体装置10の製造方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子デバイスの製造方法、電子デバイス、圧電デバイス、およびそれらを用
いた電子機器に関する。
従来から、電子デバイスの製造方法として、銅(Cu)などの導電素材から形成された
リードフレームに、電子デバイスパッケージの配線部(配線パターンとも言う)複数個を
一定の規則で配列形成し、このリードフレームに、例えば半導体素子を搭載し、電気的接
続(例えば、ワイヤーボンディング)を行った後に、全体を樹脂で封止し、その後ダイシ
ングブレードなどによって切断を行い、電子デバイスパッケージ毎に個片化する方式が用
いられていた(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、上述と同様な製造方法を用いた圧電デバイスの一例として、デ
バイスパッケージの内部に圧電振動子とICチップ(半導体素子)とを収納し、個片化さ
れた圧電発振器の製造方法が開示されている。
特開2003−37236号公報 特開2007−43462号公報
上述のいずれの製造方法においても、リードフレームに半導体素子、圧電振動子などの
素子を搭載した後、全体を樹脂で封止して成形固化し、その後ダイシングブレードなどに
よってリードフレームおよび樹脂の切断を行う。このため、リードフレーム切断面はリー
ドフレームの素材(下地金属)が露出することになる。リードフレームの素材が露出した
切断面(露出面)は、その後空気中の酸素などと反応し、その表面に酸化膜などの変質層
が形成されてしまう。このリードフレームの切断面(露出面)は、電子デバイスなどを実
装基板にハンダ付けする際のハンダフィレット(ハンダの裾引き形状)を形成する面とな
る。しかしながら、変質層が形成された面はハンダの濡れ性が悪いため、ハンダ付け強度
を高めるためのハンダフィレットが形成し難く、電子デバイスなどの実装基板に対するハ
ンダ付け強度が弱くなってしまう虞があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電子デバイスの製造方法は、パッド部と、前記パッド部に
囲まれた凹部または貫通穴の少なくともいずれか一方を備えた窪み部が備えられた実装電
極部が形成され、前記窪み部の内面に金属膜が形成されたリードフレームを用意するステ
ップと、前記リードフレームに電子部品を接続するステップと、前記パッド部の表面およ
び前記窪み部を露出するように、封止材により前記電子部品と前記実装電極部の側面を覆
い、封止部を形成するステップと、前記パッド部と前記窪み部および前記封止部を切断す
るステップと、を有することを特徴とする。
本適用例の電子デバイスの製造方法によれば、パッド部と、パッド部に囲まれた凹部ま
たは貫通穴の少なくともいずれか一方を備えた窪み部が備えられた実装電極部が形成され
、窪み部の内面に金属膜が形成されたリードフレームを用意した後、電子部品を接続する
。なお、上述のパッド部の表面とは、電子デバイスの実装電極部が実装基板にハンダ付け
される際に実装基板と対向する面のことであり、以下ではパッド面ともいう。
また、凹部とは有底の穴形状の窪みであり、貫通穴とはパッド面から実装電極部の裏面
まで貫通した形状の窪みである。上記窪み部は、凹部または貫通穴のどちらでもよく、ま
たは双方を組み合わせて備えてもよい。
その後、その電子部品を内包するとともに、実装電極部のパッド面および窪み部を露出
するように封止材により電子部品と実装電極部の側面を覆い、封止部を形成した後、パッ
ド面に形成された窪み部とパッド部および封止部を切断する。
パッド部と窪み部および封止部の切断は、窪み部の内面がパッド面と交差する方向(側
面)に露出するように行うことにより、窪み部の四方を囲むパッド部のうちの一方が切除
される。その結果、電子デバイスの側面には、リードフレームを形成する際に形成された
金属膜がそのまま備えられた窪み部の内面と下地金属板の断面が露出している。そして、
電子デバイスなどを実装基板にハンダ付けする際には、この窪み部の内面に設けられてい
る金属膜がハンダ付け面となり、換言すれば、ハンダフィレット(ハンダの裾引き形状)
を形成する面となる。
したがって、本適用例の電子デバイスの製造方法によって得られた電子デバイスは、実
装電極部の表面に設けられた窪み部の内面には切断されることによる変質層は存在しない
。また、窪み部の内面には、予め金属膜が形成されているためハンダの濡れ性もよくハン
ダフィレットを容易に形成することが可能となる。これにより、電子デバイスの実装基板
に対するハンダ付け強度を向上するとともに、ハンダ付けの安定性を高めることが可能と
なる。
[適用例2]上記適用例に記載の電子デバイスの製造方法において、前記封止部を形成
するステップに先立って、前記パッド部の表面および窪み部を型で覆うことを特徴とする
本適用例によれば、パッド部の表面および窪み部に型を密着させるように覆った後に封
止部を形成するため、封止材がパッド部の表面および窪み部に流れ込むことを防止するこ
とができる。これにより、パッド部の表面の露出を確保できるため、電子デバイスの実装
基板へのハンダ付けをより安定的に行うことが可能となる。
[適用例3]上記適用例に記載の電子デバイスの製造方法において、前記封止部を形成
するステップでは、前記パッド部の表面および窪み部を弾性部材で覆い、前記弾性部材に
前記パッド部が食い込むように押圧しながら前記封止部を形成することを特徴とする。
本適用例によれば、パッド部の表面を被った弾性部材にパッド部が食い込むように押圧
しながら封止部を形成する。これにより、封止材がパッド部の表面および窪み部に流れ込
むことをより確実に防止することができる。また、パッド部の表面を被った弾性部材にパ
ッド部が食い込んだ状態で封止部を形成するため、パッド部の表面と封止部との間に段差
を生じさせることができ、パッド部に、所謂スタンドオフの機能を持たせることが可能と
なる。これらにより、電子デバイスの実装基板へのハンダ付けをより確実、安定的に行う
ことが可能となる。
[適用例4]上記適用例に記載の電子デバイスの製造方法において、前記窪み部は、エ
ッチング加工によって形成されることを特徴とする。
本適用例によれば、窪み部の形成がエッチング加工によってなされる。エッチング加工
は、例えば、プレス加工などと比較して加工応力の発生が少なく、パッド部の表面の平坦
度を維持しつつ、窪み部の加工を行うことができる。これにより、封止部を形成するステ
ップでパッド部の表面と型との密着度を高めることができるため、パッド部の表面への封
止材の流れ込みをより確実に防止することが可能となる。
[適用例5]本適用例に記載の電子デバイスは、パッド部と、四方のうち三方が前記パ
ッド部に囲まれ残る一方が開放した凹部が備えられた実装電極部が形成され、前記凹部に
金属膜が形成されたリードフレームを用いた電子デバイスであって、前記実装電極部に接
続された電子部品と、前記パッド部の表面および前記凹部を露出させつつ、前記電子部品
と前記実装電極部の側面を覆う封止部と、を有し、前記凹部の内面と下地金属板の断面と
が露出していることを特徴とする。
本適用例の電子デバイスは、その側面に、リードフレームを形成する際に形成された金
属膜がそのまま備えられた凹部の内面と下地金属板の断面が露出している。そして、電子
デバイスを実装基板にハンダ付けする際には、この凹部の内面の設けられている金属膜が
ハンダ付け面となり、換言すれば、ハンダフィレット(ハンダの裾引き形状)を形成する
面となる。
したがって、実装電極部の表面に設けられた凹部の内面には、切断されることによる変
質層は存在しないため、ハンダの濡れ性もよくハンダフィレットを容易に形成することが
可能となる。これにより、電子デバイスの実装基板に対するハンダ付け強度を向上すると
ともに、ハンダ付けの安定性を高めることが可能となる。
また、本適用例の電子デバイスは、凹部内面の金属膜がリードフレーム形成時に、リー
ドフレーム外表面と同時に形成されるため、改めて凹部内面に金属膜を形成する工程が不
要となり、コスト低減を図ることが可能である。
[適用例6]上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、前記凹部は、前記パッド部に
複数並んで設けられていることを特徴とする。
本適用例によれば、一つのパッド部に凹部が複数存在するため、その表面積が大きくな
りハンダ付け性をさらに向上させることが可能となる。
[適用例7]本適用例の圧電デバイスは、上記適用例に記載の電子デバイスにおいて、
圧電振動子と、前記圧電振動子を発振させる機能を少なくとも有した回路素子とを有する
ことを特徴とする。
本適用例の圧電デバイスの側面には、リードフレームを形成する際に形成された金属膜
がそのまま備えられた凹部の内面と下地金属板の断面が露出している。そして、圧電デバ
イスを実装基板にハンダ付けする際には、この凹部の内面の設けられている金属膜がハン
ダ付け面となり、換言すれば、ハンダフィレット(ハンダの裾引き形状)を形成する面と
なる。
したがって、実装電極部の表面に設けられた凹部の内面には、切断されることによる変
質層は存在しないため、ハンダの濡れ性もよくハンダフィレットを容易に形成することが
可能となる。これにより、圧電デバイスの実装基板に対するハンダ付け強度を向上すると
ともに、ハンダ付けの安定性を高めることが可能となる。
また、本適用例の圧電デバイスは、凹部内面の金属膜がリードフレーム形成時に、リー
ドフレーム表面と同時に形成することが可能なため、改めて凹部内面に金属膜を形成する
工程が不要となり、コスト低減を図ることが可能である。
また、圧電振動子の一面に回路素子と実装電極部とを接続し、封止体で覆う構造である
ため、小型薄型化の圧電デバイスを提供することができる。
[適用例8]本適用例に記載の電子機器は、上述の電子デバイスを用いていることを特
徴とする。
本適用例に記載の電子機器によれば、実装電極部の側面(凹部内面)に、予め設けられ
た金属膜が存在しているため、ハンダ付けによって回路基板に実装される場合にハンダフ
ィレットが形成され易く、ハンダ付け強度が向上するとともに接続の信頼性も向上するこ
とができる。
従って、上述の電子デバイス、あるいは圧電デバイスを用いている電子機器は、安定し
た接続信頼性を有するとともに、耐衝撃特性を向上させることが可能となる。
電子デバイスとしての半導体装置の概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図(第1実施形態)。 第1実施形態の半導体装置に用いるリードフレームの概略を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA1−A1断面図。 (a)〜(c)は、第1実施形態の半導体装置の製造方法の概略を示す工程説明図。 第1実施形態の個片化ステップ(切断工程)を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA2−A2断面図。 圧電デバイスとしての水晶発振器を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図(第2実施形態)。 (a)〜(d)は、第2実施形態の水晶発振器の製造方法の概略を示す工程説明図。 第2実施形態の水晶発振器の実装基板へのハンダ付け強度を示すグラフ。 変形例1の封止工程に用いる押圧型を示し、(a)は上型を2層構造にした正断面図、(b)は上型および下型をそれぞれ2層構造にした正断面図。 封止工程の変形例2を示す正断面図。 変形例1または変形例2によって形成された封止部を説明する図であり、(a)は押し圧状態を示す正断面図、(b)は形成された封止部と実装電極部との相関を示す正断面図。 実装電極部に形成される凹部の応用例を示す平面図。 変形例3の実装電極部間を接続する実装電極接続リードの一例を示す平面図。 変形例4の実装電極部間を接続する実装電極接続リードの一例を示す平面図。 本発明に係る電子機器の一例としての携帯電話機の概略を示す斜視図。 本発明に係る電子機器の一例としての携帯電話機の回路ブロック図。 本発明に係る電子機器の一例としてのパーソナルコンピューターの概略を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。第1実施形態で
は、電子デバイスとしての半導体装置の構成、およびその製造方法について説明し、第2
実施形態では、圧電デバイスとしての水晶発振器の構成、およびその製造方法について説
明する。
なお、実施形態においては、窪み部として凹部を備えた構成であるが、これに限定され
ず、窪み部として貫通穴、または凹部と貫通穴を組み合わせた構成でもよい。
(第1実施形態)
図1〜図4を用いて第1実施形態について説明する。図1は、電子デバイスとしての半
導体装置の概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図
2は、半導体装置に用いるリードフレームの概略を示し、(a)は平面図、(b)は(a
)のA1−A1断面図である。図3(a)〜図3(c)は、半導体装置の製造方法の概略
を示す工程説明図であり、それぞれ図2(b)のA1−A1断面図に対応した断面図で示
している。図4は、半導体装置の製造方法の内の個片化ステップ(切断工程)を説明する
図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA2−A2断面図である。
[構成]
先ず、図1を用いて電子デバイスとしての半導体装置の概略構成について説明する。
半導体装置10は、実装電極部11と、実装電極部11に接続された電子部品としての
半導体素子14と、実装電極部11の一部および半導体素子14を内包するように設けら
れた封止材として例えば樹脂による封止部16を有している。なお、封止材としては、樹
脂の他に、ガラスなど絶縁性の材料であればよい。
実装電極部11は、後述するリードフレームの一部であり、本例では4箇所に設けられ
ている。なお、リードフレームは、銅(Cu)或いは銅を主成分とする銅合金などの厚さ
0.25mm程度の板から構成される下地金属板を備えている。実装電極部11は、その
一面が封止部16から露出するパッド部12を有している。
パッド部12は、後に半導体装置10が実装される実装基板(図示せず)にハンダ付け
などで接続される際に、実装基板と対峙してハンダ付けなどが行われる機能を有している
実装電極部11には、パッド部12の平面視略中央部から水晶発振器50の側面にかけ
て凹部17が設けられている。凹部17は、パッド部12の表面から0.18mm程度の
段差を有し、その内側には封止部16が設けられていない、換言すれば、内表面が外部に
露出している。さらに、実装電極部11には、平面視で凹部17よりパッド部12を介し
た反対側にパッド部12の表面から0.18mm程度の段差を有する段部18が設けられ
ている。
実装電極部11は、段部18或いは凹部17も含む表面に、金属膜13を備える。金属
膜13は、下地金属よりも長期間ハンダ濡れ性を維持できる材料が表層に形成されたもの
が好ましく、例えば、金などが考えられる。具体的には、下地金属板の表面に、下地層と
してニッケル(Ni)が、下地層の表面に中間層としてパラジウム(Pd)が、更に中間
層の表面に表面層として金(Au)が、それぞれ無電界メッキにて形成されたメッキ層と
して構成されている。なお、ここで示した金属膜13の構成は一例であり、電極層、ハン
ダ付け層などとしての機能を有していれば他の金属を用いてもよい。
なお、本例では実装電極部11の厚さを0.25mm、凹部17および段部18の段差
を0.18mmの例で説明したが、この寸法値は一例であり、リードフレームの剛性を保
持できる寸法値であれば他の寸法値を用いることも可能である。
半導体素子14は、実装電極部11のパッド部12となる一面と反対側の面に接続され
ている。半導体素子14は、その一面である能動面の内部に電子回路(図示せず)が構成
されている。半導体素子14の能動面には、その電子回路と電気的に接続された金属バン
プ15が設けられている。
金属バンプ15は、金(Au)などで形成されている。半導体素子14は、金属バンプ
15と実装電極部11の表面に設けられている金属膜13とが接合されることによって実
装電極部11と電気的に接続される。
封止部16は、前述のパッド部12(詳細に説明すれば、パッド部12の表面に形成さ
れた金属膜13であるが、以下の説明では特に断りの無い場合はパッド部12の表面と記
載する)と凹部17を露出させ、実装電極部11、半導体素子14などを封止している。
本例の封止部16は、略直方体形状をなしており、例えば、トランスファーモールド法を
用いた熱硬化性の樹脂などによって形成されている。
次に、図2〜図4を用いて半導体装置の製造方法の概略を説明する。
[リードフレームの構成]
製造方法の説明に先立って、図2を用いてリードフレームの構成について説明する。な
お、図2(a)では、構成を解り易くするため、図2(b)で示す金属膜13の記載を省
略している。
図2(a)、(b)に示すように、リードフレーム20は、銅(Cu)或いは銅を主成
分とする銅合金などの薄板(厚さ0.25mm程度)から抜き出された、パッド部12と
、パッド部12の表面と段差を有する段部18、および凹部17と、を含む実装電極部1
1が、配列形成されている。なお、段部18および凹部17は、パッド部12の表面から
0.18mm程度の段差を持って形成される。したがって、段部18および凹部17の厚
さは、0.07mm程度となっている。
本例では、4つの実装電極部11が1セットとして図1に示す半導体装置10の構成部
材を形成し、本例のリードフレーム20は、一つのリードフレーム20上に、1120個
の半導体装置10が形成できるセットが配列形成されたシート状になっている。
隣り合う実装電極部11は、継ぎリード19で互いに繋がっている。継ぎリード19は
、段部18から延在されており、段部18と同じ厚さで形成されている。本例では、Y方
向に隣り合う一対の実装電極11(11a,11b)が2本の継ぎリード19で互いに繋
がっており、X方向に隣り合う実装電極部11(11a,11c、および11b,11d
)がそれぞれ1本の継ぎリード19で繋がっている。
なお、継ぎリード19の厚さは、必ずしも段部18の厚さと同じでなくてもよく、実装
電極部11の配列が維持できる厚さであればよい。
前述した半導体装置10は、4つの実装電極部11(11a,11b,11c,11d
)が1セットとして構成されている。
なお、図示しないが、リードフレーム20の外周部分にはフレーム枠が設けられており
、そのフレーム枠を介することも含めて、継ぎリード19によって全ての実装電極部11
が繋がっている。
また、本例では実装電極部11の厚さを0.25mm、凹部17および段部18の段差
を0.18mmの例で説明したが、この寸法値は一例であり、リードフレーム20の剛性
を保持できる寸法値であれば他の寸法値を用いることも可能である。
[製造方法]
図3および図4を用いて半導体装置10の製造方法について説明する。
<リードフレームを用意するステップ>
図3(a)を用いてリードフレーム20を用意するステップについて説明する。
先ず、銅(Cu)或いは銅合金などの薄板を用意し、後に実装電極部11が形成される
部位の中央部に凹部17、凹部17を挟んだ両側に段部18を形成する。なお、同時に継
ぎリード19に相当する部分も形成されるが、ここでの説明は省略する。
凹部17および段部18は、底部と、底部と交差する方向の側面(底部と側面を含め内
面ということもある)とを含み構成され、その底部と、底部と対向する面(リードフレー
ム素材の裏面)との厚さが、パッド部12の表面と、表面と対向する面(リードフレーム
素材の裏面)との厚さより薄くなるように形成する。すなわち、凹部17および段部18
は、パッド部12の表面と段差を有するように、ハーフエッチング加工により形成される
このハーフエッチング加工(エッチング加工)は、他の加工方法、例えばプレス加工な
どと比較して加工応力の発生が少なく、パッド部12の表面の平坦度を維持しつつ、凹部
17および段部18の加工を行うことができる。これにより、後述する封止部16を形成
するステップで、パッド部12の表面と型との密着度を高めることができるため、パッド
部12の表面への樹脂の流れ込みをより確実に防止することが可能となる。
その後、実装電極部11、継ぎリード19、および図示しないフレーム枠などを残す、
いわゆる外形エッチング加工を行いリードフレーム素材の外形形状を形成する。
外形形状が形成されたリードフレーム素材には、その外表面に、例えば下地層としてニ
ッケル(Ni)を、下地層の表面に中間層としてパラジウム(Pd)を、更に中間層の表
面に表面層として金(Au)で構成される金属膜13を無電解メッキ法などによって形成
する。このような構成の金属膜13は、半導体素子などとの接続に用いられる金バンプと
の接合性、あるいは実装時のハンダ付け性の双方に優れていて好ましい。
これらによって、図3(a)に示すリードフレーム20を形成する。
なお、この金属膜13は、この金属膜13を必要とする部位、例えばパッド部12の表
面、凹部17の底部と側面を含む内表面、段部18の表面、および実装電極部11の半導
体素子14(図1参照)との接続部位などに少なくとも設けられていればよい。
<半導体素子接続ステップ>
図3(b)を用いて、電子部品としての半導体素子14をリードフレーム20に形成さ
れた実装電極部11に接続するステップについて説明する。
半導体素子14と実装電極部11との接続は、半導体素子14の能動面に形成された金
バンプ15を、パッド部12の裏面の実装電極部11に形成された金属膜13に、例えば
金と金との共晶接合などを用いて接合する。本例の半導体素子14は、4つの実装電極部
11に跨って接合したものを用いて説明したが、用いられる実装電極部11の数は特に問
わず幾つであってもよい。
<封止部形成ステップ>
図3(c)を用いて、樹脂による封止部16を形成するステップについて説明する。
本例では、リードフレーム(接続された素子も含む)20を金型で挟み込んで形成され
た空間に樹脂を押し込んで成形するトランスファーモールド法による成形を説明する。
先ず、前述したステップで半導体素子14が所定の部位に配列接続されたリードフレー
ム20を、加熱された下型25と上型27とによって挟み込む。
下型25には、リードフレーム20を挟み込んだ際に凹部17の中央部に対向する位置
の実装電極部11の裏面に当接するようにリードフレーム受け部26が設けられている。
また、図示しないが、窪み部を凹部ではなく貫通穴で形成した場合、実装電極部11の
裏面側の貫通穴の開口部を、リードフレーム受け部26で覆うように、リードフレーム受
け部26の受け面の面積を調整し、貫通穴に樹脂が流れ込まないようにして形成する。
リードフレーム20は、パッド部12の表面が上型27に接し、実装電極部11の裏面
が下型25のリードフレーム受け部26によって、押圧された状態となる。なお、リード
フレーム20の他の部位、例えば図示しないフレーム枠なども下型25と上型27とによ
って押圧しながら挟み込まれるが、ここでの説明は省略する。
また、図示しないが、下型25としてリードフレーム受け部26が無く封止面が平面状
の金型を使用することもできる。
そして、下型25と上型27とによって挟み込まれて形成された空間に、加熱されて液
状となった熱硬化性の樹脂を加圧しながら注入し硬化させた後、下型25と上型27とを
離脱させモールド樹脂16Mを形成する。このとき、パッド部12の表面は上型27と密
着している。これにより、凹部17の内部には樹脂が流入しないため、凹部17の内面の
金属膜13が露出した状態となっている。
また、パッド部12の表面を上型27で被った後に樹脂を注入し、モールド樹脂16M
を形成するため、注入された樹脂がパッド部12の表面に流れ込むことを防止することが
できる。すなわち、パッド部12の表面は、金属膜13が露出した状態となる。
これらにより、実装電極部11のパッド部12の表面および凹部17を露出させつつ、
半導体素子14、実装電極部11の段部18、継ぎリード19などがモールド樹脂16M
によって被われたシート状の封止部形成リードフレーム21(図4参照)が形成される。
なお、モールド樹脂16Mは、封止部16と同じ構成部位であるが説明を解り易くするた
め、モールド樹脂16Mが個片化されたものを封止部16と呼ぶ。
<切断個片化ステップ>
図4(a)、(b)を用いて、リードフレーム20およびモールド樹脂16M(封止部
16)を切断して個片化するステップ、換言すれば、電子デバイスとしての半導体装置1
0が配列形成されたシート状の封止部形成リードフレーム21を切断し、個片の半導体装
置10とするステップを説明する。
前述したように、本例のリードフレーム20は、1120個の半導体装置10が配列形
成されたシート状である。このリードフレーム20にモールド樹脂16Mを形成した封止
部形成リードフレーム21を切断して、1120個の個片の半導体装置10とする。
先ず、図4(a)に示す縦方向第1切断部22axに沿って、図4(b)に示す切断砥
石であるダイヤモンドホイール23を回転させながら移動して縦方向一番目の切断部位を
切断する。
次に、縦方向第2切断部22bxに沿ってダイヤモンドホイール23を回転させながら
移動して縦方向二番目の切断部位を切断する。この後同様に実装電極部11の配列に沿っ
て縦方向の切断を継続する。
このとき、縦方向の切断位置、例えば縦方向第1切断部22axは、凹部17の内面が
パッド部12の表面と交差する方向(側面)に露出するように、凹部17の中央部を横断
し、パッド部12などを含むリードフレーム20およびモールド樹脂16Mを切断する。
この縦方向の切断によって、個片化された半導体装置10の側面に、パッド部12の表面
と繋がった状態で凹部17の内面と下地金属板の切断面が露出することになる。
続いて、X方向に延在する継ぎリード19(図2(a)参照)に重なる横方向第1切断
部22ayに沿って同様に横方向一番目の切断を行い、引き続き横方向第2切断部22b
yから順次横方向の切断を行う。
これらの切断処理によって、パッド部12の表面と凹部17の内面が封止部16から露
出された半導体装置10が形成される。
本実施形態の半導体装置10によれば、半導体装置10を個片化する際の縦方向の切断
が凹部17の内面がパッド部12の表面と交差する方向(側面)に露出するように行われ
るため、半導体装置10の側面には、リードフレーム20を形成する際にその表面に形成
された金属膜13がそのまま備えられた凹部17の内面と、下地金属板の切断面とが露出
している。そして、半導体装置10を実装基板にハンダ付けする際には、この凹部17の
内面に設けられている金属膜13がハンダ付け面となり、換言すれば、ハンダフィレット
(ハンダの裾引き形状)を形成する面となる。
したがって、上述の製造方法によって得られた半導体装置10は、例え上述した下地金
属板の切断面が酸化等の影響によってハンダ濡れ性が低下しても、金属膜13によってハ
ンダの濡れ性の良い面を確保できるので、ハンダフィレットを確実かつ容易に形成するこ
とが可能となる。これにより、電子デバイスとしての半導体装置10の実装基板に対する
ハンダ付け強度を向上するとともに、ハンダ付けの安定性を高めることが可能となる。
上述の第1実施形態では、電子デバイスの一例として半導体装置を用いて説明したがこ
れに限らず、同様な構成を有する、例えばセンサー装置、制御回路装置、電源装置などで
あってよい。
(第2実施形態)
図5および図6を用いて第2実施形態について説明する。図5は、圧電デバイスとして
の水晶発振器の概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図である
。図6(a)〜図6(d)は、水晶発振器の製造方法の概略を示す工程説明図であり、そ
れぞれ図2(b)のA1−A1断面線に対応した位置の断面図で示している。なお、前述
の第1実施形態と同様な構成、および製造方法については説明および図示を省略すること
もある。
[構成]
先ず、図5を用いて圧電デバイスとしての水晶発振器の概略構成について説明する。
水晶発振器50は、実装電極部51と、実装電極部51に接続された圧電振動子として
の水晶振動子60と、水晶振動子60を発振させる機能を少なくとも有する回路素子とし
ての半導体素子54と、実装電極部51の一部および水晶振動子60の一面を露出し、当
該露出部を除く実装電極部51および水晶振動子60、半導体素子54などを内包するよ
うに設けられた樹脂による封止部56を有している。
実装電極部51は、前述した第1実施形態の実装電極部11と同じ構成であるため詳細
な説明は省略し、概略を説明する。
実装電極部51は、その一面が封止部56から露出するパッド部52と、パッド部52
の平面視略中央部から水晶発振器50の側面にかけて設けられた凹部57と、平面視で凹
部57とパッド部52を介した反対側にパッド部52の表面と段差を有する段部58とが
設けられている。そして、実装電極部51は、段部58或いは凹部57も含む表面に、金
属膜53が形成されている。
水晶振動子60は、パッケージ側壁62を含むパッケージ61と、パッケージ側壁62
に気密に接続された蓋体65とで形成された空間内に、パッケージ61に導電性接着剤6
4によって接続された水晶振動片63を有する構成となっている。
そして、水晶振動子60は、パッケージ61の裏面66に設けられた図示しない外部電
極と、実装電極部51のパッド部52と反対側の面と、が接続されている。
半導体素子54は、能動面の裏面が水晶振動子60のパッケージ61の裏面66に接続
されている。そして、半導体素子54の能動面に設けられた図示しないボンディングパッ
ドと、パッケージ61の裏面66に設けられた図示しない外部電極と、がボンディングワ
イヤー55によって電気的に接続されている。また、半導体素子54の図示しない別のボ
ンディングパッドと段部58と、がボンディングワイヤー55によって電気的に接続され
ている。
封止部56は、前述のパッド部52(詳細に説明すれば、パッド部52の表面に形成さ
れた金属膜53であるが、以下の説明では特に断りの無い場合はパッド部52の表面と記
載する)、凹部57、および水晶振動子60の蓋体65の一面を露出させ、実装電極部5
1、半導体素子54、水晶振動子60などを内包するように封止している。本例の封止部
56は、略直方体形状をなしており、例えば、トランスファーモールド法を用いた熱硬化
性の樹脂などによって形成されている。
次に、図6を用いて半導体装置の製造方法の概略を説明する。
[リードフレームの構成]
図6(a)に示すリードフレーム70は、前述した第1実施形態のリードフレーム20
と同じ構成であるため説明は省略する。
[製造方法]
<リードフレームを用意するステップ>
先ず、図6(a)に示すリードフレーム70を用意するが、このステップは、前述した
第1実施形態のリードフレーム20を用意するステップと同じであるため説明を省略する
<水晶振動子接続ステップ>
図6(b)を用いて、水晶振動子60をリードフレーム70に形成された実装電極部5
1に接続するステップについて説明する。
なお、水晶振動子60は、パッケージ61の内部に水晶振動片63を内蔵して蓋体65
によって気密に封止されたものを用意する。
水晶振動子60と実装電極部51との接続は、パッケージ61の裏面66に設けられた
図示しない外部電極と、実装電極部51のパッド部52と反対側の面と、に接続する。な
お、水晶振動子60は、2つの実装電極部51に跨って接合されても良いし、3つ以上の
実装電極部51に跨って接合されても良い。
<半導体素子接続ステップ>
図6(c)を用いて、半導体素子54を水晶振動子60の裏面66に接続するステップ
について説明する。
半導体素子54と水晶振動子60のパッケージ61の裏面66との接続は、半導体素子
54の裏面に接着剤などを用いて行う。そして、半導体素子54の能動面に設けられた図
示しないボンディングパッドと、パッケージ61の裏面66に設けられた図示しない外部
電極とをボンディングワイヤー55によって電気的に接続する。また、半導体素子54の
図示しない別のボンディングパッドと段部58と、がボンディングワイヤー55によって
電気的に接続されている。
<封止部形成ステップ>
図6(d)を用いて、樹脂による封止部(モールド樹脂56M)を形成するステップに
ついて説明する。本例では、リードフレーム(接続された素子も含む)70を金型で挟み
込んで形成された空間に樹脂を押し込んで成形するトランスファーモールド法による成形
を説明する。
先ず、前述したステップで水晶振動子60、半導体素子54などが所定の部位に配列接
続されたリードフレーム70を、加熱された下型75と上型77とによって押圧(加圧)
しながら挟み込む。
下型75には、リードフレーム70を挟み込んだ際に凹部57の中央部に対向する位置
の実装電極部51の裏面に当接するようにリードフレーム受け部76が設けられている。
また、図示しないが、窪み部を凹部ではなく貫通穴で形成した場合、実装電極部51の
裏面側の貫通穴の開口部を、リードフレーム受け部76で覆うように、リードフレーム受
け部76の受け面の面積を調整し、貫通穴に樹脂が流れ込まないようにして形成する。
リードフレーム70は、パッド部52の表面が上型77に接し、実装電極部51の裏面が
下型75のリードフレーム受け部76によって、押圧された状態となる。なお、リードフ
レーム70の他の部位、例えば図示しないフレーム枠なども下型75と上型77とによっ
て押圧しながら挟み込まれるが、ここでの説明は省略する。
また、図示しないが、下型75としてリードフレーム受け部76が無く封止面が平面状
の金型を使用することもできる。
そして、下型75と上型77とによって挟み込まれて形成された空間に、加熱されて液
状となった熱硬化性の樹脂を加圧しながら注入し、硬化させた後、下型75と上型77と
を離脱させモールド樹脂56Mを形成する。このとき、パッド部52の表面は上型77と
密着している。このことにより、パッド部52の表面、および凹部57の内部には樹脂が
流入しないため、パッド部52の表面、および凹部57の内面の金属膜53が露出した状
態となっている。また、水晶振動子60の蓋体65は下型75と密着している。
これらにより、水晶振動子60の蓋体65と実装電極部51のパッド部52の表面およ
び凹部57とを露出させつつ、半導体素子54、実装電極部51の段部58、図示しない
継ぎリードなどがモールド樹脂56Mによって被われたシート状の部材(封止部材形成リ
ードフレーム)が形成される。なお、モールド樹脂56Mは、封止部56と同じ構成部位
であるが説明を解り易くするため、モールド樹脂56Mが個片化されたものを封止部56
と呼ぶ。
本実施例においては、型として金型を使用したが、ある程度の剛性があれば型の材質は
問わず、例えば、シリコーン樹脂、耐熱性ゴム、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂などから
形成されるテープ状の弾性部材を使用することもできる。
<切断個片化ステップ>
このステップでは、リードフレーム70およびモールド樹脂56M(封止部56)を切
断して個片化するステップ、換言すれば、圧電デバイスとしての水晶発振器50が配列形
成されたシート状の部材(封止部材形成リードフレーム)を切断し、個片の水晶発振器5
0とする。
このステップは、前述した第1実施形態の封止部を切断して個片化するステップと同じ
であるため説明を省略する。
本実施形態の水晶発振器50によれば、水晶発振器50を個片化する際の縦方向の切断
が凹部17の内面がパッド部12の表面と交差する方向(側面)に露出するように行われ
るため、水晶発振器50の側面には、リードフレーム70を形成する際にその表面に形成
された金属膜53がそのまま備えられ凹部17の内面と下地金属板の切断面が露出してい
る。そして、水晶発振器50を実装基板にハンダ付けする際には、この凹部57の内面に
設けられている金属膜53がハンダ付け面となり、換言すれば、ハンダフィレット(ハン
ダの裾引き形状)を形成する面となる。
したがって、上述の製造方法によって得られた水晶発振器50は、ハンダの濡れ性が向
上し、ハンダフィレットを容易に形成することが可能となる。これにより、圧電デバイス
としての水晶発振器50の実装基板に対するハンダ付け強度を向上するとともに、ハンダ
付けの安定性を高めることが可能となる。
上述の第2実施形態では、圧電デバイスの一例として水晶発振器50を用いて説明した
がこれに限らず、同様な構成を有する、例えば電圧制御水晶発振器(VCXO)、温度補
償水晶発振器(TCXO)、恒温槽付水晶発振器(OCXO)等の圧電発振器、ジャイロ
センサー、圧力センサー、加速度センサーなどの物理量センサー、回路素子が内包されな
い水晶振動子、SAWデバイスなどに適用することが可能である。
図7に、前述の第2実施形態の態様で形成された水晶発振器50の、実装基板へのハン
ダ付け強度を示すグラフを示す。図7は、第2実施形態の態様で形成された水晶発振器5
0(図中において実施例と示す)と、前述の背景技術で説明した圧電発振器(以下、従来
例の圧電発振器(図中において従来品と示す)という。)と、の実装基板へのハンダ付け
固着強度および引き剥がし強度を比較するグラフである。
図7に示すように、第2実施形態の態様で形成された水晶発振器50の実装基板へのハ
ンダ付け強度は、固着強度では従来例の圧電発振器の2倍強の強度(Ave:約60ニュ
ートン(N))を得ることができた。また、引き剥がし強度においても、20%強の強度
(Ave:約45ニュートン(N))を得ることができた。
図7に示すように、本第2実施形態の態様の水晶発振器50の実装基板へのハンダ付け
強度を向上させる効果は明らかであり、同様な態様の第1実施形態の半導体装置10にお
いても同様な効果を得ることが可能であると推測できる。
(封止部形成ステップの変形例)
ここで、前述した実施形態の封止部形成ステップの変形例について、図8〜図10を用
いて説明する。図8は、変形例1の封止工程に用いる押圧型を示し、(a)は上型を2層
構造にした正断面図、(b)は上型および下型をそれぞれ2層構造にした正断面図である
。図9は、封止工程の変形例2を示す正断面図である。図10は、変形例1、変形例2に
よって形成された封止部を説明する図であり、(a)は押し圧状態を示す正断面図、(b
)は形成された封止部と実装電極部との相関を示す正断面図である。
<変形例1>
変形例1の封止工程に用いる押圧型について図8(a)、(b)および図10(a)を
用いて説明する。なお、本変形例1では、前述の第1実施形態の構成を例示して説明する
が、第2実施形態の構成にも適用可能である。
図8(a)および図10(a)に示すように、本変形例1の押圧型は、上型27の構成
が前述の実施形態と異なっている。下型25は、前述の実施形態と同様のリードフレーム
受け部26を有した構成である。
変形例1に示す押圧型の上型27は、2層構成になっており、ベース金型27aと、ベ
ース金型27aのパッド部12(金属膜13)の表面に当接する側に設けられたパッド押
さえ部27bとを有している。
ベース金型27aは、加圧されても変形しないように金属で形成されている。パッド押
さえ部27bは、加圧された際に変形し、加圧が解除された際には元の形状に戻る弾性部
材、いわゆる可撓性を有する材料、例えばシリコーン樹脂、耐熱性ゴム、ポリイミド樹脂
、フッ素系樹脂などで形成されることが望ましい。また、これらの材料からなるテープ状
の弾性部材、例えば、ポリイミドテープ等を使用することもできる。
本変形例1の押圧型を用いて封止部(モールド樹脂16M)を形成する際には、モール
ド樹脂16Mを形成するステップに先立って、実装電極部11のパッド部12(金属膜1
3)の表面を押圧型としての上型27を構成するパッド押さえ部27bで圧力(図10(
a)に示す矢印Pの方向)をかけながら覆う。
この際、パッド押さえ部27bが弾性部材で形成されているため、パッド部12(金属
膜13)の表面が、パッド押さえ部27bに食い込む状態となる。その後、樹脂を注入し
モールド樹脂16Mを形成する、換言すれば、パッド部12(金属膜13)の表面が、押
圧型としてのパッド押さえ部27bに食い込んだ状態で樹脂を注入し、モールド樹脂16
Mを形成する。
また、図8(b)に示すように、下型25についても、ベース金型25aと、半導体素
子と当接する側に設けられた弾性部材からなる型25bとから構成される2層構造として
もよい。
あるいは、弾性部材にある程度の剛性があれば、ベース金型27a、25aは必要なく
、弾性部材から形成される型27b、25bのみで押圧型を形成することもできる。
<変形例2>
変形例2の封止工程に用いる押圧型について図9を用いて説明する。なお、本変形例2
では、変形例1と同様に前述の第1実施形態の構成を例示して説明するが、第2実施形態
の構成にも適用可能である。
図9に示すように、本変形例2の押圧型は、第1実施形態と同様な上型27とリードフ
レーム受け部26を有する下型25とを有する構成である。
本変形例2では、樹脂を注入するに先立って、パッド部12(金属膜13)の表面を、
テープ状の弾性部材としてのポリイミドテープ28で覆う。このポリイミドテープ28は
、パッド部12(金属膜13)の表面と当接する側に粘着材(図示せず)が付着されてお
り、この粘着材によってポリイミドテープ28がパッド部12(金属膜13)の表面に貼
り付けられる。
なお、ポリイミドテープ28は、粘着材の設けられていないものでもよい。粘着材の設
けられていないポリイミドテープ28を用いる場合は、上型27と下型25との間にパッ
ド部12(金属膜13)が挟まれる前に、ポリイミドテープ28をパッド部12(金属膜
13)の表面を覆うように載置すればよい。
また、前述では弾性部材としてポリイミドテープ28を例に説明したがこれに限らず、
例えば、シリコーン樹脂テープ、耐熱性ゴムシート、フッ素系樹脂シートなどを用いても
よい。
本変形例2の構成を用いて封止部(モールド樹脂16M)を形成する際には、モールド
樹脂16Mを形成するステップに先立って、弾性部材としてのポリイミドテープ28でパ
ッド部12(金属膜13)の表面を覆う。その後、押圧型としての上型27と下型25に
よってリードフレームを加圧する。この際、パッド部12(金属膜13)の表面にポリイ
ミドテープ28があるため、パッド部12(金属膜13)の表面が、上型27で押された
ポリイミドテープ28に食い込む状態となる。
その後、樹脂を注入してモールド樹脂16Mを形成する、換言すれば、パッド部12(
金属膜13)の表面が、ポリイミドテープ28に食い込んだ状態で樹脂を注入し、モール
ド樹脂16Mを形成する。
変形例1、変形例2によれば、モールド樹脂16Mを形成するために注入された樹脂が
凹部17には注入されず、且つパッド部12(金属膜13)の表面に流れ込むことをより
確実に防止することができる。
また、パッド部12(金属膜13)の表面を被ったパッド押さえ部27bまたはポリイ
ミドテープ28にパッド部12(金属膜13)が食い込んだ状態でモールド樹脂16Mが
形成されるため、図10(b)に示すように、パッド部12(金属膜13)の表面とモー
ルド樹脂16Mの表面16aとの間に段差dを生じさせることができる。この段差dは、
パッド部12(金属膜13)に、所謂スタンドオフの機能を持たせることが可能となり、
よりハンダ付け性を向上させることができる。
これらにより、モールド樹脂の表面に多少の凹凸があったとしても、スタンドオフ機能
によりパッド部がモールド樹脂の表面よりも突出しているため、電子デバイスの実装基板
へのハンダ付けをより確実、安定的に行うことが可能となる。
(凹部の応用例)
前述の実施形態で説明した実装電極部11,51に形成された凹部17,57の応用例
について図11を用いて説明する。図11は、実装電極部11,51に形成される凹部1
7,57の応用例を示す平面図である。
図11に示す凹部の応用例は、実装電極部11のパッド部12の表面から段差を有した
3つの凹部17a,17b,17cが、切断個片化ステップにおける切断方向に並んで設
けられた構成である。切断個片化ステップでは、3つの凹部17a,17b,17cのそ
れぞれの中央部を横切ってパッド部12などを含むリードフレームおよびモールド樹脂(
同図では図示せず)を切断する。
なお、本例では3つの凹部17a,17b,17cが設けられた例で説明したが、設け
られる凹部の数は限定されず、いくつであってもよい。
本応用例のように凹部を複数存在させることにより、その表面積が大きくなりハンダ付
け性をさらに向上させることが可能となる。
(リードフレームの変形例)
次に、リードフレームの変形例について、図12〜図13を用いて説明する。図12は
、変形例3の実装電極部間を接続する実装電極接続リードの一例を示す平面図であり、図
13は、変形例4の実装電極部間を接続する実装電極接続リードの一例を示す平面図であ
る。なお、前述の実施形態と同様な構成については同一符号を付けて説明を省略すること
もある。
<変形例3>
本変形例3は、前述の実施形態で説明した電子デバイスとしての半導体装置10が個片
化された際に、一つの半導体装置10に構成される複数の実装電極部11を図示Y方向に
接続する実装電極接続リード29aをリードフレーム20に設けた構成である。なお、本
変形例3では、2つの実装電極部11a,11bで説明する。
図12に示すように、リードフレーム20に設けられた実装電極部11aと実装電極部
11bとが、図示Y方向に実装電極接続リード29aによって接続されている。同図で示
すY方向とは、切断個片化ステップにおいて、凹部17の中央部を横切って切断する方向
を示している。
実装電極接続リード29aは、実装電極11bの実装電極部11aと向かい合う側の辺
から一旦Y方向に延伸した後、Y方向に直交する方向であるX方向に延伸し、再びY方向
に延伸して実装電極部11aに繋がっている。なお、実装電極接続リード29aの厚さは
、凹部17と同程度の厚さで形成されている。
本変形例3のような実装電極接続リード29aを有するリードフレーム20を用いれば
、図示Y方向に設けられた複数の実装電極部11a,11bが接続されるため、Y方向の
リードフレーム20の剛性を高めることができる。
また、切断個片化ステップにおいて、凹部17の中央部を横切って切断する際に、狭い
幅の実装電極接続リード29aを切断することから、切断に用いるダイヤモンドホイール
の目詰まりなどに対する影響を抑制することが可能となる。
<変形例4>
本変形例4は、前述の実施形態で説明した電子デバイスとしての半導体装置10が個片
化された際に、一つの半導体装置10に構成される複数の実装電極部11を図示Y方向に
接続する実装電極接続リード29bをリードフレーム20に設けた構成である。なお、本
変形例4では、2つの実装電極部11a,11bで説明する。
図13に示すように、リードフレーム20に設けられた実装電極部11aと実装電極部
11bとが、図示Y方向に実装電極接続リード29bによって接続されている。同図で示
すY方向とは、切断個片化ステップにおいて、凹部17の中央部を横切って切断する方向
を示している。
実装電極接続リード29bは、それぞれの実装電極部11a,11bが向かい合う辺か
らY方向に直線的に延出して接続する。
また、実装電極接続リード29bの厚さは、凹部17と同程度の厚さで形成され、その
幅は、後の切断時における切断代よりも小さいことが望ましい。換言すれば、切断に用い
るダイヤモンドホイールの幅より実装電極接続リード29bの幅の方が小さく形成される
ことが望ましい。
本変形例4のような実装電極接続リード29bを有するリードフレーム20を用いれば
、図示Y方向に設けられた複数の実装電極部11a,11bが接続されるため、Y方向の
リードフレーム20の剛性を高めることができる。
また、切断個片化ステップにおいて、凹部17の中央部を横切って切断する際に、実装
電極接続リード29bの幅が、後の切断時における切断代よりも小さいことから、実装電
極接続リード29bが全て切り落とされてしまうため、実装電極接続リード29bが封止
部に露出することがなく、水分浸入防止を高めることが可能となる。
(電子機器)
上記で説明した各実施形態の電子デバイスまたは圧電デバイスは、各種の電子機器に適
用することができ、得られる電子機器は、信頼性の高いものとなる。
図14、および図15は、本発明にかかる電子機器の一例としての携帯電話機を示す。
図14は、携帯電話機の外観の概略を示す斜視図であり、図15は、携帯電話機の回路部
を説明する回路ブロック図である。
この携帯電話機300は、上述の電子デバイスまたは圧電デバイスを使用することがで
きる。本例では、圧電デバイスを用いた例で説明する。また、圧電デバイスの構成、作用
については、同一符号を用いるなどして、その説明を省略する。
図14に示すように携帯電話機300は、表示部であるLCD(Liquid Cry
stal Display)301、数字等の入力部であるキー302、マイクロフォン
303、スピーカー311、図示しない回路部などが設けられている。これらの構成部材
の一部および回路部などは、回路配線パターンが形成された実装基板に、例えばハンダ付
けを用いて接続される。
図15に示すように、携帯電話機300で送信する場合は、使用者が、自己の声をマイ
クロフォン303に入力すると、信号はパルス幅変調・符号化ブロック304と変調器/
復調器ブロック305を経てトランスミッター306、アンテナスイッチ307を開始ア
ンテナ308から送信されることになる。
一方、他の電話機から送信された信号は、アンテナ308で受信され、アンテナスイッ
チ307、受信フィルター+アンプ309を経て、レシーバー310から変調器/復調器
ブロック305に入力される。そして、変調又は復調された信号がパルス幅変調・符号化
ブロック304を経てスピーカー311に声として出力されるようになっている。
このうち、アンテナスイッチ307や変調器/復調器ブロック305等を制御するため
のコントローラー312が設けられている。
このコントローラー312は、上述の他に表示部であるLCD301や数字等の入力部
であるキー302、更にはRAM313やROM314等も制御するため、高精度である
ことが求められる。また、携帯電話機300の小型化の要請もある。
このような要請に合致するものとして上述の圧電デバイスが用いられている。
なお、携帯電話機300は、他の構成ブロックとして、温度補償水晶発振器315、レ
シーバー用シンセサイザー316、トランスミッター用シンセサイザー317などを有し
ているが説明を省略する。
この携帯電話機300に用いられている上記圧電デバイスは、実装電極部の側面に予め
設けられた金属膜が存在しているため、ハンダ付けによって回路基板に実装される場合に
ハンダフィレットが形成され易く、ハンダ付け強度が向上するとともに接続の信頼性も向
上することができる。
従って、上記圧電デバイスを用いている電子機器(携帯電話機300)は、安定した接
続信頼性を有するとともに、耐衝撃特性を向上させることが可能となる。
本発明にかかる電子デバイスまたは圧電デバイスを備える電子機器としては、図16に
示すパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)400も挙げら
れる。パーソナルコンピューター400は、表示部401、入力キー部402などを備え
ており、その電気的制御のための電子デバイス、あるいは基準クロックとして上述の圧電
デバイスが用いられている。
また、本発明の電子デバイスまたは圧電デバイスを備える電子機器としては、前述に加
え、例えばディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェッ
トプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビ
デオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も
含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、
テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体
温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、
各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレータ
ー等が挙げられる。
以上、本発明の電子機器を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換する
ことができる。
10…電子デバイスとしての半導体装置、11,51…実装電極部、12,52…パッ
ド部、13,53…金属膜、14…電子部品としての半導体素子、15…金属バンプ、1
6,56…封止部、16M,56M…モールド樹脂、17,57…凹部、18,58…段
部、19,59…継ぎリード、20,70…リードフレーム、21…封止部形成リードフ
レーム、22ax…縦方向第1切断部、22bx…縦方向第2切断部、22ay…横方向
第1切断部、22by…横方向第2切断部、23…ダイヤモンドホイール、25,75…
下型、25a…ベース金型、25b…弾性部材からなる型、26,76…リードフレーム
受け部、27,77…押圧型としての上型、27a…ベース金型、27b…パッド押え部
、28…弾性部材としてのポリイミドテープ、50…圧電デバイスとしての水晶発振器、
54…回路素子としての半導体素子、55…ボンディングワイヤー、60…水晶振動子、
61…パッケージ、62…パッケージ側壁、63…水晶振動片、64…導電性接着剤、6
5…蓋体、66…水晶振動子の一面としてのパッケージ裏面、300…電子機器としての
携帯電話機、400…電子機器としてのパーソナルコンピューター。

Claims (8)

  1. パッド部と、前記パッド部に囲まれた凹部または貫通穴の少なくともいずれか一方を備
    えた窪み部が備えられた実装電極部が形成され、前記窪み部の内面に金属膜が形成された
    リードフレームを用意するステップと、
    前記リードフレームに電子部品を接続するステップと、
    前記パッド部の表面および前記窪み部を露出するように、封止材により前記電子部品と
    前記実装電極部の側面を覆い、封止部を形成するステップと、
    前記パッド部、前記窪み部および前記封止部を切断するステップと、を有することを特
    徴とする電子デバイスの製造方法。
  2. 請求項1に記載の電子デバイスの製造方法において、
    前記封止部を形成するステップに先立って、前記パッド部の表面および前記窪み部を型
    で覆うことを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  3. 請求項2に記載の電子デバイスの製造方法において、
    前記封止部を形成するステップでは、前記パッド部の表面および前記窪み部を弾性部材
    で覆い、前記弾性部材に前記パッド部が食い込むように押圧しながら前記封止部を形成す
    ることを特徴とする電子デバイスの製造方法。
  4. 請求項1に記載の電子デバイスの製造方法において、
    前記窪み部は、エッチング加工によって形成されることを特徴とする電子デバイスの製
    造方法。
  5. パッド部と、四方のうち三方が前記パッド部に囲まれ残る一方が開放した凹部が備えら
    れた実装電極部が形成され、前記凹部の内面に金属膜が形成されたリードフレームを用い
    た電子デバイスであって、
    前記実装電極部に接続された電子部品と、
    前記パッド部の表面および前記凹部を露出させつつ、前記電子部品と前記実装電極部の
    側面を覆う封止部と、を有し、
    前記凹部の内面と下地金属板の断面とが露出していることを特徴とする電子デバイス。
  6. 請求項5に記載の電子デバイスにおいて、
    前記凹部は、前記パッド部に複数並んで設けられていることを特徴とする電子デバイス
  7. 請求項5または6記載の電子デバイスにおいて、
    圧電振動子と、前記圧電振動子を発振させる機能を少なくとも有した回路素子とを有す
    ることを特徴とする圧電デバイス。
  8. 請求項5または6に記載の電子デバイスを用いていることを特徴とする電子機器。
JP2011165133A 2011-07-28 2011-07-28 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、および電子機器 Expired - Fee Related JP5849494B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011165133A JP5849494B2 (ja) 2011-07-28 2011-07-28 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011165133A JP5849494B2 (ja) 2011-07-28 2011-07-28 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、および電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013030589A true JP2013030589A (ja) 2013-02-07
JP2013030589A5 JP2013030589A5 (ja) 2014-09-11
JP5849494B2 JP5849494B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=47787364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011165133A Expired - Fee Related JP5849494B2 (ja) 2011-07-28 2011-07-28 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5849494B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043462A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Seiko Epson Corp 圧電発振器および電子機器
JP2011077278A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007043462A (ja) * 2005-08-03 2007-02-15 Seiko Epson Corp 圧電発振器および電子機器
JP2011077278A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5849494B2 (ja) 2016-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103532512B (zh) 振动片、振子、振荡器以及电子设备
TWI314812B (ja)
US8847694B2 (en) Vibrator element, vibrator, oscillator, and electronic apparatus
US9414489B2 (en) Electronic component, manufacturing method for electronic component, electronic apparatus, and moving object
JP2004214787A (ja) 圧電発振器およびその製造方法
US9066461B2 (en) Base member, manufacturing method for electronic device, and electronic apparatus
CN104953979A (zh) 电子部件、电子设备以及移动体
JP4329786B2 (ja) 圧電デバイスとその製造方法
JP4238779B2 (ja) 圧電発振器および電子機器
US9136821B2 (en) Surface mount device-type low-profile oscillator
JP5849494B2 (ja) 電子デバイスの製造方法、電子デバイス、および電子機器
US10566931B2 (en) Electronic component and electronic apparatus
US20110227458A1 (en) Piezoelectric resonator element, piezoelectric device, and electronic apparatus
JP2017092724A (ja) 振動デバイス、発振器、電子機器及び移動体
JP2006238210A (ja) 圧電デバイス及びその製造方法
JP2004297554A (ja) 圧電発振器及び圧電発振器を利用した携帯電話装置および圧電発振器を利用した電子機器
CN111510102B (zh) 振动器件、振动模块、电子设备以及移动体
JP5157315B2 (ja) 圧電デバイスの製造方法、圧電デバイスおよび電子機器
JP2004072641A (ja) 表面実装用の水晶発振器
JP2012142667A (ja) 圧電デバイス、および電子機器
JP5075448B2 (ja) 圧電発振器の製造方法
JP2003297962A (ja) 電子装置及びその製造方法、ならびに電子装置の製造に用いる配線基板及び封止部材
JP2008010922A (ja) 圧電発振器
JP2006067530A (ja) 弾性表面波デバイス及びその製造方法
JP2005192179A (ja) 圧電発振器、及びこれを利用した携帯電話装置、電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140724

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140724

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5849494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees