JP2013010729A - ニガヨモギ抽出液配合の女性用陰部不快臭防止剤 - Google Patents

ニガヨモギ抽出液配合の女性用陰部不快臭防止剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 現代社会では、女性の社会進出も目覚ましく、個人としての行動エリアも拡大し、菌類に感染する確率も高くなってきている。しかしながら、菌類により生じる女性の陰部に特有の不快臭は、一個人で悩み、解決の糸口がつかめずにいる場合が多い。さらに、適用部位が体の部分でもデリケートな陰部であることから、より安全性の高い印象の成分により、悩みを解決したいと切望する場合も多い。
【解決手段】 本発明は、キク科ヨモギ属の一種であるニガヨモギから抽出して得られた成分を化粧品に2〜7%、さらに好ましくは5〜7%配合することで抗菌、防腐機能を十分に発揮することを発見した。
また、ニガヨモギの抽出物は元来飲料として古くから用いられており、現在では食品添加物として苦味成分としての利用も行われており、それに伴う安全性試験も数多く行われており安全性の高い原料であると言える。
さらに、ニガヨモギの抽出物は水溶性の液体として得られ、化粧品を製造するにあたり溶解性が高く非常に扱い易い原料である。
【選択図】なし

Description

本発明は、菌類の影響により発生する女性の陰部特有の不快臭を防止する目的で使用される、クリームやローションなどの化粧品類に関する。
従来より海外では、女性の陰部に生じる特有の不快臭を予防する目的で、石鹸にハーブ系植物エキスを配合して使用されている。
しかし、その使用目的には、学術的な根拠に欠ける点があり、実際には、不快臭の原因が予防されているか否かの判断が難しかった。
本発明は、ニガヨモギ抽出液による抗菌、防腐機能の結果から、菌類により発生する女性特有の陰部不快臭を予防、防御する可能性を発見した。
本発明は、キク科ヨモギ属の一種であるニガヨモギに含まれる成分が防腐成分として利用できることを見出し、その結果、菌類により生じる女性の陰部に特有の不快臭を予防、防御することを見出した。
ニガヨモギの抽出物はセスキテルペンを主成分とし、ツヨンやサントニンなど様々な成分を含有する抽出物である。
ニガヨモギをアルコール類による蒸留により抽出されたアルコール濃度53%の液体を用いることにより本発明の説明を行う。しかし、本発明はニガヨモギの抽出物における防腐機能に関するものであり、抽出方法及び抽出方法によるニガヨモギ由来成分を含有する抽出物の形態を限定するものではない。
本発明は、配合を目的とする成分のうち水及びその他の配合原料が93〜97重量%、ニガヨモギより抽出された原料が3〜7重量%とで化粧品類を構成している。
本発明の効果を説明するために以下のような実験を行った。
鶏肉に含まれるサルモネラ菌に対するニガヨモギ抽出物の防腐能力の検討を行う。
まず、5%ニガヨモギ抽出液配合水溶液、6%ニガヨモギ抽出液配合水溶液、7%ニガヨモギ抽出液配合水溶液、0.2%メチルパラベン水溶液、対照の以上5種類のサンプルについて実験を行う。本実験におけるメチルパラベンの濃度は、薬事法上メチルパラベンの配合濃度は1%以下と定められており、さらに化粧品においてメチルパラベンの使用は0.5%以下が一般的である。それらを考慮し化粧品などに配合されるメチルパラベンの最も現実的な配合濃度として0.2%濃度のメチルパラベン水溶液とした。
市販の鶏肉をサンプルとして用意し、鶏肉を10g量り取りそこに90mlの精製水を加え鶏肉を潰すようにして混ぜ合わせる。前工程で作成したサンプルを37℃で24時間培養を行う。24時間培養後それを1ml量り取り精製水を99ml加え100倍希釈し、これをサルモネラ菌株とする。試験試料をそれぞれ50mlずつ調整する。調整した試料に、サルモネラ菌株含有液を0.1mlずつ加え30分間培養を行う。培養終了後、それぞれの試料を培地に殖菌を行う。以後一時間置きに一回以上の観察を行い、各サンプルの変化の記録をおこない、平均値を測定する。(使用した培地:株式会社アテクト製プチ生培地「標準寒天培地」、株式会社アテクト製プチ生培地「マデック培地」)
以上のいような方法で実験を行った際、表1およびグラフ1のような結果が得られた。
Figure 2013010729
グラフ1
Figure 2013010729
この実験結果から、ニガヨモギ抽出液を配合したものについて顕著な抗菌作用が確認できた。その抗菌力は、5〜7%の間で0.2%メチルパラベンと同等またはそれ以上の力を発揮している。
次に、このニガヨモギ抽出液の抗菌作用が抽出に用いられたアルコール分によるものでないことを確認するため以下のような実験を行った。
まず、2%ニガヨモギ抽出液配合水溶液、2%アルコール水溶液、対照の3種類の試料について実験を行った。
市販の鶏肉をサンプルとして用意し、鶏肉を10g量り取りそこに90mlの精製水を加え鶏肉を潰すようにして混ぜ合わせる。
前工程で作成したサンプルを37℃で24時間培養を行う。
24時間培養後それを1ml量り取り精製水を99ml加え100倍希釈し、これをサルモネラ菌株とする。
試験試料をそれぞれ50mlずつ調整する。
調整した試料に、サルモネラ菌株含有液を0.1mlずつ加え30分間培養を行う。
培養終了後、それぞれの試料を培地に殖菌を行う。(使用した培地:株式会社アテクト製プチ生培地「標準寒天培地」)
以上の手順で実験を行ったところ表2およびグラフ2のような結果が得られた。
Figure 2013010729
グラフ2
Figure 2013010729
この結果のとおり、2%アルコール水溶液は全く抗菌作用を示していないが、2%ニガヨモギ抽出液配合水溶液は顕著にその抗菌作用を示している。
この結果より、ニガヨモギ抽出液の抗菌作用はその抽出時に用いられるアルコールによるものではなく、抽出により得られるニガヨモギに含まれる有効成分によるものであることがわかる。
防腐を目的として配合される成分に求められる条件として抗菌作用の多様性が上げられる。
現在使用されている防腐成分には、ある特定の菌腫に対して著しく防腐作用が低く又は全く作用しない成分などがある。
この場合、いくつかの防腐剤の併用が必要となり、防腐剤の配合割合が高くなってしまうことが多く、結果として肌への負担を増加させてしまうということがある。
そこで本発明が防腐成分としていかに多様性を持ち、優れた発明なのかを検証するために、化粧品の開発などで防腐能力の確認で行う抗菌テストを行った。
今回試験では、S.aureus(黄色ブドウ球菌)、E.coli(大腸菌)、P.aeruginosa(グラム陰性細菌)、C.albicans(真菌)、A.niger(クロカビ)の5種類の菌類について試験を行った。
今回の試験は、それぞれの菌を試験物に殖菌し28日間培養を行い初発菌数と14日目、そして28日目の菌数を測定することで、試験物における菌数の増減を観察することにより防腐能力を評価するものである。
今回、抗菌テストを行った試験物の処方は、水85重量%、グリセリン8重量%、プロピレングリコール4.99重量%、ニガヨモギ抽出液1重量%、水溶性コラーゲン1重量%、ヒアルロン酸Na0.01重量%である。
この処方は、一般的な化粧水をモデルにグリセリン、プロピレングリコールを配合し、細菌汚染による菌の増殖の危険性を持たせるため、あえて水溶性コラーゲンとヒアルロン酸Naを配合しテストを行った。また、ニガヨモギ抽出液以外の防腐成分が配合されていないことが確認できる。
試験の結果を表3およびグラフ3に示す。
Figure 2013010729
グラフ3
Figure 2013010729
試験の結果からニガヨモギ抽出液の配合濃度が1%と低濃度であっても全ての菌腫に対して抗菌作用を示している。
このことからニガヨモギ抽出液が防腐成分として多くの菌腫に対して作用し、本発明単独でも十分に防腐機能をはたすことが確認できる。特に、カンジタ菌により女性の陰部に生じる特有の不快臭には、予防、防御の機能性が期待できることが分かる。
しかし、これは本発明の使用方法を単独での使用とすることを限定するものでは無く、2種類以上の他の成分と組み合わせることで使用することも可能である。
本発明は化粧品類を製造する産業で利用される。
本発明は液体成分であることから非常に扱いやすく主にクリーム、美容液、化粧水、その他様々な形態の製品に利用できる。

Claims (1)

  1. ニガヨモギ抽出液を配合した、菌類により生じる女性の陰部特有の不快臭予防または防御剤
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020040236A1 (ja) 2018-08-23 2020-02-27 朋剛 松田 ヒト免疫不全ウイルスの感染予防のための組成物

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