JP2013019378A - ガスタービン設備、及びその燃料温度管理方法 - Google Patents

ガスタービン設備、及びその燃料温度管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスタービンの燃焼器に供給されるガス燃料のガス組成が変動しても、ガス燃料の液化を防ぐ。
【解決手段】燃料配管10を流れるガス燃料を加熱する補助燃料加熱器15と、このガス燃料の温度を検知する温度計25と、このガス燃料の密度を検知する密度計26と、密度計26で検知された密度に応じて定まる、燃焼器3の入口環境下でのガス燃料の露点温度よりも、温度計25で検知される温度が高くなるよう補助燃料加熱器15を駆動制御する加熱制御器20と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するガスタービンとを備えているガスタービン設備、及びその燃料温度管理方法に関する。
ガスタービン設備は、圧縮空気を生成する圧縮機と、燃料供給源からのガス燃料を圧縮空気に混合して燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼ガスにより駆動するガスタービンとを備えている。
ガス燃料は、ガス供給源で加圧されてガスタービン設備へ送られ、燃焼器の手前で減圧されてから、燃焼器に供給される。ガス燃料は、減圧されると、ボイル・シャルルの法則により、温度が低下する。仮に、減圧後のガス燃料の温度がこのガス燃料の露点温度よりも低い場合は、このガス燃料は液化する。液化した燃料が燃焼器に供給されると、燃焼器ノズルの損傷等の問題が生じる。
このため、例えば、以下の特許文献1に記載の技術では、燃焼器の上流側に電気ヒータを設け、この電気ヒータによりガス燃料を加熱して、このガス燃料の液化を防いでいる。
特開2011−58493号公報
燃焼器に供給されるガス燃料としては、天然ガス、LNG製鉄所の高炉からの高炉ガス(BFG:Blast Furnace Gas)、コークス炉ガス(COG:Coke Oven Gas)、これらを合成した合成ガス等がある。これらのガスは、ガス組成が常に一定ではなく変動するため、露点温度も変動する。このため、特許文献1に記載の技術では、ガス燃料を加熱しても、ガス燃料の温度が露点温度より高くならずに、ガス燃料が液化する場合がある、という問題点がある。
そこで、本発明では、ガス燃料のガス組成が変動しても、液化したガス燃料の燃焼器への流入を防ぐことができるガスタービン設備、及びその燃料温度管理方法を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係るガスタービン設備は、
ガス燃料が流れる燃料配管と、該燃料配管を通ってきた該ガス燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、を備えているガスタービン設備において、前記燃料配管を流れる前記ガス燃料を加熱する燃料加熱器と、前記燃料配管を流れる前記ガス燃料の密度を検知する密度計と、前記密度計で検知された前記密度に応じて定まる、前記燃焼器の入口環境下での前記ガス燃料の露点温度よりも、該ガス燃料の温度が高くなるよう前記燃料加熱器を駆動制御する加熱制御器と、を備えていることを特徴とする。
ガス燃料の組成変化は、ガス燃料の露点温度変化をもたらすと共に、ガス燃料の密度変化をもたらす。また、ガス燃料の密度とガス燃料の露点温度との間には、一定の相関関係がある。よって、当該ガスタービン設備のように、ガス燃料の密度に応じて定まる燃焼器の入口環境下でのガス燃料の露点温度よりも、ガス燃料の温度が高くなるようガス燃料を加熱することで、ガス燃料のガス組成が変動しても、液化したガス燃料の燃焼器への流入を確実に防ぐことができる。
ここで、前記ガスタービン設備において、前記燃焼器の入口環境下での前記ガス燃料の温度を把握する温度把握器を備え、前記加熱制御器は、前記温度把握器で把握された前記温度が前記露点温度以上の必要最低温度以下であることを条件にして、前記燃料加熱器を駆動させてもよい。
当該ガスタービン設備では、温度把握器で把握された、燃焼器の入口環境下でのガス燃料の温度が目標最低温度以下であるか否かに応じて、燃料加熱器を駆動させるので、ガス燃料の液化を防ぎつつも、燃料加熱器を不必要に駆動させず、この燃料加熱器よるエネルギーの消費を抑えることができる。
また、前記ガスタービン設備において、前記燃料加熱器としての補助燃料加熱器と共に、前記ガスタービンで発生する熱により、前記燃料配管を流れる前記ガス燃料を加熱する主燃料加熱器を備え、前記加熱制御器は、前記主燃料加熱器により前記ガス燃料が加熱されていないことを条件にして、前記補助燃料加熱器を駆動させてもよい。
当該ガスタービン設備では、補助燃料加熱器は、主燃料加熱器によりガス燃料が加熱されていないときに駆動されるので、ガス燃料の加熱に必要なエネルギーの消費を抑えることができる。
また、前記ガスタービン設備において、前記燃料加熱器は、前記燃料配管に沿って設けられた電気ヒータを有し、前記燃料配管及び前記電気ヒータは、断熱材で覆われていてもよい。
当該ガスタービン設備では、電気ヒータでガス燃料を加熱するので、加熱器の簡易化を図ることができ、設備コストの増加を抑えることができる。さらに、当該ガスタービン設備では、電気ヒータでガス燃料を加熱するので、ガス燃料の加熱制御の応答遅れを小さくすることができると共に正確な加熱制御を行うことができる。
また、上記問題点を解決するための発明に係るガスタービン設備の燃料温度管理方法は、
ガス燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するガスタービンとを備えているガスタービン設備の燃料温度管理方法において、前記燃焼器に供給される前記ガス燃料の密度を検知し、前記ガス燃料の密度に応じて定まる、前記燃焼器の入口環境下での前記ガス燃料の露点温度よりも、該ガス燃料の温度が高くなるよう、該ガス燃料を加熱することを特徴とする。
当該ガスタービン設備の燃料温度管理方法でも、先に説明したガスタービン設備と同様、ガス燃料の密度に応じて定まる燃焼器の入口環境下でのガス燃料の露点温度よりも、ガス燃料の温度が高くなるようガス燃料を加熱するので、ガス燃料のガス組成が変動しても、液化したガス燃料の燃焼器への流入を確実に防ぐことができる。
本発明では、ガス燃料のガス組成が変動しても、液化したガス燃料の燃焼器への流入を確実に防ぐことができる。
本発明に係る第一実施形態におけるガスタービン設備の系統図である。 本発明に係る第一実施形態における加熱制御器及び補助燃料加熱器の構成図である。 ガス燃料の密度と露点温度及び目標最低温度との関係を示すグラフである。 本発明に係る第二実施形態におけるガスタービン設備の系統図である。 本発明に係る第二実施形態における加熱制御器及び補助燃料加熱器の構成図である。
以下、本発明に係るガスタービン設備の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
「第一実施形態」
まず、図1〜図3を参照して、本発明に係るガスタービン設備の第一実施形態について説明する。
本実施形態のガスタービン設備は、図1に示すように、圧縮空気を生成する圧縮機2と、燃料供給源1からのガス燃料を圧縮空気に混合して燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器3と、燃焼ガスにより駆動するガスタービン4と、このガスタービン4の駆動により発電する発電機5と、ガスタービン4からの排気ガスの熱で蒸気を発生させる排熱回収ボイラー(HRSG)6と、この排熱回収ボイラー6で発生した蒸気により駆動する蒸気タービン(図示されていない)と、これらを制御する設備制御器7と、を備えている。
このガスタービン設備は、さらに、燃料供給源1からのガス燃料を燃焼器3へ導く燃料配管10と、排熱回収ボイラー6で発生した蒸気の一部で燃料配管10中のガス燃料を加熱する主燃料加熱器(FGH)12と、主燃料加熱器12よりも燃焼器3側でのガス燃料の圧力等を調節する調節弁13と、電気ヒータ16で燃料配管10中のガス燃料を加熱する補助燃料加熱器15と、燃料配管10中のガス燃料の温度を検知する温度計(温度把握器)25と、燃料配管10中のガス燃料の密度を検知する密度計26と、温度計25及び密度計26からの信号に基づいて補助燃料加熱器15を制御する加熱制御器20と、を備えている。
設備制御器7は、例えば、発電機5の発電量等に基づいて調節弁13の弁開度等を制御する。
主燃料加熱器12は、調節弁13よりも上流側の燃料配管10に設けられている。また、補助燃料加熱器15の電気ヒータ16は、主燃料加熱器12の上流側及び下流側の燃料配管10に沿って設けられている。なお、この電気ヒータ16は、主燃料加熱器12より上流側の燃料配管10のみに沿って設けられても、主燃料加熱器12より下流側の燃料配管10のみに沿って設けられてもよい。
温度計25及び密度計26は、いずれも、燃焼器3と調節弁13との間の燃料配管10に取り付けられている。密度計26は、如何なるタイプのものでもよく、例えば、質量流量計と体積流量計とを備え、両流量計での計測値に基づいて密度を出力するタイプのものでもよい。
補助燃料加熱器15の電気ヒータ16が設けられている部分の燃料配管10は、この電気ヒータ16と一体的に断熱材14で覆われている。また、主燃料加熱器12及び主燃料加熱器12より下流側の燃料配管10も断熱材14で覆われている。
図2に示すように、補助燃料加熱器15は、前述の電気ヒータ16と、この電気ヒータ16と電源19とを接続する電源線中に設けられたスイッチ17と、を有している。加熱制御器20は、このスイッチ17に対してヒータ制御信号を出力して、このスイッチ17をオン・オフ制御することで、電気ヒータ16を駆動制御する。
加熱制御器20は、密度計26で検知されたガス燃料の密度に応じて、ガス燃料の目標最低温度を定める目標最低温度算出部21と、温度計25で検知された温度がこの目標最低温度算出部21で定められた目標最低温度以下のときに電気ヒータ16のオンを示すヒータ制御信号を出力する比較器23と、を有している。
ヒータ制御信号は、補助燃料加熱器15のスイッチ17に送られる。仮に、ヒータ制御信号が電気ヒータ16のオンを示す場合には、補助燃料加熱器15のスイッチ17はON状態になり、電源19からの電力が電気ヒータ16に供給され、電気ヒータ16は発熱する。
ところで、水素や炭化水素等を主成分とするガス燃料の場合、図3に示すように、ガス燃料の密度とガス燃料の露点温度Tdとの間に一定の相関関係があり、ガス燃料の密度が高くなるほど露点温度が高くなる傾向がある。従って、ガス燃料の密度を把握できれば、このガス燃料の露点温度を定めることができる。
そこで、本実施形態では、ガス燃料の密度に応じて定まるガス燃料の露点温度よりも、ガス燃料の温度が高くなるよう、補助燃料加熱器15でガス燃料を加熱するようにしている。但し、本実施形態では、ガス燃料の温度が確実に露点温度Tdよりも高くなるよう、このガス燃料の温度の比較基準として、図3に示すように、露点温度Tdよりも予め定められた温度ΔT(例えば、5℃)分高い温度を目標最低温度Ttに採用している。
加熱制御器20の目標最低温度算出部21は、図3に示すように、ガス燃料の密度と、このガス燃料の露点温度よりも予め定められた温度分高い目標最低温度との関係を示すマップをガス燃料の各種圧力毎に所有している。この目標最低温度算出部21は、複数のマップのうちから、調節弁13よりも下流側のガス燃料の圧力、つまり燃焼器3の入口圧力に対応したマップを抽出し、このマップを用いて、密度計26で検知されたガス燃料の密度に対応したガス燃料の目標最低温度を定める。なお、目標最低温度算出部21は、調節弁13よりも下流側のガス燃料の圧力として、調節弁13よりも下流側に設けられた圧力計からの出力を用いてもよいし、設備制御器7から、調節弁13の弁開度から想定される圧力を設備制御器7から受け取り、この圧力を用いてもよい。
次に、本実施形態のガスタービン設備の動作について説明する。
設備制御器7は、このガスタービン設備の起動時、例えば、発電機5を電動機として駆動して、圧縮機2を駆動させると共に、調節弁13を徐々に開けて、燃焼器3にガス燃料を供給させる。燃焼器3は、ガス燃料に圧縮空気を混合して、これを燃焼させて燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスをガスタービン4に送る。ガスタービン4は、この燃焼ガスにより駆動し始める。ガスタービン4が駆動し始めると、このガスタービン4から圧縮機2は駆動力を得る。
燃焼器3で生成される燃焼ガスの量が多くなり、ガスタービン4及び圧縮機2の駆動に発電機5のアシストが不要になると、設備制御器7は、発電機5による発電を開始させる。
ガスタービン4からの高温の排気ガスは、排熱回収ボイラー6に送られる。排熱回収ボイラー6では、ガスタービン4からの排気ガスで水を加熱して、蒸気を生成する。この蒸気の一部は、主燃料加熱器12に送られ、ガス燃料を例えば200℃程度まで加熱する。本実施形態では、このように、燃焼器3に送られるガス燃料を加熱することで、ガスタービン4の熱効率を高めている。
ところで、本実施形態では、ガスタービン4が起動し、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生した後でなければ、主燃料加熱器12でガス燃料を加熱することができない。このため、仮に、ガス燃料の温度がこのガス燃料の露点温度以下である場合には、このガス燃料の一部が液化し、液化したガス燃料が燃焼器3に流入する可能性がある。特に、本実施形態では、ガス燃料は、燃料供給源1で、例えば4〜6(MPa)程度まで加圧されてガスタービン設備へ送られ、燃焼器3の手前の調節弁13で減圧されてから、燃焼器3に供給される。このため、ガス燃料は、調節弁13による減圧で、その温度が低下して、このガス燃料の露点温度以下になる可能性が高まる。
そこで、本実施形態では、加熱制御器20により、主燃料加熱器12及び調節弁13よりも下流側の燃料配管10中のガス燃料温度に応じて、ガス燃料を補助燃料加熱器15で加熱させるようにしている。
加熱制御器20の目標最低温度算出部21は、前述したように、自身が所有している、ガス燃料の密度と目標最低温度との関係を示す複数のマップのうちから、調節弁13よりも下流側のガス燃料の圧力に対応したマップを抽出する。次に、目標最低温度算出部21は、このマップを用いて、密度計26で検知されたガス燃料の密度に対応したガス燃料の目標最低温度を定める。加熱制御器20の比較器23は、この目標最低温度算出部21で定められた目標最低温度と温度計(温度把握器)25で検知された温度とを比較して、温度計25で検知された温度が目標最低温度以下のときに電気ヒータ16のオンを示すヒータ制御信号を補助燃料加熱器15のスイッチ17へ出力する。
補助燃料加熱器15のスイッチ17は、このヒータ制御信号を受けると、ON状態になる。この結果、電源19から電気ヒータ16へ電力が供給され始め、電気ヒータ16は発熱する。
主燃料加熱器12よりも下流側の燃料配管10中のガス燃料は、ガスタービン4が起動し、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していれば、主燃料加熱器12で加熱された高温のガス燃料である。このため、ガスタービン4が起動し、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生している状態では、温度計25で検知されるガス燃料の温度が目標最低温度よりも高い高温であるから、電気ヒータ16はオンにならない、つまり電気ヒータ16はオフである。
一方、主燃料加熱器12よりも下流側の燃料配管10中のガス燃料は、ガスタービン4の起動過程等で、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していなければ、主燃料加熱器12で加熱されておらず、温度計25で検知されるガス燃料の温度が目標最低温度よりも高い温度であるとは限らない。しかしながら、本実施形態では、前述したように、温度計25で検知されるガス燃料の温度が目標最低温度以下の場合には、電気ヒータ16はオン状態になり発熱するので、調節弁13よりも下流側の燃料配管10中のガス燃料の温度は、ここでの環境(燃焼器3の入口環境)下での露点温度以上の目標最低温度よりも高まる。
よって、本実施形態では、液化したガス燃料が燃焼器3内に流入することを防ぐことができる。
また、本実施形態では、ガス燃料のガス組成が変動しても、ガス燃料の密度から、このガス燃料のガス組成に応じた目標最低温度を定め、ガス燃料の温度がこの目標最低温度よりも高まるようガス燃料を加熱している。このため、本実施形態では、ガス燃料のガス組成が変動しても、液化したガス燃料の燃焼器3への流入を確実に防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、温度計25で検知されるガス燃料の温度が目標最低温度以下であるか否かに応じて、電気ヒータ16がオンになるため、ガス燃料の液化を防ぎつつも、電気ヒータ16を不必要に稼動させず、この電気ヒータ16の消費電力を抑えることができる。
「第二実施形態」
次に、図4及び図5を参照して、本発明に係るガスタービン設備の第二実施形態について説明する。
本実施形態のガスタービン設備は、図4に示すように、第一実施形態のガスタービン設備と比べて、温度計25a及び密度計26aの設置位置と、加熱制御器20aの構成とが異なっており、その他の構成は第一実施形態と同様である。そこで、以下では、第一実施形態のガスタービン設備と異なっている点について主として説明する。
本実施形態の温度計25a及び密度計26aは、調節弁13及び主燃料加熱器12よりも上流側の燃料配管10に設置されている。
本実施形態の加熱制御器20aは、図5に示すように、密度計26aで検知されたガス燃料の密度に応じて、燃焼器3の入口におけるガス燃料の目標最低温度を定める目標最低温度算出部21aと、温度計25aで検知された温度を燃焼器3の入口温度に換算する温度換算器22aと、この温度換算器22aで求められた入口温度が目標最低温度算出部21aで定められた目標最低温度以下のときにHigh信号を出力する第一比較器23aと、設備制御器7からの運転状態信号が排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していない旨を示し且つ第一比較器23aからHigh信号が出力されると、電気ヒータ16のオンを示すヒータ制御信号を出力する第二比較器24aと、を有している。
本実施形態では、温度計25aが主燃料加熱器12よりも上流側に設けられているため、温度計25aで検知されたガス燃料の温度から、燃焼器3に流入するガス燃料が主燃料加熱器12により加熱されているか否かを判別することができない。そこで、本実施形態では、電気ヒータ16のオン条件として、設備制御器7からの運転状態信号が排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していない旨を示していることを追加している。
また、本実施形態では、温度計25aが調節弁13よりも上流側に設けられているため、温度計25aで検知されたガス燃料の温度が燃焼器3の入口におけるガス燃料の温度であるとは限らない。そこで、本実施形態では、温度計25aで検知されたガス燃料の温度を燃焼器3の入口におけるガス燃料の温度に換算する温度換算器22aを設けている。なお、本実施形態では、温度計25aと温度換算器22aとで温度把握器を構成している。
本実施形態において、ガスタービン4の起動過程等で、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していなければ、設備制御器7から、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していない旨を示す運転状態信号が出力される。なお、設備制御器7は、排熱回収ボイラー6の出口蒸気配管の温度に応じて、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していない旨を示す運転状態信号を出力する。また、調節弁13の弁開度から想定される調節弁13の下流側の圧力(燃焼器3の入口圧力)を示す運転状態信号や、調節弁13の弁開度から想定される調節弁13の上流側と下流側との圧力差を示す運転状態信号等も出力する。
加熱制御器20aでは、まず、前述したように、目標最低温度算出部21aが複数のマップのうちから、運転状態信号が燃焼器3の入口圧力に対応したマップを抽出する。さらに、目標最低温度算出部21aは、密度計26aで検知された燃焼ガスの密度を、調節弁13よりも下流側のガス燃料の圧力、つまり燃焼器3の入口圧力に対応した密度に換算する。次に、目標最低温度算出部21aは、このマップを用いて、ガス燃料の換算密度に対応したガス燃料の目標最低温度を定める。
温度換算器22aは、設備制御器7からの運転状態信号が示す調節弁13の上流側と下流側との圧力差(圧力降下の量)を把握する。そして、温度換算器22aは、温度計25aで検知された燃焼ガスの温度を、圧力降下後の温度、つまり燃焼器3の入口におけるガス燃料の温度に換算する。
なお、ここでは、設備制御器7からの運転状態信号により、調節弁13の上流側と下流側との圧力差を把握しているが、調節弁13の上流側と下流側とにそれぞれ圧力計を設け、これらの圧力計で検知された各圧力から圧力差を把握するようにしてもよい。また、ここでは、調節弁13の上流側の燃料配管10に設けた温度計25aで、ここでのガス燃料の温度を検知しているが、このガス燃料の温度の代用として、外気温度計で検知された外気温度を用いてもよい。これは、外気温度と調節弁13の上流側のガス燃料の温度とは実質的に同じだからである。
第一比較器23aは、燃焼器3の入口におけるガス燃料の温度と目標最低温度とを比較して、入口の温度が目標最低温度以下のときにHigh信号を出力する。そして、第二比較器24aは、排熱回収ボイラー6で蒸気が発生していない旨を示す運転状態信号を受け付け且つ第一比較器23aからHigh信号が出力されると、電気ヒータ16のオンを示すヒータ制御信号を出力する
なお、ここでは、運転状態信号として、排熱回収ボイラー6で蒸気を発生しているか否かを示す運転状態信号を採用しているが、主燃料加熱器12によりガス燃料が加熱されているか否か示す信号であれば、如何なる信号であってもよい。例えば、主燃料加熱器12の入口蒸気配管が予め定めた温度以上であるか否かを示す運転制御信号や、発電機5が発電を行っているか否かを示す運転状態信号であってもよい。また、第一実施形態では、主燃料加熱器12によりガス燃料が加熱されているか否かを示す運転制御信号を電気ヒータ16のオン条件にしていないが、第一実施形態でも、この運転制御信号を電気ヒータ16のオン条件にしてもよい。この場合、第一実施形態の加熱制御器20に、第二実施形態の加熱制御器20aにおける第二比較器24aに相当する比較器を追加することになる。
以上、本実施形態でも、第一実施形態と同様、ガス燃料の密度に応じた目標最低温度を定め、燃焼器3の入口におけるガス燃料の温度がこの目標最低温度以下か否かに応じて、ガス燃料を加熱しているので、ガス燃料のガス組成が変動しても、液化したガス燃料の燃焼器3への流入を確実に防ぐことができると共に、電気ヒータ16の消費電力を抑えることができる。
また、以上の各実施形態の主燃料加熱器12は、いずれも、排熱回収ボイラー6からの蒸気でガス燃料を加熱するものであるが、ガスタービン4で発生する熱を利用してガス燃料を加熱するものであれば、如何なるものでもよい。例えば、ガスタービン4で発生する熱でガス燃料を直接加熱するものであってもよいし、排熱回収ボイラー6で生成された高温給水でガス燃料を加熱するものでもよい。
また、以上の各実施形態の補助燃料加熱器15は、いずれも、電気ヒータ16とスイッチ17とを有して構成されているが、電気ヒータ16を抵抗とする可変抵抗器で構成してもよい。
以上の各実施形態では、ガスタービン4が停止し、主燃料加熱器12でガス燃料が加熱されなくなると、電気ヒータ16がオンになる可能性があるが、ガスタービン4の起動前の予め定められた時間前から、ガスタービン4が起動して主燃料加熱器12によるガス燃料の加熱が開始されるまでの間のみで、加熱制御器20,20aにより、補助燃料加熱器15を制御するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、設備制御器7と加熱制御器20,20aとは別体であるが、設備制御器7の中に加熱制御器の機能を設けるようにしてもよい。
1:燃料供給源、2:圧縮機、3:燃焼器、4:ガスタービン、5:発電機、6:排熱回収ボイラー、7:設備制御器、10:燃料配管、12:主燃料加熱器、13:調節弁、14:断熱材、15:補助燃料加熱器、16:電気ヒータ、17:スイッチ、20,20a:加熱制御器、21,21a:目標最低温度算出部、22a:温度換算器、23:比較器、23a:第一比較器、24a:第二比較器、25,25a:温度計、26,26a:密度計

Claims (5)

  1. ガス燃料が流れる燃料配管と、該燃料配管を通ってきた該ガス燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、を備えているガスタービン設備において、
    前記燃料配管を流れる前記ガス燃料を加熱する燃料加熱器と、
    前記燃料配管を流れる前記ガス燃料の密度を検知する密度計と、
    前記密度計で検知された前記密度に応じて定まる、前記燃焼器の入口環境下での前記ガス燃料の露点温度よりも、該ガス燃料の温度が高くなるよう前記燃料加熱器を駆動制御する加熱制御器と、
    を備えていることを特徴とするガスタービン設備。
  2. 請求項1に記載のガスタービン設備において、
    前記燃焼器の入口環境下での前記ガス燃料の温度を把握する温度把握器を備え、
    前記加熱制御器は、前記温度把握器で把握された前記温度が前記露点温度以上の必要最低温度以下であることを条件にして、前記燃料加熱器を駆動させる、
    ことを特徴とするガスタービン設備。
  3. 請求項1又は2に記載のガスタービン設備において、
    前記燃料加熱器としての補助燃料加熱器と共に、前記ガスタービンで発生する熱により、前記燃料配管を流れる前記ガス燃料を加熱する主燃料加熱器を備え、
    前記加熱制御器は、前記主燃料加熱器により前記ガス燃料が加熱されていないことを条件にして、前記補助燃料加熱器を駆動させる、
    ことを特徴とするガスタービン設備。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のガスタービン設備において、
    前記燃料加熱器は、前記燃料配管に沿って設けられた電気ヒータを有し、
    前記燃料配管及び前記電気ヒータは、断熱材で覆われている、
    ことを特徴とするガスタービン設備。
  5. ガス燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、該燃焼ガスにより駆動するガスタービンとを備えているガスタービン設備の燃料温度管理方法において、
    前記燃焼器に供給される前記ガス燃料の密度を検知し、
    前記ガス燃料の密度に応じて定まる、前記燃焼器の入口環境下での前記ガス燃料の露点温度よりも、該ガス燃料の温度が高くなるよう、該ガス燃料を加熱する、
    ことを特徴とするガスタービン設備の燃料温度管理方法。
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