JP2013026715A - フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム - Google Patents

フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013026715A
JP2013026715A JP2011157857A JP2011157857A JP2013026715A JP 2013026715 A JP2013026715 A JP 2013026715A JP 2011157857 A JP2011157857 A JP 2011157857A JP 2011157857 A JP2011157857 A JP 2011157857A JP 2013026715 A JP2013026715 A JP 2013026715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter coefficient
order
spherical
coefficient determination
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011157857A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5506748B2 (ja
Inventor
Hiroaki Ito
弘章 伊藤
Kenichi Furuya
賢一 古家
Yoichi Haneda
陽一 羽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2011157857A priority Critical patent/JP5506748B2/ja
Publication of JP2013026715A publication Critical patent/JP2013026715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5506748B2 publication Critical patent/JP5506748B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

【課題】複数の受聴領域を設けることが可能な局所再生装置が用いるフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出装置と、局所再生装置を提供する。
【解決手段】複数のスピーカは放音側を外側に向けて球面上に離散的に配置され、次数算出部は、次数決定情報に基づいて球調和関数の次数n′を、球面エバネッセント波が発生する条件である入力信号の波数kと上記スピーカの位置半径r0とを乗じた値よりも大きな値(n′>kr0)として算出する。そして、フィルタ係数算出部は、上記スピーカの位置情報(r0uv)と次数n′と球調和関数のモードm′とを入力とし、上記スピーカの位置情報(r0uv)と次数n′とモードm′を球調和関数に代入してフィルタ係数を算出する。
【選択図】図3

Description

この発明は、特定の場所(装置近傍)に居る聴取者にのみ音を伝えることができる局所再生装置と、その局所再生装置において用いるフィルタの係数を決定するフィルタ係数決定装置と、それらの方法とプログラムに関する。
スピーカを用いて音を放射する場合、そのスピーカの指向特性の影響はあるものの、スピーカに対して、ほぼ全方向から再生音を聴取することが可能である。そのため、ある特定の場所にのみ音を再生するような局所再生方式の構築を目指した場合、スピーカなどの拡声装置や再生方式に工夫が必要である。
特定の場所に居る人々にのみ音を伝えることが可能となれば、拡声による通信を行った場合などに再生音が聴取者以外の人々にとって騒音と成らない他に、通信内容が周囲に漏れないという、プライバシーの保護まで可能である。
この局所再生方式を実現する一手段として、急峻な距離減衰特性を有するエバネッセント(evanescent)波を再生する手法がある(非特許文献1)。これは平面上に離散配置された複数のスピーカを用いて、空気中の音速より遅く伝搬する波を仮想的に再現することで、エバネッセント波を再生するものである。エバネッセント波とは、進行方向と垂直な方向に指数関数的にパワーが減衰する特殊な波である。
図8に、非特許文献1に開示された局所再生装置800を示す。局所再生装置800は、直方体の外形を持ち、その長方形の一面に複数のスピーカが格子状(アレー状)に配置されている。その複数のスピーカにそれぞれ接続される図示しないフィルタに、エバネッセント波を発生するフィルタ係数を設定することで、スピーカが格子状に配置されたxy平面の前面(z方向)の限定された範囲(領域A)に受聴領域を設けることが出来る。
伊藤弘章、古家賢一、羽田陽一「エバネッセント波を用いたエリア再生に関する研究」音響学会講演論文集(秋)、pp.689-690,2010.
従来の局所再生装置800では、平面スピーカアレーを用いているため、受聴領域がスピーカアレー前面の平板状に限定されてしまう課題があった。言い換えると、平板状の厚みはフィルタの設計方法により変更することができるが、その形状は平板状に限定される。
この発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、受聴領域を複数設けることができる局所再生装置とフィルタ係数決定装置と、それらの方法とプログラムを提供することを目的とする。
この発明のフィルタ係数決定装置は、複数のスピーカを用いてエバネッセント波を再生する局所再生装置のフィルタ係数を決定するフィルタ係数決定装置であり、次数算出部と、フィルタ係数算出部と、を具備する。次数算出部は、球調和関数の次数n′を、球面エバネッセント波が発生する条件である入力信号の波数kとスピーカの位置半径r0とを乗じた値よりも大きな値(n′>kr0)として算出する。フィルタ係数算出部は、スピーカの位置情報(r0uv)と次数n′と球調和関数のモードm′とを入力とし、スピーカの位置情報(r0uv)と次数n′とモードm′を球調和関数に代入してフィルタ係数を算出する。
また、この発明の局所再生装置は、球面上に水平角方向と仰角方向に離散的に配置される複数のスピーカと、その複数のスピーカにそれぞれ接続されるフィルタ部と、を備え、上記フィルタ部は、上記したこの発明のフィルタ係数決定装置で決定されたフィルタ係数を、入力信号に畳み込み上記スピーカを駆動するための駆動信号を生成するフィルタ部であることを特徴とする。
この発明のフィルタ係数決定装置によれば、球面上に配置された複数のスピーカの周囲の複数のエリアに受聴領域を設けられるフィルタ係数を決定することが出来る。また、この発明の局所再生装置は、この発明のフィルタ係数決定装置で決定したフィルタ係数を入力信号に畳み込むことで、局所再生装置を中心として複数の受聴領域を設けることを可能にする。
極面座標系を示す図。 境界面が全ての波源を包含する場合を示す図。 フィルタ係数決定装置100の機能構成例を示す図。 局所再生装置200の概観図を示す図。 局所再生装置200の断面を示す図。 フィルタ係数決定装置100の動作フローを示す図。 フィルタ係数決定装置100′の機能構成例を示す図。 従来の局所再生装置800を示す図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。実施例の説明の前に、エバネッセント波の理論について説明する。
〔エバネッセント波の理論〕
図1に、球面座標系を示す。球面座標は、水平角φと仰角θと、中心点からの半径rとで定義することが出来る。この球面座標系における波動方程式は式(1)で与えられる。
ここでcは音速、p(r,θ,φ,t)はある観測点(r,θ,φ)における音圧の時間領域表現である。また、この波動方程式の周波数領域の一般解は、図2に示すように球面である境界面21が全ての波源20を包含する場合、式(2)で与えられる。図2の22は、音圧の解析領域を示す。
ただし、kは波数、ωは周波数、hn(kr)はn次の第1種球ハンケル関数、Cmnは任意の定数を表す。またYn mは球調和関数と呼ばれ式(3)で定義される。
ここでjは虚数単位であり、nは次数、mはモードを表す。またPn m(x)はルジャンドル陪関数を表す。
半径r=r0の球面上の音圧P(r0,θ,φ,ω)が既知であると仮定すると、定数Cmnを一意に決定することができ、式(4)で表せる。
*は複素共役を表す。式(4)を式(2)に代入すると次式となる。
ここでdΩ′=sinθ′dθ′dφ′である。式(5)は、ある球面上の音圧を制御することで任意の3次元音場を再現することが出来ることを表す。
半径r0の球面上における音圧がP(r0,θ,φ)である場合を考える。これを式(5)に代入すると式(6)となる。
球ハンケル関数hn(x)は、x≪nのとき式(7)に示すように近似できる。
したがって、kr≪n′かつkr0≪n′のとき、式(5)は次式のように書き換えられる。
式(8)は、n′≧2のとき、距離rの逆二乗則よりも急峻な減衰特性を有する波を表し、これは球面座標系におけるエバネッセント波を表す。ここで、mは球調和関数におけるモードを表し、−n≦m≦nを満たす。モードmは水平方向の波長に依存し、次数nは仰角方向の波長に依存する。n′,m′は、変数nとmに対して具体的な数値であることを意味している。
モードmと次数nを変化させることで様々な指向性を有したエバネッセント波を発生させることが出来る(参考文献:E.G.ウィリアムズ著、吉川茂・西條献児訳、「フーリエ音響学」、シュプリンガー・ジャパン(株))。例えば、n′=1,m′=1とすると球面座標系の原点に配置された波源を中心として2個の音場を形成することが出来る。モードm′と次数n′の値によって更に音場を増やすことも出来るし、その指向性も制御することが可能である。
図3に、この発明のフィルタ係数決定装置100の機能構成例を示す。フィルタ係数決定装置100は、複数のスピーカを用いてエバネッセント波を再生する局所再生装置200のフィルタ係数を決定する装置であり、次数算出部110と、フィルタ係数算出部120と、を具備する。
フィルタ係数決定装置100を説明する前に、局所再生装置200について説明する。
〔局所再生装置〕
図4に、局所再生装置200の概観図の一例を示す。局所再生装置200は、球形状の外形であり、例えば、その表面に仰角方向に配列されたU個(u=1,2,…,U)のスピーカ250uv を1列として、水平方向にV列(v=1,2,…,V)のスピーカ250uv がU×V個、放音側を外側に向けて配置されている。
図4では、作図の都合で全てのスピーカ250uv を図示していない。各スピーカ250uv は水平角方向と仰角方向に離散的に配置される。スピーカ250uv は、例えば、各方向ごとにスピーカ 間の角度が等しくなるように配置する。図4の各スピーカ250uv の位置を(r0uv)とする。このスピーカ250uv の配置方法は、球面上の最適配置問題として知られる問題であり、さまざまな解(最適な配置方法)が存在する。
図5に、図4におけるzy面の断面で見た局所再生装置200を示す。スピーカ250uv の添え字uvは、ここではuをz軸方向を0度とした仰角、vをx軸方向を0°とした水平角で表記する。図5はzy面を示しているので、図5中のスピーカ250uv の水平角φは90°(φ90)で固定である。
また、仰角方向のスピーカ250uv は、仰角方向に例えば15°置きに配置されるが、その全てを表記していない。図5では、θ=0°、θ=45°、θ=90°、θ=135°、θ=180°、θ=270°の6個のスピーカのみを表記している。
各スピーカ250uv には、A/D変換器210uvと、フィルタ部220uvと、D/A変換器230uvと、スピーカアンプ240uvと、がそれぞれ直列に接続される。信号入力端子201に入力されるアナログ音声信号S(k)は、A/D変換器210uvでディジタル音声信号に変換され、フィルタ部220uvに入力される。
フィルタ部220uvは、フィルタ係数決定装置100で決定されたフィルタ係数H(θ,φ,k)をディジタル音声信号に畳み込むことで、エバネッセント波を発生するためのディジタル駆動信号Dを生成し、その駆動信号をD/A変換器230uvとスピーカアンプ240uvを介してスピーカ250uv に出力する。ディジタル駆動信号Dは、式(9)で表される。
次に、フィルタ係数決定装置100を説明する。
〔フィルタ係数決定装置〕
図3に示すフィルタ係数決定装置100の各部の機能は、例えばROM、RAM、CPU等で構成されるコンピュータに所定のプログラムが読み込まれて、CPUがそのプログラムを実行することで実現されるものである。その動作フローを図6に示す。
次数算出部110は、次数決定情報に基づいて、球調和関数の次数n′を、球面エバネッセント波が発生する条件である入力信号の波数kとスピーカの位置半径r0とを乗じた値よりも大きな値(n′>kr0)として算出する(ステップS10)。次数決定情報とは、音源の周波数の最大値を基準に次数n′を指定するか、音源の周波数の定数倍を基準に次数n′を指定するか、を決定する2値情報である。波数kは、入力信号の周波数fと、式(10)の関係を持つ数値であり、波長の逆数である。
cは音速である。
アナログ音声信号S(k)を離散値化するA/D変換器210uv(局所再生装置200)におけるサンプリング周波数をfs、周波数の帯域分割数をQ(q=0,1,…,Q-1)とした場合の各周波数帯域を式(11)で表す。
波数kは、各周波数帯域f(q)により異なる値となる(式(12))。
後述する次数算出部110は、波数kに基づいて次数n′を算出する。フィルタ係数算出部120が、その次数n′を入力としてフィルタ係数を算出するので、そのフィルタ係数は各周波数帯域f(q)におけるフィルタ係数となる。フィルタ係数算出部120は、周波数領域におけるフィルタ係数または時間領域におけるフィルタ係数をフィルタ部220uv(局所再生装置200)に設定する。周波数領域の場合、Q個の周波数領域のフィルタ係数を算出し、フィルタ部220uvに設定する。時間領域の場合、Q個の周波数領域のフィルタ係数を算出し、それを逆フーリエ変換により時間領域のフィルタ係数に変換し、フィルタ部220uvに設定する。
なお、周波数の帯域分割数Qの値を大きくとればフィルタとしての精度は高くなるが計算コストが大きくなる。Qは任意に設定することができ、例えば数百程度の値とする。また2のべき乗数に設定すると演算が高速化できる。
先ず、音源の周波数の最大値を基準に次数n′を指定する場合、つまり、例えば次数決定情報が「0」の場合の次数算出部110を説明する。次数算出部110は、波数検出手段111と、乗算手段112と、最大整数化手段113と、を備える。音源の周波数の最大値を基準に次数n′を指定する場合、波数算出手段111は、アナログ音声信号S(k)の最大周波数fmaxを入力として、その波数の最大値kmaxを式(10)で計算する(ステップS111)。
乗算手段112は、kmaxに、1より大きい任意の実数であるαと局所再生装置200の半径r0とを乗じる(ステップS112)。最大整数化手段113は、その乗じた値α・kmax・r0以下の最大の整数を、次数n′として出力する(ステップS113)。
この次数n′は、式(8)で表される再生音場の距離減衰特性を決定するパラメータに対応する。よって、任意の実数αを変化させることで距離減衰量を制御することが可能である。アナログ音声信号S(k)の最大周波数fmaxを3kHzとし、r0=20cmとするとkmax・r0=11である。距離減衰特性を急峻にし過ぎないためには、αの値は1〜数十程度が目安である。なお、波数算出手段111を破線で示しているように、波数kmaxの値を電卓等で計算し、乗算手段112に直接入力するようにすれば波数算出手段111は不要である。同様に、次数n′を予め求めておけば、次数算出部110は無くても良い。
フィルタ係数算出部120は、その次数n′と球調和関数のモードm′とスピーカの位置情報(r0uv)とを入力とし、それらを球調和関数に代入してフィルタ係数H(θ,φ,kmax)を算出する(ステップS120)。
式(14)は周波数領域におけるフィルタ係数である。フィルタ係数H(θ,φ,kmax)は、逆フーリエ変換により時間領域のフィルタ係数に変換され、各スピーカ250uvにそれぞれ対応したフィルタ部220uvに設定される。
次に、音源の周波数の定数倍を基準に次数n′を指定する次数決定情報が「1」の場合の次数算出部110′について説明する。次数算出部110′は、次数算出部110に対して各周波数帯域f(q)ごとに次数n′を算出する点で異なる。
波数算出手段111′は、周波数帯域f(q)を入力として各周波数帯域f(q)ごとに波数k(q)を算出する。乗算手段112′は、k(q)に、1より大きい任意の実数であるβと局所再生装置200の半径r0とを乗じる。
最大整数化手段113′は、その乗じた値β・k(q)・r0以下の最大の整数を、次数n(q)′として出力する。
なお、βが大き過ぎると距離減衰特性が急峻に減衰してしまう。したがって、βの値は1〜数十程度が目安である。このように次数算出部110′が出力する次数n(q)′は、周波数帯域f(q)によって変化する値である。
フィルタ係数算出部120′は、その次数n(q)′と球調和関数のモードm′とスピーカの位置情報(r0uv)とを入力とし、それらを球調和関数に代入してフィルタ係数H(θ,φ,k(q))を算出する。
フィルタ係数H(θ,φ,k(q))は、周波数領域のフィルタ係数として各スピーカ250uvにそれぞれ対応したフィルタ部220uvに設定されるか、逆フーリエ変換により時間領域のフィルタ係数に変換され、各スピーカ250uvにそれぞれ対応したフィルタ部220uvに、設定される。
以上説明したように、フィルタ係数決定装置は、球調和関数の次数n′を、球面エバネッセント波が発生する条件である入力信号の波数kとスピーカの位置半径r0とを乗じた値よりも大きな値(n′>kr0)として算出することで、エバネッセント波による複数の受聴領域を備えた局所再生装置に用いるフィルタ係数を提供することが出来る。また、この発明の局所再生装置は、そのフィルタ係数を用いることで、エバネッセント波による複数の受聴領域を実現することが出来る。つまり、この発明のフィルタ係数決定装置と局所再生装置による球面スピーカアレーを用いたエバネッセント波再生手法によれば、受聴領域と減衰効果範囲を拡大することが可能となる。
上記フィルタ係数決定装置100,100′における処理手段をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、各装置における処理手段がコンピュータ上で実現される。また、局所再生装置200についてもスピーカ250uvを除く各機能部は、コンピュータによって実現することが可能である。
なお、局所再生装置200のフィルタ部220uvは、ディジタルフィルタの例で説明を行ったが、上記したフィルタ係数と同等の濾波特性を持つアナログフィルタに置き換えてもこの発明の局所再生装置200を実現することが可能である。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。具体的には、例えば、磁気記録装置として、ハードディスク装置、フレキシブルディスク、磁気テープ等を、光ディスクとして、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記録装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
また、各手段は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより構成することにしてもよいし、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (7)

  1. 球調和関数の次数n′を、球面エバネッセント波が発生する条件である入力信号の波数kとスピーカの位置半径r0とを乗じた値よりも大きな値(n′>kr0)として算出する次数算出部と、
    上記スピーカの位置情報(r0uv)と上記次数n′と上記球調和関数のモードm′とを入力とし、上記スピーカの位置情報(r0uv)と上記次数n′と上記モードm′を上記球調和関数に代入してフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、
    を具備するフィルタ係数決定装置。
  2. 請求項1記載のフィルタ係数決定装置において、
    上記次数算出部は、
    上記入力信号の波数kの最大値をkmax、αは1より大きい任意の実数、r0は上記球面の半径とすると、

    のように上記次数n′を算出することを特徴とするフィルタ係数決定装置。
  3. 請求項1記載のフィルタ係数決定装置において、
    上記次数算出部は、
    上記入力信号の周波数帯域f(q)の波数をk(q)、βは1より大きい任意の実数、r0は上記球面の半径とすると、

    のように上記次数n′(n′=n(q)′)を算出することを特徴とするフィルタ係数決定装置。
  4. 球面上に水平角方向と仰角方向に離散的に配置される複数のスピーカと、
    上記複数のスピーカにそれぞれ接続されるフィルタ部と、
    を備え、
    上記フィルタ部は、請求項1から請求項3の何れかに記載したフィルタ係数決定装置で決定されたフィルタ係数を、上記入力信号に畳み込み上記スピーカを駆動するための駆動信号を生成するフィルタ部であることを特徴とする局所再生装置。
  5. 球調和関数の次数n′を、球面エバネッセント波が発生する条件である入力信号の波数kとスピーカの位置半径r0とを乗じた値よりも大きな値(n′>kr0)として算出する次数算出過程と、
    上記スピーカの位置情報(r0uv)と上記次数n′と上記球調和関数のモードm′とを入力とし、上記スピーカの位置情報(r0uv)と上記次数n′と上記モードm′を上記球調和関数に代入してフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出過程と、
    を備えるフィルタ係数決定方法。
  6. 球面上に水平角方向と仰角方向に離散的に配置された複数のスピーカにそれぞれ入力される再生信号を生成するフィルタリング過程を備え、
    上記フィルタリング過程は、請求項5に記載したフィルタ係数決定方法で決定されたフィルタ係数を、上記入力信号に畳み込み上記スピーカを駆動するための駆動信号を生成するフィルタリング過程であることを特徴とする局所再生方法。
  7. 請求項1乃至3の何れかに記載したフィルタ係数決定装置、又は請求項4に記載した局所再生装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2011157857A 2011-07-19 2011-07-19 フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム Expired - Fee Related JP5506748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011157857A JP5506748B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011157857A JP5506748B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013026715A true JP2013026715A (ja) 2013-02-04
JP5506748B2 JP5506748B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=47784620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011157857A Expired - Fee Related JP5506748B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5506748B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10559294B2 (en) 2016-03-31 2020-02-11 Sony Corporation Acoustic tube and acoustic reproduction apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10559294B2 (en) 2016-03-31 2020-02-11 Sony Corporation Acoustic tube and acoustic reproduction apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP5506748B2 (ja) 2014-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5457874B2 (ja) 局所再生装置とその方法と、プログラム
US9402145B2 (en) Wireless speaker system with distributed low (bass) frequency
Ji et al. Identification of a parametric loudspeaker system using an adaptive Volterra filter
Jarrett et al. Simulating room impulse responses for spherical microphone arrays
JP5342521B2 (ja) 局所再生方法、局所再生装置及びそのプログラム
Heuchel et al. Active room compensation for sound reinforcement using sound field separation techniques
JP5596632B2 (ja) フィルタ係数決定装置、局所再生装置、フィルタ係数決定方法、及びプログラム
Olivieri et al. Theoretical and experimental comparative analysis of beamforming methods for loudspeaker arrays under given performance constraints
JP5506748B2 (ja) フィルタ係数決定装置と局所再生装置とそれらの方法とプログラム
Wang et al. Spherical harmonic representation of the observed directional wave front in the time domain
JP5705162B2 (ja) フィルタ係数決定装置、局所再生装置、フィルタ係数決定方法、及びプログラム
JP5458041B2 (ja) 局所再生装置とフィルタ係数決定装置とそれらの方法と、プログラム
US20230017323A1 (en) Generating an audio signal associated with a virtual sound source
JP4359208B2 (ja) エリア限定拡声方法、エリア限定拡声装置
Nakagawa et al. Beam steering of portable parametric array loudspeaker
Shi et al. Ultrasound-to-ultrasound Volterra filter identification of the parametric array loudspeaker
Canclini et al. A robust geometric approach to room compensation for sound field rendering
NL2024434B1 (en) Generating an audio signal associated with a virtual sound source
JP5871707B2 (ja) 局所再生装置
Zhong Parametric Array Loudspeakers and Applications in Active Noise Control
JP2013110495A (ja) 局所再生装置とフィルタ係数生成装置と、それらの方法とプログラム
JP2013090038A (ja) 特定エリア音響再生装置とフィルタ係数生成装置と、それらの方法とプログラム
Maeda et al. Investigation of loudspeaker array layout for sound field reproduction by room-mode matching in rectangular rooms
WO2024115515A1 (en) Methods and systems for generating acoustic impulse responses for a 3d room model using a hybrid wave-based and geometrical acoustics based solver
Lin et al. A localized sound field reconstruction system by use of ultrasonic wave

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5506748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees