JP2012527818A - 無線通信システムにおける方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、非常に低いオーバヘッドコストで相異なるUE間の干渉を抑制するために、アンテナ偏波の測定に基づいてUEにリソースを割り当てることができる無線通信システムにおける方法及び装置に関する。これは、スケジューリング部がUEアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出し、干渉を最小化するために、この情報に基づいて相異なるUEに無線リソースを割り当てるソリューションにより実現される。スケジューリング部は情報をRBSから読み出してもよいし、UEから読み出してもよい。RBS及びUEは偏波を決定し、この偏波に関する情報をスケジューリング部へ送信するだろう。スケジューリング部は必要ならば他のスケジューリング部とリソースの割り当てを調整する。

Description

本発明は無線通信システムにおけるスケジューリングに関する。より具体的に、本発明は、ユーザ装置への無線リソースの割り当てを制御するスケジューリング部と、ユーザ装置にサービスを提供するRBSと、ユーザ装置と、リソースを割り当てるための対応する方法とに関する。
ユニバーサル移動体テレコミュニケーションシステム(UMTS)はGSM(登録商標)を継承するように設計された第3世代移動体通信技術の1つである。3GPPのロングタームエボリューション(LTE)は、高いデータレート、向上した効率、低いコストなどのような向上したサービスの観点で将来の要求に対処するようにUMTS標準を改良するための第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP)内のプロジェクトである。UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)はUMTSシステムの無線アクセスネットワークであり、発展型UTRAN(E−UTRAN)はLTEシステムの無線アクセスネットワークである。
図1aに説明されるように、E−UTRANは典型的に、一般にeノードBと呼ばれる無線基地局(RBS)100に無線接続されたユーザ装置(UE)150を含む。このような無線通信システムでは、良好なスペクトル効率を達成するために各セル110においてできるだけ多くの無線リソースを再利用することが望ましい。無線リソースは例えばタイムスロット、周波数、符号リソース及び無線基地局とユーザ装置との送信電力でありうる。E−UTRANでは、下りリンク多重化は時分割多重(TDM)と周波数分割多重(FDM)との組合せであり、それ故リソースは時間領域と周波数領域との両方において共有される。一般にeNノードBと同じ場所に配置されるスケジューリング部120は上りリンクと下りリンクとの両方において、各時点でこれらの共有無線リソースのUE間での割り当てを制御する。
しかしながら、リソースが再利用される場合はいつも、この特定のリソースを利用する複数のリンク間での干渉(セル内干渉又はセル間干渉)を生じさせるかもしれない。よって、スケジューリング原理は干渉を考慮に入れる必要がある。スケジューリング原理は、UE間で共有されるリソースと同様に、無線インタフェース特性、例えば上りリンクと下りリンクとのどちらが検討されているか、相異なるユーザ送信が相互に直交するかどうかに依存して異なる。
干渉を管理するための様々なアプローチが知られている。1つの可能性は各セルにおいて利用可能なリソースの一部の使用を控えることである。複数のセルにおいてリソース使用を調整することによって、許容可能な干渉レベルが達成されうる。このアプローチの一部の例は周波数再使用、静的セル間干渉制御(ICIC)、及び分割ロードである。干渉を管理するためのこれらのアプローチに伴う問題は、これらがスケジューリングに利用可能なリソースを制限し、それによって各セルでリソースが最適に使用されないのでスペクトル効率が低減することである。
別のアプローチはUEについてのチャネル状態情報に基づいてどのUEが特定のリソースにアクセスできるかをより能動的に選択することに依存する。すべての取りうるUEのうち、互いへの干渉が最も低いものが一緒にスケジュールされてもよい。すべての所望の干渉リンクおよび一部の干渉リンクに関する平均チャネル利得の知識を有することによってこのような方式が可能になりうる。一部の例は調整スケジュールビームフォーミング、マルチポイント/マルチセル調整スケジューリングおよびアドバンスト動的ICICである。このような方式の問題は所望のUEと干渉するUEとの両方へのチャネル利得の正確な測定が必要なことであり、これはまた、測定がペイロードに使用されているリソースを使用するのでスペクトル効率を低減する。相異なるリンクに直交サウンディングパイロットを割り当てることによって測定の精度を向上することはまた、乏しいスペクトル効率を犠牲にする。
3GPPの進歩したE−UTRANに適するさらに進歩したアプローチは、複数のRBSから、これらのRBSによりサービスが提供されるUE間の干渉を効率的に「ゼロにする」ために調整された送信(または受信)を利用し、性能を向上するためにマルチポイントへ(マルチポイントから)同時にコヒーレントに信号を送信(または受信)してもよい。このような構成の1つはコヒーレントCoMPシステムと呼ばれ、地理的エリア内に無線サービスを提供する共通CoMP RBSに接続された空間的に分散したアンテナノードのネットワークである。図1bはCoMPシステムの基本概念を説明する。CoMP RBS130はすべてのアンテナノード160の機能を調整し、スケジューリング部120は典型的にCoMP RBSと同じ場所に配置され、UE150にサービスを提供するために分散アンテナノード160の送信アンテナへ相異なる重みを適用する。送信アンテナへ相異なる重みを適用することは、相異なるアンテナで送信される信号が相異なる重みで乗算され、それによって所望の方向へアンテナビーム全体を形成するために信号の位相及び/又は振幅を調整することを意味する。これは、送信される信号又は送信アンテナへプリコーディングベクトルを適用することとして表現されてもよい。各アンテナノード160でカバーされるエリアはサブセル170と呼ばれ、CoMPシステムによりカバーされるエリアはCoMPセル140と呼ばれる。典型的に、UE150はCoMPセル140内の2つ以上のアンテナノード160から信号を受信する。
このようなシステムについての問題は有用な利得を達成するために瞬時のチャネル知識が必要となることである。これにより、特に高移動性シナリオにおいて十分なチャネル知識を維持するために必要なフィードバック量の観点でこのアプローチは非常にコストが高くなる。
本発明の目的は上述の欠点の一部を取り除く方法及び装置を実現し、非常に低いオーバヘッドコストで相異なるUE間の干渉を抑制するためにアンテナ偏波に基づいてUEにリソースを割り当てることを可能にすることである。
これは、スケジューリング部がUEアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出し、この情報に基づいて、干渉を最小化する目的で相異なるUEに無線リソースを割り当てるソリューションによって実現される。スケジューリング部は情報をRBSから読み出してもよいし、UEから読み出してもよい。RBS及びUEは偏波を決定し、この偏波に関する情報をスケジューリング部へ送信するだろう。スケジューリング部は必要ならば他のスケジューリング部とリソースの割り当てを調整する。
本発明の第1側面によれば、2つ以上のユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つのRBSを備える無線通信システムにおいてリソースを割り当てる方法が提供される。各UEは送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備する。少なくとも1つのスケジューリング部がUEへの無線リソースの割り当てを制御する。本方法は、スケジューリング部によって実行され、UEのうちの少なくとも2つのUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップを有する。これはまた、読み出された情報に基づいて少なくとも2つのUEにリソースを割り当てるステップを有する。
本発明の第2側面によれば、2つ以上のユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つのRBSを備える無線通信システムにおいてリソースを割り当てる方法が提供される。各UEは送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備する。少なくとも1つのスケジューリング部がUEへの無線リソースの割り当てを制御する。本方法は、RBSによって実行され、サービスを受けるUEのうちの少なくとも2つのユーザ装置のアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップを有する。これはまた、リソースを割り当てる際にスケジューリング部が読み出された情報を用いるために読み出された情報をスケジューリング部へ送信するステップを有する。
本発明の第3側面によれば、2つ以上のUEにサービスを提供する少なくとも1つのRBSを備える無線通信システムにおいてリソースを割り当てる方法が提供される。各UEは送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備する。少なくとも1つのスケジューリング部がUEへの無線リソースの割り当てを制御する。本方法は、UEによって実行され、アンテナ構成の偏波を決定するステップを有する。これはまた、リソースを割り当てる際にスケジューリング部が転送された情報を用いるために、スケジューリング部へ決定された偏波に関する情報を転送するステップを有する。
本発明の第4側面によれば、無線通信システムのためのスケジューリング部が提供される。無線通信システムは2つ以上のUEにサービスを提供する少なくとも1つのRBSを備える。各UEは送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備する。スケジューリング部はUEへの無線リソースの割り当てを制御するように構成される。これは、UEのうちの少なくとも2つのUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すための読み出し部と、読み出された情報に基づいて少なくとも2つのUEにリソースを割り当てるための割り当て部とを有する。
本発明の第5側面によれば、無線通信システムのためのRBSが提供される。無線通信システムはUEへの無線リソースの割り当てを制御するスケジューリング部を備える。各UEは送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備する。RBSはUEにサービスを提供するように構成され、サービスを受けるUEのうちの少なくとも2つのUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すための読み出し部を有する。これはまた、リソースを割り当てる際にスケジューリング部が読み出された情報を用いるために読み出された情報をスケジューリング部へ送信するための送信機を有する。
本発明の第6側面によれば、無線通信システムのためのUEが提供される。無線通信システムは、無線通信システムのUEにサービスを提供する少なくとも1つのRBSと、無線通信システムのUEへの無線リソースの割り当てを制御する少なくとも1つのスケジューリング部とを備える。UEは送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備し、アンテナ構成の偏波を決定するための決定部と、リソースを割り当てる際にスケジューリング部が転送された情報を用いるために、スケジューリング部へ決定された偏波に関する情報を転送するための転送部とを有する。
本発明の実施形態の利点は、限られたチャネルフィードバックで、又はチャネルフィードバックが全くなく、所定の程度の干渉調整を可能にすることである。この調整からの利得は主にVPアンテナ又はHPアンテナを有するUEについて5−15dBのオーダでありうる増加した分離である。
本発明の実施形態の更なる利点は、アンテナ偏波が速さに依存せず、方向だけに依存するので、UEモビリティの速さに対して非常に良好なロバスト性を提供することである。
本発明の実施形態のさらに別の利点はコヒーレントCoMPシステム利得の一部がたったの2ビット/秒のチャネルフィードバックで可能であることである。
本発明が実施されてもよい従来の無線通信システムの一部を概略的に説明する図である。 本発明が実施されてもよいコヒーレントCoMPシステムを概略的に説明する図である。 本発明の偏波ベースのスケジューリングの基本概念を概略的に説明する図である。 本発明の実施形態に係るスケジューリング部により実行される方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に係るRBSにより実行される方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に係るUEにより実行される方法のフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスケジューリング部及びRBSを概略的に説明する図である。 本発明の実施形態に係るUEを概略的に説明する図である。
以下に、所定の実施形態と添付の図面とを参照しつつ本発明が詳細に記載される。説明のためであって限定のためではなく、本発明の完全な理解を提供するために特定のシナリオ、技術などのような特定の詳細が説明される。しかしながら、本発明がこれらの個別の詳細とは別の実施形態で実施されてもよいことが当業者には明らかだろう。
さらに、本明細書で以下に説明される機能及び手段はプログラム済マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータと連携して機能するソフトウェアを用いて実装されてもよいし、及び/又は特定用途向け集積回路(ASIC)を用いて実装されてもよいを当業者は理解するだろう。本発明は主に方法及び装置の形式で記載されるが、本発明はまたコンピュータプログラム製品に具現化されてもよいだけでなく、コンピュータプロセッサと当該プロセッサに結合したメモリとを備え、本明細書で開示される機能を実行してもよい1つ以上のプログラムがメモリに符号化されたシステムに具現化されてもよいことも理解されるだろう。
本発明は特定の例示のシナリオを参照して本明細書に記載される。特に、本発明は3GPP LTEシステムに関連する限定しない汎用的な文脈で記載される。しかしながら、本発明及びその例示の実施形態はUTRAN、WiMax及びGSMのような他のタイプの無線アクセス技術に適用されてもよいことに留意されるべきである。
本発明では、干渉を抑制しつつ高スペクトル効率を維持するという問題は、無線リソースをUEに割り当てるためにUEアンテナ構成の偏波情報を用いるソリューションによって対処される。これにより、非常に低いオーバヘッドコストで相異なるUE間の干渉を抑制できる。
偏波は波の振動の方向を表現する波の特性である。無線チャネルは非見通し線状況でさえ送信波の偏波状態の側面を維持することが知られている。よって、送信された垂直偏波は非常に制限された交差偏波散乱で受信側への伝播を通じて自身の垂直偏波(VP)を維持するだろう。無線チャネルにおけるこの限られた量の交差偏波散乱に起因して、垂直偏波対垂直偏波の組み合わせ及び水平偏波対水平偏波の組合せ(送信アンテナと受信アンテナの偏波の組合せ)は平均して等しい受信信号電力を提供しつつ、交差偏波の組合せ(垂直対水平、またはその逆)は典型的に5〜15dB弱い受信信号電力を提供する。よって、VP送信アンテナを有するRBSにより提供される信号は、VP受信アンテナを有するUE(すなわち、垂直偏波対垂直偏波の組合せ)における方が水平偏波(HP)受信アンテナ(垂直偏波対水平偏波の組合せ)におけるものよりも強い信号として受信されるだろう。これは、1つのセル内のUEとの間の干渉と、場合によっては隣接セル内の最大の同一チャネル干渉源との間の干渉とを減らすために、いわゆる偏波直交である、UEの1つについての垂直偏波対垂直偏波の組合せと他方のUEについての水平偏波対水平偏波の組合せとが用いられるべきである。非常に近くに搭載されたサービングRBSアンテナを有する同じサイト内の隣接セル内のUEについて、偏波直交性は理想に近いことが予想されうる。
無線リソースの割り当てを担当するユニットは以下でスケジューリング部と呼ばれる。図1aに説明されるもののようなE−UTRANの例では、eNB100ごとに1つのスケジューリング部120が存在し(スケジューリング部とeNBとは典型的に互いに同じ場所に配置され)、スケジューリング部120は下りリンクと上りリンクとにおいて別々にサービスを受けるUE150にリソースを割り当てる。上りリンクについて、UE送信動作の制御はスケジューリング部からUEへ送信されたスケジューリング許可に基づく。CoMPシステムを説明する図1bでは、本発明のスケジューリング部は典型的にCoMP RBS130と同じ場所に配置され、分散したアンテナノード160のそれぞれについて送信アンテナに重みを割り当てる役割を有する。
図2に説明されるように、VPアンテナを有するUE260が、VPチャネル220(垂直偏波対垂直偏波の組合せ)を結果として生じる送信モードを利用するRBS200と送受信するようにスケジューリングされ、これとともに、水平HPアンテナを有する第2UE250が、HPチャネル210を結果として生じるHP送信モードを利用するRBSにスケジューリングされることから恩恵を受ける。2つのUE間の干渉抑制は、2つのUEが共に同じ偏波組合せ(すなわち、非直交偏波)を用いている場合と比較して、余計な5−15dBの追加になるだろう。UEは常に純粋なVPアンテナ又はHPアンテナを有するわけではなく、その代わりによりランダムな偏波(HPとVPとの混合)を有しうる。複数のUEの場合に、VPを有するUEとHPを有するUEとを明確にペアにすることは有利であるだろうが、よりランダムな偏波を有するこれらのUEは、偏波に基づいて乏しい分離が可能であることに起因して無線リソースのより排他的な使用が必要になるだろう。
基本形態では、本発明はUEアンテナ構成の偏波を決定することと、偏波に関する情報をスケジューリング部に転送することとで構成される。偏波情報の決定及び転送は連続的に行われるか、一定間隔で行われるか、又はスケジューリング部からの問い合わせに応答して行われうる。別の可能性では、これはイベントにより起動され、例えば、UEは、アンテナ偏波が実質的に変更された場合に、またはこのUEから又はこのUEへ送信するデータが存在する場合に、偏波情報を転送することを起動されてもよい。次いで、スケジューリング部は相異なるUEにリソースを割り当てる際にこの読み出された偏波情報を使用できる。どのUEを一緒にスケジュールするかの決定は例えば上述のようにUEのアンテナ偏波により影響されうる。別の例として、強い干渉関係と低いアンテナ偏波直交性とを有する2つのUEは時間又は周波数において相異なるリソースブロックにスケジュールされうる。偏波直交性に基づいて干渉UEを分類し、それによって同一チャネル干渉を最小化するためにリソースをスケジューリングして割り当てる際にこの偏波直交性を利用することも可能である。
本発明の1つの実施形態では、2つ以上のスケジューリング部が、アンテナ偏波を決定されるUEへのリソースの割り当てを制御する。最適な方法でこれらのUEにリソースを割り当てるために、相異なるスケジューリング部が互いにリソースの割り当てを調整する必要がある。例えば図1aのE−UTRANでは、隣接セル内のUEへのリソースの割り当ては(典型的にはeノードBと同じ場所に配置される)相異なるスケジューリング部で扱われ、これはそれ故、例えば隣接セル内のUEについて偏波直交性を取得するためにこれらのスケジューリング部の間での調整が必要となることを意味する。これは上りリンクおよび下りリンクのスケジューリングについて当てはまる。この調整は、スケジューリング部の間の偏波情報の転送を意味し、これは例えばE−UTRANのeノードB間の既存のX2インタフェースを介して行われてもよい。X2インタフェースのソリューションは既存のオーバロードインジケータ及び高干渉インジケータに追加の標準化手続きを要求してもよい。
本発明は様々なタイプのネットワークに適用でき、様々なサイズのクラスタに適用できる。本発明は上りリンクと下りリンクのいずれに用いられてもよい。LTE下りリンクについてのリソースの割り当てに有効な1つの例示の実施形態では、読み出されるのはUE受信アンテナ偏波であり、その場合にリソースの割り当ては、読み出された偏波情報に基づくRBS送信アンテナの制御を含むだろう。UE受信アンテナがVPであると判定されたならば、RBS VP送信アンテナが当該UEへの送信のために選択されるべきだが、HP受信アンテナを有するUEへの送信のためにはRBS HP送信アンテナが選択されるべきである。例えばUEが自身のアンテナ構成において2つ以上の送信アンテナを有するLTE上りリンクにおけるUEへのリソースの割り当てに有効な代替の例示の実施形態では、これらのUE送信アンテナの偏波に関する情報が読み出され、UE送信アンテナを制御するために用いられる。本発明はまた、分散アンテナノードを有するCoMPシステムにおいても用いられてもよく、この場合に送信アンテナの制御は所望の送信アンテナ偏波を得るための送信アンテナ重みの設定に対応するだろう。さらに別の例示の実施形態では、本発明は、上りリンク送信について偏波直交性を有するUEをペアにすることによって、例えばマルチユーザMIMOを用いるシステムにおいて、単一セル内のユーザ間の上りリンク干渉を低減するために用いられる。
特にCoMPシステムにおいて、リソースの割り当てに偏波情報を根拠として用いることは非常に有利である。CoMP RBSは干渉レベルを許容可能に維持するために、サービスを受けるすべてのUEチャネル情報を連続的に更新される必要がある。これは、非常に多量のシグナリングを意味する。この多量のチャネル情報をUE偏波情報に置き換えることによって、必要となるシグナリングの量が劇的に減るだろう。多くの状況でUEアンテナ偏波は他の高速フェージング変動と比較してゆっくりと変わると予想されるので、本発明に必要とされるシグナリングは低く保たれうる。たった2ビット/秒で、偏波ベースのリソース割り当ては干渉レベルを大幅に向上できる。これは、400ビット/秒(10msごとに4ビット)のオーダのシグナリングを有する閉ループプリコーディングや数千ビット/秒のオーダのシグナリングを有するコヒーレントCoMPと比較されうる。
2つのユーザがこれらの偏波直交性に基づいて同時送信についてスケジューリングされている場合に、使用される送信フォーマットがこの直交性を持続することが重要である。2つの垂直偏波アンテナを有するUE Aと、1つの垂直アンテナと1つの水平アンテナとを有するUE Bとを検討する。BがVPアンテナから任意の信号を送信することを控えるならば、直交性が維持されうることは明らかである。次いで、AとBとが無線リソースへ同時にアクセスすることを可能にするスケジューリング決定は、Bの送信フォーマットに関する所定の制限を条件としうる。Aがその代わりに2つの水平偏波アンテナを具備しているならば、Bについて異なる制約が必要になるだろう。送信フォーマットのこの制約はオプションであるか、又は他の基準で偏波を制御させるよりも緩い制約となりうる。従って、スケジューリング許可はどの偏波がスケジュールされたリソースに使用されることを許可されたかを特定する「偏波許可」を用いて実現されうる。
交差偏波散乱はVP偏波アンテナ又はHP偏波アンテナからの送信について最小化されるので、偏波ベースのスケジューリングの全潜在能力を得るために、プリコーディングベクトルがVP送信モード及びHP送信モードに結果としてなるようにRBSアンテナを構成することも有利である。実際の物理的RBSアンテナが純粋なVPアンテナ及びHPアンテナではなく交差偏波を有するとしても、これらはアンテナから送信される信号(又はプリコーディングベクトル)に相異なる重みを割り当てることによって、VP信号及びHP信号を送信するように構成されうる。
本発明に従って干渉を抑制するための方法は上記の例で説明されたように純粋な偏波スケジューリング原理として用いられうる。すなわち、リソースの割当を決定する際の入力として用いられるのは偏波情報だけである。しかしながら、リソースの割り当てに影響を与えうる他の要因への補足として偏波情報を用いることも可能である。この場合に偏波直交性は例えば比例衡平スケジューリングにおけるチャネル品質インデックスの重み付けに類似した、重み付けされたスケジューリング係数として導入されてもよい。
本発明の1つの第1実施形態では、サービスを受けるUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出し、UEにリソースを割り当てる際にスケジューリング部が情報を使用できるようにスケジューリング部へこの情報を送信するのはRBSである。UEアンテナ構成は少なくとも、1つの送信アンテナと1つの受信アンテナとを備える。LTEでは、典型的なUEアンテナ構成は1つの送信アンテナと2つの受信アンテナである。
この第1実施形態の1つの代替では、UE送信アンテナ偏波は、各偏波RBS受信アンテナについての受信信号強度の測定に基づいてRBSによって判定される。RBSが直交偏波を有する少なくとも2つの受信アンテナを有するならば、これは、相異なる重みをアンテナに適用することによってこれらの直交偏波を(以降で仮想アンテナ偏波と呼ばれる)任意の偏波に組み合せて、各組合せについてUE信号の信号強度を測定してもよい。よって、最高の受信信号強度を提供する組合せから生じる偏波はUE送信アンテナの偏波に対応する。
スケジューリング部のシグナリングを制限するために、決定されたアンテナ偏波は2つ以上の偏波状態に量子化されうる。量子化の別の目的は直交偏波にあるUEのペアリングを容易にできることである。最も単純な量子化は各UEアンテナを2つの状態であるVP状態とHP状態とのうちの1つに分類することである。これは結果として、たったの1ビットのシグナリングになる。VP状態及びHP状態に加えて、偏波がVPとHPとの混合であることを示す状態が加えられてもよい。この状態はまた、偏波が時間に関して不変でない場合にも用いられうる。この状態は混合偏波状態と呼ばれる。アンテナがどの偏波状態を有するべきかに関する決定はdBで与えられる閾値xを用いてなされうる。例えば仮想HPアンテナについての受信信号強度が仮想VPアンテナについての受信信号強度よりも少なくともxdB強いならば、又はその反対ならば、UE送信アンテナはHP状態/VP状態が与えられるべきである。そうでなければ、混合偏波状態が与えられるべきである。
UEはまた、受信及び/又は送信のための2つ以上のアンテナを有してもよく、この状況について択一(either)偏波状態と呼ばれる第4偏波状態が加えられうる。この状態はUEのアンテナの1つがVPであり他方の1つがHPであることを示し、よってUEは偏波の一方を受信及び/又は送信できる。偏波状態数の更なる拡張が可能であり、例えば相対位相情報で周波数選択フルVP/HP電力比を変換する状態を追加する。これは必要なシグナリングを増やすだろうが、偏波状態のより正確な定義を与えるだろう。
上述の第1実施形態の別の変形では、下りリンクにおいてUEにリソースを割り当てるために読み出されるのはUE受信アンテナ偏波である。これは、上述のようにUE送信アンテナを測定してそれを量子化し、UE送信アンテナ偏波状態に等しくなるようにUE受信アンテナ偏波状態を推定することによって行われる。よって、これは単なる推定であるが、上りリンクと下りリンクとの両方について同じアンテナが用いられるならば良好な推定である。
本発明の第2実施形態では、アンテナ構成の偏波を決定するためにスケジューリング部によって問い合わされるのはUEである。UEにリソースを割り当てる際にスケジューリング部が情報を使用できるように、UEは偏波に関する情報をスケジューリング部へ転送するだろう。この変形の利点は、UE受信アンテナがUE送信アンテナと同じでない場合や送信アンテナと受信アンテナとの数が同じでない場合に、UE受信アンテナ偏波に関するより正確な情報を与えることである。なぜなら、これは、UE送信アンテナ偏波がUE受信アンテナ偏波に対応しないことを意味するからである。
さらに、LTEにおいて2つの送信アンテナを有するUEのための最適なUE送信アンテナホッピングモードも存在する。1つのモードでは、使用するアンテナはeノードBにより選択され、他方のモードではUEは自立的であり、すなわちUEはeノードBからの制御を受けずにどのアンテナを用いるかを選択する。eノードBに選択される第1アンテナモードはUEアンテナに固有の偏波測定として用いられうるが、第2自立方法は何も指針を提供しないだろう。これらのモードはオプションであるので、すべてのUEに機能が存在するわけではなく、システムはどのUEがこの機能をサポートするかを知るだろう。
LTEシステムでは、スケジューリング部は典型的にRBSと同じ場所に配置され、UEにより決定される偏波状態はRBSを介してスケジューリング部へ転送される。スケジューリング部をUEと同じ場所に配置することも可能であるだろう。これは、偏波情報の転送がRBSを含まないことを意味するだろう。これはUEがネットワークの代わりにリソースの割り当てを制御する無線通信システムにおいて想定される。
第2実施形態の1つの変形では、UE送信アンテナ偏波を測定する際にRBSにおいて行われるのと同様に(上記参照)、サービングRBS送信アンテナから送信されたパイロット信号の測定に基づいてUEが自身の受信アンテナ偏波を決定し、偏波を量子化する。UTRANにおけるパイロット信号は共通パイロットチャネル(プライマリ及びセカンダリ)である。LTEでは、パイロット信号は相異なる参照信号に対応する。送信アンテナ偏波に関する情報が必要ならば、1つ(又は複数)の受信アンテナ偏波状態に等しくなるように送信アンテナ偏波状態が推定される。UEが実際に測定することなく自身の偏波に関する知識を有することも可能である。1つの例では、UEはUEの方向を検出する動きセンサを具備しうる。
本発明が2つ以上のセクタセルを有する単一のサイト内のセル境界の近くにあるUE間の干渉を低減するために用いられる場合に、偏波状態はサイトごとに読み出されてもよい。しかしながら、一部の状況では、大部分のVPまたはHPのUEアンテナについて最も顕著に、UEアンテナの偏波状態は複数のサイトに関して類似するだろうことが予想されうる。これは、必要な測定の回数を低減するために用いられうる。各サイトで測定する代わりに、1つのRBSにより読み出されたUE偏波に関する情報が隣接するRBSへシグナリングされてもよい。LTEでは、これは例えばX2インタフェースを介して行われうるだろう。
本発明の1つの実施形態によれば、偏波は周波数帯にわたって変わりうるので、少なくとも2つの異なる周波数について偏波が測定される。これは、使用される周波数帯が広い場合や、2つの別々の周波数帯が用いられる場合に適用されてもよく、リソースを割り当てる際に周波数選択偏波を考慮に入れることを可能にする。このような周波数選択測定は、周波数帯全体について偏波が不変でない場合に、代替として1つの広帯域混合偏波状態としてシグナリングされてもよい。
本発明の1つの例示の実施形態では、無線通信システムはLTEシステムであり、スケジューリング部とeノードBとは同じ場所に配置される。下りリンクにおいてリソースをUEに割り当てる際に、UE受信アンテナ偏波に関する情報が必要になる。上述の第2実施形態の変形の1つによれば、UEは自身の受信アンテナ偏波を、サービングRBS送信アンテナから送信されたパイロット信号の測定に基づいて決定する。この情報は次いで上述の取りうる偏波状態の1つに量子化され、eノードBと同じ場所に配置されたスケジューリング部へ転送される。この情報を転送するための1つの変形は、既存のプリコーディング行列インジケータ(PMI)を用いることである。2つの偏波RBSアンテナを用いて、PMIソリューションは結果としてランク1制約(閉ループプリコーディング)で4ビットシグナリング及びランク2使用可能(閉ループ空間多重化)で6ビットを生じる。このようなソリューションの1つの利点はUEがアンテナ構成偏波スケジューリングに気づかないことである。
シグナリングのためにPMIを用いることの変形として、更なる個別の送信モードが導入されうる。この変形の利点は、ソリューションのために2ビットあれば十分であるので、1ビット又は2ビットにシグナリングが低減されることである。2ビットあれば、少なくともVP状態、HP状態、及び混合偏波状態をシグナリングすることができる。
UEの偏波状態に関する情報がネットワークで既知である場合に、これは、ハンドオーバ、アドミッション及び輻輳制御、並びにセル選択のような他の機能をも改善するために用いられうる。スケジューリング部により行われるリソースの割り当ては例えばハンドオーバについて、偏波情報に基づくサービングRBSの制御、すなわちサービングRBSの選択を含む。リソースの割り当てはハンドオーバ候補のRBSのスケジューリング部の間で調整される必要がある。アドミッション及び輻輳制御について、特定のUEは自身の偏波に基づいて如何なるリソースも割り当てられないだろう。
図3aは本発明の第1実施形態に係るスケジューリング部により実行されるステップを有する方法のフローチャートである。これは、少なくとも2つのUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ310と、読み出された情報に基づいてこれらの相異なるUEにリソースを割り当てるステップ320とを有する。UEのアンテナ構成は少なくとも、1つの受信アンテナと1つの送信アンテナとを備える。
図3bは本発明の第2実施形態に係るスケジューリング部の方法のフローチャートである。これは、図3aを参照して上述された第1実施形態のステップと、第2スケジューリング部とリソースの割り当てを調整する追加のステップ330とを有する。これは、UEへのリソースの割り当てが相異なるスケジューリング部によって制御される場合に必要となる。次いで、スケジューリング部はリソースの割り当てが調整されるように、関連する偏波情報を互いに通信しなければならないだろう。通信は例えばLTEの場合にX2インタフェースを介して行われてもよい。
さらに、図3cは本発明の第3実施形態に係るスケジューリング部の方法のフローチャートである。この実施形態では、下りリンク送信のためにUEにリソースを割り当てることが目的である。本方法は、UE受信アンテナ(又はアンテナ群)の偏波に関する情報を読み出すステップ311と、読み出された情報に基づいてRBS送信アンテナ偏波を制御するステップ321とを有する。UE受信アンテナ偏波が例えば垂直偏波であるならば、VP RBS送信アンテナが送信のために用いられることが確保されるべきである。RBS送信アンテナ偏波のこの制御はCoMPシステムの例では重み又はいわゆるプリコーディングベクトルが送信アンテナに適用されることを意味する。UEへ信号を送信するRBSアンテナが2つ以上存在するので、UEでの合成信号は送信アンテナに重みを適用することによって所望の偏波を与えられうる。
図3dは本発明の第4実施形態に係るスケジューリング部の方法のフローチャートである。この実施形態では、2つ以上のUE送信アンテナが存在する場合に上りリンク送信についてUEにリソースを割り当てることが目的である。本方法は、UE送信アンテナの偏波に関する情報を読み出すステップ312と、読み出された情報に基づいてUE送信アンテナ偏波を制御するステップ322とを有する。また、これは送信アンテナに重みを適用することによって行われてもよい。
図4aは本発明の実施形態に係るRBSにより実行される方法のフローチャートである。この実施形態では、連続して又はスケジューリング部からの要求に応じてUEアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すのはRBSである。本方法は、サービスを受けるUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ410と、これらのサービスを受けるUEのリソースの割り当てに責任を有するスケジューリング部へ読み出された情報を送信するステップ420とを有する。
図4bは本発明の別の実施形態に係るRBSの方法のフローチャートである。これは、サービスを受けるUEの送信アンテナの偏波に関する情報を読み出すステップ411と、それを偏波状態に量子化するステップ412とを有する。この情報は、上りリンク送信についてリソースを割り当てるためにスケジューリング部によって用いられうる。本方法はまた、送信アンテナ偏波状態と等しくなるように受信アンテナ偏波状態を推定するステップ412を有する。この推定は、送信アンテナと受信アンテナとに同じアンテナが用いられるならば良好であり、下りリンク送信についてリソースを割り当てるためにスケジューリング部によって用いられうる。ステップ420で、読み出だされた情報はスケジューリング部へ送信される。
図5aは本発明の実施形態に係るUEの方法のフローチャートである。この実施形態では、連続して又はスケジューリング部からの要求に応じて自身のアンテナ構成の偏波に関する情報を決定するのはUEである。本方法は、アンテナ構成の偏波を決定するステップ510と、決定された偏波をスケジューリング部へ転送するステップ520とを有する。スケジューリング部がRBSと同じ場所に配置されるならば、転送するステップはスケジューリング部への無線インタフェースを介した送信を含む。スケジューリング部はまた、UEと同じ場所に配置されてもよく、この場合に転送するステップはRBSを伴わないだろう。
図5bは本発明の別の実施形態に係るUEの方法のフローチャートである。これは、UE受信アンテナの偏波を決定するステップ511と、これを偏波状態に量子化するステップ512とを有する。偏波状態は2つの状態、VP状態とHP状態とのうちの1つであってもよい。HPとVPとの混合であるか、時間又は周波数を通じて不変でない偏波のための混合偏波状態として、若しくはVP又はHPの一方を使用する可能性を提供する2つ以上のアンテナが存在するならば択一偏波状態として、追加の状態が追加されてもよい。偏波状態は、下りリンク送信についてリソースを割り当てるためにスケジューリング部によって用いられうる。本方法はまた、受信アンテナ偏波状態に等しくなるように送信アンテナ偏波状態を推定するステップ513を有する。ステップ520で、決定された偏波状態がスケジューリング部へ転送される。
本発明の1つの実施形態に係るスケジューリング部600が図6aに概略的に説明される。これは、少なくとも2つのUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すための読み出し部601を備える。これはまた、読み出された偏波情報に基づいてUEにリソースを割り当てるための割り当て部602を備える。さらに、これは、UEが2つ以上のスケジューリング部によって制御される場合に第2スケジューリング部とリソースの割り当てを調整するための調整部603を備える。スケジューリング部600はこの実施形態ではRBSと同じ場所に配置されるが、これは(UEで調整されるスケジューリングの場合に)UEと同じ場所に配置されてもよいし、UTRANの無線ネットワーク制御装置のような別個のノードにあってもよい。
本発明の1つの実施形態に係るRBS610も図6aに説明される。これは、サービスを受けるUEのアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すための読み出し部611と、読み出された情報をスケジューリング部へ送信するための送信機612とを備える。
本発明の1つの実施形態に係るUE620が図6bに概略的に説明される。これは、アンテナ構成623のアンテナの偏波を決定するための決定部621を備える。これはまた、決定された偏波をスケジューリング部へ転送するための転送部622を備える。
上述された実施形態は単に例として与えられ、本発明を限定すべきでない。添付の特許請求の範囲で主張される本発明の範囲に含まれる他のソリューション、用法、目的及び機能が当業者にとって明らかであるはずである。
略語
3GPP 第3世代パートナシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project)
ASIC 特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit)
CoMP 調整マルチポイント送受信(Coordinated multi-point transmission or reception)
E−UTRAN 発展型UTRAN(Evolved UTRAN)
FDM 周波数分割多重(Frequency Division Multiplexing)
HP 水平偏波(Horizontal polarization)
ICIC セル間干渉制御(Inter-cell interference coordination)
LTE ロングタームエボリューション(Long Term Evolution)
MIMO 多入力多出力(Multiple-Input Multiple-Output)
PMI プリコーディング行列インジケータ(Pre-coding Matrix Indicator)
RBS 無線基地局(Radio Base Station)
TDM 時分割多重化(Time Division Multiplexing)
UE ユーザ装置(User Equipment)
UMTS ユニバーサル移動体テレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunication System)
UTRAN UMTS地上無線アクセスネットワーク(UMTS Terrestrial Radio Access Network)
VP 垂直偏波(Vertical polarization)

Claims (36)

  1. 2つ以上のユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局を備える無線通信システムにおいてリソースを割り当てる方法であって、
    各ユーザ装置は送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備し、
    少なくとも1つのスケジューリング部が前記ユーザ装置への無線リソースの割り当てを制御し、
    前記方法は、前記スケジューリング部によって実行され、
    前記ユーザ装置のうちの少なくとも2つのユーザ装置のアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(310)と、
    前記読み出された情報に基づいて前記少なくとも2つのユーザ装置にリソースを割り当てるステップ(320)と
    を有することを特徴とする方法。
  2. 2つ以上のスケジューリング部が前記少なくとも2つのユーザ装置へのリソースの割り当てを制御する場合に、前記読み出された情報に基づいて第2スケジューリング部とリソースの割り当てを調整するステップ(330)を更に有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記アンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(310)は、前記アンテナ構成の受信アンテナの偏波に関する情報を読み出すステップ(311)を含み、
    前記リソースを割り当てるステップ(320)は、前記読み出された情報に基づいて、前記少なくとも2つのユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局の送信アンテナ偏波を制御するステップ(321)を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも2つのユーザ装置の前記アンテナ構成は少なくとも1つの追加の送信アンテナを有し、
    前記アンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(310)は、前記アンテナ構成の前記送信アンテナのそれぞれの偏波に関する情報を読み出すステップ(312)を含み、
    前記リソースを割り当てるステップ(320)は、前記読み出された情報に基づいて、前記少なくとも2つのユーザ装置の送信アンテナ偏波を制御するステップ(322)を含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  5. 前記送信アンテナ偏波の前記制御は、送信アンテナの重みを適用することを含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記リソースを割り当てるステップ(320)は、実質的に直交するアンテナ偏波を有する前記少なくとも2つのユーザ装置のうちの2つを、同一の時間リソース又は周波数リソースにスケジューリングするステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  7. 2つ以上のユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局を備える無線通信システムにおいてリソースを割り当てる方法であって、
    各ユーザ装置は送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備し、
    少なくとも1つのスケジューリング部が前記ユーザ装置への無線リソースの割り当てを制御し、
    前記方法は、無線基地局によって実行され、
    サービスを受けるユーザ装置のうちの少なくとも2つのユーザ装置のアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(410)と、
    リソースを割り当てる際にスケジューリング部が前記読み出された情報を用いるために前記読み出された情報を前記スケジューリング部へ送信するステップ(420)と
    を有することを特徴とする方法。
  8. 前記アンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(410)は、
    各無線基地局受信アンテナについての上りリンク信号強度の測定に基づいて前記アンテナ構成の前記送信アンテナの偏波を決定するステップ(411)と、
    前記決定された偏波を、少なくとも2つの取りうる偏波状態のうちの1つに量子化するステップ(412)と
    を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記アンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(410)は、前記アンテナ構成の前記送信アンテナの偏波状態に等しくなるように前記アンテナ構成の前記受信アンテナの偏波状態を推定するステップ(413)を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 各無線基地局受信アンテナについての前記上りリンク信号強度の前記測定は少なくとも2つの周波数について実行されることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記アンテナ構成の偏波に関する前記情報は前記サービスを受けるユーザ装置のそれぞれから読み出されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  12. 前記アンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すステップ(410)及び前記読み出された情報を送信するステップ(420)は、一定間隔で実行されるか、スケジューリング部からの問い合わせに応答して実行されるか、所定のイベントが発生した場合に実行されることを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の方法。
  13. 2つ以上のユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局を備える無線通信システムにおいてリソースを割り当てる方法であって、
    各ユーザ装置は送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成を具備し、
    少なくとも1つのスケジューリング部が前記ユーザ装置への無線リソースの割り当てを制御し、
    前記方法は、ユーザ装置によって実行され、
    前記アンテナ構成の偏波を決定するステップ(510)と、
    リソースを割り当てる際にスケジューリング部が転送された情報を用いるために、前記スケジューリング部へ前記決定された偏波に関する情報を転送するステップ(520)と
    を有することを特徴とする方法。
  14. 前記アンテナ構成の偏波を決定するステップ(510)は、
    サービング基地局の送信アンテナ固有のパイロットの測定に基づいて前記アンテナ構成の前記受信アンテナの偏波を決定するステップ(511)と、
    前記決定された偏波を少なくとも2つの取りうる偏波状態のうちの1つに量子化するステップ(512)と
    を含み、
    前記偏波状態は垂直偏波状態と水平偏波状態とを含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記偏波状態は混合偏波状態と択一偏波状態との少なくとも一方を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記アンテナ構成の偏波を決定するステップ(510)は、前記アンテナ構成の前記受信アンテナの偏波状態に等しくなるように前記アンテナ構成の前記送信アンテナの偏波状態を推定するステップ(513)を含むことを特徴とする請求項14又は15に記載の方法。
  17. サービング基地局の送信アンテナ固有のパイロットの前記測定は少なくとも2つの周波数について実行されることを特徴とする請求項14乃至16の何れか1項に記載の方法。
  18. 前記無線通信システムはLTEであり、スケジューリング部は各無線基地局と同じ場所に配置され、前記決定された偏波に関する前記情報はプリコーディング行列インジケータ(PMI)を用いてサービング基地局内の前記スケジューリング部へ転送されることを特徴とする請求項13乃至17の何れか1項に記載の方法。
  19. 前記アンテナ構成の偏波を決定するステップ(510)及び前記決定された偏波に関する情報を転送するステップ(520)は、一定間隔で実行されるか、スケジューリング部からの問い合わせに応答して実行されるか、所定のイベントが発生した場合に実行されることを特徴とする請求項13乃至18の何れか1項に記載の方法。
  20. 無線通信システムのためのスケジューリング部(600)であって、
    前記無線通信システムは2つ以上のユーザ装置(620)にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局(610)を備え、
    各ユーザ装置(620)は送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成(623)を具備し、
    前記スケジューリング部(600)はユーザ装置への無線リソースの割り当てを制御するように構成され、
    前記ユーザ装置のうちの少なくとも2つのユーザ装置のアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すための読み出し部(601)と、
    前記読み出された情報に基づいて前記少なくとも2つのユーザ装置にリソースを割り当てるための割り当て部(602)と
    を有することを特徴とするスケジューリング部(600)。
  21. 2つ以上のスケジューリング部が前記少なくとも2つのユーザ装置へのリソースの割り当てを制御する場合に、前記読み出された情報に基づいて第2スケジューリング部とリソースの割り当てを調整するための調整部(603)を更に有することを特徴とする請求項20に記載のスケジューリング部(600)。
  22. 前記読み出し部(601)は、前記アンテナ構成の受信アンテナの偏波に関する情報を読み出すように構成され、
    前記割り当て部(602)は、前記読み出された情報に基づいて、前記少なくとも2つのユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局の送信アンテナ偏波を制御するように構成される
    ことを特徴とする請求項20又は21に記載のスケジューリング部(600)。
  23. 前記少なくとも2つのユーザ装置の前記アンテナ構成は少なくとも1つの追加の送信アンテナを有し、
    前記読み出し部(601)は、前記アンテナ構成の前記送信アンテナのそれぞれの偏波に関する情報を読み出すように構成され、
    前記割り当て部(602)は、前記読み出された情報に基づいて、前記少なくとも2つのユーザ装置の送信アンテナ偏波を制御するように構成される
    ことを特徴とする請求項20又は21に記載のスケジューリング部(600)。
  24. 前記送信アンテナ偏波の前記制御は、送信アンテナの重みを適用することを含むことを特徴とする請求項22又は23に記載のスケジューリング部(600)。
  25. 前記割り当て部(602)は、実質的に直交するアンテナ偏波を有する前記少なくとも2つのユーザ装置のうちの2つを、同一の時間リソース又は周波数リソースにスケジューリングするように構成されることを特徴とする請求項20又は21に記載のスケジューリング部(600)。
  26. 無線通信システムのための無線基地局(610)であって、
    前記無線通信システムはユーザ装置(620)への無線リソースの割り当てを制御するスケジューリング部(600)を備え、
    各ユーザ装置は送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成(623)を具備し、
    前記無線基地局は前記ユーザ装置にサービスを提供するように構成され、
    サービスを受けるユーザ装置のうちの少なくとも2つのユーザ装置のアンテナ構成の偏波に関する情報を読み出すための読み出し部(611)と、
    リソースを割り当てる際にスケジューリング部が前記読み出された情報を用いるために前記読み出された情報を前記スケジューリング部へ送信するための送信機(612)と
    を有することを特徴とする無線基地局(610)。
  27. 前記読み出し部(611)は、
    各無線基地局受信アンテナについての上りリンク信号強度の測定に基づいて前記アンテナ構成の前記送信アンテナの偏波を決定し、
    前記決定された偏波を、少なくとも2つの取りうる偏波状態のうちの1つに量子化する
    ように構成されることを特徴とする請求項26に記載の無線基地局(610)。
  28. 前記読み出し部(611)は、前記アンテナ構成の前記送信アンテナの偏波状態に等しくなるように前記アンテナ構成の前記受信アンテナの偏波状態を推定するように更に構成されることを特徴とする請求項27に記載の無線基地局(610)。
  29. 各無線基地局受信アンテナについての前記上りリンク信号強度の前記測定は少なくとも2つの周波数について実行されることを特徴とする請求項26又は27に記載の無線基地局(610)。
  30. 前記読み出し部(611)は、前記サービスを受けるユーザ装置のそれぞれから前記情報を読み出すように構成されることを特徴とする請求項26に記載の無線基地局(610)。
  31. 無線通信システムのためのユーザ装置(620)であって、
    前記無線通信システムは、前記無線通信システムのユーザ装置にサービスを提供する少なくとも1つの無線基地局(610)と、前記無線通信システムの前記ユーザ装置への無線リソースの割り当てを制御する少なくとも1つのスケジューリング部(600)とを備え、
    前記ユーザ装置(620)は送信アンテナと受信アンテナとを備えるアンテナ構成(623)を具備し、
    前記ユーザ装置は、
    前記アンテナ構成の偏波を決定するための決定部(621)と、
    リソースを割り当てる際にスケジューリング部が転送された情報を用いるために、前記スケジューリング部へ前記決定された偏波に関する情報を転送するための転送部(622)と
    を有することを特徴とするユーザ装置(620)。
  32. 前記決定部(621)は、
    サービング基地局の送信アンテナ固有のパイロットの測定に基づいて前記アンテナ構成の前記受信アンテナの偏波を決定し、
    前記決定された偏波を少なくとも2つの取りうる偏波状態のうちの1つに量子化する
    ように構成され、
    前記偏波状態は垂直偏波状態と水平偏波状態とを含む
    ことを特徴とする請求項31に記載のユーザ装置(620)。
  33. 前記偏波状態は混合偏波状態と択一偏波状態との少なくとも一方を更に含むことを特徴とする請求項32に記載のユーザ装置(620)。
  34. 前記決定部(621)は、前記アンテナ構成の前記受信アンテナの偏波状態に等しくなるように前記アンテナ構成の前記送信アンテナの偏波状態を推定するように構成されることを特徴とする請求項32又は33に記載のユーザ装置(620)。
  35. サービング基地局の送信アンテナ固有のパイロットの前記測定は少なくとも2つの周波数について実行されることを特徴とする請求項32乃至34の何れか1項に記載のユーザ装置(620)。
  36. 前記無線通信システムはLTEであり、スケジューリング部は各無線基地局と同じ場所に配置され、前記転送部(622)は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)を用いてサービング基地局内の前記スケジューリング部へ前記情報を転送するによう構成されることを特徴とする請求項31乃至35の何れか1項に記載のユーザ装置(620)。
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