JP2013006545A - Connecting device of vehicle seat - Google Patents
Connecting device of vehicle seat Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013006545A JP2013006545A JP2011141380A JP2011141380A JP2013006545A JP 2013006545 A JP2013006545 A JP 2013006545A JP 2011141380 A JP2011141380 A JP 2011141380A JP 2011141380 A JP2011141380 A JP 2011141380A JP 2013006545 A JP2013006545 A JP 2013006545A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer peripheral
- disk
- guide
- assembled
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
Description
本発明は、車両用シートの連結装置に関する。詳しくは、車両用シートを構成する二つの部材同士を互いに相対回転可能な状態に連結する回転止め機能を備えた車両用シートの連結装置に関する。 The present invention relates to a connecting device for a vehicle seat. More specifically, the present invention relates to a vehicle seat coupling device having a rotation stopping function that couples two members constituting a vehicle seat to each other in a relatively rotatable state.
従来、車両用シートのリクライニング装置として、下記特許文献1に開示されたものが知られている。このリクライニング装置は、図1に示すように、シートバックに連結される円盤部材と、シートクッションに連結される円盤部材と、を有し、これら円盤部材同士が互いに相対回転可能に軸方向に組み付けられた状態として、互いの外周部間に跨って装着されるリング状の外周保持部材により互いに軸方向に外れ止めされた状態とされた構成となっている。上記両円盤部材は、一方側の円盤部材上にセットされた外周歯を備えるロック部材を半径方向の外方側に移動させて他方側の円盤部材の内周歯に噛合させることにより、互いの相対回転がロックされる構成とされている。上記外周保持部材は、円周方向に2分割された構成とされており、それぞれ、両円盤部材の外周部間に跨るように径方向の外方側から組み付けられて、一方側の円盤部材に溶接されて結合された状態とされている。
2. Description of the Related Art Conventionally, as a vehicle seat reclining device, one disclosed in
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術では、外周保持部材は、その2分割された各パーツの湾曲する曲率が、これらの組み付けられる両円盤部材の外周部の曲率とほぼ同じ設定されており、製造誤差により各パーツの曲率が小さく仕上げられた場合に、各パーツと円盤部材との間に空きが生じてしまい、溶接を適切に行えなくなるおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、2つの円盤部材間の軸方向の外れ止めをする外周保持部材を、円盤部材の外周部に適切に溶接して組み付けられるようにすることにある。
However, in the prior art described in
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの連結装置は次の手段をとる。
第1の発明は、車両用シートを構成する二つの部材同士を互いに相対回転可能な状態に連結する回転止め機能を備えた車両用シートの連結装置である。この車両用シートの連結装置は、互いに相対回転可能な状態に軸方向に組み付けられる二枚の円盤部材と、これら円盤部材の間に組み付けられてこれらの回転止めを行うロック部材と、これら円盤部材の外周部間に跨って組み付けられてこれらの軸方向の外れ止めをする外周保持部材と、を有する。外周保持部材は、一方側の円盤部材の外周部に軸方向にあてがわれる保持面部を有し、他方側の円盤部材の外周部に径方向の外側から組み付けられて溶接により一体的に結合される構成とされている。外周保持部材は、円周方向に分割された複数のパーツにより構成されている。各パーツは、それぞれ、他方側の円盤部材の外周部よりも緩やかな曲率の円弧形状に湾曲して形成されている。各パーツが、他方側の円盤部材の外周部に径方向の外側から組み付けられて、この外周部との曲率の違いにより当接する各一点の当接箇所がそれぞれ溶接された状態で、同円盤部材の外周部に沿うように他の箇所が曲げ加工されて組み付けられている。
In order to solve the above-mentioned problems, the vehicle seat coupling device of the present invention takes the following means.
1st invention is a connection device of a vehicular seat provided with a rotation stop function which connects two members which constitute a vehicular seat in the state where relative rotation is possible mutually. The vehicle seat coupling device includes two disk members that are assembled in an axial direction so as to be rotatable relative to each other, a lock member that is assembled between the disk members to prevent rotation, and the disk members. And an outer periphery holding member that is assembled between the outer peripheral portions of the two members and prevents these axial detachment. The outer periphery holding member has a holding surface portion that is axially applied to the outer peripheral portion of the disk member on one side, and is assembled to the outer peripheral portion of the disk member on the other side from the outside in the radial direction and integrally coupled by welding. It is set as the structure. The outer periphery holding member is composed of a plurality of parts divided in the circumferential direction. Each part is formed to be curved into an arc shape having a gentler curvature than the outer peripheral portion of the disk member on the other side. In the state where each part is assembled from the outer side in the radial direction to the outer peripheral part of the disk member on the other side, and a contact point at each point that comes into contact with each other due to a difference in curvature from the outer peripheral part is welded. Other portions are bent and assembled so as to be along the outer periphery of the.
この第1の発明によれば、外周保持部材を構成する各パーツが緩やかな曲率の円弧形状とされていることにより、各パーツを他方側の円盤部材の外周部に径方向の外側からあてがうことで、各パーツが上記外周部に対して互いの曲率の違いによりそれぞれ一点でのみ当接した状態となる。この当接箇所は、上記曲率の違いによって狙ったポイントで得ることができるため、この当接箇所を溶接することにより、各パーツを他方側の円盤部材に対して適切に接合して組み付けることができる。 According to the first aspect of the present invention, each part constituting the outer periphery holding member has an arc shape with a gentle curvature, so that each part is assigned to the outer peripheral part of the disk member on the other side from the outside in the radial direction. Thus, each part comes into contact with the outer peripheral portion only at one point due to the difference in curvature. Since this contact location can be obtained at the target point due to the difference in curvature, each part can be appropriately joined and assembled to the disk member on the other side by welding this contact location. it can.
第2の発明は、上述した第1の発明において、外周保持部材の各パーツは、その組み合わされた全周の長さが他方側の円盤部材の外周部の周長よりも長く設定されており、互いに合わされる端部同士の形状が互いに軸方向にずらされて互いの円周方向の重なりが逃がされる構造とされていることにより、他方側の円盤部材の外周部に対する周長差を吸収可能な逃がし構造を備えた構成とされているものである。 According to a second invention, in the first invention described above, each of the parts of the outer periphery holding member is set such that the combined total length is longer than the peripheral length of the outer peripheral portion of the disk member on the other side. The shape of the ends that are mated with each other is shifted in the axial direction so that the overlap in the circumferential direction of each other is released, so that the difference in circumference with respect to the outer circumference of the disk member on the other side can be absorbed The structure is provided with a relief structure.
この第2の発明によれば、外周保持部材の各パーツを組み合わせた全周長が、これらの組み付けられる他方側の円盤部材の外周部の周長より長く設定されていても、逃がし構造により、各パーツを重ねることなく組み付けることができる。したがって、外周保持部材の各パーツを、他方側の円盤部材の外周部により広くあてがえて適切に接合して組み付けることができる。 According to the second aspect of the present invention, even if the total perimeter of each part of the outer periphery holding member is set to be longer than the perimeter of the outer peripheral portion of the other disk member to be assembled, Each part can be assembled without overlapping. Therefore, each part of the outer periphery holding member can be more widely applied to the outer periphery of the disk member on the other side and appropriately joined and assembled.
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、外周保持部材の各パーツは、その互いに合わされる端部同士が他方側の円盤部材の外周部と共に溶接されて一体的に結合されているものである。 According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect described above, the parts of the outer periphery holding member are integrally joined together by welding the end portions of the outer periphery holding members together with the outer peripheral portion of the disk member on the other side. It is what.
この第3の発明によれば、各パーツの互いに合わされる端部同士を他方側の円盤部材の外周部と共に溶接して一体的に結合することにより、各パーツを他方側の円盤部材に対してより強固に適切に接合して組み付けることができる。 According to the third aspect of the invention, by welding the joined ends of each part together with the outer peripheral part of the other disk member and integrally joining them, each part is attached to the other disk member. It can be firmly and appropriately joined and assembled.
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Below, the form for implementing this invention is demonstrated using drawing.
始めに、実施例1の車両用シートの連結装置の構成について、図1〜図10を用いて説明する。本実施例の車両用シートの連結装置は、図2に示すように、車両用シート1のシートバック2をシートクッション3に対して背凭れ角度調節可能な状態に連結するリクライニング装置4,4として構成されている。詳しくは、上記リクライニング装置4,4は、シートバック2の骨格を成すシートバックフレーム2fの左右両サイドの下端部と、シートクッション3の骨格を成すシートクッションフレーム3fの左右両サイドの後端部と、の間にそれぞれ介在して設けられており、シートバックフレーム2fの各サイド部を、シートクッションフレーム3fの各サイド部に対して、それぞれ、互いに同軸回りに相対回転可能な状態となるように連結している。これにより、シートバック2が、シートクッション3に対して、シート前後方向に傾動回転可能に連結された状態とされている。上記各リクライニング装置4,4は、それらの内部に備えられた回転止め構造(ロック構造)により、上記回転移動を許容した状態となったりロックした状態となったりするように切り替えられるようになっている。ここで、シートバックフレーム2fとシートクッションフレーム3fとがそれぞれ本発明の「車両用シートを構成する部材」に相当する。
First, the configuration of the vehicle seat coupling device according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 2, the connecting device for a vehicle seat according to this embodiment is a reclining
詳しくは、各リクライニング装置4,4は、それらの軸心部に挿通された各操作軸4c,4cの軸回転操作に伴って、ロック・アンロックの各状態に切り替えられるようになっており、各操作軸4c,4cがコネクティングロッド4rによって互いに一体的に連結されていることによって、互いのロック・アンロックの各状態への切替え操作が左右で同期して一斉に行われるようになっている。上記各リクライニング装置4,4は、常時は、後述するばね附勢構造によってロックした作動状態に保持されており、シートバック2の背凭れ角度を固定した状態に保持されている。そして、このシートバック2の背凭れ角度の固定状態は、シートクッション3の車両外側(図2の紙面右側)の側部に設けられた解除レバーを引き上げる操作によって、各操作軸4c,4cが一斉に軸回転操作されて解除されるようになっている。この解除操作により、シートバック2がその背凭れ角度位置を自由に調節することができる状態となる。また、上記解除操作をやめることにより、各リクライニング装置4,4が再びそれらのばね附勢構造によってロック状態に戻されて、シートバック2が背凭れ角度を固定された状態に戻される。
Specifically, each reclining
ここで、上記シートバックフレーム2fの両サイド部とシートクッションフレーム3fの両サイド部との間には、シートバック2を常時シート前方側に向かって回転附勢するばね(図示省略)が掛着されている。このばね附勢力により、シートバック2は、その背凭れ角度の固定状態が解かれることにより、着座乗員の背部に当たる位置まで起こし上げられて、着座乗員の背部を前後に傾動させる動きに追従してその背凭れ角度位置を自由に変化させるように動けるようになっている。ここで、上述したシートバック2は、その背凭れ角度位置が上方側に真っ直ぐに起立した位置からシート後方側に傾倒される角度領域内にあるときには、解除レバーの操作をやめることによりその背凭れ角度が固定された状態(ロック状態)に戻されるが、上記起立位置からシート前方側に傾倒される角度領域内に入ることにより、解除レバーの操作をやめても背凭れ角度が固定された状態(ロック状態)には戻されないようになっている。
Here, springs (not shown) that urge the seat back 2 to always rotate forward are seated between both side portions of the
前者の背凭れ角度が固定された状態に戻される角度領域は、後述する各リクライニング装置4,4に設定されたロックゾーンの回転領域となっており、後者の背凭れ角度が固定された状態に戻されない角度領域は、後述する各リクライニング装置4,4に設定されたフリーゾーンの回転領域となっている。上記フリーゾーンの回転領域の設定により、車両用シート1に人が座っていない状態で、解除レバーを操作して、シートバック2を上記ばねの附勢力によってシート前方側へと倒し込んでいく時には、シートバック2が上記起立位置を越える位置まで倒し込まれたら、あとは解除レバーから操作の手を離しても、シートバック2をシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで大きく前に倒し込めるようになっている。
The angle region where the former backrest angle is returned to the fixed state is a rotation region of a lock zone set in each of the
以下、上述した各リクライニング装置4,4の構成について、詳しく説明していく。なお、各リクライニング装置4,4は、互いに左右対称の構成となっており、実質的に同じ構成となっている。したがって、以下ではこれらを代表して、図2の紙面向かって右側に示されている車両外側に配されたリクライニング装置4の構成についてのみ説明することとする。図1に示すように、リクライニング装置4は、円盤形状のラチェット10及びガイド20と、4個のポール30・・(・・は複数を表す。)と、回転カム40と、ヒンジカム50と、渦巻きばね60と、外周リング70と、レリーズプレート80と、フリーゾーンプレート90と、を有し、これらが互いに軸方向に1つに組み付けられて構成されている。ここで、ラチェット10が本発明の「一方側の円盤部材」に相当し、ガイド20が本発明の「他方側の円盤部材」に相当し、各ポール30・・が本発明の「ロック部材」に相当し、外周リング70が本発明の「外周保持部材」に相当する。なお、図1では、ラチェット10及びガイド20の各内側の盤面形状が良く示されるように、ラチェット10とガイド20とが互いに見開き状に向かい合うように並べられて配置されている。
Hereinafter, the configuration of each of the
詳しくは、上記ラチェット10は、その円盤部11の外周部に、ガイド20への組み付け方向となる板厚方向に円筒状に突出する円筒部12が形成されている。この円筒部12は、円盤部11の外周部が板厚方向に半抜き加工されることによって押し出されて形成されている。そして、この円筒部12の内周面には、後述する各ポール30・・の外周歯面30a・・を噛合させることのできる内歯を有した内周歯面12aが全周領域にわたって形成されている。上記ラチェット10は、図3に示すように、その円盤部11の外側の盤面が、シートバックフレーム2fの外側の板面に接合されて一体的に連結されている。
Specifically, the
詳しくは、上記ラチェット10の円盤部11には、その外側の盤面から円筒状に突出する複数のダボ13a・・やDダボ13bが形成されている。これらダボ13a・・やDダボ13bは、円盤部11の比較的外周縁側に近い位置に、互いに円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ13bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出した各ダボ13a・・とは形状が区別されるようになっている。
Specifically, the
一方、シートバックフレーム2fには、上述した各ダボ13a・・やDダボ13bをそれぞれ軸方向に嵌合させることのできるダボ孔2a・・やDダボ孔2bがそれぞれ貫通して形成されている。したがって、これらダボ13a・・やDダボ13bを、シートバックフレーム2fに形成されたダボ孔2a・・やDダボ孔2bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部をそれぞれ溶接して結合することにより、ラチェット10がシートバックフレーム2fに対して強固に一体的に連結された状態とされている(図7参照)。ここで、図1に示すように、上述したラチェット10の円盤部11の軸心部には、前述したリクライニング装置4のロック・アンロックの切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔14が形成されている。そして、図3に示すように、シートバックフレーム2fにも、この貫通孔14と同軸線上の位置に、同じ目的の貫通孔2cが貫通して形成されている。
On the other hand, in the seat back
次に、図1に戻って、ガイド20の構成について説明する。ガイド20は、ラチェット10とほぼ同径の円盤形状に形成されており、その円盤部21上の円周方向の4箇所の位置に、ラチェット10への組み付け方向となる板厚方向に突出する案内壁21a,21b,21c,21d(以下、案内壁21a〜21dとする。)が形成されている。これら案内壁21a〜21dは、円盤部21の一部が板厚方向に半抜き加工されて形成されており、それらの外周面が、ガイド20の軸心部のまわりに描かれる同一円の円弧を描く形に湾曲して形成されている。これら4つの案内壁21a〜21dの外周面の円弧を繋いで描かれる円形状は、ラチェット10の円筒部12の内周面(内周歯面12a)の円形状よりも僅かに小さくなっている。したがって、上記案内壁21a〜21dを備えたガイド20とラチェット10とを板厚方向(軸方向)に組み付けることにより、ガイド20の各案内壁21a〜21dがラチェット10の円筒部12内に嵌まり込んで、両者が互いに相対回転可能に内外に支え合った状態となって組み付けられるようになっている。
Next, returning to FIG. 1, the configuration of the
上記したガイド20は、図4に示すように、その円盤部21の外側の盤面が、シートクッションフレーム3fの内側の盤面に接合されて一体的に連結されている。詳しくは、上記ガイド20の円盤部21には、その外側の盤面から円筒状に突出する複数のダボ24a・・やDダボ24bが形成されている。これらダボ24a・・やDダボ24bは、円盤部21の比較的外周縁側に近い位置に、互いに円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ24bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ24a・・とは形状が区別されるようになっている。
As shown in FIG. 4, the outer surface of the
一方、シートクッションフレーム3fには、上述した各ダボ24a・・やDダボ24bをそれぞれ軸方向に嵌合させることのできるダボ孔3a・・やDダボ孔3bがそれぞれ貫通して形成されている。したがって、これらダボ24a・・やDダボ24bを、シートクッションフレーム3fに形成されたダボ孔3a・・やDダボ孔3bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部を溶接して結合することにより、ガイド20がシートクッションフレーム3fに対して強固に一体的に連結されている(図7参照)。ここで、図1に示すように、上述したガイド20の円盤部21の軸心部には、前述したリクライニング装置4のロック・アンロックの切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔25が形成されている。そして、シートクッションフレーム3fにも、この貫通孔25と同軸線上の位置に、同じ目的を持つ貫通孔3cが貫通して形成されている。この貫通孔3cは、後述する渦巻きばね60もその孔内に通せるように大きく開口した形に形成されている。
On the other hand, the
図1に戻って、上述したガイド20の円盤部21には、その内側の盤面上に、板厚方向に「十」符号状に凹んだ形のガイド溝23が形成されている。このガイド溝23は、円盤部21が板厚方向に「十」符号状に半抜き加工されて形成されており、その溝形状がクロスする部位の四隅には、前述した各案内壁21a〜21dが立壁状に突出した状態となって形成されている。上述した各ダボ24a・・やDダボ24bは、上記ガイド溝23が形成された部位の外側の盤面上から突出して形成されている。
Returning to FIG. 1, the above-described
上述したガイド溝23は、その「十」符号状に凹んだ溝形状のうち、ガイド20の軸心部から図示上下左右方向となる各半径方向に延び出す4つの溝部が、それぞれ、上述した4つのポール30・・をそれぞれ内部に収容することのできるポール溝23a,23b,23c,23d(以下、ポール溝23a〜23dとする。)として形成されている。また、上記各ガイド溝23の溝形状がクロスする部位の四隅に立壁状に突出して形成されている各案内壁21a〜21dは、上記各ポール溝23a〜23d内に収容された各ポール30・・のサイド面にあてがわれて、各ポール30・・を各ポール溝23a〜23d内でそれぞれ半径方向の内外方にのみ移動可能となるように支える支持部として構成されている。また、上記ガイド溝23の溝形状がクロスする中心部の溝部は、後述する回転カム40を内部に収容することのできるカム溝23eとして形成されている。このカム溝23eは、回転カム40をその溝内部で軸回転させることができる大きさに形成されている。上記ガイド20の円盤部21には、その外側の盤面上の2箇所の位置からピン形状に突出するばね掛部26,26が形成されている。これらばね掛部26,26は、後述する渦巻きばね60の外端62を掛着させるための機能部位となっており、その掛着位置を選択できるように円周方向の2箇所の位置に形成されている(図4参照)。
Of the groove shape recessed in the “ten” symbol shape, the above-described
次に、上述した4個の各ポール30・・の構成について説明する。これらポール30・・は、前述したガイド20に形成された各ポール溝23a〜23d内にセットされることにより、各ポール溝23a〜23d内の形状に沿って半径方向の内外方にのみ移動可能となるように円周方向に支持された状態として配設されている。これらポール30・・は、それらの外周面が、前述したラチェット10の円筒部12の内周歯面12aと噛合可能に、それぞれ、円筒部12の内周面形状に即して湾曲した外歯を有した外周歯面30a・・とされて形成されている。
Next, the configuration of the four
上記構成の各ポール30・・は、図5に示すように、後述する回転カム40によって半径方向の外方側に押圧されてスライド操作されることにより、それらの外周歯面30a・・をラチェット10の円筒部12の内周歯面12aに噛合させた状態となる。これにより、各ポール30・・は、回転カム40の押圧力によってラチェット10に噛合された状態に押し付けられた状態として、ラチェット10に対して回転方向(円周方向)に一体的な状態とされて保持される。
As shown in FIG. 5, each of the
上記各ポール30・・は、ガイド20との関係においては、各案内壁21a〜21dによる円周方向の支えによって、半径方向の内外方にしかスライドすることができないようになっている。したがって、ラチェット10は、上記各ポール30・・が噛合されることにより、これらポール30・・を介してガイド20に対して回転方向に一体的とされた状態、すなわちガイド20に対する回転がロックされた状態となって保持される。これにより、リクライニング装置4が回転ロックされた状態となる。
In the relationship with the
このリクライニング装置4の回転ロック状態は、図6に示すように、回転カム40が図示時計回り方向に回転操作されて、各ポール30・・が半径方向の内方側に引き込まれてラチェット10との噛合状態から外されることにより解除されるようになっている。ここで、上述した各ポール30・・を回転カム40の回転操作によって半径方向の外方側に押し出す操作は、図1に示すように、回転カム40の外周部に突出形成された肩部42・・や角部44・・によって行われるようになっている。また、各ポール30・・を回転カム40の回転操作によって半径方向の内方側に引き込む操作は、回転カム40に装着されたレリーズプレート80によって行われるようになっている。
As shown in FIG. 6, the rotation lock state of the
詳しくは、上記回転カム40の外周部には、その円周方向の複数箇所において、回転カム40の回転運動によって、各ポール30・・の両脚部32・・をそれぞれ半径方向の内方側から押圧する肩部42・・が形成されている。また、上記各肩部42・・と並んで、回転カム40の外周部上の円周方向の複数箇所には、回転カム40の回転運動によって、各ポール30・・の内周面をそれぞれ半径方向の内方側から押圧する角部44・・が、それぞれ半径方向の外方側に突出した形となって形成されている。これにより、回転カム40は、その回転運動に伴って、上述した各肩部42・・と各角部44・・とによって、各ポール30・・をそれぞれ半径方向の内方側から三点押しして半径方向の外方側に押し出すようになっている。
Specifically, at the outer peripheral portion of the rotating
そして、上記回転カム40の円盤面には、薄い円板形状のレリーズプレート80が回転方向に一体的な状態とされて装着されている。詳しくは、上記レリーズプレート80は、その中心部近傍の円周方向の3箇所に貫通形成された各装着孔81・・が、それぞれ、回転カム40の円盤面上に突出形成された各装着突起45・・に嵌め込まれてセットされることにより、回転カム40に対して回転方向に一体的とされた状態に装着されるようになっている。このレリーズプレート80には、上記回転カム40の回転運動に伴って、各ポール30・・に板厚方向(軸方向)に突出形成された各引掛部31・・にそれぞれ掛合して、各ポール30・・をそれぞれ半径方向の内方側に引き込むように操作する引込孔82・・が貫通形成されている。
A thin disk-shaped
これら引込孔82・・は、それらの外周面が、図1の紙面反時計回り方向に向かって半径方向の内方側に傾斜した引込面82a・・として形成されている。これら引込面82a・・は、図6に示すように、レリーズプレート80が図5の状態から回転カム40と一体的に図示時計回り方向に回転操作されることにより、各ポール30・・の引掛部31・・にそれぞれ外周面側から当てがわれて、各ポール30・・をその傾斜面形状の案内によって半径方向の内方側に引き込む構成となっている。ここで、上記各ポール30・・の半径方向の内方側への移動は、それらの脚部32・・が、回転カム40の外周部に凹み形成された各溝部43・・内に入り込むことにより許容されるようになっている。上記レリーズプレート80の中心部には、前述したリクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための丸孔状の貫通孔83が形成されている。
These drawing holes 82... Are formed as drawing surfaces 82 a... Whose outer peripheral surfaces are inclined inward in the radial direction toward the counterclockwise direction in FIG. As shown in FIG. 6, the pull-in
ところで、上記回転カム40は、図5に示すように、常時は、その中心部の貫通孔41内に装着されたヒンジカム50を介して、図示反時計回り方向に回転附勢された状態として、各ポール30・・の各脚部32・・を各肩部42・・に乗り上げさせ、かつ、各ポール30・・の内周面を各角部44・・によって内周側から押圧して、各ポール30・・の外周歯面30a・・をラチェット10の内周歯面12aに押し付けて噛合させた状態となって保持されている。
By the way, as shown in FIG. 5, the rotating
そして、回転カム40は、図6に示すように、ヒンジカム50が上記附勢力に抗して図示時計回り方向に回転操作されることにより、同方向に押し回されて、レリーズプレート80を介して各ポール30・・を半径方向の内方側に引き込んでラチェット10との噛合状態から外すようになっている。次に、上記回転操作を行うヒンジカム50の構成について説明する。ヒンジカム50は、図1に示すように、上述したガイド20の中心部に形成された貫通孔25内に嵌め込まれて回転可能に軸支された状態として、その軸方向に突出した軸部位及びこの軸部位の外周部に突出形成された操作突起52を、回転カム40の中心部に貫通形成された貫通孔41内に嵌め込んだ状態としてセットされている。詳しくは、上記ヒンジカム50は、その操作突起52を、回転カム40の貫通孔41内の周縁部の一部に凹み形成された操作孔部41a内に入り込ませた状態としてセットされている。
As shown in FIG. 6, the rotating
上記ヒンジカム50は、ガイド20との間に掛着された渦巻きばね60の附勢力によって、常時は、ガイド20に対して図1の紙面向かって反時計回り方向に回転附勢された状態とされている。これにより、ヒンジカム50は、常時は、上記操作突起52を介して回転カム40に同方向(図1の紙面向かって反時計回り方向)への回転附勢力を作用させる構成とされている。上記渦巻きばね60は、図4に示すように、予め捩り込まれた状態として、その内端61がヒンジカム50のばね掛部51に掛着されており、外端62がガイド20のばね掛部26に掛着されて設けられている。上記ヒンジカム50には、図2で前述した操作軸4cが軸方向に挿通されて回転方向に一体的に装着された状態とされている。これにより、ヒンジカム50は、図2で前述した操作レバー5の引き上げ操作が行われることによって、図1に示される渦巻きばね60の附勢力に抗した図示時計回り方向に回転操作されるようになっている。
The
次に、図1に戻って、外周リング70の構成について説明する。外周リング70は、円弧状に打ち抜かれた薄い鋼板から成る2枚のパーツ70A,70Bにより構成されている。これらパーツ70A,70Bは、それらの円弧状に形成された各面の外周部が軸方向に半抜き加工されることにより、図示右奥側の一端に、半径方向の内方側に張り出して軸方向に面を向けたフランジ状の保持面部71,71が形成され、これら保持面部71,71の外周部に軸方向に半円筒状に張り出す囲い部72,72がそれぞれ形成された構成となっている。上記外周リング70の各パーツ70A,70Bは、図7に示すように、上述したラチェット10及びガイド20に対して、それらの保持面部71,71がラチェット10の外周部(円筒部12)に軸方向の外側からあてがわれ、囲い部72,72がラチェット10の外周部(円筒部12)とガイド20の外周部22とに跨って、これら外周部を半径方向の外方側からそれぞれ覆った状態となって組み付けられるようになっている。
Next, returning to FIG. 1, the configuration of the outer
詳しくは、上記外周リング70の各パーツ70A,70Bは、図8〜図9に示すように、それらの囲い部72,72が、ガイド20の外周部22よりも緩やかな曲率の円弧形状に湾曲して形成されている。そして、これらパーツ70A,70Bは、ガイド20の外周部22に径方向の外側からそれぞれ組み付けられて、この外周部22との曲率の違いにより当接するそれらの円弧形状の中央の各一点の当接箇所73A,73Bがそれぞれ外周部22にレーザー溶接された状態で、同外周部22に沿うように他の箇所が曲げ加工されて組み付けられている。そして、上記各パーツ70A,70Bは、上述した曲げ加工された上側と下側の各端部74A,74B同士がそれぞれ円周方向に合わされた状態とされて、これら合わせられた端部74A,74B同士がレーザー溶接によりガイド20の外周部22にひとまとめに溶着されて固定された状態とされている。
Specifically, as shown in FIGS. 8 to 9, the
ここで、上述した外周リング70の各パーツ70A,70Bは、その円周方向に組み合わされる全周の長さが、ガイド20の外周部22の周長よりも長く設定されており、上述した曲げ加工によってガイド20の外周部22に沿って組み付けられることにより、互いの合わされる端部74A,74B同士が円周方向に重合する関係となる構成となっている。しかし、上記各パーツ70A,70Bの互いに合わされる各端部74A,74Bの形状は、互いに軸方向に形状がずらされて、互いの円周方向の重なりが逃がされる構造とされており、上述したガイド20の外周部22との周長差を吸収することのできる逃がし構造を備えた構成とされている。
Here, as for each
具体的には、図1及び図10に示すように、上記各パーツ70A,70Bの互いに合わされる各端部74A,74Bの形状は、互いに相異なる軸方向位置から円周方向に延びる凸形状を備えた形状とされており、上述したガイド20の外周部22との周長差は、これら凸形状同士が互いに軸方向には重合せず、互いに軸方向に当接した状態を、円周方向にずらす広い範囲でとることができる構成により吸収できるようになっている。これにより、上記各パーツ70A,70Bの囲い部72,72を、上記ガイド20の外周部22との周長差を吸収した状態として、これら2つの囲い部72,72によってガイド20の外周部22を全周に亘ってひとつなぎに囲った状態として、円周方向の4箇所の位置でガイド20の外周部22にレーザー溶接して一体的に結合することができるようになっている。そして、上記結合により、外周リング70は、その各パーツ70A,70Bの保持面部71,71により、ラチェット10をガイド20に対して軸方向に外れないように保持した状態として、ラチェット10とガイド20とを軸方向に組み付けた状態に保持するようになっている。
Specifically, as shown in FIGS. 1 and 10, the
上記外周リング70の各パーツ70A,70Bをガイド20の外周部22に結合するレーザー溶接は、これらの当接部に径方向の外側からレーザー光が照射されて行われている。しかし、このレーザー溶接は、外周リング70の各パーツ70A,70Bの囲い部72,72とガイド20の外周部22との当接部が、それぞれ、ガイド20の軸方向の外側(図7における紙面右側)に露呈する関係となることから、この当接部に向かって、ガイド20の軸方向の外側からレーザー光を軸方向に真っ直ぐに照射して行うこともできる。
Laser welding for connecting the
ところで、図1に示すように、上述したラチェット10には、薄い円板形状のフリーゾーンプレート90が装着されている。このフリーゾーンプレート90は、その円板部の中心部近傍の円周方向の2箇所の位置に装着孔91・・が貫通形成されており、これら装着孔91・・をラチェット10の内側の盤面上に突出形成された各装着突起15・・に嵌合させることにより、ラチェット10に対して回転方向に一体的に装着された状態とされている。また、フリーゾーンプレート90の中心部には、前述したリクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔94が貫通して形成されている。
Incidentally, as shown in FIG. 1, a thin disc-shaped
上記フリーゾーンプレート90には、その外周縁近傍の部位に、広い円弧形状に開口した逃がし口92が貫通して形成されている。この逃がし口92は、図1に示す上方側のポール30(ポール溝23aにセットされるポール30)に突出形成された突起部33を内部に受け入れた状態に組み付けられるようになっており、このポール30が回転カム40に押圧されて半径方向の外方側に押し出される移動を逃がすことのできる大きさ形状に形成されている。
The
しかし、この逃がし口92の外周面上の一部には、同外周面上から半径方向の内方側に棚状に突出する規制面93が形成されている。この規制面93は、図6を参照して分かるように、ラチェット10との一体的な回転移動によって、その円周方向の配置が、図示上方側のポール30(ポール溝23aにセットされるポール30)がロック移動する進行方向先の位置に位置付けられることにより、ポール30のロック移動を突起部33を乗り上げさせることによって阻止する構成となっている。
However, a
具体的には、上記規制面93は、上記ポール30がロック移動する際に、ポール30の外周歯面30aがラチェット10の内周歯面12aと噛合する前の移動途中の位置で突起部33と当接し、同ポール30のロック移動の進行を阻止して、リクライニング装置4のロック作動を阻止するようになっている。そして、このポール30のロック移動が阻止されることにより、これに押し出し方向の押圧力をかけている回転カム40の回転移動も制止された状態となり、他の3つのポール30・・のロック移動も止められて、リクライニング装置4がアンロック状態に留められるようになっている。
Specifically, the restricting
このように、上記したフリーゾーンプレート90に形成された規制面93が図示上方側のポール30の突起部33と干渉する回転角度領域では、リクライニング装置4のロック作動が阻止されて、リクライニング装置4がアンロック状態に保たれるようになっており、この回転角度領域が、前述したフリーゾーンを構成する回転角度領域として設定されている。また、上記規制面93が図示上方側のポール30の突起部33と干渉することなく、ポール30がラチェット10と噛合する回転角度領域が、リクライニング装置4がロック状態に戻されるロックゾーンとして設定されている。
In this way, in the rotation angle region where the regulating
このように、本実施例のリクライニング装置4の構成によれば、外周リング70を構成する各パーツ70A,70Bが緩やかな曲率の円弧形状とされていることにより、各パーツ70A,70Bをガイド20の外周部22に径方向の外側からあてがうことで、各パーツ70A,70Bが上記外周部22に対して互いの曲率の違いによりそれぞれ一点の当接箇所73A,73Bでのみ当接した状態となる。この当接箇所73A,73Bは、上記曲率の違いによって狙ったポイントで得ることができるため、この当接箇所73A,73Bを溶接することにより、各パーツ70A,70Bをガイド20に対して適切に接合して組み付けることができる。
Thus, according to the configuration of the
また、外周リング70の各パーツ70A,70Bを組み合わせた全周長が、これらの組み付けられるガイド20の外周部22の周長より長く設定されていても、上述した逃がし構造により、各パーツ70A,70Bを重ねることなく組み付けることができる。したがって、外周リング70の各パーツ70A,70Bを、ガイド20の外周部22により広くあてがえて適切に接合して組み付けることができる。また、各パーツ70A,70Bの互いに合わされる端部74A,74B同士をガイド20の外周部22と共に溶接して一体的に結合したことにより、各パーツ70A,70Bをガイド20に対してより強固に適切に接合して組み付けることができる。
Moreover, even if the total perimeter of each
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、上記実施例では、本発明の車両用シートの連結装置を、シートバック2をシートクッション3に対して背凭れ角度調整可能に連結するリクライニング装置4として適用したものを示した。しかし、本発明の車両用シートの連結装置は、シートバックを車体フロアに対して傾動可能に連結したりシートクッションを車体フロアに傾動可能に連結したりする用途にも適用することができる。また、車両用シートの連結装置は、シート本体を車体フロアに対して旋回方向に回転させられるように連結する用途にも適用することができる。また、車両用シートの連結装置は、着座者の下腿部を下方側から持ち上げて支持するいわゆるオットマン装置をシートクッションや車体フロアに対して傾動可能に連結する用途にも適用することができる。
As mentioned above, although the embodiment of the present invention has been described using one example, the present invention can be implemented in various forms in addition to the above example. For example, in the above embodiment, the vehicle seat connecting device of the present invention is applied as the
また、上記実施例では、ラチェット10がシートバックフレーム2fに連結され、ガイド20がシートクッションフレーム3fに連結された構成を例示したが、ラチェットがシートクッションフレームに組み付けられ、ガイドがシートバックフレームに組み付けられる構成であってもよい。また、本発明の「ロック部材」に相当するポール30・・のロック・アンロックの作動が、半径方向への真っ直ぐなスライド運動によって行われる構成とされたものを示したが、円周方向への移動を伴うような他の形態の運動によって行われるものであってもよい。また、上記実施例では、ポール30・・が円周方向の4箇所に設置された構成を例示したが、ポールの配置個数は、1個〜3個のいずれであっても構わない。
In the above embodiment, the
また、上記実施例では、外周リング70(本発明の「外周保持部材」に相当する。)の各パーツ70A,70Bの組み合わされた全周の長さが、ガイド20(本発明の「他方側の円盤部材」に相当する。)の外周部22の周長よりも長く設定されたものを示したが、短く設定されたものであってもよい。この場合には、外周リング70の各パーツ70A,70Bの両端部74A,74B同士を繋げて結合することはできなくなるが、各パーツ70A,70Bそれぞれがガイド20の外周部22に溶接されて一体的に結合されていればよい。また、外周保持部材と他方側の円盤部材との溶接は、アーク溶接によって行われるものであってもよい。
Further, in the above-described embodiment, the combined circumference of the
また、車両用シートの連結装置は、特開2011−073480号公報等に記載された構成のように、内歯車を有する円盤部材と、外歯車を有する円盤部材と、を互いに内外に噛合させた状態として、これらを互いの噛み合い位置を変化させる態様で相対回転させるタイプの構成であってもよい。これら両歯車間の相対回転は、両歯車間に設けられた楔構造(本発明のロック部材に相当する。)の押し付け力により、一方側の歯車部材が他方側の歯車部材に対して強く押し付けられて係止されるようになっている。 Further, in the vehicle seat coupling device, a disk member having an internal gear and a disk member having an external gear mesh with each other inward and outward as in the configuration described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2011-073480. As a state, the structure of the type which makes these rotate relatively in the aspect which changes a mutual meshing position may be sufficient. The relative rotation between the two gears is strongly pressed by the gear member on one side against the gear member on the other side by the pressing force of the wedge structure (corresponding to the lock member of the present invention) provided between the two gears. To be locked.
1 車両用シート
2 シートバック
2f シートバックフレーム(車両用シートを構成する部材)
2a ダボ孔
2b Dダボ孔
2c 貫通孔
3 シートクッション
3f シートクッションフレーム(車両用シートを構成する部材)
3a ダボ孔
3b Dダボ孔
3c 貫通孔
4 リクライニング装置(車両用シートの連結装置)
4c 操作軸
4r コネクティングロッド
5 操作レバー
10 ラチェット(一方側の円盤部材)
11 円盤部
12 円筒部
12a 内周歯面
13a ダボ
13b Dダボ
14 貫通孔
15 装着突起
20 ガイド(他方側の円盤部材)
21 円盤部
21a〜21d 案内壁
22 外周部
23 ガイド溝
23a〜23d ポール溝
23e カム溝
24a ダボ
24b Dダボ
25 貫通孔
26 ばね掛部
30 ポール(ロック部材)
30a 外周歯面
31 引掛部
32 脚部
33 突起部
40 回転カム
41 貫通孔
41a 操作孔部
42 肩部
43 溝部
44 角部
45 装着突起
50 ヒンジカム
51 ばね掛部
52 操作突起
60 渦巻きばね
61 内端
62 外端
70 外周リング(外周保持部材)
70A,70B パーツ
71 保持面部
72 囲い部
73A,73B 当接箇所
74A,74B 端部
80 レリーズプレート
81 装着孔
82 引込孔
82a 引込面
83 貫通孔
90 フリーゾーンプレート
91 装着孔
92 逃がし口
93 規制面
94 貫通孔
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
21
30a Outer
70A,
Claims (3)
互いに相対回転可能な状態に軸方向に組み付けられる二枚の円盤部材と、
当該二枚の円盤部材の間に組み付けられてこれらの回転止めを行うロック部材と、
当該二枚の円盤部材の外周部間に跨って組み付けられてこれらの軸方向の外れ止めをする外周保持部材と、を有し、
前記外周保持部材は、一方側の前記円盤部材の外周部に軸方向にあてがわれる保持面部を有し、他方側の前記円盤部材の外周部に径方向の外側から組み付けられて溶接により一体的に結合される構成とされ、
前記外周保持部材は、円周方向に分割された複数のパーツにより構成され、当該各パーツは、それぞれ、他方側の前記円盤部材の外周部よりも緩やかな曲率の円弧形状に湾曲して形成されており、前記各パーツが、他方側の前記円盤部材の外周部に径方向の外側から組み付けられて該外周部との曲率の違いにより当接する各一点の当接箇所がそれぞれ溶接された状態で、同円盤部材の外周部に沿うように他の箇所が曲げ加工されて組み付けられていることを特徴とする車両用シートの連結装置。 A vehicle seat coupling device having a rotation stopping function for coupling two members constituting a vehicle seat to each other in a relatively rotatable state.
Two disk members assembled in an axial direction so that they can rotate relative to each other;
A locking member assembled between the two disk members to prevent these rotations;
An outer periphery holding member that is assembled between the outer peripheral portions of the two disk members to prevent these axial dislocations, and
The outer peripheral holding member has a holding surface portion that is axially applied to the outer peripheral portion of the disk member on one side, and is assembled to the outer peripheral portion of the disk member on the other side from the outside in the radial direction and integrated by welding. It is configured to be combined with
The outer periphery holding member is composed of a plurality of parts divided in the circumferential direction, and each part is formed to be curved into an arc shape having a gentler curvature than the outer periphery of the disk member on the other side. And each part is assembled to the outer peripheral part of the disk member on the other side from the outer side in the radial direction, and a contact point at each point where the parts come into contact with each other due to a difference in curvature from the outer peripheral part is welded. A connecting device for a vehicle seat, wherein other parts are bent and assembled along the outer peripheral portion of the disk member.
前記外周保持部材の前記各パーツは、その組み合わされた全周の長さが他方側の前記円盤部材の外周部の周長よりも長く設定されており、互いに合わされる端部同士の形状が互いに軸方向にずらされて互いの円周方向の重なりが逃がされる構造とされていることにより、他方側の前記円盤部材の外周部に対する周長差を吸収可能な逃がし構造を備えた構成とされていることを特徴とする車両用シートの連結装置。 The vehicle seat coupling device according to claim 1,
Each of the parts of the outer periphery holding member is set so that the combined perimeter is longer than the outer perimeter of the disk member on the other side, and the shapes of the ends that are combined with each other are mutually The structure is provided with a relief structure capable of absorbing the circumferential length difference with respect to the outer peripheral part of the disk member on the other side by being shifted in the axial direction and being allowed to escape the circumferential overlap of each other. A connecting device for a vehicle seat.
前記外周保持部材の前記各パーツは、その互いに合わされる端部同士が他方側の前記円盤部材の外周部と共に溶接されて一体的に結合されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
The vehicle seat coupling device according to claim 1 or 2,
Each of the parts of the outer periphery holding member is integrally connected by welding the ends of the parts to each other together with the outer periphery of the disk member on the other side.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011141380A JP2013006545A (en) | 2011-06-27 | 2011-06-27 | Connecting device of vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011141380A JP2013006545A (en) | 2011-06-27 | 2011-06-27 | Connecting device of vehicle seat |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013006545A true JP2013006545A (en) | 2013-01-10 |
Family
ID=47674286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011141380A Withdrawn JP2013006545A (en) | 2011-06-27 | 2011-06-27 | Connecting device of vehicle seat |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013006545A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110329120A (en) * | 2019-07-10 | 2019-10-15 | 景德镇浮梁颢迪汽车座椅内饰件有限公司 | Novel car seat angle adjustor core members |
-
2011
- 2011-06-27 JP JP2011141380A patent/JP2013006545A/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110329120A (en) * | 2019-07-10 | 2019-10-15 | 景德镇浮梁颢迪汽车座椅内饰件有限公司 | Novel car seat angle adjustor core members |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5768560B2 (en) | Rotating shaft device for vehicle seat | |
JP5315757B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP2009248787A (en) | Connection device in vehicle seats | |
JP6217531B2 (en) | Recliner | |
JP2010052454A (en) | Coupling device of vehicle seat | |
JP2010035738A (en) | Coupling device of vehicle seat | |
JP6115441B2 (en) | Recliner | |
JP2014217662A (en) | Recliner | |
JP5540532B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP5256876B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP5673400B2 (en) | Rotating coupling device for vehicle seat | |
JP2013006545A (en) | Connecting device of vehicle seat | |
JP2010213839A (en) | Coupling device of vehicle seat | |
JP6079550B2 (en) | Recliner | |
JP5862356B2 (en) | Vehicle seat | |
JP5338201B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP5278085B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP6167994B2 (en) | Recliner | |
JP5217632B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP2013000368A (en) | Connecting device for vehicle seat | |
JP5169233B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP5453852B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP2009061007A (en) | Rotation stop device of vehicle seat | |
JP5223423B2 (en) | Vehicle seat coupling device | |
JP6167995B2 (en) | Recliner |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131218 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20140828 |