JP2012514108A - 燃料組成物およびこの使用 - Google Patents

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Abstract

主要量のガソリン沸騰範囲の炭化水素混合物、および少量のp−アニシジンおよびアニリン誘導化合物を含有する燃料組成物を提供する。燃焼エンジンにおけるこうした添加剤化合物の使用も提供される。

Description

本発明は、ガソリン組成物、およびこの使用、特に燃焼エンジンにおける使用に関する。
スパーク開始された内燃ガソリンエンジンは、エンジンの設計に依存した最小のオクタンレベルを有する燃料を必要とする。こうしたエンジンを、このエンジンに関する最小の必須要件よりも低いオクタン価を有するガソリンで操作する場合、「ノッキング」が生じる。一般に、「ノッキング」は、燃料、特にガソリンがスパークプラグ開始された着火の前にエンジンにおいて自然におよび早期に着火または爆発する場合に生じる。これはさらにフリーラジカルの均質でない生成として特徴付けられることができ、最終的には火炎波前方部を妨害する。ガソリンは、今日の高圧縮エンジンを作動させるのに十分高いオクタン価を有するように精製されることができるが、こうした精製は高価であり、エネルギーを大量に必要とする。コストを抑えてオクタンレベルを増大させるために、多くの金属系燃料添加剤が開発されており、これらはガソリンに添加されると、そのガソリンのオクタン等級を増大させ、そのため、エンジンのノッキングを制御するのに有効である。しかし、金属系アンチノックガソリン燃料添加剤に関する問題は、これらの燃焼生成物の毒性が高いことである。例えば、ポリアルキル鉛酸塩、最も顕著なものにはテトラメチル鉛およびテトラエチル鉛の熱分解物は、鉛および酸化鉛である。これらの金属系オクタン改善剤のすべては、これらの酸化生成物が金属系鉛および種々の酸化鉛塩を生じるので、全国的に禁止されている。鉛および酸化鉛は、神経毒の可能性があり、ガス形態の自動車の排出物においては神経活性になる。
さらに、ガソリンエンジンにおいて燃焼効率の改善が継続して求められている。ニコラウス・オットーによって開発された4つのストロークエンジン(「オットー・サイクル・エンジン」)の熱効率は、圧縮比およびスパークタイミングに直接関連する。圧縮比が高くなるにつれ、およびスパークタイミングが最大ブレーキのトルクタイミングに近づくにつれて、エンジン効率は高くなる。エンジン技術は、現在、非金属系オクタン改善剤の利用可能性のために制限されている。精製時、高オクタン燃料を製造するためには、相当量の高オクタンブレンド化構成成分が必要とされる。実際、規制命令による高濃度の芳香族成分、MTBEまたはETOHの使用に対する制限のために、高オクタン燃料を生成するための精製操作の困難さ、費用および過酷さが増している。
本発明の特定態様によれば、本発明の1つの実施形態において、(a)ガソリン沸騰範囲における主要量の炭化水素混合物、および(b)(i)次式を有する少なくとも1つの化合物:
Figure 2012514108
式中、RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、またはブチル基であるが、ただし(a)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基であり、(b)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基である;
および(ii)次式を有する少なくとも1つの化合物:
Figure 2012514108
式中:
Figure 2012514108
ただし、XがHである場合、Rはフェニル基であり、RはHである
を含有する少量の添加剤混合物を含むガソリン組成物を提供する。
別の実施形態において、本発明は、大部分のガソリン混合物に、少量の上述の添加剤混合物を添加する工程を含む、ガソリンのオクタン価を改善する方法を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明は、上記したこうした燃料組成物をエンジン中で燃焼させる工程を含むスパーク着火エンジンを操作するための方法を提供する。
ベース燃料と予測値との間のデルタリサーチ法オクタン価(RON)値、ならびに実施例1から実施例4の実際のRONを表す図である。 ベース燃料と予測値との間のデルタモーター法オクタン価(MON)値、ならびに実施例1から実施例4の実際のMONを表す図である。 ベース燃料と予測値との間のデルタリサーチ法オクタン価(RON)値、ならびに実施例5から実施例6の実際のRONを表す図である。 ベース燃料と予測値との間のデルタモーター法オクタン価(MON)値、ならびに実施例5から実施例6の実際のMONを表す図である。
本発明者らは、上記したブレンドされた燃料組成物が、典型的な精製ブレンド化構成成分よりも相当低い処理割合にて非金属系化合物を用いて、ガソリン燃料のオクタン価を大きく向上させることを見出した。構成成分b)i)およびb)ii)の特定混合物は、オクタン価において相乗的な向上効果を与えることを見出した。さらなる精製を行うことなく、燃料の自動着火耐性を有効に増大させ、大幅なコスト削減になる燃料が実現される。
本発明の無鉛燃料組成物は、構成成分b)i)特定のパラ−アニシジンの少なくとも1つを含む。p−アニシジンは、式Iを有する化合物であることができる:
Figure 2012514108
式中、RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、またはブチル基であるが、ただし(a)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基であり、(b)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基である。プロピルおよびブチル基は、n−、イソ−異性体であることができる。
これらのp−アニシジン化合物は、Aldrich Inc.およびAlfa Inc.から入手可能である。種々の合成経路が、本発明に有用なp−アニシジン(p−メトキシアニリン)化合物の調製に使用できる。例えば、メトキシベンゼンが、硝酸および硫酸の混合物に、0から5℃の温度において、撹拌しながら徐々に添加される。主にp−メトキシニトロベンゼンである得られた混合物を回収し、ラネーニッケルの存在下、穏やかな圧力にて50から110℃で水素と反応させる。得られたp−メトキシアニシジンを回収できる。
有機合成分野の当業者に既知であるように、本発明に有用なp−アニシジン化合物を調製するために他の方法も使用できる。
p−アニシジン化合物は、例えばp−アニシジン、p−メトキシアニシジン、およびp−アミノアニソールであることができる。
本発明の無鉛燃料組成物は、構成成分b)ii)少なくとも1つの特定置換アニリン化合物を含む。好ましいアニリン化合物は、次の一般式を有する化合物を含む:
Figure 2012514108
式中:
Figure 2012514108
ただし、XがHである場合、Rはフェニル基であり、RはHである。
1つの実施形態では、好ましいアニリン化合物は、次の一般式を有する化合物を含む:
Figure 2012514108
式中:
Figure 2012514108
別の実施形態において、好ましいアニリン化合物は、次の一般式を有する化合物を含む:
Figure 2012514108
式中:
Figure 2012514108
これらのアルキル化アニリン化合物は、Aldrich Chemical CompanyおよびEastman Kodak Companyから入手可能である。本発明に有用なアニリン化合物の調製には種々の合成経路が使用できる。例えば、(アルコキシまたはジアルキルアミン)置換活性芳香環は、硫酸/硝酸混合物により0度で硝酸化されて、対応するニトロ基を生じ、還元により芳香族アミンに転化できる。この対応する芳香族アミンは、さらに塩素と反応させ、次いで加圧下でメタノールを用いて処理すれば、N−メチル種を製造できる。有機合成分野の当業者に既知であるように、本発明に有用なアニリン化合物を調製するために他の方法も使用できる。
アニリン化合物は、例えばp−メトキシアニリン、p−N−メチル−1,4−ジアミノベンゼン、p−エトキシアニリン、(ビス−N,N’−メチル)−1−4−ジアミノベンゼン、p−n−プロポキシアニリン、p−n−ブトキシアニリン、p−2−メチル−1−プロポキシアニリン、p−N−ジメチルアニリン、p−N−ジエチルアニリン、p−N−1−ジプロピルアニリン、p−N−ジ−1−ブチルアニリン、p−N−ジ−2−メチル−1−プロピルアニリン、p−メトキシ−2,6−ジメチルアニリン、p−メトキシ−2,6−ジエチルアニリン、p−メトキシ−2,6−ジ−1−プロピルアニリン、p−メトキシ−2,6−ジ−1−ブチルアニリン、p−メトキシ−2,6−ジ−2−メチル−1−プロピルアニリン、p−エトキシ−2,6−ジメチルアニリン、p−エトキシ−2,6−ジエチルアニリン、p−エトキシ−2,6−ジ−1−プロピルアニリン、p−エトキシ−2,6−ジ−1−ブチルアニリン、p−エトキシ−2,6−ジ−2−メチル−1−プロピルアニリン、p−N−ジメチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジエチル−N’−エチルアニリン、p−N−ジメチル−2,6−ジメチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジメチル−2,6−ジエチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジメチル−2,6−(1−プロピル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジメチル−2,6−(1−ブチル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジメチル−2,6−(2−メチル−1−プロピル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジエチル−2,6−ジメチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジエチル−2,6−ジエチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジエチル−2,6−(1−プロピル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジエチル−2,6−(1−ブチル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジエチル−2,6−(2−メチル−1−プロピル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジ−1−プロピル−2,6−ジメチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジ−1−プロピル−2,6−ジエチル−N’−メチルアニリン、p−N−ジ−1−プロピル−2,6−(1−プロピル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジ−1−プロピル−2,6−(1−ブチル)−N’−メチルアニリン、p−N−ジ−1−プロピル−2,6−(2−メチル−1−プロピル)−N’−メチルアニリン、N−フェニルアニリン(ジフェニルアミン)であることができる。
本発明の燃料組成物は、ガソリンの沸騰範囲にある炭化水素の混合物を主要量、および構成成分b)i)p−アニシジンおよび構成成分b)ii)を少量含む。本明細書で使用される場合、用語「少量」とは、総燃料組成物の約10重量%未満、好ましくは総燃料組成物の約1重量%未満、より好ましくは総燃料組成物の約0.1重量%未満を意味する。しかし、用語「少量」は、少なくとも若干量、好ましくは少なくとも総燃料組成物の0.001重量%、より好ましくは少なくとも0.01重量%を含有する。
構成成分b)i)およびb)ii)は、好ましくは9:1から4:6、より好ましくは9:1から5:5の重量比にて存在できる。
ガソリンの沸騰範囲にある好適な液体炭化水素燃料は、沸騰範囲が約25から約232℃の炭化水素混合物で、飽和炭化水素、オレフィン系炭化水素および芳香族炭化水素の混合物を含む。好ましいのは、飽和炭化水素の含有量が約40体積%から約80体積%、オレフィン系炭化水素の含有量が0体積%から約30体積%、および芳香族炭化水素の含有量が約10から約60体積%のガソリン混合物である。ベース燃料は、直留ガソリン、ポリマーガソリン、天然ガソリン、二量化および三量化オレフィン、合成した芳香族炭化水素混合物、または接触分解もしくは熱分解した石油原料、ならびにこれらの混合物から誘導される。ベース燃料の炭化水素組成およびオクタンレベルは重要ではない。オクタンレベル(R+M)/2は一般に約85を超える。本発明の実施において、従来のいかなる自動車燃料ベースも使用できる。例えばガソリン中の炭化水素は、従来、燃料用として知られている慣用の相当量のアルコールまたはエーテルによって置換できる。水は円滑な燃焼を妨害する可能性があるので、ベース燃料は、実質的に無水であることが望ましい。
通常、本発明を適用する炭化水素燃料混合物は、実施的に無鉛であるが、少量のブレンド化剤、例えばメタノール、エタノール、エチルt−ブチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、t−アミルメチルエーテルなどを、多量に利用してもよいが、ベース燃料の約0.1体積%から約15体積%で含有できる。また燃料は従来の添加剤を含有でき、こうした添加剤としては、フェノール系、例えば2,6−ジ−t−ブチルフェノールまたはフェニレンジアミン、例えばN,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミンのような酸化防止剤;染料;金属不活性化剤;ポリエステル型エトキシル化アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂のような曇り除去剤が挙げられる。α−炭素原子の少なくとも1つに炭素原子数が20から50個の非置換または置換脂肪族炭化水素基を有するコハク酸誘導体の多価アルコールエステル、例えばポリイソブチレン基の平均分子量が約950のポリイソブチレン置換コハク酸のペンタエリスリトールジエステルのような腐食防止剤も約1重量ppm(百万分の1部)から約1000重量ppmの量で存在してもよい。
オクタン価を改善し、および/または堆積物の形成を防止するため、または吸入バルブの堆積物を減少させるかまたはオクタン必須要件に関連して存在する堆積物を変性するため、種々の方法にて、エンジンの燃焼区域に式Iおよび式IIの1つ以上の化合物の有効量が導入される。前述のように、好ましい方法は、1つ以上の化合物を少量だけ燃料に添加することである。例えば式Iおよび式IIの1つ以上の化合物は、燃料に直接添加してもよく、または1つ以上の担体および/または1つ以上の追加の洗浄剤をブレンドし、次いで後日、燃料に添加してもよい添加剤濃縮物を形成してもよい。
アルキル化またはアリールアニリン(またはアルキル化芳香族アミン)およびp−アニシジンの使用量は、使用される式Iおよび式IIの特定の変化、エンジン、燃料、および担体および追加洗浄剤の存在または不存在に依存する。一般に、式Iの各化合物は、燃料組成物の総重量に基づいて、約2重量%まで、特に約0.5重量%から、より好ましくは約0.6重量%から、さらにより好ましくは約0.7重量%から、約1.5重量%まで、より好ましくは約1重量%まで、さらにより好ましくは約0.85重量%までの量で添加される。一般に、式IIの各化合物は、燃料組成物の総重量に基づいて、約2重量%まで、特に約0.5重量%から、より好ましくは約0.6重量%から、さらにより好ましくは約0.7重量%から、約1.5重量%まで、より好ましくは約1重量%まで、さらにより好ましくは約0.85重量%までの量で添加される。式Iおよび式IIの総量は、燃料組成物の総重量に基づいて、約2重量%まで、特に約0.5重量%から、より好ましくは約0.75重量%から、さらにより好ましくは約0.8重量%から、約1.5重量%まで、より好ましくは約1.25重量%まで、さらにより好ましくは約1重量%までの量で、存在する。
本発明の燃料組成物は1つ以上の追加の洗浄剤を含有してもよい。追加の洗浄剤を利用する場合、燃料組成物は、主要量の前述したようなガソリンの沸騰範囲にある炭化水素と、少量の前述したような式Iおよび式IIの1つ以上の化合物と、少量の1つ以上の追加洗浄剤との混合物を含む。先に述べたように、前述したような担体も含有してもよい。本明細書で使用される場合、用語「少量」とは、総燃料組成物の約10重量%未満、好ましくは総燃料組成物の約1重量%未満、より好ましくは総燃料組成物の約0.1重量%未満を意味する。しかし、用語「少量」は、少なくとも若干量、好ましくは総燃料組成物の少なくとも0.001重量%、より好ましくは少なくとも0.01重量%を含有する。
1つ以上の追加の洗浄剤は、炭化水素に直接添加するか、炭化水素に添加する前に1つ以上の担体とブレンドするか、式Iおよび/または式IIの化合物の1つ以上とブレンドするか、または式Iおよび/または式IIの化合物の1つ以上および1つ以上の担体とブレンドされる。式Iおよび式IIの化合物は、精製装置、ターミナルまたは小売りで、または消費者により添加できる。
最終燃料組成物中に1つ以上の追加の洗浄剤を含有する燃料添加剤洗浄剤パッケージの処理割合は、一般に最終燃料組成物に基づいて約0.007重量%から約0.76重量%の範囲である。この燃料添加剤洗浄剤パッケージは、1つ以上の洗浄剤、曇り除去剤、腐食防止剤および溶剤を含有してもよい。低温での吸入バルブの付着防止を助けるため、他に、担体流動化剤を添加してよい場合もある。
内燃エンジンにおける吸入バルブ堆積物は、このようなエンジン中で(a)ガソリンの沸騰範囲にある主要量の炭化水素の混合物、および(b)式Iおよび式IIを有する添加剤化合物を少量含む燃料組成物を燃焼させることによって、低下できる。
本発明は種々の変形および代替形態を受容できるが、特定の実施形態を、本明細書で詳細に説明する実施例によって示す。この詳細な説明は、本発明を、開示した特定の形態に限定することを意図するものではなく、逆に本発明は添付の特許請求の範囲で定義した本発明の趣旨および範囲内にあるあらゆる変形、均等物および代替物をカバーすることを意図したものであることを理解されたい。本発明を以下に例示の実施態様により説明するが、本実施態様は、例示のためだけに与えられ、特許請求した本発明をいかなる方法でも限定するものと解釈すべきではない。
実施例
オクタン試験法
リサーチ法オクタン価(RON)(ASTM D2699)およびモーター法オクタン価(MON)(ASTM D2700)は、燃料のR+M/2オクタン改善を測定する際に使用される技術である。スパーク着火エンジン燃料のRONおよびMONは、燃料のノック特性を既知オクタン価の主参照燃料ブレンドの各ノック特性と比較するため、標準試験エンジンおよび操作条件を用いて決定する。エンジン圧縮比および燃料−空気比は、サンプル燃料に対し特定の電子爆発計測システムで測定した標準ノック強度を生じるように調節する。標準ノック強度案内表は、この特定の方法でのエンジン圧縮比対オクタン価レベルに関する。RONについての特定手順は、ASTM D2699に見ることができ、MONについての特定手順はASTM D2700に見ることができる。表Iは、燃料のRONおよびMONの決定に必要なエンジン条件を示す。
Figure 2012514108
ベース燃料
この試験で用いたベース燃料は、87R+M/2レギュラーベース燃料であった。ベース燃料の物理的特性は表IIに見られる。
Figure 2012514108
(実施例1から6および比較例1から3)
酸化防止剤を表IIIに従って87オクタンベース燃料1ガロンに各々0.5重量%(14.25g)添加した。RONおよびMONの試験に各添加剤を3回提供した。図のグラフは、実施例による平均(R+M/2)オクタンの改善を詳細に示す。
Figure 2012514108
図は、種々の処理割合での数種のアンチノック添加剤およびこれら添加剤の87オクタンベース燃料に対する全体のオクタン改善結果を詳細に示す。平均RONアンチノックの結果は、図1に示す通りである。平均MONアンチノックの結果は、図1に示す通りである。図からわかるように、N−メチルアニリンおよびp−アニシジンブレンドは、n−メチルアニリンまたはp−アニシジン単独よりも相乗的挙動を有する。
より詳細には、図1は、ベース燃料と予測値との間のデルタリサーチ法オクタン価(RON)値、ならびに実施例1から実施例4の実際のRONを表す。図からわかるように、N−メチルアニリンおよびp−アニシジン(p−メトキシアニリン)の組み合わせを介して、予測できない利益が達成される。図2は、ベース燃料と予測値との間のデルタモーター法オクタン価(MON)値、ならびに実施例1から実施例4の実際のMONを表す。図からわかるように、N−メチルアニリンおよびp−アニシジン(p−メトキシアニリン)の組み合わせを介して、予測できない利益が達成される。図3は、ベース燃料と予測値との間のデルタリサーチ法オクタン価(RON)値、ならびに実施例5から実施例6の実際のRONを表す。図からわかるように、ジフェニルアミン(DPA)およびp−アニシジン(p−メトキシアニリン)の組み合わせを介して、予測できない利益が達成される。図4は、ベース燃料と予測値との間のデルタモーター法オクタン価(MON)値、ならびに実施例5から実施例6の実際のMONを表す。図からわかるように、ジフェニルアミン(DPA)およびp−アニシジン(p−メトキシアニリン)の組み合わせを介して、予測できない利益が達成される。

Claims (13)

  1. (a)ガソリン沸騰範囲における主要量の炭化水素混合物、および(b)(i)次式を有する少なくとも1つの化合物:
    Figure 2012514108
    式中、RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、またはブチル基であるが、ただし(a)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基であり、(b)Rが水素である場合、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基である;
    および(ii)次式を有する少なくとも1つの化合物:
    次式を有する化合物:
    Figure 2012514108
    式中:
    Figure 2012514108
    ただし、XがHである場合、Rはフェニル基であり、RはHである
    を含む少量の添加剤混合物を含む無鉛燃料組成物。
  2. 前記添加剤混合物が、燃料の総重量に基づいて、約0.01重量%から3重量%の量で存在する、請求項1に記載の燃料組成物。
  3. 構成成分(b)(i)および(b)(ii)が、約1:9から約6:4の範囲の比、好ましくは1:9から5:5の範囲の比にて添加剤混合物に存在する、請求項2記載の燃料組成物。
  4. (b)(i)がp−アニシジンを含む、請求項2に記載の燃料組成物。
  5. XがORである、請求項1または2に記載の燃料組成物。
  6. XがNRである、請求項1または2に記載の燃料組成物。
  7. が水素である、請求項3に記載の燃料組成物。
  8. がメチル基である、請求項1に記載の燃料組成物。
  9. がメチル基である、請求項7に記載の燃料組成物。
  10. 大部分のガソリン混合物に、少量の次式を有するp−アニシジン化合物:
    Figure 2012514108
    式中、RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、またはブチル基であるが、ただし(a)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基であり、(b)Rが水素である場合は、Rはメチル、エチル、プロピル、またはブチル基である;
    および次式を有するアニリン化合物:
    Figure 2012514108
    式中:
    Figure 2012514108
    ただし、XがHである場合、Rはフェニル基であり、RはHである
    を添加する工程を含む、ガソリンのオクタン価を改善する方法。
  11. 前記アニリン化合物およびp−アニシジン化合物が、ガソリンの総重量に基づいて約0.01重量%から3重量%の量で存在する、請求項10に記載の方法。
  12. アニリン化合物およびp−アニシジン化合物が、約1:9から約6:4の範囲の比で添加剤混合物中に存在する、請求項11に記載の方法。
  13. 請求項1から9のいずれか一項に記載の燃料組成物を前記エンジン中で燃焼させる工程を含む、内燃エンジンにおける吸入バルブ堆積物を低減する方法。
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