JP2013001115A - 印刷機の回転シリンダ清掃用清掃装置 - Google Patents

Abstract

【課題】印刷機動作サイクルを中断させず、かつ廃材を発生させずに完全な清掃動作を行う清掃装置を提供する。
【解決手段】清掃されるシリンダ４上に清掃材をスプレーするノズル手段３へ清掃材を提供する供給装置からなり、清掃装置は、さらに使用された清掃材６を吸引する吸引手段５と、シリンダの全伸長により清掃動作を実施するため、シリンダ準線に沿ってノズル手段３を吸引手段５と移動させることができるガイド手段とからなる。
【選択図】図２

Description

本発明は印刷機の回転シリンダ清掃用清掃装置に関する。

知られるように、印刷機、例えばオフセット印刷機は、その各々が１つ以上の印刷シリンダを含む複数の印刷ユニットからなる。

特に、印刷回転機は、通常その各々が紙片の両面に印刷動作を行うゴム材料で覆われた２つの印刷シリンダを含む４つ以上の印刷ターレットからなる。

従って、前記従来の印刷回転機は、その各々が通常半時間の動作期間後に周期的に清掃されなければならない少なくとも８つのゴム被覆シリンダからなる。

現在、前記印刷シリンダは、清掃される各印刷シリンダへ適用される自動動作洗浄棒により清掃または洗浄される。

ゴム材被覆印刷シリンダを洗浄する従来の洗浄システムは、シリンダの回転移動中に印刷シリンダへ付着する印刷インクを除去できる、特別に設計された油性溶剤を使用する。

この種の従来の清掃または洗浄システムは、さらに付着する廃印刷インクを回転シリンダから除去するために、特別に設計された清掃布または繊維材料を使用する。

使用された溶剤および他の化学製品は、非常に厳重な廃棄規制に従い、廃棄されなければならない化学的汚染廃材を発生させる。

通常のオフセット印刷回転機は最高印刷速度４５，０００コピー/時で作動し、約２０秒を要するシリンダの清掃または洗浄は印刷３０分ごとに、最も望ましい条件では最大６０分ごとに行われなければならない。

従って、清掃または洗浄動作中に作られる印刷コピーも廃棄されなければならず、例えばその典型的動作サイクルを考慮すると、１秒間あたり１２の印刷シートが作られ、２０秒の清掃または洗浄期間におけるシートまたはコピーの数は約２５０枚になる。

清掃または洗浄動作による上記廃棄コピーは、さらに品質理由により廃棄されるさらに約４５０コピーを追加しなければならないため、清掃または洗浄動作時間には全部で約７００の廃棄コピーが発生する。

毎日行われる２４回の清掃または洗浄動作により、２４時間で約１６，８００の廃棄コピーが発生することになる。

もし、一日当たり４８回の洗浄動作が行われるならば、廃棄コピーは約３３，０００になる。

廃棄コピーのコストに、さらにシリンダ清掃用油性溶剤と、繊維品に関するコストを追加しなければならず、印刷シリンダ洗浄システムによる廃品廃棄に必要なコストも追加しなければならない。

この全コストは紙材重量とコイル高さ、溶剤物質に依存し常に非常に高いコストである。

従って、この発明の目標は、上記従来技術の欠点を克服するような印刷機回転シリンダ、特にオフセット印刷機シリンダの清掃用のこの種の清掃装置を提供することである。

上記目標の範囲内において、本発明の主目的は、印刷機動作サイクルを中断させず、かつ廃材を発生させずに完全な清掃動作を行うようなこの種の清掃装置を提供することである。

本発明のまた別の目的は、汚染の発生しない洗浄または清掃材や製品を使用するようなこの種の清掃装置を提供することである。

本発明のまた別の目的は、印刷シリンダの洗浄コストを大きく削減し、かつ容易に入手できる要素と材料から作られるようなこの種の清掃装置を提供することである。

本発明のまた別の目的は、その特別に設計された特徴により、動作において非常に信頼性があり、かつ安全なこの種の清掃装置を提供することである。

以降より明らかになるだろう上記目標と目的及びまた別の目的は、前記清掃装置が、清掃されるシリンダに前記清掃材をスプレーするノズル手段へ清掃材を提供する供給装置からなり、前記清掃装置が、さらに使用された清掃材の吸引用吸引手段と、前記シリンダの全伸長により清掃動作を実施するために、前記ノズル手段と吸引手段の移動が可能なガイド手段と、からなることを特徴とする、印刷回転シリンダ清掃用清掃装置により達成される。

供給装置により発生する極低温材は、極低温サンドブラスト動作を行うノズル手段へ供給される。

前記サンドブラスト動作により除去される材料は吸引手段により吸引される。

本発明のさらなる特徴と利点は、付属図面に表示するが限定しない例により図示される本発明の好適であるが排他的でない実施例の以下の開示からより明らかになるだろう。

オフセット印刷機に適用される回転シリンダ清掃用の発明清掃装置の斜視図である。 本発明による清掃装置に含まれる清掃ユニットの一部断面を含む側面図である。 一対のゴム被覆印刷シリンダに適用される一対の清掃ユニットを示す側面図である。 清掃装置の正面図である 発明装置全体の側面図である。 本発明によりシリンダ装置を含む４色印刷ユニットを示すまた別の斜視図である。

上記図面の参照番号に関して、参照番号１により概して表示される、本発明による印刷機の回転シリンダ清掃用清掃装置は、清掃される印刷シリンダ４上に前記清掃材をスプレーするノズル手段３へ清掃材を供給するホッパ/供給装置２からなる。

発明装置は、さらに清掃用に使用された材料６を吸引する吸引手段５からなる。

本発明によると、本装置はさらに前記ノズルを移動させることができるガイド手段と、前記シリンダの全伸長により清掃動作を実施するためのシリンダ準線に沿った吸引手段とからなる。

前記清掃材は、例えばＣＯ_２ペレットで構成される好ましくは極低温清掃材である。

特に、前記ホッパ又は供給装置２は、支持部７に関係する１つ以上のノズル要素３からなるノズル手段に結合される供給または搬送フレキシブルパイプ８を介したノズル手段を供給する。

前記支持部７は、この実施例では洗浄または清掃動作において発生する廃材６を吸引する真空回路に結合される吸引口５からなる吸引手段も支持する。

前記ホッパは極低温清掃プロセスを実施するための原料を載せるように設計され、前記材料は例えばＣＯ_２ペレットからなる。

前記ホッパ又は供給装置２において、好ましくは加圧条件下での極低温材は、シリンダ４の軸に平行な電動ガイド９上をスライドし、電動ガイド９に対して横移動を行うことで、その清掃のために前記シリンダ４へ向かって洗浄システムを移動させるような２つのリニアガイド１０上に搭載される、支持部７上に設置されるノズル３へ熱絶縁パイプアセンブリ８を通して搬送される。

前記リニアガイド１０は、その待機位置から洗浄位置へ少しの動きにより駆動され、そこで前記ノズル手段３は清掃されるシリンダ４の表面に向かって移動する。

本発明の開示された実施例は、一般に図６の参照番号１１により表示される複数の印刷ユニットからなるオフセット印刷ユニットのゴム被覆印刷シリンダ４清掃用清掃システムに関する。

この種の機械で、各印刷ユニット１１は、上に印刷される紙片１２の側に各々配置される２つのゴム被覆シリンダ４からなる。

各前記ゴム被覆シリンダ４は、インクローラ１３から印刷インクを受ける各プレートシリンダ１４に関係し、前記プレートシリンダ１４はインクローラ１３へさらに結合される。

前記プレートシリンダ１４は加湿ローラ１５へも結合される。

各前記清掃ユニットは、装置の清掃ユニット全てに対しては、単一ホッパ又は供給装置２により、又は各清掃ユニットに対しては個々の供給装置２により清掃材が供給され、所要条件とそれに基づく印刷機に応じて、本発明による清掃装置は取り付けられなくてはならない。

本発明による好適な清掃材は、上記開示された供給システムにより、回転印刷シリンダの表面全体へ向けたＣＯ_２と圧縮空気の混合ガスである。

このように、熱ショック効果により汚損材は粉末に変換され、吸引手段は乾燥したインク粒子を全て除去し、除去粒子をフィルタへ搬送する。

例えばＣＯ_２を-８０°Ｃの温度で使用して、印刷シリンダのゴム被覆の清掃は完全に実施され、インクは粉末に変換される。

この動作は動作中の印刷機で実施され、廃印刷シートやコピーは発生しない。

例えば固体状ＣＯ_２のガスの供給は、自動的に実施され、他の目的に使用される既存のガス供給システムによっても実施される。

上で開示した装置は、シリンダを完全に清掃するため洗浄システムをシリンダ方向へ移動させるため、電動ガイドに対して横移動を実施する２つのリニアガイド上に搭載され、シリンダ軸に平行な電動ガイドにより、清掃されるシリンダの表面全体への分布の実施を可能にする。

リニアガイドはその待機位置からその洗浄または清掃位置への少しの移動を実施する。

本発明は、意図した目標と目的を十分に達成することが見られる。

事実、本発明は廃棄材を発生させず、十分自動化され信頼される方法で、ゴム被覆シリンダまたは他の如何なるタイプのシリンダも完全に清掃するような清掃装置を提供してきた。

発明装置は、たとえ例として圧縮ＣＯ_２ペレットが指示されていたとしても、異なる清掃材でも動作する。

ＣＯ_２温度は−３００°Ｃ〜０°Ｃで変動する。

ＣＯ_２ペレット粒子寸法は如何なる所望値でもよい。

印刷機の各動作ターレットに適用される洗浄ユニットの数は、１ユニットから数ユニットの間で変動する。

本発明による装置は、従来の洗浄システムによるシリンダ洗浄時間、白紙、溶剤物質、廃棄される廃材、に関係するコストを十分除去することが可能である。

本発明装置は、さらに印刷機が動作中及び印刷動作の終りまでの間で、原料または白紙、溶剤を廃棄することなく、かつ特別な廃棄物質を発生させることなく、動作コストを大きく削減する一方、環境安全と健康の要件に合致しながら、印刷シリンダを清掃することを可能にする。

本発明の実施において、使用された材料及びその寸法と形状は要件に応じて何でも可能である。

1：清掃装置
2：ホッパ/供給装置
3：ノズル手段
4：印刷シリンダ
5：吸引手段
6：廃材
7：支持台
8：フレキシブルパイプ
9：電動ガイド
10：リニアガイド
11：印刷ユニット
12：紙片
13、15：インクローラ
14：プレートシリンダ

Claims (10)

1. 印刷機の回転シリンダ清掃用清掃装置であって、前記清掃装置は、清掃されるシリンダ上に清掃材をスプレーするノズル手段へ前記清掃材を提供する供給装置からなり、前記清掃装置は、さらに使用される清掃材を吸引する吸引手段と、前記シリンダの全伸長によりシリンダ清掃動作を実施するために、シリンダ準線に沿って前記ノズル手段と吸引手段を移動させるガイド手段とからなることを特徴とする清掃装置。
2. 前記清掃材は極低温材であることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 前記清掃材は前記回転駆動される印刷シリンダの全表面に噴射されるＣＯ_２と圧縮空気の混合ガスであることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
4. 前記供給装置は前記ノズル手段へ結合されるフレキシブル供給ホースを介したノズル手段を提供し、前記ノズル手段は支持台に関連する１つ以上のノズル要素からなり、前記支持台は前記吸引手段も支持し、前記吸引手段は洗浄または清掃動作により発生する廃材を吸引する真空回路へ結合される吸引口からなることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
5. 前記供給装置は、前記供給装置内で加圧下で極低温プロセスを実施するための、絶縁パイプを通して前記ノズル手段へ搬送される清掃材原料を中に貯蔵する原料ホッパーからなることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
6. 前記支持台は、清掃される前記シリンダ軸に平行な電動ガイド上をスライド駆動され、前記電動ガイドに対して横移動を実施することにより、前記シリンダを清掃するために前記シリンダに向かって前記洗浄システムを移動させるような２つのリニアガイド上に取り付けられ、前記リニアガイドはその待機位置から洗浄位置へわずかな移動で駆動され、ここで前記ノズル手段は清掃される前記シリンダの表面に向かって移動することを特徴とする、請求項４に記載の装置。
7. 前記装置は複数の印刷ユニットからなるオフセット印刷機のゴム被覆シリンダに適用され、前記各印刷ユニットは印刷される紙片の各面に配置される２つのゴム被覆シリンダからなり、前記各ゴム被覆シリンダはインクローラから印刷インクを受ける各プレートシリンダに関連し、前記プレートシリンダはさらに加湿ローラへ結合されることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
8. 前記各清掃ユニットは前記装置の全清掃ユニットへ供給する単一供給装置、又は前記各清掃ユニット用の供給装置により供給されることを特徴とする、請求項７に記載の装置。
9. 前記清掃材は、高圧でかつ温度−３００°Ｃ〜０°ＣのＣＯ_２ペレットからなることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
10. 前記清掃材は、高圧でかつ温度約−８０°ＣのＣＯ_２ペレットからなることを特徴とする、請求項１に記載の装置。