JP2013011412A - 空気調和機の抗菌剤構造及びそれを備えた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】報知手段24は、制御装置21によって水溶性抗菌剤15が交換時期であると判定された場合、その旨を外部に報知し、ユニット開口穴から抗菌剤固定装置11全体を抜き出せる構成とした。
【選択図】図3
Description
また、抗菌剤の消耗具合を把握するために別機器を用いる必要もなく、また、抗菌剤を交換する際には、ドレンパン等の蓋部及び支持挟持手段以外の部品を外すことなく交換作業を実施することができるため、作業時間を低減することができる。
(空気調和機の室内機の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機の構成を示す断面図であり、図2は、同空気調和機の室内機の平面断面図である。
本実施の形態に係る空気調和機の室内機は、空調対象空間の天井に埋め込まれて設置される天井埋込型室内機である。図1で示されるように、本実施の形態に係る空気調和機の室内機の本体1の内部天面の中央部に電動送風機2が設置されている。また、図2で示されるように、この電動送風機2の周囲を囲むようにして、熱交換器3が設置されており、この熱交換器3は、本体1の内部天面と、ドレンパン5とによって挟持されて固定されている。また、電動送風機2を囲むように配置された熱交換器3の外側面と、本体1の側面外枠とによって風路4が形成されている。また、本体1の底面を構成し、室内機の空調対象空間側に露出する部分には、化粧パネル6が装着されている。この化粧パネル6の中央部は、空調対象空間の空気を本体1内部に吸い込むための吸込口7が形成されており、その吸込口7を覆うように吸込みグリル8が設置されている。また、本体1の底面、すなわち、化粧パネル6の外周部には、空調対象空間に空調空気を送り出す吹出口9が形成されており、この吹出口9には、風向板9aが取り付けられている。また、本体1の側面外枠にユニット開口穴10が形成されており、ドレンパン5に溜められた水に抗菌剤を供給するための抗菌剤固定装置11が差し込まれて設置されている。さらに、化粧パネル6のユーザー又は作業員が視認できる位置には、報知手段24が備えられている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機に備えられた抗菌剤構造31の構成図である。
図3で示されるように、抗菌剤固定装置11は、蓋部12、棒部13、挟持部14及び水溶性抗菌剤15によって構成されている。
次に、水溶性抗菌剤15の交換動作について説明する。
まず、ユーザー又は作業員等は、ユニット開口穴10に着脱可能に取り付けられた蓋部12の固定状態を解除する。これによって、抗菌剤固定装置11全体が本体1への固定状態から解除された状態となる。そして、ユニット開口穴10から抗菌剤固定装置11全体を抜き出す。次に、上側挟持部14aを下側挟持部14bから離れる方向に回動させ、挟持部14によって挟持されていた古い水溶性抗菌剤15を除去する(完全に水溶性抗菌剤15がなくなっている場合は必要ない)。そして、新しい水溶性抗菌剤15を挟持部14によって挟持させ、抗菌剤固定装置11のうち、挟持部14によって挟持された水溶性抗菌剤15側から、ユニット開口穴10に差し込む。そして、蓋部12を再びユニット開口穴10に固定し、抗菌剤固定装置11全体を固定させることによって、交換動作を終了する。
以上の構成によって、ユーザー又は作業員等は、水溶性抗菌剤15の消耗具合又は交換時期を、抗菌剤固定装置11を本体1から外すことなく、報知手段24による報知動作によって容易に認識することができる。また、水溶性抗菌剤15の消耗具合又は交換時期を容易に認識できるので、確実に、水溶性抗菌剤15の交換を実施することができ、水溶性抗菌剤15の交換遅れ等によるスライムの増殖を抑制することができる。
本実施の形態に係る空気調和機について、実施の形態1に係る空気調和機と相違する点を中心に説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内機に取り付けられた抗菌剤固定装置11の構成図である。
図4で示されるように、抗菌剤固定装置11は、蓋部12、棒部13、挟持部14、抗菌剤ボックス17及び抗菌ピース18によって構成されている。
図5で示されるように、抗菌剤ボックス17内には、光電センサー23(光電センサー投光部23a及び光電センサー受光部23b)が設置されている。また、実施の形態1と同様に、本体1内には、制御装置21(図示せず)及び報知手段24(図示せず)が備えられている。
次に、抗菌ピース18の充填又は交換動作について説明する。
まず、ユーザー又は作業員等は、ユニット開口穴10に着脱可能に取り付けられた蓋部12の固定状態を解除する。これによって、抗菌剤固定装置11全体が本体1への固定状態から解除された状態となる。そして、ユニット開口穴10から抗菌剤固定装置11全体を抜き出す。次に、必要があれば、抗菌剤ボックス17内の古い抗菌ピース18を取り出す。抗菌ピース18を取り出す場合には、例えば、抗菌剤ボックス17に備えられた開閉機構を開けることによって行う。そして、抗菌剤ボックス17内に、新しい抗菌ピース18を充填した後、抗菌剤固定装置11のうち抗菌剤ボックス17側から、ユニット開口穴10に差し込む。そして、蓋部12を再びユニット開口穴10に固定し、抗菌剤固定装置11全体を固定させることによって、充填又は交換動作を終了する。
以上の構成によって、ユーザー又は作業員等は、抗菌ピース18の消耗具合又は充填時期若しくは交換時期を、抗菌剤固定装置11を本体1から外すことなく、報知手段24による報知動作によって容易に認識することができる。また、抗菌ピース18の消耗量又は充填時期若しくは交換時期を容易に認識できるので、確実に、抗菌ピース18の充填又は交換を実施することができ、抗菌ピース18の充填又は交換遅れ等によるスライムの増殖を抑制することができる。
本実施の形態に係る空気調和機について、実施の形態2に係る空気調和機と相違する点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態3に係る空気調和機の室内機に取り付けられた抗菌剤固定装置11の構成図である。
図6で示されるように、抗菌剤固定装置11は、蓋部12、棒部13、スロープ部19、抗菌剤ボックス17及び抗菌ピース18によって構成されている。
なお、スロープ部19は、棒部13と接続されていると説明したが、便宜上、名称を定めたものであり、それぞれ別部品として構成されていなければならないわけではなく、単一の部品で構成されていてもよいのは言うまでもない。これは、スロープ部19と抗菌剤ボックス17との関係においても同様である。
図7で示されるように、抗菌剤ボックス17内には、光電センサー23(光電センサー投光部23a及び光電センサー受光部23b)が設置されている。また、実施の形態2と同様(すなわち、実施の形態1とも同様)に、本体1内には、制御装置21(図示せず)及び報知手段24(図示せず)が備えられている。
次に、図7を参照しながら、抗菌剤ボックス17への抗菌ピース18の充填動作について説明する。
まず、ユーザー又は作業員等は、ユニット開口穴10に着脱可能に取り付けられた蓋部12を取り外す。そして、露出したユニット開口穴10から抗菌剤ボックス17に充填すべき抗菌ピース18を投入する。投入された抗菌ピース18は、棒部13及びスロープ部19の中空部分を通って、抗菌剤ボックス17内部に充填される。充填後、蓋部12をユニット開口穴10に取り付けて閉口し、充填動作を終了する。
なお、充填する抗菌ピース18は、抗菌剤ボックス17内のみに充填される分だけでなく、スロープ部19又は棒部13の中空部分にまで充填されるものとしてもよい。
以上の構成によって、ユーザー又は作業員等は、抗菌ピース18の消耗具合又は充填時期を、抗菌剤固定装置11を本体1から外すことなく、報知手段24による報知動作によって容易に認識することができる。また、抗菌ピース18の消耗量又は充填時期を容易に認識できるので、確実に、抗菌ピース18の充填を実施することができ、抗菌ピース18の充填遅れ等によるスライムの増殖を抑制することができる。
Claims (13)
- 室内機又は室外機の少なくともいずれか一方である空調ユニットの外枠に形成されたユニット開口穴を着脱自在に閉口可能な蓋部と、
該蓋部に接続されて固定され、前記空調ユニットの内部に備えられたドレンパンに溜められたドレン水に対して静菌作用を有し、かつ水溶性の固形体である抗菌剤をその両端から挟持可能な支持挟持手段と、
該支持挟持手段によって挟持される前記抗菌剤の消耗状態を検出することが可能な抗菌剤検出手段と、
該抗菌剤検出手段による検出結果に基づいて、前記抗菌剤が消耗状態である旨を報知する報知手段と、
を備え、
前記支持挟持手段によって挟持される前記抗菌剤は、前記蓋部が前記ユニット開口穴を閉口して固定されることによって、前記空調ユニット内の前記ドレンパンに溜められた所定量の前記ドレン水に浸漬する位置に固定され、
前記蓋部を前記ユニット開口穴から取り外すことによって、前記抗菌剤を挟持する前記支持挟持手段を前記ユニット開口穴から抜き出して、前記抗菌剤の交換が可能である
ことを特徴とする空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記支持挟持手段は、前記抗菌剤を上下方向から挟持する
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記支持挟持手段は、前記蓋部に接続されて固定され、前記抗菌剤を下方から支持し、前記蓋部が前記ユニット開口穴を閉口して固定されることによって、前記ドレンパンとの位置関係が固定される下側挟持部と、前記蓋部又は前記下側挟持部に上下方向に回動可能に支持され、前記抗菌剤を上方から前記下側挟持部と共に挟持する上側挟持部とによって構成された
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記支持挟持手段は、前記抗菌剤を付勢して挟持するための付勢手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記抗菌剤検出手段は、前記抗菌剤が前記支持挟持手段による付勢方向の幅が減少することを検出することによって、前記抗菌剤の消耗状態を検出する
ことを特徴とする請求項4記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 室内機又は室外機の少なくともいずれか一方である空調ユニットの外枠に形成されたユニット開口穴を着脱自在に閉口可能な蓋部と、
内部に、前記空調ユニットの内部に備えられたドレンパンに溜められたドレン水に対して静菌作用を有し、かつ水溶性の固形体である抗菌剤が充填可能であり、内部から外部に挿通して前記ドレン水によって溶け出した前記抗菌剤を外部に流出させる少なくとも1つ以上のボックス開口部を有した抗菌剤ボックスと、
前記蓋部に接続されて固定され、前記抗菌剤ボックスを支持する支持部と、
前記抗菌剤ボックス内に設置され、前記抗菌剤の消耗状態を検出することが可能な抗菌剤検出手段と、
該抗菌剤検出手段による検出結果に基づいて、前記抗菌剤が消耗状態である旨を報知する報知手段と、
を備え、
前記抗菌剤ボックスは、前記蓋部が前記ユニット開口穴を閉口して固定されることによって、内部に充填される前記抗菌剤が、前記ボックス開口部を介して前記空調ユニット内の前記ドレンパンに溜められた所定量の前記ドレン水に浸漬する位置に固定され、
前記蓋部を前記ユニット開口穴から取り外すことによって、前記抗菌剤ボックス及び前記支持部を前記ユニット開口穴から抜き出して、前記抗菌剤の交換が可能である
ことを特徴とする空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記抗菌剤ボックスは、前記抗菌剤として粒状又はペレット状の抗菌ピースを充填可能とし、
前記ボックス開口部は、前記抗菌ピースの径よりも小さい穴で形成された
ことを特徴とする請求項6記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記抗菌剤ボックスは、前記抗菌剤を交換又は充填するための開閉機構を備えた
ことを特徴とする請求項6又は請求項7記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 室内機又は室外機の少なくともいずれか一方である空調ユニットの外枠に形成されたユニット開口穴を着脱自在に閉口可能な蓋部と、
前記空調ユニットの内部に備えられたドレンパンに溜められたドレン水に対して静菌作用を有し、かつ水溶性の粒状又はペレット状の抗菌ピースが通過できる程度の中空部分を有し、一端が前記ユニット開口穴に固定され、該ユニット開口穴と前記中空部分が連通した支持部と、
内部に、前記抗菌ピースが充填可能であり、前記支持部の他端に接続され、該支持部の前記中空部分と内部とが連通し、内部から外部に挿通して前記ドレン水によって溶け出した前記抗菌ピースを外部に流出させる少なくとも1つ以上のボックス開口部を有した抗菌剤ボックスと、
前記抗菌剤ボックス内に設置され、前記抗菌ピースの消耗状態を検出することが可能な抗菌剤検出手段と、
該抗菌剤検出手段による検出結果に基づいて、前記抗菌ピースが消耗状態である旨を報知する報知手段と、
を備え、
前記抗菌剤ボックスは、前記支持部が前記ユニット開口穴に固定されることによって、内部に充填される前記抗菌ピースが、前記ボックス開口部を介して前記空調ユニット内の前記ドレンパンに溜められた所定量の前記ドレン水に浸漬する位置に固定され、
前記蓋部を前記ユニット開口穴から取り外し、露出された前記ユニット開口穴から前記支持部の前記中空部分を経由して前記抗菌ボックス内に前記抗菌ピースの充填が可能である
ことを特徴とする空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記支持部において、前記ユニット開口穴側から前記抗菌剤ボックス側へ向かう前記中空部分の経路の少なくとも一部が、下方に向かうスロープ形状である
ことを特徴とする請求項9記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 前記報知手段は、表示手段又は音声手段である
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の空気調和機の抗菌剤構造。 - 室内機及び室外機によって構成された空気調和機において、
前記室内機又は前記室外機の少なくともいずれか一方である空調ユニット内に設置された熱交換器と、
該熱交換器の直下に配置された前記ドレンパンと、
前記空調ユニットに設けられた請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の抗菌剤構造と、
を備えた
ことを特徴とする空気調和機。 - 表示手段を有し、無線によって前記室内機に対して操作情報等を送信するリモコンと、
前記空調ユニット内に備えられ、前記リモコンと無線によって情報を通信する通信手段と、
を備え、
前記報知手段は、前記リモコンの前記表示手段であり、
前記通信手段は、前記抗菌剤検出手段によって前記抗菌剤が消耗状態であることが検出された場合、前記リモコンにその旨を送信し、
前記リモコンの前記表示手段は、その旨を表示する
ことを特徴とする請求項12記載の空気調和機。
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