JP2012527323A - 接着剤を送達するための装置 - Google Patents

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Abstract

本文書は、高粘度外科用接着剤などの高粘度流体を含む流体材料を分配するための送達装置に関する。たとえば、高粘度接着剤流体を含有して、かつ外科手技の際に組織の平らな表面上に高粘度接着剤流体のポイントオブユーズ送達を可能にする統合システムのための方法および材料を提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2009年5月19日に提出された米国特許仮出願第61/179,632号の恩典を主張する。先行出願の開示は本出願の開示の一部であると見なされる(および本出願の開示において参照により本明細書に組み入れられる)。
1.技術分野
本文書は、高粘度外科用接着剤などの高粘度流体を含む流体材料を分配するための送達装置に関する。
2.背景情報
生物学的および合成の組織接着剤は、生物組織を接着させるための縫合糸およびステープルの代替物として開発されている。生物学的組織接着剤の例には、創傷の閉鎖および密封のために体外または体内で用いることができるフィブリン密封材が含まれる。そのようなフィブリン密封材は、典型的に、たとえばダブルバレルシリンジから分配される直前に化学プロセスにおいて混和される2つの反応性成分を用いて形成される。
概要
本文書は、高粘度流体の分配に関連する方法および材料を提供する。たとえば、本文書は、外科手技の際に組織の平らな表面上への高粘度接着性流体のポイントオブユーズ(point of use)送達を可能にする統合されたシステムを提供する。いくつかの態様において、本明細書において提供される送達装置を用いて、標的となる解剖学的部位に接着材の定義された量を定義された間隔で送達することができる。本明細書において提供される送達装置は、ユーザーの指または手によって与えられる力を増幅することができる内部機構によって、高粘度流体の抵抗性を克服することができる。たとえば、本明細書において提供される送達技術は、追加の設備、ポンプ、圧力補助、または電気力学的装置を必要とすることなく、片手で施与されうる。本明細書において記述されるように、本明細書において提供される送達装置は、一様な定義された容量および定義された間隔で接着剤の多数の液滴を分配するためのツールを外科医または他の臨床医に提供することができる。
本明細書において記述される態様のいくつかは、以下の利点の1つまたは複数を提供しうる。本明細書において提供される送達装置は、高粘度外科用接着剤などの粘性の流体を、制御された信頼できる様式で標的組織部位に送達するために用いることができる。そのような状況において、外科用接着剤の液滴を選択的に分配するために、外科医または他の医療従事者が送達装置を操作してもよい(たとえば、外科医または他の医療従事者が送達装置のアクチュエーターを起動する場合)。
本明細書において提供される送達装置は、外科的環境で用いるために適した1回使用機器として用いることができる。たとえば、本明細書において提供される送達装置は、1回使用後に送達装置が捨てられるように、使い捨てで再利用不可でありうる。そのような構成は、汚染の可能性を低減させることができ、送達機器のパーツを洗浄して再度組み立てるという負担を低減するまたはなくすことができる。いくつかの状況において、本明細書において提供される送達装置は、1回使用の操作性を促進するために粘性の流体の既定量を含有しうる。
いくつかの例において、本明細書において提供される送達装置は、再利用可能であり1回使用に限定されないハンドルが含まれるアプリケーター部分を有しうる。たとえば、送達装置の使い捨てでない再利用可能なアプリケーター部分を、使い捨てで再利用不可の送達先端および接着剤カートリッジと共に用いることができる。そのような構成は、粘性の流体が枯渇している場合、または適用手技が終了した場合に、送達装置全体を交換する必要を低減させるか、またはなくすことができる。
本明細書において提供される送達装置を用いて、送達装置の接着剤カートリッジハウジングにおいて予め混合されて貯蔵されている成分で作製される接着剤を分配することができる。そのため、送達装置は、送達の直前に2つの反応性の化学成分を混合する必要がなく、接着剤流体を即時に分配することができる。いくつかの場合において、本明細書において提供される送達装置は、ボタン1つの操作を提供することにより、その貯蔵所から粘性の流体を放出させることができる。
1つまたは複数の送達装置は、安全かつ信頼できる様式でユーザーが送達装置を容易に利用することができる一括されたシステムの一部でありうる。たとえば、システムには、手術室に配置される外科機器用の棚に設置される外科用貯蔵モジュール内に配置される送達装置(たとえば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれより多くの送達装置)の組が含まれうる。よって、外科用貯蔵モジュール(その中に新しい送達装置が含有される)を供給元から難なく受け取った後、それらを外科的環境で直ちにまたはその後に用いるために外科機器用の棚に設置することができる。そのような構成は、資材の取り扱いおよび在庫の補充に責任を有する担当者の負担を低減させることができる。
一般的に、本文書の1つの局面は、粘性の流体2滴またはそれより多くを表面に適用するための送達装置を特色とする。送達装置は、アクチュエーターを1回作動させると、チューブ状部材の各々から粘性の流体1滴を同時に分配することができ、分配された液滴の各々の容量が実質的に類似であり、(a)ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドを前進させるように構成される、アクチュエーターとプッシュロッドとを含むアクチュエーター部分、(b)カートリッジがカートリッジハウジング内に位置する場合、プッシュロッドがカートリッジの中に前進することができるように、アクチュエーター部分に取り付けられている、粘性の流体を含有するカートリッジを受けるように構成されるカートリッジハウジング、および(c)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、流体をカートリッジから表面に移動させるように構成される2つまたはそれより多くのチューブ状部材を含む、カートリッジハウジングに解放可能に係合する先端、を含む、または本質的にそれらからなる。粘性の流体は、1000 cPの粘度を有しうる。表面は、ヒトの体表面でありうる。表面はヒト組織を含みうる。アクチュエーター部分は、ハンドルを含みうる。アクチュエーターはトリガーまたはボタンでありうる。プッシュロッドは、プッシュロッドの遠位末端に取り付けられるプランジャーを含みうる。カートリッジハウジングは円柱状でありうる。プッシュロッドは、ユーザーがアクチュエーターを作動させるとカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放すると、後退することができる。プッシュロッドは、ユーザーがアクチュエーターを作動させるとカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放すると、後退が制止されうる。先端は、ユーザーがアクチュエーターを作動させると、粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成される3つのチューブ状部材を含みうる。チューブ状部材の遠位先端は、直線状に構成することができ、実質的に類似の距離で互いに連続して空間的に離れて存在しうる。先端は、ユーザーが、第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組を整列させることができるように構成される間隔ゲージを含みうる。間隔ゲージの遠位先端は、直線から、実質的に類似の距離と類似の距離で配置されうる。先端は、チューブ状部材の各々に関する支持体を含みうる。支持体は、チューブ状部材のチャネルを形成するように構成されうる。チューブ状部材は、0.011インチから0.025インチの内径を有しうる。先端は、ユーザーが第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配される液滴の組を整列させることができるように構成される間隔ゲージを含みうる。カートリッジは、遠位末端、近位末端、および近位末端の近傍のカートリッジ内に位置するプランジャーを含みえて、近位末端はシールを含みえて、ならびにプッシュロッドはプランジャーに係合するように構成されうる。プッシュロッドの遠位末端は、シール穿孔要素を含みうる。シール穿孔要素は少なくとも6つの伸長部を含みうる。シール穿孔要素は、カートリッジの近位末端のシールを穿孔するように構成されうる。カートリッジは、遠位末端および近位末端を含みえて、遠位末端はシールを含みえて、ならびに送達装置の遠位末端は、カートリッジが送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かって前進すると、カートリッジの遠位末端のシールを穿孔するように構成されるシール穿孔要素を含みうる。送達装置は、アクチュエーターリングが回転すると、送達装置内の1つの位置からカートリッジを送達装置の遠位末端に向かって前進させるように構成されるアクチュエーターリングを含みうる。
もう1つの局面において、本文書は、粘性の流体の2滴またはそれより多くを表面に適用するための送達装置を特色とする。送達装置は、アクチュエーターを1回作動させると、チューブ状部材の各々から粘性の流体1滴を同時に分配することができ、分配された液滴の各々の容量が実質的に類似であり、(a)プッシュロッド、(b)ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドを前進させるように構成されるアクチュエーター、(c)カートリッジがカートリッジハウジング内に位置する場合、プッシュロッドが、カートリッジの中に前進することができる、粘性の流体を含有するカートリッジを収容するように構成されるカートリッジハウジング部分、および(d)ユーザーがアクチュエーターを作動させると粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成される2つまたはそれより多くのチューブ状部材を含む、送達装置の遠位末端に位置する先端、を含む、または本質的にそれらからなる。粘性の流体は、1000 cPの粘度を有しうる。表面はヒトの体表面でありうる。表面はヒト組織を含みうる。送達装置はハンドルを含みうる。アクチュエーターはトリガーまたはボタンでありうる。プッシュロッドは、プッシュロッドの遠位末端に取り付けられたプランジャーを含みうる。カートリッジハウジングは円柱形でありうる。プッシュロッドは、ユーザーがアクチュエーターを作動させるとカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放すると、後退することができる。プッシュロッドは、ユーザーがアクチュエーターを作動させると、カートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放すると、後退が制止されうる。先端は、ユーザーがアクチュエーターを作動させると、粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成される3つのチューブ状部材を含みうる。チューブ状部材の遠位先端は、直線状に構成されることができ、実質的に類似の距離で連続して互いに空間的に離れて存在する。先端は、ユーザーが第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組を整列させることができるように構成される間隔ゲージを含みうる。間隔ゲージの遠位先端は、直線から、実質的に類似の距離と類似の距離で配置されうる。先端は、チューブ状部材の各々の支持体を含みうる。支持体は、チューブ状部材のチャネルを形成するように構成されうる。チューブ状部材は、0.011インチから0.025インチの内径を有しうる。先端は、ユーザーが第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組を整列させることができるように構成される間隔ゲージを含みうる。カートリッジは、遠位末端、近位末端、および近位末端の近傍のカートリッジ内に位置するプランジャーを含みえて、近位末端はシールを含みえて、およびプッシュロッドはプランジャーに係合するように構成されうる。プッシュロッドの遠位末端は、シール穿孔要素を含みうる。シール穿孔要素は少なくとも6つの伸長部を含みうる。シール穿孔要素は、カートリッジの近位末端のシールを穿孔するように構成されうる。カートリッジは、遠位末端および近位末端を含みえて、遠位末端はシールを含みえて、ならびに送達装置の遠位部分は、カートリッジが送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かって前進すると、カートリッジの遠位末端のシールを穿孔するように構成される穿孔要素を含みうる。送達装置は、アクチュエーターリングが回転すると、送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かってカートリッジを前進させるように構成されるアクチュエーターリングを含みうる。
もう1つの局面において、本文書は、粘性の流体2滴またはそれより多くを表面に適用する方法を特色とする。方法は、送達装置のアクチュエーターを1回または複数回作動させる段階、を含む、または本質的に作動させる段階からなる。送達装置は、アクチュエーターを1回作動させることにより、チューブ状部材の各々から粘性の流体1滴が同時に分配され、分配された液滴の各々の容量が実質的に類似であり、(a)プッシュロッド、(b)ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドを前進させるように構成されるアクチュエーター、(c)カートリッジがカートリッジハウジング内に位置する場合、プッシュロッドがカートリッジの中に前進することができる、粘性の流体を含有するカートリッジを収容するように構成されるカートリッジハウジング部分、および(d)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成される2つまたはそれより多くのチューブ状部材を含む、送達装置の遠位末端に位置する先端、を含む、または本質的にそれらからなる。
もう1つの局面において、本文書は、カートリッジに粘性の流体を充填するためのシステムを特色とする。システムは、(a)容器中の粘性の流体が20 psiより大きい圧力下にあり、5℃以下の温度を有する粘性の流体を含む容器、(b)粘性の流体を受けるように構成されるカートリッジ、および(c)流路の直径が容器からカートリッジまで同じである、粘性の流体を容器からカートリッジまで送達するための流路、を含む、または本質的にそれらからなる。圧は約40 psiでありうる。容器には、0.5 Lから1.5 Lの容量が入りうる。粘性の流体は1000 cPの粘度を有しうる。流路は、シリコンチューブを含みうる。システムは、容器からカートリッジへの粘性の流体の移動を停止させるために流路に取り付けたピンチ弁を含みうる。
もう1つの局面において、本文書は、粘性の流体をカートリッジに充填するための方法を特色とする。方法は、容器中の粘性の流体が20 psiより大きい圧力下にあり、5℃以下の温度を有し、および流路の直径が容器からカートリッジまで同じである、粘性の流体を含む容器からカートリッジまで流路に沿って流体を流れさせる段階を含む、または本質的にそれからなる。
特に明記していなければ、本明細書において用いられる全ての科学技術用語は、本発明が関連する当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書における記載と類似または等価の方法および材料を本発明の実践において用いることができるが、適した方法および材料を以下に記述する。本明細書において言及される刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。矛盾する場合は、定義を含めた本明細書が優先するであろう。加えて、材料、方法、および例は例示的であるに過ぎず、制限的であると意図されない。
本発明の1つまたは複数の態様の詳細を添付の図面および以下の説明に記載する。本発明の他の特色、目的、および利点は、説明および図面、ならび特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
いくつかの態様に従う例示的な送達装置の側面透視図である。 図1の例示的な送達装置の部分的前面、側面透視図である。 図1の例示的な送達装置の一部の拡大透視図である。 図1の例示的な送達装置の一部の拡大透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の部分的断面図である。 図5の例示的な送達装置の断面図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の一部の拡大透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の断面図である。 図8の例示的な送達装置の部分的断面図である。 図8の例示的な送達装置の部分的断面図の前面、側面透視図である。 図8の例示的な送達装置の部分的断面図の後面、側面透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置のプッシュロッドの一部の透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置のプッシュロッドの一部の透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の穿孔要素の一部の前面側面透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の穿孔要素の一部の前面側面透視図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の機械駆動ユニットの断面図である。 いくつかの態様に従う例示的な送達装置の機械駆動ユニット(たとえば、スライドするラチェット)の断面図である。 図8の例示的な送達装置の機械駆動ユニットの断面図である。 例示的な充填ステーションの前面写真である。流体または流路は使い捨てであり、使用していないあいだシステムから取り外されうることから、示していない。アイテム1、緊急停止;アイテム2、電源-オン/オフ;アイテム3、サイクル開始ボタン;アイテム4、ピンチ弁オーバーライド;アイテム5、容器温度読み出しでの製品;アイテム6、容器高さセンサー(たとえば、ソナー)での製品;アイテム7、二重壁冷却容器(たとえば、1リットル);アイテム8、冷却機(たとえば、Fisher Scientific冷却機);およびアイテム9、窒素圧ゲージ(標的圧30から50 psi(たとえば、40 psi))。 図19の例示的な充填ステーションの後面写真である。アイテム1、窒素ブリードオフ弁;アイテム2、製品高さセンサー(たとえば、ソナー);アイテム3、窒素ライン;アイテム4、熱電対;およびアイテム5、冷却液供給ライン。 図19の例示的な充填ステーションの一部の拡大前面写真である。アイテム1、ピンチ弁;アイテム2、近位スイッチ(たとえば、カートリッジ内部のプランジャーが通過する場合に流れを遮断するため);アイテム3、カートリッジ留置固定具;アイテム4、充填ノズル位置(ノズルは示していない);およびアイテム5、流路(たとえば、シリコンチューブ(示していない))部分のための空間。 例示的な輸送キーによって捕捉された例示的なプッシュロッドの拡大図である。 ロックされていない位置に回転させた例示的な輸送キーの拡大図である。この場合、例示的なプッシュロッドは、輸送キーの上を自由に通過することができ、それによってプッシュロッドはカートリッジの中に入ってプランジャーに係合することができる。 例示的な遠位および近位シーリングステーションの前面写真である。アイテム1、移動可能なカート上の遠位シーリングステーション、およびアイテム2、移動可能なカート上の近位シーリングステーション。 図24の例示的な遠位シーリングステーションの拡大前面写真である。アイテム1、シール試験固定具(カートリッジをノズルの上に置いて加圧する);アイテム2、シーリングヘッド用真空ポンプ;アイテム3、インダクションシールヘッド用電源;アイテム4、インダクションシールヘッド;およびアイテム5、シーリングプロセスの際にカートリッジをその場に保持するための固定具。 図24の例示的な遠位シーリングステーションの拡大前面写真の拡大前面図である。アイテム1、シーリング固定具中のカートリッジ;およびアイテム2、シーリングヘッドにシールを置くための固定具。 図24の例示的な近位シーリングステーションの拡大前面写真である。アイテム1、シーリングヘッドの軸移動用ガイド;およびアイテム2、カートリッジ上にシールを置く際にヘッドを安定化させるための固定具。
詳細な説明
本文書は、粘性の流体の分配に関連する方法および材料を提供する。本明細書において記述されるように、本明細書において提供される送達装置は、各液滴が一様で、定義された容量を含有して、定義された間隔で分配されるように、粘性の流体の多数の液滴を同時に送達するために用いることができる。
図1を参照して、送達装置100は、アプリケーター部分102を有しうる。アプリケーター部分102は、アプリケーター部分102内部に位置するプッシュロッドが、カートリッジハウジング104内に位置する接着剤カートリッジ(示していない)の中に前進することができるように、カートリッジハウジング104に係合するように構成されうる。カートリッジハウジング104は、カートリッジハウジング104の接着剤カートリッジ中で維持される粘性の流体が、送達先端106まで前進することができるように、送達先端106に係合するように構成することができる。アプリケーター部分102は、ユーザーの手に快適に適合するように構成されうるハンドル108を有しうる。ハンドル108には、アクチュエーター110が含まれうる。ユーザーは、アクチュエーター110がハンドル機構に対して動くように、アクチュエーター110を押すまたは押し下げることができる。いくつかの場合において、アクチュエーター110は、ユーザーが1本または複数の指を用いて力を加えて動かすことができるトリガー、ボタン、または他の機構として構成されうる。ユーザーは、内部ハンドル機構に係合するようにアクチュエーター110に力を加えることができる。内部ハンドル機構は、プッシュロッド112を前進させるように設計することができる。プッシュロッド112は、カートリッジハウジング104と共に位置する接着剤カートリッジ内部のプランジャー114を押すおよび/または引く様式でプランジャー114に係合するように構成されうる。カートリッジハウジング104は、粘性の流体を接着剤カートリッジから先端106のチャネルまたはチューブの中に移動させる様式で、接着剤カートリッジ(示していない)を収容するようにおよび送達先端106に係合するように構成されうる。送達先端106は、1つまたは複数の支持体118およびブレース120を有しうる。ブレース120は、一般的な円柱形状、一般的な直方体形状、または他の任意の適切な形状を有しうる。任意の適切な材料を用いて、アクチュエーター110、ハンドル108、カートリッジハウジング104、送達先端106、支持体118、およびブレース120を作製することができる。そのような成分は、たとえばプラスチック(たとえば、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン)、金属(たとえば、スチール、チタン、アルミニウム)、またはガラス(たとえば、ソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス)を用いて作製することができる。
図1および2を参照して、送達装置100には、カートリッジハウジング104の遠位末端に取り付けられた送達先端106が含まれうる。送達先端106は、接着剤カートリッジから粘性の流体を標的部位(たとえば、皮膚病変または手術部位)に送達するためにチューブ状部材を支持するように構成された任意の適切な数の支持体(たとえば、1、2、3、4、5、6、7、8、9個またはそれより多くの支持体)を含めるように構成されうる。支持体118は、一般的な円柱形状、一般的な直方体形状、または他の任意の適切な形状を有しうる。支持体118には、チューブ状部材を支持するように構成されるチャネル122が含まれうる。チャネル122は、たとえば閉鎖または開放チャネルでありうる。いくつかの場合において、チャネル122は、チューブ状部材を用いることなく、寸法が制御された反復可能なパターンで粘性の流体を送達することができるように構成されうる。いくつかの態様において、支持体118は等しい長さである。そのような状況において、支持体118の近位末端から流れ出る非常に粘性の流体の液滴は、遠位末端に達して、同時にしかも既定の間隔で液滴を送達するであろう。図2に証明されるように、1つまたは複数の支持体118は、等しい長さの支持体を作製するために、S-字形状または他の非直線形状を有しうる。いくつかの態様において、ブレース120は、定義された間隔で支持体118を分離することができる。たとえば、支持体118は、約0.5から25 cm離れた(たとえば、約0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、または5 cm離れた)間隔をあけることができる。送達先端106の支持体118が間隔をあけることにより、ユーザーは支持体数に等しい既定の位置で表面(たとえば、平らな表面)に粘性の流体の正確な容量を送達することができる。いくつかの態様において、送達先端106は、平らな表面上で約2 cm離れた間隔で粘性の流体3滴を送達するために約2 cm離れた間隔で3つの支持体を有しうる。
いくつかの場合において、送達装置100は、カートリッジハウジング104の代わりに接着剤カートリッジを有するように構成されうる。そのような場合、送達先端106を、接着剤カートリッジの遠位末端に取り付ける(たとえば、永続的に取り付ける、溶接する、または解除可能に取り付ける)ことができる。
図3を参照して、チャネル122はチューブ状部材124を有しうる。いくつかの態様において、チューブ状部材124は、チャネル122と同じ長さを有しうる。いくつかの態様において、チューブ状部材124は、チャネル122の遠位末端を超えて、およびブレース120を超えて伸長することができる。各支持体118におけるチューブ状部材124は、等しい長さの部材でありうる。そのような状況において、チューブ状部材124の近位末端から流れ出る非常に粘性の流体の液滴は、遠位末端に到達して、同時におよび支持体118の間隔によって予め決定された位置で液滴を送達するであろう。チューブ状部材124は、任意の適切な材料で作製されうる。たとえば、チューブ状部材124は、柔軟なポリマー材料(たとえば、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、PTFE、またはPTFE/FEP複合構造)でありうる。いくつかの場合において、チューブ状部材は、MicroLumen(登録商標)医療用チューブ(MicroLumen, Tampa, Florida)で作製されうる。チューブ状部材124は、任意の適切な内径を有しうる。たとえば、内径は、0.005から0.1インチのあいだ(たとえば、0.005から0.05インチのあいだ、0.01から0.05インチのあいだ、0.02から0.05インチのあいだ、0.005から0.04インチのあいだ、または0.01から0.04インチのあいだ)でありうる。いくつかの例において、内径は、0.0129インチ、0.0151インチ、または0.0299インチでありうる。たとえば接着剤の粘度が約500〜2000 cP(たとえば、250、400、500、750、1000、1250、1500、1750、または2000 cP)のあいだである場合、接着剤の液滴0.038μLを送達するために、内径は0.0152インチでありうる。チューブ状部材124は、任意の適切な外径を有しうる。たとえば、外径は、0.01から0.5インチ(たとえば、0.021インチ、0.023インチ、0.025インチ)でありうる。いくつかの態様において、チューブ状部材124は、チャネル122の内径より小さい外径を有しうる。送達装置100を作動させると、チューブ状部材124は、送達先端106の遠位部分に粘性の流体の液滴を前進させることができる。
送達先端106には、間隔ゲージ126が含まれうる。いくつかの態様において、間隔ゲージ126は、送達先端106の中心線から伸長して、ブレース120を超えて約0.5から約25 cmのあいだ(たとえば、0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、18、20、22、23、25 cm)の既定の長さ伸長しうる。いくつかの場合において、ブレース120から間隔ゲージ126の遠位先端までの距離は、チューブ状部材124の遠位先端間の距離に等しいかまたは類似でありうる。任意の適切な材料を用いて間隔ゲージ126を作製することができる。たとえば、間隔ゲージ126は、プラスチック、金属、ガラス、または複合材料を用いて作製されうる。いくつかの態様において、送達先端106は、間隔が約2 cm離れた3つの支持体、および同じ平面上でブレース120の前または後約2 cmに位置する1つの間隔ゲージ126を有しうる。そのような状況において、送達装置100は、表面(たとえば、平らな表面)上で約2 cm離れた間隔で粘性の流体3滴を送達することができる。同様に、間隔ゲージ126を用いて、第一の列の前または後に既定の距離(たとえば、0.5、1、1.5、2、2.5 cm)でさらにもう1つの液滴の列を送達するように装置を配置することができる。1回の作動あたり送達される液滴の数は、送達先端106の支持体およびチューブ状部材の数に依存しうる。たとえば、4つの支持体118を有する送達先端106は、4滴の列を送達することができる。
図4を参照して、カートリッジハウジング104は、ポジティブエンゲージメントによって送達先端106に係合するように構成されうる。ポジティブエンゲージメントは、たとえば送達先端106の遠位末端上でのロック機構でありうる。いくつかの態様において、ロック機構126は、ルアーロックコネクターでありうる。他の適切なロック機構には、たとえば、注文設計のカムロックシステム、バヨネットロックシステム、デテントロックシステムを有するねじ山、または送達先端106の永続的な結合および固定が含まれうる。送達先端106には、接続部分130およびハウジング部分132を有するハブ128が含まれうる。ハブ128のハウジング部分132は、たとえば一般的な直方体箱形形状などの任意の適切な形状を有しうる。一般的な直方体箱形は、角のない縁を有しうる。接続部分130は、第一のチャネル136が形成されるように、カートリッジハウジング104に係合するように構成されうる。第一のチャネル136は、一般的な円柱状または円柱形状へと移行する一般的な円錐形状でありうる。第一のチャネル136は、より小さい直径を有して一般的な円柱形状を有する中間チャネル138へと狭くなってゆくように構成されうる。中間チャネル138は、粘性の流体が接着剤カートリッジ(示していない)から送達先端106の遠位末端まで前進することができるように、チューブ状部材124の近位末端に係合するように構成されうる。
図5を参照して、送達装置100には、アプリケーター部分102が含まれうる。送達装置100は、接着剤カートリッジ(示していない)をカートリッジハウジング104において維持するように構成されうる。カートリッジハウジング104は、使用時に分配チャンバーに変換されうる気密的に密封された水分を含まないチャンバーでありうる。いくつかの態様において、接着剤カートリッジに粘性の流体を予め充填して、気密的に密封された障壁膜によってカートリッジの各末端を密封することができる。障壁膜シールは、粘性の流体(たとえば、外科用接着剤)の化学組成を長期の貯蔵期間のあいだ保存することができる。カートリッジハウジング104は、カートリッジハウジング104が密封された接着剤カートリッジを含有する場合に、カートリッジハウジング104に送達先端106を取り付けることによって、接着剤カートリッジ上の障壁膜シールを破ることができるように送達先端106に係合することができる。もう1つの態様において、送達先端106は、回転によって接着剤カートリッジ上の障壁膜シールが破れるように、カートリッジハウジング104に取り付けた後に回転させることができる。いくつかの態様において、アプリケーター部分102は、カートリッジハウジング104の近位末端付近で、接着剤カートリッジの障壁シール内に存在するプランジャー114を含有することができる。ユーザーがアクチュエーター110を押し下げると、プッシュロッド112は圧を加えて、それによって接着剤カートリッジ上の障壁膜シールを破ることができる。そのような状況において、プッシュロッド112は、接着剤カートリッジの近位末端上の障壁膜シール内に存在するプランジャー114に係合することができる。その結果、粘性の流体はカートリッジハウジング104から送達先端106の遠位末端まで前進することができる。
いくつかの態様において、カートリッジハウジング104は、カートリッジハウジング104が密封された接着剤カートリッジを含有する場合に、カートリッジハウジング104に送達先端106を取り付けることによって接着剤カートリッジ上の障壁膜シールが破れないように、送達先端106に係合することができる。いくつかの態様において、アプリケーター部分102は、カートリッジハウジング104の近位末端付近で、接着剤カートリッジの障壁シール外に存在するプランジャー114を含有しうる。ユーザーがアクチュエーター110を押し下げると、プッシュロッド112が圧を加えて、プランジャー114を前方に駆動する。接着剤カートリッジの双方の末端の障壁膜シールは、プランジャー114が前方に動く際に穿孔されうる。その結果、粘性の流体がカートリッジハウジング104から送達先端106の遠位末端まで前進する。いくつかの場合において、接着剤カートリッジは、近位末端に位置して、障壁シールの内部に存在するプランジャー114を含有しうる。この場合、ユーザーがアクチュエーター110を押し下げると、プッシュロッド112は前方に進んで、接着剤カートリッジ内に存在するプランジャー114に係合することができる。その結果、アクチュエーター110を次に作動させると、粘性の流体をカートリッジハウジング104から送達先端106の遠位末端に向かって前進させることができる。
任意の適切な材料を用いてプランジャー114を作製することができる。たとえば、プランジャー114は、ポリマー材料(たとえば、ゴム、PTFE、エラストマーシールを有するポリプロピレン、熱-エラストマー樹脂、または成形されたエラストマー樹脂上にコーティングされたフルオロカーボンフィルム)を含んでもよい。プランジャー114は、カートリッジ内容物を漏出することなく、分配プロセスの際に生じる非常に高い内圧に耐えるように構成されうる。プランジャー114は、カートリッジハウジング104の内壁にスライド可能に係合することができる。
図6を参照して、アプリケーター部分102には、ハンドル106およびアクチュエーター110が含まれうる。ユーザーは、内部アクチュエーター装置に係合するように、アクチュエーター110に力を加えることができる。アクチュエーター110を作動させる際に、任意の適切な機構を用いてプッシュロッド112を前進させることができる。たとえば、アクチュエーター110を作動させる際に、機械式、液圧式、または気圧式機構を用いてプッシュロッド112を前進させることができる。内部アクチュエーター装置には、プッシュロッド112、ばね140、プッシュロッド112上のラチェット142、および歯止め機構144が含まれうる。ユーザーがアクチュエーター110を押し下げると、アクチュエーター110に合わせて成形されたカム表面が、前方の歯止めに力を加えることができる。歯止めは、プッシュロッド112に機械的に取り付けられたまたはそれに合わせて成形されたラチェット142に係合することができる。ラチェット142は、機械加工されたまたは成形された部分でありうる。毎回の作動時に、歯止め機構144は、プッシュロッド112が既定量、たとえば0.5から5 mm(たとえば、1.15 mm)前進するように、ラチェット142の1つの増分前進することができる。プッシュロッド112が既定の増分前進すると、後退が防止されるように、次の歯止めがラチェット142に係合することができる。プッシュロッド112が前進すると、プッシュロッドはカートリッジハウジング104内で同じ間隔でプランジャー114に係合してプランジャーを前進させることができる。間隔は、アクチュエーターの毎回の動作毎に、送達先端106を通して粘性の流体の正確な量を分配するように設計されうる。いくつかの態様において、内部アクチュエーター装置には、各前進後にプッシュロッド112を引き戻す機械的「引戻し」機能が含まれうる。引戻し機能によって、プランジャー114は後退することができ、それによって粘性の流体の各放出後にカートリッジハウジング104内の圧力を低減させることができる。本明細書において記述されるように、送達装置100から分配される粘性の流体は、外科用接着剤の形状でありうる。いくつかの外科用接着剤は、約200 cPから約2,000 cP、約500 cPから約1500 cP、または約500 cPから約700 cP(25℃で測定)の粘度を有しうる。外科用接着剤の特定の製剤は、水分に対する曝露(たとえば、体組織への分配の際)が化学プロセスを開始させるという点において水分感受性であってもよい。
図8〜11を参照して、送達装置200は、アプリケーター部分202を有しうる。アプリケーター部分202は、アプリケーター部分202内に位置するプッシュロッドが、カートリッジハウジング204内に位置する接着剤カートリッジ205の中に前進することができるように、カートリッジハウジング204に係合するように構成されうる。カートリッジハウジング204は、カートリッジハウジング204の接着剤カートリッジ205中で維持される粘性の流体が、送達先端206まで前進することができるように、送達先端206に係合するように構成されうる。アプリケーター部分202は、ユーザーの手に快適に適合するように構成されうるハンドル208を有しうる。ハンドル208にはアクチュエーター210が含まれうる。ユーザーは、アクチュエーター210がハンドル機構に対して動くように、アクチュエーター210を押すまたは押し下げることができる。いくつかの場合において、アクチュエーター210は、ユーザーが1本または複数の指を用いて力を加えて動かすことができるトリガー、ボタン、または他の機構として構成されうる。ユーザーは、内部ハンドル機構に係合するようにアクチュエーター210に力を加えることができる。内部ハンドル機構は、プッシュロッド212を前進させるように設計されうる。プッシュロッド212は、カートリッジハウジング204と共に位置する接着剤カートリッジ205内でプランジャー214を押すおよび/または引く様式で、プランジャー214に係合するように構成されうる。カートリッジハウジング204は、接着剤カートリッジ205を収容するように、および粘性の流体を接着剤カートリッジ205から先端206のチャネルまたはチューブの中に移動させる様式で送達先端206に係合するように構成されうる。送達先端206は、1つまたは複数の支持体218およびブレース220を有しうる。ブレース220は、一般的な円柱形状、一般的な直方体形状、または他の任意の適切な形状を有しうる。任意の適切な材料を用いてアクチュエーター210、ハンドル208、カートリッジハウジング204、送達先端206、支持体218、およびブレース220を作製することができる。そのような成分は、たとえば、プラスチック(たとえば、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン)、金属(たとえば、スチール、チタン、アルミニウム)、またはガラス(たとえば、ソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラス、アルミノ珪酸ガラス)を用いて作製することができる。
送達装置200には、カートリッジハウジング204の遠位末端に取り付けられた送達先端206が含まれうる。送達先端206は、接着剤カートリッジから粘性の流体を標的部位(たとえば、皮膚病変または手術部位)に送達するためのチューブ状部材を支持するように構成された任意の適切な数の支持体(たとえば、1、2、3、4、5、6、7、8、9個またはそれより多くの支持体)を含めるように構成されうる。支持体218は、一般的な円柱形状、一般的な直方体形状、または他の任意の適切な形状を有しうる。支持体218には、チューブ状部材を支持するように構成されるチャネル222が含まれうる。チャネル222は、たとえば閉鎖または開放チャネルでありうる。いくつかの場合において、チャネル222は、チューブ状部材を用いることなく、寸法が制御された反復可能なパターンで粘性の流体を送達することができるように構成されうる。いくつかの態様において、支持体218は等しい長さである。そのような状況において、支持体218の近位末端からの非常に粘性の流体の液滴は、遠位末端に達して、同時にしかも既定の間隔で液滴を送達するであろう。図8〜11に証明されるように、1つまたは複数の支持体218は、等しい長さの支持体を作製するために、湾曲形状または他の非直線形状を有しうる。いくつかの態様において、ブレース220は、定義された間隔で支持体218を分離することができる。たとえば、支持体218は、約0.5から25 cm離れた(たとえば、約0.5、0.75、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、または5 cm離れた)間隔をあけることができる。送達先端206の支持体218が間隔をあけることにより、ユーザーは支持体数に等しい既定の位置で表面(たとえば、平らな表面)に粘性の流体の正確な容量を送達することができる。いくつかの態様において、送達先端206は、平らな表面上で約2 cm離れた間隔で粘性の流体3滴を送達するために約2 cm離れた間隔で3つの支持体を有しうる。
チャネル222は、チューブ状部材224を有しうる。いくつかの態様において、チューブ状部材224は、チャネル222と同じ長さを有しうる。いくつかの態様において、チューブ状部材224は、チャネル222の遠位末端を超えて、ブレース220を超えて伸長することができる。各支持体218におけるチューブ状部材224は、等しい長さでありうる。そのような状況において、チューブ状部材224の近位末端からの非常に粘性の流体の液滴は、遠位末端に到達して、同時におよび支持体218の間隔によって予め決定された位置で液滴を送達するであろう。チューブ状部材224は、任意の適切な材料から作製されうる。たとえば、チューブ状部材224は、柔軟なポリマー材料(たとえば、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、PTFE、またはPTFE/FEP複合構造)でありうる。いくつかの場合において、チューブ状部材は、MicroLumen(登録商標)医療用チューブ(MicroLumen, Tampa, Florida)で作製されうる。チューブ状部材224は、任意の適切な内径を有しうる。たとえば、内径は、0.005から0.1インチのあいだ(たとえば、0.005から0.05インチのあいだ、0.01から0.05インチのあいだ、0.02から0.05インチのあいだ、0.005から0.04インチのあいだ、または0.01から0.04インチのあいだ)でありうる。いくつかの例において、内径は、0.0129インチ、0.0151インチ、または0.0299インチでありうる。たとえば接着剤の粘度が約500〜2000 cP(たとえば、250、400、500、750、1000、1250、1500、1750、または2000 cP)のあいだである場合、接着剤の液滴0.038μLを送達するために、内径は0.0152インチでありうる。チューブ状部材224は、任意の適切な外径を有しうる。たとえば、外径は、0.01から0.5インチ(たとえば、0.021インチ、0.023インチ、0.025インチ)でありうる。いくつかの態様において、チューブ状部材224は、チャネル222の内径より小さい外径を有しうる。送達装置200を作動させると、チューブ状部材224は、送達先端206の遠位部分に粘性の流体の液滴を前進させることができる。
送達先端206には、間隔ゲージ226が含まれうる。いくつかの態様において、間隔ゲージ226は、送達先端206の中心線から伸長して、ブレース220を超えて約0.5から約25 cmのあいだ(たとえば、0.5、1、1.5、2、2.5、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、18、20、22、23、25 cm)の既定の長さ伸長する。いくつかの場合において、ブレース220から間隔ゲージ226の遠位先端までの距離は、チューブ状部材224の遠位先端間の距離に等しいかまたは類似でありうる。任意の適切な材料を用いて間隔ゲージ226を作製することができる。たとえば、間隔ゲージ226は、プラスチック、金属、ガラス、または複合材料を用いて作製されうる。いくつかの態様において、送達先端206は、間隔が約2 cm離れた3つの支持体、および同じ平面上でブレース220の前または後約2 cmに位置する1つの間隔ゲージ226を有しうる。そのような状況において、送達装置200は、表面(たとえば、平らな表面)上で約2 cm離れた間隔で粘性の流体3滴を送達することができる。同様に、間隔ゲージ226を用いて、第一の列の前または後に既定の距離(たとえば、0.5、1、1.5、2、2.5 cm)でさらにもう1つの液滴の列を送達するように装置を配置することができる。1回の作動あたり送達される液滴の数は、送達先端206の支持体およびチューブ状部材の数に依存しうる。たとえば、4つの支持体218を有する送達先端206は、4滴の列を送達することができる。
カートリッジハウジング204は、ポジティブエンゲージメントによって送達先端206に係合するように構成されうる。ポジティブエンゲージメントは、たとえば送達先端206の遠位末端上でのロック機構でありうる。いくつかの態様において、ロック機構は、ルアーロックコネクターでありうる。他の適切なロック機構には、たとえば、注文設計のカムロックシステム、バヨネットロックシステム、デテントロックシステムを有するねじ山、または送達先端206の永続的な結合および固定が含まれうる。送達先端206には、接続部分およびハウジング部分を有するハブ228が含まれうる。ハブのハウジング部分は、たとえば一般的な直方体箱形形状などの任意の適切な形状を有しうる。一般的な直方体箱形形状は、角のない縁を有しうる。接続部分は、チャネルが形成されるようにカートリッジハウジング204に係合するように構成されうる。チャネルは、一般的な円柱または円柱形状に移行する一般的な円錐形状でありうる。いくつかの場合において、チャネルは、より小さい直径で一般的な円柱形状を有する中間チャネルへと狭くなってゆくように構成されうる。そのような中間チャネルは、粘性の流体が接着剤カートリッジ205から送達先端206の遠位末端まで前進することができるように、チューブ状部材124の近位末端に係合するように構成されうる。
送達装置200には、アプリケーター部分202が含まれうる。送達装置200は、カートリッジハウジング204において接着剤カートリッジ205を維持するように構成されうる。いくつかの場合において、カートリッジハウジング204は、使用時に分配チャンバーに変換されうる機密的に密封された水分を含まないチャンバーでありうる。いくつかの態様において、接着剤カートリッジ205に粘性の流体を予め充填して、気密的に密封された障壁膜によって各末端を密封することができる。障壁膜シールは、長期の貯蔵期間のあいだ粘性の流体(たとえば、外科用接着剤)の化学組成を保存することができる。カートリッジハウジング204は、カートリッジハウジング204が密封された接着剤カートリッジを含有する場合、カートリッジハウジング204に送達先端206を取り付けることにより、接着剤カートリッジの障壁膜シールを破ることができるように、送達先端206に係合することができる。もう1つの態様において、送達先端206は、回転によって、接着剤カートリッジの障壁膜シールが破れるように、カートリッジハウジング204に取り付けた後に回転させることができる。いくつかの態様において、アプリケーター部分202は、カートリッジハウジング204の近位末端付近で、接着剤カートリッジの障壁シール内に存在するプランジャー214を含有することができる。ユーザーが、アクチュエーター210を押し下げると、プッシュロッド212が圧を加えて、それによって接着剤カートリッジの障壁膜シールを破ることができる。そのような状況において、プッシュロッド212は、接着剤カートリッジの近位末端の障壁膜シール内に存在するプランジャー214に係合することができる。その結果、粘性の流体は、カートリッジハウジング204から送達先端206の遠位末端まで前進する。
図9を参照して、アプリケーター部分202には、アクチュエーターリング207が含まれ、カートリッジハウジング204には穿孔要素209が含まれうる。アクチュエーターリング207は、アクチュエーターリング207が作動されると(たとえば、回転する、スイッチを入れる、または移動させる)、カートリッジハウジング204内の送達装置200の遠位末端に向かって接着剤カートリッジ205を前進させるように構成されうる。いくつかの場合において、アクチュエーターリング207の作動は、アクチュエーターリング207の作動の前後でのプッシュロッド212と接着剤カートリッジ205のあいだの距離が維持されるように、接着剤カートリッジ205の前進と共にプッシュロッド212を前進させることができる。接着剤カートリッジ205の前進と共にプッシュロッド212がそのように前進することにより、接着剤を送達するための装置をプライミングするためにユーザーにとって必要なアクチュエーター210の作動回数を制限または低減させることができる。
アクチュエーターリング207の回転を助けるために、アクチュエーターリング207には、グリップ225が含まれうる。接着剤カートリッジ205がこのように前進すると、接着剤カートリッジ205の遠位末端の障壁膜シールを穿孔要素209により破ることができる。穿孔要素209は、遠位方向への接着剤カートリッジの移動により、接着剤カートリッジの遠位末端で障壁膜シールに穴を開けることができるように構成されうる。穿孔要素209は、粘性の流体が、接着剤カートリッジ205から送達先端206の遠位末端まで穿孔要素209の中に前進することができるように、開口部を定義することができる。図14を参照して、穿孔要素209には、基部211および伸長部213が含まれうる。基部211は、粘性の流体が、接着剤カートリッジ205から送達先端206の遠位末端まで穿孔要素209の中に前進することができるように、開口部215を定義することができる。伸長部213は、基部211から伸長して、遠位方向への接着剤カートリッジの移動のために接着剤カートリッジの遠位末端上での障壁膜シール(たとえば、ホイルシール)に穴を開けることができる構造を形成することができる。いくつかの場合において、伸長部213は、図14に示されるように中空のカップ形状を有するように形成されうる。いくつかの場合において、伸長部213には、穿孔後に、接着剤カートリッジの障壁膜シール(たとえば、ホイルシール)が、開口部215の中の粘性の流体の流れを妨害することを低減するために、図15に示されるように溝217が含まれうる。
プッシュロッド212の遠位末端には、トリガー210が作動されるとプッシュロッド212の前方への移動のために接着剤カートリッジの近位末端の障壁膜シール(たとえば、ホイルシール)を破るように構成されるシール穿孔要素235が含まれうる。シール穿孔要素235には、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、またはそれより多くの)伸長部を有する基部237が含まれうる。図12に示されるように、シール穿孔要素235には、伸長部239を有する基部237が含まれうる。この場合、伸長部239は、正弦波形状を形成するように構成される。図13に示されるように、シール穿孔要素235には、伸長部241を有する基部237が含まれうる。この場合、伸長部241は、接着剤カートリッジのシールのパラメータ周囲の6個の位置に穴を開けるように設計された6個の等距離の間隔の伸長部を形成するように構成される。
いくつかの態様において、カートリッジハウジング204は、カートリッジハウジング204が密封された接着剤カートリッジを含有する場合、送達先端206をカートリッジハウジング204に取り付けても、接着剤カートリッジの障壁膜シールが破れないように、送達先端206に係合することができる。いくつかの態様において、アプリケーター部分202は、カートリッジハウジング204の近位末端付近で、接着剤カートリッジの障壁シールの外側に存在するプランジャー214を含有しうる。ユーザーがアクチュエーター210を押し下げると、プッシュロッド212は圧を加えてプランジャー214を前進させる。プランジャー214が前方に移動すると、接着剤カートリッジの双方の末端での障壁膜シールに穴を開けることができる。その結果、粘性の流体は、カートリッジハウジング204から送達先端206の遠位末端まで前進する。いくつかの場合において、接着剤カートリッジは、近位末端に位置して、障壁シールの内部に存在するするプランジャー214を含有する。この場合、ユーザーがアクチュエーター210を押し下げると、プッシュロッド212は前進して、接着剤カートリッジ内に位置するプランジャー214に係合することができる。その結果、アクチュエーター210を次に作動させると、カートリッジハウジング204から送達先端206の遠位末端に向かって粘性の流体を前進させることができる。
任意の適切な材料を用いてプランジャー214を作製することができる。たとえば、プランジャー214は、ポリマー材料(たとえば、ゴム、PTFE、エラストマーシールを有するポリプロピレン、熱エラストマー樹脂、または成形されたエラストマー樹脂上にコーティングされたフルオロカーボンフィルム)を含んでもよい。プランジャー214は、カートリッジの内容物を漏出することなく、分配プロセスの際に生じる非常に高い内圧に耐えるように構成されうる。プランジャー214は、カートリッジハウジング204の内壁にスライド可能に係合することができる。
図8〜11を参照して、アプリケーター部分202には、ハンドル206およびアクチュエーター210が含まれうる。ユーザーは、内部アクチュエーター装置に係合するようにアクチュエーター210に力を加えることができる。アクチュエーター210を作動させる際、任意の適切な機構を用いて、プッシュロッド212を前進させることができる。たとえば、アクチュエーター210を作動させる際、機械式、液圧式、または気圧式機構を用いてプッシュロッド212を前進させることができる。
いくつかの場合において、内部アクチュエーター装置には、プッシュロッド212、プッシュロッド212上のラチェット245、歯止め機構247、ねじりばね249、およびアーム251(たとえば、図8〜11および18を参照されたい)が含まれうる。ユーザーがアクチュエーター210を押し下げると、アクチュエーター210に合わせて成形されたカム表面が前方の歯止め(たとえば、歯止め機構247)に力を加えることができる。歯止め機構247は、プッシュロッド212上に機械的に取り付けられたまたは成形されたラチェット245に係合することができる。ラチェット245は、機械加工されうる、または成形された部分でありうる。各作動時に、歯止め機構247は、プッシュロッド212が既定量、たとえば0.5から5 mmのあいだ(たとえば1.15 mm)前進するように、ラチェット245の1つの増分前進することができる。プッシュロッド212が既定の増分前進すると、後退が防止されるように、アーム251がラチェット245に係合することができる。プッシュロッド212が前進すると、プッシュロッドは、カートリッジハウジング204内の接着剤カートリッジ205内で同じ間隔でプランジャー214に係合して前進させることができる。間隔は、アクチュエーターの動作毎に送達先端206の中に粘性の流体の正確な容量を分配するように設計することができる。
いくつかの場合において、内部アクチュエーター装置は、ラックアンドピニオン設計を有しうる。たとえば、内部アクチュエーター装置には、プッシュロッド212、プッシュロッド212上のラチェット245、前進アーム255、車輪257、歯車259、およびロックアーム261(たとえば、図16を参照されたい)が含まれうる。ユーザーがアクチュエーター210を押し下げると、アクチュエーター210は、前進アーム255が、車輪257を前進させて、車輪257と共に回転してラチェット245に係合する歯車259を回転させるように、前進アーム255に力を加えることができる。歯車259が回転すると、プッシュロッド212を前進させて、ロックアーム261は、車輪257とのその係合により、プッシュロッド212の逆方向の移動を防止するように構成される。ラチェット245は、プッシュロッド212に機械的に取り付けられうるまたは成形されうる。ラチェット245は、機械加工または成形部分でありうる。作動毎に、内部アクチュエーター装置は、プッシュロッド212が既定量、たとえば0.5から5 mm(たとえば、1.15 mm)前進するように、ラチェット245の1つの増分(または増分の組)前進することができる。プッシュロッド212が前進すると、プッシュロッドはカートリッジハウジング204内の接着剤カートリッジ205内に同じ間隔で、プランジャー214に係合して前進させることができる。間隔は、アクチュエーターの作動毎に送達先端206の中に粘性の流体の正確な容量を分配するように設計されうる。
いくつかの場合において、内部アクチュエーター装置は、3つのピボットラチェット設計を有しうる。たとえば、内部アクチュエーター装置には、プッシュロッド212、プッシュロッド212上のラチェット245、前進アーム265、およびロックアーム267(たとえば、図17を参照されたい)が含まれうる。ユーザーがアクチュエーター210を押し下げると、アクチュエーター210は、連結部分267に力を加えることができる。アクチュエーター210は、連結部分267の軸方向に力を加えることができ、それによって歯止め機構247に動きを伝達することができる。いくつかの場合において、連結部分267に取り付けたピンをハウジング内でチャネルによって誘導して、軸方向の移動のみを確実にすることができる。連結部分267は、プッシュロッド212と平行移動することができる。アクチュエーター210の各作動によって、歯止め機構247はラチェット245の1つの増分前進することができる。
いくつかの態様において、内部アクチュエーター装置には、各前進後にプッシュロッド212を引き戻す機械的「引き戻し」機能が含まれうる。引き戻し機能は、プランジャー214を後退させて、それによって粘性の流体の各放出後にカートリッジハウジング204内部の圧を低減させることができる。本明細書において記述されるように、送達装置200から分配される粘性の流体は、外科用接着剤の形状でありうる。いくつかの外科用接着剤は、約200 cPから約2,000 cP、約500 cPから約1500 cP、または約500 cPから約700 cP(25℃で測定)の粘度を有しうる。外科用接着剤の特定の製剤は、水分に対する曝露(たとえば、体組織への分配の際)が化学プロセスを開始させるという点において水分感受性であってもよい。
図8〜11をさらに参照して、接着剤カートリッジ205には、O-リング270が含まれうる。O-リング270はアクチュエーターリング207が回転すると、接着剤カートリッジ205を前方にスライドさせて、接着剤カートリッジ205から送達装置200の近位末端に向かう粘性の流体の流れがO-リング270を超えないよう制限するように構成されうる。いくつかの場合において、プランジャー214にはO-リング272が含まれうる。O-リング272は、プランジャー214が送達装置200の遠位末端に向かって前進する際に、プランジャー214の前で粘性の流体を維持するように構成されうる。いくつかの場合において、送達装置200には、窓274が含まれうる。窓274は、ユーザーが接着剤カートリッジ205の内部を観察することができるように、透明な材料(たとえば、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、またはポリカーボネート)で構築されうる。そのような場合において、接着剤カートリッジ205は、澄明な材料で構築されうる。いくつかの場合において、カートリッジハウジング204は、窓274の代わりにまたは窓274に加えて開口部を定義することができる。窓274と同様に、開口部は、ユーザーが接着剤カートリッジ205の内部を観察することができるように構成されうる。いくつかの場合において、送達装置200には、カートリッジハウジング204とアプリケーター部分202のあいだに位置するスナップリング276が含まれうる。スナップリング276は、いくつかの場合において、これをカートリッジハウジング自身の中に成形することができないことから、カートリッジハウジング204に超音波によって溶接することができる。スナップリング276は、カートリッジハウジング204をアプリケーター部分202の遠位末端にパチンとかみ合わせるように構成されうる。スナップリング276はアセンブリに含まれ、それによってカートリッジハウジング204内にカートリッジを入れて、アプリケーター部分202にかみ合わせることができる。
いくつかの場合において、送達装置200には、アクチュエーターリング207の遠位に位置する輸送キー278が含まれうる(たとえば、図22および23を参照されたい)。輸送キー278は、アクチュエーターリングの作動時にラックを保持するように構成されうる。アクチュエーターリングを回転させると、カートリッジは、軸方向に移動することができ、カートリッジの遠位末端で穿孔される。輸送キーをプッシュロッドに取り付けることができ、輸送キーは、遠位シールの穴あけの際に近位シールとプッシュロッドとのあいだを等距離に維持して、装置をプライムするために必要な作動回数を最小限にすることができる。
いくつかの態様において、適した接着剤には、(a)少なくとも2の平均官能性を有するイソシアネート成分;(b)2.1より大きい平均官能性を有する活性水素成分;および(c)少なくとも1の平均ヒドロキシルもしくはアミノ官能性、またはその組み合わせを有するイオン性塩成分、の反応産物が含まれうる。いくつかの態様において、送達装置100は、約6ヶ月から約24ヶ月(たとえば、6、8、10、12、14、16、18、20、22、または24ヶ月)の貯蔵寿命のあいだ、接着剤を貯蔵するように構成されうる。外科用接着剤を、水分の存在下で生物学的組織に適用すると、接着剤はクロスリンクしてポリマーネットワークを形成することができる。クロスリンクしたネットワークは経時的に生体分解することができ、それによって閉鎖した切開部を完全に治癒させて、ポリマーを体に完全に吸収させることができる。
イソシアネート成分は、少なくとも2および少なくとも3の平均イソシアネート官能性を有しうる。「平均」という用語は、多官能性イソシアネート成分に、異なる官能性を有するイソシアネートが含まれる多数のタイプのイソシアネートが含まれうるという事実を反映している。適したイソシアネートは、親水性であり、これにはアミノ酸およびアミノ酸誘導体に由来するイソシアネートが含まれる。特異的例には、リジンジ-イソシアネート(「LDI」)およびその誘導体(たとえば、メチルまたはエチルエステルなどのアルキルエステル)、およびリジントリ-イソシアネート(「LTI」)およびその誘導体(たとえば、メチルまたはエチルエステルなどのアルキルエステル)が含まれる。ジペプチド誘導体もまた用いることができる。たとえば、リジンをもう1つのアミノ酸(たとえば、バリンまたはグリシン)とのジペプチドに組み合わせることができる。
活性水素成分には、1つまたは複数の活性水素反応体が含まれる。成分は、2.1より大きい平均官能性を有しうる。この場合も、「平均」という用語は、活性水素成分に、異なる官能性を有する反応体が含まれる多数のタイプの活性水素反応体が含まれうるという事実を反映している。活性水素反応体のいくつかまたは全ては、100未満の当量を有しうる。「当量」という用語は、官能性で除した分子量を指す。このように、たとえば、分子量92およびヒドロキシル官能性「f」3を有するグリセロールは、当量約31を有する。適した活性水素成分の例には、ヒドロキシ官能成分、アミン官能成分、チオール官能成分、カルボン酸官能成分、およびその組み合わせが含まれるがこれらに限定されるわけではない。いくつかの態様において、官能基のいくつかまたは全ては、一級基でありうる。適した活性水素成分の1つののクラスには、グリセロール、ジグリセロール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、キシリトール、アラビトール、フシトール、リビトール、ソルビトール、マンニトール、およびその組み合わせから選択される多官能アルコールが含まれる。ヒドロキシアルキル誘導体およびエトキシル化ペンタエリスリトールなどのこれらの任意のアルコールのエステルもまた適している。適した活性水素成分のもう1つのクラスには、C3〜C10カルボン酸またはジカルボン酸のヒドロキシアルキル誘導体(たとえば、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロール酪酸、およびその組み合わせ)、およびC3〜C10炭化水素のヒドロキシアルキル誘導体(たとえば、トリメチロールプロパン)が含まれる。活性水素成分はまた、ヒドロアルキルアミン(たとえば、トリエタノールアミン)、ジ-、トリ-、もしくはテトラアルキレングリコール、またはその組み合わせでありうる。糖類(たとえば、グルコース、フルクトース、スクロース、またはラクトース)、オリゴ糖、多糖類、そのエステル、およびその組み合わせから選択されるヒドロキシル官能化合物も同様に適している。
イオン性塩には、1つまたは複数のヒドロキシルおよび/またはアミノ官能基が含まれる。その結果、イオン性塩は、反応混合物のイソシアネート官能成分と反応することができ、それによって接着剤に共有的に組み入れられるようになる。適した塩の例には、アンモニア塩、ハロゲン化物、スルホン酸塩、リン酸塩、カルボン酸塩、およびその組み合わせが含まれるがこれらに限定されるわけではない。特異的例には、ハロゲン化アンモニウム(たとえば、エチルトリエタノール塩化アンモニウム)、ハロゲン化塩素(たとえば、塩化コリン)、およびその組み合わせが含まれる。
いくつかの態様において、接着剤にはさらに、触媒が含まれうる。適した触媒の例には、三級アミン(たとえば、脂肪族三級アミン)および有機金属化合物(たとえば、ビスマス塩およびジルコニウムキレート)が含まれるがこれらに限定されるわけではない。特異的例には、1,4-ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(「DABCO」)、2,2'ジモルフォリンジエチルエーテル(「DMDEE」)、ジラウリン酸ジブチルチン(「DBTDL」)、ビスマス2-エチルヘキサノエート、およびその組み合わせが含まれるがこれらに限定されるわけではない。触媒の量は、特定の反応体に基づいて選択される。
いくつかの態様において、接着剤には、溶媒、非揮発性希釈剤、および/または揮発性希釈剤の形状でのレオロジー改変物質が含まれうる。適した溶媒の例には、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、グリム、およびその組み合わせが含まれる。適した非揮発性の希釈剤の例には、ジメチルスルホキシド(DMSO)、炭酸プロピレン、ジグリム、ポリエチレングリコールジアセテート、ポリエチレングリコールジカーボネート、ジメチルイソソルビド、およびその組み合わせが含まれる。適した揮発性希釈剤の例には、炭化水素、ヒドロフルオロアルカン、二酸化炭素、およびその組み合わせが含まれる。1つの試薬が多数の役割を行うことができる。このように、たとえば、DMSOは、溶媒および非揮発性希釈剤の双方として機能することができる。レオロジー改変物質の量は、接着剤の構成成分およびそれに対して接着剤が用いられる特定の応用に基づいて選択される。
その上、いくつかの態様において、接着剤にはまた、1つまたは複数の安定化剤が含まれてもよい。例には、抗酸化剤(たとえば、BHTおよびBHA)、水スカベンジャー(たとえば、ハロゲン化アシルおよびアリール、ならびに無水物)、ブレンステッド酸等が含まれる。
いくつかの態様において、本明細書において提供される送達装置(たとえば、送達装置100および200)は、接着剤の形状の粘性の流体を分配するように構成されうる。たとえば、送達装置100および200は、医学的手技(たとえば、腹壁形成術)の際に患者の体の標的組織領域に外科用接着剤を送達するために用いられうる。そのような状況において、粘性の流体は、体組織における切開部、創傷、または他の開口部を少なくとも部分的に閉鎖する目的のために標的組織部位に送達される外科用接着剤を含みうる。いくつかの態様において、医学手技は、患者の正中領域の皮膚領域に外科用接着剤を与える腹壁形成手技でありうる。例として、外科用接着剤を、皮膚組織の層を下にある組織に接着させるために、開口部に近い皮膚の部分の下面に沿った標的組織領域に適用することができる。腹壁形成術手技のこの特定の例において、外科医がメスまたは他の器具を用いて患者の正中領域から過剰な皮膚を少なくとも部分的に切除した後に、外科用接着剤を標的組織領域に適用することができる。外科用接着剤の液滴を標的組織領域に沈着させることができるように、皮膚の下面を露出することができる。その後、皮膚層は下にある組織に接着することができるが、切開部は任意で、切開部に沿ってステープルまたは縫合糸などの創傷閉鎖技術を用いて閉鎖される。
任意の適切な方法を用いて、粘性の流体(たとえば、粘性の接着剤)を接着剤カートリッジに充填することができる。たとえば、手動の卓上型充填ステーションを用いて粘性の流体を接着剤カートリッジに充填することができる。卓上型手動充填ステーションには、製品サージ容器/温度調節された水システムが含まれうる(たとえば、図19〜21を参照されたい)。充填するための粘性の流体製品は、製品サージ容器によって提供されうるが、これは約0.5、1.0、1.5リットル、またはそれより多くの容量を有しうる。製品サージ容器には、製品の温度を維持するために、冷浴(たとえば、Thermo Scientific冷浴)からの温度制御再循環冷却液を入れる冷却筒が含まれうる。製品の温度は-15℃から15℃(たとえば、-15℃から10℃、-15℃から5℃、-10℃から10℃、-10℃から0℃、-5℃から0℃、または約-2℃)のあいだで維持されうる。いくつかの場合において、製品の温度は5℃未満で維持されうる。充填のための圧力を提供するために、製品サージ容器に調節された窒素を提供することができる。窒素は、製品サージ容器内(約-2℃まで冷却することができる)で起こる可能性がある濃縮を制限することができることから、容器を加圧するために用いられうる。そのような濃縮は、製品の完全性に対して有害な効果を有しうる、圧力は30から50 psiのあいだ(たとえば、30から45 psi、35から50 psi、35から45 psi、または約40 psi)でありうる。
粘性の流体製品は、ステンレススチール製の製品サージ容器から制御された製品流路によってポリプロピレンカートリッジの中に流れることができる。接着剤の撹拌を低減して、カートリッジヘッドスペースがなくなるまでの時間を早めるために、製品は、ゆがみがほとんどない1つの直径の中を流れることができる。製品が熱くなると、その体積が増加して、それによって製品がカートリッジ面の上を流れることがありうるが、これは適切なシールによって防止されうる。製品流路には、製品サージタンクからの出口、シリコンチューブ、および基部平面に対して垂直である充填ノズルが含まれうる。いくつかの場合において、シリコンチューブを冷却しなくてもよい。そのような場合、その長さは、製品が製品サージ容器からカートリッジまで流れる際の製品温度に及ぼす周囲空気の効果を低減するために最小限に維持されうる。卓上型手動充填ステーションの真正面に座ると、オペレーターは、充填すべきカートリッジを遠位受け器ステーションに置いて、カートリッジホルダーを用いてカートリッジを保持することができる。いくつかの場合において、カートリッジホルダーが正確に係合しているか否かを確認することができる。カートリッジが存在するか否かを、製品流の偶発的な起動を防止するために確認することができる。オペレーターは、充填サイクルを起動することができ、それによって弁(たとえば、ピンチ弁)の解放が起こり、それにより圧による製品のカートリッジ内への放出が起こりうる。カートリッジが充填されると、ストッパーが外れて、それによってストッパーがカートリッジの近位末端に向かって移動することができる。ストッパーがストッパー高さセンサーに達すると、弁(たとえば、ピンチ弁)が自動的に閉鎖して、それによって製品の流れは停止する。この時点で、オペレーターは充填されたカートリッジを取り外して、これを遠位末端シーリングステーションに直ちに入れることができる。
いくつかの場合において、卓上型手動充填ステーションには、1つまたは複数の制御要素が含まれうる。たとえば、充填ステーションには、器具に電源を入れさせるように構成される制御要素、充填サイクルを起動させるように構成される制御要素、および緊急停止を提供するように構成される制御要素が含まれうる。いくつかの場合において、卓上型手動充填ステーションには、1つまたは複数のセンサーが含まれうる。たとえば、充填ステーションには、製品サージ容器中の製品に関する温度情報を提供するように構成される温度センサー、カートリッジもしくは製品サージ容器中の製品レベルに関する情報を提供するように構成されるレベルセンサー、または製品サージ容器内の圧に関する情報を提供するように構成される圧力センサーが含まれうる。いくつかの場合において、充填ステーションには、制御要素またはセンサーの電気的成分の少なくともいくつかを収容するために電気格納器が含まれうる。
卓上型手動シーリングステーションは、カートリッジが充填された後カートリッジの遠位および近位末端を密封するために用いられうる(たとえば、図24〜27を参照されたい)。いくつかの場合において、シールは、ホイルシールでありうる。卓上型手動シーリングステーションの真正面に座ると、オペレーターは、遠位シーリングヘッドの下面にシーリングホイルを置くことができる。いくつかの場合において、シーリングホイルは、真空によってその場で維持されうる。オペレーターは、充填されたカートリッジを遠位受け器ステーションに挿入して、カートリッジを固定することができる。この時点で、遠位シーリングヘッドは、ホイルがカートリッジ上にインダクションシールされるようにより低い位置でありうる。時間およびエネルギーコントローラを用いて、インダクションシールを作製するために用いられる時間およびエネルギーを設定することができる。
遠位末端が密封されると、オペレーターは、近位シーリングヘッドの下面にシーリングホイルを置くことができる。いくつかの場合において、シーリングホイルは、真空によってその場で維持されうる。オペレーターは、遠位末端が密封されたカートリッジを近位受け器ステーションに挿入して、カートリッジを固定することができる。この時点で、近位シーリングヘッドは、ホイルがカートリッジ上にインダクションシールされるようにより低い位置でありうる。時間およびエネルギーコントローラを用いて、インダクションシールを作製するために用いられる時間およびエネルギーを設定することができる。シーリングサイクルが完了した後、オペレーターは、近位シーリングステーションからカートリッジを取り出して、カートリッジが完全であるか否かを肉眼で検分することができる。
図7を参照して、送達装置100(ならびに送達装置200)は、粘性の流体の多数の液滴が1回の作動で組織の標的領域に送達されるように構成されうる。いくつかの態様において、1滴またはそれより多くを、支持体118または218の数に従って、定義された容量で既定の間隔で同時に送達することができる。送達装置100または200のユーザーは、アクチュエーター110または210に力を加えて、外科用接着剤を前進させて、ならびに液滴A、B、およびCを送達することができる。アクチュエーター110または210を解放した後、ユーザーは、間隔ゲージ126または226が液滴A、B、またはCの1つと整列するように、送達装置100または200を移動させることができる。同様に、ユーザーは、前回の液滴から既定の距離で液滴の追加の列を作製するために、最も右または左にある支持体118または218を、最も左または右にある液滴に整列させてもよい。そのような状況において、ユーザーは、アクチュエーター110または210に第二の力を加えて、液滴A、B、およびCから既定の距離で液滴の第二の列を送達することができる。ユーザーは、接着剤の適切なまたは十分な容量が標的組織領域に適用されるまで、この様式で外科用接着剤の液滴を送達し続けることができる。いくつかの態様において、支持体118または218の列に対して遠位に2.0 cm突出しうる間隔ゲージ126または226は、接着剤の液滴の間隔を決定するための物理的または視覚的参照を提供しうる。たとえば、間隔ゲージ126または226を既に分配された液滴の列と整列させると、既に送達された液滴の列の後方2.0 cmの位置に送達先端106または206を配置することができる。
いくつかの態様において、本明細書において提供される送達装置(たとえば、送達装置100または200)を、外科用接着剤が組織の標的領域に適用される他のタイプの医学的手技(たとえば、しわ切除、乳房切除、乳房整復、乳房再建等などの手技の際)に使用できることは、本明細書における説明から理解されるべきである。
いくつかの態様において、本明細書において提供される送達装置を用いることには、標的組織部位が外科用接着剤の液滴で十分に覆われているか否かを決定する段階が含まれうる。覆われていれば、ユーザーは、1回使用後に送達装置100または200を廃棄することができる。そのような状況において、送達装置100または200は、送達装置100もしくは200を再利用することなく、または接着剤カートリッジ中に残っている外科用接着剤の任意の残りの部分を再利用することなく、廃棄されうる。
標的組織部位が外科用接着剤によって十分に覆われていないが、送達装置100または200が消耗している場合、送達装置100または200を1回使用後に廃棄することができる。標的組織部位により多くの外科用接着剤を分配する場合、第二の(新しい)送達装置100または200を調製することができる。第二の送達装置100(または200)の送達先端106(または206)を標的組織部位に向けることができる。その後、外科用接着剤の液滴が第二の送達装置100(または200)から標的組織部位上に分配されるように、装置の作動および接着剤の送達を進行させることができる。そのような状況で用いるために、送達装置100(または200)は、使い捨てで再利用不可装置であるように構成されうる。送達装置の使用後、送達装置を直ちに衛生的な様式で廃棄することができる。
本明細書において提供される1つまたは複数の送達装置(たとえば、送達装置100または200)を製造するプロセスには、カートリッジハウジング104または204を調製する段階、ならびに送達先端106または206および内部成分を組み立てる段階が含まれてもよい。送達装置100または200を製造するプロセスにはまた、組み立てられた送達装置100または200を使い捨ての貯蔵パウチまたはトレイに密封する操作が含まれてもよい。使い捨て貯蔵パウチまたはトレイは、貯蔵または輸送の際の汚染の可能性を低減するために用いられうる。いくつかの状況において、貯蔵パウチまたはトレイはまた、送達装置を使用するための説明書を含有しうる。または、貯蔵パウチまたはトレイには、貯蔵パウチまたはトレイの表面上に印刷された説明書が含まれうる。
本明細書において提供される送達装置(たとえば、送達装置100または200)は、その中の外科用接着剤が滅菌されるように、滅菌プロセスを受けることができる。1つの例において、外科用接着剤は、本明細書において提供される送達装置(たとえば、送達装置100または200)を貯蔵パウチまたはトレイに密封した後、γ線照射装置を用いて滅菌されうる。さらに、プロセスには、本明細書において提供される組み立てられた送達装置(たとえば、組み立てられた送達装置100または200)を他の送達装置と共に貯蔵容器に一括する操作が含まれうる。たとえば、本明細書において提供される1つまたは複数の送達装置は、安全かつ信頼できる様式で外科医または他の開業医が送達装置を容易に入手することができる一括システムの一部でありうる。送達装置の組を、外科用貯蔵モジュールに整列させてもよく、供給元から容易に受けとって、これを外科の環境において直ちにまたはその後用いるために外科機器用の棚に設置することができる。そのような構成は、資材の取り扱いおよび在庫の補充に責任を有する担当者の負荷を低減することができる。既に記述したように、本明細書において提供される送達装置のいくつかの態様は、約6ヶ月から約24ヶ月の貯蔵寿命を有してもよく、この態様において約12ヶ月の寿命を有してもよい。いくつかの例において、送達装置、貯蔵容器、またはその両者は、各送達装置の推定される有用な寿命を開業医に通知するために有効期限を表示してもよい。
他の態様
本発明は、その詳細な説明と共に記述してきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を例証するためであって、制限することを意図していないと理解されるべきである。他の局面、利点、および改変は以下の特許請求の範囲に含まれる。

Claims (56)

  1. (a)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、プッシュロッドを前進させるように構成されている、アクチュエーターとプッシュロッドとを含むアクチュエーター部分、
    (b)カートリッジがカートリッジハウジング内に位置する場合に、プッシュロッドがカートリッジの中に前進することができるように、アクチュエーター部分に取り付けられている、粘性の流体を含有するカートリッジを受けるように構成されているカートリッジハウジング、および
    (c)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成されている2つまたはそれより多くのチューブ状部材を含む、カートリッジハウジングに解放可能に係合する先端、
    を含む、2滴またはそれより多くの粘性の流体を表面に適用するための送達装置であって、
    アクチュエーターを1回作動させると、チューブ状部材の各々から粘性の流体1滴を同時に分配することができ、分配された液滴の各々の容量が実質的に類似である、送達装置。
  2. 粘性の流体が1000 cPの粘度を有する、請求項1記載の送達装置。
  3. 表面がヒトの体表面である、請求項1記載の送達装置。
  4. 表面がヒト組織を含む、請求項1記載の送達装置。
  5. アクチュエーター部分がハンドルを含む、請求項1記載の送達装置。
  6. アクチュエーターがトリガーまたはボタンである、請求項1記載の送達装置。
  7. プッシュロッドがプッシュロッドの遠位末端に取り付けられたプランジャーを含む、請求項1記載の送達装置。
  8. カートリッジハウジングが円柱形である、請求項1記載の送達装置。
  9. ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドがカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放するとプッシュロッドが後退することができる、請求項1記載の送達装置。
  10. ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドがカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放すると、プッシュロッドの後退が制止される、請求項1記載の送達装置。
  11. ユーザーがアクチュエーターを作動させると粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成されている3つのチューブ状部材を先端が含む、請求項1記載の送達装置。
  12. チューブ状部材の遠位先端が直線状に構成され、かつ実質的に類似の距離互いに連続的に離れている、請求項11記載の送達装置。
  13. 第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組をユーザーが整列させることができるように構成されている間隔ゲージを先端が含む、請求項12記載の送達装置。
  14. 間隔ゲージの遠位先端が、前記直線から前記実質的に類似の距離と類似の距離で配置される、請求項13記載の送達装置。
  15. 先端が、チューブ状部材の各々についての支持体を含む、請求項1記載の送達装置。
  16. 支持体が、チューブ状部材のためのチャネルを形成するように構成されている、請求項15記載の送達装置。
  17. チューブ状部材が0.011インチから0.025インチのあいだの内径を有する、請求項1記載の送達装置。
  18. 第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組をユーザーが整列させることができるように構成されている間隔ゲージを先端が含む、請求項1記載の送達装置。
  19. カートリッジが遠位末端、近位末端、および近位末端の近傍のカートリッジ内に位置するプランジャーを含み、近位末端がシールを含み、ならびにプッシュロッドがプランジャーに係合するように構成されている、請求項1記載の送達装置。
  20. プッシュロッドの遠位末端がシール穿孔要素を含む、請求項19記載の送達装置。
  21. シール穿孔要素が少なくとも6つの伸長部を含む、請求項20記載の送達装置。
  22. シール穿孔要素がカートリッジの近位末端のシールを穿孔するように構成されている、請求項20記載の送達装置。
  23. カートリッジが、遠位末端および近位末端を含み、遠位末端がシールを含み、ならびに送達装置の遠位部分が、カートリッジが送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かって前進すると、カートリッジの遠位末端のシールを穿孔するように構成されている穿孔要素を含む、請求項1記載の送達装置。
  24. アクチュエーターリングが回転するとカートリッジを送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かって前進させるように構成されているアクチュエーターリングを含む、請求項23記載の送達装置。
  25. (a)プッシュロッド;
    (b)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、プッシュロッドを前進させるように構成されている、アクチュエーター;
    (c)カートリッジがカートリッジハウジング内に位置する場合にプッシュロッドがカートリッジの中に前進することができる、粘性の流体を含有するカートリッジを収容するように構成されているカートリッジハウジング部分;および
    (d)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、粘性の流体をカートリッジから表面まで移動させるように構成されている2つまたはそれより多くのチューブ状部材を含む、送達装置の遠位末端に位置する先端
    を含む、2滴またはそれより多くの粘性の流体を表面に適用するための送達装置であって、
    アクチュエーターを1回作動させると、チューブ状部材の各々から粘性の流体1滴を同時に分配することができ、分配された液滴の各々の容量が実質的に類似である、送達装置。
  26. 粘性の流体が1000 cPの粘度を有する、請求項25記載の送達装置。
  27. 表面がヒトの体表面である、請求項25記載の送達装置。
  28. 表面がヒト組織を含む、請求項25記載の送達装置。
  29. ハンドルを含む、請求項25記載の送達装置。
  30. アクチュエーターがトリガーまたはボタンである、請求項25記載の送達装置。
  31. プッシュロッドがプッシュロッドの遠位末端に取り付けられたプランジャーを含む、請求項25記載の送達装置。
  32. カートリッジハウジングが円柱形である、請求項25記載の送達装置。
  33. ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドがカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放するとプッシュロッドが後退することができる、請求項25記載の送達装置。
  34. ユーザーがアクチュエーターを作動させるとプッシュロッドがカートリッジの中に前進することができ、ユーザーがアクチュエーターを解放すると、プッシュロッドの後退が制止される、請求項25記載の送達装置。
  35. ユーザーがアクチュエーターを作動させると粘性の流体をカートリッジから表面に移動させるように構成されている3つのチューブ状部材を先端が含む、請求項25記載の送達装置。
  36. チューブ状部材の遠位先端が直線状に構成され、かつ実質的に類似の距離互いに連続的に離れている、請求項35記載の送達装置。
  37. ユーザーが第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組を整列させることができるように構成されている間隔ゲージを先端が含む、請求項36記載の送達装置。
  38. 間隔ゲージの遠位先端が、前記直線から、前記実質的に類似の距離と類似の距離で配置される、請求項37記載の送達装置。
  39. 先端が、チューブ状部材の各々についての支持体を含む、請求項25記載の送達装置。
  40. 支持体が、チューブ状部材のためのチャネルを形成するように構成されている、請求項39記載の送達装置。
  41. チューブ状部材が0.011インチから0.025インチのあいだの内径を有する、請求項25記載の送達装置。
  42. ユーザーが第一の分配された液滴の組から既定の距離に第二の分配された液滴の組を整列させることができるように構成されている間隔ゲージを先端が含む、請求項25記載の送達装置。
  43. カートリッジが遠位末端、近位末端、および近位末端の近傍のカートリッジ内に位置するプランジャーを含み、近位末端がシールを含み、ならびにプッシュロッドがプランジャーに係合するように構成されている、請求項25記載の送達装置。
  44. プッシュロッドの遠位末端がシール穿孔要素を含む、請求項43記載の送達装置。
  45. シール穿孔要素が少なくとも6つの伸長部を含む、請求項44記載の送達装置。
  46. シール穿孔要素がカートリッジの近位末端のシールを穿孔するように構成されている、請求項44記載の送達装置。
  47. カートリッジが、遠位末端および近位末端を含み、遠位末端がシールを含み、ならびに送達装置の遠位部分が、カートリッジが送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かって前進すると、カートリッジの遠位末端のシールを穿孔するように構成されている穿孔要素を含む、請求項25記載の送達装置。
  48. アクチュエーターリングが回転すると送達装置内の1つの位置から送達装置の遠位末端に向かってカートリッジを前進させるように構成されているアクチュエーターリングを含む、請求項47記載の送達装置。
  49. 送達装置のアクチュエーターを1回または複数回作動させる段階を含む、2滴またはそれより多くの粘性の流体を表面に適用する方法であって、
    送達装置が
    (a)プッシュロッド;
    (b)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、プッシュロッドを前進させるように構成されている、アクチュエーター;
    (c)カートリッジがカートリッジハウジング内に位置する場合に、プッシュロッドがカートリッジ内に前進することができる、粘性の流体を含有するカートリッジを収容するように構成されているカートリッジハウジング部分;および
    (d)ユーザーがアクチュエーターを作動させると、粘性の流体をカートリッジから表面まで移動させるように構成されている2つまたはそれより多くのチューブ状部材を含む、送達装置の遠位末端に位置する先端
    を含み、かつ
    アクチュエーターを1回作動させると、チューブ状部材の各々から粘性の流体1滴を同時に分配し、分配された液滴の各々の容量が実質的に類似である、方法。
  50. (a)容器中の粘性の流体が20 psiより大きい圧力下にあり、5℃以下の温度を有する、粘性の流体を含む容器;
    (b)粘性の流体を受けるように構成されているカートリッジ;および
    (c)流路の直径が容器からカートリッジまで同じである、容器からカートリッジまで粘性の流体を送達するための流路、
    を含む、粘性の流体をカートリッジに充填するためのシステム。
  51. 圧力が約40 psiである、請求項50記載のシステム。
  52. 容器に0.5 Lから1.5 Lのあいだの容量が入る、請求項50記載のシステム。
  53. 粘性の流体が1000 cPの粘度を有する、請求項50記載のシステム。
  54. 流路がシリコンチューブを含む、請求項50記載のシステム。
  55. 容器からカートリッジへの粘性の流体の移動を停止させるための、流路に取り付けたピンチ弁を含む、請求項50記載のシステム。
  56. 粘性の流体を含む容器からカートリッジまでの流路に沿って粘性の流体を流す段階を含む、粘性の流体をカートリッジに充填する方法であって、容器中の粘性の流体が、20 psiより大きい圧力下にあり、かつ5℃以下の温度を有し、および流路の直径が容器からカートリッジまで同じである、方法。
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