JP2013029924A - 個体識別装置、個体識別対象物、個体識別方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 異なる種類の微細物質20A、20Bを異なる数量で対象物2に付与する。個体識別装置4は少数付与された微細物質20Aの配置パターンに基づく特徴量データをインデックス認証用データ6Aとしてデータベース5に登録するとともに、多数付与された微細物質20Bの配置パターンに基づく特徴量データを本認証用データ6Bとして登録する。認証処理では、対象物2から、まず微細物質20Aの配置パターンに基づき算出された特徴量データと、データベース5のインデックス認証用データ6Aを照合し、認証成功すると、微細物質20Bの配置パターンに基づき算出された特徴量データと、データベース5の本認証用データ6Bを照合する。
【選択図】図1
Description
これらの対象物に固有の特徴は、スキャナやカメラ等の撮像装置によって画像データとして読み取られ、読み取ったデータから適切な画像処理等を施すことによって算出される。そして、算出された特徴量データと、同様の手法で読取り、算出され、予め登録された特徴量データである認証用データとを照合することで認証を行うのが一般的である。
対象物の認証時、個体識別装置は、対象物を撮影した撮影画像から、対象物に少数配置された微細物質についての特徴量データを算出するとともに、多数配置された微細物質についての特徴量データを算出し、少数配置された微細物質についての特徴量データをデータベースに登録されているインデックス認証用データと照合し、認証成功した場合に、多数配置された微細物質についての特徴量データをデータベースに登録されている本認証用データと照合する本認証を行う。
微細物質の種類として、色、大きさ、形が異なる微細物質を用いれば、いずれも同じ撮像装置で光学的にその特徴を読取ることができるため、システム構成を簡素にできる。
第2の発明は、第1の発明の個体識別装置による個体識別の対象物である。
また、前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることが望ましい。
第3の発明は、第1の発明の個体識別装置による個体識別方法である。
また、前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることが望ましい。
第4の発明は、第1の発明の個体識別装置におけるプログラムである。
また、前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることが望ましい。
図1に示すように、個体識別システム1は、個体識別要素としての微細物質(タガント)20A、20Bが基材上にランダムに付与された対象物2と、対象物2を撮影する撮像装置3と、個体識別装置4と、対象物2についての複数の認証用データ(後述するインデックス認証用データ及び本認証用データ)を記憶するデータベース5とを備える。
例えば、図3に示すように、微細物質20A、20Bは互いに(A)大きさ、(B)色、(C)形のいずれかが異なるものとすればよい。ただし、微細物質20A、20Bは異なる機器を用いて読み取られるようなものであってもよい。
また、微細物質20A、20Bは対象物2の全体に付与されてもよいし、一部に付与されていてもよい。
CPUは、記憶部42、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス49を介して接続された各部を駆動制御する。ROMは、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持する。RAMは、ロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部41が後述する各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。また、制御部41は、記憶部42等に記憶されている処理プログラムに従って、図8に示す登録処理や図9に示す認証処理を実行する。各処理の詳細については後述する。
表示部44は、例えば液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路(ビデオアダプタ等)で構成され、制御部41の制御により入力された表示情報をディスプレイ装置上に表示させる。
通信I/F46は、通信制御装置、通信ポート等を有し、ネットワークを介して所定の外部装置との通信を媒介する通信インタフェースであり、通信制御を行う。例えば、データベース5や撮像装置3との通信を媒介する。
バス49は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図5に示すように、個体識別装置4は、撮影画像取得部51、特徴量データ算出部53、対象物識別部55等を有する。
特徴量データ算出部53は、個体識別装置4の制御部41が、撮影画像に基づいて、認証しようとする対象物2の微細物質20A、20Bの配置パターンに基づく固有の特徴量データを算出するものである。
対象物識別部55は、個体識別装置4の制御部41が、上記算出した特徴量データを、対象物2につき予め撮影した撮影画像に基づき認証時と同様の計算処理にて算出されデータベース5に登録した、微細物質20Aについての特徴量データであるインデックス認証用データおよび微細物質20Bについての特徴量データである本認証用データと照合することにより、対象物2の個体識別を行い認証の可否を判定するものである。
対象物2には異なる種類の微細物質20A、20Bがそれぞれ異なる数量でランダムに付与されている。撮像装置3により読み取られた各対象物2の画像は、個体によって各微細物質20A、20Bの配置パターンが異なるため、微細物質20A、20Bの配置パターンに基づき固有の特徴量データを算出することができる。
インデックス認証用データ6A及び本認証用データ6Bは、対象物2のIDと対応付けてデータベース5に登録され、認証時には、対象物2の微細物質20A、20Bの配置パターンについて上記と同様の計算処理により算出された特徴量データと照合される。
特徴量データとしては種々考えられるが、単純な例としては、例えば、ID「1」の対象物2から微細物質20Aの座標(10,30),(20,10),・・・を抽出し、インデックス認証用データ6Aとして登録するとともに、微細物質20Bの座標(40,50),(20,85),・・・を抽出し、本認証用データ6Bとして登録する。同様に、ID「2」の対象物2からも微細物質20A、微細物質20Bの座標を抽出し、それぞれインデックス認証用データ6A、本認証用データ6Bとして登録する。
微細物質20Aは微細物質20Bよりも少数であるので、インデックス認証用データ6Aとして抽出される微細物質20Aの座標数は、本認証用データ6Bとして抽出される微細物質20Bの座標数よりも少なくなる。
まず、図8を参照して、認証用データの登録処理について説明する。
微細物質20A、20Bが付与された対象物2が撮像装置3にセットされると、撮像装置3により、対象物2の微細物質20A、20Bの配置パターンを示す画像が撮影される(ステップS101)。撮像装置3により撮影された撮影画像は、個体識別装置4に入力される。
すなわち、個体識別装置4の制御部41は、撮影画像より、微細物質20Aを示す点を、色、大きさ、形等により識別し抽出する。微細物質20Aの識別は、例えば、記憶部42に予め微細物質20Aの大きさ、形状、色等をテンプレートとして登録しておき、テンプレートに一致する点を抽出するなどすればよい。
そして、抽出した微細物質20Bの配置パターンに基づく特徴量データを本認証用データ6Bとして算出する(ステップS106)。
認証処理のステップS201〜ステップS206は登録処理のステップS102〜ステップS106と同様である。即ち、対象物2による認証が必要な箇所で撮像装置3を設置し、認証時、この撮像装置3に対象物2がセットされると、個体識別装置4の制御部41は、撮像装置3により対象物2の微細物質20A、20Bの配置パターンを示す画像を撮影する(ステップS201)。撮像装置3は撮影した画像を個体識別装置4に出力する。
さらに、個体識別装置4の制御部41は、撮像装置3から取得した画像から、上記の登録時と同様の計算処理により、微細物質20Bの配置パターン(座標データ)を抽出し(ステップS205)、抽出した微細物質20Bの配置パターンに基づき、本認証用の特徴量データを算出する(ステップS206)。
照合の結果、一致するインデックス認証用データ6Aがない場合(ステップS208;無)は、本認証を行わずに認証NG(認証が「否」)と判定する(ステップS212)。
一方、本認証が失敗した場合(ステップS210;無)は、認証NGであると判定する(ステップS212)。
また、本実施形態の変形例として、ステップS205、S206の本認証用の特徴量データの算出処理は、ステップS208でインデックス認証が成功した場合にのみ、ステップS209の前に行うようにしてもよい。
対象物2の認証時、個体識別装置4は、対象物2を撮影した撮影画像から、対象物2に少数配置された微細物質20Aについての特徴量データを算出するとともに、多数配置された微細物質20Bについての特徴量データを算出し、少数配置された微細物質20Aについての特徴量データをデータベース5に登録されているインデックス認証用データと照合し、認証成功した場合に、多数配置された微細物質20Bについての特徴量データをデータベース5に登録されている本認証用データと照合する本認証を行う。
例えば、図1では、個体識別装置4において認証用データの登録と認証処理を実現しているが、これに限らず、認証用データ登録用のコンピュータと、認証処理を行うコンピュータとは別のものとして構成してもよい。認証時には、認証処理を行うコンピュータが、認証用データを登録したコンピュータに算出した特徴量データを送信するなどして認証問い合わせを行うことになる。また、認証用データが登録されるデータベース5は、インターネット等のネットワークを介して接続された外部サーバ等に存在してもよい。
2・・・・・・・・・・・・対象物
20A、20B・・・・・・微細物質
3・・・・・・・・・・・・撮像装置
4・・・・・・・・・・・・個体識別装置
5・・・・・・・・・・・・データベース
6A・・・・・・・・・・・インデックス認証用データ
6B・・・・・・・・・・・本認証用データ
Claims (8)
- 第1の微細物質、および前記第1の微細物質より少ない第2の微細物質が基材上にランダムに付与された対象物を撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像に基づいて、前記対象物の前記第1の微細物質および前記第2の微細物質の配置パターンについて特徴量データを算出する特徴量データ算出部と、
前記第2の微細物質についての特徴量データを、前記対象物につき予め算出された前記第2の微細物質についての特徴量データであるインデックス認証用データと照合し、一致しないと判定される場合には前記対象物の認証を否とし、一致すると判定される場合には、前記第1の微細物質についての特徴量データを、前記対象物につき予め算出された前記第1の微細物質についての特徴量データである本認証用データと照合することにより、前記対象物の認証の可否を判定する対象物識別部と、
を具備することを特徴とする個体識別装置。 - 前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることを特徴とする請求項1記載の個体識別装置。
- 個体識別装置による認証の対象となる個体識別対象物であって、
第1の微細物質、および前記第1の微細物質より少ない第2の微細物質が基材上にランダムに付与され、
前記個体識別装置により、前記個体識別対象物を撮影した撮影画像に基づいて、前記第1の微細物質および前記第2の微細物質の配置パターンについて特徴量データが算出され、前記第2の微細物質についての特徴量データが、前記対象物につき予め算出された前記第2の微細物質についての特徴量データであるインデックス認証用データと照合され、一致しないと判定される場合には前記個体識別対象物の認証を否とされ、一致すると判定される場合には、前記第1の微細物質についての特徴量データが、前記対象物につき予め算出された前記第1の微細物質についての特徴量データである本認証用データと照合されることにより、前記個体識別対象物の認証の可否を判定されることを特徴とする個体識別対象物。 - 前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることを特徴とする請求項3記載の個体識別対象物。
- 個体識別装置が、
第1の微細物質、および前記第1の微細物質より少ない第2の微細物質が基材上にランダムに付与された対象物を撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得ステップと、
前記撮影画像に基づいて、前記対象物の前記第1の微細物質および前記第2の微細物質の配置パターンについて特徴量データを算出する特徴量データ算出ステップと、
前記第2の微細物質についての特徴量データを、前記対象物につき予め算出された前記第2の微細物質についての特徴量データであるインデックス認証用データと照合し、一致しないと判定される場合には前記対象物の認証を否とし、一致すると判定される場合には、前記第1の微細物質についての特徴量データを、前記対象物につき予め算出された前記第1の微細物質についての特徴量データである本認証用データと照合することにより、前記対象物の認証の可否を判定する対象物識別ステップと、
を実行することを特徴とする個体識別方法。 - 前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることを特徴とする請求項5記載の個体識別方法。
- 個体識別装置を、
第1の微細物質、および前記第1の微細物質より少ない第2の微細物質が基材上にランダムに付与された対象物を撮影した撮影画像を取得する撮影画像取得部と、
前記撮影画像に基づいて、前記対象物の前記第1の微細物質および前記第2の微細物質の配置パターンについて特徴量データを算出する特徴量データ算出部と、
前記第2の微細物質についての特徴量データを、前記対象物につき予め算出された前記第2の微細物質についての特徴量データであるインデックス認証用データと照合し、一致しないと判定される場合には前記対象物の認証を否とし、一致すると判定される場合には、前記第1の微細物質についての特徴量データを、前記対象物につき予め算出された前記第1の微細物質についての特徴量データである本認証用データと照合することにより、前記対象物の認証の可否を判定する対象物識別部と、
して機能させるためのプログラム。 - 前記第1の微細物質と前記第2の微細物質は、少なくとも、色、大きさ、形のいずれかが異なることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
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