JP2013014458A - 金属酸化物複合材料、それを用いた浄化触媒、およびそれらの製造方法 - Google Patents

金属酸化物複合材料、それを用いた浄化触媒、およびそれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 良好な酸素貯蔵能と排ガス浄化性能を有し、表面組成を制御した複合金属酸化物、複合金属酸化物を含む触媒、およびそれらの製造方法を提供する。
【解決手段】セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子内の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置し複合化した金属酸化物複合材料。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属酸化物複合材料、この複合材料を用いた排ガス浄化用あるいは揮発性有機化合物除去用触媒、及びそれらの製造方法に関する。
揮発性有機化合物(VOC)の浄化や自動車エンジン等の内燃機関からの排ガス中には、炭化水素(HC)等が含まれるが、これらの物質は、燃焼触媒による除去、あるいは一酸化炭素(CO)及び炭化水素を酸化すると同時に、窒素酸化物(NOx)を還元する排ガス浄化に関するいわゆる三元触媒によって除去することが有効である。
触媒(以下、触媒を担持した担体を、単に「触媒」という)の代表的なものは、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)等の貴金属をアルミナ(Al)等の多孔質金属酸化物担体に担持させた触媒である。金属酸化物担体は様々な材料で作ることができるが、従来は高表面積を得るために転移性アルミナ、あるいはコーディエライト等を担体として使用することが一般的であった。
一方、担体の化学的性質を利用して排ガスの浄化を促進するために、セリア(CeO)あるいはジルコニア(ZrO)を、単独の形態、又はアルミナと組み合わせた複合形態で使用することが提案されている。セリアあるいはジルコニアは、排ガス中の酸素濃度の変動を吸収して排ガス浄化能力を高める。すなわち、排ガス中の酸素濃度が高いときに酸素を吸蔵し、排ガス中の酸素濃度が低いときに酸素を放出する酸素吸蔵能(Oxygen Storage Capacity: OSC)を有する材料であるため、より効率的に排ガスを浄化する触媒としてセリアあるいはジルコニアを用いることができる。
すなわち、三元触媒では、内燃機関の空燃比が理論空燃比であることが必要であるので、排ガス中の酸素濃度の変動を吸収して理論空燃比付近の酸素濃度を維持することは高い排ガス浄化能力を発揮するため、OSCを有することが好ましい。また、VOCの除去において、このOSCが酸素の活性化機能をもたらし酸化反応による浄化が可能になるといわれている。
このようにセリアもしくはセリアとジルコニアとの複合材等は、上記のようにVOC浄化や排ガス浄化触媒での使用に関して好ましい性質を有するので、各種のセリアあるいはジルコニア材料が開発されている(例えば、特許文献1及び2)。
特開平10−194742号公報 特開平6−279027号公報
本発明の課題は、大気環境保全のため、安価で、かつ様々な燃焼状態に応用可能な触媒材料を提供することである。
一般に貴金属に代わって使用される遷移金属類を含む触媒では高活性を示すものがあり、特にセリアもしくはセリアとジルコニアとの複合材は、さまざまな条件で高温状態にいたる燃焼排ガス中の有害ガス、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の除去を有効に行なうことができる。
セリアとジルコニアとが均一に混合した複合材は良好なOSC機能及び耐熱性を有することが知られているが、有効な表面組成を使用状況に応じて選択できないという問題がある。例えば、セリアとジルコニアとの複合材が粗大粒子からなる場合、担持する白金等の貴金属のシンタリング(粒成長)防止を充分に行えないことがある。すなわち、この複合酸化物の表面にはセリア及びジルコニアの両者が存在するので、一部の貴金属はうまく分散せずシンタリングが防止されないことがある。また、ジルコニア担体に適する貴金属触媒では、セリア担体には適さないことがある。
本発明は、セリウムを含む複合金属酸化物、特にセリアとジルコニアの複合酸化物の細孔内にジルコニア微粒子を配置することによって高い活性を有する触媒材料となり、上記課題を解決しうることを見出した。すなわち、本発明によれば、以下の金属酸化物、それを用いた触媒、およびそれらの製造方法が提供される。
[1] セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置し複合した金属酸化物材料。
[2] 前記複合金属酸化物とジルコニア微粒子よりなり、排ガス浄化用あるいは揮発性有機物化合物浄化用触媒。
[3] 前記複合金属酸化物に貴金属を担持してなる、[2]の排ガス浄化用あるいは揮発性有機物化合物浄化用触媒。
[4] セリウムを含む複合金属酸化物からなる凝集粒子とジルコニアコロイド粒子とを混合して凝集体とし、乾燥後、600℃以上で焼成する工程を含む金属酸化物の製造方法。
本発明によれば、微粒のジルコニアが、セリアを含む複合金属酸化物、より具体的にセリアとジルコニアの複合材担体の細孔に配置されることにより、複合材担体の耐熱性が向上し、かつ細孔内のジルコニアと、セリアとジルコニアの複合材担体との界面において活性な状態が形成され、触媒としての活性度が高まる。さらにこの担体に貴金属を担持した際には、ジルコニア上の白金、ロジウム等貴金属が担体と好適な相互作用を有して分散状態が良好に保持されるとともに、セリアとジルコニアの複合材担体とは適切な距離を保って助触媒作用をもった触媒となる。さらに、熱処理を600℃以上で行うとセリアとジルコニアとの複合材担体表面の熱安定性を高めつつ、元の担体表面とジルコニア粒子との間にナノレベル界面層が形成され、触媒の浄化作用が活性となる。
本発明の金属酸化物粒子ならびに触媒の細孔分布を表す図である。 本発明の金属酸化物粒子ならびに触媒の他の細孔分布を表す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、変更、修正、改良を加え得るものである。
本願の第一の発明は、セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置し複合した金属酸化物材料である。
ここに、セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子とは、セリウム酸化物(セリア)、あるいはセリウムと少なくとも他の1種類の金属を含む酸化物であって、アルミニウム酸化物(アルミナ)、ジルコニウム酸化物(ジルコニア)、3A族の酸化物、アルカリ土類酸化物、希土類酸化物など、セリウムを含む複合金属酸化物であれば限定されず、また、これらの混合物であることを妨げない。セリウムを含み、その酸素貯蔵能ならびに酸化触媒活性を活かすことができれば、特に限定されないが、組み合わせとして、セリア・ジルコニア、セリア・ジルコニア・希土類金属酸化物、セリア・ジルコニア・3A族金属酸化物、ならびにセリア・ジルコニア・アルミナがとくに好ましく、金属原子比でセリウムが10〜80%であることが好ましく、20〜40%であることがさらに好ましい。3A族、希土類族金属として、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)等が挙げられ、中でも、耐熱性とジルコニアとの相互作用の面から、La、Nd、Pr、およびYが好ましい。アルカリ土類金属元素としては、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ラジウム(Ra)が挙げられ、中でも、耐熱性とジルコニアとの相互作用の面から、Baが好ましい。
また、細孔内に配置するジルコニアの一次粒子径は、セリウムを含む複合金属酸化物のなす細孔の細孔径よりも小さく、細孔径の30%以下であることが好ましく、細孔径の20%以下であることがさらに好ましい。
本発明の複合金属酸化物によれば、セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子間に形成される細孔にジルコニア微粒子を有する構造とすることによって、それぞれの金属酸化物が有する性質を組み合わせることが可能になる。また細孔に存在するジルコニアの一次粒子径が複合金属酸化物の凝集粒子の細孔径よりも小さいことが、細孔を確実に覆うあるいは埋めるため、好ましい。これによって、細孔の触媒性能を活かしながら、さらにこの金属酸化物粒子を触媒担体として、その上に担持される白金等触媒金属とジルコニア微粒子との良好な相互作用を得ることができる。
なお、複合金属酸化物としてのセリウムと細孔内ジルコニウム微粒子が、その接触部分においてそれらの金属成分の移動もしくは混合することが好ましい。製造工程における熱処理によって、例えば100nm以下の細孔内において数nm径のジルコニアが細孔内面をなす複合金属酸化物との間に、その金属成分の移動ないしは混合が起こることがあり、本発明ではこれを妨げない。具体的には、セリウム、ジルコニウムなどの複合金属酸化物を構成する金属のモル分率で、ジルコニウムが細孔内表面(細孔をなす複合酸化物粒子の表面)で高く、一方セリウムは粒子表面では低く粒子内部では高くなるように組成分布が傾斜的であってもよい。細孔内表面においてセリウム成分に比べジルコニウム成分がより多いと、本発明の材料の実態として望ましい。
これらの複合金属酸化物粒子においては、複合金属酸化物中の全金属原子に対して、セリウムが原子比で10〜80%であることが好ましく、20〜40%であることがさらに好ましい。
同様に細孔にある微粒子においては、ジルコウムの含量が原子比で60%以上、特に80%以上であることがさらに好ましい。
複合金属酸化物がセリアとジルコニアを主成分として含有する場合は、複合金属酸化物の粒子径が5μm〜100μmであることが好ましい。複合金属酸化物はこのように粒子状が一般的であるが、これに限定するものではなく、例えば膜状や層状の形態でもよい。
一方、セリアとジルコニアを含有する複合金属酸化物粒子の細孔に形成されるジルコニアの一次粒子径が複合金属酸化物粒子間隙よりも小さく10nm以下、より好ましくは5nm以下である。
本願の第二の発明は、セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置した排ガス浄化用あるいは揮発性有機物化合物浄化用触媒である。
セリアとジルコニアを有する金属酸化物粒子が、VOC活性ならびに酸素貯蔵能を有するよう両者を複合化してなることを特徴とする。細孔をなす複合酸化物粒子の細孔内表面にジルコニア粒子を配置することにより触媒機能が効果的に発現する。
本発明の触媒の形態は特に制限されず、ペレット形状のペレット触媒、ハニカム形状のモノリス触媒、基材にコートした状態等の形態とすることができる。ここで用いられる基材も特に制限されず、得られる触媒の用途等に応じて適宜選択されるが、ハニカムモノリス状基材、ペレット状基材、多孔質材、プレート状基材等が使用される。また、このような基材の材質も特に制限されず、コーディエライト、炭化ケイ素、アルミナ、ムライト等のセラミックスからなる基材や、ステンレススチールなどの耐熱合金等の金属からなる基材が採用される。さらに、このような触媒を製造する方法も特に制限されないので、例えば、モノリス触媒を製造する場合はコーディエライトや金属薄板よりなるハニカム基材に、本願発明の第一の発明の複合金属酸化物材料のコート層を形成する。
本願の第三の発明は、セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子の細孔にジルコニア微粒子を配置し、さらに貴金属を担持してなる排ガス浄化および揮発性有機物化合物浄化用触媒である。貴金属としてロジウム、白金、あるいはパラジウム等を担持してなる。複合金属酸化物と貴金属との親和性によって貴金属のシンタリングを防止するのみならず、その相互作用によって酸化触媒活性や窒素酸化物浄化活性、酸素貯蔵能などにおいて良好な触媒性能を提供することができる。
複合金属酸化物粒子への貴金属の担持は、公知の方法、例えば貴金属の塩及び/又は錯塩を含有する溶液を吸水担持し、乾燥及び焼成する方法が挙げられる。使用する溶液として、白金の塩(例えば、ジニトロジアミン塩)や錯体(例えば、テトラアンミン錯体)を含有する水溶液を前金属酸化物に接触させた後に乾燥し、更に焼成することによって本発明の触媒を得ることができる。複合金属酸化物粒子への貴金属の担持量は、複合金属酸化物粒子に対して0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がさらに好ましい。
本願発明によれば、セリアとジルコニアの複合金属酸化物によって酸素貯蔵能と酸化触媒性をもたせ、複合金属酸化物粒子間のジルコニア微粒子によって耐熱性を向上させ、さらにこの複合金属酸化物粒子にロジウム等の貴金属を担持したときに貴金属のシンタリングを防止する効果がある。さらに貴金属とセリアとジルコニアとを複合化してなる効果は、セリアとジルコニアの複合酸化物粒子間の細孔にジルコニアを配置した状態において発現する。
本願の第四の発明は、金属酸化物粒子の製造方法であり、複合金属酸化物が細孔を有する状態を保持し、複合金属酸化物粒子の細孔径よりも小さいジルコニア微粒子を含む水溶液やその他溶媒中で混合する工程、固液分離の工程、乾燥、ならびに焼成する工程を経て、得られる方法である。とくに、焼成は600℃以上、好ましくは1100℃以下の条件で3〜20時間で熱処理することが重要であり、触媒活性の向上に必要である。
本発明の製造法によれば、金属酸化物複合材であるセリアとジルコニアの複合材や、セリアとジルコニアと希土類金属酸化物との複合材等により形成される細孔にジルコニア、あるいはジルコニアを比較的多く含む微粒子が存在することにより、細孔内表面にジルコニア組成を富んだ状態の複合材粒子からなる金属酸化物を得ることができる。
ジルコニア微粒子の、セリアとジルコニアの複合材に対する割合は、1〜50質量%、より好ましくは5〜35質量%であり、少なくとも複合材粒子の細孔内表面を被覆すればよい。
本発明の方法では、セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子内の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置すべく、双方を含む溶液を十分に混合する。この工程で複合金属酸化物粒子の細孔に微粒子が導入される。
本発明を構成する複数の金属酸化物粒子は、細孔内の金属酸化物粒子をゾルから形成する場合にはジルコニアゾルないしゾルを生成する反応性溶液に原料に当てることができる。また、細孔を有する複合金属酸化物をゾルから誘導することは容易であり、さらにその粒子の間に形成された細孔にゾル状態で金属酸化物微粒子を導入することもできる。またここでゾルとは微粒子を分散した溶液で、その分散媒は水が一般的であるが、必要に応じてアルコール、アセチルアセトン等の有機分散媒を含む。
多くの実験の結果、とくに熱処理を経る工程もしくは触媒使用条件において、細孔壁を形成するセリア含有の複合金属酸化物と細孔内のジルコニア微粒子において明確な境界がなくてもよいことが判明した。本発明においては、上述のように、複合金属酸化物の凝集粒子内の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置し複合した金属酸化物材料が具現していれば、界面において組成が徐々に変化してもよい。セリアとジルコニアとの混合物、特に固溶体は境界部に形成されていてもよく、境界、すなわち、細孔内においてジルコニアが相対的に富む状態で粒子が配置され、複合化されていることが好ましい。さらに境界が元素分布で見てナノメーターのスケールで徐々に変化する状態、すなわち実質的に傾斜的に連続であることは、特に600℃以上の熱処理において、細孔径とジルコニア粒径との組み合わせにおいて発現することがある。セリアとジルコニアからなる複合金属酸化物粒子間にジルコニア微粒子が形成されるので、その境界においてジルコニアに富むセリアとジルコニアの複合金属酸化物が形成されることは本発明において好ましい形態である。
以下に、本発明の方法の各工程についてさらに詳細に説明する。この本発明の方法では、まず細孔を有する金属酸化物の粉末を用意する。例えば、セリア、セリアとジルコニアの複合材、あるいはセリアとジルコニアとアルミナの複合材は公知の方法によって、種々の溶液での沈殿法、中和共沈法、加水分解法、ゾルゲル法、気相法、あるいはそれらの組み合わせによって提供される。細孔を制御した状態で得る方法についても公知の手法を用いることができ、濃度や、反応速度の制御のほか、細孔形成材の添加や界面活性剤等の存在下で行う。例えば、セリア含有金属酸化物においては、これをゾルにより形成して100nm以下の細孔形成をさせた原料とすることができる。
次に、細孔内に導入するジルコニアを主成分とするゾルとして、コロイド粒子径が先のセリウム含有金属酸化物粒子間の細孔径よりも小さいゾルを提供することにより細孔内への微粒子の導入が可能になる。具体的なゾルとしては、金属のアルコキシド、アセチルアセトナート、酢酸塩及び硝酸塩などの加水分解、均一沈殿法、さらに前駆体を縮合反応して得られる粒子分散系を挙げることができる。またジルコニアゾル及びセリア等を含むジルコニアゾルは公知の材料であり、市販されているものを入手することもできる。
一般に販売されている金属酸化物のゾルは、組成物のコロイド粒子の等電点と離れた酸側もしくはアルカリ側のpHを有し、それによって含有される粒子が互いに静電気的に反発して凝集を防ぐようにして安定化されている。高い安定性を維持するためさらに有機材の添加することがあり、ナノレベルサイズの粒子が溶液中に分散しているこのような状態の有機物含有ゾル溶液を利用することもできる。
なお、ジルコニアは上記ゾルを用いる以外に、水溶液とした金属塩を加水分解反応によって水和金属酸化物微粒子の状態で生成させることができる。セリウムを含む複合金属酸化物を含む溶液とジルコニア微粒子を生成させることができる溶液を混合し、溶液内反応により、細孔内に微粒子が導入することもできる。
本発明の方法において、複合金属酸化物粒子に含ませることが好ましいアルカリ土類金属あるいは3A族、希土類の元素は、金属塩、例えば硝酸塩として後工程でゾルに含有させることができるし、初めから含まれる組成物を用いてもよい。
上記のようにして得られる凝集体を、遠心分離、ろ過等により液相をできるだけ分離後、さらに乾燥及び焼成することによって、金属酸化物粒子の複合材料を製造する。溶液から粉体の分離及び乾燥は、任意の方法あるいは温度で行うことができる。簡易には、スラリーもしくはケーキ状態にあるものを110〜130℃のオーブンに入れて数時間程度で放置すればよく、溶媒除去して乾燥して得られた原料を焼成し、金属酸化物粒子とする。この焼成は、その雰囲気はとくに限定されず、大気中でよいが、600〜1100℃の温度で行うことが好ましい。本発明では、600℃以上での焼成は、細孔内表面に付着した微粒子の固着に不可欠であり、単に乾燥しただけでは、本発明の性能が達成されない。また、1100℃以下の焼成条件は細孔を適切に保ち維持できる温度の上限をさし、通例、1100℃をこえると焼結が進行し、細孔が急速に失われる。しかしながら、100nm以下の細孔を維持する金属酸化物材料のうち、セリウムを含有する転移性アルミナとの複合材では、1100〜1200℃を熱処理温度としてもよい。
なお、本発明の製造方法では、例えばセラミックハニカムにスラリーをコートすることもできる。細孔を有する複合酸化物にジルコニア微粒子を含むゾル等の溶液を混合してスラリー状として、さらにセラミックハニカムにコートしたのち600℃以上の温度で熱処理してハニカム部材を製造できる。
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。(実施例1)
複合金属酸化物を構成する金属のモル分率で、Ce:Zr:Nd=25:70:5である複合金属酸化物紛体のセリアジルコニアネオジア(セリウムジルコニウムネオジム酸化物)を中和沈殿法にて合成した。通常の水溶液を利用する合成方法であり、硝酸セリウム、硝酸ジルコニルならびに硝酸ネオジムを水溶液として十分混合し、さらにアンモニア水を加えてアルカリ性として沈殿を得て、ろ過、水洗したのち、600℃で焼成後、さらに800℃で焼成して、細孔を有するセリアジルコニア複合材であるCZ1を作製した。これを触媒として試験する際に触媒試料R0とする。この組成においては焼成後に固溶した蛍石型を示す金属酸化物が得られていることが粉末X線回折装置による回折図形により明らかになった。
この粉末と代表的なジルコニアゾル材として、ZrO固形分含有率20重量%のアルカリ性安定化ゾルを用意した。市販日産化学製ジルコニアゾルでは、液中の粒径をマルバーン製レーザー回折式粒度分布測定装置により測定したところ、ジルコニアの1次粒径は2〜5nmであるが、濃厚状態では30nmの凝集体で、一部は200nmにもおよぶ凝集体が観測される状態であった。そこで水溶液ゾルを水によって希釈したのち十分撹拌し微粒子を分散させた。上記粉末CZ1に対して重量で6%となるようにジルコニアゾルを添加した。この溶液を120℃で24時間乾燥し、得られた乾燥物を、600℃で3時間熱処理し、実施例の混合物粉末Aを作製した。
酸素貯蔵能活性評価として、石英ガラス管内においた約1mm角ペレット状試料に水素5%を含むアルゴンガスを流して室温〜600℃までの昇温還元曲線を、研究室で設計した測定装置により測定し、さらに続けて600℃でガスをヘリウムに切り替えたのち、酸素ガスをパルス状に導入して吸収される酸素量を測定し酸素貯蔵能を測定した。この間、ガス組成の変化の検出はTCD式検出器によって行った。
つぎに、トルエンの浄化触媒活性を、研究室で設計した固定床式触媒評価装置内においた100mgのペレット状粉末触媒をガラス管に入れ、酸素20%を含むヘリウム気流内にトルエン漕を通したバブリングにより700ppmのトルエンを含む気流とし、それを酸素20%を含むヘリウム気流内にパルス状に導入しながら30ml/分の速度で流した。600℃まで温度を上げ排気をガスクロマトグラフTCD検出器ならびに質量分析計にてCO2ガス濃度をモニターした。
(比較例1)
実施例1で用いた組成(セリウムジルコニウムネオジム酸化物)をもつ元のセリアジルコニア材をそのまま用いて触媒R0とし、そのペレットにつき酸素貯蔵能活性ならびにトルエンの浄化活性試験を行った。また、実施例1で用いたセリアジルコニア材の複合組成粉末にゾルを600℃で焼成後、粉砕した粉末Z0を作製した。これを粉末のまま重量で6%をCZ1に混合した触媒R1を作製し、酸素貯蔵能活性ならびにトルエンの浄化活性試験を行った。
まず細孔分布をマイクロメトリクス社製ASAP2100装置による77Kでの窒素の吸着等温線から求めた。細孔内に添加したジルコニア微粒子がその付着した状態を細孔分布測定によって調べた結果を図1に示す。図1において、もとの粒子CZ1(R0)は13nmに中心細孔径を有することがわかるが、6重量%のジルコニアを添加して作製した試料Aでは細孔分布が小さいほうに変化して11nmを中心とする細孔径分布を示している。ジルコニア微粒子がもとの粉末の細孔内表面に付着し、はじめの細孔が、添加したジルコニア粒子によって細孔が小さくなっていることがわかる。これらの細孔分布の結果から、この試料ではジルコニア微粒子が細孔を形成する粉末の細孔表面に有効に付着形成していることを知ることができる。つまり、本発明の製造法により、細孔にジルコニアが導入された複合酸化物材料が得られた。
次に実施例1と比較例1の触媒活性評価の結果は下記のようであった。元の試料CZ1から作製した触媒R0と6重量%添加試料Aでは、ともに良好な酸素貯蔵能 6.0ml/gを示し、ジルコニア添加によっても重量当たりの酸素貯蔵能は変化しなかった。しかし、600℃までの水素消費の曲線では、ジルコニア添加により低温ではわずかにその量が減少するが、高温での水素消費量が高くなり、6%の重量増にもかかわらず重量当たり酸素貯蔵能は低下しなかった。すなわち、ジルコニアが元の粉末の表面上に配置され表面状態と酸素放出活性に影響していることが示唆された。
トルエン50%の浄化できる温度は、元のセリアジルコニアから得た触媒R0で410℃、本発明の6%ジルコニア添加したセリアジルコニア触媒Aで370℃であった。また比較例の触媒R1で410℃であり、ジルコニア粉末Zでは530℃であった。さらに、トルエン80%の浄化できる温度は、R0で510℃、R1で510℃,Zで640℃であるのに対して、本発明の6%ジルコニア添加したセリアジルコニア触媒Aでは450℃という低温で浄化する性能を示した。表1にその結果を示す。
この結果から、細孔内にジルコニアを配置した複合化させた金属酸化物において、元のセリアジルコニア粉末の活性を向上させて低温で燃焼浄化を可能にして高い活性をもたらす触媒を得ることがわかる。
(実施例2)
実施例1の元の粉末を組成割合がCe:Zr:Laの比が25:70:5であるセリウムジルコニウムランタン酸化物粉末CZ2に代え(これを触媒として、R00とする)、またジルコニアゾル(ZrO2含有率20重量%、日産化学製ゾルの希釈溶液)の添加量を上記粉末に対して重量で23%、34%のジルコニアを添加した混合物BとCを作製した。
この溶液を120℃で24時間にわたって乾燥し、得られた乾燥物を900℃で3時間焼成した。実施例1と同様に、細孔分布測定、酸素貯蔵能の測定、トルエン浄化活性評価を行った。
(比較例2)
実施例2と同様の組成となるように、セリウムジルコニウムランタン酸化物粉末に対して、ゾルをいったん600℃で焼成後、十分粉砕して得たジルコニア粉末を混合し、重量で23%、34%のジルコニアを添加した比較混合物R2とR3を作製した。実施例2と同様に粉末の触媒について、細孔分布測定、酸素貯蔵能測定、トルエン浄化活性評価を行った。
実施例2と比較例2において、細孔内に、微粒子がその付着した状態を細孔分布測定によって調べた結果を、図2にその分布として示す。図2において、もとの粒子は、900℃で熱処理後には33nmと13nmに2つのピークのある細孔分布を示す。23重量%のジルコニアを添加した試料Bでは細孔分布をみると大きい30nm付近の細孔量が少なくなるが小さい細孔が維持されるとともに細孔中心は全体に小さい側に移動していた。小さい細孔の中心径は12nmであり、また、大きい細孔径は30nmであった。34重量%のジルコニアを添加した試料Cでは30nm付近の細孔の量がさらに少なくなり、小さい細孔の細孔分布は全体に小さい側に移動し、中心径約10.5nmを示していた。すなわち、ジルコニア微粒子が形成する元の粉末の細孔表面に付して小さい細孔が元の大きい細孔内面に残って保持されていることを知ることができる。900℃で熱処理すると元のセリアジルコニア材料の細孔は大きくなるが、ジルコニアを添加した試料ではもとの粉末の大きな細孔内に付着して小さい細孔は維持することで小さい細孔径の領域に細孔が存在しており、細孔内に粒子導入が行われる効果があらわれている。本発明の製造法によれば、このように細孔内にジルコニアが導入されたセリアジルコニア複合酸化物材料が得られることがわかる。また、XRDによれば、導入した23〜34重量%のジルコニアは依然としてもとの相とは別に存在しており、細孔内面へのジルコニア粒子の導入形態は保持されていると考えられる。
酸素貯蔵能の評価を行ったところ、元の試料R00で6.0ml/CeO2−g(CeO2−gは複合酸化物内のCeO2成分を重量で換算したグラム数あたりという意味である)であり、本発明の22%添加粉末で含有試料Bではセリウム当りOSCが6.5ml/CeO2−gであり、さらに、本発明の34%添加のCで6.7ml/CeO2−gであった。これにより含まれるセリウム当りのOSCが向上することが明らかになり、添加したジルコニアが元の粉末の細孔内に挿入された効果によりOSC活性の向上にあらわれている。ここで、元のセリアジルコニアと添加したジルコニアは相互の強い相互作用を有する状態で共存することが示唆される。
触媒浄化活性評価で、トルエン50%浄化できる温度は、本発明の23%ジルコニア添加したセリアジルコニア触媒Bで360℃、本発明の34%ジルコニア添加したセリアジルコニア触媒Cで370℃であったが、比較例のR2とR3でそれぞれ410℃と410℃であり、本発明の触媒が優れていた。トルエン80%の浄化できる温度は、本発明の23%ジルコニア添加したセリアジルコニア触媒Bで450℃、さらに本発明の34%ジルコニア添加したセリアジルコニア触媒Cでは460℃で、比較例のR2とR3でそれぞれ510℃と510℃であり、本発明の触媒が優れていた。表2にその結果を示す。
より低温での燃焼が可能であるほど高い活性な触媒であることを示すので、細孔にジルコニアを配置した複合化した金属酸化物複合材において900℃で熱処理後でも活性をもたらす、すなわち本発明の複合酸化物は、その耐熱性においても触媒として優れることがわかる。900℃での熱処理後、両者の粒子間の強い相互作用が示唆されるとともに、細孔内ジルコニア添加の効果が明らかである。
(実施例3)
実施例1で用いたのと同じ組成物について、コーディエライト製の100セル/インチのハニカム基体の孔内にスラリーをコートしたのち600℃で3時間熱処理し焼き付け、ハニカム型触媒Dを作製した。
(比較例3)
比較例1で用いたものと同じ組成物について実施例3と同様にコーディエライト製ハニカム基体の孔内にスラリーをコートしてハニカム型触媒R4を作製し、浄化率を評価した。電気炉のセラミックス管内に20mm角で厚み10mmのハニカム試料を設置し、トルエン600ppmを含む空気流路に置き触媒活性を評価した。ハニカム体積での空間速度は5000/時間として排気ガスを非分散赤外式CO2計ならびにVOC分析計でモニターした。昇温操作は室温から600℃まで昇温後,炉温度を調節し500℃で保持した状態で浄化率を測定した。トルエンの浄化率は、実施例3のDと比較例3のR4でそれぞれ97%と88%であった。これにより、本発明のジルコニアを添加した触媒は浄化用ハニカム部材として使用しても優れていることがわかる。
(実施例4)
実施例1で作製した複合酸化物粉末触媒Aの10gをジニトロジアミン白金の硝酸水溶液(白金濃度:4重量%)に浸漬し、濾過・洗浄した後に110℃で乾燥し、さらに500℃で3時間大気中にて焼成して本発明にかかる触媒試料Eを得た。これを水に分散してスラリーを得た。触媒における白金担持量は1重量%であった。触媒の耐久試験として、温度950℃の一酸化炭素を1%含むN2ガスと、温度950℃の酸素を0.5%含むN2ガスとを5分ずつ触媒に交互に雰囲気を変動させ10時間熱処理した。触媒活性の評価として、プロピレンが1700ppm、COが0.7%、Hが0.2%、NOが1200ppm、酸素が1%、COが10%、そして水蒸気が約3%の組成のモデルガスを耐久熱処理試験後の触媒に供給してモデルガス中の炭化水素の浄化率が50%に達する温度を測定した。
(実施例5)
実施例2で作製した複合酸化物粉末触媒Bの10gに硝酸ロジウム(III)硝酸溶液(ロジウム濃度:2.8重量%)に浸漬し、濾過・洗浄した後に110℃で乾燥し、さらに500℃で3時間大気中にて焼成して本発明にかかる触媒試料Fを得た。これを水に分散してスラリーを得た。触媒におけるロジウム担持量は0.3重量%であった。触媒の耐久試験として、温度950℃の一酸化炭素を1%含むN2ガスと、温度950℃の酸素を0.5%含むN2ガスとを5分ずつ触媒に交互に雰囲気を変動させ10時間熱処理した。触媒活性の評価として、プロピレンが1700ppm、COが0.7%、Hが0.2%、NOが1200ppm、酸素が1%、COが10%、そして水蒸気が約3%の組成のモデルガスを耐久熱処理試験後の触媒に供給した。
(比較例4)
比較例2で作製した粉末R2に対して、実施例4の白金添加触媒作製と同様の操作により比較の触媒R5を作製した。さらに、実施例4と同様に熱処理後、評価した。
(比較例5)
比較例2で作製した粉末R2に対して、実施例5の白金添加触媒作製と同様の操作により比較触媒R6を作製した。さらに、実施例5と同様に熱処理後、評価した。
表3に結果を示す。実施例4と5、比較例4と5の貴金属店化触媒の活性評価の結果を比較する。白金触媒試料Eでは、モデルガス中の炭化水素の浄化率が50%に達する温度を測定したところ270℃を示した。一方、比較触媒R5では310℃であった。ロジウムを用いた触媒試料Fでは、浄化率が50%に達する温度は250℃を示した。一方、比較触媒R6では、300℃であった。この結果から、本発明の触媒が貴金属を添加した状態で使用しても優れた触媒となることがわかる。
本発明は、排ガス浄化用あるいは揮発性有機化合物除去用触媒、及びそれらの製造方法として利用することができる。

Claims (4)

  1. セリウムを含む複合金属酸化物の凝集粒子の100nm以下の細孔にジルコニア微粒子を配置し複合した金属酸化物材料。
  2. 前記複合金属酸化物とジルコニア微粒子よりなり、排ガス浄化用あるいは揮発性有機物化合物浄化用触媒。
  3. 前記複合金属酸化物に貴金属を担持してなる、請求項2に記載の排ガス浄化用あるいは揮発性有機物化合物浄化用触媒。
  4. セリウム含有複合金属酸化物を含む凝集粒子とジルコニアコロイド粒子とを混合して凝集体とし、乾燥後、600℃以上で焼成する工程を含む金属酸化物の製造方法。
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