JP2013022603A - エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法 - Google Patents

エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013022603A
JP2013022603A JP2011157771A JP2011157771A JP2013022603A JP 2013022603 A JP2013022603 A JP 2013022603A JP 2011157771 A JP2011157771 A JP 2011157771A JP 2011157771 A JP2011157771 A JP 2011157771A JP 2013022603 A JP2013022603 A JP 2013022603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
consumable electrode
roll
diameter
steel ingot
melting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011157771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5655731B2 (ja
Inventor
Hiroshi Onishi
洋史 大西
Minoru Ono
実 小野
Takehiko Maenaka
武彦 前仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority to JP2011157771A priority Critical patent/JP5655731B2/ja
Publication of JP2013022603A publication Critical patent/JP2013022603A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5655731B2 publication Critical patent/JP5655731B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

【課題】製造コストを大幅に削減できるエレクトロスラグ溶解(ESR)法によるロール用鋼塊の製造方法を提供する。
【解決手段】ESR法により消耗電極2を溶解してロール用鋼塊1を製造する方法であって、消耗電極2として廃却ロールを用いる。廃却ロールは、鍛造後の段階で不良とされたり、実際にロール圧延機で用いられた後に使用済みとして回収されたりしたものであり、成分組成がロール用鋼塊と一致し、電気炉で溶製し二次精錬した後に造塊してなる通常の消耗電極と比較して内部品質が同等以上であり、ESR法での消耗電極に要求される特質を満足することから、消耗電極に廃却ロールを直接用いることが可能である。消耗電極として廃却ロールを用いれば、従来のような電気炉による溶製や二次精錬や造塊の各工程をすべて省略できるので、製造コストを大幅に削減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、エレクトロスラグ溶解法(以下、「ESR法」という)により、ロール圧延機のワークロールなどの素材であるロール用鋼塊を製造する方法に関する。
例えば、冷延鋼板などの圧延には、ワークロールやバックアップロールなどのロールが用いられる。ロールは、円柱状の鋼塊を素材とし、鍛造により鋼塊の主に両端部を縮径させた後、熱処理および種々の機械加工を施して得られる。通常、ロール用の鋼塊は、電気炉、場合によってはさらに二次精錬を経た溶鋼から円柱状の消耗電極を造塊し、この消耗電極をESR法により溶解して製造される(例えば、特許文献1参照)。
図1は、従来のESR法によるロール用鋼塊の製造方法を説明するための模式図である。同図に示すように、ESR法では、鋼塊1の母材である円柱状の消耗電極2は、その上端に溶接によってスタブ4が連結され、図示しない昇降機構によるスタブ4の下降に伴って下降する。その際、チャンバー5内の鋳型(水冷銅モールド)6内には溶融スラグ7が保持されており、消耗電極2を溶融スラグ7に浸漬させた状態で通電を行うことにより、溶融スラグ7に電流が流れ溶融スラグ7が発熱する。消耗電極2は、その溶融スラグ7のジュール熱によって下端から順次溶解する。溶解した消耗電極2は、溶滴となって溶融スラグ7中を沈降し、鋳型6内に貯溜されつつ積層凝固していく。こうして消耗電極2が上端まで順次溶解し、その溶湯3が鋳型6内で順次凝固することにより、ロール用の鋼塊1が得られる。
ESR法によれば、鋳型6内に貯溜された溶湯3は比較的浅い溶湯プールを保ちながら凝固するため、偏析の少ない良好な凝固組織が得られる。また、溶解した消耗電極2の溶滴は溶融スラグ7中を沈降するため、その沈降過程で酸化物などの介在物の除去効果も期待できる。これらのことから、ESR法は、介在物の規格が厳しく均質な凝固組織が要求されるロール用鋼塊の製造に適する。
特開2006−265621号公報
近年、鉄鋼原料の価格高騰に対応するため、ESR法によるロール用鋼塊の製造においても、製造コストの低減が強く要請されている。
ところで、実情では、ロール用鋼塊から鍛造などの工程を経て製品のロールを作製する際、寸法や品質などの不具合により、不良とされる廃却ロールが発生することがある。また、実際に製品としてロール圧延機で用いられたロールであっても、使用済みとして回収される廃却ロールもある。従来、これらの廃却ロールは、スクラップ原料として電気炉で溶解され、成分調整後に、再びロール用鋼塊の母材として円柱状の消耗電極に造塊されている。すなわち、従来の技術では、廃却ロールを電気炉でスクラップ原料として再利用し、製造コストの低減を図っている。
しかし、電気炉による溶製はそもそも莫大なエネルギーと時間を要することから、例え廃却ロールを電気炉で再利用したとしても、製造コストの低減はあまり期待できない。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、廃却ロールを有効に再利用することにより、製造コストを大幅に削減できるESR法によるロール用鋼塊の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の目的を達成するため、従来スクラップ原料として再利用していた廃却ロールに着目し、この廃却ロールを有効に再利用する技術について鋭意検討を重ね、種々の試験を実施した。その結果、下記の(a)〜(h)の知見を得た。
(a)廃却ロールは、鋼塊から製品のロールを作製する段階、すなわち鍛造後の段階で不良とされたり、実際にロール圧延機で用いられた後に使用済みとして回収されたりしたものであることから、成分組成がロール用鋼塊と一致し、しかも、電気炉で溶製し二次精錬した後に造塊してなる通常の消耗電極と比較して内部品質が同等以上であり、ESR法での消耗電極に要求される特質を満足する。このため、ESR法によるロール用鋼塊の製造において、消耗電極に廃却ロールを直接用いることが可能である。消耗電極として廃却ロールを用いれば、従来のような電気炉による溶製や二次精錬や造塊の各工程をすべて省略できるので、製造コストを大幅に削減することができる。
(b)廃却ロールは、単なる円柱状ではなく、ロールの製品形状と同じく、両端部で直径が縮小した複雑な段付き円柱状である。この形状に起因し、消耗電極として廃却ロールを用いたESR法では、以下に示すように、いくつかの問題や不都合が生じ得るために対策が望まれる。
(c)一般に、ESR法の溶解過程は、初期段階、定常溶解段階および溶解終了後のホットトップ段階の3つの段階に分けられる。そのうちの初期段階は、溶解開始時に溶融スラグを使用するホットスタート方法と、溶解開始時に固形の粉体スラグを使用するコールドスタート方法に大別される。ホットスタート方法では、スラグの滓化を行う必要がないため、消耗電極として用いた廃却ロールの溶解を容易に開始することができる。
しかし、コールドスタート方法では事情が異なり、粉体スラグを先ず滓化させる必要がある。このとき、消耗電極として廃却ロールを用い、その下端の直径が鋳型の直径に対して小さ過ぎると、鋳型の底部に敷き詰めた粉体スラグには、その中央の領域にしか入熱が行われないため、全域にわたる粉体スラグの正常な初期滓化が困難となる。この問題に関し、粉体スラグの正常な初期滓化を実現するには、詳細は後述するように、廃却ロールで構成される消耗電極の下端の直径が鋳型の直径の55%以上であればよい。
(d)上述の通り、廃却ロールは、両端部で直径が縮小した段付き円柱状である。このため、消耗電極として廃却ロールを用いたESR法では、定常溶解段階の初期と終期に電極径が変動し、これに伴って溶解速度が変動する。その状況を以下に説明する。
図2は、廃却ロールを消耗電極に用いてESR法による試験を行ったときの溶解速度の挙動を示す図である。図3は、図2に示す試験で用いた廃却ロールの概略図である。図3に示すように、このESR試験で消耗電極として用いた廃却ロールは、直径が縮小した両端部を除く中央部の直径、すなわち最大部の直径が575mmであった。また、比較のために、通常の消耗電極を用いてESR試験を行った。この通常の消耗電極は、直径が全長にわたり廃却ロールの最大径とほぼ同じ560mmであった。これらのESR試験は、両者とも、直径560mmの消耗電極を用いたESR法で通常適用する直径825mmの鋳型を使用し、ホットスタート法を採用するとともに、消耗電極が異なる以外は同じ溶解条件とした。
図2、図3に示すように、消耗電極として廃却ロールを用いた場合、電極径が上下の両端部で縮小していることから、その部分に対応して定常溶解段階の初期と終期に電極径が変動し、これに伴って溶解速度が著しく変動することがわかる。溶解速度が変動により低下すると、鋳型内で発生するジュール熱が低下し、溶融スラグが一時的に凝固する。これに伴って、鋼塊表面におけるスラグスキン厚さが変動するため、鋼塊表面へのスラグの噛み込みが発生し、鋼塊肌および凝固組織に悪影響が生じ得る。
(e)上記(d)で述べたように、消耗電極(廃却ロール)の溶解の進行に伴う電極径の変動のうち、電極径が大きくなる変動の際、すなわち定常溶解段階の初期には、消耗電極と鋳型との隙間が小さくなるため、電極から鋳型へと直線的に流れる電流が増し、これにより鋳型内面近傍の溶融スラグに流れる電流が減少する。このため、下記の(A)式で表される溶融スラグのジュール熱Qが低下し、溶融スラグの温度が低下することから、鋼塊表面におけるスラグスキン厚さが変動する。これは、鋳型内面近傍で溶融スラグの一部が固化することによる。
Q=RI2t ・・・(A)
ここで、上記(A)式中の記号の意味は下記の通りである。
R:溶融スラグの抵抗値、
I:溶融スラグに流れる電流の電流値、および
t:通電時間
この問題に関し、定常溶解段階の初期にスラグスキン厚さの変動を抑制するには、詳細は後述するように、消耗電極(廃却ロール)の溶解の進行に伴って、消耗電極の直径の大きい部分の溶解に移行する際、その大径部の境界より5〜15mm手前で、消耗電極への印加電流を下記の(1)式で表される電流値Iに変更すればよい。消耗電極に印加する電流値が変更により増加し、鋳型内面近傍の溶融スラグに流れる電流を安定化できるからである。
Figure 2013022603
ここで、上記(1)式中の記号の意味は下記の通りである。
1:移行前の電流値、
1:移行前の消耗電極の直径、
d:移行後の消耗電極の直径、および
D:鋳型の直径
(f)一方、電極径(廃棄ロール)が小さくなる変動の際、すなわち定常溶解段階の終期には、溶解速度を維持しようとすると電極の下降速度を変化させなければ消耗電極が溶融スラグから離脱しかねない。消耗電極が溶融スラグから離脱すると、溶融スラグのジュール熱が低下し、溶融スラグの温度が低下することから、鋼塊表面におけるスラグスキン厚さが変動する。
この問題に関し、定常溶解段階の終期にスラグスキン厚さの変動を抑制するには、詳細は後述するように、消耗電極(廃却ロール)の溶解の進行に伴って、消耗電極の直径の小さい部分の溶解に移行する際、その小径部の境界より5mm以上手前で、消耗電極の下降の送り速度を下記の(2)式で表される送り速度sに変更すればよい。消耗電極の送り速度が変更により増加し、これにより溶融スラグへの電極浸漬厚みがわずかに増加し、溶融スラグからの消耗電極の離脱を防止できるからである。
Figure 2013022603
ここで、上記(2)式中の記号の意味は下記の通りである。
1:移行前の送り速度、
1:移行前の消耗電極の直径、および
d:移行後の消耗電極の直径
(g)溶解終了後のホットトップ段階においては、溶解終了時の消耗電極(廃却ロール)の直径、すなわち消耗電極の上端の直径が小さくても、最後まで溶解させることが可能である。ただし、消耗電極の上端の直径がこの上端に接合されるスタブの直径よりも小さいと、溶解せずに残っている電極の残存部分を確認しづらくなるため、溶解終了タイミングの把握が困難になる。この問題に関し、溶解終了タイミングの把握を的確に行えるようにするには、上端の直径がスタブの直径よりも大きい消耗電極を用いればよい。
(h)消耗電極として廃却ロールを用いたESR法の場合、得られる鋼塊から作製可能なロールの製品重量は、歩留を考慮すると元のロール(廃却ロール)よりも小さくなってしまう。この不都合に関し、元のロールと同等の重量またはそれ以上の重量のロールを作製することが可能な鋼塊をESR法で製造するには、2以上の同一鋼種の廃却ロールを溶接により連結し、これを消耗電極とするのが有効である。
本発明は、上記の(a)〜(h)の知見に基づいて完成させたものであり、その要旨は、下記に示すロール用鋼塊の製造方法にある。すなわち、ESR法により消耗電極を溶解してロール用鋼塊を製造する方法であって、消耗電極として、鍛造後に不良とされた廃却ロールまたは使用済みで回収された廃却ロールを用いることを特徴とするロール用鋼塊の製造方法である。
この鋼塊の製造方法では、前記消耗電極の下端の直径が鋳型の直径の55%以上であることが好ましい。
上記の鋼塊の製造方法では、前記消耗電極の上端の直径がこの上端に接合されるスタブの直径よりも大きいことが好ましい。
上記の鋼塊の製造方法では、前記消耗電極の溶解の進行に伴って、直径の大きい部分の溶解に移行する際、その大径部の境界より5〜15mm手前で、前記消耗電極への印加電流を上記の(1)式で表される電流値Iに変更することが好ましい。
また、上記の鋼塊の製造方法では、前記消耗電極の溶解の進行に伴って、直径の小さい部分の溶解に移行する際、その小径部の境界より5mm以上手前で、前記消耗電極の送り速度を下記の(2)式で表される送り速度sに変更することが好ましい。
さらに、上記の鋼塊の製造方法は、2以上の同一鋼種の前記廃却ロールを溶接により連結し、前記消耗電極とすることができる。
本発明のESR法によるロール用鋼塊の製造方法によれば、消耗電極として廃却ロールを用いるので、従来のような電気炉による溶製や二次精錬や造塊の各工程をすべて省略でき、製造コストを大幅に削減することができる。
従来のESR法によるロール用鋼塊の製造方法を説明するための模式図である。 廃却ロールを消耗電極に用いてESR法による試験を行ったときの溶解速度の挙動を示す図である。 図2に示す試験で用いた廃却ロールの概略図である。 本発明のESR法によるロール用鋼塊の製造方法を説明するための模式図であり、同図(a)は溶解前の状態を、同図(b)は溶解中の状態をそれぞれ示す。 廃却ロールで構成される消耗電極の概略図である。 定常溶解段階の初期に相当する鋼塊部分のスラグスキン厚さの挙動を示す図である。 定常溶解段階の終期に相当する鋼塊部分のスラグスキン厚さの挙動を示す図である。
以下に、本発明のESR法によるロール用鋼塊の製造方法について、その実施形態を詳述する。
図4は、本発明のESR法によるロール用鋼塊の製造方法を説明するための模式図であり、同図(a)は溶解前の状態を、同図(b)は溶解中の状態をそれぞれ示す。図4に示す本発明のESR法では、コールドスタート法を採用し、鋼塊1の母材である消耗電極2として廃却ロールを用いる。廃却ロールは、鋼塊1から製品のロールを作製する段階、すなわち鍛造後の段階で不良とされたもの、または、実際にロール圧延機で用いられた後に使用済みとして回収されたものである。廃却ロールで構成される消耗電極2は、両端部で直径が縮小した段付き円柱状であり、その上端に溶接によってスタブ4が連結され、図示しない昇降機構によるスタブ4の下降に伴って下降する。
ここで、コールドスタート法を採用する場合、消耗電極2の下端の直径は、チャンバー5内の鋳型(水冷銅モールド)6の直径の55%以上とするのが好ましい。鋳型6の底部に敷き詰めた粉体スラグ8を全域にわたり正常に初期滓化させるためである。コールドスタート法では、粉体スラグ8を先ず滓化させる必要があるが、後述の試験で実証するとおり、消耗電極2の下端の直径が鋳型6の直径の55%未満では、粉体スラグ8の正常な初期滓化が困難となる。もっとも、廃却ロールの両端部は、通常、前記図3に示すように複数段で直径が縮小しており、その直径が鋳型6の直径の55%以上の条件を満たさない場合は、その条件を満たさない段を切除すればよい。
本発明のESR法では、消耗電極2への通電により粉体スラグ8が正常に初期滓化し、鋳型6内に溶融スラグ7が形成された後、消耗電極2を溶融スラグ7に浸漬させた状態で通電を継続する。これにより、溶融スラグ7に電流が流れ溶融スラグ7が発熱し、消耗電極2は、その溶融スラグ7のジュール熱によって下端から順次溶解する。溶解した消耗電極2は、溶滴となって溶融スラグ7中を沈降し、鋳型6内に貯溜されつつ積層凝固していく。こうして消耗電極2が上端まで順次溶解し、その溶湯3が鋳型6内で順次凝固することにより、酸化物などの介在物が除去され、偏析の少ない良好な凝固組織を有するロール用の鋼塊1が得られる。
その際、消耗電極2の形状に起因して、定常溶解段階の初期には電極径が大きくなるように変動し、逆に定常溶解段階の終期には電極径が小さくなるように変動する。
前者のように、電極径が大きくなる変動の際には、消耗電極2と鋳型6との隙間が小さくなる。このため、消耗電極2から鋳型6へと直線的に流れる電流が増し、鋳型6の内面近傍の溶融スラグ7に流れる電流が減少するのに伴い、溶融スラグ7のジュール熱が低下して溶融スラグ7の温度が低下することから、鋼塊1の表面におけるスラグスキン厚さが変動するおそれがある。スラグスキン厚さが変動すると、鋼塊1の表面へのスラグの噛み込みが発生し、鋼塊肌および凝固組織に悪影響が生じ得る。
そこで、本発明のESR法では、消耗電極2の直径の大きい部分の溶解に移行する際、その大径部の境界より5〜15mm手前で、消耗電極2への印加電流を下記の(1)式で表される電流値Iに変更することが好ましい。後述の試験で実証するとおり、消耗電極2に印加する電流値が変更により増加し、鋳型6の内面近傍の溶融スラグ7に流れる電流を安定化でき、その結果として、スラグスキン厚さの変動を抑制できるからである。
Figure 2013022603
ここで、上記(1)式中の記号の意味は下記の通りである。
1:移行前の電流値、
1:移行前の消耗電極の直径、
d:移行後の消耗電極の直径、および
D:鋳型の直径
一方、後者のように、電極径が小さくなる変動の際には、溶解速度を維持しようとすると電極の下降速度を変化させなければ消耗電極2が溶融スラグ7から離脱しかねない。消耗電極2が溶融スラグ7から離脱すると、溶融スラグ7のジュール熱が低下して溶融スラグ7の温度が低下することから、上記した電極径が大きくなる変動の際と同様に、鋼塊1の表面におけるスラグスキン厚さが変動するおそれがある。
そこで、本発明のESR法では、消耗電極2の直径の小さい部分の溶解に移行する際、その小径部の境界より5mm以上手前で、消耗電極2の下降の送り速度を下記の(2)式で表される送り速度sに変更することが好ましい。後述の試験で実証するとおり、消耗電極2の送り速度が変更により増加し、これにより溶融スラグ7からの消耗電極2の離脱を防止でき、その結果として、スラグスキン厚さの変動を抑制できるからである。
Figure 2013022603
ここで、上記(2)式中の記号の意味は下記の通りである。
1:移行前の送り速度、
1:移行前の消耗電極の直径、および
d:移行後の消耗電極の直径
消耗電極2への印加電流を変更するタイミングや、消耗電極2の送り速度を変更するタイミングは、予め廃却ロールで構成される消耗電極2の形状寸法を正確に把握しておき、溶解中の消耗電極2の溶解量および残存重量をロードセルなどの重量センサによって的確に管理することにより、容易に設定することができる。
また、本発明のESR法では、溶解終了時の電極径、すなわち消耗電極2の上端の直径が小さくても、最後まで溶解させることが可能である。ただし、消耗電極2の上端直径がスタブ4の直径よりも小さいと、消耗電極2の残存部分を確認しづらくなるため、上端の直径がスタブ4の直径よりも大きい消耗電極2を用いるのが好ましい。消耗電極2の上端直径の下限は、特に限定しないが、より確実な溶解を実現するために、下端直径と同様に、鋳型6の直径の55%以上とするのが好ましい。
さらに、消耗電極2として廃却ロールを用いたESR法の場合、得られる鋼塊1から作製可能なロールの製品重量は、歩留を考慮すると元のロールよりも小さくなってしまう。そこで、本発明のESR法によるロール用鋼塊の製造で、元のロールと同等の重量またはそれ以上の重量のロールを作製することを望む場合は、2以上の同一鋼種の廃却ロールを溶接により連結し、これを消耗電極2とするのが有効である。
なお、上記した本発明のESR法は、ホットスタート法でも適用できる。ホットスタート方法では、スラグの滓化を行う必要がないため、消耗電極2として用いた廃却ロールの下端直径に制限はない。
<コールドスタート法の場合の消耗電極の下端直径>
下端の直径を種々変更した消耗電極を用いてコールドスタート法のESR試験を行い、消耗電極の下端直径と鋳型の直径との関係で初期段階における粉体スラグの滓化状況を調査した。下記の表1に調査結果を示す。
Figure 2013022603
表1に示す結果から、鋳型の直径に対する消耗電極の下端直径の比率が55%以上であれば、粉体スラグを確実に全域にわたって滓化できることがわかる。したがって、粉体スラグの正常な初期滓化を実現するには、廃却ロールで構成される消耗電極の下端の直径が鋳型の直径の55%以上であればよい。
<定常溶解段階の初期における消耗電極への印加電流、および定常溶解段階の終期における消耗電極の送り速度>
消耗電極として廃却ロールを用い、直径825mmの鋳型を使用してコールドスタート法のESR試験を行い、得られた鋼塊の表面に付着しているスラグスキンの厚さを全長にわたって調査した。
図5は、廃却ロールで構成される消耗電極の概略図である。同図に示すように、このESR試験で消耗電極として用いる廃却ロールは、もともと両端部が3段で縮径していたが、端から2段目までが鋳型の直径の55%以上の条件を満たさないため、その部分を切除したものである。
このESR試験では、定常溶解段階の初期において、消耗電極の直径が小さい電極下端部から、消耗電極の直径が大きい電極中央部の溶解に移行する際、両者の径変動の境界で消耗電極への印加電流を上記の(1)式に従った電流値Iに変更し、増加させた。さらに、定常溶解段階の終期において、消耗電極の直径が大きい電極中央部から、消耗電極の直径が小さい電極上端部の溶解に移行する際、両者の径変動の境界で消耗電極の送り速度を上記の(2)式に従った送り速度sに変更し、増加させた。
図6は、定常溶解段階の初期に相当する鋼塊部分のスラグスキン厚さの挙動を示す図である。図7は、定常溶解段階の終期に相当する鋼塊部分のスラグスキン厚さの挙動を示す図である。図6、図7には、通常の操業時のスラグスキン厚さも合わせて示している。
図6に示す結果から、定常溶解段階の初期に電極径が小径から大径に変動する際、消耗電極への印加電流を上記の(1)式に従った電流値Iに変更すれば、スラグスキン厚さがほぼ一定となり、スラグスキン厚さの変動を抑制できることがわかる。また、印加電流を変更してからスラグスキン厚さがほぼ一定になるまでに、5mm程度の時間的な遅延が生じることもわかる。
したがって、定常溶解段階の初期にスラグスキン厚さの変動を抑制するには、消耗電極の直径の大きい部分の溶解に移行する際、その大径部の境界より5〜15mm手前で、消耗電極への印加電流を上記の(1)式で表される電流値Iに変更するのが有効である。ここで、あまりに早くに印加電流を変更すると、スラグスキン厚さの変動抑制効果が適切なタイミングで生じないので、上記の通りに、大径部の境界より最大でも15mm手前で印加電流を変更する。
一方、図7に示す結果から、定常溶解段階の終期に電極径が大径から小径に変動する際、消耗電極の送り速度を上記の(2)式に従った送り速度sに変更すれば、スラグスキン厚さがほぼ一定となり、スラグスキン厚さの変動を抑制できることがわかる。また、送り速度を変更してからスラグスキン厚さがほぼ一定になるまでに、5mm程度の時間的な遅延が生じることもわかる。
したがって、定常溶解段階の終期にスラグスキン厚さの変動を抑制するには、消耗電極の直径の小さい部分の溶解に移行する際、その小径部の境界より5mm以上手前で、消耗電極の送り速度を上記の(2)式で表される送り速度sに変更するのが有効である。ここで、あまりに早くに送り速度を変更すると、スラグスキン厚さの変動抑制効果が適切なタイミングで生じないので、小径部の境界より最大でも15mm手前で送り速度を変更するのが好ましい。
本発明のロール用鋼塊の製造方法による効果を確認するため、下記の実施例1および2の試験を実施した。
<実施例1>
消耗電極として前記図5に示す廃却ロールを用い、直径825mmの鋳型を使用してコールドスタート法のESR試験を行った。このとき、消耗電極の下端部から中央部の溶解に移行する際、両者の境界より5mm手前で消耗電極への印加電流を上記の(1)式に従った電流値Iに変更した。さらに、消耗電極の中央部から上端部の溶解に移行する際、両者の境界より5mm手前で消耗電極の送り速度を上記の(2)式に従った送り速度sに変更した。また、比較のために、電気炉で溶製し二次精錬した後に造塊してなり、直径が全長にわたり560mmである通常の消耗電極を用いてESR試験を行った。
廃却ロールを消耗電極に用いた本発明例では、通常の消耗電極を用いた比較例と比べ、粉体スラグの初期滓化に時間を要したが、スラグ全体の正常な滓化を確認できた。また、得られた鋼塊の表面に付着しているスラグスキンの厚さを全長にわたって調査したところ、スラグスキン厚さがほぼ一定であった。
<実施例2>
ESR法により製造した鋼塊から製品のロールを作製する場合、前記特許文献1に記載されるように、鋼塊内部におけるフレッケル位置深さ、および鋼塊表層部のデンドライト偏向角度が製品品質に大きな影響を及ぼす。とりわけ、フレッケルに関しては、ロールとして使用する厚み内部にフレッケルが存在すると、被圧延製品に悪影響があることが知られている。また、デンドライト偏向角度に関しては、偏向角度が小さいと、被圧延製品にデンドライト模様がプリントされてしまうおそれがある。
そこで、本発明例として消耗電極に廃却ロールを用い、比較例として通常の消耗電極を用い、本発明例および比較例のそれぞれについて、直径を種々変更した鋳型を使用してコールドスタート法のESR試験を行った。そして、本発明例および比較例で得られた各鋼塊を中心軸に沿って切断し、その切断面を腐食させた後、その腐食切断面でフレッケル位置深さおよびデンドライト偏向角度を計測した。フレッケル位置深さは鋼塊横断面マクロ観察から求め、またデンドライト偏向角度は鋼塊縦断面マクロ観察から求めた。下記の表2に結果を示す。
Figure 2013022603
表2に示す結果から、廃却ロールを消耗電極に用いた本発明例と、通常の消耗電極を用いた比較例は、互いにフレッケル位置深さおよびデンドライト偏向角度に遜色がなく、同等の品質の鋼塊を得ることができた。
本発明のESR法によるロール用鋼塊の製造方法によれば、消耗電極として廃却ロールを用いるので、従来のような電気炉による溶製や二次精錬や造塊の各工程をすべて省略でき、製造コストを大幅に削減することができる。従って、本発明のロール用鋼塊の製造方法は、鉄鋼原料の価格高騰に起因する要請に対応できる点で極めて有用である。
1:鋼塊、 2:消耗電極、 3:溶湯、 4:スタブ、
5:チャンバー、 6:鋳型、 7:溶融スラグ、 8:粉体スラグ

Claims (6)

  1. エレクトロスラグ溶解法により消耗電極を溶解してロール用鋼塊を製造する方法であって、
    消耗電極として、鍛造後に不良とされた廃却ロールまたは使用済みで回収された廃却ロールを用いることを特徴とするロール用鋼塊の製造方法。
  2. 前記消耗電極の下端の直径が鋳型の直径の55%以上であることを特徴とする請求項1に記載のロール用鋼塊の製造方法。
  3. 前記消耗電極の上端の直径がこの上端に接合されるスタブの直径よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のロール用鋼塊の製造方法。
  4. 前記消耗電極の溶解の進行に伴って、直径の大きい部分の溶解に移行する際、その大径部の境界より5〜15mm手前で、前記消耗電極への印加電流を下記の(1)式で表される電流値Iに変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロール用鋼塊の製造方法。
    Figure 2013022603
    ここで、上記(1)式中の記号の意味は下記の通りである。
    1:移行前の電流値、
    1:移行前の消耗電極の直径、
    d:移行後の消耗電極の直径、および
    D:鋳型の直径
  5. 前記消耗電極の溶解の進行に伴って、直径の小さい部分の溶解に移行する際、その小径部の境界より5mm以上手前で、前記消耗電極の送り速度を下記の(2)式で表される送り速度sに変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のロール用鋼塊の製造方法。
    Figure 2013022603
    ここで、上記(2)式中の記号の意味は下記の通りである。
    1:移行前の送り速度、
    1:移行前の消耗電極の直径、および
    d:移行後の消耗電極の直径
  6. 2以上の同一鋼種の前記廃却ロールを溶接により連結し、前記消耗電極とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のロール用鋼塊の製造方法。
JP2011157771A 2011-07-19 2011-07-19 エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法 Active JP5655731B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011157771A JP5655731B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011157771A JP5655731B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013022603A true JP2013022603A (ja) 2013-02-04
JP5655731B2 JP5655731B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=47781541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011157771A Active JP5655731B2 (ja) 2011-07-19 2011-07-19 エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5655731B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108251652A (zh) * 2017-12-22 2018-07-06 宝钢轧辊科技有限责任公司 利用电渣重熔实现报废锻钢冷轧辊辊坯再生的方法
CN114603118A (zh) * 2022-03-08 2022-06-10 朱龙华 电渣熔铸堆焊复合(再)制造金属轧辊的设备及工艺
JP7529980B2 (ja) 2020-07-20 2024-08-07 日本製鉄株式会社 ロール用鋼塊製造方法及びロール用鋼塊

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50104105A (ja) * 1974-01-24 1975-08-16
JPS5547334A (en) * 1978-09-20 1980-04-03 Kobe Steel Ltd Consumable electrode melting for electro-slag
JPS6126734A (ja) * 1984-07-18 1986-02-06 Hitachi Ltd 金属溶解炉
JPS63206438A (ja) * 1987-02-23 1988-08-25 Kawasaki Steel Corp エレクトロスラグ再溶解用電極
JPH06226309A (ja) * 1993-02-08 1994-08-16 Kanto Special Steel Works Ltd 冷間圧延用複合ロールおよびその製造法
JP2006265621A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Kobe Steel Ltd 冷間圧延用のワークロールおよび、ワークロール用鋳塊の製法
JP2010116581A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Toho Titanium Co Ltd 真空アーク溶解炉を用いたチタンインゴットの溶製方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50104105A (ja) * 1974-01-24 1975-08-16
JPS5547334A (en) * 1978-09-20 1980-04-03 Kobe Steel Ltd Consumable electrode melting for electro-slag
JPS6126734A (ja) * 1984-07-18 1986-02-06 Hitachi Ltd 金属溶解炉
JPS63206438A (ja) * 1987-02-23 1988-08-25 Kawasaki Steel Corp エレクトロスラグ再溶解用電極
JPH06226309A (ja) * 1993-02-08 1994-08-16 Kanto Special Steel Works Ltd 冷間圧延用複合ロールおよびその製造法
JP2006265621A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Kobe Steel Ltd 冷間圧延用のワークロールおよび、ワークロール用鋳塊の製法
JP2010116581A (ja) * 2008-11-11 2010-05-27 Toho Titanium Co Ltd 真空アーク溶解炉を用いたチタンインゴットの溶製方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108251652A (zh) * 2017-12-22 2018-07-06 宝钢轧辊科技有限责任公司 利用电渣重熔实现报废锻钢冷轧辊辊坯再生的方法
CN108251652B (zh) * 2017-12-22 2019-11-29 宝钢轧辊科技有限责任公司 利用电渣重熔实现报废锻钢冷轧辊辊坯再生的方法
JP7529980B2 (ja) 2020-07-20 2024-08-07 日本製鉄株式会社 ロール用鋼塊製造方法及びロール用鋼塊
CN114603118A (zh) * 2022-03-08 2022-06-10 朱龙华 电渣熔铸堆焊复合(再)制造金属轧辊的设备及工艺
CN114603118B (zh) * 2022-03-08 2023-06-23 朱龙华 电渣熔铸堆焊复合(再)制造金属轧辊的设备及工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP5655731B2 (ja) 2015-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10144057B2 (en) Method for manufacturing forged steel roll
KR102261357B1 (ko) 합금 용해 및 정련 방법
US9533346B2 (en) Systems and methods for forming and processing alloy ingots
US20120037330A1 (en) Method and Apparatus for Manufacturing Titanium Alloys
JP5655731B2 (ja) エレクトロスラグ溶解法によるロール用鋼塊の製造方法
CN104109760A (zh) 钢锭的中频感应炉电渣炉双联冶炼系统、冶炼方法及钢锭
JP4749997B2 (ja) 連続鋳造方法
JP3606404B2 (ja) 超耐熱合金の消耗電極式再溶解法
KR20160071949A (ko) 일렉트로 슬래그 재용융 공정용 슬래그 및 이를 이용한 잉곳의 제조방법
JP2011012300A (ja) 銅合金及び銅合金の製造方法
KR20150035779A (ko) 구리 합금 트롤리선 및 구리 합금 트롤리선의 제조 방법
CN114632997A (zh) 一种超大直径真空自耗电极棒焊接方法
JP4540516B2 (ja) ワークロールの製造方法
JP2009167511A (ja) エレクトロスラグ再溶解法による鋳塊の製造方法
CN114058863A (zh) 一种铝/钢电渣重熔复合方法
JP2017171983A (ja) Lf処理における粗大介在物の低減方法
JP2022020460A (ja) ロール用鋼塊製造方法及びロール用鋼塊
CN116904755B (zh) 一种降低氧化物夹杂含量的真空自耗重熔冶炼方法
CN115109937B (zh) 一种有效控制n08810铝钛成分的电渣重熔方法
JP4711173B2 (ja) 鋳塊の製造方法
JPH05345934A (ja) エレクトロスラグ再溶解用電極および該電極を用いた合金の製造方法
JP5157889B2 (ja) 銅合金鋳塊の製造方法、及び活性元素の添加方法
JP2022076856A (ja) 純チタンまたはチタン合金の鋳塊
CN117206444A (zh) 一种电渣锭冶炼与锻造的制造方法
CN114619019A (zh) 电渣重熔堆焊复合(再)制造冶金轧辊的设备及工艺

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140926

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141110

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5655731

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350