JP2013009663A - 立ち木の支持方法並びに支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】半円状窪みを形成することで、支持手段の足の数に係わらず強固に安定良く、かつ余り目立たずに固定可能とし、また丸太に半円状窪みを容易に形成可能とする。
【解決手段】並木などにする立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付ける方法によると、天然木や擬木で自然な温かみを醸し出すことができ、しかも立ち木と水平木が嵌入状態となるだけでなく、最悪でも線接触となり、水平木と支柱とは面接触となるので、支持がより安定する。加えて、半円状窪みに沈んで、支持手段が目立たなくなるので、相対的に立ち木を目立たせる事かできる。
【選択図】図4

Description

本発明は、並木などの立ち木の支持方法と支持構造に関する。
図1は、立ち木の従来の支持構造の斜視図であり、立ち木1を水平の支持木2で支持し、この水平木2の両端21、22を、斜めに立てた支柱3、4で支持している。立ち木1と水平木2との交差部や水平木2と支柱3、4との交差部は、シュロ縄などで縛って固定してある。
また、2本の支柱3、4だけでは不安な場合は、つっかい棒5を立てて3本足とし、水平木2との交差部をシュロ縄などで縛って固定する。
しかし、最大の欠点は、断面が真円の丸太を使用するため、交差部が点接触となり、強固に固定できないことと、肝心な立ち木より支持手段が目立つことである。4本足の場合も同様なことが言える。
一方、特許文献1のように、水平木に代えて合成樹脂製の2分割式のサポートを用いる方法が提案されているが、3本足にする場合は、図4のように全く異なる構造としなければならないし、また人工的に見えるのが最大の欠点で、自然な景観を台無しにしている。さらに、分割構造にするには、図2、図5のように複雑高価となり、組立ても面倒なため、採用しづらいなどの問題がある。
特開平11-46604号公報
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、天然の丸太や丸太状体を使用しても、半円状窪みを形成することで、支持手段の足の数に係わらず強固に安定良く、かつ余り目立たずに固定できる立ち木支持方法を実現することにある。また、丸太に半円状窪みを形成するのは困難であるが、本発明はこれを容易に実現可能とする。
請求項1は、立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付けることを特徴とする立ち木の支持方法であり、支持手段は公知の2本足でも3本足でも4本足でもよい。ボルトナットを用いる場合は、立ち木以外の支持手段に用いることは言うまでもない。水平木や支柱は、天然の木でもよいし擬木でもよい。
半円状窪みの形成は、擬木の場合は半円凹形に成型するのがよいが、天然木を使用するときは専用の治具を使用して筒状のカットソーでカットして形成するのがよい。
請求項2は、前記の水平木の立ち木寄りを支持するつっかい棒を設けて3本足とする場合に、前記つっかい棒又は水平木に半円状窪みを形成して、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくはボルトナットで締め付けることを特徴とする請求項1に記載の立ち木の支持方法である。
請求項3は、前記の立ち木を嵌入させる半円状窪みは、予め立ち木の太さより大きめに形成しておき、立ち木が太くなるにつれて、嵌入部を締めなおすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立ち木の支持方法である。
請求項4は、立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを、交差状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付けてあることを特徴とする立ち木の支持構造である。
請求項5は、前記の水平木の立ち木寄りを支持するつっかい棒を設けて3本足とする場合に、前記つっかい棒又は水平木に半円状窪みを形成して嵌入させ、かつ縄や紐で縛るか又はベルト若しくはボルトナットで締め付けてあることを特徴とする請求項4に記載の立ち木の支持構造である。
請求項6は、前記の支柱及び/又はつっかい棒は、少なくとも地表の上側と下側が金属を溶射してあることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の立ち木の支持構造である。
請求項7は、前記の半円状窪みを形成する際に、2本の丸太を重ねた状態で横に寝かせ又は立てて、前記2本の丸太の境部を中心にして二つ同時にホールソーで穴あけすることを特徴とする半円状窪みの形成方法である。2本の丸太は、治具で固定した状態で加工する。
請求項8は、1〜2本の丸太を固定する手段と、
前記丸太に半円状の窪みを形成するホールソーを取付ける本体を前後にスライドさせるガイド手段と、
このガイド手段を前記丸太の固定手段に対し回転可能に支持する手段と、
を備えていることを特徴とする半円状窪みの形成装置である。
請求項1のように、並木などにする立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付ける方法によると、天然木や擬木で自然な温かみを醸し出すことができ、しかも立ち木と水平木が嵌入状態となるだけでなく、最悪でも線接触となり、水平木と支柱とは面接触となるので、支持がより安定する。加えて、半円状窪みに沈んで、支持手段が目立たなくなるので、相対的に立ち木を目立たせる事かできる。
請求項2のように、前記の水平木の立ち木寄りを支持するつっかい棒を設けて3本足とする場合に、前記つっかい棒又は水平木に半円状窪みを形成して嵌入させた状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくはボルトナットで締め付けて固定するので、水平木が直角方向にも支えられることになり、それだけ立ち木が倒れたり傾きにくくなる。
請求項3のように、前記の立ち木を嵌入させる窪みは、予め立ち木の太さより大きめに形成しておき、立ち木が太くなるにつれて、嵌入部を締めなおすので、根づいている立ち木の径より嵌入窪みが小さくなったり、立ち木の成長で嵌入窪みがきつくなるといった問題が生じない。
請求項4のように、立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを形成して、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付けてなる立ち木の支持構造は、天然木や擬木で自然な温かみを醸し出すことができ、しかも立ち木と水平木が嵌入構造となり、最悪でも線接触となるので、支持がより安定する。
請求項5のように、前記の水平木の立ち木寄りを支持するつっかい棒を設けて3本足とする場合に、前記つっかい棒又は水平木に半円状窪みを形成し嵌入させた状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくはボルトナットで締め付けて固定するので、水平木が直角方向にも支えられることになり、それだけ立ち木が倒れたり傾きにくくなる。
請求項6のように、前記の支柱及び/又はつっかい棒は、少なくとも地表の上側と下側が金属を溶射してあるので、害虫が付きにくく、その結果腐食し難く長持ちする。
請求項7のように、前記の半円状窪みを形成する際に、2本の丸太を重ねた状態で横に寝かせ又は立てて、前記2本の丸太の境部を中心にして二つ同時にホールソーで穴あけすることにより、半円状窪みを安定良く形成できると共に同時に二つ形成でき、加工が能率的である。
請求項8のように、1〜2本の丸太を固定する手段を備えているので、1〜2本の丸太を安定よく固定した状態で、ガイド手段に取付けて、ホールソーを前後にスライドさせ、半円状の窪みを形成することができる。また、このガイド手段を前記丸太の固定手段に対し回転させることで、α方向に傾いた窪みも形成できる。
従来の立ち木の支持構造を示す斜視図である。 本発明による水平木の平面図と半円状窪み側から見た背面図である。 図2の水平木で立ち木を支持している状態を示す斜視図である。 つっかい棒を設けた3本足の実施形態を示す斜視図である。 ベルトの別の実施形態を示す側面図である。 ボルトナットで半円状窪みの位置を締結した支持手段を示す斜視図である。 防虫目的の金属溶射を行なった支柱を示す断面図である。 同時に二つの半円状窪みを形成する方法を示す斜視図である。 単一の半円状窪みを形成する方法を示す斜視図である。 単一の半円状窪みを形成する別の実施形態を示す分解斜視図である。 図10の装置の使用状態を示す斜視図である。 単一の半円状窪みを形成するさらに別の実施形態を示す斜視図である。 図12の本体ガイド機構の分解斜視図である。 本体ガイド機構の別の実施形態を示す分解斜視図である。
次に本発明による立ち木の支持方法並びに支持構造が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図2は、本発明による水平木の平面図と半円状窪み側から見た背面図であり、本発明の水平木2’は、全長の約2分の1の位置に、立ち木が嵌入する半円状窪み6を形成してある。また、左右の両端寄り21、22には、支柱3、4が嵌入する半円状窪み7、8を形成してある。 図3は、図2の水平木2’を利用して、立ち木1が倒れたり傾いたりしないように支持している状態を示す斜視図である。
すなわち、立ち木1を真ん中の半円状窪み6に挿入して嵌入させ、互いにベルトBで締め付けて、互いに固定してある。また、両側の半円状窪み7、8に、支柱3、4の上端寄りを挿入し嵌入させた状態で、互いにベルトBで締め付けて、互いに固定してある。
水平木2’の両端寄りに形成する半円状窪み7、8を代えて、支柱3、4の上端寄りに、半円状窪みを形成してもよい。そして、水平木2’を支柱3、4の半円状窪みを嵌入させて、ベルトBで締め付けて、互いに固定する。
ベルトBの種類は特に指定しないが、図4のようなズボンのバックル様の器具を備えたものや、図5のようなゆうパック(登録商標)型式の締め具を一対備えたゴム質や合成樹脂質のベルトが適している。
なお、ベルトBに代えて、縄や紐で縛っても差し支えない。
2本の支柱3、4は、上から見た場合に、放射状に開いた構成とする方が安定性が良い。そのような要請に対応できるように、角度αだけ開いた形状に半円状窪み7、8を形成するのがよい。
また、支柱3、4を水平木2’と直角方向にも開かせ、鉛直に生えている立ち木1に対し放射状とするには、立ち木1の嵌入用の半円状窪み6は鉛直方向であるのに対し、左右の半円状窪み7、8は、図4のように、多少の角度βを持たせた形状に形成する必要がある。
図4は、水平木2’の立ち木1寄りの位置を支えるつっかい棒5’を設けて3本足とする構成を示す斜視図であり、前記つっかい棒5’に半円状窪み9を形成して、水平木2’を嵌入させ、嵌入部を縄や紐で縛るか、ベルトBで締め付けてある。つっかい棒5’の上端寄りに設ける半円状窪み9に代えて、水平木2’に半円状窪みを設けてもよい。
このように、3本足の構成とすることにより、水平木2’が、水平木2’と直角方向にも支えられることになるので、それだけ立ち木1が倒れたり傾きにくくなり、安定性が増す。
なお、つっかい棒5’は、立ち木1にもベルトなどで連続固定してもよい。
立ち木1は生えている天然木のため、太さが自然と太ってくる。そこで、水平木2’は、立ち木1の嵌入する半円状窪み6を予め大きく形成しておくのがよい。そして、立ち木1が太くなるにつれて、嵌入部のベルトや縄を締めなおすのである。
図6は、半円状窪みへの嵌入部をボルトナットで締め付け固定した状態であり、丸太に座ぐりすると、ナットやボルトの頭部が沈んで隠れるので、立ち木1の支持手段がより目立たなくなり、効果的である。生えている立ち木1にはボルトを貫通させないことは、言うまでもない。
なお、半円状窪みを形成したことで、半円状窪みの面に接着剤を塗布して接着固定すると、立ち木の支持手段を一層目立たなくできる。
支柱3、4やつっかい棒5、5’は、土の中に棲んでいる白蟻などの虫がはい上がって来て腐食を来すなどの問題が有るが、図7のように金属等を溶射することで容易に防止できる。支柱3、4やつっかい棒5、5’の場合、土の表面から約10cmの部位から上には虫は行かないので、容射する必要がない。
mが溶射された領域であり、支柱3、4やつっかい棒5、5’の表面に200 μm程度溶射するので、薄い筒状に形成される。土中の全長にわたって溶射してもよいが、図示例では、地表付近だけに250 〜300 mmの長さに渡って溶射してある。銅のように融点の低い金属が好適である。
次に、丸太の側面に半円状窪みを形成するのは、安定性が悪いために困難であるから、次のように治具を考案した。
図8のように、水平木用の2本の丸太23、24を重ねた状態で横に寝かせ、前記2本の丸太23、24の境部を中心にして二つ同時にホールソーhで穴あけする。2本の丸太23、24の左右両端を両側から安定良く保持すべく、ボルト11、12、11’、12’を立ててある。13、13は押さえ具、14…は蝶ナットである。
2本の丸太23と24の間にスペーサを挟み、このスペーサの2分の1の位置を中心にして、立ち木1より大径のホールソーhで穴開けすると、予め大きめの半円状窪みを形成する場合に有効である。この場合、形成される半円状窪みは、正確には半円状ではないが、半円状に含まれるものとする。
なお、2本の丸太23、24の立てたい場合は、ボルト11、12、11’、12’を水平に固定するとよい。
図9は単一の半円状窪みを形成する方法を示す斜視図である。この場合は、1本の丸太23の両端をボルト11、12と11’、12’とで挟み、押さえ具13、13で押さえた状態で、蝶ナット14…で締め付けてある。従って、保持手段は、図8の装置と兼用できる。
丸太23の一方にホールソーhのセンターホールドcを設けて、ホールソーhのセンタードリルdを保持できるようにしてある。
そして、センターホールドcにセンタードリルdを支持させて、他方からホールソーhで穴あけ加工をする。
センターホールドcを矢印のように左右や上下に移動したり、角度調節するために回動する構成にしておけば、半円状窪みの傾斜方向を任意に設定できるので、図2、図3のように、水平木2’の左右の半円状窪みをα方向に傾けて形成する場合に有効である。なお、押さえ具13、13を緩めて丸太23を回転させることで、β方向の角度調節ができる。
図10、図11は、単一の半円状窪みを形成する方法を示す別の実施形態である。図10の分解図で示すように、V状に開いた1対の受け具15・15に載せてチェーンで丸太23を固定している。チェーンの端部と受け具の間はバックル16、16でロックされる。
円板17の上に固定された角度調節板18の円筒yには、締め具19でホールソーhの本体20側を固定した状態でスライドできるスライダー27が、ガイド28を介して取付けた回転柱pが挿入される。スリット26は、ガイド28を上下動させる際のガイドである。
図11は組立てて使用している状態の斜視図であり、スライダー27によってホールソーhを前進させながら回転させることで、丸太23に半円状窪みを形成できる。また、親指で操作片29を押して割り溝25から脱出させた状態で、中央円を中心に角度調節板18を回すことで、半円状窪みの角度αを任意に設定できる。
チェーンによる丸太23の取付け位置を選んだり、ホールソーhを上下させることが出来、また丸太23を受け具15・15上で回転させることか出来る。なお、図8、図9のホールソーhを安定良く前進させるには、ドリル本体20側を安定させる図10、図11のガイド手段28が有効である。
図12は、さらに別の実施形態であり、締め具19でホールソー本体20側を固定した状態で、ホールソーhと共にスライドできるスライダー27を備えている。
また、V状に開いた1対の受け具15・15に載せた丸太23をチェーンで固定し、その先端を受け具15側に、バックル16でロックする構造になっている。そして、丸太保持板17がスライドする基盤17’と角度調節板18とは、矢印のように、回転中心30を中心に互いに回動可能なため、α方向の設定ができる。しかも、丸太の加工に使用しないで保管したり運搬する場合は、丸太保持板17をスライドさせて、基盤17’から抜いた状態で、基盤17’だけを本体20ガイド機構の下側に重ねることができる。
なお、丸太23の先端に半円状窪みを加工するので、ホールソーhに対し片方のみ(図の右側)がチェーン保持されるが、先端にチェーンを巻くスペースが有る場合は、図10、図11のように、両側を保持するとより安定である。
図13は、本体ガイド機構の分解斜視図であり、締め具19で本体20側を固定するスライダー27を有し、スライダー27のダブル円筒31の中に挿通されるダブル長筒32を有している。このダブル長筒32の先端には、2枚のクサビ35の上端縁が入るガイドスリットsを有し、基端を連結している連結筒33に挿通される軸筒34は、角度調節板18の回転中心30と反対側の端部に取付けてある。
半円状窪みの深さ調節のためのクサビ35を回転中心30寄りに配設すると共に、クサビ35を出し入れすべく、ネジ棒36を備えている。そして、ネジ棒36の先端をクサビ35の底板側と螺合し、基端にハンドル37を取付けてある。
なお、中間のメネジブロック38は、取付け板39を介して、角度調節板18の軸筒34寄りに取付け固定される。
従って、ハンドル37を操作して、クサビ35を出し入れすると、ホールソーhの向きが上下に変わって、半円状窪みの深さ調節が行われる。
図14は、本体ガイド機構の他の実施形態であり、締め具19で本体20側を固定した状態でスライドできるスライダー27が、ガイド28に前後動可能に支持される。ガイド28の基端の連結筒33に挿通される軸筒34は、角度調節板18の回転中心30と反対側の端部に取付けられる。
半円状窪みの深さ調節のためのクサビ35を回転中心30側に配設する点は図13と同一であるが、クサビ35を出し入れすべく、ネジ棒ではなく、バー40を備えている。そして、L状のハンドル37を圧縮スプリング41に抗してバー40を引くと、クサビ35でガイド28の先端を押し上げ、ホールソーhが上向きに変わって、半円状窪みの深さが浅くなる。
なお、ホールソーhの振れ防止の丸穴42の開いた支持枠が上下にスライドした状態で、ネジ43で固定される。
図14のホールソーhの振れ防止の丸穴42やセンタードリルdを支持するセンターホールドcを設けると、ホールソーhの回転が安定する。また、本体20は、図8、図9のように、手で支持するには熟練を要するが、図10〜図14のように、ガイド手段27、28を備えると、より安定する。丸太23の保持は、図8、図9のような押さえ具を蝶ナットで締め付ける構造でもよいが、図10以下のようにV状に開いた1対の受け具に載せてチェーンを巻いて、バックルでロックすると能率的である。
なお、図7以下の装置は、4本足の立ち木支持装置にも適用されることはいうまでもない。
以上のように、天然の丸太や丸太状体に半円状窪みを形成して、相手の丸太や丸太状体を嵌入させることで、強固に安定良く固定でき、かつ支持手段が目立たなくなる。また、丸太に半円状窪みを形成するのは困難であるが、本発明の治具を用いると容易に形成できる。
1 立ち木
2・2’ 水平木
3・4 支柱
5・5’ つっかい棒
6 立ち木が嵌入する半円状窪み
7・8 支柱が嵌入する半円状窪み
B ベルト
9 つっかい棒に形成した半円状窪み
23・24 丸太
11、12、11’、12’ ガイドボルト
13 アーチ状の押さえ具
14… 蝶ナット
h ホールソー
d センタードリル
c センターホールド
15 受け具
18 角度調節板
19 締め具
20 ドリル本体
23 丸太
25 割り溝
27 スライダー
28 ガイド
29 操作片
30 回転中心
32 ダブル長筒
35 クサビ

Claims (8)

  1. 立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付けることを特徴とする立ち木の支持方法。
  2. 前記の水平木の立ち木寄りを支持するつっかい棒を設けて3本足とする場合に、前記つっかい棒又は水平木に半円状窪みを形成して、嵌入状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくはボルトナットで締め付けることを特徴とする請求項1に記載の立ち木の支持方法。
  3. 前記の立ち木を嵌入させる半円状窪みは、予め立ち木の太さより大きめに形成しておき、立ち木が太くなるにつれて、嵌入部を締めなおすことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の立ち木の支持方法。
  4. 立ち木を支持する水平木に、立ち木を嵌入させる半円状窪みと、その両端寄り又は支柱の上端寄りに設けた半円状窪みを、交差状態に縄や紐で縛るか又はベルト若しくは立ち木以外をボルトナットで締め付けてあることを特徴とする立ち木の支持構造。
  5. 前記の水平木の立ち木寄りを支持するつっかい棒を設けて3本足とする場合に、前記つっかい棒又は水平木に半円状窪みを形成して嵌入させ、かつ縄や紐で縛るか又はベルト若しくはボルトナットで締め付けてあることを特徴とする請求項4に記載の立ち木の支持構造。
  6. 前記の支柱及び/又はつっかい棒は、少なくとも地表の上側と下側が金属を溶射してあることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の立ち木の支持構造。
  7. 前記の半円状窪みを形成する際に、2本の丸太を重ねた状態で横に寝かせ又は立てて、前記2本の丸太の境部を中心にして二つ同時にホールソーで穴あけすることを特徴とする半円状窪みの形成方法。
  8. 1〜2本の丸太を固定する手段と、
    前記丸太に半円状の窪みを形成するホールソーを取付ける本体を前後にスライドさせるガイド手段と、
    このガイド手段を前記丸太の固定手段に対し回転可能に支持する手段と、
    を備えていることを特徴とする半円状窪みの形成装置。
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