JP2013010294A - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルターを通じて連通流路内の液体が増粘することを防ぐことができる液体噴射ヘッド、および液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】記録ヘッド2は、インクカートリッジ10から導入されたインクを濾過するフィルター220と、濾過されたインクを収容するフィルター室221と、ノズルに連通する圧力発生室83と、フィルター室221の連通口から圧力発生室83に液体を供給する連通流路100と、圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧電振動子50とを備え、フィルター室221内に閉塞部材225が導入されている。閉塞部材225は、フィルター室221の連通口に被さることにより連通口を塞ぐとともに、フィルター室221内のインクに浮かぶよう構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】記録ヘッド2は、インクカートリッジ10から導入されたインクを濾過するフィルター220と、濾過されたインクを収容するフィルター室221と、ノズルに連通する圧力発生室83と、フィルター室221の連通口から圧力発生室83に液体を供給する連通流路100と、圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧電振動子50とを備え、フィルター室221内に閉塞部材225が導入されている。閉塞部材225は、フィルター室221の連通口に被さることにより連通口を塞ぐとともに、フィルター室221内のインクに浮かぶよう構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、インクカートリッジ等の液体収容容器から液体を導入して、導入した液体をノズルから噴射する液体噴射ヘッドおよびその液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置の代表例として、インクをノズルから噴射する記録ヘッドを備えたインクジェット式のプリンターが広く用いられている。インクジェット式のプリンターでは、インク導入部材を介してインクカートリッジ等の液体収容容器から記録ヘッドの内部にインクが導入される。インク導入部材の内部にはフィルター室が設けられており、このフィルター室のフィルターによってインクが濾過される。濾過されたインクは圧力発生室内に充填され、圧電素子、発熱素子等の圧力発生素子が駆動して圧力発生室内のインクに圧力変動を生じさせることにより、圧力発生室に連通するノズルからインクがインク滴となって噴射される(例えば、特許文献1参照)。
なお、特許文献1に記載の液体噴射ヘッドは、針状の形状をもつインク導入部材によってインクカートリッジに備わる封止フィルムを貫通し、インク導入部材の先端に形成された導入孔を通じて、インクカートリッジから液体噴射ヘッド内にインクが供給される構成になっている。
また、インクカートリッジとしては、インクを吸収する吸収部材を外部に露出させた構成とし、この吸収部材を介して記録ヘッドにインクを供給するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上述したインクジェット式の記録ヘッドでは、例えば、使用済みのインクカートリッジを取り外した状態でプリンターが放置された場合、フィルターを介してインクが揮発するため、フィルター室より下流側のインクが増粘してしまうという課題があった。フィルター室より下流側のインクが増粘した場合、インク滴の噴射速度や着弾位置の精度等に関する所望の噴射特性を回復するため、フラッシングが必要になったり、フラッシングに要するインク量が増大したりすることになる。
また、例えば、特許文献2に記載のように、吸収部材を外部に露出させた構造をもつインクカートリッジに対応する記録ヘッドとしては、外部にフィルターを露出させ、フィルターを吸収部材に当接させることにより、インクカートリッジの吸収部材からフィルターを介してフィルター室内にインクが供給される構造とすることが考えられる。このような構造をもつ記録ヘッドの場合、インクカートリッジが装着されていない時にはフィルターが外部に露出することになるため、フィルターを通じてインクがより揮発し易く、インクの増粘がより進行する。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
導入された液体を濾過するフィルターが設けられ、前記濾過された液体を収容する液体収容室と、ノズルに連通する圧力発生室と、前記液体収容室の連通口と前記圧力発生室とを連通して前記圧力発生室に液体を供給する連通流路と、前記圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段とを備え、前記圧力発生室内に生じた圧力変動により前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、前記液体収容室の連通口に被さることにより前記連通口を塞ぐ閉塞部材を前記液体収容室内に導入し、前記閉塞部材を、前記液体収容室内の液体に浮かぶように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
導入された液体を濾過するフィルターが設けられ、前記濾過された液体を収容する液体収容室と、ノズルに連通する圧力発生室と、前記液体収容室の連通口と前記圧力発生室とを連通して前記圧力発生室に液体を供給する連通流路と、前記圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段とを備え、前記圧力発生室内に生じた圧力変動により前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、前記液体収容室の連通口に被さることにより前記連通口を塞ぐ閉塞部材を前記液体収容室内に導入し、前記閉塞部材を、前記液体収容室内の液体に浮かぶように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、液体収容室内に十分な量の液体がない状態においては、液体収容室内の液体に閉塞部材が浮かぶことがないので、閉塞部材が連通流路の連通口に被さることで連通口が閉塞される。これにより、連通流路内の液体が、液体収容室に設けられたフィルターを介して外部に揮発することを防ぐことができる。一方、液体収容室内に液体が導入された状態においては、閉塞部材が液体収容室内の液体に浮かび連通口から離間した状態となるため、連通口の閉塞が解除される。これにより、液体収容室から連通流路を通じて圧力発生室に液体が供給され、液体噴射ヘッドは液体を噴射できる状態となる。したがって、フィルターを介した連通流路内の液体の増粘が生じ難く、好適な噴射特性をもつ液体噴射ヘッドを得ることができる。
[適用例2]
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材は、前記連通口の径より大きい径を有することを特徴とする液体噴射ヘッド。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材は、前記連通口の径より大きい径を有することを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、連通口より大きい径を有する閉塞部材が連通口に被さることになるとともに、閉塞部材が連通口を通じて連通流路に流出することがなく、閉塞部材は液体収容室内に留まり続けることになる。このため、液体収容室内の閉塞部材によって連通口をより確実に塞ぎ、連通流路内の液体の増粘を防ぐことができる。
[適用例3]
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材の質量を前記閉塞部材の体積で除した平均密度が前記液体の密度より小さいことを特徴とする液体噴射ヘッド。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材の質量を前記閉塞部材の体積で除した平均密度が前記液体の密度より小さいことを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、液体収容室内に液体が導入された状態においては、閉塞部材の内部構造に関わらずに、閉塞部材は液体収容室内の液体に浮かぶことになって連通口の閉塞を解除できる。したがって、充填構造や中空状の閉塞部材を採用することができる。
[適用例4]
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材の外面に、撥水性を有する膜を形成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材の外面に、撥水性を有する膜を形成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、閉塞部材の外面に形成された撥水膜により、閉塞部材の外面に付着した液体がはじかれるため、液体が乾燥した後に残る成分が閉塞部材の外面に付着することを防ぐことができる。これにより、例えば、閉塞部材が連通口に被さったときに、閉塞部材の外面に付着した成分によって連通口と閉塞部材との密着性が低下するために、連通流路内の液体にわずかな増粘が進行することや、外面に付着した成分によって閉塞部材が連通口を閉塞した状態で付着し、再度液体が導入されたときに閉塞部材による連通口の閉塞が解除できなくなることを防ぐことができる。
[適用例5]
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記フィルター側から前記連通口へと繋がる前記液体収容室の壁面が、鉛直方向に対して傾斜していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記フィルター側から前記連通口へと繋がる前記液体収容室の壁面が、鉛直方向に対して傾斜していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、液体収容室内の液体が揮発して徐々に減少したときに、閉塞部材が連通口に徐々に近づいていくため、閉塞部材による連通口の閉塞をより確実に行うことができる。
[適用例6]
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材が球形状であり、前記液体収容室の連通口が円状であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記閉塞部材が球形状であり、前記液体収容室の連通口が円状であることを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、連通口に対する閉塞部材の向きに関わらずに、閉塞部材が連通流路に流出してしまうことがないため、閉塞部材は液体収容室内で機能を果たして、液体の増粘をより確実に防ぐことができる。
[適用例7]
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記フィルターが外部に露出していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記フィルターが外部に露出していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
この構成によれば、フィルターが外部に露出した構造をもつ液体噴射ヘッドについても連通流路内の液体の増粘を抑制することができる。例えば、特許文献1に記載のように、インク導入部材の内部にフィルターを設けた構造をもつヘッドに比べると、フィルターが露出した構造をもつ液体噴射ヘッドは、フィルターを介して液体の溶媒成分が揮発し易くなるが、このようなヘッドについても連通流路内の液体の増粘を効果的に防ぐことができる。
[適用例8]
導入された液体を濾過するフィルターが設けられ、前記濾過された液体を収容する液体収容室と、ノズルに連通する圧力発生室と、前記液体収容室の連通口と前記圧力発生室とを連通して前記圧力発生室に液体を供給する連通流路と、前記圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段とを有し、前記圧力発生室内に生じた圧力変動により前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、前記液体収容室の連通口に被さることにより前記連通口を塞ぐ閉塞部材を前記液体収容室内に導入し、前記閉塞部材を、前記液体収容室内の液体に浮かぶように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
導入された液体を濾過するフィルターが設けられ、前記濾過された液体を収容する液体収容室と、ノズルに連通する圧力発生室と、前記液体収容室の連通口と前記圧力発生室とを連通して前記圧力発生室に液体を供給する連通流路と、前記圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段とを有し、前記圧力発生室内に生じた圧力変動により前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、前記液体収容室の連通口に被さることにより前記連通口を塞ぐ閉塞部材を前記液体収容室内に導入し、前記閉塞部材を、前記液体収容室内の液体に浮かぶように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、液体収容室に液体が導入されない状態においてもフィルターを介した連通流路内の液体の増粘が生じ難く、好適な噴射特性をもつ液体噴射ヘッドを得ることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置の一例として、インクジェット方式の記録ヘッドを備えたプリンターについて説明する。
図1は、プリンターの概略構成を示した図である。図1に示すように、プリンター1は、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド2(以下、「記録ヘッド」という)と、記録ヘッド2を搭載するキャリッジ3と、液滴の着弾対象となる記録紙Sを支持するプラテン4と、記録紙Sの紙幅方向にキャリッジ3を往復移動させるキャリッジ移動機構5と、記録紙Sを紙送りする紙送り機構6と、を備えている。なお、キャリッジ移動機構5がキャリッジ3を移動させる紙幅方向が主走査方向であり、紙送り機構6が記録紙Sを紙送りする紙送り方向が、記録ヘッド2の走査方向に直交する副走査方向である。
キャリッジ3には、記録ヘッド2が取り付けられると共に、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)などの各色インクに対応して、複数のインクカートリッジ10が着脱可能に取り付けられる。
キャリッジ移動機構5には、主走査方向に架設されたガイドロッド7と、主走査方向に沿って設けられたリニアエンコーダー8とが含まれる。キャリッジ3は、ガイドロッド7に軸支された状態で主走査方向にスライド可能に取り付けられており、キャリッジ移動機構5の作動によってキャリッジ3はガイドロッド7に沿って主走査方向に移動する。このとき、キャリッジ3の主走査方向の位置は、リニアエンコーダー8によって検出され、検出信号が位置情報として制御部(図示なし)に送信される。制御部は、リニアエンコーダー8からの位置情報に基づいて、走査範囲内におけるキャリッジ3の位置、すなわち記録ヘッド2の位置を認識して記録ヘッド2による記録動作等を制御する。
次に、記録ヘッド2の構成について説明する。図2はインクカートリッジ10を装着した状態における記録ヘッド2の断面図、図3は記録ヘッド本体の断面図である。図2に示すように、記録ヘッド2は、ホルダー20と、このホルダー20の記録紙S側に取り付けられる記録ヘッド本体30と、を備えている。
ホルダー20は、例えば合成樹脂によって作製されており、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク等の複数種類のインクカートリッジのそれぞれに対応してカートリッジ装着部21およびインク導入部22が設けられている。
カートリッジ装着部21は、インクカートリッジ10が着脱可能に装着される部分である。インク導入部22は、インクカートリッジ10から記録ヘッド2に供給されるインクが、記録ヘッド2側に導入される部分である。インク導入部22には、フィルター220が外部に露出させた状態で取り付けられている。このフィルター220としては、例えば、細かな網目を有する金属製の平板状網材や、微細な貫通孔が開設されたフィルム状の薄板等が用いられる。なお、インク導入部22の詳細については後述するが、フィルター220の下流側には、このフィルター220自体が鉛直方向上面側の壁面を構成するフィルター室(液体収容室)221が形成されている。
さらに、ホルダー20には、フィルター室221の下流側に、記録ヘッド本体30に向かう供給流路23が形成されている。供給流路23は、上流側でフィルター室221に連通し、下流側で後述するヘッドケース60のケース流路62と連通している。なお、フィルター室221から供給流路23に至る流路は、複数のインクカートリッジ10のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、1つの記録ヘッド2には、インクカートリッジ10と同数の供給流路23が設けられる。
図3に示すように、記録ヘッド本体30は、リザーバー81、インク供給流路82、および圧力発生室83を含む一連のインク流路が形成された流路ユニット40と、圧力発生室内のインクに圧力変動を生じさせる圧力発生手段を有する振動子ユニット50と、この振動子ユニット50を内部に収容するヘッドケース60と、を備えている。
ヘッドケース60は、中空箱体状部材であり、その一方面にはホルダー20が装着され、ホルダー20とは反対側となる面に、流路ユニット40が固定されている。さらに、ヘッドケース60の内部には、振動子ユニット50を収容するための収容空部61と、ホルダー20の供給流路から供給されるインクをリザーバー81に供給するためのケース流路62と、がホルダー20から流路ユニット40に向かう方向に貫通して形成されている。このケース流路62は、供給流路23ごとに形成されており、ケース流路62の一端は供給流路23と液密に連通し、他端はリザーバー81と液密に連通している。すなわち、インクカートリッジ10から記録ヘッド2内のフィルター室221に導入されたインクは、供給流路23、ケース流路62を通じて、リザーバー81に供給される。
流路ユニット40は、ノズルプレート70と、流路形成基板80と、振動板90とを有している。ノズルプレート70を流路形成基板80の一方の表面に、振動板90をノズルプレート70とは反対側となる流路形成基板80の他方の表面にそれぞれ配置して積層し、接着剤等で固定することによって、流路ユニット40が構成されている。
ノズルプレート70は、ステンレス鋼板等の薄い金属板であり、記録ヘッド2の底面(すなわち、記録紙S側)に接着等によって固定される。ノズルプレート70には、記録ヘッド2のドット形成密度に対応して、例えば、180dpiなどの所定のピッチで複数のノズル71が列状に形成され、列状に並んだこれらのノズル71によってノズル列が構成されている。また、ノズルプレート70には複数のノズル列が形成されている。
流路形成基板80は、リザーバー81、インク供給流路82、および圧力発生室83が形成された板状の部材である。なお、本実施形態では、シリコンウェハーをエッチング処理することによって上述した流路を作製したものを流路形成基板80として用いているが、流路形成基板80としてはこれに限られるものではない。
流路形成基板80には、複数のリザーバー81が形成されており、1つのリザーバー81に対応して、インク供給流路82および圧力発生室83のそれぞれが複数形成されている。圧力発生室83は、ノズル列のノズルが並ぶ方向に対して直交する方向に細長い室として形成されている。インク供給流路82は、圧力発生室83とリザーバー81との間を連通する流路幅の狭い狭窄部として形成されている。リザーバー81は、インクカートリッジ10から供給されるインクを一旦貯留する、複数の圧力発生室83に共通の共通液室である。リザーバー81は、各圧力発生室83に対応するインク供給流路82に連通しており、インク供給流路82を通じて複数の圧力発生室83のそれぞれにインクを供給する。
振動板90は、ステンレス鋼等の金属製の支持板91上にPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂フィルム92をラミネート加工した二重構造の板材である。この振動板90には、上下方向に貫通させたインク導入口93が各リザーバー81に対応して複数開設されており、このインク導入口93を通じてリザーバー81とケース流路62とが連通している。なお、フィルター室221の連通口から圧力発生室83に至る流路、すなわち、供給流路23、ケース流路62、リザーバー81、インク供給流路82からなる一連の流路が、連通流路100に相当する。
また、振動板90には、圧力発生室83に対応する部分に、圧力発生室83の一方の開口面を封止してこの圧力発生室83の容積を変動させるためのダイヤフラム部94が形成されている。ダイヤフラム部94は、上述した二重構造をもつ板材のうち、圧力発生室83に対応した部分の支持板91にエッチング加工を施し、当該部分を環状に除去して後述する圧電振動子51の自由端部の先端を接合するための島部95を形成することによって形成されている。この島部95は圧力発生室83に対応する領域より小さく、エッチング加工によって支持板91が除去された島部95の周りの樹脂フィルム92、すなわち圧力発生室83に対応する領域のうち島部95が形成されていない領域の樹脂フィルム92が弾性体膜として機能する。
さらに、振動板90のうちリザーバー81に対応する部分は、流路形成基板80に形成されたリザーバー81となる空部の開口形状に倣って支持板91がエッチング加工で除去されており、残存した樹脂フィルム92がコンプライアンス部96となっている。このコンプライアンス部96が、リザーバー81となる空部の一方の開口面を封止することにより、リザーバー81内のインクにコンプライアンスが与えられている。
次に、振動子ユニット50の構成について説明する。振動子ユニット50は、圧力発生手段に相当する圧電振動子51と、フレキシブルケーブル52とを有する。
圧電振動子51は、細長い櫛歯状に形成されており、数十μm程度の極めて細い幅に切り分けられている。そして、この圧電振動子51は縦方向に伸縮可能な縦振動型の圧電振動子として構成されている。圧電振動子51は、固定端部を固定板63上に接合することにより、自由端部を固定板63の先端縁よりも外側に突出させて所謂片持ち梁の状態で固定されている。そして、各圧電振動子51における自由端部の先端は、上述したように、それぞれ流路ユニット40におけるダイヤフラム部94を構成する島部95に固定される。また、各圧電振動子51を支持する固定板63は、圧電振動子51からの反力を受け止め得る剛性を備えた金属製の板材、例えば、厚さが1mm程度のステンレス鋼板によって作製される。
フレキシブルケーブル52は、一端が固定板63とは反対側となる固定端部の側面で圧電振動子51と電気的に接続され、他端が制御基板(図示なし)に接続されている。これにより、制御部からの信号を制御基板、フレキシブルケーブル52を介して圧電振動子51に送り、圧電振動子51の伸縮を制御している。
以上のように構成された記録ヘッド2では、圧電振動子51の先端面が島部95に接合されているので、駆動回路(図示なし)等の駆動手段によって圧電振動子51を駆動させ、圧電振動子51の自由端部を伸縮させることによって、圧力発生室83の容積が変動して圧力発生室83内のインクに圧力変動が生じる。記録ヘッド2は、この圧力変動を利用して、圧力発生室83内のインクをノズル71から噴射させることにより、記録用紙等の着弾対象に向けてインク滴を吐出する。
次に、インクカートリッジ10および記録ヘッド2のインク導入部22の構成について詳細に説明する。図4は、記録ヘッド2から取り外した状態のインクカートリッジ10およびインク導入部22の構成を示した図である。図5は、インク導入部22をインクカートリッジ側から見たときの構成を示した平面図である。なお、図5では、説明の便宜のため、フィルター220を取り外した状態のインク導入部22を示している。図4に示すように、インクカートリッジ10は、カートリッジケース11と、記録ヘッド2に供給するインクをカートリッジケース11内に貯留するインクタンク12と、インクタンク12に連通するインク流路13と、インク流路13を流通するインクを吸収する吸収体14と、を備えている。吸収体14は、多孔質材料等で作製されており、インク流路13を流通するインクを吸収してその内部に保持する機能を有しており、インク流路13との反対側が下方、すなわち記録ヘッド2側に向けて外部に露出している。また、カートリッジケース11の外面には、インク導入部22側に向けて突出した突出部15が、露出した吸収体14を囲むように設けられている。
一方、記録ヘッド2側のインク導入部22には、インクカートリッジ側に向けて上方に開口したフィルター室空部221aと、フィルター室空部221aの上部開口を封止するフィルター220とにより、フィルター室221が形成されている。また、このフィルター220は、図4に示すように、インクカートリッジ10が記録ヘッド2に装着されていない状態で外部に露出する。フィルター室221には、鉛直方向の下端に連通口222が設けられており、連通口222を通じて供給流路23、に連通している。すなわち、フィルター室221は、連通口222から連通流路100を通じて圧力発生室83と連通している。また、ホルダー20のインクカートリッジ10側の外面には、インクカートリッジ10に設けられた突出部15に対向する位置に、エラストマーやゴム等の弾性部材で作製された封止部材223が取り付けられている。この封止部材223は、フィルター220を囲むように設けられる。
ここで、上述したように、本実施形態の記録ヘッド2は、フィルター220が外部に露出した構造である。インクカートリッジ10の吸収体14と、記録ヘッド2のフィルター220とが対向しあう位置関係とした状態で、ユーザーがインクカートリッジ10をカートリッジ装着部21に押し込むことによって、図6に示すように、記録ヘッド2にインクカートリッジ10が装着される。これにより、インクカートリッジ10の吸収体14と、記録ヘッド2のフィルター220とが当接しあう状態となって、例えば、圧電素子を駆動させて圧力発生室83内に負圧を発生させる、またはクリーニングユニット(図示なし)のポンプによってインクを吸引することにより、フィルター220を介して、インクカートリッジ10の吸収体14から記録ヘッド2にインクが導入される。
また、インクカートリッジ10を記録ヘッド2に装着した状態においては、インクカートリッジ10の突出部15と記録ヘッド2の封止部材223とが互いに押圧しあう状態で当接し、突出部15と封止部材223とが密着するため、突出部15と封止部材223とに囲まれる内部空間A(図6参照)が、外部の空間に対して気密な状態に保たれる。これにより、内部空間A内にある吸収体14やフィルター220を通じてインクの溶媒成分が揮発することによるインクの増粘が防がれる。
しかしながら、例えば、ユーザーが、使用済みのインクカートリッジ10を取り外し、代替のインクカートリッジ10を装着することなく放置した場合、フィルター220の周辺に気密な内部空間Aが形成されないため、外部に露出したフィルター220を通じてフィルター室221内のインク、さらには連通流路100内のインクの溶媒成分が揮発してインクが増粘することになる。
そこで、本実施形態の記録ヘッド2では、連通流路100内のインクの増粘を防ぐため、インク導入部22のフィルター室221内に閉塞部材225を導入した構成としている。以下、フィルター室221の構成および閉塞部材225について詳細に説明する。
図7は、インク導入部22の構成を示した模式図である。図7に示すように、インク導入部22には、インクカートリッジ側に開口した上部開口221bを有するフィルター室空部221aと、上部開口221bを囲んでインクカートリッジ側に突出したフィルター支持部224と、フィルター室空部221aの鉛直方向の下方側に配置され、連通流路100への流出口となる連通口222と、を有する。また、フィルター室空部221aは、上部開口221b側から連通口222側に向けて壁面が鉛直方向に対して傾斜していて流路断面が徐々に小さくなり、流路断面が最も小さくなった部分が円形状の連通口222となっている。フィルター室空部221a内に閉塞部材225を導入した状態で、フィルター支持部224にフィルター220が取り付けられることによって、フィルター室221内に閉塞部材225が導入されたインク導入部22となる。
閉塞部材225は、球形状の部材であり、且つ閉塞部材225の径が連通口222の径より大きくなるよう設定されている。このため、閉塞部材225は、インクの流れ等に応じてフィルター室221内を移動可能であるとともに、連通口222を通り抜けて連通口222より下流側の流路、すなわち連通流路100に流出してしまうことがない。また、閉塞部材225は、例えば、樹脂材料等、インクより比重が小さい材料で作製されており、フィルター室221内にインクが導入されるとインクに対して浮かびうるよう構成されている。さらに、閉塞部材225の外面には撥水処理が施されており、閉塞部材225に形成された撥水膜によって、閉塞部材225はインクが付着し難い構成となっている。
もっとも、閉塞部材225の形状、撥水膜の有無など、閉塞部材225の構成としてはこれに限られず、インクに対して浮かびうる構成であればよい。例えば、閉塞部材225を構成する材料自体の比重がインクより大きくても、内部に空間が形成された中空状の閉塞部材225とすることによりインクに対して浮かびうるように構成してもよい。この場合、中空状の閉塞部材225の平均的な密度、すなわち閉塞部材225の質量をその体積で除した平均密度がインクの密度より小さいことが望ましい。
次に、上述した構成をもつ閉塞部材225の作用について説明する。図8は、インクカートリッジ10が装着されていない場合における、フィルター室内部の様子を示した図である。図8(a)に示すように、フィルター室内にインクが充填された状態においては、インクより比重が小さい閉塞部材225は、フィルター220に押さえつけられるようにして液中に浮かんだ状態となる。この状態においては、フィルター室内のインクの溶媒成分がフィルター220を通じて徐々に揮発し、次第にインク量が減少していく。
図8(a)の状態からフィルター室内のインク量が減少すると、図8(b)に示すように、フィルター室内のインクの液面が低まり、閉塞部材225が液面に浮かんだ状態となる。この状態においても、フィルター室内のインクの溶媒成分はフィルター220を通じて徐々に揮発し、次第にインク量が減少していく。
図8(b)の状態からさらにインク量が減少して、フィルター室内にインクがなくなる、もしくは閉塞部材225を浮き上がらせるだけの十分な量のインクがフィルター室内になくなると、図8(c)に示すように、フィルター室221の連通口222に閉塞部材225が当接することとなって、連通口222に閉塞部材225が被さった状態となる。この状態においては、閉塞部材225によって連通口222が閉塞されて、連通流路100内のインクが連通口222からフィルター220を通じて外部に揮発することがなくなるため、増粘の進行が極めて遅くなる。
なお、図8(c)では、フィルター室221の壁面の縁にあたる連通口222に閉塞部材225が直接当接することによって連通口222が閉塞されているが、閉塞部材225が連通口222に被さるようにして連通口222を閉塞する構成であれば、閉塞部材225が連通口222に直接当接していなくともよい。すなわち、閉塞部材225が、連通口222には当接せず、連通口222より上流側の位置でフィルター室221の壁面に当接することによって、閉塞部材225が連通口222に被さる形となって連通口222を閉塞してもよい。
図8(c)の状態になった後、新しいインクカートリッジ10が装着されたときには、フィルター室221内に再び導入されるインクによって閉塞部材225が浮かび上がるため、閉塞部材225による連通口222の閉塞が解除される。これにより、フィルター室221内部が図8(a)または(b)の状態に戻り、記録ヘッド2はインクを噴射して記録可能な状態となる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、フィルター室221内に、閉塞部材225を浮き上がらせるだけの十分な量のインクがない状態においては、閉塞部材225が連通流路100の連通口222に被さるようにして連通口222が閉塞される。これにより、連通流路100内のインクの溶媒成分が、フィルター室221に設けられたフィルター220を通じて外部に揮発することによって、連通流路100内のインクが増粘することを防ぐことができる。特に、ユーザーが、使用済みのインクカートリッジ10を取り外した状態のままで放置した場合など、インクカートリッジ10が装着されていない状態が長期間に及んだとしても、外部に露出したフィルター220を通じてインクが揮発することによって、連通流路100内のインクが増粘することを防ぐことができる。したがって、インク滴の噴射速度等の噴射能力が低下し難く、好適な噴射特性を有するプリンターを得ることができる。インクカートリッジ10が装着されていない状態で長期間放置した後に、再度インクカートリッジ10を装着して、フラッシングにより増粘したインクを打ち捨てる際には、フラッシングに必要となるインク量が低減することにもなる。
また、閉塞部材225の径を連通口222の径より大きくしたので、閉塞部材225が連通口222を通じてフィルター室221より下流に流出することがなく、フィルター室221内に十分な量の液体がない状態においては、フィルター室221の連通口222を閉塞部材225によって完全に閉塞することができる。また、閉塞部材225を球形状とするとともに、連通口222の流路断面を円形状としているので、連通口222に対する閉塞部材225の向きに関わらずに、連通口222から閉塞部材225が下流の連通流路100に流出してしまうことがなく、フィルター室221内で連通口222を閉塞する機能を確実に果たすことができる。また、フィルター室221の壁面が鉛直方向に対して傾斜しているので、フィルター室221内のインクが揮発して徐々に減少したときに、閉塞部材225は壁面に引っかかることなく、連通口222に徐々に近づいて連通口222を閉塞する。したがって、フィルター室221内の閉塞部材225によってインクの増粘をより確実に防ぐことができる。
さらに、閉塞部材225の外面には撥水膜を形成しているので、閉塞部材225の一部が液面より上方に露出する図8(b)、(c)の状態において、閉塞部材225の上方に露出した部分にはインクが付着し難い。このため、閉塞部材225に付着したインクが乾燥した後に残った成分によって、連通口222を閉塞した状態で閉塞部材225が壁面に粘着してしまうことや、乾燥したインク成分が閉塞部材225外面に付着するために閉塞部材225と壁面との密着性が低下して、連通口222内のインクの増粘が進行することを防ぐことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこの形態に限られることなく、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良により様々な形態とすることができる。また、本発明には、その等価物が含まれることはもちろんである。以下、変形例について説明する。
(変形例1)上記実施形態では、球形状の閉塞部材225を例にして説明したが、閉塞部材225の形状、大きさ、撥水処理の有無等についてはこれに限られるものではない。閉塞部材225の形状としては、連通流路の断面形状に応じて連通口を適宜塞ぎうる形状であればよい。例えば、図9(a)に例として示すように、円形の板状部材を閉塞部材226としてもよい。また、図9(b)に例として示すように、円錐形状の板状部材を閉塞部材227としてもよい。また、閉塞部材を、連通口の径より薄い厚さの板状部材とすることにより、鉛直方向の高さLがより小さいフィルター室に閉塞部材を導入することができるため、より小型の記録ヘッドに適用することが可能となる。
(変形例2)上記実施形態では、フィルター220が外部に露出した構造をもつ記録ヘッド2を例にして説明したが、特許文献1に記載のように針状のインク導入部材の内部にフィルターをもち、フィルターの上流側と下流側にフィルター室を構成した記録ヘッドにおいて、フィルターより下流側のフィルター室に閉塞部材を導入するようにしてもよい。この場合、連通流路内のインクが、フィルター220およびインク導入部材の先端に形成された導入孔を通じて揮発することによる増粘を防ぐことができる。
(変形例3)上記実施形態では、液体噴射ヘッドの一例として、いわゆる縦振動型の圧電素子を用いてインクを噴射する記録ヘッドについて説明したが、液体噴射ヘッドとしてはこれに限られない。例えば、撓みモードの圧電素子を採用した液体噴射ヘッドやシェアモードを採用した液体噴射ヘッドとしてもよい。また、発熱素子の発熱や静電アクチュエーターによって圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる方式の液体噴射ヘッドとしてもよい。さらに、ライン型の液体噴射ヘッドであってもよい。
(変形例4)上記実施形態では、液体の一例としてのインクを噴射する記録ヘッド、液体噴射装置の一例としてプリンターについてについて説明したが、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドおよびこの液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置としてもよい。噴射の対象となる液体としては、例えば、液晶ディスプレイのカラーフィルターに用いられる各色材の溶液や、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイに用いられる有機EL材料の溶液、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる液状の電極材料等であってもよい。これらの液体を噴射する液体噴射ヘッドの例としては、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ装置の製造に用いられる色材噴射ヘッド、FED(等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等を挙げることができる。
1…液体噴射装置としてのプリンター、2…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、10…インクカートリッジ、14…吸収体、15…突出部、22…インク導入部、23…供給流路、30…記録ヘッド本体、40…流路ユニット、42…インク供給路、50…振動子ユニット、51…圧力発生手段としての圧電振動子、60…ヘッドケース、62…ケース流路、71…ノズル、80…流路形成基板、81…リザーバー、82…インク供給流路、83…圧力発生室、100…連通流路、220…フィルター、221…液体収容室としてのフィルター室、222…連通口、223…封止部材、224…フィルター支持部、225…閉塞部材。
Claims (8)
- 導入された液体を濾過するフィルターが設けられ、前記濾過された液体を収容する液体収容室と、ノズルに連通する圧力発生室と、前記液体収容室の連通口と前記圧力発生室とを連通して前記圧力発生室に液体を供給する連通流路と、前記圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段とを備え、前記圧力発生室内に生じた圧力変動により前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドであって、
前記液体収容室の連通口に被さることにより前記連通口を塞ぐ閉塞部材を前記液体収容室内に導入し、
前記閉塞部材を、前記液体収容室内の液体に浮かぶように構成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記閉塞部材は、前記連通口の径より大きい径を有することを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1または2に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記閉塞部材の質量を前記閉塞部材の体積で除した平均密度が前記液体の密度より小さいことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記閉塞部材の外面に、撥水性を有する膜を形成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記フィルター側から前記連通口へと繋がる前記液体収容室の壁面が、鉛直方向に対して傾斜していることを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記閉塞部材が球形状であり、前記液体収容室の連通口が円状であることを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドにおいて、
前記フィルターが外部に露出していることを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 導入された液体を濾過するフィルターが設けられ、前記濾過された液体を収容する液体収容室と、ノズルに連通する圧力発生室と、前記液体収容室の連通口と前記圧力発生室とを連通して前記圧力発生室に液体を供給する連通流路と、前記圧力発生室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段とを有し、前記圧力発生室内に生じた圧力変動により前記ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッドを備え、
前記液体収容室の連通口に被さることにより前記連通口を塞ぐ閉塞部材を前記液体収容室内に導入し、
前記閉塞部材を、前記液体収容室内の液体に浮かぶように構成したことを特徴とする液体噴射装置。
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-
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- 2011-06-30 JP JP2011145374A patent/JP2013010294A/ja not_active Withdrawn
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