JP2013027643A - シャワーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立て作業が容易であって、使用材料の少量化などをも好適に図り、製造コストの低減を好適に図ることが可能なシャワーヘッドを提供する。
【解決手段】シャワーヘッドH1のベース部材1は、湯水供給口15を介して外部からの湯水供給が可能な環状の凹溝14を有し、ノズル部材2は、環状であって、凹溝14を前部側が塞がれた環状の湯水流路14aとして形成するように凹溝14に嵌入し、補助部材3は、フランジ部31と、このフランジ部31からその厚み方向に突出し、かつベース部材1およびノズル部材2のうち、一方の部材に嵌合して固定させることが可能な突出部32とを有し、この突出部32が前記一方の部材に嵌合した状態においては、ベース部材1およびノズル部材2のうち、他方の部材にフランジ部31が当接し、この当接によりノズル部材2が凹溝14から脱出することが防止される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、浴室やシャワールームなどにおいて湯水を霧状または非霧状に噴出し、ミストシャワーまたは通常のシャワーを浴びるのに用いられるシャワーヘッドに関する。
本出願人は、シャワーヘッドの一例として、特許文献1に記載されたミストシャワーヘッドを先に提案している。同文献に記載されたミストシャワーヘッドは、湯水供給口が背面部に形成された略プレート状のベース部材の前面側に、複数のミスト噴出ノズル部が設けられたノズル部材を重ね合わせ、これらをたとえばビス止めにより連結した構成である。前記ノズル部材とベース部材の相互間には、湯水流路が形成されており、この湯水流路内に流入した湯水は複数のミスト噴出ノズルから外部に噴出されるように構成されている。このような構成によれば、ミストシャワーヘッドの薄型化や部品点数の少数化などを好適に図りつつ、ミスト噴出量を多くすることが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次のように、改善すべき余地があった。
すなわち、ベース部材とノズル部材との連結手段として、ビス止め手段が採用されているが、ビス止め対象となるベース部材およびノズル部材は、互いに対向した状態でそれらの間に湯水流路を形成する構造であるために、不当な水漏れを防止するには、互いに対向接触する箇所に隙間を生じないように、ビス止め箇所を多くする必要がある。ところが、このようにビス止め箇所を多くしたのでは、シャワーヘッドの組み立てに際し、ビス止め作業が煩雑となる。したがって、シャワーヘッドの生産性を高める観点からすると、未だ改善の余地ある。
また、ベース部材とノズル部材は、湯水流路を大きな面積で形成しており、湯水流路内の湯水から受ける力は大きい。したがって、ベース部材およびノズル部材の強度を高める必要があり、これらの部材の厚肉化を図る必要がある。このため、材料コストを削減する上でも、改善の余地がある。
なお、特許文献2には、シャワーヘッドを環状に形成し、湯水噴出用のノズルを環状配列とする手段が記載されている。このような手段によれば、湯水噴出用のノズルを広い範囲に分散配置させつつ、湯水流路のサイズを比較的小さくすることが可能である。ところが、同文献における湯水噴出用のノズルは、シャワーヘッドに単なる貫通孔を設けただけのものに過ぎない。シャワーヘッドをミスト噴出用とする場合、そのような単純な構造をそのまま適用することは困難である。
特開2008−200261号公報 特開2002−238793号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、組み立て作業が容易であって、使用材料の少量化などをも好適に図り、製造コストの低減を好適に図ることが可能なシャワーヘッドを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるシャワーヘッドは、湯水噴出用の複数のノズルが設けられているノズル部材と、このノズル部材の取り付け対象となるベース部材と、これらベース部材とノズル部材との固定連結を図るための補助部材と、を備えている、シャワーヘッドであって、前記ベース部材は、湯水供給口を介して外部からの湯水供給が可能な環状の凹溝を有しており、前記ノズル部材は、前記凹溝に対応する環状とされているとともに、前記凹溝を前部側が塞がれた環状の湯水流路として形成するように、前記凹溝に少なくとも一部分が嵌入し、かつ前記湯水流路を流通する湯水が前記複数のノズルに供給される構成とされ、前記補助部材は、フランジ部と、このフランジ部からその厚み方向に突出し、かつ前記ベース部材および前記ノズル部材のうち、一方の部材に嵌合して固定させることが可能な突出部とを有しており、この突出部が前記一方の部材に嵌合した状態においては、前記ベース部材および前記ノズル部材のうち、他方の部材に前記フランジ部が当接し、この当接により前記ノズル部材が前記凹溝から脱出することが防止されるように構成されていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、本発明に係るシャワーヘッドを組み立てるには、ベース部材の環状の凹溝にノズル部材を嵌入させた後に、補助部材をベース部材またはノズル部材に嵌合させて固定させればよい。補助部材は、ノズル部材が環状の凹溝から脱出しないように取り付けられればよく、止水性は考慮しなくてもよい。湯水流路は、ベース部材の凹溝にノズル部材を嵌入させることにより形成されているが、このような構造の湯水流路によれば、止水シールを容易に図ることができる。このようなことから、本発明によれば、前記従来技術とは異なり、漏水などを防止する観点からシャワーヘッドの多数箇所を強固にビス止めする必要がなくなり、その分だけ、組み立て作業性を良好にすることができる。
また、本発明によれば、湯水流路が環状であるために、湯水噴出用のノズルを広い領域にわたって分散配置させる場合であっても、湯水流路の実サイズを小さくすることができる。したがって、湯水流路の水圧に対応すべく各部を厚肉にする必要性を少なくし、使用原材料の少量化を図ることが可能となる。このようなことから、本発明によれば、シャワーヘッドの製造コストを廉価にするのに好適である。
本発明において、好ましくは、前記ベース部材は、前記環状の凹溝よりも内方の領域に孔部を有しており、前記補助部材の突出部は、前記孔部にその前方側から嵌入可能であり、かつこの嵌入状態においては、前記フランジ部が前記ノズル部材の前部の内周縁部の略全周域に当接するように構成されている。
このような構成によれば、ベース部材についても、ノズル部材と同様な環状またはこれに近い形状として、そのボリュームを少なくすることができる。また、補助部材のサイズも小さくできる他、この補助部材がシャワーヘッドの外面部の広い範囲において不体裁に嵩張らないようにすることもできる。さらに、補助部材のフランジ部は、ノズル部材の前部の内周縁部の略全周域に当接するために、ノズル部材の位置決め固定状態を安定したものとするのに、より好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記ベース部材と前記補助部材とは、前記突出部の外周面と前記孔部の内周面とに設けられた一対のネジ部が螺合することによって連結可能な構成とされている。
このような構成によれば、ベース部材に補助部材を連結して固定させる作業を、ネジ方式によって容易かつ適切に行なうことができる。
本発明において、好ましくは、前記補助部材は、貫通孔を有する環状とされ、かつこの
貫通孔の内周面には、前記補助部材の回転操作用のツールを係合させるのに利用可能な凹状または凸状の複数の係合用部が設けられている。
このような構成によれば、補助部材のボリュームをさらに小さくできることに加え、補助部材を補助部材に螺合連結する作業は、複数の係合用部を利用して的確に行なうことが可能である。
本発明において、好ましくは、前記補助部材の突出部は、前記ベース部材の外周部分に外嵌可能な筒状であり、前記補助部材のフランジ部は、前記筒状の突出部の内周面から内向きに突出しており、前記突出部を前記ベース部材の外周部分にその前方側から外嵌させたときには、前記フランジ部が前記ノズル部材の前部の外周縁部の略全周域に当接するように構成されている。
このような構成によれば、補助部材のサイズがやや大きくなるものの、やはり本発明が意図する作用を簡易な構造により得ることができる。
本発明において、好ましくは、前記ベース部材は、前記環状の凹溝よりも内方の領域に貫通孔を有しており、前記ノズル部材は、前記貫通孔に進入した筒状部を有しており、前記補助部材の突出部は、前記ベース部材の後方側から前記筒状部に嵌入可能であり、かつこの嵌入状態においては、前記補助部材のフランジ部は、前記ベース部材の後面部のうち、前記孔部の周縁部の略全周域に当接するように構成されている。
このような構成によれば、補助部材をベース部材の後方側から組み付ける必要があるものの、ベース部材を環状とし、また補助部材のサイズを小さくするといったことが可能である。
本発明において、好ましくは、前記ノズル部材は、前記ベース部材の外方に位置する筒状部を有しており、前記補助部材の突出部は、前記ベース部材の後方側から前記筒状部に外嵌可能であり、かつこの嵌入状態においては、前記補助部材のフランジ部は、前記ベース部材の後面部に対面接触するように構成されている。
このような構成によっても、本発明が意図する作用を簡易な構造によって的確に得ることが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係るシャワーヘッドの一例を示す斜視図である。 図1のII−II断面図である。 図1に示すシャワーヘッドの分解斜視図である。 本発明に係るシャワーヘッドの他の例を示す断面図である。 本発明に係るシャワーヘッドの他の例を示す断面図である。 本発明に係るシャワーヘッドの他の例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図3は、本発明が適用されたシャワーヘッドの一例を示している。
なお、以降の説明においては、図面の上方向をシャワーヘッドの前方Frとし、下方向
を後方とする。
本実施形態のシャワーヘッドH1は、ベース部材1、ノズル部材2、および補助部材3を具備している。これらはいずれも合成樹脂製である。
ベース部材1は、その基本的な形態が中央部分に貫通孔10を有する円環状であり、中空円板状の底壁部11から外側壁部12および内側壁部13が前方に向けて起立した構成である。これらの間に、前面開口状の環状の凹溝14が形成されている。外側壁部12には、湯水供給口15を形成する管状部15aが連設されている。この管状部15aには、ホース9が接続される。このホース9は、たとえば浴室の混合栓に接続されたものであり、このホース9を介して供給されてきた湯水は、湯水供給口15から凹溝14内に流入する。
ノズル部材2は、湯水噴出用の複数のノズル21を有するものであり、ベース部材1の凹溝14に対応する円環状であって、凹溝14にその前方側から嵌入されている。このことにより、凹溝14はその前面側がノズル部材2によって塞がれた環状の湯水流路14aとなっている。各ノズル21は、湯水流路14aを流通する湯水をシャワーヘッドH1の前方に向けてミスト状に噴出する機能を有している。このノズル21は、たとえば特許文献1に記載されたノズルと同様に、ノズルの先端側に向けて流れてくる湯水に旋回流を生じさせるなどして湯水の噴出時にミスト化を図ることが可能であり、ノズル部材2に一体形成されている。複数のノズル21は、断続した円環状配列である。
ノズル部材2とベース部材1との嵌合部分においては止水シールが図られている。この止水シールは、たとえばOリングなどの2つのシール部材8a,8bを、内側壁部13とノズル部材2の内周面との間、および外側壁部12とノズル部材2の外周面との間に介装することにより図られている。
補助部材3は、ノズル部材2の位置決め固定を図り、このノズル部材2が凹溝14から脱出することを防止するためのものである。この補助部材3は、ベース部材1やノズル部材2と同様に、その基本的な形態が円環状とされており、円環状のフランジ部31からその厚み方向の一方に、円筒状の突出部32が突出した構成である。この突出部32は、ベース部材1の貫通孔10に嵌入しているが、この貫通孔10の内周面と突出部32の外周面とに一対のネジ部70a,70bが形成されており、これらネジ部70a,70bの螺合により、ベース部材1に対する補助部材3の連結固定が図られる。補助部材3の内周面には、凹状または凸状の複数の係合用部33が設けられているが、この係合用部33は、前記した一対のネジ部70a,70bの締めつけを行なうべく補助部材3を回転させる際に、その回転操作用のツールが空転しないように、このツールを係合させるのに利用される。補助部材3のフランジ部31は、突出部32よりも大径であり、補助部材3をベース部材1に組み付けた際には、ノズル部材2の前部の内周縁部の全周域に当接するようになっている。
次に、前記したシャワーヘッドH1の作用について説明する。
まず、シャワーヘッドH1を組み立てるには、ベース部材1の環状の凹溝14にノズル部材2を嵌入させた後に、補助部材3をベース部材1の貫通孔10に嵌入させて、ベース部材1に固定させる。この固定は、一対のネジ部70a,70bを螺合させることにより行なうことができるために、その信頼性を高いものとすることができる。また、補助部材3を回転させる操作は、係合用部33に回転操作用ツールを係合させることにより、容易かつ適切に行なうことが可能である。ベース部材1に対する補助部材3の組み付けを完了すれば、既述したように、フランジ部31がノズル部材2に当接するため、ノズル部材2の位置決め固定も図られる。フランジ部31は、ノズル部材2の前部の内周縁部の全周域
に当接するために、ノズル部材2の位置決め固定がより確実なものとなる。
補助部材3は、ノズル部材2が環状の凹溝14から脱出しないようにノズル部材2の前後方向における位置決めを図る役割を果たせばよく、補助部材3とノズル部材2との当接箇所には止水シール性は要求されない。一方、補助部材3の取り付けに際しては、この補助部材3を貫通孔30に嵌入させてから回転させて、ネジ部70a,70bを螺合させるだけでよいため、その組み付け作業は容易である。一方、湯水流路14aは、環状の凹溝14にノズル部材2を嵌入させることによって形成されているために、既述したような2つのシール部材8a,8bを用いただけの簡易な手段によって適切な止水シールを図ることができる。このようなことから、このシャワーヘッドH1では、湯水流路14aの止水シールを図ることを目的として、たとえばシャワーヘッドH1の複数箇所を強固にビス止めするような必要はない。したがって、その組み立て作業性は良好であり、生産性を高くすることができる。
湯水流路14aは、環状であるために、湯水噴出用のノズル21を広い領域にわたって分散配置させつつ、湯水流路14aのサイズを小さくすることが可能である。湯水流路14aのサイズを小さくすれば、ベース部材1の各部が湯水流路14aから受ける力を小さくし、ベース部材1の薄肉化を図り、使用原材料の節約を図ることができる。また、本実施形態では、ベース部材1,ノズル部材2、および補助部材3の全てが環状とされているために、使用原材料をより節約することができる。このようなことから、本実施形態のシャワーヘッドH1では、製造コストの低減を好適に図ることができる。また、補助部材3は、図4および図6を参照して後述する実施形態と比較して、かなり小サイズとされている。したがって、製造コストを低減するのにより好ましい。
図4〜図6は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図4に示すシャワーヘッドH2においては、補助部材3の突出部32は、ベース部材1の外周部分に外嵌可能とされており、この突出部32の内面とベース部材1の外周面とに、これらを螺合させるための一対のネジ部70a,70bが設けられている。フランジ部31は、突出部32から内向きに突出した形態とされており、補助部材3をベース部材1に組み付けた状態においては、ノズル部材2の前部の外周縁部の全周域に当接するようになっている。本実施形態によれば、補助部材3のサイズが前記実施形態よりも大きくなるものの、前記実施形態と同様な効果を得ることができる。
図5に示すシャワーヘッドH3においては、ノズル部材2には、環状の凹溝14に嵌入していない筒状部22aが設けられており、この筒状部22aは、ベース部材1の貫通孔10に進入している。補助部材3の突出部32は、ベース部材1の後方側から筒状部22aに嵌入され、ネジ部70a,70bを利用して筒状部22aに螺合している。補助部材3のフランジ部31は、ベース部材1の後面部分のうち、貫通孔10の周縁部分19aの略全周域に当接している。本実施形態によれば、図1〜図3で示した実施形態と同様に、補助部材3を小サイズにすることができる。
先の実施形態および本実施形態から理解されるように、補助部材3の突出部32が嵌合する対象は、ベース部材1に代えて、ノズル部材2とすることができる。この場合、フランジ部31が当接する対象は、ノズル部材2に代えて、ベース部材1となる。
図6に示すシャワーヘッドH4においては、図5と同様に、補助部材3をベース部材1の後方側から組み付ける方式である。ただし、ノズル部材2は、ベース部材1の外方に位置する筒状部22bを有しており、補助部材3の突出部32は、ベース部材1の後方側から筒状部22bに外嵌されている。補助部材3のフランジ部31は、ベース部材1の後面
部分に対面接触している。本実施形態においても、上述した実施形態と同様な効果を得ることが可能である。なお、湯水供給口15は、補助部材3との干渉を避けた位置に設けられている。本実施形態の場合、ベース部材1の背面側に組み付けられる補助部材3を環状に形成しているが故に、湯水供給口15と補助部材3との干渉を回避することが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るシャワーヘッドの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
ベース部材および補助部材は、非環状に形成することもできる。たとえば、図2を参照して説明すると、ベース部材1の貫通孔10のうち、たとえば符号S1で示した幅領域が閉塞領域とされ、ベース部材1が非環状の形態とされていても、シャワーヘッドH1の組み立て性がとくに大きく損なわれることはなく、そのような構成としてもかまわない。このような点は、補助部材についても同様である。
ノズル部材は、湯水噴出用の複数のノズルを有するものであるが、このノズルは、ミスト噴出用のものに代えて、たとえば湯水を非ミスト状に噴出するものとすることもできる。本発明でいう「環状」は円環状に限らない。たとえば、互いに螺合可能な一対のネジ部を形成し、相対回転動作によって連結されるような箇所においては、その部分が円形である必要があるものの、それ以外の部分については、円形以外の形状(たとえば、楕円、長円、矩形状など)とすることができる。
H1〜H4 シャワーヘッド
1 ベース部材
2 ノズル部材
3 補助部材
10 貫通孔(ベース部材の孔部)
14 凹溝
14a 湯水流路
15 湯水供給口
21 ノズル
31 フランジ部
32 突出部
70a,70b ネジ部

Claims (7)

  1. 湯水噴出用の複数のノズルが設けられているノズル部材と、
    このノズル部材の取り付け対象となるベース部材と、
    これらベース部材とノズル部材との固定連結を図るための補助部材と、
    を備えている、シャワーヘッドであって、
    前記ベース部材は、湯水供給口を介して外部からの湯水供給が可能な環状の凹溝を有しており、
    前記ノズル部材は、前記凹溝に対応する環状とされているとともに、前記凹溝を前部側が塞がれた環状の湯水流路として形成するように、前記凹溝に少なくとも一部分が嵌入し、かつ前記湯水流路を流通する湯水が前記複数のノズルに供給される構成とされ、
    前記補助部材は、フランジ部と、このフランジ部からその厚み方向に突出し、かつ前記ベース部材および前記ノズル部材のうち、一方の部材に嵌合して固定させることが可能な突出部とを有しており、
    この突出部が前記一方の部材に嵌合した状態においては、前記ベース部材および前記ノズル部材のうち、他方の部材に前記フランジ部が当接し、この当接により前記ノズル部材が前記凹溝から脱出することが防止されるように構成されていることを特徴とする、シャワーヘッド。
  2. 請求項1に記載のシャワーヘッドであって、
    前記ベース部材は、前記環状の凹溝よりも内方の領域に孔部を有しており、
    前記補助部材の突出部は、前記孔部にその前方側から嵌入可能であり、かつこの嵌入状態においては、前記フランジ部が前記ノズル部材の前部の内周縁部の略全周域に当接するように構成されている、シャワーヘッド。
  3. 請求項2に記載のシャワーヘッドであって、
    前記ベース部材と前記補助部材とは、前記突出部の外周面と前記孔部の内周面とに設けられた一対のネジ部が螺合することによって連結可能な構成とされている、シャワーヘッド。
  4. 請求項3に記載のシャワーヘッドであって、
    前記補助部材は、貫通孔を有する環状とされ、かつこの貫通孔の内周面には、前記補助部材の回転操作用のツールを係合させるのに利用可能な凹状または凸状の複数の係合用部が設けられている、シャワーヘッド。
  5. 請求項1に記載のシャワーヘッドであって、
    前記補助部材の突出部は、前記ベース部材の外周部分に外嵌可能な筒状であり、
    前記補助部材のフランジ部は、前記筒状の突出部の内周面から内向きに突出しており、
    前記突出部を前記ベース部材の外周部分にその前方側から外嵌させたときには、前記フランジ部が前記ノズル部材の前部の外周縁部の略全周域に当接するように構成されている、シャワーヘッド。
  6. 請求項1に記載のシャワーヘッドであって、
    前記ベース部材は、前記環状の凹溝よりも内方の領域に貫通孔を有しており、
    前記ノズル部材は、前記貫通孔に進入した筒状部を有しており、
    前記補助部材の突出部は、前記ベース部材の後方側から前記筒状部に嵌入可能であり、かつこの嵌入状態においては、前記補助部材のフランジ部は、前記ベース部材の後面部のうち、前記貫通孔の周縁部の略全周域に当接するように構成されている、シャワーヘッド。
  7. 請求項1に記載のシャワーヘッドであって、
    前記ノズル部材は、前記ベース部材の外方に位置する筒状部を有しており、
    前記補助部材の突出部は、前記ベース部材の後方側から前記筒状部に外嵌可能であり、かつこの嵌入状態においては、前記補助部材のフランジ部は、前記ベース部材の後面部に対面接触するように構成されている、シャワーヘッド。
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