JP2013000541A - 靴底およびそれを用いた靴 - Google Patents

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Abstract

【課題】底面の溝により排水性を向上させた靴底を提供する。
【解決手段】アウトソール22の底面に溝30を備えた靴底において、上記溝を、アウトソールの底面の踵部29の後端中央縁部と、踵部29の前端中央縁部より内側の縁部とを連通する後側主溝32、および、踏付け部27の後端中央縁部より内側の縁部と、爪先部26の前端中央縁部とを連通し、内方に膨らむように全体的に湾曲した前側主溝33を有するものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、底面の溝により排水性を向上させた靴底およびそれを用いた靴に関する。
降雨、降雪などにより水に濡れた歩行面(路面、地面等)が滑りやすいのは、水に濡れた歩行面を移動する歩行時に、靴底の底面と歩行面との間に水が介在するからであり、この水を靴底の底面より速やかに排出することによって滑りを抑制することができる。
一方、従来、油や油分を含有する液体が付着した平滑な床面での作業用防滑靴底として、特許文献1のものが提案されている。特許文献1の防滑靴底は、油または油分を含有する液体が付着した平滑な床面と靴底接地面との固体界面で、荷重による圧力下にある流体が介在し、靴底に介在する流体を靴底外へ排出するために靴底接地部の外周に流体を密閉する周壁が無く、縦横の溝を有するブロック意匠パターンを有するものである(特許請求の範囲、図1参照)。
特開2004−267407号公報
前述した特許文献1の靴底は、ブロック意匠パターンの縦横の溝により、靴底に介在する流体を靴底外へ排出するものであり、これにより底面の溝による流体の排出性を向上させて防滑性を高めたものである。
これに対し、靴底の溝による流体の排出性のさらなる向上のために、歩行時等に靴底が歩行面から離れるときの靴底の溝における流体の流動性を高めることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、歩行時等に靴底が歩行面から離れるときの靴底の溝における流体の流動性を高め、靴底の溝による排水性をさらに向上させることにより、滑り抑制効果を高めた靴底およびそれを用いた靴を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、請求項1に記載の本発明の靴底の特徴は、歩行面と接触するアウトソールの底面に溝を備えた靴底であって、前記溝は、アウトソールの底面の踵部後端中央縁部と、踵部前端中央縁部より内側の縁部とを連通する後側主溝、および、踏付け部後端中央縁部より内側の縁部と、爪先部前端中央縁部とを連通し、内方に膨らむように全体的に湾曲した前側主溝を有する点にある。そして、このような構成を採用したことにより、歩行時において底面に踵部から爪先部に向かって順次加わる圧力と接触部分の移動により、底面と歩行面との間に介在する水を後側主溝および前側主溝に流入させるとともに、後側主溝および前側主溝に流入した水を、後側主溝の後側から前側および前側主溝の後側から前側に向かって速やかに流動させて、後側主溝および前側主溝の前端から速やかに排水することができる。この場合、本発明では、後側主溝が、アウトソールの底面の踵部後端中央縁部と、踵部前端中央縁部より内側の縁部とを連通しているため、歩行時に足の踏付け部で歩行面を蹴り出し、靴底の踵部が歩行面から大きく離れたときの後側主溝における水の流動性が向上するため、後側主溝の前端から水が良好に排出される。また、前側主溝が、踏付け部後端中央縁部より内側の縁部と、爪先部前端中央縁部とを連通し、内方に膨らむように全体的に湾曲しているので、歩行時に足の爪先部で歩行面を蹴り出し、靴底の踏付け部が歩行面から大きく離れたときの前側主溝における水の流動性が向上するため、前側主溝の前端から水が良好に排出される。その結果、本発明では、溝による排水性を向上させることができる。
請求項2に記載の本発明の靴底の特徴は、請求項1において、アウトソールの底面の土踏まず部には、前記溝が設けられていない点にある。そして、このような構成を採用したことにより、後側主溝の前端および前側主溝の後端が土踏まず部に開口した状態となるので、後側主溝の前端からの水の流出がスムースに行われ、溝による排水性をさらに向上させることができる。
請求項3に記載の本発明の靴底の特徴は、請求項1または2において、アウトソールの底面の前記後側主溝ならびに前記前側主溝より内側部分および外側部分をそれぞれ複数のブロックに分割する複数の枝溝を有し、前記枝溝のそれぞれは、一端が前記後側主溝または前記前側主溝に直接もしくは間接的に連通し、他端が前記底面の内側縁部または外側縁部に直接もしくは間接的に連通している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、複数の枝溝は、排水路を多くすることができる。また、歩行時に底面のブロックと歩行面との間に介在する水を枝溝に速やかに流入させて、後側主溝や前側主溝に流入させたり、底面の内側縁部または外側縁部を介して外部に速やかに排水させたりすることができる。また、後側主溝や前側主溝を後側から前側に向かって流動する水の少なくとも一部を内側縁部あるいは外側縁部を介して外部に排水できる。すなわち、水の少なくとも一部の排水路を短くすることができる。
請求項4に記載の本発明の靴底の特徴は、請求項3において、 前記枝溝のそれぞれは、その長手方向に対して直交する溝幅が、前記後側主溝および前記前側主溝の長手方向に対して直交する溝幅と同じであるか、前記後側主溝および前記前側主溝の長手方向に対して直交する溝幅より小さく形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、枝溝から後側主溝および前側主溝への水の流動性が向上するので、溝による排水性を向上させることができる。
請求項5に記載の本発明の靴底の特徴は、請求項3または4において、前記複数の枝溝のうち前記底面の内側縁部または外側縁部に直接連通している枝溝は、前記底面の内側縁部もしくは外側縁部に向かって溝幅および/または高さが次第に大きくなるように形成されている。そして、このような構成を採用したことにより、枝溝による水の排水出口を大きくすることができる。
請求項6に記載の本発明の靴底の特徴は、請求項3〜5のいずれか1項において、前記複数のブロックのそれぞれに、一端が前記枝溝または前記底面の周縁部に連通し、他端が閉塞した細溝が設けられている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、排水路をより多くできる。また、細溝は、歩行時に底面のブロックと歩行面との間に介在する水を枝溝に速やかに流入させたり、あるいは底面の周縁部からより速やかに排水させたりすることができる。
請求項7に記載の本発明の靴底の特徴は、請求項1〜6のいずれか1項において、前記後側主溝は、間隔をおいて並列に2列配置された内後主溝および外後主溝を有し、前記前側主溝は、間隔をおいて並列に2列配置された内前主溝および外前主溝を有し、前記内後主溝および前記外後主溝の間、ならびに、前記内前主溝および前記外前主溝の間には、前記枝溝および前記細溝が設けられていない点にある。そして、このような構成を採用したことにより、内後主溝および内前主溝は、底面の内側に付着した水を集水して排水し、外後主溝および外前主溝は、底面の外側に付着した水を集水して排水するので、集水および排水機能を内側と外側とに2分割することができる。これに対し、後側主溝および前側主溝を1本の幅広の溝とした場合は、靴底が左右に屈曲しやすくなりすぎたり、靴底に起因して歩行者が違和感を感じたりする可能性があるなど、靴底としての機能が低下するおそれが生じる。
請求項8に記載の本発明の靴の特徴は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の靴底を装着した点にある。そして、このような構成を採用したことにより、靴底の溝により排水性を向上させることができる。また、靴底の溝により排水性が向上するので、水に濡れた歩行面を移動する歩行時に滑りにくい。
本発明の靴底および靴は、溝による排水性が良好であるため、水に濡れた歩行面の歩行時に滑りにくいなどの優れた作用効果を奏する。本発明の靴底および靴は、水以外に、油などの靴が滑りやすい流体で濡れた歩行面に対しても有効である。
本発明に係る靴底を装着した靴の実施形態の下面図である。 図1の要部の断面図であり、(a)は前側主溝、(b)は第1〜第4主枝溝、(c)は接続溝、(d)は細溝である。
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。図1は本発明に係る靴底を装着した靴の実施形態の下面図、図2は要部の断面図である。なお、図1は右足用靴のみを示しているが、右足用靴と左足用靴とは左右対称である。また、靴は、図1の右方向が足の内側であり、左方向が足の外側であり、図1の上方が足の前側であり、図1の下方が足の後側である。
本実施形態の靴10(右足用)は、従来と同様に、靴底20と図示しないアッパー部とを有している。なお、アッパー部としては、従来公知の各種のものを用いることができる。
前記靴底20は、歩行面との接触面となる底面22aを具備するアウトソール22と、アウトソール22に積層されたミッドソール24とを有している。この底面22aは、前側から順に、爪先部26、踏付け部27、土踏まず部28、踵部29に区画される。
前記底面22aには、底面22aに付着した水を排水するための溝30が設けられている。本実施形態の溝30は、後側主溝32と、前側主溝33と、枝溝34と、細溝36とを有している。また、底面22aの土踏まず部28には、溝が設けられていない。
後側主溝32と、前側主溝33は、排水路の最も主流となるものである。後側主溝32は、アウトソールの底面の踵部後端中央縁部と、踵部前端中央縁部より内側の縁部とを連通するように形成され、後側は内側に膨らむように若干湾曲し、前側は外側に膨らむように若干湾曲している。前側主溝33は、踏付け部後端中央縁部より内側の縁部と、爪先部前端中央縁部とを連通するように形成され、内側に膨らむように全体的に湾曲している。
本実施形態の後側主溝32は、その溝幅とほぼ等しい間隔をおいて並列に2列配置された内後主溝32aおよび外後主溝32bを有している。同様に、本実施形態の前側主溝33は、その溝幅とほぼ等しい間隔をおいて並列に2列配置された内前主溝33aおよび外前主溝33bを有している。本明細書において、符号32は内後主溝32aおよび外後主溝32bを総称し、符号33は内前主溝33aおよび外前主溝33bを総称する。
後側主溝32の内後主溝32aおよび外後主溝32bは、図2(a)に示すように、その長手方向に対して直交する幅方向の溝幅W1が4−8mmの範囲、本実施形態においては6mmで、高さ(深さ)H1が3−5mmの範囲、本実施形態においては3.5mmに形成されている。前側主溝33も、図示しないが、後側主溝32と同様の寸法を有する。後側主溝32および前側主溝33の溝幅が上記範囲を超えると、使用者が足裏に違和感を感じやすくなるとともに、接地面積が小さくなるため、滑りやすくなる。この範囲より小さいと排水性が小さくなる傾向がある。また、後側主溝32および前側主溝33の天壁は、その幅方向の断面形状が上方に凸の湾曲状に形成されている。なお、後側主溝32および前側主溝33の断面形状としては、天壁の角部を丸めることにより、水の流動性を高めることができる。また、後側主溝32および前側主溝33の本数は、それぞれ1本であってもよいし、3本以上であってもよい。
前記枝溝34は、底面22aの内側部分および外側部分を複数のブロック38(一部のみ符号を付してある。)に分割するとともに、底面22aの排水路を多くし、かつ歩行時に底面22aのブロック38と歩行面との間に介在する水の一部を後側主溝32および前側主溝33に速やかに流入させ、残りの水を底面22aの内側縁部あるいは外側縁部を介して外部に速やかに排水させるためのものである。
本実施形態の枝溝34は、下記第1主枝溝34a〜第5主枝溝34eを有する。
・踵部29の後端外側縁部と、外後主溝32bの前端部分とを連通する第1主枝溝34a。
・踵部29の後端内側縁部と、内後主溝32aの前端部分とを連通する第2主枝溝34b。
・踏付け部27の後端外側縁部と、外前主溝33bの前側部分とを連通する第3主枝溝34c。
・第3主枝溝34cの後側部分と、爪先部26の前端外側縁部とを連通する第4主枝溝34d。
・踏付け部27の後端内側縁部と、爪先部26の前端内側縁部とを連通する第5主枝溝34e。
上記第1〜第5主枝溝34a〜34eは、図2(b)に示すように、その長手方向に対して直交する幅方向の溝幅W2が4−8mmの範囲、本実施形態においては6.0mmで、高さ(深さ)H2が3−5mmの範囲、本実施形態においては3.5mmに形成されている。また、第1〜第5主枝溝34a〜34eの天壁は、その幅方向の断面形状が上方に凸の湾曲状に形成されている。
また、本実施形態の枝溝34は、下記接続溝34f、外側連通溝34g、内側連通溝34h、第1サブ溝34i、第2サブ溝34jを有する。
・後側主溝32または前側主溝33と、主枝溝34a〜34eとを連通する複数の接続溝34f(一部のみ符号を付してある。)。
・第1主枝溝34aまたは第4主枝溝34dと、底面22aの外側縁部とを連通する複数の外側連通溝34g(一部のみ符号を付してある。)。
・第2主枝溝34bまたは第5主枝溝34eと、底面22aの内側縁部とを連通する複数の内側連通溝34h(一部のみ符号を付してある。)。
・第3主枝溝34cと、第4主枝溝34dとを連通する複数の第1サブ溝34i(一部のみ符号を付してある。)。
・踏付け部27の後端外側縁部と、外前主溝33bの後側部分とを連通する1つの第2サブ溝34j。
・第3主枝溝34cと、第2サブ溝34jとを連通する1つの第3サブ溝34k。
前記接続溝34fは、図2(c)に示すように、その長手方向に対して直交する幅方向の溝幅W3が3−6mmの範囲、本実施形態においては4mmで、高さ(深さ)H3が2−4.5mmの範囲、本実施形態においては3.5mmに形成されている。また、接続溝34fの天壁は、その幅方向の断面形状が上方に凸の湾曲状に形成されている。さらに、後側主溝32または前側主溝33と第1〜第5主枝溝34a〜34eとを直接接続する接続溝34fは、基本的には、後側主溝32または前側主溝33との接続端が前方とされ、各枝溝34a〜34eとの接続端が後方となるように、傾けて配置されている。接続溝34fに上記のような傾斜をもたせることにより、接続溝34fからの水が後側主溝32または前側主溝33に容易に流入するようにしている。なお、接続溝34fの断面形状としては、天壁の角部を丸めることが前述の点で好ましい。
前記外側連通溝34gおよび内側連通溝34hは、それぞれ底面22aの外側縁部あるいは内側縁部に向かって溝幅が次第に大きくなるように形成されている。なお、外側連通溝34gおよび内側連通溝34hは、それぞれ底面22aの外側縁部あるいは外側縁部に向かって高さが次第に大きくなるように形成されているものであってもよいし、溝幅および高さの両者が次第に大きくなるように形成されているものであってもよい。また、外側連通溝34gおよび内側連通溝34hは、後側主溝32または前側主溝33の長手方向に対して傾けて設けられているが、これらは溝の断面積が外側に向かって増大していればよく、溝の形状は何でもよい。
なお、枝溝34(符号34は、主枝溝34a〜34e、接続溝34f、外側連通溝34g、内側連通溝34h、第1サブ溝34i、第2サブ溝34j、第3サブ溝kを総称する。)としては、一端が後側主溝32または前側主溝33に直接あるいは間接的に連通し、他端が底面22aの内側縁部あるいは外側縁部に直接あるいは間接的に連通しているものであればよい。
前記複数のブロック38のそれぞれには、一端が枝溝34あるいは底面22aの周縁部に連通し、他端が閉塞された細溝36(一部のみ符号を付してある。)が設けられている。この場合、各細溝36は葉脈形の形状をなしているものが多い。そして、上記葉脈形の基端が枝溝34あるいは底面22aの周縁部に連通しているものが多く、これにより細溝36内の水が枝溝34に容易に流入したり、底面22aの周縁部から外部に容易に流出したりするようになっている。これらの細溝36は、図2(d)に示すように、その長手方向に対して直交する幅方向の溝幅W4が2−4mmの範囲、本実施形態においては基端側が2.2mm、末端側が2.0mmで、高さ(深さ)H4が1−4mmの範囲、本実施形態においては基端側が2.5mm、末端側が2.0mmに形成されている。また、細孔は、その幅方向の断面形状が上方に凸の湾曲状に形成されている。
なお、靴底20の底面22aのうち、内後主溝32aと外後主溝32bとの間、および、内前主溝33aと外前主溝33bとの間に位置する部分には、枝溝34および細溝36は形成されておらず、平坦面とされているが、溝を設けてもよい。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の靴底20によれば、歩行時に靴底20の底面22aと歩行面との間に介在する水は、歩行時における歩行者の動作により、後側主溝32、前側主溝33、枝溝34および細溝36に流入する。そして、後側主溝32および前側主溝33に流入した水は、後側主溝32および前側主溝33の後側から前側に向かって流動して、後側主溝32および前側主溝33の前端から外部に排水される。この場合、本実施形態によれば、後側主溝32が、アウトソールの底面の踵部後端中央縁部と、踵部前端中央縁部より内側の縁部とを連通しているため、歩行時に足の踏付け部で歩行面を蹴り出し、靴底の踵部が歩行面から大きく離れたときの後側主溝における水の流動性が向上するため、後側主溝の前端から水が良好に排出される。また、前側主溝33が、踏付け部後端中央縁部より内側の縁部と、爪先部前端中央縁部とを連通し、内方に膨らむように全体的に湾曲しているので、歩行時に足の爪先部で歩行面を蹴り出し、靴底の踏付け部が歩行面から大きく離れたときの前側主溝における水の流動性が向上するため、前側主溝の前端から水が良好に排出される。すなわち、太い主流となる後側主溝32および前側主溝33により素速く排水することができる。その結果、水に濡れた歩行面の歩行時に滑りにくい。さらに、後側主溝32および前側主溝33を、それぞれ内主溝32a、33aおよび外主溝32b、33bの2つとすることで、排水を内外に分けることができるとともに、後側主溝および前側主溝を2つに分けない場合には、これら主溝内で両側からの水がぶつかって乱流が生じる可能性があるが、この乱流を防止してスムースな水流を確保することができる。また、後側主溝32および前側主溝33により素速く排水することができるので、底面22aに水がなくなるから、水跳ねを低減することもできる。
前記枝溝34のうちの第1主枝溝34aに流入した水は、第1主枝溝34aを後側から前側に流動して外後主溝32bに流入する。枝溝34のうちの第2主枝溝34bに流入した水は、第2主枝溝34bを後側から前側に流動して内後主溝32aに流入する。枝溝34のうちの第3主枝溝34cに流入した水は、第3主枝溝34cを後側から前側に流動して外前主溝33bに流入する。枝溝34のうちの第4主枝溝34dに流入した水は、第4主枝溝34dを後側から前側に流動して爪先部26前端外側縁部から外部に排水される。枝溝34のうちの第5主枝溝34eに流入した水は、第5主枝溝34eを後側から前側に流動して爪先部26前端内側縁部から外部に排水される。枝溝34のうちの接続溝34fに流入した水は、後側主溝32または前側主溝33に流入する。枝溝34のうちの外側連通溝34gに流入した水は、外側連通溝34gを外側に向かって流動して外周縁部から排水される。枝溝34のうちの内側連通溝34hに流入した水は、内側連通溝34hを内側に向かって流動して内周縁部から排水される。
したがって、枝溝34は、底面22aの内側部分および外側部分を複数のブロック38に分割できるし、排水路を多くできるし、排水までの水の移動距離(排水路の長さ)を短くできるので、より素早く排水できる。
また、外側連通溝34gおよび内側連通溝34hを、それぞれ底面22aの外側縁部あるいは外側縁部に向かって溝幅が次第に大きくなるように形成していることにより、排水出口の溝幅方向の断面積である流路面積が大きくなるので、排水性を向上できる。
前記細溝36に流入した水は、枝溝34に流入するか、底面22aの周縁部から外部に排水される。
したがって、細溝36は、排水路をより多くできるし、歩行時に底面22aのブロック38と歩行面との間に介在する水を外側連通溝34gや内側連通溝34hにより速やかに流入させたり、底面22aの周縁部からより速やかに排水させたりすることができる。
このように、本実施形態の靴底20によれば、溝30は、前述した後側主溝32および前側主溝33を有する構成とされているから、歩行時において底面22aに踵部29から爪先部26に向かって順次加わる圧力と接触部分の移動により、底面22aと歩行面との間に介在する水を後側主溝32および前側主溝33に流入させ、さらに、踵部29が歩行面から離れたときに後側主溝32の前端から速やかに排水するとともにし、踏付け部28が歩行面から離れたときに前側主溝33の前端から速やかに排水する。その結果、溝30による排水性を向上できる。
本実施形態の靴底20によれば、底面22aの内側部分および外側部分を複数のブロック38に分割するように設けられた複数の枝溝34を有し、複数の枝溝のそれぞれは、一端が後側主溝32または前側主溝33に直接あるいは間接的に連通し、他端が底面22aの内側縁部または外側縁部に直接あるいは間接的に連通しているから、複数の枝溝34は、排水路を多くすることができる。また、歩行時に底面22aのブロック38と歩行面との間に介在する水を枝溝34に速やかに流入させて、後側主溝32や前側主溝33に流入させたり、底面22aの内側縁部あるいは外側縁部を介して外部に速やかに排水させたりすることができる。また、後側主溝32または前側主溝33を踵部29から爪先部26に向かって流動する水の少なくとも一部を内側縁部あるいは外側縁部を介して外部に排水できる。すなわち、水の少なくとも一部の排水路を短くすることができる。
本実施形態の靴底20によれば、複数の枝溝34のそれぞれは、溝幅が後側主溝32および前側主溝33の溝幅より小さく形成されているから、枝溝34から後側主溝32および前側主溝33への水の流動性を向上できるので、排水性を向上できる。
本実施形態の靴底20によれば、底面22aの内側縁部あるいは外側縁部に直接連通している外側連通溝34gおよび内側連通溝34hは、底面22aの内側縁部あるいは外側縁部に向かって溝幅が次第に大きくなるように形成されているから、外側連通溝34gおよび内側連通溝34hによる水の排水出口を大きくできる。その結果、排水性を向上できる。
本実施形態の靴底20によれば、複数のブロック38のそれぞれに、一端が枝溝34あるいは底面22aの周縁部に連通し、他端が閉塞された細溝36が設けられているから、排水路をより多くできる。また、細溝36は、歩行時に底面22aのブロック38と歩行面との間に介在する水を外側連通溝34gおよび内側連通溝34hにより速やかに流入させたり、あるいは底面22aの周縁部からより速やかに排水させたりすることができる。
本実施形態の靴底20によれば、後側主溝32および前側主溝33は、それぞれ、間隔をおいて並列に2列配置された内後主溝32a、外後主溝32bおよび内前主溝33a、外前主溝33bを有し、内後主溝32aと外後主溝32bとの間、内前主溝33aと外前主溝33bとの間には、枝溝34および細溝36が設けられていないから、内後主溝32aおよび内前主溝33aは、底面22aの内側に付着した水を集水して排水し、外後主溝32bおよび外前主溝33bは、底面22aの外側に付着した水を集水して排水するので、集水および排水機能を内側と外側とに2分割できる。また、後側主溝32内および前側主溝33内で両側からの水がぶつかって乱流が生じることを防止して、スムースな水流を確保することができる。
本実施形態の靴10によれば、本実施形態の靴底20を装着した構成とされているから、靴底20の溝30による排水性を向上できる。また、靴底20の溝30による排水性を向上できるので、水に濡れた歩行面を移動する歩行時に滑りにくい。さらに、靴底20の底面22aに水が少なくなるから、水跳ねを低減することもできる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、本実施形態では、内後主溝32a、外後主溝32b、内前主溝33a、外前主溝33bの溝幅W1(6mm)と、主枝溝34a〜34eの溝幅W2(6mm)とを等しくしたが、溝幅W2を溝幅W1より小さくしてもよい。また、内後主溝32a、外後主溝32b、内前主溝33a、外前主溝33bの各溝幅を異ならせたり、主枝溝34a〜34eの各溝幅を異ならせたりしてもよい。
10 靴
20 靴底
22 アウトソール
26 爪先部
27 踏付け部
28 土踏まず部
29 踵部
30 溝
32 後側主溝
33 前側主溝
32a 内後主溝
32b 外後主溝
33a 内前主溝
33b 外前主溝
34 枝溝
34a 第1枝溝
34b 第2枝溝
34c 第3枝溝
34d 第4枝溝
34e 第5枝溝
34f 接続溝
34g 外側連通溝
34h 内側連通溝
34i 第1サブ溝
34j 第2サブ溝
34k 第3サブ溝
36 細溝
38 ブロック

Claims (8)

  1. 歩行面と接触するアウトソールの底面に溝を備えた靴底であって、
    前記溝は、アウトソールの底面の踵部後端中央縁部と、踵部前端中央縁部より内側の縁部とを連通する後側主溝、および、踏付け部後端中央縁部より内側の縁部と、爪先部前端中央縁部とを連通し、内方に膨らむように全体的に湾曲した前側主溝を有することを特徴とする靴底。
  2. アウトソールの底面の土踏まず部には、前記溝が設けられていない請求項1に記載の靴底。
  3. アウトソールの底面の前記後側主溝ならびに前記前側主溝より内側部分および外側部分をそれぞれ複数のブロックに分割する複数の枝溝を有し、
    前記枝溝のそれぞれは、一端が前記後側主溝または前記前側主溝に直接もしくは間接的に連通し、他端が前記底面の内側縁部または外側縁部に直接もしくは間接的に連通している請求項1または2に記載の靴底。
  4. 前記枝溝のそれぞれは、その長手方向に対して直交する溝幅が、前記後側主溝および前記前側主溝の長手方向に対して直交する溝幅と同じであるか、前記後側主溝および前記前側主溝の長手方向に対して直交する溝幅より小さく形成されている請求項3に記載の靴底。
  5. 前記複数の枝溝のうち前記底面の内側縁部または外側縁部に直接連通している枝溝は、前記底面の内側縁部もしくは外側縁部に向かって溝幅および/または高さが次第に大きくなるように形成されている請求項3または4に記載の靴底。
  6. 前記複数のブロックのそれぞれに、一端が前記枝溝または前記底面の周縁部に連通し、他端が閉塞した細溝が設けられている請求項3〜5のいずれか1項に記載の靴底。
  7. 前記後側主溝は、間隔をおいて並列に2列配置された内後主溝および外後主溝を有し、前記前側主溝は、間隔をおいて並列に2列配置された内前主溝および外前主溝を有し、
    前記内後主溝および前記外後主溝の間、ならびに、前記内前主溝および前記外前主溝の間には、前記枝溝および前記細溝が設けられていない請求項1〜6のいずれか1項に記載の靴底。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の靴底を装着したことを特徴とする靴。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105054484A (zh) * 2015-09-02 2015-11-18 泉州鸿荣轻工有限公司 具有前掌抓地和反弹功能的运动鞋及其鞋底
JP2019025076A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 株式会社ブリヂストン 靴底
CN114451630A (zh) * 2018-01-23 2022-05-10 耐克创新有限合伙公司 用于鞋类物品的鞋底结构

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