JP2012522136A5

JP2012522136A5 -

Info

Publication number: JP2012522136A5
Application number: JP2012502804A
Authority: JP
Filing date: 2010-03-30
Publication date: 2013-05-16

Claims

金属物体を処理して、その上に金属物体と一体化しており且つ殺生物性物質を含む表面層を形成する方法であって、
（ａ）表面層にとっての基体を提供する金属物体を、溶媒を含有する陽極酸化電解液に浸漬し、金属を不動態化することによって前記金属物体上に陽極酸化された一体化表面層を形成し、
（ｂ）電位を印加し続けることによって、前記一体化表面層を貫通して前記基体まで至るピットを形成し、
（ｃ）工程（ａ）及び（ｂ）後に前記金属物体を化学的還元剤で処理することによって含水金属酸化物を生成し、前記化学的還元剤が、以下の：ＫＢｒ、ＮａＩ、Ｔｉ ³⁺ 又はＨ ₃ ＰＯ ₃ の１種以上の溶液であり、
（ｄ）工程（ｃ）で得られた陽極酸化済みの前記金属物体を、殺生物性物質を含有する溶液と接触させることによって前記殺生物性物質を前記表面層に取り込ませる
ことを含むことを特徴とする方法。
金属物体を処理して、その上に金属物体と一体化しており且つ殺生物性物質を含む表面層を形成する方法であって、
（ａ）表面層にとっての基体を提供する金属物体を、溶媒を含有する陽極酸化電解液に浸漬し、金属を不動態化することによって前記金属物体上に陽極酸化された一体化表面層を形成し、
（ｂ）電位を印加し続けることによって、前記一体化表面層を貫通して前記基体まで至るピットを形成し、
（ｃ）固体の形態の腐食性金属を前記金属物体に接続して還元剤として機能させることにより、工程（ａ）及び（ｂ）後に前記金属物体を化学的還元剤で処理することによって含水金属酸化物を生成し、
（ｄ）工程（ｃ）で得られた陽極酸化済みの前記金属物体を、殺生物性物質を含有する溶液と接触させることによって前記殺生物性物質を前記表面層に取り込ませる
ことを含むことを特徴とする方法。
固体の形態の前記腐食性金属を電解液に浸漬する、請求項２に記載の方法。
前記腐食性金属が、Ｆｅ又はＺｎ又はその合金である、請求項２又は３に記載の方法。
前記殺生物性物質が、殺生物性金属を含む、請求項１〜４のいずれかに記載の方法。
前記殺生物性金属が、銅、金、プラチナ、パラジウム、銀又はそれらの混合物を含む、請求項５に記載の方法。
前記殺生物性金属が、銀を含む、請求項６に記載の方法。
前記金属物体の金属が、チタン、ニオブ、タンタル、ジルコニウム及び／又はこれらの合金を含む、請求項１〜７のいずれかに記載の方法。
陽極酸化が、リン酸、硫酸、酢酸又はアルカリ性塩基を含む電解液を使用して行われる、請求項１〜８のいずれかに記載の方法。
リン酸を、０．０１〜５Ｍの濃度で使用する、請求項９に記載の方法。
前記殺生物性物質を含有する溶液と接触させる前に、陽極酸化済みの前記金属物体を溶媒で処理して電解液及び可溶性カチオンを除去する、請求項１〜１０のいずれかに記載の方法。
陽極酸化を、０．１〜２５ｍＡ／ｃｍ²の範囲の電流密度で行う、請求項１〜１１のいずれかに記載の方法。
陽極酸化中、少なくとも工程（ｂ）のピット成長段階中、前記金属物体の表面に対しての前記電解液の動きを阻害する又は抑制する、請求項１〜１２のいずれかに記載の方法。
複数回の不動態化工程を含む、請求項１〜１３に記載の方法。
請求項１〜１４のいずれかに記載の方法によって製造される金属物体。