JP2013029423A - 流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステム - Google Patents

流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステム Download PDF

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Abstract

【課題】コスト増加を伴うことなく粒径及び流速の高精度な同時計測を可能とする流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステムを提供する。
【解決手段】測定対象物内を流れる作動流体に係わる第1の相の流速を測定する第1の測定装置、測定対象物を流れる作動流体中の粒子に係わる第2の相の流速を測定する第2の測定装置、第1、第2の測定装置にて測定された第1の相の流速、第2の相の流相から、第1の相の流速、第2の相の流速、粒子の粒径の間に成立する相関式を予め求め、相関式に対し、測定した第1の相の流速と、第2の相の流速とを導入して、測定対象物内を流れる粒子の粒径を算出する演算装置を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステムに関する。
ガスタービン、蒸気タービン、水車等に代表されるターボ型流体機械や、ピストンエンジン、ギヤポンプ、スクリューポンプ等に代表される容積型流体機械、また熱交換器等の各種流体機械、あるいは単純な配管内部等を流れる流体の内部流動を把握する際に、ピトー管を用いた気相流速の計測が行われている。
近年、非接触光学計測が進歩して粒子画像速度計法(Particle Image Velocimetry、以下PIVと称する)、粒子追跡速度計法(Particle Tracking Velocimetry、以下PTVと称する)、あるいは高速度カメラ等を用いて計測する可能性が見出されてきた。
これらの手法を用いて流速を計測する場合、流体機械あるいは配管内部の流れに追従できるほど小さな固体または液体の微粒子或いは微小な気泡をトレーサとして積極的に混入する必要がある。
また、トレーサを混入せずに、蒸気タービン内部の凝縮した水滴や自動車用エンジン内部の微粒化した液体燃料そのものをトレーサとして利用する場合、気流にこれらの凝縮水滴や微粒化した液体燃料が追従しているかどうかが問題となる。トレーサとしての凝縮水滴や微粒化した液体燃料が気流に追従できない程粒径が大きい場合、流速計測誤差は非常に大きくなる。
以下に記載する特許文献1では、PIV手法に基づいて流体機械内部の流速計測を行うための装置を記載しているが、粒径の計測を行うことはできなかった。
特開2010−243197号公報
従来の手法には、流体機械内部の画像を撮影可能にするため、透明な材料で製作した流体機械の筐体へ微小粒子をトレーサとして積極的に混入し、流速を計測するものがあった。
しかしこの手法は、実験室で行なうことを前提に製作した試験装置であって、筐体を計測用に透明な材料で製作する必要がある。実機寸法の蒸気タービン等のケーシングを、透明材料で製作することは困難である。さらに、仮に透明材料で製作できたとしても、凝縮した水膜がケーシング内壁面に付着し、計測対象面としてのレーザシート光から散乱する光がケーシング面で再度散乱し、屈折することとなる。
1本のプローブに計測機能を収納し、ターボ機械内部の流速を計測する事例も報告されている。また、位相ドップラ粒子分析計(Phase Doppler Particle Analyzer、以下PDPAという)等の計測原理を用いた装置により、流体機械内部を計測することも考えられていた。流速と粒径とを同時に計測することが可能な装置を用いて、流体機械の内部流動を把握することが望ましいが、流速と粒径を同時に計測することが可能な装置は従来は特に光学系の計測ヘッド部が大きく、流体機械内部に設置することが困難であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、装置改造や計測信頼性の低下、大幅なコスト増加を伴うことなく、粒径及び流速の高精度な同時計測を可能とする流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステムを提供することを目的とする。
本発明の流速及び粒径計測システムは、
測定対象物内を流れる前記作動流体に係わる第1の相の流速を測定する第1の測定装置と、前記測定対象物を流れる前記作動流体中の粒子に係わる第2の相の流速を測定する第2の測定装置と、
前記第1の測定装置及び前記第2の測定装置にて測定された前記第1の相の流速、前記第2の相の流速から、前記第1の相の流速、前記第2の相の流速、前記粒子の粒径の間に成立する相関式を予め求め、前記相関式に対し、測定した前記第1の相の流速と、前記第2の相の流速とを導入して、前記測定対象物内を流れる前記粒子の粒径を算出する演算装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明の流速及び粒径計測方法は、
風洞実験により、作動流体に係わる第1の相の流速、前記作動流体中を流れる粒子に係わる第2の相の流速、前記粒子の粒径を測定し、前記第1の相の流速、前記第2の相の流速、前記粒子の粒径の間に成立する相関式を求める工程と、
測定対象物内を流れる前記作動流体に係わる第1の相の流速と、前記測定対象物を流れる前記作動流体中の粒子に係わる第2の相の流速をそれぞれ測定する工程と、
演算装置を用いて、前記相関式に対し、測定した前記第1の相の流速と、前記第2の相の流速とを導入して、前記測定対象物内を流れる前記粒子の粒径を算出する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステムによれば、装置改造等の大幅なコスト増加を伴うことなく、粒径及び流速を高精度に同時計測を行うことが可能である。
本発明の実施の形態による流速及び粒径計測システムを用いて行う計測方法における工程を示したフローチャート。 同流速及び粒径計測方法における相関式を求めるための風洞実験を示した斜視図。 気相流速、液相流速、粒径の関係を示した説明図。 風洞実験により得られた液相流速と粒径との関係を示すグラフ。 風洞実験により得られたスリップ比(気相流速/液相流速)と粒径との関係を示すグラフ。 ピトー管をタービンに取り付けた状態を示す平面図。 図6におけるA−A’線に沿う同ピトー管をタービンに取り付けた状態の断面構造を示す縦断面図。 同流速及び粒径計測方法における液相流速を求めるためのPIV計測装置の概略を示した断面図。 同PIV計測装置の先端部分の概略を示す平面図。 図9におけるB−B’線に沿う同PIV計測装置の先端部分の断面構造を示す縦断面図。 同PIV計測装置をタービンに取り付けた状態を示す平面図。 図11におけるC−C’線に沿う同PIV計測装置をタービンに取り付けた状態の断面構造を示す縦断面図。 タービン内実測結果に基づく液相流速と翼間位置との関係を示すグラフ。 同流速及び粒径計測方法における相関式に基づいて求めた粒径と翼間位置との関係を示すグラフ。
以下、本発明の実施の形態による流速及び粒径計測方法、ならびにそのシステムについて、図面を参照して説明する。本実施の形態では、ターボ機械内の粒体の内部流動を把握する場合を例にとり説明する。
本実施の形態では、計測対象となるパラメータ数Nが3(気相流速、粒径、液相流速)であり、図1のフローチャートにこれらのパラメータを求める手順について工程別に示す。
尚、本実施の形態では、作動流体による第1の相が気相に相当し、作動流体中を流れる粒子による第2の相が液相に相当する。
ステップS11として、気相流速Vg、粒径d、液相流速Vlの相関式1であるf(d)=Vg/Vlを風洞試験を行うことにより導出する。
ステップS12として、ターボ機械内部の2つの計測パラメータ数である気相流速Vg、液相流速Vlを実測する。
ステップS13として、ステップS11により求めた相関式に、ステップS12により求めた2つの計測パラメータである気相流速Vg、液相流速Vlを適用し、残る1つの計測パラメータである粒径dを算出する。これにより、粒径dと気相流速Vg、液相流速Vlの同時計測が可能となる。
本実施の形態では、このようなステップS11〜S13を備えたことにより、相関式1を導出し、気相流速Vg、液相流速Vlを実測し、これらを用いて粒径dを求めており、具体的には、それぞれのステップにおいて行う処理の内容について詳述する。
先ず、ステップS11における風洞実験により相関式を求める工程について説明する。
図2に示されたような風洞吹出口33から気流を出すエッフェル型風洞31、平均水滴径25μm、最大水滴径100μmの水滴を矢印38の方向に噴霧するスプレーノズル32、レーザ光37を出力するトランスミッタ34、レーザ光37を受光するレシーバ35、気相流速を計測するため計測点近傍に設置されたピトー管36を備えたPDPAを用いる。エッフェル型風洞31内に噴霧するスプレーノズル32によって、気液二相の流れが形成される。この流れは、矢印38の方向に流動する。PDPAにより得られた結果に対し、コンピュータ40及びモニタ41を用いて処理を行う。
ここで、トランスミッタ34、レシーバ35、ピトー管36は、水滴が流れる矢印38の方向へ移動できるように、トラバース装置39に取り付けてある。
風洞吹出口33から所定距離離れた位置における流速計測範囲を−150〜1000m/s、粒径計測範囲を0.5〜4000μm、最大サンプリングレートを800mHzとする。
このような構成を備えたPDPAを用いて風洞実験を行うと、図3に示されたように、気相流速Vg中に異なる粒径dの水滴が混入して液相流速Vlで並進する流れ場が形成される。液相流速Vlと粒径dは図2を用いて説明したPDPAを用いて計測する。
気相流速が10、30、125m/sの3条件において、スプレーノズル32への給水流量、及び風洞吹出口33からの距離xをそれぞれ固定して風洞実験を行い得られた各気相流速における液相流速Vlと粒径dとの関係を図4に示す。
図4に示すように、気相流速Vgが10m/s、水滴の粒径が1〜10μmの場合は、水滴の液相流速Vlは、ほぼ気相流速Vgと同じ速度で流動する。しかし、気相流速Vgが上昇し、あるいは粒径dが大きくなるに従って液相流速Vlは気相流速Vgに追従できなくなることが分かる。
この図4中には、3種類の気相流速Vgにおける液相流速Vlと粒径dとの関係を示す曲線を併せて示す。この曲線は、気相流速Vg、風洞吹出口33からの距離xを関数とする係数C1、C2を導入した以下の式(1)のような指数関数により表現することができる。
Vl(x)=C1・e−c2・d (1)
さらに、この式(1)を、スリップ比S(=Vg/Vl)を導入して正規化すると、気相流速、風洞吹出口からの距離xを関数とし係数C3、C4を用いて以下の式(2)のような指数関数を得ることができる。
S(x)=C3・eC4・d (2)
この式(2)を用いて、気相流速Vg毎にスリップ比Sと粒径dとの関係を図示すると、図5のようである。この式(2)は、ステップS12における気相流速Vg、粒径d、液相流速Vlの相関式に相当するものである。
図5に示すように、気相流速Vgが10m/sの場合には、粒径dが大きくなると、スリップ比Sは若干大きな値を示している。一方、気相流速Vgが125m/sの場合には、粒径dが大きくなると、気相流速Vgが10m/sの場合と比較して、スリップ比Sが大きな値を示している。よって、気相流速Vgが速く、粒径dが大きい場合には、スリップ比Sは、式(2)に示すように、指数関数的に大きくなっていることが分かる。
本実施の形態では、このような相関式を導出するために行う風洞試験において、粒径dと液相流速Vlの計測にPDPAを用いる場合について説明した。しかし風洞試験に用いる装置はPDPAに限定されず、これらのパラメータを計測することが可能なPTV、高速度カメラ、画像干渉法、画像解析法等の他の計測原理に基づく計測装置を用いてもよい。
また、これらのパラメータの計測は必ずしも同時である必要はなく、複数の装置を組み合わせて個別にパラメータを計測し相関式を導出してもよい。
さらに、気相流速Vgは図6、及び図6におけるA−A’線に沿う縦断面を示した図7に示されたようなピトー管101を用いて計測する。
図6、図7に示すように、ターボ機械における羽根(タービン翼)102、ノズル(静翼)103の間にピトー管101を設置する。矢印104で示された方向に蒸気が流れ、ピトー管101により計測領域101aにおける気相流速Vgが計測される。
次に、図1におけるステップS12の工程、即ちターボ機械内部の2つの計測パラメータ数として気相流速Vg及び液相流速Vlの実測について説明する。ターボ機械内部の気相流速Vgの実測を、図8、図9を用いて説明する。 液相流速Vlの実測には、特許文献1において提案されている図8に示されたPIV計測装置1を用いて行なう。このPIV計測装置1は、レーザ光3を発振するPIV用レーザ発振装置2、レーザ光3をタービン内へ導くミラー10等の光学系、レーザ光3をシート状のレーザシート光6に変換するシート光形成用光学系4、レーザシート光6をタービン内のボアスコープ視野5へ向けて出力するガラス窓11、レーザシート光6で照明されたボアスコープ視野5におけるトレーサの2次元画像を撮影するためのボアスコープ7、ボアスコープ7に接続された撮像素子を含むPIV用カメラ8が1本のプローブとして構成されており、さらにPIV用カメラ8を動作させるためのカメラ用電源13、PIV用レーザ発振装置2の発振とPIV用カメラ8の撮影の同期を制御する同期コントローラ14、PIV用レーザ発振装置2に電源電力を供給するレーザ電源15、全体の動作を制御するコンピュータ16が設けられている。
さらに、PIV計測装置1は、光端部分の拡大を示す図9、並びに図9のB−B’線に沿う縦断面を示す図10のように、レーザシート光形成用光学系4において、レーザ光発振装置2から発振されたレーザ光3がレーザシート光6に変換されて放射され、一方、パージ孔21から空気が供給されて、計測を阻害する要因のガラス窓11に付着する水滴が除去される。ボアスコープ7は、プローブの長手方向と平行に、計測対象の流体側へ向けて直線状に延在し、流体内に現れた画像をPIV用カメラ8に伝送するための画像伝送路と、画像伝送路の先端部においてボアスコープ視野5の方向を変更するための図示されていない視野側プリズムとを有する。また、ボアスコープ視野5における中心に相当し一点鎖線で示された視野方向がレーザシート光6の照射方向に対して常に直交するように、両者のなす角度は90度を維持するように設定されている。尚、ボアスコープ視野5の視野方向とボアスコープ7の長手方向とのなす角度は120度に設定されており、レーザシート光6の照射方向とボアスコープ7とのなす角度は30度に設定されている。 PIV計測装置1を、図11、並びに図11におけるC−C’線に沿う縦断面を図12に示す。これらの図に示すように、タービン内における羽根(タービン翼)102、ノズル(静翼)103の間にPIV計測装置1を設置する。図12において、矢印104で示された方向に蒸気が流れる。PIV計測装置1において、図9、図10を用いて説明したように、レーザシート光6が照射されボアスコープ視野5が形成される。このボアスコープ視野5が計測領域に対応し、この領域における粒子流速Vlの計測を行う。尚、図6、図7に示された気相流速Vgを計測するためのピトー管101は、ノズル(静翼)103に対してピトー管101の計測領域101aとPIV計測装置1の計測領域1aとが一致し周方向に異なる位置にそれぞれ取り付けて計測を行う。
以下、図13を用いて、気相流速Vgと液相流速Vlを計測した結果について説明する。出力が35mWで、低圧6段落3600rpmの実機サイズの蒸気タービンの最終段落ノズル出口に、図11、図12を用いて説明したようにPIV計測装置1を取り付けて、ノズル出口湿り度3.4%、5.4%の2条件で計測を行った。PIV計測装置1は、図11、図12においてノズル(静翼)103の高さ方向(Y方向)を固定し、翼間ピッチ方向(X方向)へトラバースして計測した。
図13に、翼間位置X/Xtに対するピトー管101を用いて計測した気相流速Vg、PIV計測装置1を用いて計測した液相流速Vlのそれぞれの関係を示す。ここで、横軸の翼間位置X/Xtは、二つのノズル(静翼)103の間において、中心を「0」、上流側のノズル(静翼)103の位置を「1」、下流側のノズル(静翼)103の位置を「−1」とする翼間距離で無次元化された座標軸上の位置を示す。
図13において、翼間位置X/Xtにおいて下流に相当するX/X=−0.3の位置では、湿り度が3.4%のとき、気相流速Vg∽に対する液相流速Vlの比を示すスリップ比は約46%であり、湿り度が5.4%のときはスリップ比が約55%にまで減速していることが確認される。
一方、翼間位置X/Xtにおいてより上流側の−0.3<X/Xt<0.7の範囲では、スリップ比は湿り度が3.4%のとき約92%、湿り度が5.4%のとき約74%から83%の間で流動していることがわかる。 よって、翼間位置X/Xtにおいて、上流側の位置の方が下流側の位置よりも、スリップ比が大きいことが分かる。
次に、図14に示すように、図1におけるステップS13の工程、即ち、ステップS11により求めた相関式に、ステップS12により求めた2つの計測パラメータである気相流速Vg、液相流速Vlを適用し、残る1つの計測パラメータである粒径dを算出した結果について説明する。
図13に示した気相流速Vg、液相流速Vlの比(スリップ比)を求めて数式1に適用することで、粒径dを求めることができる。この結果を、図14のグラフにおいて、翼間距離X/Xtに対する粒度dとして示す。
この図14より、ノズル(静翼)103の下流に位置する翼間距離X/Xtが−0.3の位置では、粒度dが90〜120μmの粒子が流動し、翼間距離−0.3<X/Xt<0.7の範囲の位置では、粒度dが50μm以下の粒子が流動することがわかる。
本実施の形態によれば、流体機械や配管等の内部流動を把握する際に、作動流体の流速とトレーサの流速及び粒径の相関関係を予め求めておき、作動流体の流速とトレーサの流速を実測することで粒径を算出することが可能となる。
相関関係を導出する際、相関式を構成するN個のパラメータの全てを同時計測することが可能な装置を用いて相関式を導出してもよいが、これに限らず、相関式を構成する少なくとも1つ以上のパラメータの計測が可能な複数の装置を組合せて全てのパラメータを計測することによって相関式を導出してもよい。
上述した実施の形態では、蒸気タービン内の気液二相流の流速粒径計測を例として説明した。本実施の形態では上述したように、作動流体による第1の相が気相に相当し、作動流体中を流れる粒子による第2の相が液相に相当する。
しかし、本発明はこれに限定されず、例えば自動車用エンジン内における気相(第1の相)と気体中の微細化した液体燃料による液相(第2の相)とを対象とする流れ場、ビール等の炭酸飲料の工場等における液相(第1の相)と液体中の気泡による気相(第2の相)とを対象とする流れ場、あるいは製粉工場、化粧品工場等における気相(第1の相)と気体中の粒子としての粉体(固体)による固相(第2の相)とを対象とする流れ場等、様々な混相流における第1、第2の相の流速、第2の相の粒径等の計測に対しても適用することができる。
1 PIV計測装置
2 PIV用レーザ発振装置
3、37 レーザ光
4 シート光形成用光学系
5 ボアスコープ視野
6 レーザシート光
7 ボアスコープ
8 PIV用カメラ
10 ミラー
11 ガラス窓
13 カメラ用電源
14 同期コントローラ
15 レーザ電源
16、40 コンピュータ
21 パージ孔
31 エッフェル型風洞
32 スプレーノズル
33 風洞吹出口
34 トランスミッタ
35 レシーバ36、101 ピトー管
39 トラバース装置
41 モニタ
102 羽根(タービン翼)
103 ノズル(静翼)

Claims (11)

  1. 測定対象物内を流れる作動流体に係わる第1の相の流速を測定する第1の測定装置と、前記測定対象物を流れる前記作動流体中の粒子に係わる第2の相の流速を測定する第2の測定装置と、
    前記第1の測定装置及び前記第2の測定装置にて測定された前記第1の相の流速、前記第2の相の流速から、前記第1の相の流速、前記第2の相の流速、前記粒子の粒径の間に成立する相関式を予め求め、前記相関式に対し、測定した前記第1の相の流速と、前記第2の相の流速とを導入して、前記測定対象物内を流れる前記粒子の粒径を算出する演算装置と、
    を備えることを特徴とする流速及び粒径計測システム。
  2. 前記相関式において、係数をC3、C4とし、前記第1の相の流速と前記第2の相の流速との比に相当するスリップ比をSとした場合に、風洞吹出口からの距離xを関数とするスリップ比S(x)と、前記粒径dとの間に、S(x)=C3・eC4・d という関係が成立することを特徴とする請求項1記載の流速及び粒径計測システム。
  3. 前記第2の測定装置が、レーザ光を発振するレーザ光発振部と、前記レーザ光をシート状に変換したレーザシート光を測定対象物内を流れる作動流体内に照射するレーザシート光形成部と、前記レーザシート光により照明されたトレーサの2次元画像を撮像する画像撮像部と、前記レーザ光発振部の発振と前記画像撮影装置の撮像の同期を制御する同期コントローラとを有するPIV計測装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の流速及び粒径計測システム。
  4. 前記第2の測定装置として、PTV装置、LDV装置、又は高速度カメラのいずれかが用いられることを特徴とする請求項1又は2記載の流速及び粒径計測システム。
  5. 前記第1の測定装置として、ピトー管が用いられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の流速及び粒径計測システム。
  6. 前記測定対象物は蒸気タービンであり、前記第1の相は気相、前記第2の相は液相、前記粒子は水滴であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の流速及び粒径計測システム。
  7. 作動流体に係わる第1の相の流速、前記作動流体中を流れる粒子に係わる第2の相の流速、前記粒子の粒径を測定し、前記第1の相の流速、前記第2の相の流速、前記粒子の粒径の間に成立する相関式を求める工程と、
    測定対象物内を流れる前記作動流体に係わる第1の相の流速と、前記測定対象物を流れる前記作動流体中の粒子に係わる第2の相の流速をそれぞれ測定する工程と、
    演算装置を用いて、前記相関式に対し、測定した前記第1の相の流速と、前記第2の相の流速とを導入して、前記測定対象物内を流れる前記粒子の粒径を算出する工程と、
    を備えることを特徴とする流速及び粒径計測方法。
  8. 前記測定対象物は蒸気タービンであり、前記第1の相は気相、前記第2の相は液相、前記粒子は水滴であることを特徴とする請求項7記載の流速及び粒径計測方法。
  9. 前記測定対象物は自動車用エンジンであり、前記第1の相は気相、前記第2の相は液相、前記粒子は液体燃料であることを特徴とする請求項7記載の流速及び粒径計測方法。
  10. 前記測定対象物は炭酸飲料であり、前記第1の相は気相、前記第2の相は液相、前記粒子は気泡であることを特徴とする請求項7記載の流速及び粒径計測方法。
  11. 前記測定対象物は製粉、化粧品であり、前記第1の相は気相、前記第2の相は固相、前記粒子は粉体であることを特徴とする請求項7記載の流速及び粒径計測方法。
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