JP2013006225A - クランプ装置、クランプ方法及び穿孔方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランプ装置1Aは、被加工物Wに穿孔加工を行う穿孔装置1をクランプする装置である。このクランプ装置1Aは、穿孔装置1の被加工物W側の先端部に配置されたクランププレート駆動手段80Aと、クランププレート駆動手段80Aに連動し穿孔装置1の加工軸に沿って進退するクランププレート14と、クランププレート14と一体に進退するブッシュ13と、ブッシュ13の進退によって拡径されて、被加工物Wを穿孔するドリルT(穿孔工具)の位置決めをする治具プレートPに係合されるコレット11と、を備えている。
【選択図】図3
Description
クランプ装置は、クランププレート駆動手段が穿孔装置の被加工物側の先端部に配置されて、クランププレート及びブッシュをクランププレート駆動手段に連動させて加工軸に沿って移動させることによって、ブッシュが治具プレートを保持する構造になっているため、クランププレート駆動手段を治具プレートの近傍に配置することができる。
このため、治具プレートをコレットで保持する保持力を発生するクランププレート駆動手段は、クランププレート駆動手段が穿孔装置の被加工物側の先端部に配置されて、ブッシュ、治具プレート及びコレットの近傍に配置されているので、治具プレート及び被加工物を安定した状態に、かつ、位置決めした状態に正確に固定することができると共に、クランプ装置及び穿孔装置の小型化を図ることができる。
その結果、クランプ装置は、狭い箇所であっても被加工物を安定した状態にしっかりと保持することができる。そのため、穿孔装置は、精度の高い穿孔を施すことができ、加工精度を向上させることができる。
このように、クランプ方法は、駆動工程でのクランププレート駆動手段が進退移動することによって、クランププレート及びコレットが連動してコレットがクランプされるので、構造が複雑ではなく、クランプ装置全体を小型化することができる。
なお、クランプ装置1Aは、例えば、穿孔装置1等の装置自体と、その穿孔装置1によって加工される被加工物W(図2参照)に取り付けられた治具プレートP(テンプレート)と、をクランプする装置である。なお、このクランプ装置1Aが設けられる装置は、作業する際に、治具プレートPや被加工物W等に形成された穴や孔に後記するブッシュ13を内嵌させて作業を行う装置であればよく、穿孔装置1に限定されない。以下、本発明に係るクランプ装置1Aの実施形態の一例として、穿孔装置1に使用する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、穿孔装置1は、工具を回転させて被加工物W(図2参照)を加工する加工装置であればよく、以下、ドリルT(図3参照)等の穿孔工具を有するドリル装置を例に挙げて説明する。穿孔装置1は、油圧や空気圧や電動モータ等の駆動力を利用して、ドリルT(穿孔工具)を回転及び進退(往復動)させることによって被加工物Wを加工する装置であり、以下、圧縮エアでドリルTを回転及び往復動させるドリル装置を例に挙げて説明する。
なお、便宜上、作業者がグリップ1aを持った状態を基準として、ドリルTが装着される側を前側(先端側)、その反対側を後側、グリップ1aが固定された側を下側、その反対側を上側として説明する。
図2に示すように、穿孔装置1は、作業者(図示省略)がグリップ1aを持って位置決め用の治具プレートP(テンプレート)に形成された位置決め穴Paに、クランプ装置1Aのコレット11を挿入して穿孔装置1の先端部位を位置決めし、コレット11の外径を拡大することよりロックして穿孔作業を行なうハンドツールである。穿孔装置1は、ドリルT(図3参照)を回転させ、送りを与えて被加工物Wを穿孔する装置である。
図1に示すボディ2は、往復移動(送りと戻り)するラム3、進退機構6、主軸モータM等を内装したハウジングである。ボディ2には、不図示のエア供給源からの圧縮エアでラム3を前進及び後退させるエアシリンダ室(図示省略)等が内設されている。ボディ2の上部には、油圧ダンパDが装着されている。ボディ2の下部には、ラム3の外周部に形成されたエア圧力室(図示省略)に連通するエア供給口(図示省略)を有するグリップ1aが固定されている。
図1に示すように、ラム3は、把持手段5(図3参照)を介在してドリルTを圧縮エアによって往復移動させるための略円筒状の部材であり、ボディ2に進退自在に内装されている。ラム3は、ボディ2の先端部と中央部と後端部とにシール材(図示省略)を介在して摺動自在に支持されている。また、ラム3の外周部中央には、圧縮エアによってボディ2内を前後方向に摺動する鍔状の拡径部(図示省略)が形成されている。
油圧ダンパDは、例えば、ラム3の送り速度を調整し、ボディ2の上部に併設されている。
図1に示すように、進退機構6は、例えば、ラム3の外周部とボディ2の内周部との間に形成された不図示のエアシリンダ室に、圧縮エア供給源(図示省略)から供給される圧縮エアによってラム3、把持手段5(図3参照)及びドリルT(図3参照)を前進及び後退させるエアシリンダ機構からなる。
主軸モータMは、ドリルTを回転させるモータであり、例えば、圧縮エア供給源(図示省略)からエアモータ室(図示省略)に供給された圧縮エアによって回転するエアモータからなる。主軸モータMの主軸(図示省略)の先端部は、図3に示すように、ドリルTを把持する把持手段5によって、ドリルTに連結されている。
図2に示すように、エア流路Lは、不図示の圧縮エア供給源から供給された圧縮エアを、ピストンシリンダ装置8(クランププレート駆動手段80A)へ供給するための流路であり、エアホースからなる。ピストンシリンダ装置8は、そのエア流路Lからの圧縮エアによって、直線駆動するようになっている。エア流路Lは、ピストンシリンダ専用であり、メカニカルバルブスイッチのON/OFFによって、コレット11のクランプまたはアンクランプを行う。
図3に示すように、把持手段5は、ドリルTを把持すると共に、主軸モータM(図1参照)の回転をドリルTに伝達するための連結部材である。把持手段5は、ドリルTを把持するドリル用コレット51と、このドリル用コレット51が内嵌されて主軸(図示省略)の先端部に形成されたスピンドル52と、ドリル用コレット51をスピンドル52に固定するためのコレットナット53と、を備えて構成されている。
図3に示すように、ドリル用コレット51は、ドリルTの後端面側が装着される略円筒状の部材であり、スピンドル52の内筒部に拡開して形成された拡開部52aに内嵌されるテーパ状の拡径部51aを外周面に有している。ドリル用コレット51には、前記拡径部51aと、ドリルTを挿通するためのドリル保持孔51bと、ドリル用コレット51の後端部から前側に向かって切欠形成された切欠溝状の複数のスリ割り51cと、環状溝からなる係合溝51dと、が形成されている。
スピンドル52は、主軸(図示省略)の先端部に形成された略筒状の部材であり、コレットナット53を雄ねじ部52bに螺合させた際に、ドリル用コレット51の拡径部51aを軸心方向へ押圧して縮径させてドリル用コレット51にドリルTを固定させるための拡開部52aと、雌ねじ部53aが螺合することによってコレットナット53、ドリル用コレット51及びドリルTを連結させるための前記雄ねじ部52bとを備えている。
図1に示すように、ノーズピース12は、ボディ2の前部に配設されて、把持手段5(図3参照)、ドリルT(図3参照)及びブッシュガイド10の後端部側を覆うと共に、外周部にクランプ装置1Aが取り付けられたカバー部材である。ノーズピース12には、上側外周部にピストンシリンダ装置8の第1シリンダプレート83、第2シリンダプレート84及び第3シリンダプレート85の下端部が装着されるピストンシリンダ係合部12aが形成され、下側外周部に集塵パイプ1bが設置されている。ノーズピース12の上側外周部には、ピストンシリンダ装置8の後側に、クランプロック機構9が配置されている。
図3に示すように、クランプ装置1Aは、被加工物Wに穿孔装置1で穿孔加工を行う際に、治具プレートPの位置決め穴Paに位置決め挿入したコレット11を拡径することよって治具プレートPを保持する装置であり、穿孔装置1の先端部に配置されて、圧縮エアがピストンシリンダ装置8に供給されることと、また、後記するロックレバー91を手動で操作することによりクランプロック機構9が切換駆動することで、駆動する。このクランプ装置1Aは、エアピストンシリンダ機構からなるピストンシリンダ装置8と、ピストンシリンダ装置8に連動し穿孔装置1の主軸(加工軸)に沿って進退するクランププレート14と、ピストンシリンダ装置8及びクランププレート14を支持するクランプボルト16(連結ロッド)と、クランププレート14の移動を規制するロックボルトB4と、第1シリンダプレート83、クランププレート14及びロックバー15に挿通したロックボルトB4の先端側の雄ねじ部に螺着されるロックバー固定ナットN1と、このロックバー固定ナットN1とクランププレート14との間に介在されてロックボルトB4が挿入されるロックバー15と、クランププレート14に連結されたブッシュ13と、クランププレート14とブッシュ13とを連結するクランププレート連結具18(図9参照)と、このクランププレート連結具18と、ブッシュ13の進退によって拡径されて治具プレートPに係合されるコレット11と、を備えている。
図3及び図4に示すように、ピストンシリンダ装置8(クランププレート駆動手段80A)は、圧縮エアによって進退移動する左右一対の第1ピストン81及び第2ピストン82の動きを、ピストン固定バー88、クランプボルト16を介在して、コレット11拡径用のブッシュ13と一体に動くクランププレート14を進退させるエアシリンダ機構である。このピストンシリンダ装置8は、略円筒状のノーズピース12の先端部上部に設けられたピストンシリンダ係合部12aに設けられている。
図4に示すように、第1ピストンシリンダ装置8Aは、クランププレート14の近傍(ノーズピース12の先端側)に配置されるピストンシリンダ機構であり、クランプボルト16を中心として後記する各部材を左右対称に配置してなる。この第1ピストンシリンダ装置8Aは、ノーズピース12に対して固定された状態に配置された左右一対の第1ピストン81と、左右一対の第1ピストン81に対してその周部に配置された第1シリンダ8Aaと、この第1シリンダ8Aaと第1ピストン81との間に設置される第1筒体86と、を主に備えて構成されている。
第1ピストン81は、クランプボルト16を中心として左右に配置されて同一形状で同一作動するピストンであり、全体が略筒状に形成されている。各第1ピストン81は、厚板の略リング状のピストン部81aと、円筒状のピストンロッド部81bと、圧縮エアの供給路の一部を形成する中空部81cと、中空部81cに連通する横穴81dと、クランププレート14側の端面に突設された凸部81eと、を有し、第1シリンダ8Aaに内設されている。第1ピストン81は、第1シリンダ8Aa内に圧縮エアが供給されると、その圧縮エアに押されることによって、ばね部材SPに抗して第2ピストン82を押圧し、共に同一移動するようになっている。
ピストンロッド部81bは、エア供給流路71から第1シリンダプレート83内に供給された圧縮エアを第2ピストン82側の第3シリンダプレート85内に供給するための管路と、第1ピストン81と第2ピストン82とを連結するための連結部と、ピストン部81aの移動をガイドするための案内部と、の機能を果たす。ピストンロッド部81bは、シール部材O2が装着された第2シリンダプレート84の内壁に移動自在に挿入されると共に後端部が第2ピストン82の連結穴82cに嵌着されている。
中空部81c及び横穴81dは、前記圧縮エアが流れる管路となる流路である。中空部81cは、第1ピストン81の中心線に沿って形成されている。横穴81dは、その中空部81cと、第2シリンダプレート84と第2ピストン82との間の空間と、に連通するように形成されている。
図4に示すように、第1シリンダ8Aaは、左右一対の第1ピストン81の周部に配置されて、第1ピストン81を進退自在に収納するシリンダケースを形成する部材である。第1シリンダ8Aaは、この第1シリンダ8Aaの一方(前側)のシリンダケース半体を形成する第1シリンダプレート83と、この第1シリンダ8Aaの他方(後側)のシリンダケース半体を形成する第2シリンダプレート84と、第1シリンダプレート83及び第2シリンダプレート84に内設された第1筒体86と、から主に形成されている。
第1シリンダプレート83は、シール部材O1を介して第1筒体86及び第1ピストン81が挿入される後側開口部83aが形成された厚板状の部材であり、クランプボルト16に沿って進退自在に設けられている。この第1シリンダプレート83は、第1ピストン81の先端側のシリンダケース半体を形成する。第1シリンダプレート83には、第1ピストン81側の端面に形成された一対の前記後側開口部83aと、クランプボルト16が進退自在に挿入される軸筒部83bと、エア供給源(図示省略)から供給される圧縮エアを第2シリンダ8Ba内に供給するエア供給流路71と、エア供給流路71に接続されてこのエア供給流路71が供給される圧縮エアが第1シリンダ8Aa内に吐出される供給口83cと、が形成されている。
なお、エア供給流路71は、エア流路L(図1参照)に接続された流路であり、第1シリンダプレート83の外面から後側開口部83a内の供給口83cに連通するように設けられている。
図4に示すように、第2シリンダプレート84は、第1ピストン81の基端側のシリンダケース半体と、第2ピストン82の先端側のシリンダケース半体と、を兼備する厚板状の部材である。第2シリンダプレート84は、第1筒体86及び第1ピストン81が挿入される第1開口部84aと、後記する第2筒体87及び第2ピストン82が挿入される第2開口部84bと、が形成されている。この第2シリンダプレート84には、前側の端面に開口するように形成された左右一対の前記第1開口部84aと、後側の端面に開口するように形成された左右一対の前記第2開口部84bと、第1開口部84aと第2開口部84bとに連通するピストンロッド挿通孔84cと、が形成されている。
第2ピストンシリンダ装置8Bは、前記した第1ピストンシリンダ装置8Aの後側に連設されて、一体的に駆動して第1ピストンシリンダ装置8Aによって後押しされるように配置された左右一対のピストンシリンダ機構である。第2ピストンシリンダ装置8Bは、第2ピストン82と、この第2ピストン82が進退可能に内設された第2シリンダ8Baと、この第2シリンダ8Baと第2ピストン82との間に設置される第2筒体87と、第1ピストン81及び第2ピストン82を自動復帰させるためのばね部材SPと、第2シリンダ8Ba内のエア及び圧力を逃がすための排出口87aと、第2ピストンロッド挿通孔85bを閉塞するピストン固定バー88と、ピストン固定バー88に固定されるクランプボルト押え89と、を主に備えて構成されている。
図4に示すように、第2ピストン82は、前記第1ピストン81の中空部81cから供給された圧縮エアに押圧されて第1ピストン81と共にばね部材SPのばね力に抗して後退し、エア及び圧力を逃がすと、ばね部材SPのばね力で第1ピストン81と共に前進するようになっている。第2ピストン82は、厚板の略リング状のピストン部82aと、円筒状のピストンロッド部82bと、前記連結穴82cと、ピストン固定ボルトB2が螺着される締結穴82dと、を有し、第2シリンダ8Baに進退自在に内設されている。
第2シリンダ8Baは、この第2シリンダ8Baの前側(一方)のシリンダケース半体を形成する前記第2シリンダプレート84と、第2シリンダ8Baの後側(他方)のシリンダケース半体を形成する第3シリンダプレート85と、第2シリンダプレート84及び第3シリンダプレート85に内設された第2筒体87と、前記ピストン固定バー88と、前記クランプボルト押え89と、を備えて形成されている。
第3シリンダプレート85は、第2筒体87、第2ピストン82のピストン部82a、及び、ばね部材SPが収納される前側開口部85aと、ピストンロッド部82bが挿入される第2ピストンロッド挿通孔85bと、が形成されている。
第1筒体86及び第2筒体87は、第1ピストン81のピストン部81a及び第2ピストン82のピストン部82aの外周に外嵌される円筒状の部材である。第1筒体86は、第1シリンダプレート83の後側開口部83a内から第2シリンダプレート84の第1開口部84a内に亘って配置されている。この第1筒体86の第2シリンダプレート84側寄りの部位には、第2シリンダ8Aa内のエアを排出する排出口86aが形成されている。第2筒体87は、第2シリンダプレート84の第2開口部84b内から第3シリンダプレート85の前側開口部85a内に亘って配置されている。この第2筒体87の第3シリンダプレート85側寄りの部位には、第2シリンダ8Ba内のエアを逃がす排出口87aが形成されている。
前記ばね部材SPは、第2ピストン82のピストンロッド部82bに遊嵌されて、前端部が第2ピストン82のピストン部82aの後端面に圧接し、後端部が第3シリンダプレート85の前側開口部85aの底面に圧接した状態に組み付けられた弾性部材からなる。ばね部材SPは、第1ピストン81及び第2ピストン82を前側に押戻すばね力を有し、例えば、複数の皿ばね、あるいは、圧縮コイルばね等からなる。
図4に示すように、ピストン固定バー88は、左右一対の第2ピストン82のピストンロッド部82bがそれぞれ挿入された第3シリンダプレート85の第2ピストンロッド挿通孔85bを閉塞する蓋部材としての機能と、左右の第2ピストン82をクランプボルト16に連結させて同移動させるための連結部材の機能と、第3シリンダプレート85を押圧してクランプ装置1Aを手動で位置決め穴Paにコレット11が内嵌した状態であるクランプ状態、または、位置決め穴Paにコレット11が遊嵌した状態であるアンクランプ状態に切り換えるクランプロック機構9を設置するための基台の機能と、を果たす部材である。
図4及び図5に示すように、クランプボルト押え89は、前記ピストン固定バー88に頭部を没入するようにして装着されたクランプボルト16の頭部を閉塞して、ピストン固定バー88の後端面に、左右一対のクランプボルト押え固定ボルトB3を螺着することによって、クランプボルト16をピストン固定バー88の固定ボルト設置部88aに固定するための部材である。クランプボルト押え89は、例えば、長方形の座金状の厚板部材からなり、左右一対のクランプボルト押え固定ボルトB3の雄ねじ部をそれぞれ挿通する孔が形成されている。
前記ピストン固定ボルトB2は、左右一対の第3シリンダプレート85をピストン固定バー88に固定するための固定具である。
前記したように左右一対のクランプボルト押え固定ボルトB3は、ピストン固定バー88の固定ボルト設置部88aに頭部を没入させた状態に挿入したクランプボルト16の頭部を閉塞するクランプボルト押え89を、ピストン固定バー88の後端面に固定するための固定具である。
前記シリンダプレート固定ボルトB1、ピストン固定ボルトB2及びクランプボルト押え固定ボルトB3は、例えば、キャップボルト(六角穴付きボルト)からなる。
図7、図8(a)及び(b)に示すように、クランプロック機構9は、ロックレバー91を操作することによって、クランプ装置1Aを手動でクランプ状態、または、アンクランプ状態に切換駆動させると共に、クランプ状態及びアンクランプ状態にロックすることができる装置である。換言すると、このクランプロック機構9は、ロックレバー91を上方向または後方向に回動操作することにより、ロックレバーシャフト92の係合穴92aを鋼球94,95に係合・離脱させて、鋼球95が第3シリンダプレート85の表面85dを非押圧または押圧することで、第2ピストン82を固定したピストン固定バー88を鋼球94,95が移動した分だけ移動させて、図8(a)に示すアンクランプ状態、または、図8(b)に示すクランプ状態に手動で切り換える装置である。
クランプロック機構9は、前記ロックレバー91と、前記ロックレバーシャフト92と、前記鋼球94,95と、前記ピストン固定バー88と、前記第3シリンダプレート85と、を備えて構成されている。
その結果、アンクランプ時は、図8(a)に示すように、ロックレバーシャフト92の係合穴92aに鋼球94がばね部材SPのばね力で係合したアンクランプの状態が維持される。
このため、クランプロック機構9は、ロックレバー91を上方向に回動操作すれば、後記するコレット11が治具プレートPの位置決め穴Paに内嵌されたクランプ状態にロックされ、ロックレバー91を後方向に回動操作すれば、コレット11が治具プレートPの位置決め穴Paに遊嵌したアンクランプ状態に手動で操作することができるようになっている。
図4に示すように、シール部材O1,O2は、圧縮エアの漏れを防止するための部材であり、第1シリンダプレート83、第2シリンダプレート84及び第3シリンダプレート85に内設される。
パッキンXは、第1ピストン81及び第2ピストン82のピストン部81a,82aの外周面に装着される。
クランプボルト16(連結ロッド)は、ピストンシリンダ装置8の中心線に沿って前後方向に延設されたボルト・ナット状のシャフトであり、ボルト部位と、クランプボルト固定ナット16aとから構成されている。クランプボルト16は、第1シリンダプレート83、第2シリンダプレート84、及び、第3シリンダプレート85内に進退自在に軸支されている。そのクランプボルト16は、前端にクランププレート14が固定され、後端にピストン固定バー88及びクランプボルト押え89が固定されて、一体に前後方向に進退移動する。
クランププレート14は、クランプボルト16を螺入して、クランプボルト16の前端部の雄ねじ部にクランプボルト固定ナット16aを螺着することによって、前記ピストンシリンダ装置8のクランプボルト16に連結されて一体に進退駆動する厚板状部材である。
図3に示すように、クランププレート14には、このクランププレート14の上部に装着された前記クランプボルト16と、下部の左右に進退自在に装着されロックボルトB4、ロックバー15及びロックバー固定ナットN1と、クランププレート14の左右からそれぞれクランププレート14及びノーズピース12を介してブッシュ13に連結されるクランププレート連結具18(図9参照)と、を備えている。このクランププレート14の下半部は、ノーズピース12の外側先端部に進退自在に外嵌されている。
図3に示すように、左右一対のロックボルトB4は、第1シリンダプレート83とクランププレート14との間にクランププレート14が前進及び後退するストローク分の空間を介して、第1シリンダプレート83の後方側からクランププレート14、ロックバー15を挿通してその前端部にロックバー固定ナットN1が螺着されるボルトである。このロックボルトB4は、クランププレート14が前後方向に移動する際のガイドをして支持する役目と、このロックボルトB4とロックバー固定ナットN1とでクランププレート14が進退する範囲を規制する役目と、を果たす部材である。ロックボルトB4は、正面視して、クランププレート14に前面下方の左右にそれぞれ設置される。
クランププレート連結具18は、クランププレート14をブッシュ13に連結させるためのピンであり、そのピンを形成する突起部と、クランププレート連結具固定ボルト17の座金を兼用するように平板状の頭部と、一対のクランププレート連結具固定ボルト17が挿入される一対の挿入孔と、が形成されている。クランププレート連結具18は、その先端がブッシュ13に挿入され、ブッシュ13とクランププレート14とを連結させる。
図3に示すように、前記ロックバー15は、ロックバー固定ナットN1とクランププレート14との間に座金状に介在される部材であり、ロックバー固定ナットN1の厚さよりも厚く強度を有し、左右方向に延びて形成された厚板状の部材からなる。ロックバー15は、クランププレート14が前側に移動した際に、このクランププレート14がロックバー15に引っ掛かって前方への移動を抑止して、所定のストローク範囲内で進退するように、ロックボルトB4に螺合したロックバー固定ナットN1とで規制する。
ロックボルトB4は、第1シリンダプレート83、隙間、クランププレート14を介してロックバー15に螺入されてロックバー固定ナットN1によって固定されており、ロックバー固定ナットN1の螺合位置を調整することにより、クランププレート14の位置調整が可能な構成になっている。
ロックバー固定ナットN1は、クランププレート14の位置調整がブレないようにダブルナット(ロック機構)が配置されている。
なお、ロックバー15及びロックバー固定ナットN1は、クランププレート14の前進する範囲を規制できるものであればよく、その形状等は特に限定されない。
ブッシュ13は、ピストンシリンダ装置8によって進退するクランププレート14と共に前後方向に進退移動する略円筒状の部材であり、ドリルTが進退自在に挿入されて、被加工物Wに対してドリルTの位置を位置決めする役目を果たす。ブッシュ13には、コレット11のテーパ部11aが摺接するテーパ部13aが形成されている。
テーパ部13aは、ブッシュ13の前端部に形成され、前側に向かって拡径するように形成されている。テーパ部13aには、このテーパ部13aからブッシュ13の中央部後側に亘ってコレット11が外嵌されて、テーパ部13aにコレット11の内周部に前端側に向かって拡開するように形成されたコレット11のテーパ部11aが外嵌されている。そして、ブッシュ13は、後退(矢印c方向に移動)すれば、コレット11のテーパ部11aがブッシュ13のテーパ部13aによって外周方向(矢印d方向)に押圧されて、コレット11の外周面が治具プレートPの位置決め穴Paに圧嵌し、ブッシュ13がコレット11を介在して治具プレートPに位置決めされた状態で保持されるようになっている。なお、前記テーパ部11a,13aの傾斜角度θは、約4〜8度である。傾斜角度θは、治具プレートPの厚み、位置決め穴Paの内径、加工径、加工推力に応じて予め設定された所定寸法で形成しているので、適宜要望に併せて形成する。
図9に示すように、前記コレット11は、被加工物Wを穿孔するドリルT(穿孔工具)の位置決めをする治具プレートPの位置決め穴Paに係合される部材である。コレット11は、ブッシュ13が後退した際に、テーパ部13aによって拡径されて位置決め穴Paの内壁を押圧するようにして係合される。コレット11には、このコレット11を径方向に弾性変形し易くするための複数のスリ割り11bと、ブッシュ13が内嵌される前記テーパ部11aと、が形成されている。
スリ割り11bは、コレット11の前端部から後端部の手前まで前後方向に向けて形成された切欠溝と、コレット11の後端部から前端部の手前まで前後方向に向けて形成された切欠溝と、が前後の両方向から交互に向きを変えて適宜な間隔で複数形成されて、径方向に拡径できるように弾性を有している。
テーパ部11aは、移動可能に内嵌されたブッシュ13が前進または後退した際に、ブッシュ13のテーパ部13aに押圧されて拡開して、コレット11の外周面が治具プレートPの位置決め穴Paに圧接するように形成された傾斜面である。
図3及び図9に示すように、ドリルTは、被加工物Wを加工する工具であり、主軸モータMによって回転しながら、進退機構6により進退するようになっている。
以上のように構成された本実施形態に係るクランプ装置1Aの動作を穿孔装置1による穿孔作業順に、図10を主に各図を参照しながら説明する。まず、クランプ装置1Aのコレット11で、治具プレートPを保持するクランプ時を説明する。
図2に示すように、穿孔装置1で被加工物Wを穴あけする場合、準備工程(ステップS1)として、被加工物Wに穿設する孔に合わせて治具プレートPを被加工物Wに位置決めする。次に、治具プレートPの位置決め穴Pa内に穿孔装置1の先端のコレット11を挿入するコレット挿入工程を行う(ステップS2)。
このピストンシリンダ駆動工程は、詳述すると後記するステップS31〜ステップS34になっている。まず、エア供給源からエア流路L、及びエア供給流路71を介して図4に示す供給口83cから第1シリンダ8Aa内に圧縮エアが供給される第1シリンダエア供給工程(ステップS31)が行われる。すると、その圧縮エアに押圧されて第1ピストン81が後退(矢印a方向に移動)する第1ピストン移動工程(ステップS32)が行われる。
これと同時に、図3に示すように、クランププレート14の後退に伴ってブッシュ13が一体に後退(矢印c方向に移動)するブッシュ移動工程(ステップS5)が行われる。このとき、クランププレート14は、上端部がクランプボルト16によって後方側に引っ張られることにより、クランププレート14の下端部が、ロックバー15を前方向へ押圧するてこの原理が働く。このため、クランププレート連結具固定ボルト17は、図9に示すように、後方(矢印b方向)へ引っ張られる引張力が、前記したクランプボルト16(図3参照)が後方側(矢印b方向)へ引っ張られる引張力よりも大きな力となって作用されて、ブッシュ13を後方向へ引っ張る。
コレット11が拡径したことによって、コレット11の外周面が位置決め穴Paの内壁に押圧して、穿孔装置1の先端部が治具プレートPの予め設定された所定位置に固定されるクランプ工程(ステップS7)が行われる。
治具プレートPが、被加工物Wに対して位置決めした状態で連結されているので、穿孔装置1の先端のコレット11も、被加工物Wに対して位置決めした状態に固定される。
さらに、ロックレバー91を上方向に回動操作して、コレット11が治具プレートPの位置決め穴Paに内嵌されたクランプ状態に手動でロックする(ステップS8)。
ロックレバー91を上方向に回動操作すると、図8(b)に示すように、ロックレバーシャフト92の係合穴92aが鋼球94から離れ、ロックレバーシャフト92の外表面が鋼球94,95を介して第3シリンダプレート85をばね部材SPのばね力に抗して押圧して、ピストン固定バー88を後方向(矢印a方向)のロック位置に移動させる。
このため、クランプロック機構9は、コレット11のクランプ状態をロックしてコレット11が治具プレートPから離脱するのを阻止することができる。
例えば、図4に示すアンクランプの後方向の状態であったロックレバー91を、図5〜図7に示すクランプの上方向の状態にロックレバー91を操作する。すると、図8(a)に示すように、ロックレバーシャフト92の係合穴92aに係合していた鋼球94が、図8(b)に示すように、ロックレバーシャフト92が下方向へ90度回動することによって、係合穴92aから離脱して移動し、ロックレバーシャフト92の外表面に当接する。鋼球95は、係合穴92aから離脱した鋼球94に押圧移動されて、ロックレバーシャフト92及びピストン固定バー88に対して距離L1分だけ第3シリンダプレート85を第2ピストン82側(矢印g方向側)に押圧して移動させる。
このため、ピストン固定バー88及びピストン固定バー88に固定された第2ピストン82は、第3シリンダプレート85に対して後方向(矢印a方向)へ距離L1移動したクランプ状態(ステップS7のクランプ工程の状態)にロックされる。
そして、穿孔加工が終了したら、クランプスイッチSWをOFFにして、圧縮エア供給源(図示省略)からピストンシリンダ装置8内に供給していた圧縮エアの供給を停止する(アンクランプ工程(ステップS10))。
その後、ロックレバー91を後方向に回動操作してロックレバーシャフト92の係合穴92aに鋼球94が入り込むように手動ロックを解除してアンクランプの状態にする(手動ロック解除工程(ステップS10))。すると、コレット11がクランプ状態から解除されて治具プレートPから離脱可能となる。
この手動ロック解除工程(ステップS10)では、ピストンシリンダ装置8と手動のクランプロック機構9とが共にアンクランプの状態であるため、第1ピストン81及び第2ピストン82が、ばね部材SPのばね力で元の前方向のアンクランプの位置に押戻される。
そして、穿孔装置1を後側に引いて、コレット11を治具プレートPの位置決め穴Paから取り外すことによって、穿孔作業が終了する。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図11は、本発明の実施形態に係るクランプ装置を有する穿孔装置の変形例を示す斜視図である。図12は、本発明の実施形態に係るクランプ装置を有する穿孔装置の変形例を示す側面図である。
前記実施形態では、図3に示すように、圧縮エアで駆動するピストンシリンダ装置8によってクランププレート14及びブッシュ13を進退させることで、コレット11を拡径・縮径させるクランプ装置1Aを備えた穿孔装置1を説明したが、これに限定されるものではない。
つまり、穿孔装置1は、クランププレート14をピストンシリンダ装置8によって機械的に駆動されるクランプ装置1A(クランププレート駆動手段80A)を備えたものに限定されず、手動で駆動させるクランプ装置100A(クランププレート駆動手段80B)であって構わない。
クランプ装置100Aは、作業者がアンクランプ位置hにあるカムレバー200をクランプ位置iまで手動で90度回動操作することによって、クランプボルト16(連結ロッド)、クランププレート14を介在して、ブッシュ13を進退させて、コレット11を拡径させる。そして、カムレバー200を元のアンクランプ位置hに戻せば、コレット11が縮径してアンクランプ状態に復帰するようになっている。
クランプボルト16(連結ロッド)は、カムレバー200のアンクランプ位置hのカム部200aの半径R1よりも、カムレバー200のクランプ位置iのカム部200aの半径R2が小さいことによって、その長さの差の分だけ進退移動してクランププレート14を移動させるようになっている。
その支持プレート300は、円筒体400及びクランプボルト16を支持するための厚板状部材からなり、ノーズピース12の先端に固定されている。
クランプボルト16(連結ロッド)は、一端部が、クランプボルト固定ナット16aによってクランププレート14に固定され、他端部が、支持プレート300、円筒体400及びフランジ部410を挿通して支軸210に固定されている。
また、往復運動体を有する穿孔装置1としては、図1に示すようなドリルユニットのラム3を送る場合を例に挙げて本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、往復移動する往復運動体を有する機械であれば適用させることができ、その他の装置であっても構わない。
穿孔装置1は、往復動するラム3等の往復運動体を備えた機械、または、工具や被加工物等の物体を往復移動させるラム3を搭載した機械であればよく、往復動するラム3を何によって作動させ、どのようなものに使用するかは、特に限定されない。
また、進退機構6は、ラム3、把持手段5及びドリルTを前進及び後退させる装置であればよく、油圧シリンダ機構や、モータ歯車機構等のその他の機構を使用したものであっても構わない。
つまり、穿孔装置1は、ばね部材SPを第1ピストン81及び第2ピストン82の後側に配置してばね部材SPのばね力によりクランプし、圧縮エアの供給でピストンシリンダ装置8によってブッシュ13が前進してコレット11を縮径してアンクランプするようにしても構わない。
この場合、プッシュロッドは、全体の長さを2つの鋼球94,95分の長さを同じにすると共に、プッシュロッドのロックレバーシャフト92側の面を鋼球94と同じ形状の球面に形成する。このような形状プッシュロッドであれば、鋼球94,95と同じ作用効果を奏する。
1A,100A クランプ装置
5 把持手段
8 ピストンシリンダ装置
8A 第1ピストンシリンダ装置
8Aa 第1シリンダ
8B 第2ピストンシリンダ装置
8Ba 第2シリンダ
9 クランプロック機構
11 コレット
13 ブッシュ
14 クランププレート
16 クランプボルト(連結ロッド)
71 エア供給流路
80A,80B クランププレート駆動手段
81 第1ピストン
82 第2ピストン
83 第1シリンダプレート
84 第2シリンダプレート
85 第3シリンダプレート
86 第1筒体
87 第2筒体
200 カムレバー
P 治具プレート
Pa 位置決め孔
S1 準備工程
S2 コレット挿入工程
S3 ピストンシリンダ駆動工程(駆動工程)
S4 クランププレート移動工程
S5 ブッシュ移動工程
S6 コレット拡径工程
S7 クランプ工程
S8 手動ロック工程
S9 穿孔加工工程
S10 アンクランプ工程
S11 手動ロック解除工程
S31 第1シリンダエア供給工程
S32 第1ピストン移動工程
S33 第2シリンダエア供給工程
S34 第2ピストン移動工程
M 主軸モータ
T ドリル(穿孔工具)
W 被加工物
Claims (7)
- 被加工物に穿孔加工を行う穿孔装置の加工軸に装着される穿孔工具を、治具プレートに形成された位置決め穴に対して位置決めするクランプ装置であって、
前記穿孔装置の先端部に前記加工軸に沿って進退自在に装着されるクランププレートと、
前記クランププレートを進退させるクランププレート駆動手段と、
前記穿孔工具を回転自在に支持するように前記クランププレートに配置され先端側が後端側よりも拡径されたテーパ部を有するブッシュと、
前記穿孔装置の先端部に固定され前記ブッシュのテーパ部に適合する後端側が先端側よりも縮径されたテーパ部を有して前記位置決め穴に嵌入されるコレットと、を備え、
前記クランププレート駆動手段により前記ブッシュを後退させ、当該ブッシュのテーパ部と前記コレットのテーパ部とを係合させることによって、前記穿孔工具を前記位置決め穴に位置決めすることを特徴とするクランプ装置。 - 前記クランププレート駆動手段は、第1ピストンと、この第1ピストンが進退可能に内設された第1シリンダとからなる第1ピストンシリンダ装置と、
第2ピストンと、この第2ピストンが進退可能に内設された第2シリンダとからなる第2ピストンシリンダ装置と、を備えたピストンシリンダ装置からなり、
前記第2ピストンシリンダ装置には、エア供給源から供給されるエアを第2シリンダ内に供給するエア供給流路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。 - 前記第1シリンダは、当該第1シリンダの一方のシリンダケース半体を形成する第1シリンダプレートと、
当該第1シリンダの他方のシリンダケース半体を形成する第2シリンダプレートと、
前記第1シリンダプレート及び前記第2シリンダプレートに内設された第1筒体と、から形成され、
前記第2シリンダは、当該第2シリンダの一方のシリンダケース半体を形成する前記第2シリンダプレートと、
当該第2シリンダの他方のシリンダケース半体を形成する第3シリンダプレートと、
前記第2シリンダプレート及び前記第3シリンダプレートに内設された第2筒体と、から形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクランプ装置。 - 前記クランププレート駆動手段は、前記クランププレートに一端部が連結された連結ロッドと、
前記連結ロッドの他端部に回動自在に連結されたカムレバーと、を備え、
前記カムレバーは、回動操作することにより、前記連結ロッド及び前記クランププレートを介在して、前記ブッシュを進退させることを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクランプ装置を用いて前記被加工物を保持する前記治具プレートをクランプするクランプ方法であって、
前記クランププレート駆動手段を進退駆動させる駆動工程と、
前記クランププレート駆動手段の進退駆動に連動して前記クランププレートを進退移動させるクランププレート移動工程と、
前記クランププレートの進退移動に連動して前記ブッシュを進退移動させるブッシュ移動工程と、
前記ブッシュの進退移動によって前記コレットを拡径させるコレット拡径工程と、
前記コレットを前記位置決め孔に嵌入させることで前記治具プレートをクランプするクランプ工程と、を含むことを特徴とするクランプ方法。 - 前記駆動工程は、エア供給源から供給されるエアを第1シリンダ内に送る第1シリンダエア供給工程と、
前記第1シリンダ内の第1ピストンを進退移動させる第1ピストン移動工程と、
前記エア供給源から供給されるエア、または、第1ピストンに送られたエアを第2シリンダ内に送る第2シリンダエア供給工程と、
前記第2シリンダ内の第2ピストンを移動させる第2ピストン移動工程と、を含むことを特徴とする請求項5に記載のクランプ方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のクランプ装置を用いて前記被加工物を保持する前記治具プレートをクランプして、前記被加工物を穿孔する穿孔方法であって、
前記クランププレート駆動手段を進退駆動させる駆動工程と、
前記クランププレート駆動手段の進退駆動に連動して前記クランププレートを進退移動させるクランププレート移動工程と、
前記クランププレートの進退移動に連動して前記ブッシュを進退移動させるブッシュ移動工程と、
前記ブッシュの進退移動によって前記コレットを拡径させるコレット拡径工程と、
前記コレットを前記位置決め孔に嵌入させることで前記治具プレートをクランプするクランプ工程と、
前記被加工物を加工する前記穿孔工具を把持手段に保持させて、前記把持手段を移動させて、回転させることにより前記被加工物を穿孔する穿孔加工工程と、を含むことを特徴とする穿孔方法。
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