JP2013000869A - 回転工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】バネクラッチ機構を不要化し、部品点数を削減して組み立て作業を簡易化すると共に、本体先端部の幅寸法を短縮してコンパクト化可能な回転工具を提供すること。
【解決手段】モータケース1と、操作部ケース2と、ギヤケース3とを備え、インパクト機構11は、アンビル軸12と、ハンマーフレーム20と、ハンマー21、22とを有しており、アンビル軸12とハンマーフレーム20とをギヤケース3内に軸方向に不動状態に支持させ、ギヤケース3内に中継軸10をアンビル軸12と平行に支持させ、中継軸10とエアモータ4との軸線を直交配置し、エアモータ4のロータ軸と中継軸10とを傘歯車13、15で連結し、中継軸10とハンマーフレーム20とを平歯車16、25で連結し、ハンマー21、22を、アンビル軸12の軸方向へ不動に配置すると共に、ハンマーフレーム20の外周面に入力平歯車25を直接形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、エアモータによりインパクト機構を介してアンビル軸に回転方向への打撃力を間欠的に加えながら回転トルクを伝達させてねじ締めや弛めを行うために用いられる回転工具に関するものである。
従来、エアモータのロータ軸線とインパクト機構のハンマー部軸線とを同一軸線上に直列式に配置し、インパクト機構の出力軸となるアンビル軸の先端に工具取付軸を直交配置して、その間を傘歯車で連結した回転工具が知られていたが、この方式は、部品点数が多くなる上、エアモータとインパクト機構との軸線が直列配置されているため、これらの軸方向寸法が長くなり、狭い箇所での締付作業を困難にしていた。これを改良するものとして、エアモータのロータ軸と、アンビル軸とを本体に並列に配置したものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
また、エアモータの代わりに、電動モータを使用し、この電動モータを収容する本体胴体部と駆動軸を収容する駆動胴体部とを屈曲配置してアングル状に形成した回転工具も公知である(例えば、特許文献2参照)。
実開昭54−169899号公報 特許第3372397号公報
前記特許文献1のものは、従来の直列配置方式のものよりも直列方向の軸方向寸法及び部品点数を削減できるが、エアモータのロータ軸の軸端に、出力平歯車を取り付けなければならないため、本体先端部における幅寸法(ロータ軸方向寸法)が大きくなり、狭い箇所での締付作業を行うことに支障が生じていた。
また、前記特許文献2のものは、電動モータの出力軸とアンビル軸とを直交配置しているが、この場合でも、アンビル軸上にインパクト機構とバネクラッチ機構とを併設しているため、本体先端部における幅寸法(アンビル軸の軸方向寸法)が大きくなり、狭い箇所での締付作業を行うことに支障が生じていた。
即ち、特許文献2のバネクラッチ機構は、ハンマーを駆動軸上でアンビルから離隔させるためのスライド寸法及びバネの設置寸法分だけ軸方向寸法が長くなる欠点があった。
さらに、特許文献2は、アンビルとは別体の駆動軸を用いる必要があり、しかも、この駆動軸上に入力平歯車をハンマーとは別体で設置する必要があり、その上、駆動軸の外周面に回転方向へ傾斜するカム溝を形成し、このカム溝の形成部分にハンマーをスライド自在に嵌合し、このハンマーの内周面と前記カム溝との間に球体を係合させ、前記入力平歯車とハンマーとの間にバネを設置する必要があるため、部品点数が多くなり、組み立て作業が繁雑化するという問題点があった。
また、特許文献2の電動モータは、エアモータに比べて出力トルクが低いため、電動モータと駆動軸との間に減速機構を介在させて回転トルクの増加を図ることが必要となり、この点においても、本体先端部の幅寸法の短縮化を妨げていた。
本発明は、従来の回転工具の上記問題点に鑑みて、開発されたもので、その目的とするところは、バネクラッチ機構を不要化し、部品点数を削減して組み立て作業を簡易化すると共に、本体先端部の幅寸法を短縮してコンパクト化することができる回転工具を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明は、内部にエアモータを回転自在に収納したモータケースと、前記エアモータへのエア導入路、エア排出路、エア供給方向切替バルブ、始動弁及び始動レバーを備えて前記モータケースの後端側に連結された操作部ケースと、前記エ
アモータから中継軸を経由してアンビル軸に回転方向の打撃力を間欠的に与えながら回転トルクを伝達するインパクト機構を内部に収納し前記モータケースの前端側に連結されたギヤケースとを備え、
前記インパクト機構は、先端側にソケット部を連結可能とされ、後半部分の外周面にアンビル凸部を有するアンビル軸と、このアンビル軸の後半部分を回転自在で軸方向には不動状態に支持するハンマーフレームと、このハンマーフレーム内における前記アンビル軸のアンビル凸部に対して回転方向の打撃力を間欠的に付与するために前記ハンマーフレーム内にハンマーフレームと一体的に回転するように連結配置されたハンマーとを有しており、
前記アンビル軸の前端側を前記ハンマーフレームの前端側から突出させて、前記アンビル軸の前端側と前記ハンマーフレームの後端側とを前記ギヤケース内に回転自在で軸方向に不動状態に支持させ、
前記ギヤケース内に前記中継軸を前記アンビル軸と軸線を平行にして回転自在に支持させ、前記中継軸に対して前記エアモータのロータ軸線を直交させて配置し、前記エアモータのロータ軸と前記中継軸とを傘歯車で連結し、前記中継軸と前記ハンマーフレームとを平歯車で連結してなり、
前記ハンマーを、前記ハンマーフレーム内に、アンビル軸の軸方向へ不動状態に連結配置すると共に、前記中継軸からハンマーフレームに回転トルクを伝達するためのハンマーフレーム側の平歯車を、ハンマーフレームの外周面に直接形成したことを特徴としている。
この構成によれば、エアモータのロータ軸とアンビル軸とを直交配置していることと、インパクト機構のハンマーをアンビル軸に対して軸方向にスライド移動させる必要がなく、バネも不要とすることができ、これによって、本体先端部における幅寸法(インパクト機構のアンビル軸方向の寸法)を短縮してコンパクト化が可能となり、部品点数も削減できて組み立て作業を簡易化することができる。また、ハンマーフレームの外周面に平歯車を直接形成したことによって、該平歯車をハンマーフレームと別体で設けた場合に比較して、少なくとも、平歯車の分だけ軸方向寸法を短縮することができると共に、ハンマーフレームと平歯車とを繋ぐ軸を別に設けなくてもよいため、部品点数を削減することもできる。
前記ギヤケースは、前記中継軸及びアンビル軸の軸方向一端側において開口端を備えており、この開口端から前記中継軸とアンビル軸及びハンマーを組み込んだハンマーフレームとが軸方向へ挿脱可能とされ、該開口端には、ギヤケースカバーが着脱可能に取り付けられ、前記中継軸の傘歯車は、前記ギヤケースカバーと反対側における中継軸上に設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、傘歯車による回転トルクの伝達時における中継軸上の傘歯車に作用する中継軸の軸方向へのスラスト分力をギヤケースカバー側とは反対側のギヤケース本体側に広く分散させて安定した状態で支持させることができる。
前記中継軸の平歯車は、該中継軸の軸方向の一端に直接形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、部品点数の削減を図ることができる。
本発明によれば、バネクラッチ機構を不要化し、部品点数を削減して組み立て作業を簡易化すると共に、本体先端部の幅寸法(インパクト機構部の軸方向寸法)を短縮してコンパクト化することができ、狭い箇所に好適に適用できる回転工具を提供することができる。
本発明に係る回転工具の縦断側面図である。 本発明に係る回転工具のインパクト機構部の横断平面図である。 本発明に係る回転工具のインパクト機構部の分解斜視図である。
以下、本発明に係る回転工具の実施形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る回転工具は、図1に示すように、モータケース1と、操作部ケース2と、ギヤケース3とを備えている。
モータケース1には、エアモータ4を回転自在に収納している。エアモータ4は、シリンダ4aとシリンダ4aの前後両端に取付られた端板4b、4cとで形成される円柱形空間4d内にロータ4eが収容され、このロータ4eは、前後両端に突出するロータ軸4f、4gを端板4b、4cに軸受4h、4iを介して支持させることによりシリンダ4a内に回転自在に組み込まれた構造からなっている。このエアモータ4は、シリンダ4a及び端板4b、4c部分がモータケース1内に回り止めピン4jにより回転を拘束して収納されている。
エアモータ4のロータ4eは、外周面に複数枚の羽根板4kが周方向等間隔で放射状に形成されており、この羽根板4kがシリンダ4aの円柱形空間4d内で回転可能に収納されている。シリンダ4aには、正転用と逆転用の吸気口(図示省略)と正逆転共通の排気口4nとが形成されている。モータケース1には、正転用と逆転用の吸気口(図示省略)にエア供給方向切替バルブ5を介して切替連通するエア通路(図示省略)と排気口4nに連通するエア通路1aとが形成されている。
エアモータ4を収納したモータケース1の後端側(図1の紙面右側)には操作部ケース2が連結されている。この操作部ケース2内には、図1に示すように、前記エアモータ4へのエア導入路2a、エア排出路2b、エア供給方向切替バルブ5、始動弁6、始動レバー7、エア供給量調節バルブ8及び消音器9を備えている。
エア導入路2aとエア排出路2bとは、図1に示すように、エア導入路2aを上側とし、エア排出路2bを下側として操作部ケース2内に前後方向に平行状に形成されている。
エア導入路2aの入口は、操作部ケース2の後端に向けて開口形成されており、この開口部には、エアホース接続用口金2cが取り付けられている。エア導入路2aには、エア供給量調節バルブ8とエア供給方向切替バルブ5と始動弁6とが上流側から順に設置されている。
エア供給量調節バルブ8は、エア導入路2aの途中を遮断するように横方向(図1の紙面を貫通する方向)から操作部ケース2内に挿入固定された外筒8aと、この外筒8a内に回動自在に挿入された内筒8bとを備えている。外筒8aには、エア出口8cが横向きに開口形成され、また、軸方向一端にエア入口8dが形成されている。内筒8bには、外筒8aのエア出口8cに対応する位置に、開口面積が異なる複数のエア出口8eが周方向等配位置(図1では、90度間隔で4個設けた場合を例示している。)に設けられており、軸方向一端が外筒8aのエア入口8dに連通せしめられている。このエア供給量調節バルブ8は、内筒8bを操作部ケース2の外部からツマミ(図示省略)を介して回動操作することにより、開口面積が異なる複数のエア出口8eの一つを通して、外筒8aのエア入口8dからエア出口8cに向かうエア供給量(流量)を調節することができる。
エア供給方向切替バルブ5は、エア導入路2aとエア排出路2bとの途中を遮断するように横方向(図1の紙面の上下方向の上部から下方に向けて)から操作部ケース2内に挿入固定された外筒5aと、この外筒5a内に回動自在に挿入された内筒5bとを備えている。外筒5aには、エア導入路2aに連通する開口5cと、エア排出路2bに連通する開口5dが形成されている。内筒5bには、エア導入路2aに連通する連通路5eと、エアモータ4の吸気口(図示省略)に連通する連通口5hと、エア排出路2bに連通する連通路5e’が形成されている。エアは、エア導入路2aから外筒5aの開口5c、内筒5bの連通路5e、始動弁6,内筒5b内の連通口5hを経てエアモータ4の吸気口に供給され、また、エアモータ4からの排気は、排気口4nから外筒5aの開口5d、内筒5bの連通路5e’を経てえあ排出路2bから消音器9を通って外部に排出される。この内筒5bには、図1に示すように、操作部ケース2の外部から切替操作可能とするために切替レバー5fが設けられている。このエア供給方向切替バルブ5は、操作部ケース2内において、エア導入路2aからエアモータ4に供給するエアの供給方向及びエア排出路2bへのエアの排出方向を切り替えるものである。切替レバー5fは、操作部ケース2の上部側に
設置された位置決め手段5gにより、正転と逆転との2位置に位置決め保持可能とされている。
始動弁6は、エア供給方向切替バルブ5の内筒5b内に設置されている。この始動弁6は、エア供給方向切替バルブ5内のエア供給側通路の途中に設置され、該通路を弁バネ(図示省略)によって、常時、閉鎖するボールタイプの逆止弁であって、始動レバー7を図1において上方へ押圧操作することにより、前記弁バネに抗してプッシュロッド7aを介して上方に押し戻されて弁座から離れて前記通路を開放する構成とされている。なお、始動レバー7は、操作部ケース2の下部にその一端を枢軸7bを介して上下方向に回動可能に枢着されている。
この始動レバー7を押圧操作して始動弁6を開放することにより、エアモータ4にエアが供給されてロータ4eが回転する。この回転方向は、エア供給方向切替バルブ5によって正逆の回転方向の切替が行われる。また、ロータ4eの回転数は、エア供給量調節バルブ8によって調節される。エア排出路2bの出口には、消音器9が接続されている。
モータケース1の前端側(図1の紙面左側)には、ギヤケース3が連結されている。このギヤケース3には、中継軸10とインパクト機構11のアンビル軸12とが軸線を平行にして回転自在に支持されている。中継軸10は、その軸線を前記エアモータ4のロータ軸4f、4gの軸線と直交させてギヤケース3内に配置されている。エアモータ4のロータ軸4fの前端(図1の紙面左側)には出力傘歯車13がスプライン嵌合等によって一体的に回転するように装着されている。この出力歯車13は、軸受14を介してギヤケース3に回転自在に支持されている。
この出力傘歯車13に噛合する入力傘歯車15が中継軸10の一端(図1の紙面下側)にスプライン嵌合等によって一体的に回転するように装着されている。これらの出力傘歯車13と入力傘歯車15の歯数比は、1:1のギヤ比とされている。
中継軸10は、他端側(図1の紙面上側)の外周面に出力平歯車16が直接一体に形成されている。この中継軸10は、一端側の入力傘歯車15が軸受17を介してギヤケース3に回転自在に支持されており、他端側においては、出力平歯車16がその内周面において軸受18を介してギヤケースカバー19に回転自在に支持されている。
インパクト機構11は、図1〜図3に示すように、アンビル軸12と、ハンマーフレーム20と、ハンマー21、22とを備えている。アンビル軸12は、先端側(図1の紙面下側)にソケット部(図示省略)を連結可能とされ、後半部分の外周面にアンビル凸部12a、12bを有する。ハンマーフレーム20は、アンビル軸12の後半部分を回転自在で軸方向には不動状態に支持する。ハンマー21、22は、ハンマーフレーム20内におけるアンビル軸12のアンビル凸部12a、12bに対して回転方向の打撃力を間欠的に付与するためにハンマーフレーム20内にハンマーフレーム20と一体的に回転するように連結配置されている。
上記インパクト機構11は、先端側では、アンビル軸12の先端側をハンマーフレーム20の先端側から突出させて、軸受ブッシュ23を介してギヤケース3に回転自在に支持させており、また、後端側では、ハンマーフレーム20の後端側内面を軸受24を介してギヤケースカバー19に回転自在で軸方向に不動状態に支持させている。
ハンマーフレーム20には、中継軸10の出力平歯車16と噛合する入力平歯車25がハンマーフレーム20の外周面に直接形成してある。これらの出力平歯車16と入力平歯車25との歯数比は、約1:1とされている。ハンマー21、22は、ハンマーフレーム20内に、アンビル軸12の軸方向へ不動状態に連結配置している。
ギヤケース3は、図1に示すように、中継軸10及びアンビル軸12の軸方向一端側(図1の紙面上側)において開口端3aを備えており、この開口端3aから中継軸10とアンビル軸12及びハンマー21、22を組み込んだハンマーフレーム20とが軸方向へ挿脱可能とされ、該開口端3aには、ギヤケースカバー19がビス(図示省略)などによって着脱可能に取り付けられ、中継軸10の入力傘歯車15は、ギヤケースカバー19と反対側(ギヤケース3側)における中継軸10上に設けられている。
ハンマー21、22は、図2、図3に示すように、リング形状(完全な円形ではなく、
上下をカットして上下方向寸法を短くしてある)とされ、アンビル軸12のアンビル凸部12a、12bに回転方向の打撃力を与える打撃用凸部21a、21b、22a、22bがリング形状の内周面の2箇所に設けられており、該2箇所の打撃用凸部21a、21b、22a、22bは、アンビル軸12の軸心周りでハンマー21、22の回転方向の対称位置に形成されている。
上記ハンマー21、22は、アンビル軸12の軸方向に2個配置され、それぞれのハンマー21、22に対応してアンビル凸部12a、12bがアンビル軸12上に設けられている。これら2個のハンマー21、22の打撃用凸部21a、21b、22a、22bは、互いに180度の位相差を設定(図3において、互いに上下逆向きに設定)して前記ハンマーフレーム20に連結配置されている。
上記2個のハンマー21、22に対するアンビル軸12のアンビル凸部12a、12bは、図2に示すように、アンビル軸12の回転方向に180度の位相角を設定して配置されている。
上記ハンマー21、22は、図2に示すように、ハンマーフレーム20に対して、アンビル軸12の軸心から偏心した位置に設けられた支点軸26を中心として所定角度範囲内で揺動可能に連結配置されている。なお、2個のハンマー21、22は、図2、図3において、互いに上下反対向きにして支点軸26に枢着支持されており、そのために、支点軸26は、ハンマーフレーム20の上下にアンビル軸12と平行に設けられている。そして、第1のハンマー21が上側の支点軸26に枢着支持されているとすると、第2のハンマー22は下側の支点軸26に枢着支持されている。その際、第1のハンマー21は、下側の支点軸26に対しては、上側の支点軸26を中心として所定角度範囲(例えば、30度程度)内で揺動可能とするための逃がし溝21cが外周面に形成されている。同様な逃がし溝22cが第2のハンマー22にも形成されており、この第2のハンマー22は、下側の支点軸26に枢着支持され、上側の支点軸26に対して、前記逃がし溝22cが対応せしめられている。
なお、ハンマーフレーム20は、図2、図3に示すように、軸方向の途中が横方向両側に開口した窓部20a、20bを有し、この窓部20a、20bからハンマー21、22がハンマーフレーム20内に挿入される。アンビル軸12は、ハンマーフレーム20の軸方向先端側の軸受孔20cから挿脱可能とされている。
本発明のインパクト機構11は、2個のハンマー21、22をハンマーフレーム20の窓部20a、20bから挿入して支点軸26、26で止めておき、その上で、アンビル軸12を軸受孔20cから挿入し、この状態でギヤケース3に予め圧入してある軸受ブッシュ23にアンビル軸12の先端を挿入してギヤケース3に組み込むことにより、組み立てられる。そして、中継軸10をギヤケース3に組み込み挿入し、この状態で、ギヤケース3をモータケース1に連結し、最後にギヤケースカバー19を被せて閉鎖して組み立てが完成される。
本発明に係る回転工具の実施形態は、以上の構成からなり、次に、その作用効果を説明する。操作部ケース2のエアホース接続用口金2cにエア供給源からのエアホースを接続して始動レバー7を押圧操作することにより、エアがエア供給量調節バルブ8、エア供給方向切替バルブ5,始動弁6を経由してエアモータ4にエアが供給される。これにより、エアモータ4が回転し、出力傘歯車13から入力傘歯車15、中継軸10、出力平歯車16、入力平歯車25を経由してハンマーフレーム20が回転する。これにより、ハンマー21、22が回転して打撃用凸部21a、21b、22a、22bの一方がアンビル軸12のアンビル凸部12a、12bを回転方向から打撃しながら回転トルクを伝達する。これにより、アンビル軸12は、回転方向の打撃力を間欠的に受けながら回転トルクが伝達され、このアンビル軸12の先端側に連結されるソケット部を介してねじに締付力又は解除力が伝えられる。正転と逆転の切替は、エア供給方向切替バルブ5によって切替設定される。また、エアモータ4の回転速度は、エア供給量調節バルブ8の調節によって行われる。
本発明の実施形態の構成によれば、インパクト機構11のハンマー21、22をアンビ
ル軸12に対して軸方向にスライド移動させる必要がなく、バネも不要とすることができ、これによって、インパクト機構11のアンビル軸方向の寸法を短縮してコンパクト化が可能となり、部品点数も削減できて組み立て作業を簡易化することができる。また、ハンマーフレーム20の外周面に入力平歯車25を直接形成したことによって、該入力平歯車25をハンマーフレーム20と別体で設けた場合に比較して、少なくとも、該入力平歯車25の分だけ軸方向寸法を短縮することができると共に、ハンマーフレーム20と入力平歯車25とを繋ぐ軸を別に設けなくてもよいため、部品点数を削減することもできる。
また、ギヤケース3は、中継軸10及びアンビル軸12の軸方向一端側において開口端3aを備えており、この開口端3aから中継軸10とアンビル軸12及びハンマー21、22を組み込んだハンマーフレーム20とが軸方向へ挿脱可能とされ、該開口端3aには、ギヤケースカバー19が着脱可能に取り付けられ、中継軸10の入力傘歯車15は、ギヤケースカバー19と反対側における中継軸10上に設けられているために、この入力傘歯車15による回転トルクの伝達時における中継軸10上の入力傘歯車15に作用する中継軸10の軸方向へのスラスト分力をギヤケースカバー19側とは反対側のギヤケース3の本体側に広く分散させて安定した状態で支持させることができる。
また、ハンマー21、22は、リング形状とされ、アンビル軸12のアンビル凸部12a、12bに回転方向の打撃力を与える打撃用凸部21a、21b、22a、22bが前記リング形状の内周面の2箇所に設けられており、該2箇所の打撃用凸部21a、21b、22a、22bは、アンビル軸12の軸心周りでハンマー21、22の回転方向の対称位置に形成されているため、エアモータ4の正逆回転によって、ハンマー21、22により、アンビル軸12に正逆の両方の回転方向に打撃力を間欠的に付与させることができる。
また、ハンマー21、22は、アンビル軸12の軸方向に2個配置され、それぞれのハンマー21、22に対応してアンビル凸部12a、12bがアンビル軸12上に設けられ、かつ、該2個のハンマー21、22の打撃用凸部21a、21b、22a、22bが互いに180度の位相差を設定してハンマーフレーム20に連結配置されていると共に、該2個のハンマー21、22に対するアンビル軸12のアンビル凸部12a、12bは、アンビル軸12の回転方向に180度の位相角を設定して配置されているため、2個のハンマー21、22により、アンビル軸12のアンビル凸部12a、12bに、回転方向に180度対称な位置から同一回転方向の打撃力を加えさせることができ、軸方向のバランスを保持させることができて軸受部の偏摩耗を防止することができる。
また、ハンマー21、22は、ハンマーフレーム20に対して、アンビル軸12の軸心から偏心した位置に設けられた支点軸26、26を中心として所定角度範囲内で揺動可能に連結配置されているため、ハンマー21、22でアンビル軸12に回転方向の打撃力を加えた際、ハンマーフレーム20に対してハンマー21、22を支点軸26、26を中心として反打撃方向に逃がすことができ、ギヤケース3への衝撃を吸収緩和させることができる。
また、中継軸10の出力平歯車16は、中継軸10の軸方向の一端に直接形成されていることによって、部品点数の削減を図ることができる。
なお、ギヤケース3内のエアー抜きは、ギヤケース3に形成したエアー抜き孔27からモータケース1のエア通路1aを経て外部に排出するように構成されている。
本発明の実施形態は、以上からなるが、本発明は、この実施形態にのみ制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において自由に変更して実施することができる。例えば、ハンマーは、1個だけでもよい。その場合、アンビル軸12上に設けるアンビル凸部も1つでよい。
本発明は、アングル型のインパクトレンチに適用して好適であるが、同様な回転工具全般に適用することができる。
1 モータケース
1a エア通路
2 操作部ケース
2a エア導入路
2b エア排出路
3 ギヤケース
4 エアモータ
5 エア供給方向切替バルブ
6 始動弁
7 始動レバー
8 エア供給量調節バルブ
9 消音器
10 中継軸
11 インパクト機構
12 アンビル軸
13 出力傘歯車
15 入力傘歯車
16 出力平歯車
19 ギヤケースカバー
20 ハンマーフレーム
21、22 ハンマー
25 入力平歯車
26 支点軸

Claims (3)

  1. 内部にエアモータを回転自在に収納したモータケースと、前記エアモータへのエア導入路、エア排出路、エア供給方向切替バルブ、始動弁及び始動レバーを備えて前記モータケースの後端側に連結された操作部ケースと、前記エアモータから中継軸を経由してアンビル軸に回転方向の打撃力を間欠的に与えながら回転トルクを伝達するインパクト機構を内部に収納し前記モータケースの前端側に連結されたギヤケースとを備え、
    前記インパクト機構は、先端側にソケット部を連結可能とされ、後半部分の外周面にアンビル凸部を有するアンビル軸と、このアンビル軸の後半部分を回転自在で軸方向には不動状態に支持するハンマーフレームと、このハンマーフレーム内における前記アンビル軸のアンビル凸部に対して回転方向の打撃力を間欠的に付与するために前記ハンマーフレーム内にハンマーフレームと一体的に回転するように連結配置されたハンマーとを有しており、
    前記アンビル軸の前端側を前記ハンマーフレームの前端側から突出させて、前記アンビル軸の前端側と前記ハンマーフレームの後端側とを前記ギヤケース内に回転自在で軸方向に不動状態に支持させ、
    前記ギヤケース内に前記中継軸を前記アンビル軸と軸線を平行にして回転自在に支持させ、前記中継軸に対して前記エアモータのロータ軸線を直交させて配置し、前記エアモータのロータ軸と前記中継軸とを傘歯車で連結し、前記中継軸と前記ハンマーフレームとを平歯車で連結してなり、
    前記ハンマーを、前記ハンマーフレーム内に、アンビル軸の軸方向へ不動状態に連結配置すると共に、前記中継軸からハンマーフレームに回転トルクを伝達するためのハンマーフレーム側の平歯車を、ハンマーフレームの外周面に直接形成したことを特徴とする回転工具。
  2. 前記ギヤケースは、前記中継軸及びアンビル軸の軸方向一端側において開口端を備えており、この開口端から前記中継軸とアンビル軸及びハンマーを組み込んだハンマーフレームとが軸方向へ挿脱可能とされ、該開口端には、ギヤケースカバーが着脱可能に取り付けられ、前記中継軸の傘歯車は、前記ギヤケースカバーと反対側における中継軸上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。
  3. 前記中継軸の平歯車は、該中継軸の軸方向の一端に直接形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転工具。
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