JP2013000524A - エッグセパレーター調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ご飯を盛った容器の形や厚さによって斜めにならず、白身を切った後に黄身を乗せるための別の容器が不要であるような、エッグセパレーター調理器具を提供する。
【解決手段】基台1と繋ぎ部2及び底部3からなる土台部、2本の脚4と一本の上部棒5からなる起立部、及びエッグセパレーター部8から成り、底部3は白身を切って容器を外した後のエッグセパレーターに残った黄身からの雫を受ける垂れ受け16を中央部に設けている。上部棒5の上面が底部3と水平になるように上部棒と脚が接続されているために、使用時のエッグセパレーター部8が常に水平であり、またエッグセパレーター部8は取り付け、固定、取り外しが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、卵かけご飯にも併用可能な卵の分離器具に関するものである。
現在、エッグセパレーターとして市販されている卵の黄身と白身の分離器具に関して、過去幾つかの発明が出願された。例えば、特開2007−21129、実開平6−81427、実新平04−091125、実新昭61−43398等があった。現在市販されているエッグセパレーターは、ほとんどが、何らかの容器の淵に掛ける爪を併せ持つものである。
実新平04−091125 実開平6−81427 特開2007−21129 実新昭61−43398
意識して気付いている方は多くはないかもしれないが、ごはんに卵を落としてかき混ぜる普通の卵ご飯の調理の仕方では、最初の一口は良いが食べて行くに連れ黄身の生臭さのような味が感じられるようになり、食べ終わった後に何となく食後感が良くないと感じる。しかし、これは最初にご飯と卵の白身だけを十分にかき混ぜ、その後しょう油と黄身をかき混ぜるという調理の仕方によって相当程度解決される。これを現在市販されている卵の黄身と白身の分離器(エッグセパレーター)で出来ないことはないが、容器に爪で掛ける市販のエッグセパレーターでは、容器の形や厚さによってエッグセパレーターが斜めになって使い難いことと、ご飯を盛ったお茶碗には掛け難いという点がまず有り、次にそのままでは白身をかき混ぜにくいので、黄身を乗せたエッグセパレーターを外して置く別の容器なり皿の用意が必要となるという難点もある。それは事前に準備しておく必要があり、洗う手間も増えることになる。
そもそも、最初にご飯と卵の白身だけを十分にかき混ぜ、その後しょう油と黄身をかき混ぜて食べるという調理の仕方であれば美味しさが最後まで持続する、という食べ方が知られていない為と思われるが、これまでそのような食べ方に便利な、台付きのエッグセパレーターが提案されたことはなかった。大震災が発生し電力不足も生じ、生活も苦しくなることが予想される今後、最後まで美味しさを感じつつ簡単に安上がりの食費となる卵かけご飯を食べられるというのは、ささやかではあっても生活の喜びに寄与するものとなり、正に時代の必要に適うことの一つと言える。
卵かけごはんに用いるエッグセパレーターを考えた時、ご飯を盛る容器は茶碗や丼等と様々な大きさが考えられるので、何れにも対応出来る器具とする必要がある。また、エッグセパレーターが台と一体の外れない仕組みだと、エッグセパレーターに残った黄身をご飯に入れる時に台が邪魔になり使い勝手がよくないので、エッグセパレーターは台から外せることが必要である。
エッグセパレーターに卵を割り入れた時に回転しないことは必須である。
また、一日一回必ず使うというものではないので、収納時にかさ張ったり場所塞ぎにならないように、折りたたみ式、又はフックに掛け易いように平面的な形にも出来るのが良く、また、使おうとする時には簡単に瞬時で組み立てられる必要がある。
(1)土台部(断面がL字形である基台1、底部3、繋ぎ部2から成る)と、起立部(脚4、上部棒5から成る)、及びエッグセパレーター部8で構成されていることを特徴とする調理器具。
(2)起立部の脚4が土台部の底部3に対して鋭角を成した傾きを有し、更に、上部棒5の上面が底部と水平になるように上部棒と脚が接続されていることを特徴とする(1)の調理器具。
(3)使用時のエッグセパレーター部が常に水平であり、また取り付け、固定、取り外しが可能であることを特徴とする(1)〜(2)のいずれかの調理器具。
(4)エッグセパレーター部の持ち手に、洗濯バサミ方式の挟み部を備えた(1)〜(3)のいずれかの調理器具。
(5)繋ぎ部で折り曲げることが出来、土台部と起立部が平面状にもなることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかの調理器具。
本発明は市販されている現在のエッグセパレーターの作業をすべてカバーし、更に便利さを加えているものである。具体的には、使用する容器の淵の形や厚さに関係なく、常に水平の状態でエッグセパレーターに卵を割り入れる事が出来ること、白身を落とした後の黄身を残したエッグセパレーターを置く皿が不要であること、容器内容物の盛り上がりが有る場合でも使えること、である。
最初に卵の白身とご飯をかき混ぜ、次にしょう油と黄身をかき混ぜて食べるという、卵かけご飯の最後まで美味しく食べる調理の仕方が食卓の上で簡便に出来るようになる。また、コレステロール値が高い方や、生卵はお腹が緩くなるという方は、卵の黄身を使わず、ご飯と卵の白身をかき混ぜてしょう油又は塩コショウや調味料を加えた‘白身卵かけご飯’として食べることも出来、上記で述べたと同じ理由で便利である。
エッグセパレーター調理器の斜図 側面図 組立て図 土台部と起立部の繋ぎ方図 繋ぎ部拡大図、及び展開図 エッグセパレーター部の図 保管収納図
これから記す説明は,図示している器具のサイズ共々あくまでも実施例であってそれに限定するものではない。
(図1と図3の説明)
本発明の基本的な構成は、基台1と繋ぎ部2及び底部3からなる土台になる部分(以後、これらをまとめて土台部という)と、2本の脚4と一本の上部棒5からなる起立している部分(以後、これらをまとめて起立部という)、及びエッグセパレーター部8から成るものである。なお、底部3は白身を切って容器を外した後のエッグセパレーターに残った黄身からの雫を受ける垂れ受け16を中央部に設けている。
(図2の説明)
断面がL形である基台1は底部3側に鋭角に少し傾き、その成す角度は図2では約80度となっている。この基台の角度が、ほぼ脚4と底部3との成す角度となる。この傾きの目的は、器具本体の安定の為、また、容器の中央に近い位置で卵の分離が出来るようにする為である。 なお、本器具を使うに際して、必ずしもエッグセパレーターの黄身受け18が容器中央の上の位置である必要はなく、容器の端近くでも使用することは出来る。
(図2〜3の説明)
起立部の脚4は細長い円柱形である丸棒を用い、その下部先端は、外側に向かった短い脚凸部9となっており、繋ぎ部2の穴に入り、土台部と起立部を繋ぐものとなっている。 なお、脚は図3の(ハ)に示す連結脚6のように作っても良い。このように脚を下向きの‘コ’の字で造るなら、段落0019で説明する弾性(この場合、戻る力)が得られ易くなり、また壊れ難いものともなる。また、この場合の上部棒5は上部棒溝14を設けた造りにするのが望ましい。 また、上部棒も下向きの‘コ’の字のものとし、連結脚6をその‘コ’の字の中に入れる形で接着することも出来る。更にまた、起立部全体を型取りの成型で造ることも出来る。 なお、図3で脚の長さは130mmとして示した。80度の傾きを加味すると、底部3からエッグセパレーター部の黄身受け18の下端までの高さは約110mmとなるが、一般に丼でも高くて90mm程なので十分である。
(図2及び図5の説明)
繋ぎ部2の内径は脚凸部9の外径の1.8倍以上、2.5倍以下が望ましい。また、繋ぎ部入口10は単純な円形ではない。(繋ぎ部の穴の展開図を図5の(ロ)に示す。) この形は、次項に述べる説明と併せて、使用時及び収納時に、起立部を土台部にしっかり固定された状態にする為のものである。 なお繋ぎ部2と基台1の接着をし易くする為に、型取りで成型する場合には図2の(ロ)のように作る事が出来る。または、図2の(ハ)のように、のりしろ部分を設けるように作っても良い。
(図4の説明)
図4に示すとおり、土台部と起立部の固定のために、入れる前の脚凸部9同士の幅は繋ぎ部入口10同士の内幅よりも広くしておく。そのようにして、二つの脚の弾性により、しっかりセットされた状態を得ようとするものである。 また、使用していくうちに脚部と繋ぎ部の接触が緩い状態になったなら、脚を狭めるようにして起立部を取り出し、脚を外側に広げて、再び繋ぎ部に入れることができる。
製作する素材は、金属やプラスチック類など何でも良く、それらを組み合わせて用いることも自由である。ただし、脚には前項に示した弾性が必要なので、強過ぎず弱過ぎないように素材と太さに関して考慮し、選定する。 また、各部の接着は、接着剤、ビス、はんだ、他いずれでも良い。また、起立部を一体で作れることについては段落0016で述べたが、同様に土台部も型取り又は切り板の曲げ折り等により製作し、1〜2の部品にして接着を少ないものにすることも出来る。 なお、本器具はアルミやプラスチックの素材だと100g前後の軽いものとなるが、卵をエッグセパレーター部に割り入れた時も含めて常に重心は底部3の範囲の中にある形状なので、倒れる心配はない。
(図6の説明)
図6に示すようにエッグセパレーター部8は、白身を落とすための分離穴17が有り、その穴の下に黄身受け18を有する形である。また、持ち手があり分離穴上部の円形の枠と繋がっていて、黄身受けの支えとも繋がっている。 使用する時のエッグセパレーター部の、上部棒5との組み付けは様々な方法が考えられるが、以下に代表的な方法を記す。
(図3及び図6の説明)
最も簡単で実際的と思えるのは、上部棒5を細長い長方体とし、図3の(ロ)に示した横の長さbと、図6の(イ)に示したエッグセパレーター部の掛け穴の幅aが合うようにエッグセパレーター部8を作り、組み込むようにセットする方法である。この際、エッグセパレーター部が水平になるように、起立時の脚の傾きを考慮し、上部棒上面が水平になるように製作する。また、上部棒5の縦の長さd(図3の(ロ)に示した)は4mm以上とし、エッグセパレーター部の掛け爪7の高さc(図6の(イ)に示した)も4mm以上とする。
(図6の説明)
付加的に、エッグセパレーター部8の持ち手の部分に、図6の(ロ)に示す洗濯バサミのような仕組みを組み込み、上部棒を上下で挟んでエッグセパレーター部を固くセットするようにも出来る。この場合下になるはさみ部掛け爪11の幅は、上になる掛け爪7の幅と同じである。 利点の一つは、収納時に上部棒や脚又は底部のいずれかに挟んで容易に落下しない保管も出来ることである。
上記の挟み部分についてであるが、通常の洗濯バサミは支点の前後の比率が持ち手の方が長くなっている。しかしより持ち易くするために、図6の(ロ)に示すようにグリップに当たる部分の方を長くして、少ない押え幅でグリップが大きく開くようにしている。また、はさみ部に働くバネ15の形は支点を基にした「く」の字型のものにしてある。
(図6と図7の説明)
使用しない時の収納を図7に示した。起立部を伏せさせて土台部と直線状にならせ、底部3のフック穴13をフックに掛け、エッグセパレーター部8は持ち手が上になる向きで、その収納溝12を基台1に掛ける。
卵かけご飯を最後まで美味しく食べるための調理器具としてだけでなく、他の用途も含めた‘使い易いエッグセパレーター’として持っておきたいキッチン用品の一つとなり、多くの方に愛用されるようになることが考えられる。
卵の白身と黄身のそれぞれの利用の仕方や食べ方が開発され、スープなどの新規商品の出現の可能性も考えられる。
1 … 基台
2 … 繋ぎ部
3 … 底部
4 … 脚
5 … 上部棒
6 … 連結脚
7 … 掛け爪
8 … エッグセパレーター部
9 … 脚凸部
10 … 繋ぎ部入口
11 … はさみ部掛け爪
12 … 収納溝
13 … フック穴
14 … 上部棒溝
15 … バネ
16 … 垂れ受け
17 … 分離穴
18 … 黄身受け




本発明は、卵かけご飯にも併用可能な卵の分離器具に関するものである。
現在、エッグセパレーターとして市販されている卵の黄身と白身の分離器具に関して、
過去幾つかの発明が出願された。例えば、特開2007−21129、実開平6−814
27、実新平04−091125、実新昭61−43398等があった。現在市販されているエ
ッグセパレーターは、ほとんどが、何らかの容器の淵に掛ける爪を併せ持つものである。
実開平06−050489 実開平6−81427 特開2007−21129 実公昭61−43398
これまでの先行技術の卵の黄身と白身の分離器(エッグセパレーター)は、いずれもエッグセパレーター単体に関するものであり、また、現在市販されているエッグセパレーターも同様である。現在市販されているエッグセパレーターについて言えば、その殆どが爪状の窪みを有する容器に掛ける方式のものであるが、容器の形や厚さによってエッグセパレーターが斜めになって使い難いことと、ご飯を盛ったお茶碗には掛け難いという難点がある。また、白身を切った後の黄身を乗せたエッグセパレーターを外して置く別の容器なり皿の用意が必要となるものである。
本発明は、‘最初にご飯と卵の白身だけをかき混ぜる仕方で作る卵かけごはん’に使い易いエッグセパレーター、の発想を契機に始まり最終的に本調理器具に至ったものである。意識して気付いている方は多くはないと思われるが、ごはんに卵を落としてかき混ぜる普通の卵かけご飯の調理の仕方では、最初の一口は良いが食べて行くに連れ黄身の生臭さのような味が感じられるようになり、食べ終わった後に何となく食後感が良くないと感じる。しかし、これは最初にご飯と卵の白身だけを十分にかき混ぜ、その後しょう油と黄身をかき混ぜるという調理の仕方によって相当程度解決される。これまでそのような食べ方に便利な、台付きのエッグセパレーターが提案されたことはなかった。大震災が発生し電力不足も生じ、生活も苦しくなることが予想される今後、最後まで美味しさを感じつつ簡単に安上がりの食費となる卵かけご飯を食べられるというのは、ささやかではあっても生活の喜びに寄与するものとなり、正に時代の必要に適うことの一つと言える。
卵かけごはんに用いるエッグセパレーターを考えた時、ご飯を盛る容器は茶碗や丼等と様
々な大きさが考えられるので、何れにも対応出来る器具とする必要がある。また、エッグ
セパレーターが台と一体の外れない仕組みだと、エッグセパレーターに残った黄身をご飯
に入れる時に台が邪魔になり使い勝手がよくないので、エッグセパレーターは台から外せ
ることが必要である。
エッグセパレーターに卵を割り入れた時に回転しないことは必須である。
また、一日一回必ず使うというものではないので、収納時にかさ張ったり場所塞ぎにな
らないように、折りたたみ式、又はフックに掛け易いように平面的な形にも出来るのが良
く、また、使おうとする時には簡単に瞬時で組み立てられる必要がある。
(1)土台部と起立部とエッグセパレーター部で構成されている調理器具であって、上記土台部は、断面がL字形の基台と、その下部で接着している底部と、基台の両端部で外側に接着している中空の円筒形の繋ぎ部から成り、上記起立部は、繋ぎ部に連結する2本の脚と、脚の上部で接着している長方体の形状の上部棒から成り、上記エッグセパレーター部は上部棒の上面の幅に合わせた爪を有するエッグセパレーターから成ることを特徴とした調理器具。
(2)起立部の脚が土台部の底部に対して鋭角を成した傾きを有し、更に、上部棒の上
面が底部と水平になるように上部棒と脚が接続されていることを特徴とする(1)の調理
器具。
(3)使用時のエッグセパレーター部が常に水平であり、また取り付け、固定、取り外し
が可能であることを特徴とする(1)〜(2)のいずれかの調理器具。
(4)エッグセパレーター部の持ち手に、洗濯バサミ方式の挟み部を備えた(1)〜(3
)のいずれかの調理器具。
(5)繋ぎ部で折り曲げることが出来、土台部と起立部が平面状にもなることを特徴とす
る(1)〜(4)のいずれかの調理器具。
本発明は市販されている現在のエッグセパレーターの作業をすべてカバーし、更に便利
さを加えているものである。具体的には、使用する容器の淵の形や厚さに関係なく、常に
水平の状態でエッグセパレーターに卵を割り入れる事が出来ること、白身を落とした後の
黄身を残したエッグセパレーターを置く皿が不要であること、容器内容物の盛り上がりが
有る場合でも使えること、である。
最初に卵の白身とご飯をかき混ぜ、次にしょう油と黄身をかき混ぜて食べるという、卵か
けご飯の最後まで美味しく食べる調理の仕方が食卓の上で簡便に出来るようになる。また
、コレステロール値が高い方や、生卵はお腹が緩くなるという方は、卵の黄身を使わず、
ご飯と卵の白身をかき混ぜてしょう油又は塩コショウや調味料を加えた‘白身卵かけご飯
’として食べることも出来、上記で述べたと同じ理由で便利である。
エッグセパレーター調理器の斜図 側面図 組立て図 土台部と起立部の繋ぎ方図 繋ぎ部拡大図、及び展開図 エッグセパレーター部の図 保管収納図
これから記す説明は,図示している器具のサイズ共々あくまでも実施例であってそれに
限定するものではない。
(図1と図3の説明)
本発明の基本的な構成は、基台1と繋ぎ部2及び底部3からなる土台になる部分(以後、
これらをまとめて土台部という)と、2本の脚4と一本の上部棒5からなる起立している
部分(以後、これらをまとめて起立部という)、及びエッグセパレーター部8から成るも
のである。なお、底部3は白身を切って容器を外した後のエッグセパレーターに残った黄
身からの雫を受ける垂れ受け16を中央部に設けている。
(図2の説明)
断面がL形である基台1は底部3側に鋭角に少し傾き、その成す角度は図2では約80
度となっている。この基台の角度が、ほぼ脚4と底部3との成す角度となる。この傾きの
目的は、器具本体の安定の為、また、容器の中央に近い位置で卵の分離が出来るようにす
る為である。 なお、本器具を使うに際して、必ずしもエッグセパレーターの黄身受け18
が容器中央の上の位置である必要はなく、容器の端近くでも使用することは出来る。
(図2〜3の説明)
起立部の脚4は細長い円柱形である丸棒を用い、その下部先端は、外側に向かった短い
脚凸部9となっており、繋ぎ部2の穴に入り、土台部と起立部を繋ぐものとなっている。
なお、脚は図3の(ハ)に示す連結脚6のように作っても良い。このように脚を下向き
の‘コ’の字で造るなら、段落0019で説明する弾性(この場合、戻る力)が得られ易
くなり、また壊れ難いものともなる。また、この場合の上部棒5は上部棒溝14を設けた
造りにするのが望ましい。 また、上部棒も下向きの‘コ’の字のものとし、連結脚6を
その‘コ’の字の中に入れる形で接着することも出来る。更にまた、起立部全体を型取り
の成型で造ることも出来る。 なお、図3で脚の長さは130mmとして示した。80度の
傾きを加味すると、底部3からエッグセパレーター部の黄身受け18の下端までの高さは
約110mmとなるが、一般に丼でも高くて90mm程なので十分である。
(図2及び図5の説明)
繋ぎ部2の内径は脚凸部9の外径の1.8倍以上、2.5倍以下が望ましい。また、繋
ぎ部入口10は単純な円形ではない。(繋ぎ部の穴の展開図を図5の(ロ)に示す。) こ
の形は、次項に述べる説明と併せて、使用時及び収納時に、起立部を土台部にしっかり固
定された状態にする為のものである。 なお繋ぎ部2と基台1の接着をし易くする為に、
型取りで成型する場合には図2の(ロ)のように作る事が出来る。または、図2の(ハ)
のように、のりしろ部分を設けるように作っても良い。
(図4の説明)
図4に示すとおり、土台部と起立部の固定のために、入れる前の脚凸部9同士の幅は繋
ぎ部入口10同士の内幅よりも広くしておく。そのようにして、二つの脚の弾性により、
しっかりセットされた状態を得ようとするものである。 また、使用していくうちに脚部
と繋ぎ部の接触が緩い状態になったなら、脚を狭めるようにして起立部を取り出し、脚を
外側に広げて、再び繋ぎ部に入れることができる。
製作する素材は、金属やプラスチック類など何でも良く、それらを組み合わせて用いるこ
とも自由である。ただし、脚には前項に示した弾性が必要なので、強過ぎず弱過ぎないよ
うに素材と太さに関して考慮し、選定する。 また、各部の接着は、接着剤、ビス、はん
だ、他いずれでも良い。また、起立部を一体で作れることについては段落0016で述べ
たが、同様に土台部も型取り又は切り板の曲げ折り等により製作し、1〜2の部品にして
接着を少ないものにすることも出来る。 なお、本器具はアルミやプラスチックの素材だ
と100g前後の軽いものとなるが、卵をエッグセパレーター部に割り入れた時も含めて常
に重心は底部3の範囲の中にある形状なので、倒れる心配はない。
(図6の説明)
図6に示すようにエッグセパレーター部8は、白身を落とすための分離穴17が有り、その
穴の下に黄身受け18を有する形である。また、持ち手があり分離穴上部の円形の枠と繋が
っていて、黄身受けの支えとも繋がっている。 使用する時のエッグセパレーター部の、
上部棒5との組み付けは様々な方法が考えられるが、以下に代表的な方法を記す。
(図3及び図6の説明)
最も簡単で実際的と思えるのは、上部棒5を細長い長方体とし、図3の(ロ)に示した
横の長さbと、図6の(イ)に示したエッグセパレーター部の掛け穴の幅aが合うように
エッグセパレーター部8を作り、組み込むようにセットする方法である。この際、エッグ
セパレーター部が水平になるように、起立時の脚の傾きを考慮し、上部棒上面が水平にな
るように製作する。また、上部棒5の縦の長さd(図3の(ロ)に示した)は4mm以上
とし、エッグセパレーター部の掛け爪7の高さc(図6の(イ)に示した)も4mm以上
とする。
(図6の説明)
付加的に、エッグセパレーター部8の持ち手の部分に、図6の(ロ)に示す洗濯バサミ
のような仕組みを組み込み、上部棒を上下で挟んでエッグセパレーター部を固くセットす
るようにも出来る。この場合下になるはさみ部掛け爪11の幅は、上になる掛け爪7の幅
と同じである。 利点の一つは、収納時に上部棒や脚又は底部のいずれかに挟んで容易に
落下しない保管も出来ることである。
上記の挟み部分についてであるが、通常の洗濯バサミは支点の前後の比率が持ち手の方
が長くなっている。しかしより持ち易くするために、図6の(ロ)に示すようにグリップ
に当たる部分の方を長くして、少ない押え幅でグリップが大きく開くようにしている。ま
た、はさみ部に働くバネ15の形は支点を基にした「く」の字型のものにしてある。
(図6と図7の説明)
使用しない時の収納を図7に示した。起立部を伏せさせて土台部と直線状にならせ、底
部3のフック穴13をフックに掛け、エッグセパレーター部8は持ち手が上になる向きで
、その収納溝12を基台1に掛ける。
卵かけご飯を最後まで美味しく食べるための調理器具としてだけでなく、他の用途も
含めた‘使い易いエッグセパレーター’として持っておきたいキッチン用品の一つとなり
、多くの方に愛用されるようになることが考えられる。
卵の白身と黄身のそれぞれの利用の仕方や食べ方が開発され、スープなどの新規商品の出
現の可能性も考えられる。
1 … 基台
2 … 繋ぎ部
3 … 底部
4 … 脚
5 … 上部棒
6 … 連結脚
7 … 掛け爪
8 … エッグセパレーター部
9 … 脚凸部
10 … 繋ぎ部入口
11 … はさみ部掛け爪
12 … 収納溝
13 … フック穴
14 … 上部棒溝
15 … バネ
16 … 垂れ受け
17 … 分離穴
18 … 黄身受け__

Claims (5)

  1. 土台部(断面がL字形である基台1、底部3、繋ぎ部2から成る)と、起立部(脚4、上部棒5から成る)、及びエッグセパレーター部8で構成されていることを特徴とする調理器具。
  2. 起立部の脚4が土台部の底部3に対して鋭角を成した傾きを有し、更に、上部棒5の上面が底部と水平になるように上部棒と脚が接続されていることを特徴とする請求項1の調理器具。
  3. 使用時のエッグセパレーター部が常に水平であり、また取り付け、固定、取り外しが可能であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかの調理器具。
  4. エッグセパレーター部の持ち手に、洗濯バサミ方式の挟み部を備えた請求項1〜3のいずれかの調理器具。
  5. 繋ぎ部で折り折り曲げることが出来、土台部と起立部が平面状にもなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの調理器具。












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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160003057U (ko) * 2015-02-27 2016-09-06 김경용 알의 노른자 분리기구
CN109259625A (zh) * 2018-11-23 2019-01-25 黄伟彬 一种基于蛋清蛋黄分离的家庭用高效搅蛋器

Cited By (3)

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