JP2012524357A - 特許実施権を管理するシステムおよび方法 - Google Patents

特許実施権を管理するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

特許実施権を管理するシステムが提供される。このシステムは、取得可能な複数の特許実施権を表す信号を記憶する第1の記憶場所を含む少なくとも1つの記憶装置を備える。このシステムはさらに、それらの実施権のうちの取得する少なくとも1つの実施権を指定したユーザからの信号を受け取る少なくとも1つのネットワークインタフェースを備える。このシステムはさらに、指定された少なくとも1つの実施権をユーザが取得する取得取引を処理する少なくとも1つのプロセッサを備える。少なくとも1つの記憶装置はさらに、ユーザの識別に関する情報と取得された実施権に関する情報とを含む取得取引に関係する情報を表す信号を記憶する第2の記憶場所を備える。

Description

本出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、2009年4月20日に出願された米国特許仮出願第61/171,028号の優先権の恩典を主張するものである。
本発明は一般に、特許実施権を管理するシステムおよび方法、ならびに検査、特に医療診断分野の検査を実行する方法に関する。
ヒトゲノム計画(Human Genome Project)の完了に引き続いて、莫大な数の生医学的発見がなされた。これらの発見が、健康管理を向上させるための技術へと形を変えることによって、個別化医療(personalized medicine)の新時代が始まった。個別化医療の1つの重要な態様は予防医療(preventive care)であり、予防医療では、早期診断によって早期の介入が保証され、したがって、より効率的な病気管理が保証される可能性がある。個別化医療の重要な他の態様は、適当な患者に適当な医療を適時に届けることができることであり、そのためには、万人に合う治療薬(one drug fits all)から層別化医療(stratified medicine)への薬剤開発戦略の変化が必要である。バイオマーカベースの診断技術は、予防医療と層別化医療の両方で重要な役割を演じることになろう。早期診断は、根底にある病気機構のより完全な理解によって可能になる。例えば、BRAC1遺伝子およびBRAC2遺伝子の突然変異は、乳癌および卵巣癌の高い発症率と相関し、したがって、これらの突然変異は予測バイオマーカとして使用されている。http://www.myriad.com/products/bracanalysis.php(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。層別化医療が可能なのは、ある患者集団が、ある薬剤またはある投薬量に対して反応することが確実に認定されるときだけである。例えば、米国食品医薬品局(FDA)は最近、2つの酵素CYP2C9およびVKORC1をコードする遺伝子の多型に対する遺伝子検査を承認した。この多型は、他の因子および他の考慮事項とともに、ワルファリン治療に対する最適な開始用量を決定するのに役立つ。ワルファリンは抗凝固薬である。http://www.fda.gov/cder/foi/label/2007/009218sl051blv2.pdf(アクセス日は2009年4月10日)のワルファリンのラベルを参照されたい。
遺伝子検査および遺伝子診断のさまざまな態様が、特許によって保護されていることがある。例えば、遺伝子検査における遺伝子に対応する分離された核酸、検査法、ならびに検査に使用される試薬およびキットは時に、特許によって保護される。このような特許の特許権者は、その特許された発明に到達するまでの研究開発の労力に対する金銭的見返りを得る手段として、その特許の中の自身の権利の使用を他人に許諾することを選択することがある。特許された主題を実施する組織体はしばしば、そのような特許によって保護された検査または診断法を合法的に実施するために、その特許の実施権を取得する。このような組織体の例には、遺伝子検査機関、検査キットまたは試薬の製造業者、および遺伝子検査サービス会社などがある。
1つまたは2つの特許だけを含む遺伝子検査、または1人または2人の特許権者だけが関わる遺伝子検査の場合には、その検査の開発、検証および商品化を促進するのに、伝統的な二者間の実施許諾の取決めだけで十分なことがある。対照的に、多くの病気はより複雑な機構を有し、より多くの、時には何十もの遺伝子が関わっており、これらの遺伝子は、多数の異なる組織体に属する多数の特許によって保護されていることがある。例えば、
さまざまな周波数の難聴に関係する遺伝子座は少なくとも215あることが知られている。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez?db=omim(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。これらの遺伝子座の中で、少なくとも46の遺伝子は遺伝性難聴に関係している。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/bookshelf/br.fcgi?book=gene&part=deafness−overview(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。遺伝性難聴の包括的遺伝子診断の場合には、関連する遺伝子バイオマーカが、多くの異なる組織体によって特許を受けている可能性があり、有意義で包括的な結果を生み出すためにはそれらの遺伝子バイオマーカの大部分を検査する必要があり、これらのことが、遺伝性難聴に対する包括的遺伝子検査の開発、検証および商品化を妨げる恐れがある特許の藪問題(patent thicket)を引き起こすことがある。
このような特許の藪問題は、(遺伝性難聴などの)単一の病気または状態に対する検査に関して、ならびに病気または状態の集合に対する検査に関して存在する。さらに、遺伝子検査は、「全ゲノム配列決定(whole genome sequencing)」によっても実施される。この技法では、患者試料中に表現されたゲノム全体(すなわち染色体DNAおよびミトコンドリアDNA)の「配列を決定し」(すなわちDNA塩基対を識別し)、この配列から、病気または他の医学的状態に関連した遺伝子の変異または異常を患者が有しているかどうかを判定する。これらの遺伝子変異または異常のうちの任意の1つの遺伝子変異または異常に関係する組成物または診断法を請求している特許を使用して、この全ヒトゲノム配列決定診断法の実施を阻止することができる。
このような特許の藪問題は、複数の実施許諾取引の必要性を生じさせ、診断的遺伝子技術の技術開発、検証および商品化を妨げる可能性を有する。注目すべきことに、米国国家研究会議(NRC)が支援しているある研究グループが作成した報告書によれば、遺伝子検査の独立した臨床的検証がなされていないのは、特許権者による強制の結果として、ある種の遺伝子ベースの検査を利用する機会が制限されていることに原因があった。http://www.nap.edu/catalog.php?record_id=11487(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。
さらに、医療診断検査機関によって現在提供されている多種多様な遺伝子検査はおそらく、伝統的な二者間の特許実施許諾契約の大きく複雑なポートフォリオ(portfolio)について交渉し、それらを管理することを、それらの機関に要求する。個別化医療の出現に伴って、ますます多くの診断検査が現れ、既存の検査は進化し、それによって、それらの機関が業務を合法的に行うために必要となる可能性がある個々の特許実施権の全てについて、それらの機関が交渉を行い、管理することは、よりいっそう費用のかかるものになる。
遺伝子診断分野において例証されている特許の藪問題ならびに特許実施権ポートフォリオの複雑な取得および管理の問題を考えれば、特許実施権を管理する精緻なシステムまたは方法を開発することが望ましいであろう。本発明は、これらの問題を解決する革新的、実用的かつ効率的なシステムおよび方法を提供する。
本発明は、この目的およびその他の目的を達成する。一実施形態によれば、特許実施権を管理するシステムが提供される。このシステムは、取得可能な複数の特許実施権を表す信号を記憶する第1の記憶場所を含む少なくとも1つの記憶装置を備える。このシステム
はさらに、それらの実施権のうちの取得する少なくとも1つの実施権を指定したユーザからの信号を受け取る少なくとも1つのネットワークインタフェースを備える。このシステムはさらに、指定された少なくとも1つの実施権をユーザが取得する取得取引を処理する少なくとも1つのプロセッサを備える。少なくとも1つの記憶装置はさらに、ユーザの識別に関する情報と取得された実施権に関する情報とを含む取得取引に関係する情報を表す信号を記憶する第2の記憶場所を備える。
例示的には、少なくとも1つの記憶装置はさらに、特許実施権を取得することができる実施許諾可能なそれぞれの特許を指示する情報を記憶する第3の記憶場所を備える。少なくとも1つのネットワークインタフェースはさらに、実施許諾可能な特許のうちの1つまたは複数の特許のリストを取り出すことを要求するリクエストを含む信号をユーザから受け取るためのものである。少なくとも1つのプロセッサはさらに、リクエストの中に指定された実施許諾可能な特許のリストを第3の記憶場所から取り出し、取り出したリストを指示する信号をフォーマットするためのものである。少なくとも1つのネットワークインタフェースはさらに、フォーマットされた信号をユーザへ送信するためのものである。
あるいは、またはそれに加えて、少なくとも1つの記憶装置はさらに、特定の製品に対する実施許諾可能な特許の実施を許諾する所定のそれぞれの実施権を指示する情報を記憶する第3の記憶場所を備える。少なくとも1つのネットワークインタフェースはさらに、検索したい特定の製品または特定の製品カテゴリを指定した問合せを含む信号をユーザから受け取るためのものである。少なくとも1つのプロセッサはさらに、問合せの中に指定された製品または製品カテゴリに対する取得可能な所定のそれぞれの実施権を、第3の記憶場所から取り出し、取り出した1つまたは複数の実施権を指示する信号をフォーマットするためのものである。少なくとも1つのネットワークインタフェースはさらに、フォーマットされた信号をユーザへ送信するためのものである。
少なくとも1つの記憶装置はさらに、取得された実施権に対する支払いに関する情報を記憶する記憶場所を備えることができる。実施料を少なくとも1人の当事者に分配するときに、少なくとも1つのプロセッサは、取得された実施権に対する支払いに関する情報のうちの少なくとも一部である特定の特許に対する情報を取り出し、少なくとも1人の当事者のうちの特定の1人の当事者に分配する実施料を計算するためのものである。
他の実施形態によれば、特許実施権を管理するシステムであって、実施権が取得可能な複数の特許を表す信号を記憶する第1の記憶場所を備える少なくとも1つの記憶装置を備えるシステムが提供される。このシステムはさらに、実施許諾可能な特許のうちの少なくとも1つの特許を指定した信号をユーザから受け取る少なくとも1つのネットワークインタフェースを備える。このシステムはさらに、指定された少なくとも1つの実施許諾可能な特許に対する実施権をユーザが取得する取得取引を処理する少なくとも1つのプロセッサを備える。少なくとも1つの記憶装置はさらに、ユーザの識別に関する情報と取得された実施権に関する情報とを含む取得取引に関係する情報を表す信号を記憶する第2の記憶場所を備える。
他の実施形態によれば、特許実施権を管理するシステムであって、実施権を取得することができる実施許諾可能な1つまたは複数の特許のリストを取り出すことを要求するリクエストを含む信号をサーバへ送信するネットワークインタフェースを備えるシステムが提供される。このネットワークインタフェースはさらに、リクエストの中に指定された実施許諾可能な特許のリストを指示するフォーマットされた信号をサーバから受け取るためのものである。このシステムはさらに、受け取ったリスト上に記載された、ユーザが実施権を取得したい少なくとも1つの実施許諾可能な特許を選択するための入出力装置を備える。このネットワークインタフェースはさらに、選択された少なくとも1つの実施許諾可能
な特許に対する実施権の取得を要求する信号をサーバへ送信するためのものである。
他の実施形態によれば、特許実施権を管理するシステムであって、検索したい特定の製品または特定の製品カテゴリを指定した問合せを含む信号をサーバへ送信するネットワークインタフェースを備えるシステムが提供される。このネットワークインタフェースはさらに、問合せの中に指定された製品または製品カテゴリに対する取得可能な所定のそれぞれの実施権を指示するフォーマットされた信号をサーバから受け取るためのものである。このシステムはさらに、所定の実施権の中から、ユーザが取得したい少なくとも1つの実施権を選択するための入出力装置を備える。このネットワークインタフェースはさらに、選択された少なくとも1つの所定の実施権の取得を要求する信号をサーバへ送信するためのものである。
他の実施形態によれば、検査を実行する方法が提供される。1つまたは複数の特許に基づく1つまたは複数の実施権であり、少なくとも1種の組成物の存在の有無を判定するために試料を検査することに対して提供される実施権を記憶した遠隔サーバとの間で、通信ネットワークを介して信号をやり取りされる。特許のうちの1つまたは複数の特許に基づく1つまたは複数の実施権を取得するための遠隔サーバとの取引が、通信ネットワークを介して実行される。
例示的には、この検査は以下のように実行される。試料を得る。少なくとも1種の組成物の存在の有無について、この試料を分析する。例えば、この組成物をバイオマーカとすることができる。さらに、例示的には、試料を体試料とすることができる。バイオマーカは、1つの遺伝子または一群の遺伝子の突然変異、1つの遺伝子または一群の遺伝子の過剰発現、1つの遺伝子または一群の遺伝子の低発現、1つの遺伝子または一群の遺伝子のスプライスバリアントの選択的産生、遺伝子コピー数変異体、後成的核酸修飾、一塩基多型、染色体再配列、タンパク質、脂質、代謝産物、標識化合物、薬物副生物、細胞生理的表現型、器官生理的表現型、全身生理的表現型、および細胞、器官または個体の画像、ならびに上記の任意の組合せからなるグループから選択することができる。
本発明の特徴および利点は、図面を参照することによってより完全に理解される。
本発明の例示的な一実施形態に基づく特許実施権管理システムのインフラストラクチャの概要図である。 特許実施権管理システムのインフラストラクチャ構成要素に関する本発明の例示的な一実施形態に基づく機能モジュールの概要図である。 本発明の例示的な一実施形態に基づくユーザアカウント管理プロセスを示す流れ図である。 本発明の例示的な一実施形態に基づく遺伝子診断特許実施権のデータベースの作成および維持を示す図である。 本発明の例示的な一実施形態に基づく支払い処理プロセスを示す流れ図である。 本発明の例示的な一実施形態に基づく実施料配分プロセスを示す流れ図である。 本発明の例示的な一実施形態に基づくコンピュータのハードウェアアーキテクチャを示す図である。
以下の詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明する。本発明は、特許実施権を管理するシステムおよび方法を提供する。一態様において、本発明は、将来の実施権者が
、実施権者が製造、使用または販売を希望する1つもしくは複数の特定の製品または特定の一組の製品を特に保護する対応する特許に基づく1つもしくは複数の実施権、または一組の実施権を取得することができる特許実施許諾の新たな範例を提供する。将来の実施権者は、独立した特許実施許諾管理者によって作成され、維持される特許実施権データベース内の関心の実施権を容易に検索し、識別することができる。例示的には、将来の実施権者は、本発明のシステムおよび方法を使用して、そのデータベースに既に含まれている1つまたは複数の所定の(または「予めパッケージ化された」)特許実施権を購入することができ、さらに、本発明のシステムおよび方法を使用して、ある特許または特許実施権をデータベースに含め、将来の購入に備えて取得可能にすることを要求することができる。ある意味で、本発明は、将来の実施権者に、それらの将来の実施権者の個々の必要性に合わせて構成された特許実施権ポートフォリオを構築する選択肢を与える。別の意味で、本発明は、将来の実施権者が自分のポートフォリオを構築することができる特許実施権の動的データベースを維持することを、独立した実施許諾管理者に要求する。
他の態様において、本発明は、1)将来の実施権者が特許実施権を購入し、自分のアカウントを電子的に管理することを可能にし、2)実施料を計算し、実施権者から受け取った実施料を、対応するそれぞれの特許権者または他の第三者に送金する自動化されたシステムおよび方法を提供する。本発明の自動化されたシステムおよび方法はさらに、対応するそれぞれの製品に対する実施権が取得可能な特許のサブセットを変更する可能性がある、特許の満了、新たな特許の導入、新たな製品の導入および既存製品の変更を考慮する。
本発明では、将来の実施権者が1回の取引で一組の実施権を購入することができるように、このデータベースが、特定の製品、サービスまたは技術の周辺の実施権または一組の特許実施権を含むことができる。例えば、遺伝性難聴の遺伝子診断の場合、このデータベースは、遺伝性難聴検査の市場に出された、または今後出される検査製品および検査法のさまざまな態様をカバーする1つの実施権または一組の実施権を含むことができる。同様に、全ヒトゲノム配列決定の場合、このデータベースは、全ゲノム配列決定のさまざまな態様、製品および方法をカバーする1つの実施権または一組の実施権を含むことができる。この意味で、本発明を、特許の藪問題を解決する手段として使用することができ、この特許の藪問題は、多数の特許の下で機能する自由を提供し、異なる実施許諾者といくつかの実施権について協議しなければならず、そのそれぞれが実施料を発生させることに関連した「累積(stacking)」実施料の問題を防ぎ、実施許諾取引費用を低減させ、費用のかかる侵害訴訟を回避し、技術開発、採択、商品化および患者アクセス可能性を増大させ、技術情報の交換を促進することによって解決される。
本発明では、実施権者が、特許権者と直接に交渉し、取り引きする必要なしに、実施権者の個々の必要性に合わせて構成された特許実施権ポートフォリオを構築することができる。特許権者と直接に交渉し、取り引きする代わりに、実施権者は、本発明のシステムおよび方法を利用して、単一の独立した実施許諾管理者の資源および能力を有効に利用することができる。同様に、特許権者は、この独立した実施許諾管理者を通して、自分の特許の実施を広範囲に許諾することができ、それによって、大きな実施許諾プログラムを自分で管理することに関連した費用を低減させることができる。さらに、本発明では、実施権取引が電子的に実行され、進化する市場ならびに実施許諾者および実施権者の変化する必要性を反映させるために、特許および特許実施権のデータベースが定期的に更新され、自動的に実施料が集められ、特許権者に配分される。この意味で、本発明は、実施権者と実施許諾者の両方に対して特許実施権の管理を単純化し、特に特許の藪問題が伝統的な実施許諾を実行不可能にする分野において、特許実施権の管理を単純化する。
本発明は、限定はされないが、生命科学、健康管理、エネルギー、電池技術、環境、民生用電子機器、通信、コンピュータ、化学、製造、電子商取引、教育、輸送およびソフト
ウェアを含む、あらゆる技術分野の特許実施権に対して適用可能である。
以下では、本発明が、遺伝子診断特許実施権を管理する用途において例示される。本明細書において、遺伝子診断特許は、(1)限定はされないが、遺伝子、突然変異した遺伝子、相補的DNA、RNA、低分子RNA(small RNA)、piwi−interacting RNA(「piRNA」)、低分子干渉RNA(small interfering RNA)(「siRNA」)、およびmicroRNAに対応する分離された核酸などの組成物;DNAプローブ;RNAプローブ;遺伝子クローニング、遺伝子発現および遺伝子デリバリー用のベクター;核酸ベースの他のバイオマーカ;遺伝子診断検査において使用される試薬;および遺伝子診断検査において使用されるキットを請求している特許、(2)遺伝子診断検査および遺伝子診断キットの構成要素を製造する方法を請求している特許;ならびに(3)遺伝子診断検査を実行する方法およびプロセス、データの記憶法、取出し法および分析法など、有用な方法を請求している特許を指す。ただし、遺伝子診断特許はこれらに限定されるわけではない。
病気または他の医学的状態(「遺伝子バイオマーカ」)に関連した遺伝的変異または異常には、限定はされないが、1つの遺伝子または一群の遺伝子の突然変異(挿入、欠失、重複、ミスセンス、ナンセンス、同義または他のヌクレオチド変化)、1つの遺伝子(例えば癌遺伝子)または一群の遺伝子の過剰発現、1つの遺伝子または一群の遺伝子(例えばp53、RBなどの癌抑制遺伝子)の低発現、1つの遺伝子または一群の遺伝子のスプライスバリアントの選択的産生、遺伝子コピー数変異体(「CNV」)(例えばDNAダブルマイニュート(double minute))、後成的核酸修飾(例えばメチル化、アセチル化およびリン酸化)、一塩基多型(「SNP)、ならびに染色体の再配置(例えば逆位、欠失および重複)などが含まれる。所与の病気または医学的状態に対する遺伝子診断検査には、これらの遺伝子バイオマーカのうちの1つまたは複数のバイオマーカの定量が含まれることがある。
本発明では、遺伝子バイオマーカ以外のバイオマーカに関する特許を利用することもでき、このようなバイオマーカには例えば、タンパク質、脂質、体液中の代謝産物、合成化合物または放射性同位元素で標識された化合物、薬物副生物、細胞生理的表現型、器官生理的表現型、全身生理的表現型、および細胞、器官または個人の画像が含まれる。
例示的な一実施形態では、本発明が、ネットワークアクセスが可能な1種の遠隔通信電子的遺伝子診断特許「スーパーマーケット(supermarket)」を提供する。将来の実施権者は、スーパーマーケットの買い物客が、特定のタイプの製品を求めてスーパーマーケットの通路を歩きまわるのとまさに同じように、特定の製品タイプ(例えば遺伝性の病気または他の医学的状態)に関連する実施権を検索することができる。将来の実施権者は次いで、スーパーマーケットの買い物客が、関連通路の棚に並べられた所望のタイプの製品のラベルを見るのとちょうど同じように、対応するそれぞれの製品タイプに対する1つまたは複数の実施権に関係する情報を調べることができる。新たな検査、変更された検査、新たな特許などを反映させるために特許実施権を更新するのは、スーパーマーケットの経営者が、通路の棚に並べた製品を入れ替えることに似ている。
A.システムの概要
図1は、本発明の一実施形態に基づく特許実施許諾管理システムのインフラストラクチャの概要を示す。この特許実施許諾管理システムは、あらゆるタイプの特許に対して構成し、使用することができる。本明細書に例示的な例が示されているほどまでに、それらの例は、遺伝子診断特許の実施許諾用の特許実施許諾管理システムに関する。この管理システムは、内部ドメインIおよび内部ドメインIIと呼ばれる2つの内部ドメインを含む。例示的には、これらの2つのドメインは、実施許諾管理者によって操作され、または実施許諾管理者の代理を務める。本明細書で使用されるとき、ドメインは、専用ネットワーク
を介して、および/または適当なインターネットプロトコル(IP)アドレスを使用するインターネットなどの公衆アクセス可能なワイドエリアネットワークを介してアクセス可能な1台または数台のコンピュータを指す。
内部ドメインIは、サーバコンピュータA 100、サーバコンピュータB 103、サーバコンピュータC 104、サーバコンピュータBU 101およびサーバコンピュータAD 102からなる。これらのサーバ100〜104は、ローカルエリアネットワーク(例えばEthernetネットワークおよび/または無線LAN10)によって互いに接続されていることが好ましい。サーバA 100はインターネットに接続されており、遠隔ウェブ閲覧端末(remote web browser terminal)からの適当なリクエストに応答して、ウェブベースの「スーパーマーケット」のフロントページを提供する。ウェブ閲覧端末の一例は、米ワシントン州RedmondのMicrosoft Corporation(登録商標)から販売されているWindows(登録商標) XP、Internet Explorer(登録商標)などのオペレーティングシステムおよびウェブブラウザプログラムを実行する、米カリフォルニア州Palo AltoのHewlett−Packard Company(登録商標)から販売されているHP(登録商標) Mini 1000 Mobile Broadbandラップトップコンピュータ、HP Compaq(登録商標) 8000 Elite Ultra−Slim Desktop PCなどのパーソナルコンピュータである。ウェブ閲覧端末の例にはこのほか、米カリフォルニア州CupertinoのApple Inc.から販売されているiPhone(登録商標)移動ディジタル装置、iPad(商標)移動ディジタル装置、iPod touch(登録商標)移動ディジタル装置およびiMac(登録商標)コンピュータなどがある。関連アクションを実行する出発点として、ユーザは、遠隔接続されたウェブ閲覧端末を使用して、サーバA 100からフロントウェブページを取り出す。サーバA 100はさらに、ユーザアカウント管理システムを記憶している。保守もしくは更新を実行するために、または他の理由でサーバA 100がサービスを停止しているときには、サーバA 100が整備中であることを指示する信号、例えばウェブページを取り出すために、サーバBU 101が使用される。例示的には、サーバBU 101のプロセッサ(後により詳細に説明する)が、遠隔ウェブ閲覧端末から受け取ったリクエストに応答して、サーバBU 101のディスク記憶装置、主記憶装置またはキャッシュメモリ(後により詳細に説明する)から、そのウェブサイトはその時点において整備中であり、したがって利用できないことを指示する、ウェブページとしてフォーマットされた信号を取り出す。
サーバB 103は、報告された情報に関係するデータ、ならびにサーバA 100が提供する閲覧および購入機能をサポートするために必要な特許情報のデータベースを記憶している。サーバC 104は、内部ドメインII内のサーバとデータを交換する。サーバAD 102は、アカウント情報を保持しており、あるユーザが、そのウェブサイトのある部分にアクセスする権利を有するかどうかを判定する。
遠隔サーバ106上にある外部支払いサービスを統合することによって、サーバA 100は、実施権者がある特許に対する権利を取得し、実施料を支払う全購入プロセス(後述するように外部サービスサーバ106に委嘱されるある種の金融的な購入処理を除く)を含む、遠隔接続されたユーザによるこのシステムとのユーザ対話をサポートする。実施料の支払い(すなわちそのような支払いが実施されたことを示す指示)を受け取ると、サーバA 100は、報告された実施権者情報(以後、報告実施権者情報)を、記憶するためにサーバB 103へ送る。サーバA 100はさらに、サーバC 104を介して、報告実施権者情報を、実施許諾者に対する実施料配分のために内部ドメインIIへ送る。
内部ドメインIIは、サーバD 107、サーバE 108など、複数のサーバコンピ
ュータを備える。内部ドメインII内のサーバD 107およびサーバE 108は、実施料配分モジュール114(図2)を収容している。具体的には、サーバE 108は、特許、特許権者および実施料支払い情報のデータベースを維持する。実施料支払い情報は、実施料支払いを実施した実施権者の名前、実施料が支払われた対象製品、実施料が支払われた対象実施権、ならびに支払い率および支払い額を指示する情報を含むことができる。それぞれの製品に対応する実施料を、対応するそれぞれの国において有効な特許間で分割することができるように、実施料支払い情報はさらに、それぞれの製品(例えばそれぞれの検査キット)の製造国、それぞれの製品(それぞれの検査キットまたは検査)の販売国、および/またはそれぞれの製品(例えばそれぞれの検査)の使用国を指示する情報を含むことができる。
サーバコンピュータ100〜108は、上述の機能を実行する適当なソフトウェアを実行することが好ましい。サーバコンピュータの一例は、Microsoft Corporationによって販売されているMicrosoft(登録商標) Windows
Server 2003を実行する、Hewlett Packard Company(登録商標)によって販売されているHP(登録商標) ProLiant DL580 G5 Serverである。コンピュータは、ある種の命令に対応する電子信号を人間ユーザから受け取り、電子信号を論理的に処理し、人間ユーザが受け取り、解釈して使用することができる結果を出力することで、人間ユーザと対話することができるハードウェアを含む。サーバコンピュータまたはウェブ閲覧端末の基本的な物理構成要素が図7に記載されている。コンピュータは一般に、プロセッサ153またはCPU、主記憶装置154、ディスク記憶装置155、キャッシュメモリ156、表示装置157、入出力装置158およびネットワークインタフェース159を含む。例示的には、主記憶装置154は、DRAMまたはSDRAM半導体集積回路などの固体メモリである。例示的には、キャッシュメモリ156も、一般に主記憶装置154よりも小さいSRAMなどの高速固体記憶装置ICである。ディスク記憶装置155は、固定された磁気ディスク、取外し可能な磁気ディスク、取外し可能な光ディスク、取外し可能なフラッシュメモリ(例えばSD
Memory、Memory Stick(登録商標)、Compact Flash、USB Flash Drive)などである。記憶装置154、155および156は、情報を表す信号を記憶する記憶場所を有する。例示的には、ディスク記憶装置155は、例えば磁気ディスクの記憶域を恒久的に磁化する、光ディスク上の記憶域の反射率を変化させる、フラッシュメモリ内に電荷を捕獲によって蓄えるなどにより、情報を表す信号を、その装置の記憶域に永続的に書き込むことができる。入出力装置158は、キーパッド、仮想キーパッドまたはキーボード、およびマウス、ポインティングスティック、トラックパッド、トラックボールスタイラス、タッチスクリーンセンサなどのポインタデバイスとすることができる。ネットワークインタフェース159は、モデム、ネットワークインタフェースカード(例えばEthernet NIC)、無線ネットワークカードもしくは回路(例えばIEEE 802.11 a/b/g/nインタフェースカード、WiMAXトランシーバ、WCDMAトランシーバ、CDMA2000トランシーバ、LTEトランシーバなど)、またはBluetooth通信回路とすることができる。これらの各種回路153〜159間でデータを含む信号をやり取りすることができるように、これらの装置はそれぞれ1つまたは複数のバス152を介して接続されている。サーバコンピュータまたはウェブ閲覧端末は、別のコンピュータ(例えばウェブ閲覧端末または他のサーバコンピュータ)から、情報を要求するリクエストを表す信号または提供された情報を表す信号を受け取り、受け取ったリクエストまたは提供された情報に基づいて算術計算および/または論理計算を実行し、提供された情報から得られた信号または提供された情報を表す信号を記憶し、要求された情報を取り出し、要求されたそのような情報を含む、例えばウェブページとしてフォーマットされた電子信号を送信することができる。
図2は、本発明の特許実施権管理システムの主要な4つの機能モジュールを示す。この
管理システムは主に4つの機能モジュール、すなわちユーザアカウント管理/閲覧モジュール111、データベースモジュール112、支払い処理モジュール113および実施料配分モジュール114からなる。最初の3つのモジュール111、112および113は内部ドメインIに置かれ、4番目のモジュール114は内部ドメインIIに置かれる。これらのモジュールは相互に接続され、論理的なよく知られた方式でデータを転送する。サーバ間においてこれらのモジュールを以下のように分散させることができる。すなわちサーバ107および108は実施料配分モジュール114を収容し、サーバ100〜102はユーザアカウント管理/閲覧モジュールを収容し、サーバ103はデータベースモジュールを収容し、サーバ100および106は支払い処理モジュールを収容する。各モジュールは、対応するそれぞれの図に詳細に記載されており、ユーザアカウント管理については図3、特許および特許実施権のデータベースについては図4、支払い処理については図5、実施料配分については図6に記載されている。
B.ユーザアカウント管理/閲覧モジュール
図3は、ユーザアカウント管理/閲覧モジュール111における本発明の例示的な一実施形態に基づく処理を示す。ユーザ109は、閲覧者、実施権者および/または実施許諾者とすることができる。ユーザは、特許実施権データベース(図4に記載されている)内の特許を所有し、かつ/または特許実施権データベースに対して実施権を提供し、同時に、そのデータベースの別の特許に基づく実施権を取得することがあるため、一部のユーザは実施権者と実施許諾者の両方であることがある。最初のステップ115で、ユーザ109は、サーバA 100に記憶された独立した実施許諾管理者のホームページにインターネットを介してアクセスする。このアクセスは、ユーザが、ユーザのウェブ閲覧端末の入出力装置を介して入力情報を入力し、そのような入力に応答して、ユーザ109のウェブ閲覧端末のネットワークインタフェースが、ホームページを要求するリクエストを含む信号を送信し、この信号が、サーバA 100のネットワークインタフェースを介して受け取られることによって達成される。例示的には、サーバA 100のプロセッサが、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから、「フロントページ」すなわちホームページを取り出し、そのホームページを、サーバA 100のネットワークインタフェースおよびインターネットを介して、ユーザ109のウェブ閲覧端末の記憶装置へ送信する。ウェブ閲覧端末は、そのウェブ閲覧端末のプロセッサの制御の下、そのウェブ閲覧端末の表示装置上に「フロントページ」を表示することができる。同様の方式で、ユーザ109は、自分のウェブ閲覧端末を使用して、サーバA 100のネットワークインタフェースを介して受け取られる信号を送信することにより、別のウェブページを閲覧することを試みることもできる。ステップ116で、サーバA 100のプロセッサが、ユーザが実行したい閲覧のタイプがログインプロセスを必要とするかどうかを判定する。ログインプロセスの必要がない場合、ステップ117で、サーバA
100のプロセッサは、ゲストとしてユーザが閲覧することを許可する。ログインが必要な場合、サーバA 100のプロセッサは、ステップ118で、ユーザ109のアカウントが存在するかどうかを判定する。例えば、サーバA 100のプロセッサは、ユーザ109を識別する情報を要求するリクエストをユーザ109のウェブ閲覧端末へ送信することができる。そのようなリクエストはウェブ閲覧端末の表示装置上に表示される。ユーザは、ウェブ閲覧端末の入出力装置を使用して回答を入力することができる。次いで、ユーザ109は、自分のウェブ閲覧端末を介して、サーバA 100のプロセッサへ適当な情報を送ることができる。これは、それによってユーザのウェブ閲覧端末のネットワークインタフェースが適当な情報を含む信号を送信する適当な入力を、ウェブ端末の入出力装置へ入力することによって達成することができる。このステップ116の間に、サーバA
100のプロセッサおよびネットワークインタフェースは、サーバAD 102のディスク記憶装置、主記憶装置またはキャッシュメモリに記憶されたユーザアカウントデータベースにアクセスするサーバAD 102のネットワークインタフェースおよびプロセッサと通信することができる。ユーザがまだアカウントを持っていない場合、サーバA 100のプロセッサは、新たなアカウントを作成するための適当なウェブページを、サーバ
A 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから取り出し、そのウェブページを、サーバA 100のネットワークインタフェースを介して送信する。サーバA 100のプロセッサは、ユーザ109のウェブ閲覧端末の入出力装置およびネットワークインタフェースから、ステップ119でユーザがアカウントを作成することを可能にする適当な入力を受け取ることができる。ユーザ109がアカウントの作成に成功した場合、そのアカウント情報は、サーバA 100のプロセッサからサーバAD
102へ転送され、サーバAD 102のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリに記憶される。ユーザがアカウントの作成に失敗した場合、またはアカウントを作成しないことを選択した場合、サーバA 100のプロセッサ100はステップ117を実行し、それに従ってユーザ109はゲストとして閲覧する。ユーザが既にアカウントを持っているか、または新たなアカウントを作成した場合、サーバA 100のプロセッサ100は、ステップ120で、ログインプロセスを実行する。ログインプロセスに失敗すると、サーバA 100のプロセッサは、ユーザが、ステップ117でゲストとしてサイトを閲覧するように誘導する。ログインに成功した場合、サーバA 100のプロセッサは、登録されたユーザだけに許された活動をそのユーザが実行することを許可する。
ステップ117で、サーバA 100は、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから、ゲスト活動用のウェブページを取り出し、そのウェブページを、(例えばサーバA 100のネットワークインタフェースおよびインターネットを使用して)ユーザ109のウェブ閲覧端末へ転送する。ゲスト活動用のウェブページの一例は、取得可能な実施権、実施権を取得できる特許、それぞれの特許の請求されている主題を指示する情報、実施権者のリストおよび/またはプレスリリースからなるデータベースを、ユーザ109が検索することを可能にする。取得可能な実施権を検索する場合、ユーザ109は例えば、自分のウェブ閲覧端末において、その端末の入出力装置を使用して、ある製品またはある製品カテゴリを指定した問合せを入力することができる。遺伝子診断検査に対する実施権の場合、ユーザ109は、自分のウェブ閲覧端末において、特定の病気または関心の他の医学的状態に関係する検索基準を入力することができる。このような検索問合せは、ユーザのウェブ閲覧端末のネットワークインタフェースから、インターネットおよびサーバA 100のネットワークインタフェースを介して、サーバA 100のプロセッサへ伝送される。製品カテゴリに対する実施権の問合せの場合、サーバA 100のプロセッサは、その問合せに応答して、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから、指定された製品カテゴリに対する取得可能な実施権、例えばユーザの問合せの中で識別されている病気に関係した検査に対する取得可能な実施権(があれば、それら)を取り出す。サーバA 100のプロセッサは、取り出されたそのような情報を含むウェブページをフォーマットし、そのウェブページを、サーバA 100のネットワークインタフェースおよびインターネットを介して、サーバAのネットワークインタフェース、インターネット、およびユーザのウェブ閲覧端末のネットワークインタフェースを介して、ユーザ109のウェブ閲覧端末へ送信する。病気を指定した問合せを提出するユーザ109の行為は、ある意味で、関心のある製品カテゴリに含まれる販売中の製品を見るために、ユーザが、スーパーマーケット内の特定の通路を訪れることに似ている。関心の病気および関連検査に対する取り出された1つまたは複数の実施権は、スーパーマーケットの棚に並べられている関連製品に似ている。ユーザ109は、返信されたこの情報を(ウェブ閲覧端末の表示装置を使用して)閲覧することができる。次いで、ユーザ109は、取得可能なそれぞれの実施権に含まれる特許のリストを(例えばウェブ閲覧端末の入出力装置およびネットワークインタフェースを使用して)要求することができ、サーバA 100のプロセッサは、そのリストを、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから取り出すことができる。サーバA 100のプロセッサは、取り出されたそのような情報(すなわち特許のリスト)を含むウェブページをフォーマットし、そのウェブページを、
サーバA 100のネットワークインタフェースおよびインターネットを介してユーザ109のウェブ閲覧端末へ送信する。
より精緻な検索環境では、ユーザ109が、別の関心の特許を検索し、サーバA 100のプロセッサが、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから、それらの特許を取り出すことができる。このことは、認可されていない検査または非政府機関によって承認された検査、例えば開発中の検査に対する特許の実施を許諾する権利を、実施許諾管理者が有している場合に有用である。このことは、新たな検査を開発するために必要な特許実施権を得る研究機関または大学の能力を助長し、それによって先進的な診断および治療の開発を刺激する。
実施許諾管理者が、特許の実施を検査構成要素ベースで許諾することができる別の態様では、特定の検査構成要素、例えば新たな遺伝子診断検査用の遺伝子または遺伝子変異体の集合体を、どの特許が保護しているのかを指示する情報を、ユーザが検索することができ、サーバA 100は、その情報を提供する。このシナリオでは、ユーザ109が、関心の特定の遺伝子を問い合わせる。その関心の遺伝子に対する取得可能な一組の所定の実施権がない場合、システムは、それぞれの遺伝子構成要素を保護している実施許諾可能な特許をユーザ109が収集することを許す。次いで、ユーザ109は、集められたそれらの特許に対する単一の実施権または一連の実施権を購入することができる。したがって、ユーザ109は、自分のカスタムメードの実施権ポートフォリオを作成することができる。
別の変更形態は、ユーザ109が、独立した実施権管理者が実施許諾することができる全ての特許に対するサイトワイドライセンス(site−wide license)についての問合せを行い、そのサイトワイドライセンスを見ることを可能にするであろう。このようなサイトワイドライセンスには、全ゲノム配列決定に基づく診断遺伝学に携わる基礎研究者および組織体が関心を示す可能性がある。
図3のステップ121〜124は、登録されたユーザだけに許された活動を実行する際に、サーバA 100のプロセッサによって実行されるプロセスを表し、このプロセスは、少なくとも1)連絡先情報、メールアドレスおよび預金口座情報などのユーザ情報を調べ、ユーザ情報を更新し121、ユーザ情報に変更があるときに、内部顧客関係管理(customer relations management)(CRM)アプリケーションの更新を開始すること125、2)購入、支払いおよび/または実施料分配の履歴を調べること122、3)関係する他のアカウント情報を調べ、または実行すること123、ならびに4)特許実施権を、好ましくは非独占的に購入すること124を含む。
特に、プロセス121では、適当な納税書式をユーザがサーバA 100からダウンロードすることを可能にするウェブページを、サーバA 100のプロセッサが、(サーバA 100のネットワークインタフェースを介してユーザの109のウェブ閲覧端末へ転送するために)サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから取り出す。同様に、ユーザ109は、自分のウェブ閲覧端末から、インターネットを介して、サーバA 100のプロセッサへ(ネットワークインタフェースを介して)記入された納税書式情報を送信することができる。実施権者であるユーザ109はしばしば、第三者へ移転された実施料に対して異なる種類の税金、例えばある通貨から別の通貨へ両替したときのエクスペイトリエーションタックス(expatriation
tax)を支払うように要求される。一般に、このような税金は、実施権者に対する余分の負担であり、実施許諾管理者または特許権者はこのような税金を負担しない。この納税書式は特に、実施権者に代わって減税について交渉し、実施権者の税負担を軽減させるために、実施許諾管理者が使用することができる情報を提供する。
C.データベースモジュール
図4は、遺伝子診断を対象とする特許のデータベースを作成し、維持する本発明の一実施形態に基づくプロセスを表す流れ図を示す。図4の例は、遺伝子診断特許のデータベースに基づいているが、示されたシステムおよび方法を、別の主題領域および特許に対するデータベースの作成および維持に対して適合させ、適用することもできる。例示的には、このデータベースには、遺伝子診断検査に関わる主題を請求している特許が含まれる。このデータベースにはさらに、それらの特許に関係した情報を記録することができ、この情報は例えば、請求されている主題、満了日、特許維持料(patent maintenance fee)、年間特許料(annuity)、拒絶理由通知(office action)(このデータベース内に維持されている係属中の特許出願の場合)、特許権者、現在の実施権者、関連遺伝子診断検査、検査の有効性(例えばその検査が予想される結果を生み出すかどうか)、検査の有用性(例えばその検査の結果が治療の改善につながるかどうか)、および検査の提供者を含む。このデータベースはサーバB 103内に物理的に収容される。
このデータベースに含める候補特許は、さまざまな源、例えば「ストア(store)」源135、顧客源136および特許権者源137から識別することができる。本明細書において用語「ストア」は、独立した特許実施許諾管理者によって運営されている、本発明に開示されているような特許実施権購入システムを指す。本明細書において用語「顧客」は、実施許諾管理者がストアを使用して提供している特許の将来の実施権者を指す。用語「特許権者」は、実施許諾管理者がストアを使用して、特許に対する実施権を提供することを許可する権利を所有し、または持つ組織体を指す。
ストア源135の場合には、プロセス126で、既知の遺伝子病に対する検査を、監督機関による標準(例えば政府が承認した検査)または事実上の標準(例えば医療業界で是認されている検査または商業的に普及している検査)に基づいて識別する。それらの検査は一般に、優れた臨床的有効性および有用性を有する。これらの検査は、遺伝子病を診断し、または遺伝子プロフィールを解明するのに役立つことがあり、その結果、より優れた治療計画またはより効果的な治療計画が患者に提供されることがある。具体的には、それらの検査は、医学的状態または病気に関連した1つまたは複数の遺伝子バイオマーカを識別することがある。適用可能な遺伝子バイオマーカの範囲の例は上で説明した。これらの検査は、学術出版物および業界出版物から識別することができる。遺伝子検査を識別した後、それらの検査を実施するために必要となる可能性がある特許、またはそれらの検査を実施するために所望される可能性がある特許を明らかにするために、関連技術を分析し、特許検索を実行する128。これらの関連特許が、このデータベースに含める候補特許である。
ストア源に関する候補特許を得る一例として、ある形態の癌、主に結腸直腸癌に対する遺伝性の素因であるリンチ症候群に対する知られているある遺伝子検査が識別された。結腸直腸癌は、北米における癌による死因の第2位である。2004年には、約150,000人が結腸直腸癌と診断され、約60,000人がこの病気が原因で死亡した。http://www.cdc.gov/cancer/Colorectal/statistics(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。結腸直腸癌患者の予後は、診断時の癌の病期に直接に関係し、例えば、第I期の癌と診断された患者の5年生存率は90%を超えるが、転移性癌などより病期が進んだ癌と診断された患者の5年生存率は5%未満である。FordおよびWhittemore、「Predicting and Preventing Hereditary Colorectal Cancer」、JAMA、2006、296(12):1521〜1523を参照されたい。そのため、結腸直腸癌に関連した羅病率および死亡率を最小化するためには、早期診断がきわめて重要である。大部分の結腸直腸癌は散発性だが、診断された症例の3%は、リンチ
症候群として知られている遺伝性の素因がある形態の癌である。リンチ症候群は、遺伝性非ポリポーシス結腸直腸癌(HNPCC)、子宮内膜癌、胃癌、卵巣癌などの癌の高い危険度によって証明される。リンチ症候群を診断する基礎として分子検査が受け入れられている。JAMA、2006、296(12):1507〜1517を参照されたい。リンチ症候群は、DNAミスマッチ修復複合体のタンパク質成分をコードする遺伝子の遺伝性突然変異に関係している。これらの遺伝性突然変異のうちの1つの突然変異を有する人の危険度は、大腸癌では80%、子宮内膜癌では40%、胃癌では15%、70才までの卵巣癌では10%高い。www.genetests.org(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。
リンチ症候群は主に、7つの遺伝子、すなわちMSH2、MLH1、PMS2、MSH6、PMS1、TGFBR2およびMLH3の1つまたは複数の突然変異の存在に基づいて診断される。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/dispomim.cgi?id=120435(アクセス日は2009年4月10日)を参照されたい。MSH2、MLH1、PMS2およびMSH6の突然変異が診断された症例の大部分を占め、残りの遺伝子の突然変異ははるかに少ない。実際に、リンチ症候群に至る突然変異の分布は、MSH2が39%、MLH1が32%、PMS2が15%、MSH6が14%であることを、いくつかの研究が示している。Palomaki他、「EGAPP supplementary evidence review:DNA
testing strategies aimed at reducing morbidity and mortality from Lynch syndrome」、Genet Med 2009;11:42〜65を参照されたい。これらの突然変異は常染色体優性で受け継がれ、リンチ症候群に関連した突然変異を有することが分かっている人の子孫が、その突然変異を受け継ぐ可能性は50%である。したがって、リンチ症候群の人の血縁者は、その関連突然変異を受け継ぐ危険性がより高く、したがってリンチ症候群を発症する危険性も高い。リンチ症候群の根底にあるこれらの突然変異を識別する遺伝子検査は、患者の診断目的に貢献するだけでなく、早期危険度評価の観点から患者の血縁者のためにもなる。早期危険度評価は通常、臨床的結果を改善することができる健康管理の変更につながり、結腸直腸癌に対する危険度が62%も低下する。実際、the Centers for Disease Control and Prevention(疾病管理予防センター)(CDC)のEvaluation of Genomic Applications in Practice and Prevention(診療および予防におけるゲノム応用の評価)(EGAPP)作業グループは、結腸直腸癌患者と、陽性と診断された患者の血縁者(早期危険度評価のため)の両方に対して、リンチ症候群に対する遺伝子検査を健康管理専門家が提供することを推奨している。今までのところ、EGAPP作業グループは特定の検査戦略を推奨していない。EGAPP Working group、「Recommendations from the EGAPP WorkingGroup:genetic testing strategies in newly diagnosed individuals with colorectal cancer aimed at reducing morbidity and mortality from Lynch syndrome in relatives」、Genetics in Medicine、2009、11(1):35〜41を参照されたい。
リンチ症候群の遺伝子診断に対する現在の事実上の標準は、大部分の企業および病院検査室によって提供されている検査スキームに基づいて、MSH2、MLH1およびMSH6の突然変異を検査するが、将来的には、PMS2遺伝子などのより多くの遺伝子がこの標準に組み込まれると予想される。米国には、MSH2遺伝子だけに対する遺伝子検査を提供している企業または病院検査室が少なくとも10箇所ある。http://www.genetests.org/servlet/access?prg=j&db=ge
netests&site=gt&id=8888890&fcn=c&qry=316511&res=&key=NdQABKi7kuAOa&show_flag=c(アクセス日は2009年4月10日)で詳細を確認されたい。
リンチ症候群に関連した7つの遺伝子、すなわちMSH2、MLH1、PMS2、MSH6、PMS1、TGFBR2およびMLH3を取り巻く特許状況の調査によれば、12を超える候補特許および候補公開出願が、これらの遺伝子および/またはこれらの遺伝子を診断に使用する方法を対象としている。これらの候補特許および候補出願は、12に近い異なる組織体に譲渡されている。
リンチ症候群に対する遺伝子検査に関連した特許を集め、それらの特許を束ねる特許実施権データベースを備える本発明は、実施許諾スキームを単純にすることができ、商業検査の提供に関連した費用を低減させることができる。第2に、費用が低減されることによって、より多くの検査機関または企業がその検査を提供することが可能になる可能性があり、それによって、消費者の利用可能性および供給業者間の競争が増大し、費用が引き下げられ、検査の質が向上する可能性がある。最後に、リンチ症候群特許を含むこのデータベースは動的データベースであると言え、検査が進化したときに新たな特許を取り込み、古い特許、失効した特許または無効な特許を排除することをより容易にする。
リンチ症候群に対する検査によって得られる結果は、医師が、患者に対して有益な判断を下すのに役立つ。リンチ症候群に関連した遺伝子バイオマーカに対する例示的な1つの検査は以下のように実行することができる。
1)患者などの被検者が、自分がリンチ症候群を発症する高い危険を有するかどうかについて、医師の診察を受ける。医師は、被検者の病歴および/または被検者の家族の履歴を収集し、場合によっては、その被検者に対して、リンチ症候群の危険度評価のための遺伝子検査を処方する。
2)核酸を含む試料を被検者から得る。この試料は、核酸を含む任意の試料とすることができるが、体試料であることが好ましく、この体試料には、限定はされないが、血液、血漿、血清、尿、痰、脊髄液、胸膜液、乳頭吸引液、リンパ液、気道、腸管および尿生殖管の流体、涙、唾液、母乳、リンパ管系からの流体、精液、脳脊髄液、器官系内の流体、腹水、腫瘍嚢胞液、羊水、生検組織、骨髄、毛包、上皮細胞(例えば頬綿棒法による)、またはこれらの任意の組合せが含まれる。
3)この試料を臨床検査室へ送る。試料を処理する前のある時点において、臨床検査員は、その検査室が、その検査を実行するための特許実施権を保有しているのか、またはそのような特許実施権を取得する必要があるのかどうかを知るためのチェックを実施することができる。実施権が不要な場合、または必要な実施権が整っている場合には、下のステップ4)に記載されているとおりに試料を処理する。必要な実施権が整っていない場合には、臨床検査員または同僚の1人が、本発明に記載された特許実施権管理システムに接続したウェブ閲覧インタフェースのところへ行き、全ての必要な実施権を「購入する」。例えば、臨床検査員は、1つまたは複数の特許に基づく1つまたは複数の実施権であり、リンチ症候群に関連した遺伝子バイオマーカの存在の有無を判定するために試料を検査することに対して提供される実施権を記憶した遠隔サーバとの間で、通信ネットワークを介して信号をやり取りし、次いで、それらの特許のうちの1つまたは複数の特許に基づく実施権のうちの1つまたは複数の実施権であり、リンチ症候群に関連した遺伝子バイオマーカの存在の有無を判定するために試料を検査することに対して提供される実施権を取得するための遠隔サーバとの取引を、その通信ネットワークを介して実行することができる。必要なこれらのステップが完了すれば、この検査室は、ステップ4)および5)に記載され
たとおりに検査を実行する許可を有することになる。
4)試料を処理する。例えば、以降の分析のために試料中の核酸を抽出する。核酸を抽出する方法は当技術分野においてよく知られている。それらの方法の一部は、核酸を含む溶液からタンパク質を選択的に沈殿させ、次いでそれらのタンパク質を除去するために、フェノールおよび/またはクロロホルムなどの有機溶媒を使用する。タンパク質を除去した後、溶解した核酸をアルコールを使用して沈澱させ、固体表面に集めることができる。適当な緩衝液を使用して核酸を可溶化し、それによって固体表面から核酸を除去することができる。例えば米国特許第4,908,318号を参照されたい。プロテイナーゼKを使用して、ポリメラーゼ連鎖反応(「PCR」)などのある種の下流反応からDNAを迅速に抽出する改良された方法が、米国特許番号第7,214,484号に記載されている。
5)抽出した核酸を分析して、医学的関連性があることが知られている特性を有しているかどうかを調べる。分析法は一般に、当技術分野においてよく知られている。この分析は特に、PCR、ゲル電気泳動、DNA塩基配列決定、核酸ハイブリッド形成、マイクロアレイ検定、またはこれらの組合せとすることができる。
6)この分析の結果を、報告書にして、医師および/または患者へ送る。医師は、その報告書を読み、その情報に基づいて、リンチ症候群を発症する患者の危険度についての判断を下す。危険度が高い場合、医師は、リンチ症候群の発症を監視し、または遅らせるためにとることができる措置を提案することができる。例えば、医師は、厳重監視態勢で結腸鏡検査をより頻繁に受けることを提案することができる。頻繁な結腸鏡検査は費用効果が小さいと考えられ、結腸鏡検査の手技は、準備ならびに手技自体が不快であり、痛みを伴うこともあるため、危険度が低い場合には、医師は、厳重監視態勢を提案しないことがある。
顧客源の場合には、実施権者が、関連特許がそのデータベースに含まれていて当然のある種の遺伝子診断検査に、実施許諾管理者の注意を向けることができる。遺伝子診断検査室は例えば、プロセス127で、オンラインストアを訪れ、まだ「ストアの棚」にない、すなわちストアによってまだ実施権が提供されていない特定の新規の(または既存の)検査を対象とする特許について問い合わせる。この場合、実施許諾管理者は、プロセス129で、関連技術を分析し、特許検索を実行し、データベースに含める候補特許となる特許を識別する。
特許権者源の場合には、プロセス130で、遺伝子診断に対する候補特許の特許権者によって、それらの候補特許に、実施許諾管理者の注意が直接に向けられる。これは、実施許諾管理者によって発行される、特許を求める呼びかけに対する応答とすることができる。特許を求めるこの呼びかけは例えば、(例えば図3のステップ117において)ゲスト閲覧活動としてサーバA 100から取り出すことができるプレスリリースウェブページの中に含めて伝達することができる。あるいは、その時点で「ストア内に」提供されている実施権もしくは一組の実施権に関連する技術、または、その時点において実施権はまだ提供されていないが、魅力的な臨床的用途を有する新たな遺伝子検査にとって、自分の特許が有用であり、または不可欠であることに、特許権者が気付く可能性もある。
ステップ132で、これらの3つの源からの候補特許を、実施許諾管理者の社員および/または弁理士が調査して、この特許実施権データベースに含めることが適当かどうかを判定する。その特許の特許権者は、実施許諾プログラムのある条項および条件に基づいてその特許の実施を許諾することに同意することが好ましい。実施権を提供するのに適した特許は、遺伝子診断検査のある構成要素またはステップに関して書かれている請求項を含
む特許である。このデータベースに含めようと思わせる診断検査は、その検査に含まれる構成要素またはステップを保護する2つ以上の特許を有する診断検査であり、その検査の結果は繰返し可能で、臨床的に有効であり、その検査の結果は医学的状態の治療を改善し、その治療は、かなりの人数または患者の生活の質に影響を与える。ある特許が、実施権を提供するのに適しているように思われる場合には、ステップ132で、弁理士、好ましくはその関連技術分野の経験を有する弁理士が、その特許を評価して、所与の検査に対してその特許が有用であるのかどうか、または不可欠であるのかどうか、すなわち、特許請求項が、所与の検査の構成要素または方法ステップを保護するように書かれているかどうかを判定する。ある候補特許が、有用でもまたは不可欠でもないと評価された場合、その特許はデータベースに含められない131。ある候補特許が、有用または不可欠と評価された場合、その特許は、ステップ133で、関係する他の情報とともにデータベースに追加される。ステップ134で、データベースを定期的に更新して、失効した特許、または主題検査を保護する請求項をもはや含まない特許を排除し、既存の検査、改良された検査または新たな検査に対する新たな特許を追加する。
D.支払い処理モジュール
図5は、取得を希望する特許実施権をユーザまたは顧客が購入する際の支払い処理手順を示す。一実施形態では、実施料の支払いが、独立した外部支払い処理サービスによって処理されることが好ましい。この外部サービスは、上記の購入プロセスと境目なしに統合される。
ステップ138で、サーバA 100のプロセッサが、ある所望の実施権をユーザが検索することができるウェブページを、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから取り出し、そのウェブページを、サーバA 100のネットワークインタフェースおよびインターネットを介して、ユーザ109のウェブ閲覧端末へ転送する。この検索は、ゲストユーザに関して上で説明した検索と同様の検索とすることができる。あるいは、またはそれに加えて、ユーザ109は、自分のウェブ閲覧端末を使用して(例えば、ユーザの選択を受け取るウェブ閲覧端末の入出力装置、およびそのような選択を伝達するウェブ閲覧端末のネットワークインタフェースを使用して)、検索を要することなく、特定の所望の実施権の指定を入力することもできる。例示的には、ユーザ109は、ウェブベースの商取引で使用されているよく知られた「ショッピングカートモデル」を使用して、関心の複数の実施権を選択することができる。1つまたは複数の所望の実施権のユーザの指定を指示する信号は、サーバA 100のネットワークインタフェースを介して、サーバA 100のプロセッサで受け取られ、サーバA 100のプロセッサは、このような選択を表す信号を、主記憶装置、ディスク記憶装置またはキャッシュメモリに一時的に記憶する。
清算を要求するリクエスト信号をユーザ109のウェブ閲覧端末から受け取ったことに応答して、サーバA 100のプロセッサは、ステップ139での支払い確認のために(サーバ106によって提供される)外部支払いサービスウェブサイトへユーザを再誘導する命令を、ユーザ109のウェブ閲覧端末へ転送する。ユーザ109は、従来どおりに、ウェブ閲覧端末の入出力装置およびネットワークインタフェースを使用して、クレジットカード番号、PayPalアカウント、預金口座などの支払い情報を、支払いサービスウェブサイトに提供することができる。金融安全上の理由から、クレジットカード番号、PayPalアカウント、預金口座などのこの支払い情報は、実施許諾管理者のサーバ100〜104および107〜108には明かされず、外部支払いサーバ106だけに明かされる。ステップ139で、支払い情報が無効な場合、支払いサーバ106は、支払い情報を再び入力するようユーザに要求する提示または表示用の信号を、ユーザのウェブ閲覧端末へ送信する。支払い情報が有効な場合には、ステップ140で、支払いが、実施許諾管理者の指定された預金口座、または実施許諾管理者によって選ばれた支払いを受け取る他の組織体の指定された預金口座へ送金される。さらに、ステップ141で、外部支払いサ
ーバ106は、支払いの受取りを確認するトークンなどの信号を、サーバA 100のプロセッサへ送り、この信号は、サーバA 100のネットワークインタフェースを介して受け取られる。支払いが確認された後、ステップ142で、サーバA 100のプロセッサは、その特許に基づく権利の使用に関する他の情報(後述)を報告するようユーザ109に求める提示または表示用の信号を、(サーバA 100のネットワークインタフェースを介して)ユーザのウェブ閲覧端末へ送信する。ステップ143で、サーバA 100のプロセッサは、報告されたその情報を、実施料配分のため、サーバC 104を介してサーバD 107およびサーバE 108へ転送し、サーバD 107およびサーバE 108では、後述するように、このような情報の正確さがチェックされる。その情報が不正確な場合、ユーザは、サーバA 100によって(すなわちユーザのウェブ閲覧端末上に提示しまたは表示するために送られた信号によって)、このプロセス、例えば報告ステップ142を繰り返すよう促される。その情報が正確な場合、支払いプロセスは完了であり144、購入された実施権を表す信号が、サーバA 100からユーザ109のウェブ端末へ送信される。このような送信を、サーバA 100からサーバB 103へ伝達し、サーバB 103に記録することができる。
このように、実施権管理者によって操作され、または実施権管理者の代理を努めるサーバ(すなわちサーバA 100)が購入注文を受け取り、ある金融機関の外部支払いサーバ(すなわちサーバ106)と通信し、この外部支払いサーバが支払い情報を取得し、支払い情報の正確さを判定し、支払いを物理的に処理し、確認信号をサーバA 100に返す。実施権の購入および実施料の支払いは、報告された顧客情報(以後、報告顧客情報)の一部であり、この情報はさらに源泉課税に関する情報を含む。このような報告顧客情報は、その全体が、実施料配分目的でサーバA 100およびサーバE 108へ送信される。
E.実施料配分モジュール
図6は、本発明の実施料配分プロセスを示す。実施料配分プロセスは一般に、内部サーバ107および108によって実行される。実施料の価格は、例えば、診断検査および診断法における特許の使用、その特許内の請求項のタイプ(例えば組成物を請求しているのか、装置を請求しているのか、または方法を請求しているのか)、診断検査または診断法の効果(臨床的有効性および有用性)、量販効果(例えば総額からの値引きが提供される場合に、「ストア」において、実施権管理者から、別の関連特許実施権を取得するのかどうか)、実施許諾管理者によって所有されている特許に対する権利の範囲(非独占的かまたは独占的か)、その検査または方法の製造または実行に関連した全体費用、診断検査または診断法の表示価格、保険会社または政府によって補填される表示価格の百分率、および診断検査の全体的な市場規模などの因子によって決定される。実施料率は例えば、価格が500ドルまでの検査または方法に対しては、実施許諾された特許1つにつき3%から最高20%であることがある。次いで、最高実施料率は、価格が100ドル増すごとに1%下がり、価格が1000ドルの検査または方法では15%となる。さらに、最高実施料率は、検査価格が200ドル増すごとに1%下がり、価格が2000ドルの検査では10%となる。
ステップ146で、サーバA 100のプロセッサは、図5のステップ143で提供された報告されたユーザ情報(以後、報告ユーザ情報)を受け取る。この報告ユーザ情報は、実施権者を識別する情報、実施権者によって販売または使用される実施許諾された製品(例えば検査キットの商標名、検査サービスなど)、実施料計算書、納税情報および他の関連情報を含む。ステップ147で、サーバA 100のプロセッサは、この報告ユーザ情報が正確かどうか、および完全であるかどうかをチェックする。実施権者によって実施権が購入されると、その実施権者に、検査キットが購入され、もしくは販売される場所、および/または検査が販売され、もしくは実行される場所などのある種の情報を実施許諾管理者に定期的に報告するよう求めることができる。一例として、サーバA 100のプ
ロセッサは、使用許諾されたそれぞれの検査、ならびにそのような検査および/または検査キットの関係製造国、販売国および/または使用国を具体的に記載したスプレッドシート、「CSV」(comma separated value)ファイルまたは他の同種のファイルをアップロードすることをユーザに求めるウェブページプロンプトを、(サーバA 100のネットワークインタフェースを介して)ユーザ109のウェブ閲覧端末へ転送することができる。ユーザ109のウェブ閲覧端末の入出力装置を介したユーザ入力に応えて、ユーザ109のウェブ閲覧端末は、その端末のネットワークインタフェースを介して、そのようなファイルをサーバA 100へ転送し、このファイルは、サーバA
100のネットワークインタフェースを介して受け取られる。サーバA 100のプロセッサ100は、受け取ったそのファイルが、構文規則(例えば、報告された対応するそれぞれの実施料に対して値が記入されていると判定するため)およびビジネス規則(例えば、ファイル内の記載事項が、サーバA 100のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリから取り出された実施権販売データに基づいて購入されたとプロセッサが判定し得る実施権に対応していると判定するため)に違反していないかどうかをチェックする。これらの構文規則およびビジネス規則に従って作成されたファイルは、適当なサーバ、例えばサーバA 100および/またはサーバE 108のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリに記憶される。
実施許諾管理者は、このような情報を使用して、実施権者から受け取った実施料を、異なる国にいる実施許諾された特許の特許権者(または特許権者によって指定された人)に配分するために、国家間ベースで割り当てる。例えば、その実施権が、10の米国特許および8つのカナダ特許を有する状況を考える。さらに、主題検査の検査キットまたは個々の構成要素の製造国において有効な特許に、支払われた実施料の50%を分配し、主題検査の検査キットまたは方法の使用国(すなわちその検査が実施される国)において有効な特許に、支払われた実施料の50%を分配することに、対応するそれぞれの実施権の下に置かれた特許権者が同意しているとする。さらに、実施権者は、米国で実施される検査で使用されるカナダ製の検査キットに対して実施料800米国ドルを支払うものとする。このシナリオの下では、支払われた実施料のうち400ドルが10の米国特許に対して分配され、例えば米国特許1つにつき40ドルが、対応するそれぞれの米国特許の特許権者に分配され、400ドルが8つのカナダ特許に対して分配され、例えばカナダ特許1つにつき50ドルが、対応するそれぞれのカナダ特許の特許権者に分配される。
報告ユーザ情報が不正確または不完全である場合、プロセッサA 100は、実施権がユーザに移転される前に情報を訂正するために、支払いプロセスのうち正確な実施料報告(ステップ145および図5のステップ142)に関連する全ての部分または一部を繰り返すようユーザに促す信号を、プロセッサA 100のネットワークインタフェースを介して転送する。不正確さおよび不完全さの問題が存在しない場合、報告ユーザ情報は、サーバA 100から、サーバD 107へ転送されて処理され、サーバE 108へ転送されて、サーバE 108のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリに記憶される。
サーバD 107のプロセッサは、ステップ148で、データベースを更新する時機かどうかを判定する。データベース更新周期の終りである場合には、図4に関して上で説明したステップ134で、サーバE 108のディスク記憶装置、主記憶装置および/またはキャッシュメモリに記憶されたデータベースを更新する。データベース更新周期の終りでない場合、またはステップ134でデータベースが更新された場合には、ステップ149で、実施許諾者に実施料を支払う時機であるかどうかを、サーバD 107のプロセッサが判定する。例示的には、実施料の支払いも定期的に実施される。実施料支払い周期の長さは、同意された任意の期間、例えば1カ月または3カ月とすることができる。実施料支払い周期の終りでない場合、サーバD 107はステップ146に戻り、より多くの報
告情報を顧客から受け取る。実施料支払い周期の終りである場合、サーバD 107は、さまざまな手段、例えば電子メールまたは米国郵政公社(United States Postal Services)の通常郵便によってそれぞれの実施許諾者に送達される、それぞれの実施許諾者に対する清算報告書を準備する150。同時に、蓄積された実施料支払いが、銀行電信送金などのさまざまな手段によってサーバD 107から実施許諾者へ送金される151。これを実行するために、サーバD 107のプロセッサは、1つまたは複数のメッセージをサーバE 108のプロセッサへ送り、このメッセージにより、サーバE 108は、サーバD 107のプロセッサが実施料の計算ならびに前述のステップ150および151を実行することができるように、適当な実施料支払い情報を、サーバE 108のディスク記憶装置、主記憶装置またはキャッシュメモリから取り出し、そのような実施料支払い情報をサーバD 107のプロセッサへ転送する。
例示的には、それぞれの実施許諾者または実施許諾者によって指定された異なる第三者に実施料支払いを分配するように、サーバD 107をプログラムすることができる。例えば、実施許諾者は、その実施許諾者が受け取ることになっている特定の実施権者からの実施料を、その実施権者に払い戻すよう要求することができる。その実施許諾者は、指定された特定の1つの国(または複数の国)に対するその実施権者からの実施料収入を、その実施権者に払い戻すように、よりいっそう具体的に指示することができる。例えば、活動123(図3)の下で、その実施許諾者は、このような非常に具体的な第三者支払い命令を指示する命令をサーバA 100に送ることができ、この命令は、サーバE 108へ転送され、サーバE 108に記憶される。次いで、サーバD 107は、その実施許諾者の実施料の適当な取り分への適当な分割を計算し、すなわち、指定された実施権者から支払われた実施料のうち指定された国に起因する実施料および残りの実施料の正確な額を計算し、それぞれの取り分を、対応するそれぞれの実施許諾者または指定された実施権者に送金することができる。
実施料配分プロセスはいくつかの計算を含むことができる。最初に、サーバD 107のプロセッサは、実施権者の報告に符合する集められた実施料の中から、実施許諾管理者の手数料を差し引くことができる。次に、サーバD 107のプロセッサは、この符合する集められた送金用の実施料のうちのある額を、1つまたは複数の基金として残しておくことができる。例えば、実施許諾者は、侵害者に対する訴訟および他の強制手続きの資金とするために、集められた実施料の一部を蓄えておくことに同意することができる。実施許諾者はさらに、実施権者の監査および実施権契約行為の不履行に関連した実施許諾管理者の活動および費用を弁済するために、集められた実施料の一部を蓄えておくことに同意することができる。実施許諾者はさらに、保険料を賄うために、集められた実施料の一部を蓄えておくことに同意することができる。
他のある状況では、自分の特許を主張することに同意した実施許諾者は、予め同意されたデフォルトの配分方式に従って残りの実施料が分配される前に、実施料のある流れを得るものとすることに、実施許諾者は同意することができる。例えば、自分の特許をストアに提供しているX人の米国特許の特許権者がいるとする。Y人(Y≦X)の米国特許の特許権者が、米国における特許侵害に対して侵害者を告訴することに同意する。自分の特許を主張することに同意する動機を米国特許の特許権者に与えるため、侵害行為の終結時に集められた最初の実施料Zドルは、侵害行為の終結後、最初に、Y人の米国特許の特許権者に支払われるものとすることに、実施許諾者は同意することができる。その後、この最初のZドルを超えて集められた実施料は、予め同意されたデフォルトの配分方式に従って配分される。
この実施料配分システムは、特許権者または実施許諾者への以前の実施料計算書および実際の支払いの履歴を記憶することができ、さらに、そのような履歴に基づいて、それぞ
れの実施許諾者に対する将来の実施料支払いを予測することができる。さらに、将来の実施料支払いを予測することができるこの配分システムの能力は、ある特許の実施権が、将来の実施権者によって購入されることが予想されるある一組の特許実施権のうちの1つの実施権である場合に、その特許の市場価値を推定する基礎の役目を果たす可能性もある。例えば、予測は、データベースモジュールに記憶された以下の項目のうちの1つまたは複数の項目を分析することができる:その特許で請求されている主題、ある特許が実施許諾されている遺伝子検査の臨床的有効性および有用性、その遺伝子検査の市場規模、その特定の特許実施権セットの構成(そのセットの中の特許の数および市場に出された技術に対するそれぞれの特許の相対的寄与)、そのセット内の特許の満了日、それらの特許の執行履歴、それらの特許が有効である国、それらの特許内の請求項のタイプ、ならびに前述の実施料配分に関係する他の因子。
例示的には、実施許諾者であるユーザ109は、システムにログオンし、実施料支払いに関する異なる種類の報告情報を得ることができる。このような情報は、活動122(図3)に基づくウェブページとして返されることになる。実施許諾者は例えば、(1)その実施許諾者に対する実施料支払いの履歴、(2)その実施許諾者が所有する特許に対する上述の予測情報、(3)実施許諾管理者によって進行中の監査の数および発見された実施料の未払いに関する情報などを取り出すことができる。
本明細書に記載されたシステムは、実施許諾者間および実施許諾者と実施許諾管理者の間の多くの取決めをサポートすることができ、本明細書に記載されたシステムを使用して、このようなさまざまな取決めの下で特許を実施許諾し、管理することができる。例えば、このシステムを使用して、実施許諾者が、実施許諾管理者に、管理され/実施許諾された特許に基づく通常実施権を、問合せをしている実施権者に通常実施権を付与する権利を付して付与する取決めにおいて、特許を実施許諾し/管理することができる。あるいは、1人または数人の実施許諾者が、実施許諾管理者に、1つないし複数の特許に基づく専用実施権、または1つないし複数の使用分野に対する1つないし複数の特許に基づく専用実施権を付与することもでき、実施許諾管理者は次いで、それらの特許を、本発明に基づくシステムを使用して実施許諾し/管理する。最後に、特許権者は、1つまたは複数の特許および特許出願の中の権利を、実施許諾管理者に完全に売却し、または譲渡することができる。実施許諾管理者は次いで、このシステムを使用して、購入されたこのような特許および特許出願を実施許諾し/管理することができる。そのような場合、実施許諾管理者は、このような購入された発行特許および係属中の特許に関連した拒絶理由通知および他の事象を追跡する実施許諾管理者の自動パテントドケッティングシステム(automated patent docketing system)を、本発明に基づくシステムによって提供される情報と結合することができる。PATTSY(登録商標)などのいくつかのパテントドケッティングシステムが利用可能である。
維持料および年金を追跡し、(例えば上述の取決めのうちの任意の取決めの下で)維持料および年金を支払うように要求する報告書を、適当な時機に、特許事務所または年金支払いサービスに自動的に発行するように、このシステムを設計することもできる。
例示目的で本発明を詳細に説明したが、そのような詳細は単に例示が目的であること、ならびに、発行された請求項によって制限される可能性がある場合を除いて、当業者であれば、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく変更を加えることができることを理解すべきである。

Claims (35)

  1. 特許実施権(licenses)を管理する方法であって、
    取得可能(available for procurement)な複数の特許実施権を表す信号を、第1の記憶場所に記憶するステップと、
    前記実施権のうちの取得する(procurement)少なくとも1つの実施権を指定(designating)したユーザからの信号を、ネットワークインタフェースを介して受け取るステップと、
    前記指定された少なくとも1つの実施権を前記ユーザが取得する取得取引(procurement
    transaction)を、プロセッサを使用して処理するステップと、
    前記ユーザの識別に関する(pertinent)情報と前記取得された(procured)実施権(license)に関する情報とを含む前記取得取引に関係する情報を表す信号を、第2の記憶場所に記憶するステップと
    を含む方法。
  2. 特許実施権(patent licensing)を取得することができる(available)実施許諾可能(licensable)なそれぞれの特許を指示する情報を、第3の記憶場所に記憶するステップと、
    前記実施許諾可能な特許のうちの1つまたは複数の特許のリストを取り出す(retrieve)ことを要求するリクエストを含む信号を、ネットワークインタフェースを介してユーザから受け取るステップと、
    プロセッサを使用して、前記リクエストの中に指定された実施許諾可能な特許の前記リストを前記第3の記憶場所から取り出し、取り出した前記リストを指示する(indicating)信号をフォーマットする(formatting)ステップと、
    フォーマットされた前記信号を、ネットワークインタフェースを介して前記ユーザへ送信するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 特定の製品(products)に対する前記実施許諾可能な特許(licensable patents)の実施を許諾する(licensing)所定のそれぞれの実施権を指示する情報を、第3の記憶場所に記憶するステップと、
    検索したい特定の製品または特定の製品カテゴリを指定した問合せ(query)を含む信号を、ネットワークインタフェースを介してユーザから受け取るステップと、
    プロセッサを使用して、前記問合せの中に指定された前記製品または前記製品カテゴリに対する取得可能な所定のそれぞれの実施権を、前記第3の記憶場所から取り出し、取り出した1つまたは複数の前記実施権を指示する信号をフォーマットするステップと、
    フォーマットされた前記信号を、ネットワークインタフェースを介して前記ユーザへ送信するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 取得された実施権に対する支払いに関する情報を、第3の記憶場所に記憶するステップと、
    実施料を少なくとも1人の当事者に分配するときに、プロセッサを使用して、前記取得された(procured)実施権に対する支払いに関する情報のうちの少なくとも一部である特定の特許に対する情報を、前記第3の記憶場所から取り出す(retrieve)ステップと、
    前記少なくとも1人の当事者のうちの特定の1人の当事者に分配する実施料を、プロセッサ内で計算するステップと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 訴訟に参加した特許権者によって所有されているある特許に関係する当事者に、実施料の一部が最初に分配されることになっている場合に、前記ある特許に関して分配される実施料だけを計算し、他の特許に関して分配される実施料は計算しない、請求項4に記載の
    方法。
  6. 前記特定の少なくとも1人の当事者に対する実施料計算書(royalty statement)を、プロセッサ内で準備するステップと、
    前記計算に基づく実施料支払いを、ネットワークインタフェースを介して送金するステップと
    をさらに含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記当事者(party)が、前記特定の特許のうちの1つの特許の実施許諾者(licensor)自体ではなく、前記当事者が、前記特定の特許のうちの前記1つの特許の実施許諾者によって指定される、請求項6に記載の方法。
  8. 少なくとも1つの特許が実施許諾管理者(administrator)に対して非独占的に実施許諾され、取得可能(available for procurement)な前記特許実施権のうちの1つの特許実施権が、前記実施許諾管理者に対して非独占的に実施許諾された前記少なくとも1つの特許に対する実施権を付与する、請求項1に記載の方法。
  9. 少なくとも1つの特許が実施許諾管理者に対して独占的に(on an exclusive basis)実施許諾され、取得可能な前記特許実施権のうちの1つの特許実施権が、前記実施許諾管理者に対して非独占的に実施許諾された前記少なくとも1つの特許に対する実施権を付与する、請求項1に記載の方法。
  10. 前記実施許諾可能な特許のうちの少なくとも1つの特許が、バイオマーカ(biomarker)の検出に基づく診断検査または診断法の少なくとも1つの構成要素またはステップを保護する、請求項1に記載の方法。
  11. 前記バイオマーカが遺伝子(genetic)バイオマーカである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記実施許諾可能な特許のうちの前記少なくとも1つの特許が、分離された核酸、試薬またはキットのうちの少なくとも1つを保護する、請求項11に記載の方法。
  13. 特許実施権を管理する方法であって、
    実施権が取得可能な複数の特許を表す信号を、第1の記憶場所に記憶するステップと、
    前記実施許諾可能な特許のうちの少なくとも1つの特許を指定した信号を、ネットワークインタフェースを介してユーザから受け取るステップと、
    前記指定された少なくとも1つの実施許諾可能な特許に対する実施権を前記ユーザが取得する(procures)取得取引(procurement transaction)を、プロセッサを使用して処理するステップと、
    前記ユーザの識別に関する情報と前記取得された実施権に関する情報とを含む前記取得取引に関係する情報を表す信号を、第2の記憶装置に記憶するステップと
    を含む方法。
  14. 特許実施権を管理する方法であって、
    実施権を取得することができる実施許諾可能な1つまたは複数の特許のリストを取り出すことを要求するリクエストを含む信号を、ネットワークインタフェースを介してサーバへ送信するステップと、
    前記リクエストの中に指定された実施許諾可能な特許の前記リストを指示するフォーマットされた信号を、ネットワークインタフェースを介して前記サーバから受け取るステップと、
    入出力装置を使用して、受け取った前記リスト上の、ユーザが実施権を取得したい少な
    くとも1つの実施許諾可能な特許を選択するステップと、
    前記選択された少なくとも1つの実施許諾可能な特許に対する実施権の取得を要求する信号を、ネットワークインタフェースを介して前記サーバへ送信するステップと
    を含む方法。
  15. 特許実施権を管理する方法であって、
    検索したい(to be searched)特定の製品または特定の製品カテゴリを指定した(specifying)問合せを含む信号を、ネットワークインタフェースを介してサーバへ送信するステップと、
    前記問合せの中に指定された(specified)前記製品または前記製品カテゴリに対する取得可能な(available)所定のそれぞれの実施権を指示するフォーマットされた信号を、ネットワークインタフェースを介して前記サーバから受け取るステップと、
    前記所定の実施権の中から、ユーザが取得したい(desires to procure)少なくとも1つの実施権を、入出力装置を使用して選択するステップと、
    前記選択された少なくとも1つの所定の実施権の取得を要求する信号を、ネットワークインタフェースを介して前記サーバへ送信するステップと
    を含む方法。
  16. 特許実施権を管理するシステムであって、
    取得可能な複数の特許実施権を表す信号を記憶する第1の記憶場所を含む少なくとも1つの記憶装置と、
    前記実施権のうちの取得する少なくとも1つの実施権を指定したユーザからの信号を受け取る少なくとも1つのネットワークインタフェースと、
    前記指定された少なくとも1つの実施権を前記ユーザが取得する取得取引を処理する少なくとも1つのプロセッサと
    を備え、
    前記少なくとも1つの記憶装置がさらに、前記ユーザの識別に関する情報と前記取得された実施権に関する情報とを含む前記取得取引に関係する情報を表す信号を記憶する第2の記憶場所を備える
    システム。
  17. 前記少なくとも1つの記憶装置がさらに、特許実施権(patent licensing)を取得することができる(available)実施許諾可能な(licensable)それぞれの特許を指示する情報を記憶する第3の記憶場所を備え、
    前記少なくとも1つのネットワークインタフェースがさらに、前記実施許諾可能な特許のうちの1つまたは複数の特許のリストを取り出すことを要求するリクエストを含む信号をユーザから受け取るためのものであり、
    前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記リクエストの中に指定された実施許諾可能な特許の前記リストを前記第3の記憶場所から取り出し、取り出した前記リストを指示する信号をフォーマットするためのものであり、
    前記少なくとも1つのネットワークインタフェースがさらに、フォーマットされた前記信号を前記ユーザへ送信するためのものである、
    請求項16に記載のシステム。
  18. 前記少なくとも1つの記憶装置がさらに、特定の製品に対する前記実施許諾可能な特許の実施を許諾する所定のそれぞれの実施権を指示する情報を記憶する第3の記憶場所を備え、
    前記少なくとも1つのネットワークインタフェースがさらに、検索したい特定の製品または特定の製品カテゴリを指定した問合せを含む信号をユーザから受け取るためのものであり、
    前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記問合せの中に指定された前記製品または前記製品カテゴリに対する取得可能な所定のそれぞれの実施権を、前記第3の記憶場所から取り出し、取り出した1つまたは複数の前記実施権を指示する信号をフォーマットするためのものであり、
    前記少なくとも1つのネットワークインタフェースがさらに、フォーマットされた前記信号を前記ユーザへ送信するためのものである、
    請求項16に記載のシステム。
  19. 前記少なくとも1つの記憶装置が、取得された実施権に対する支払いに関する情報を記憶する記憶場所を備え、
    実施料を少なくとも1人の当事者に分配するときに、前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記取得された実施権に対する支払いに関する情報のうちの少なくとも一部である特定の特許に対する情報を取り出し、前記少なくとも1人の当事者のうちの特定の1人の当事者に分配する実施料を計算するためのものである、
    請求項16に記載のシステム。
  20. 訴訟に参加した特許権者によって所有されているある特許に関係する当事者に、実施料の一部が最初に分配されることになっている場合に、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ある特許に関して分配される実施料を計算するためのものであり、他の特許に関して分配される実施料は計算しない、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記少なくとも1つのプロセッサがさらに、前記特定の少なくとも1人の当事者に対する実施料計算書を準備するためのものであり、
    前記少なくとも1つのネットワークインタフェースがさらに、前記計算に基づく実施料支払いを送金するためのものである、
    請求項19に記載のシステム。
  22. 前記当事者が、前記特許のうちの前記特定の特許のうちの1つの特許の実施許諾者ではなく、前記当事者が、前記特許のうちの前記特定の特許のうちの前記1つの特許の実施許諾者によって指定される、請求項21に記載のシステム。
  23. 少なくとも1つの特許が実施許諾管理者に対して非独占的に実施許諾され、取得可能な前記特許実施権のうちの1つの特許実施権が、実施許諾管理者に対して実施許諾された前記少なくとも1つの特許に対する実施権を付与する、請求項16に記載のシステム。
  24. 少なくとも1つの特許が実施許諾管理者に対して独占的に実施許諾され、取得可能な前記特許実施権のうちの1つの特許実施権が、実施許諾管理者に対して実施許諾された前記少なくとも1つの特許に対する実施権を付与する、請求項16に記載のシステム。
  25. 前記実施許諾可能な特許のうちの少なくとも1つの特許が、バイオマーカの検出に基づく診断検査または診断法の少なくとも1つの構成要素またはステップを保護する、請求項16に記載のシステム。
  26. 前記バイオマーカが遺伝子バイオマーカである、請求項25に記載のシステム。
  27. 前記実施許諾可能な特許のうちの前記少なくとも1つの特許が、分離された核酸、試薬またはキットのうちの少なくとも1つを保護する、請求項26に記載のシステム。
  28. 特許実施権を管理するシステムであって、
    実施権が取得可能な複数の特許を表す信号を記憶する第1の記憶場所を備える少なくと
    も1つの記憶装置と、
    前記実施許諾可能な特許のうちの少なくとも1つの特許を指定した信号をユーザから受け取る少なくとも1つのネットワークインタフェースと、
    前記指定された少なくとも1つの実施許諾可能な特許に対する実施権を前記ユーザが取得する取得取引を処理する少なくとも1つのプロセッサと
    を備え、
    前記少なくとも1つの記憶装置がさらに、前記ユーザの識別に関する情報と前記取得された実施権に関する情報とを含む前記取得取引に関係する情報を表す信号を記憶する第2の記憶場所を備える
    システム。
  29. 特許実施権を管理するシステムであって、
    実施権を取得することができる実施許諾可能な1つまたは複数の特許のリストを取り出すことを要求するリクエストを含む信号をサーバへ送信し、前記リクエストの中に指定された実施許諾可能な特許の前記リストを指示するフォーマットされた信号を前記サーバから受け取るネットワークインタフェースと、
    受け取った前記リスト上の、ユーザが実施権を取得したい少なくとも1つの実施許諾可能な特許を選択するための入出力装置と
    を備え、
    前記ネットワークインタフェースがさらに、前記選択された少なくとも1つの実施許諾可能な特許に対する実施権の取得を要求する信号を送信するためのものである
    システム。
  30. 特許実施権を管理するシステムであって、
    検索したい特定の製品または特定の製品カテゴリを指定した問合せを含む信号をサーバへ送信し、前記問合せの中に指定された前記製品または前記製品カテゴリに対する取得可能な所定のそれぞれの実施権を指示するフォーマットされた信号を前記サーバから受け取るネットワークインタフェースと、
    前記所定の実施権の中から、ユーザが取得したい少なくとも1つの実施権を選択するための入出力装置と
    を備え、
    前記ネットワークインタフェースがさらに、前記選択された少なくとも1つの所定の実施権の取得を要求する信号を前記サーバへ送信するためのものである
    システム。
  31. 検査を実行する方法であって、
    1つまたは複数の特許に基づく1つまたは複数の実施権であり、少なくとも1種の組成物(composition of matter)の存在の有無(presence or absence)を判定するために試料を検査することに対して提供される実施権を記憶した遠隔サーバとの間で、通信ネットワークを介して信号をやり取りするステップと、
    前記特許のうちの1つまたは複数の特許に基づく1つまたは複数の実施権を取得するための前記遠隔サーバとの取引を、前記通信ネットワークを介して実行するステップと
    を含む方法。
  32. 試料を得るステップと、
    前記少なくとも1種の組成物の存在の有無について、得られた前記試料を分析するステップと
    をさらに含む、請求項31に記載の方法。
  33. 前記組成物がバイオマーカである、請求項31に記載の方法。
  34. 前記試料が体試料であり、前記バイオマーカが、1つの遺伝子または一群の遺伝子の突然変異、1つの遺伝子または一群の遺伝子の過剰発現(over-expression)、1つの遺伝子または一群の遺伝子の低発現(under-expression)、1つの遺伝子または一群の遺伝子のスプライスバリアント(splice variants)の選択的産生(alternative production)、遺伝子コピー数(copy number)変異体(variants)、後成的(epigenetic)核酸修飾(modifications)、一塩基(nucleotide)多型(polymorphisms)、染色体(chromosomal)再配列(rearrangements)、タンパク質、脂質、代謝産物(metabolites)、標識(labeled)化合物、薬物副生物(by-product)、細胞生理的表現型(phenotype)、器官生理的表現型、全身生理的表現型、および細胞、器官または個体(individual)の画像、ならびに上記の任意の組合せからなるグループから選択される、請求項33に記載の方法。
  35. 前記試料が体試料であり、前記バイオマーカが、1つの遺伝子または一群の遺伝子の突然変異、1つの遺伝子または一群の遺伝子の過剰発現、1つの遺伝子または一群の遺伝子の低発現、1つの遺伝子または一群の遺伝子のスプライスバリアントの選択的産生、遺伝子コピー数変異体、後成的核酸修飾、一塩基多型、染色体再配列および上記の任意の組合せからなるグループから選択される、請求項34に記載の方法。
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