JP2013023840A - シャッタ装置 - Google Patents

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Moe Furuta
萌 古田
Akinori Nonoyama
昭紀 野々山
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Abstract

【課題】回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部に沿って摺動するときにおける摺動音を抑制させるのに有利なシャッタ装置を提供する。
【解決手段】スラット6の長手方向の端部をシャッタ開閉方向に沿って案内させるガイドレール部53が設けられている。窓開口6eを形成するように回動された回動スラット6oには、姿勢維持用突起68が形成されている。ガイドレール部53は、回動スラット6oの姿勢維持用突起68を、回動スラット6oの回動姿勢を維持させるように案内させる案内通路52を形成する案内壁58をもつ。姿勢維持用突起68に向けて案内壁58から突出するように、樹脂摺動部材100が案内壁58に取り付けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は複数のスラットで形成されたスラット群を有するシャッタ装置に関し、特に窓開口を形成できる回動スラットを備えるシャッタ装置に関する。
特許文献1は、窓開口を形成できるスラットを備えるシャッタ装置を開示する。このシャッタ装置は、複数のスラットを開閉方向に沿って並設した巻取可能なシャッタカーテンと、一方向への回転に伴いシャッタカーテンを巻取り、逆方向への回転に伴いシャッタカーテンを巻き出す巻取体と、巻取体を回転させるための駆動モータと、ガイドレール部とをもつ。このものによれば、隣接するスラット間に窓開口を形成できるように、シャッタカーテンが閉鎖方向に移動するとき、移動するスラットに係合してスラットを開放姿勢に回動させるスラット回動機構が設けられている。窓開口は、通風用、採光用、視認用として機能できる。
特開2009−046906号公報
上記した技術によれば、ガイドレール部は、案内通路を形成する案内壁をもつ。回動スラットがシャッタ閉鎖方向に移動するとき、案内壁は、窓開口を形成するようにスラット回動機構により回動された回動スラットに形成されている姿勢維持用突起に摺動する。これにより回動スラットの回動姿勢を維持させ、窓開口の開放量を維持させる。しかしながら、ガイドレール部の案内壁は一般的にはアルミニウム合金等の金属で形成されている。このため、回動スラットに形成されている姿勢維持用突起が案内壁に沿って摺動する摺動音が無視できず、静粛性が損なわれるおそれがある。特に、夜間等において静粛性が損なわれるおそれがある。その対策として、ガイドレール部の案内壁に高摺動性をもつグリース、ワックスなどの潤滑剤を塗布することも考えられる。しかし潤滑剤を案内壁に塗布することは、工数を大きく発生させ、コストアップの要因となる。また、外から案内壁を視認できる場合には、塗布ムラなどが発生し、意匠性が低下する要因となる。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、窓開口を形成する回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部に沿って摺動するときにおける摺動音を抑制でき、静粛性を確保させるのに有利なシャッタ装置を提供することを課題とする。
(1)本発明の様相1に係るシャッタ装置は、(i)複数のスラットをシャッタ開閉方向に沿って並設したスラット群を備え、且つ、スラット群のうちの少なくとも一つが窓開口を形成するように回動可能な回動スラットとされた巻取可能なシャッタカーテンと、(ii)回転可能に設けられ一方向への回転に伴いシャッタカーテンを巻取り、逆方向への回転に伴いシャッタカーテンを巻き出す巻取体と、(iii)巻取体を回転させるための駆動機構と、(iv)シャッタカーテンがシャッタ閉鎖方向に移動するとき、移動する複数のスラットうちの少なくとも一つの回動スラットに係合して回動スラットをスラット開放姿勢に回動させて窓開口を形成させるスラット回動機構と、(v)シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設されスラットの長手方向の端部をシャッタ開閉方向に沿って案内させるガイドレール部と、(vi)シャッタカーテン、巻取体、駆動機構、スラット回動機構、ガイドレール部を保持する基部とを具備しており、(vii)ガイドレール部は、窓開口を形成するようにスラット回動機構により回動された回動スラットに形成されている姿勢維持用突起を、回動スラットの回動姿勢を維持させるように、案内させる案内通路を形成する案内壁と、回動スラットのうち案内通路を通過する姿勢維持用突起に向けて案内壁から突出するように案内壁に取り付けられ、回動スラットがガイドレール部に沿って昇降するとき、回動スラットの姿勢維持用突起と摺動する樹脂を基材とする樹脂摺動部材とを具備する。
本発明によれば、シャッタカーテンは、複数のスラットをシャッタ開閉方向に沿って並設したスラット群を備えている。スラット群のうちの少なくとも一つは、窓開口を形成するように回動可能な回動スラットとされている。駆動機構が一方向に駆動すると、巻取体が巻き外し方向に回転し、巻取体に巻き取られていたシャッタカーテンは巻き外される。このときスラットはシャッタカーテンのシャッタ閉鎖方向に移動する。この場合、スラットの長手方向の端部はガイドレール部に沿って移動する。
スラット間に窓開口を形成する場合には、シャッタカーテンが閉鎖方向に移動するとき、スラット回動機構を作動させる。この結果、移動するスラット群のうちの回動スラットに係合して回動スラットをスラット開放姿勢に回動させる。これにより隣設するスラット間に窓開口を形成させる。窓開口を形成するようにスラット回動機構により回動された回動スラットに形成されている姿勢維持用突起は、ガイドレール部の案内壁の案内通路に沿って案内される。この結果、回動スラットの回動姿勢は維持され、窓開口の開放量は維持される。
回動スラットが窓開口を形成するように回動スラットが回動するとき、回動スラットに形成されている姿勢維持用突起は、案内通路を形成する案内壁に圧接しつつ摺動する。この場合、無視できない摺動音が発生するおそれがある。この点について本様相によれば、樹脂を基材とする樹脂摺動部材は、ガイドレール部の案内通路を形成する案内壁に取り付けられている。この結果、回動スラットに形成されている姿勢維持用突起は、ガイドレール部の案内壁に取り付けられている樹脂摺動部材に圧接しつつ摺動する。樹脂摺動部材は樹脂を基材とするため、姿勢維持用突起が樹脂摺動部材に摺動したとしても、摺動音を低減させるのに有利である。このように摺動音を低減させ得るため、回動スラットをスラット閉鎖方向に付勢する付勢部材の付勢力を増加させることができ、スラットの角度保持を安定させることができる。
(2)本発明の様相2に係るシャッタ装置によれば、上記様相において、ガイドレール部は、シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設され且つ上端が開放された挿入溝をもち、摺動部材は、窓開口を形成するようにスラット回動機構により回動された回動スラットに形成されている姿勢維持用突起と摺動する摺動面をもつと共に挿入溝に差し込まれた本体と、本体の上端部に一体的に形成され案内壁の上端部に係合して保持される頭部とを有する。摺動部材の本体をガイドレール部の挿入溝に差し込めば、本体は挿入溝に簡単に保持される。摺動部材の頭部は、案内壁の上端部に係合して載置される。ガイドレール部からの摺動部材の脱落が抑えられる。
(3)本発明の様相3に係るシャッタ装置によれば、上記様相において、頭部は、案内壁に姿勢維持用突起を案内させる傾斜を有する。回動スラットに形成されている姿勢維持用突起を案内通路に容易に誘い込むことができる。
(4)本発明の様相4に係るシャッタ装置によれば、上記様相において、ガイドレール部は、シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設され且つ上端が開放された挿入溝をもち、摺動部材は、挿入溝を横切る方向に沿って切断する横断面において、挿入溝に差し込まれた第1部位と、窓開口を形成するようにスラット回動機構により回動された回動スラットに形成されている姿勢維持用突起と摺動する摺動面をもつと共に第1部位よりも姿勢維持用突起側に突出する第2部位とを有する。樹脂を基材とする摺動部材の第2部位は、第1部位よりも回動スラットの姿勢維持用突起側に突出するため、回動スラットの姿勢維持用突起に摺動する。このため摺動音を低減させるのに有利である。
(5)本発明の様相5に係るシャッタ装置によれば、上記様相において、案内壁は金属を基材としており、案内壁は、樹脂摺動部材の少なくとも一部に対してかしめつけるかしめ部を有する。かしめ部により、樹脂摺動部材はガイドレール部に固定される。従って、駆動機構などの振動がガイドレール部に伝搬されるときであっても、樹脂摺動部材の脱落および振動が抑えられ、摺動音の低減に更に貢献できる。
(6)本発明の様相6に係るシャッタ装置によれば、上記様相において、前記スラット群のうちの窓開口を形成するように回動可能にされた回動スラットは、窓開口を閉鎖するように回動スラットをスラット閉鎖方向に付勢する付勢部材を有する。付勢部材により回動スラットはスラット閉鎖方向に付勢される。回動スラットの姿勢維持用突起は、付勢部材により樹脂摺動部材の摺動面に圧接されて擦れるため、摺動音が大きくなるおそれがある。ここで、前述したように樹脂摺動部材は樹脂を基材とするため、姿勢維持用突起が樹脂摺動部材に圧接しつつ摺動したとしても、摺動音を低減させるのに有利である。このように摺動音を低減させ得るため、回動スラットをスラット閉鎖方向に付勢する付勢部材の付勢力を増加させることができる。この場合、付勢部材によりスラットの姿勢を安定できるため、スラットを巻取体に巻き取り易くなり、更に、スラットの姿勢が安定する。
(7)本発明の様相7に係るシャッタ装置によれば、上記様相において、回動スラットに形成されている姿勢維持用突起には、樹脂を基材とする樹脂層が被覆されている。摺動音の低減に更に貢献できる。
本発明によれば、回動スラットを回動させて窓開口を形成するとき、回動スラットに形成されている姿勢維持用突起は、案内壁に取り付けられている樹脂摺動部材に圧接しつつ摺動する。樹脂摺動部材は樹脂を基材とするため、回動スラットの姿勢維持用突起が樹脂摺動部材に摺動したとしても、摺動音を低減させ、静粛性を確保させるのに有利である。
実施形態1に係り、シャッタ装置の正面図である。 回動スラットのスラットキャップ付近を示す図である。 通常のスラットのスラットキャップ付近を示す図である。 回動スラットのスラットキャップと線状連結部材とが連結されている状態を示す図である。 作動体が退避位置に切り替えられ、スラットが閉鎖されている状態を示す図である。 作動体が係合位置に切り替えられ、回動スラットが開放されている状態を示す図である。 回動スラットを回動させて窓開口を形成されている状態を示す図である。 回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部の樹脂摺動部材に摺動している状態を示す横断面図である。 (A)は図8の矢視IXに示す図であり、回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部の樹脂摺動部材に摺動している状態を拡大して示す横断面図であり、(B)はガイドレール部の壁が樹脂摺動部材の凹部にかしめられている状態を拡大して示す横断面図である。 (A)は樹脂摺動部材の側面図であり、(B)は樹脂摺動部材の正面図である。 スラット群のうち上側の回動スラットが回動して窓開口を形成しているシャッタ装置の概念を示す斜視図である。 実施形態2に係り、回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部の樹脂摺動部材に摺動している状態を示す横断面図である。 実施形態2に係り、図12の矢視XIIIに示す図であり、回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部の樹脂摺動部材に摺動している状態を拡大して示す横断面図である。 実施形態3に係り、回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部の樹脂摺動部材に摺動している状態を示す図である。 参考形態に係り、回動スラットの姿勢維持用突起がガイドレール部の案内壁に摺動している状態を示す図である。
回動スラットの姿勢維持用突起と摺動する樹脂を基材とする樹脂摺動部材が設けられている。樹脂摺動部材を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂でも、熱硬化性樹脂でも良い。樹脂は高い摺動性をもつものが好ましい。例えば、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネイト(PC)、ポリサルフォン(PSF)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルサルフォン(PES)、イミド系樹脂のうちの少なくとも1種が挙げられる。ポリエチレンなどを含有していても良い。回動スラットの姿勢維持用突起は金属製でも樹脂製でも良い。姿勢維持用突起が樹脂製である場合には、樹脂摺動部材を構成する樹脂は、溶着等を抑えるためには、姿勢維持用突起の樹脂と異なる材質が好ましいが、場合によっては、同一材質でも良い。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図1〜図11を参照して具体的に説明する。複雑化を避けるため、図面ではハッチングが省略されている。図1は、建築物等の構造物の窓開口を開閉するように、構造物に据え付けられるシャッタ装置の正面図を模式的に示す。シャッタ装置は、水平方向に沿って延びるスラット6を高さ方向(矢印H方向)に沿って複数個並設して形成されたスラット群6Aを備えるシャッタカーテン1と、シャッタカーテン1を巻き取る巻取体2と、巻取体2を回転させる駆動機構の主要素であるモータ3と、巻取体2を回転可能に保持する基部の一部を構成する横フレーム4と、シャッタカーテン1の両側の側方に設けられた基部の一部を構成する2個の縦支柱5とを備えている。モータ3を制御するスイッチ(図示せず)が設けられている。スイッチによりモータ3が駆動し、巻取体2が回転中心線2xを中心として一方向へ回転すると、シャッタカーテン1は矢印H2方向(シャッタ閉鎖方向)に移動し、座板6xoが着地する。スイッチによりモータ3が逆動し、巻取体2が逆方向へ回転すると、巻取体2からシャッタカーテン1が巻き下され、矢印H1方向(シャッタ開放方向)に移動する。
スラット6は、2個の縦支柱5間において、左右方向(L方向)に沿って延設されている。巻取体2またはモータ3には、巻取体2の回動を不能とするブレーキ部20が設けられている。図1はあくまでも概念図を示しており、スラット群6Aを形成するスラット6の数は、図に限定されるものではない。図1に示すように、シャッタカーテン1の左右両側には、チェーン状の線状連結部材7がそれぞれ設けられている。線状連結部材7は、シャッタ装置の高さ方向(矢印H方向)に隣設する各スラット6の端部同士を連結すると共に、高さ方向(シャッタ会へ開閉方向,矢印H方向)に沿って伸縮可能とされている。
図1に示すように、シャッタカーテン1は、シャッタカーテン1の開閉方向(矢印H方向)において並設された複数のスラット6で形成されているスラット群6Aを備えている。図2に示すスラット6は、金属または樹脂製のスラット本体60と、スラット本体60の長手方向の両端部に固定された硬質樹脂製のスラットキャップ62とを備えている。硬質樹脂はガラス繊維等の強化繊維で強化されていることが好ましいが、強化繊維を有していなくても良い。スラットキャップ62は、スラット本体60の端部に取り付けられた硬質樹脂製の被着部63と、被着部63から外方向(スラット6の延設方向)に軸状に突出する硬質樹脂製の軸状突出部64とを備えている。軸状突出部64は線状連結部材7に連結具7mにより連結されている(図4参照)。ここで、スラット群6Aを形成する複数のスラット6のうち、上側の所定枚数(例えば3枚)のスラットは、窓開口6e(図6参照)を形成する開放姿勢になり得るように回動スラット6o(o:open)として設定されている。図2は、開放姿勢になり得るように設定されている回動スラット6oのスラットキャップ62を示す。図2に示すように、回動スラット6oの樹脂製のスラットキャップ62には、第1係合部67および姿勢維持用突起68が硬質樹脂を基材として一体成形されている。第1係合部67は軸状突出部64の外壁面に突設されている。姿勢維持用突起68は被着部63の外壁面において軸状突出部64とほぼ平行に外方に向けて突設されている。第1係合部67の中心および姿勢維持用突起68の中心は、スラット6の長手方向(矢印L方向)において間隔ΔL(図2参照)を隔てて形成されている。
スラット群6Aを構成する複数のスラット6のうち、回動スラット6o以外のスラット6s(s:shut)は、開放姿勢にならないように設定されている。本実施形態では、スラットキャップ62に対して姿勢維持用突起68の有無を選択することにより、窓開口6eを形成できる回動スラット6oを自由に選択できる。本実施例では、防犯確保のためにシャッタカーテン1の上部のみを開放させる例を示している。これは、主として防犯上の理由により、必要以上に窓開口6eが形成されることを抑えるためである。図3は、開放姿勢にならないスラット6sのスラットキャップ62の要部を示す。図2および図3の比較から理解できるように、スラット6sの樹脂製のスラットキャップ62には、第1係合部67および姿勢維持用突起68が成形されていない。
スラット群6Aを構成する回動スラット6o,通常のスラット6sには、スラット6o,6sをスラット閉鎖方向(矢印M2方向)に付勢する付勢部材69が設けられている(図4参照)。付勢部材69はねじりコイルバネで形成されており、軸状突出部64とほぼ同軸的に設けられたコイル部69mと、軸状突出部64に係合するアーム部69nと、線状連結部材7に係合するアーム部69pとをもつ。このような付勢部材69は、回動スラット窓開口6eを閉鎖するように回動スラット6oをスラット閉鎖方向(図7に示す矢印M2方向)に付勢する。その理由としては、主として、巻取体2にスラット6o,6sを巻き取るときにスラット6の姿勢を安定化させるため、更には、防犯上の理由である。このように付勢部材69は回動スラット6o以外の通常のスラット6s(窓開口6eを形成しないスラット)にも取り付けられている。
図7に示すように、スラット6の上側には、凸状の上側嵌合部60uが形成されている。スラット6の下側には、凹状の下側嵌合部61dが形成されている。上側嵌合部60uは、上側に隣設するスラット6の下側嵌合部61dに対して嵌合可能および離脱可能とされている。下側嵌合部61dは、下側に隣設するスラット6の上側嵌合部60uに対して嵌合可能および離脱可能とされている。
図7に示すように、縦支柱5には、第1案内通路51および第2案内通路52を形成するガイドレール部53が設けられている。ガイドレール部53は、押出加工または引抜加工により基本的には同一の横断面形状で高さ方向(矢印H方向)に沿って連続的に延設されているため、第1案内通路51および第2案内通路52も同一の横断面形状で延設されている。
図8は、高さ方向に延びるガイドレール部53を横断方向に沿って切断した横断面を示す。図8に示すように、ガイドレール部53では、切欠溝51xをもつ第1案内通路51と、第2案内通路52と、第3案内通路55とが並走されている。図5および図6に示すように、基部の一部となる縦支柱5のガイドレール部53の上端部には、スラット回動機構8が脱着可能に取り付けられている。スラット回動機構8は回動スラット6oを回動させて窓開口6eを形成するものであり、基部の一部となるように縦支柱5のガイドレール部53の上端開口53fを塞ぐようにガイドレール部53の上端部に固定されたガイドレールキャップ部材80と、硬質樹脂または金属製の作動体83と、ガイドレールキャップ部材80に取り付けられた作動体切替機構84(図5参照)とを備えている。
図5に示すように、作動体切替機構84は、作動体83を係合位置Aおよび退避位置Bに切り替えるものであり、ガイドレール部53の上端部に保持されたガイドレールキャップ部材80に搭載されている。作動体切替機構84は、駆動源85と、駆動源85により揺動されるリンク状の揺動体86、揺動体86を退避位置Bに向けて常時付勢する捻りコイルばねで形成されたバネ部材86hとをもつ。ここで、バネ部材86hは、揺動体86を退避位置Bに向けて退避方向(矢印E1方向)に常時付勢している。このため、万一、駆動源85が故障したときであっても、揺動体86は、係合位置A(回動スラット6oを開放姿勢とする位置)ではなく、退避位置B(回動スラット6oを開放姿勢としない位置)に維持されている。故に、回動スラット6oが過誤的に開放姿勢となることは防止されており、防犯上好ましい。
図5に示すように、駆動源85は、スラット回動機構8のガイドレールキャップ部材80に保持されており、励磁ソレノイド85aと、一方向(K1方向、上方向)に前進すると共に他方向(K2方向、下方向)に後退可能な可動プランジャー85cとをもつ。駆動源85は励磁ソレノイドを有するが、モータでも、空気圧シリンダ、油圧シリンダでも良く、要するに作動体83を係合位置Aと退避位置Bとの間において移動させ得るものであれば良い。
図5に示すように、揺動体86は、一方向(矢印D1方向)および他方向(矢印D2方向)に揺動可能になるように、スラット回動機構8のガイドレールキャップ部材80において、揺動中心となる取付具87により枢支されている。揺動体86と可動プランジャー85cとはピン状の第1連結具88で揺動可能に連結されている。具体的には、揺動体86の長孔86cと可動プランジャー85cの第1連結具88とは嵌合されている。揺動体86の先端部86eと作動体83の基端部83kとは、ピン状の第2連結具89で揺動可能に連結されている。
ここで、駆動源85が一方向(係合方向)に駆動して、可動プランジャー85cを係合方向(矢印K1方向)に移動させると、揺動体86は取付具87の回りで係合方向(矢印D1方向)に移動し、ひいては、作動体83の作動突起83eは係合方向(矢印E1方向)に移動して係合位置A(図5参照)となる。これに対して、駆動源85が他方向(退避方向)に駆動し、可動プランジャー85cを退避方向(矢印K2方向)に移動させると、揺動体86は取付具87を中心として退避方向(矢印D2方向)に揺動し、ひいては作動体83の作動突起83eは退避方向(矢印E2方向)に移動して退避位置Bとなる。
さて本実施形態によれば、図7〜図9に示すように、樹脂を基材とする樹脂摺動部材100がガイドレール部53に取り付けられている。図10(A)(B)は樹脂摺動部材100を示す。樹脂摺動部材100は、樹脂、なかでも摺動性、耐摩耗性および固体潤滑性が高い樹脂を基材とする。このような樹脂としては、熱可塑性樹脂でも、熱硬化性樹脂でも良い。例えば、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネイト(PC)、ポリサルフォン(PSF)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリエーテルサルフォン(PES)、イミド系樹脂のうちの少なくとも1種が挙げられる。ポリエチレンなどを含有していても良い。図10(A)に示すように、樹脂摺動部材100はガイドレール部53の高さ方向(矢印H方向)に沿って延設されており、長さL1をもつ直線状に延びる長棒状をなす本体101と、本体101の上端部に一体的に形成された頭部105とをもつ。頭部105は、高さ方向に沿った縦断面で三角形状とされており、上端106に向かうにつれた互いに接近する傾斜面107を有する。本体101は、窓開口6eを形成するときにおいて回動スラット6oに形成されている姿勢維持用突起68と摺動する平坦な摺動面102をもつ。摺動面102は上端102uおよび下端102dをもつ。本体101は、かしめ用の複数の凹部130をもつ。
組み付け時に、樹脂摺動部材100の本体101をガイドレール部53の上方からガイドレール部53の挿入溝59に矢印D5方向(図7参照,下方)に向けて差し込む。これにより本体101は挿入溝59にワンタッチで簡単に保持される。樹脂摺動部材100の頭部105の底面105dは、挿入溝59を形成する案内壁58の上端部58uに係合して載置される(図7参照)。これによりガイドレール部53からの樹脂摺動部材100の脱落が抑えられる。その後、図9(B)に示すように、ガイドレール部53に形成されているかしめ用の金属製の壁58dの塑性変形可能な一部58dx(かしめ部)を、工具等で矢印F方向に曲成させて凹部130にそれぞれかしめて係合させる。これにより樹脂摺動部材100はガイドレール部53の案内壁58に取り付けられて固定される。凹部130は複数箇所であるため、樹脂摺動部材100の固定は安定する。従って、モータ3などの振動がガイドレール部53に伝搬されるときであっても、樹脂摺動部材100の脱落および振動が抑えられ、摺動音の低減に更に貢献できる。かしめ部である一部58dxのかしめ方向(矢印F方向)は、姿勢維持用突起68から離間する方向である。よって、一部58dxと姿勢維持用突起68との干渉が避けられる。図9(A)(B)に示すように、樹脂摺動部材100の摺動面102は、案内壁58の壁58cの先端から、回動スラット6oの姿勢維持用突起68に向けて矢印D6方向にΔDぶん突出する。
ここで、図8および図9(A)(B)は、挿入溝59を横切る方向に沿って切断する横断面を示す。図9(A)(B)に示すように、ガイドレール部53においては、挿入溝59は、第2案内通路52に対面するように形成されている。挿入溝59は、ガイドレール部53の案内壁58から延設された壁58aと、壁58aに対して交差するように壁58aに連設された壁58bと、壁58bに対して交差するように壁58bに連設された壁58c、壁58aから交差するように突出されたかしめ用の壁58dと、溝開口58fとをもつ。ガイドレール部53はアルミニウム合金等の金属の押出成形品または引抜成形品で形成されているため、挿入溝59を形成する壁58a,58c,58c,溝開口58f等は、シャッタ開放方向(矢印H方向)に沿って基本的には同一の断面形状で連続的に延設されている。
図9(A)(B)に示すように、樹脂摺動部材100の横断面形状によれば、樹脂摺動部材100は、挿入溝59に差し込まれた第1部位110と、第1部位110よりも回動スラット6oの姿勢維持用突起68側に向けて挿入溝59から突出する第2部位120とを有する。第1部位110は壁58a,58b,58c,58dで包囲されており、樹脂摺動部材100のがたつきが抑えられている。図9(A)(B)に示すように、第2部位120の摺動面102は、溝開口58fから回動スラット6oの姿勢維持用突起68に向けて矢印D6方向にΔDぶん突出しており、回動スラット6oの姿勢維持用突起68に対して摺動する平坦な摺動面102を形成する。このように樹脂摺動部材100の第2部位120は、第1部位110よりもスラットの姿勢維持用突起68側に向けて突出するため、回動スラット6oの姿勢維持用突起68と摺動する。このため回動スラット6oの姿勢維持用突起68の摺動音を低減させるのに有利である。図9(B)に示すように、第2部位120は挿入溝59から突出しつつも、壁58cの先端58cpに支持されるため、第2部位120の姿勢を安定化させるのに貢献できる。
前述した付勢部材69の付勢力により回動スラット6oの姿勢維持用突起68は、矢印D8方向に付勢されて樹脂摺動部材100の摺動面102に圧接しているものの、回動スラット6oの姿勢維持用突起68の摺動音を低減させるのに有利である。図9(A)(B)から理解できるように、樹脂摺動部材100の第1部位110は壁58a,58b,58c等に包囲されつつ挿入溝59に挿入されているため、樹脂摺動部材100自体のがたつきが抑えられ、他所からの振動が伝搬されるときであっても、樹脂摺動部材100の振動は低減され、摺動音の低減に更に貢献できる。
次に、シャッタカーテン1を閉鎖する場合について説明する。この場合、スラット回動機構8の駆動源85がオフであれば、図5に示すように、駆動源85の可動プランジャー85cは退避方向(矢印K2方向)に移動しており、揺動体86はバネ部材86hにより付勢され、揺動体86の回動中心(取付具87)を中心として退避方向(矢印D2方向)に揺動している。ひいては、作動体83は退避方向(矢印E2方向)に移動し、退避位置Bに退避されている(図5,図2参照)。この状態で、モータ3が巻き外し方向に作動し、巻取体2が巻き外し方向へ回転すると、巻取体2からシャッタカーテン1が巻き外され、シャッタ閉鎖方向(矢印H2方向、下方向)に移動する。このとき、前述したように、スラット回動機構8の駆動源85がオフ(断電)であるため、バネ部材86hの付勢力により、作動体83の作動突起83eは退避位置Bに切り替えられている(図5参照)。故に、スラット6が下方に移動したとしても、スラット6の第1係合部67は支障無く下方(矢印H2方向)に通過できるため、作動体83の作動突起83eとスラット6の第1係合部67とはΔL(図5参照)ぶん離間しており、互いに係合(当接)しない。従って回動スラット6oは開放姿勢に回動せず、閉鎖姿勢のまま状態で下方に降ろされる。従って、シャッタカーテン1が閉鎖しているときには、回動スラット6oはいずれも開放姿勢には回動しておらず(図5参照)、隣設する回動スラット6o間には窓開口6eが形成されていない。なお、このようにスラット6が矢印H2方向(下方)に下降するとき、スラット6のスラットキャップ62の軸状突出部64はガイドレール部53の第1案内通路51内を下降する(図5参照)。このとき姿勢維持用突起68は第2空間通路52を通過しない。
次に、シャッタカーテン1を閉鎖する場合に、回動スラット6oを開放姿勢にする場合について説明する。この場合、スラット回動機構8の駆動源85をオンさせる。すると、駆動源85の可動プランジャー85cは係合方向(矢印K1方向)に移動しており、揺動体86は係合方向(矢印D1方向)に移動しており、ひいては、作動体83の作動突起83eは係合方向(矢印E1方向)に移動している。この結果、作動体83の作動突起83eは係合位置A(図6参照)に切り替えられている。このように作動体83が係合位置Aに切り替えられている状態において、モータ3が巻き外し方向に作動し、巻取体2が巻き外し方向へ回転すると、巻取体2からシャッタカーテン1が巻き外され、矢印H2方向(閉鎖方向、下方)に移動する。このとき、前述したように、作動体83の作動突起83eが係合位置Aに位置している。このため、図6から理解できるように、回動スラット6oの第1係合部67が作動体83の作動突起83eに係合(当接)してしまう。従って回動スラット6oは、付勢部材69に抗しつつ、開放姿勢方向(図7に示す矢印M1方向)へ、軸状突出部64を中心として回動する。従って回動スラット6oは開放姿勢に維持され、開放姿勢の状態で下方(矢印H2方向)に降ろされる。故に、シャッタカーテン1を閉鎖させるとき、回動スラット6oはスラット開放姿勢方向(矢印M1方向)へ回動する。従って、図6および図7に示すように、隣設する回動スラット6o間に、窓開口6eが形成される。窓開口6eは、通風用、採光用、視認用として機能できる。
このように回動スラット6oの第1係合部67が作動体83の作動突起83eに係合(当接)することに起因して、回動スラット6oは、開放姿勢方向(図7に示す矢印M1方向)へ軸状突出部64を中心として回動して開放姿勢となるとき、姿勢維持用突起68はガイドレール部53の第2案内通路52に進入したまま、矢印H2方向に下降する。なお、図7から理解できるように、樹脂摺動部材100の頭部105の傾斜面107は、回動スラット6oの姿勢維持用突起68を第2案内通路52に誘い込んで案内させる機能をもつ。
回動スラット6oには、スラット閉鎖姿勢とする方向(図7に示す矢印M2方向)の付勢力が付勢部材69により作用している。しかし姿勢維持用突起68は樹脂摺動部材100の摺動面102に当たるため(図7参照)、回動スラット6oは軸状突出部64を中心としてスラット閉鎖姿勢とする方向(矢印M2方向)へ回動することができない。このためシャッタカーテン1が閉鎖されているとき、窓開口6eを形成するように回動スラット6oを開放姿勢に維持することができる。このように姿勢維持用突起68は、回動スラット6oを開放姿勢に維持する開放姿勢維持部として機能することができる。
しかしながら作動体83の作動突起83eが係合位置Aに存在するときであっても、非開放型のスラット6sは、第1係合部67を備えていないので、作動突起83eに係合できず、スラット6sは開放姿勢に回動できず、閉鎖姿勢のまま下方向(矢印H2方向)に移動する。従って、非開放型のスラット6sについては、隣設するスラット6s間に窓開口6eが形成されない。従って本実施形態によれば、窓開口6eを形成したい位置に相当するスラットについては、第1係合部67および姿勢維持用突起68を併有する回動スラット6oとすれば良い。窓開口6eを形成したくない位置に相当するスラットについては、スラット6s(第1係合部67および姿勢維持用突起68を有しない)とすれば良い。このようにスラット群6Aを形成する複数のスラット6のうち、任意のものを回動スラット6oとすることができる。一般的には、防犯性等を考慮すると、複数のスラットのうち、上側の数枚について、第1係合部67および姿勢維持用突起68を形成して回動スラット6oとすることができる。このように樹脂摺動部材100の長さL1は、基本的には回動スラット6oの数に対応する長さとされており、複数の回動スラット6oの姿勢維持用突起68が第2案内通路52内を摺動する高さ方向における長さとされている。従って、樹脂摺動部材100の長さL1は、ガイドレール部53の高さの全体寸法は不要であり、コストの低減を図り得る。この場合には、回動スラット6oが開放姿勢方向に回動し、姿勢維持用突起68が樹脂摺動部材100の摺動面102を摩擦摺動するとしても、その摩擦摺動距離が短くて澄み、樹脂摺動部材100および姿勢維持用突起68の摩耗が抑制される。従って樹脂摺動部材100の長さL1は、回動スラット6oの枚数、回動スラット6oの移動距離に基づいて設定される。
なお、第1係合部67および/または姿勢維持用突起68は、スラットキャップ62と同材質の樹脂で形成しても良いし、あるいは、スラットキャップ62を構成する樹脂よりも摩擦摺動性が更に強力な樹脂(例えばエンジニアプラスチック等)で形成しても良い。なお、全部のスラットについて、第1係合部67および姿勢維持用突起68を有する回動スラット6oとしても良いことは勿論である。
次に、閉鎖状態のシャッタカーテン1を開放方向(矢印H1方向)に移動させる場合について説明する。この場合、モータ3により巻取体2がこれの回転中心線2xの回りで巻取方向に回動する。すると、巻取体2よりも下方の線状連結部材7は上方(矢印H1方向)に移動し、巻取体2の外周面に次第に巻き取られる。この場合、回動スラット6oを開放姿勢に設定するための駆動源85はオフであり、作動体83の作動突起83eは退避位置Bに退避する。開放されていた回動スラット6oの姿勢維持用突起68は、樹脂摺動部材100の摺動面102に摺動しつつ上方に移動する。このとき樹脂摺動部材100は案内壁58にかしめ固定されているため、樹脂摺動部材100が上方にずれ移動することが抑えられ、ひいては脱落が抑えられる。
本実施形態によれば、前述したように、回動スラット6oは、窓開口6eを閉鎖するように回動スラット6oをスラット閉鎖方向(矢印M2方向)に付勢する付勢部材69を有する。付勢部材69が窓開口6eを閉鎖するように回動スラット6oをスラット閉鎖方向(矢印M2方向)に付勢するのは、主として、巻取体2へスラット6を巻き取るときにスラット6の姿勢を安定化させるため、更には、防犯上の理由である。付勢部材69は回動スラット6o以外のスラット6sにも取り付けられている。このように回動スラット6oに付勢部材69が設けられているため、回動スラット6oに形成されている姿勢維持用突起68は、スラット閉鎖方向(矢印M2方向)に付勢されて第2案内通路52の案内壁58に圧接しつつ、金属製の案内壁58に沿って摺動せんとする。この場合、無視できない摺動音が発生するおそれがある。
この点について本実施形態によれば、窓開口6eを形成するように回動スラット6oが開放されるとき、ガイドレール部53に取り付けられている樹脂摺動部材100は、回動スラット6oの姿勢維持用突起68側に向けて案内壁58からΔDぶん突出するため、回動スラット6oの姿勢維持用突起68と摺動する。このため回動スラット6oの姿勢維持用突起68の摺動抵抗ひいては摺動音を低減させるのに有利である。前述したように付勢部材69により回動スラット6oの姿勢維持用突起68は、付勢部材69により矢印D8方向に向けて付勢されて樹脂摺動部材100の摺動面102に圧接しているものの、摺動面102は固体潤滑性に富むため、回動スラット6oの姿勢維持用突起68の摺動音を低減させるのに有利である。
上記したように本実施形態によれば、樹脂摺動部材100により摺動音を低減させ得るため、回動スラット6oをスラット閉鎖方向(矢印M2方向)に付勢する付勢部材69の付勢力を増加させることもでき、防犯上有利である。なお、図11はシャッタカーテン1を構成するスラット群6Aのうち上側に設けられている回動スラット6oが回動されて窓開口6eを形成させている状態を模式的に示す。
(実施形態2)
図12および図13は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様な作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。図12および図13は、ガイドレール部53に形成されている挿入溝59を横切る方向に沿って切断する横断面を示す。図13に示すように、ガイドレール部53においては、挿入溝59は第2案内通路52に背向するように形成されている。挿入溝59は、ガイドレール部53から延設された壁58oと、壁58oから延設された壁58pと、壁58pに対して交差するように壁58pに連設された壁58qと、ガイドレール部53から延設された壁58rと、壁58rに対して交差するように壁58rに連設された壁58sと、壁58rおよび壁58sの間に形成された溝開口58tとをもつ。ガイドレール部53はアルミニウム合金等の金属の押出成形または引抜加工で形成されているため、壁58p,58q,58r,58s,溝開口58tは、シャッタ開放方向(矢印H方向)に沿って連続的に同一の断面形状で延設されている。
図13に示すように、樹脂摺動部材100Bの横断面では、樹脂摺動部材100Bは、挿入溝59に差し込まれた第1部位110と、第1部位110よりも回動スラット6oの姿勢維持用突起68側に向けて突出する第2部位120とを有する。第1部位110は壁58o,58p,58q,58r,58sで包囲されており、樹脂摺動部材100のがたつきが抑えられている。第2部位120は、溝開口58tからUターンし、回動スラット6oの姿勢維持用突起68に向けて突出しており、壁58sを被覆する部位121と、壁58rを被覆する部位122と、壁58oを被覆する部位123とを備える。部位123は、回動スラット6oの姿勢維持用突起68に対して摺動する摺動面102をもつ。このように樹脂摺動部材100の第2部位120は、第1部位110よりもスラットの姿勢維持用突起68側に向けて突出するため、回動スラット6oの姿勢維持用突起68に摺動する。このため回動スラット6oの姿勢維持用突起68の摺動音を低減させるのに有利である。前記した付勢部材69により回動スラット6oの姿勢維持用突起68は矢印D8方向に付勢されて樹脂摺動部材100の摺動面102に圧接しているものの、回動スラット6oの姿勢維持用突起68の摺動音を低減させるのに有利である。前述したように、樹脂摺動部材100の第1部位110は挿入溝59に密に挿入されているため、樹脂摺動部材100自体のがたつきが抑えられ、他所からの振動が伝搬されるときであっても、樹脂摺動部材100の振動は低減され、音の低減に更に貢献できる。
(実施形態3)
図14は実施形態3を示す。本実施形態は実施形態1,2と基本的には同様の構成および同様な作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。回動スラット6oに形成されている金属製または硬質樹脂製の姿勢維持用突起68には、上記したPOM等の樹脂を基材とする樹脂層680が被覆されている。回動スラット6oに形成されている姿勢維持用突起68の樹脂層680は、ガイドレール部53の案内壁58に取り付けられている樹脂摺動部材100の摺動面102に摺動する。図14に示すように、姿勢維持用突起68は、ガイドレール部53の案内壁58の樹脂摺動部材100の摺動面102に傾斜しつつ摺動するため、樹脂層680の摩擦抵抗を低減させ摺動性を高めるのに有利である。
(参考形態)
図15は参考形態を示す。本参考形態は実施形態1,2,3と基本的には同様の構成および同様な作用効果を有する。以下、相違する部分を中心として説明する。回動スラット6oに形成されている金属または樹脂で形成された姿勢維持用突起68には、POM等の樹脂を基材とする樹脂層680が被覆されて一体化されている。姿勢維持用突起68が樹脂で形成されている場合には、姿勢維持用突起68および樹脂層680は二色成形で形成できる。但し、実施形態1〜3とは異なり、ガイドレール部53の案内壁58には樹脂摺動部材100が取り付けられていない。このため、回動スラット6oに形成されている姿勢維持用突起68の樹脂層680は、ガイドレール部53の金属(例えばアルミニウム合金)製の案内壁58に沿って摺動する。この場合においても、樹脂層680により摺動音の低減に有利である。
(その他)
樹脂摺動部材100をかしめによりガイドレール部53に取り付けることにしているが、これに限らず、螺子、リベット等でも良い。樹脂摺動部材と一体的に取付用係合爪を一体的に成形し、取付用係合爪をガイドレール部53の穴に圧入させて取り付けることにしても良い。樹脂摺動部材100をガイドレール部53に接着剤層で固定させても良い。樹脂摺動部材100を固体潤滑性に富むフッ素樹脂系の樹脂で成形しても良い。樹脂摺動部材100の取付構造によっては、樹脂摺動部材100において頭部105を廃止することもできる。付勢部材69がスラット6oに設けられていない場合でも、スラット6oの姿勢維持用突起68を樹脂摺動部材100に摺動させれば、摺動音が低減できる。スラット回動機構8の構造は、上記した構造に限定されるものではなく、適宜変更でき、回動スラット6oに係合して回動スラット6oをスラット開放姿勢に回動させて窓開口6eを形成させるものであれば良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。本明細書から次の技術的思想も把握できる。
[付記項1]複数のスラットをシャッタ開閉方向に沿って並設したスラット群を備え、且つ、スラット群のうちの少なくとも一つが窓開口を形成するように回動可能な回動スラットとされた巻取可能なシャッタカーテンと、回転可能に設けられ一方向への回転に伴いシャッタカーテンを巻取り、逆方向への回転に伴いシャッタカーテンを巻き出す巻取体と、巻取体を回転させるための駆動機構と、シャッタカーテンがシャッタ閉鎖方向に移動するとき、移動する複数のスラットうちの少なくとも一つのスラットに係合してスラットをスラット開放姿勢に回動させ且つ隣設するスラット間に窓開口を形成させるスラット回動機構と、シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設されスラットの長手方向の端部をシャッタ開閉方向に沿って案内させるガイドレール部と、シャッタカーテン、巻取体、駆動機構、スラット回動機構、ガイドレール部を保持する基部とを具備しており、ガイドレール部は、窓開口を形成するようにスラット回動機構により回動された回動スラットに形成されている姿勢維持用突起を、回動スラットの回動姿勢を維持させるように、案内させる案内通路を形成する案内壁を有しており、スラットに形成されている姿勢維持用突起には、樹脂を基材とする樹脂層が被覆されているシャッタ装置。スラットに形成されている姿勢維持用突起には、固体潤滑性をもつ樹脂を基材とする樹脂層が被覆されているため、摺動音の低減に貢献できる。スラット群のうちの窓開口を形成するように回動可能にされた回動スラットは、窓開口を閉鎖するように回動スラットをスラット閉鎖方向に付勢する付勢部材を有することが好ましい。
本発明は建築物等の構造物にシャッタ装置を利用することができる。
1はシャッタカーテン、2は巻取体、3はモータ(駆動機構)、4は横フレーム(基部)、5は縦支柱(基部)、51は第1案内通路、52は第2案内通路、53はガイドレール部、6Aはスラット群、6はスラット、6eは窓開口、60はスラット本体、62はスラットキャップ、63は被着部、64は軸状突出部、67は第1係合部、68は姿勢維持用突起、6eは開口、7は線状連結部材、71は第1リンク、72は第2リンク、8はスラット回動機構、83は作動体、84は作動体切替機構、85は駆動源、85cは可動プランジャー、Aは係合位置、Bは退避位置、100は樹脂摺動部材、101は本体、102は摺動面、105は頭部、110は第1部位、120は第2部位、130は凹部を示す。

Claims (7)

  1. 複数のスラットをシャッタ開閉方向に沿って並設したスラット群を備え、且つ、前記スラット群のうちの少なくとも一つが窓開口を形成するように回動可能な回動スラットとされた巻取可能なシャッタカーテンと、
    回転可能に設けられ一方向への回転に伴い前記シャッタカーテンを巻取り、逆方向への回転に伴い前記シャッタカーテンを巻き出す巻取体と、
    前記巻取体を回転させるための駆動機構と、
    前記シャッタカーテンがシャッタ閉鎖方向に移動するとき、移動する複数の前記スラットうちの少なくとも一つの前記回動スラットに係合して前記回動スラットをスラット開放姿勢に回動させて窓開口を形成させるスラット回動機構と、
    前記シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設され前記スラットの長手方向の端部をシャッタ開閉方向に沿って案内させるガイドレール部と、
    前記シャッタカーテン、前記巻取体、前記駆動機構、前記スラット回動機構、前記ガイドレール部を保持する基部とを具備しており、
    前記ガイドレール部は、
    前記窓開口を形成するように前記スラット回動機構により回動された前記回動スラットに形成されている姿勢維持用突起を、前記回動スラットの回動姿勢を維持させるように、案内させる案内通路を形成する案内壁と、
    前記回動スラットのうち前記案内通路を通過する前記姿勢維持用突起に向けて前記案内壁から突出するように前記案内壁に取り付けられ、前記回動スラットが前記ガイドレール部に沿って昇降するとき、前記回動スラットの前記姿勢維持用突起と摺動する樹脂を基材とする樹脂摺動部材とを具備するシャッタ装置。
  2. 請求項1において、前記ガイドレール部は、前記シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設され且つ上端が開放された挿入溝をもち、
    前記樹脂摺動部材は、前記窓開口を形成するように前記スラット回動機構により回動された前記回動スラットに形成されている前記姿勢維持用突起と摺動する前記摺動面をもつと共に前記挿入溝に差し込まれた本体と、前記本体の上端部に一体的に形成され前記案内壁の上端部に係合して保持される頭部とを有するシャッタ装置。
  3. 請求項2において、前記頭部は、前記案内壁に前記姿勢維持用突起を案内させる傾斜を有するシャッタ装置。
  4. 請求項1において、前記ガイドレール部は、前記シャッタカーテンのシャッタ開閉方向に沿って延設され且つ上端が開放された挿入溝をもち、
    前記樹脂摺動部材は、前記挿入溝を横切る方向に沿って切断する横断面において、前記挿入溝に差し込まれた第1部位と、前記窓開口を形成するように前記スラット回動機構により回動された前記回動スラットに形成されている前記姿勢維持用突起と摺動する前記摺動面をもつと共に前記第1部位よりも前記姿勢維持用突起側に突出する第2部位とを有するシャッタ装置。
  5. 請求項1〜4のうちの一項において、前記案内壁は金属を基材としており、前記案内壁は、前記樹脂摺動部材の少なくとも一部に対してかしめつけるかしめ部を有するシャッタ装置。
  6. 請求項1〜5のうちの一項において、前記スラット群のうちの窓開口を形成するように回動可能にされた前記回動スラットは、前記窓開口を閉鎖するように前記回動スラットをスラット閉鎖方向に付勢する付勢部材を有するシャッタ装置。
  7. 請求項1〜6のうちの一項において、前記スラットに形成されている前記姿勢維持用突起には、樹脂を基材とする樹脂層が被覆されているシャッタ装置。
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JP2016089565A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 アイシン精機株式会社 シャッター装置

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