JP2012513975A - アカンサスの抽出物を含む化粧品組成物および、頭髪化粧品組成物におけるアカンサスの利用方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、化粧品分野における、またより特徴的には巻き毛効果を作成および/または維持するための頭髪化粧品組成物における、アカンサスの新規の活用方法に関するものである。

Description

本発明は、アカンサスの抽出物ならびに、化粧品組成物、好ましくは巻き毛効果を作成および/または維持することを目的とした、頭髪化粧品組成物におけるその利用に関するものである。
アカンサスまたはAcanthus sp.は、キツネノマゴ科に属する大きく美しい多年生植物である。アカンサスは、主にヨーロッパの地中海沿岸および北アフリカで見ることができる。アカンサスは、これまでは大抵観賞植物として栽培されてきた。非常に装飾的であることから、その葉はギリシャ人にコリント式の柱の柱頭を飾る装飾フリーズの題材として多く用いられた。生の葉および根は、それらの薬用特性のため古代から利用されている。古代より、その樹液は強壮剤および興奮剤として定評がある。プリニウスとディオスコリデスは、創傷の手当(緩和薬としての特性)そして赤痢、下痢、また発熱の治療のために、アカンサスを処方していた(粘液を含む)(LOUKIS et PHILIANOS,1980−Phytochemical investigation of Acanthus molis L. Fitoterapia,51(4),183−186)。経口投与では、アカンサスは、利尿剤および抗赤痢剤とみなされてきた。局所薬としては、アカンサスは、鎮痛剤および緩和薬として定評があった(火傷、骨折、口腔疾患)。今日では、アカンサスの用途は比較的限られており、咳の治療のためのホメオパシーでなお利用されている。
アカンサスは、高さが30cmから80cmの多年生草本植物であり、非常に長い白みがかかった色の地下器官を有し、この地下器官は、直径が3cmに達することがあり、また、多数の小根を備える。植物の形態は、幅が90cmに達することがある広口の分けつする植物である。茎は円形であり、固い。
葉は、非常に大きくて少し柔らかく、光沢のある美しい濃い緑色をしており、多裂であり、落葉性である。葉は、単葉、対生、羽状深裂、歯牙状であり、そして、多肉茎によって支えられている。葉柄は長い。{りんしょう てき がっぺいしょう}
葉は、その葉柄を圧搾すると、この植物の効用があると認められている、半透明で粘りのある「液」を出す。この粘液は、根、花、茎のような植物のその他の部分にも存在するが、多くの植物性のゴムおよび出液水のように、糖質(多糖類)の凝縮から生じる混合物から成る。葉の中にはまた、フラボノイド(メトキシル化されたフラボン:ヒスピズリン)、フェノール酸(コーヒー酸、クロロゲン酸)、糖タンパク質、そしてアミノ酸も見られる。
花は白色で、直立する大きな花序の軸(1mから2m)に集まっている。花序の軸は、2つから4つずつでまとまった5cmから6cmの長さの管状の花の花穂を、支えている。
果実は、2つから4つの大きな種を出す、2つの弁から形成される光沢のある長い卵形のさく果である。
出願人は、予想外の、また驚くべき仕方で、化粧品、またより特徴的には、頭髪化粧品でのアカンサス・モリスの新規の活用方法を明らかにしたが、これにおいてアカンサス・モリスは、より締まった巻き毛を作成し、そして髪の巻き毛効果を維持する、優れた能力を示した。
本発明者によってアカンサス・モリスから今日明らかにされる本発明の利点は、我が国におけるアカンサス・モリス植物の調達の容易さを考慮しながら、アカンサス属あるいはAcanthus sp.にまで及ぶことを当然のこととして検討することができる。
粘液が豊富であることで最も有名であり、かつ/または工業生産目的での栽培化のために入手が容易であり量が豊富な、アカンサス種の中から、好ましくは次のものを挙げることができる:アカンサス・モリス(Acanthus mollis)、アカンサス・イリキフォリウス(Acanthus ilicifolius)、アカンサス・エブラクタエタス(Acanthus ebractaetus)、アカンサス・モンタヌス(Acanthus montanus)、アカンサス・アルボレウス(Acanthus arboreus)、アカンサス・ディオスコリデス(Acanthus dioscoridis)、アカンサス・ハンガリカス(Acanthus hungaricus)、アカンサス・セニイ(Acanthus senii)、アカンサス・スピノスス(Acanthus spinosus)、アカンサス・シリアクス(Acanthus syriacus)、そしてアカンサス・カドゥケウス(Acanthus carduaceus)。
より好ましくは、アカンサスの種は、アカンサス・モリス、アカンサス・イリキフォリウス、アカンサス・エブラクタエタス、そしてアカンサス・モンタヌスから成る群の中から選ばれるであろう。
更により好ましい仕方で、本発明の範囲内で利用されるアカンサスは、アカンサス・モリス種である。
本発明は、まず、新規のアカンサスの抽出物に関するものであり、該抽出物は、全還元糖で表される、1%と80%の間に含まれる、そして有利には30%を超える、粘液の質量分率を示す。
本発明はまた、アカンサスを主成分とする化粧品組成物、またより特徴的には、上に定義されるようなアカンサスの抽出物を含む化粧品組成物にも及ぶものである。
最後に、本発明の別の目的は、巻き毛作成の向上および髪の巻き毛効果の維持を目的とする頭髪化粧品組成物において、アカンサスを利用することにある。
本発明の観点で「アカンサスの抽出物」とは、次を意味する:
‐溶媒によるAcanthus sp.の植物からの抽出後に得られる溶液
‐または圧搾や押出しによって得られる絞り汁。
葉、茎、花、もしくは根、もしくは好ましくはこれらの生の部分の混合物は、溶媒によって抽出されるか、または圧搾されてそれらの絞り汁を搾り出すことができる。
本発明の特徴的な実施態様において、収穫された植物の部分は、貯蔵される前に冷凍される。
本発明による前記アカンサスの抽出物は、次のように得られることができる:
‐第一の典型的な例では、葉、茎、花または根、またはこれらの部分の混合物は、好ましくは予め細かく砕かれ、次いで溶媒を用いて抽出されるが、該溶媒は、水、または、水と、アルコール(メタノール、エタノールなど)、ケトン(アセトン)などの水混和性の有機溶媒との混合物であることができる。抽出は、約1/1と約1/20の間に含まれる、植物/溶媒の比率で実現され、また、2、3回繰り返すことができる。抽出溶媒の温度は、室温と同じであるかあるいは室温以上であることができ、投入される溶媒の沸騰温度にも達しうる。植物の溶媒との接触時間は、約30分間と約72時間の間に含まれる。
‐第二の典型的な例では、葉、茎、花または根、または好ましくはこれらの生の部分の混合物の絞り汁は、圧搾または押出しによって得ることができる。
次に、固体/液体の分離を行うが、植物は、濾過あるいは遠心分離によって溶媒から分離される。
得られる濾液は、真空下で、室温と沸騰温度の間に含まれる温度で濃縮される。濃縮物は、熱処理による殺菌の過程と、アルコールの添加による安定化の過程とを経て、次いで、抽出溶媒を完全に蒸発させることによって乾かされるか、または流体抽出物の形状で保存される。最終的な抽出物の乾燥は、凍結乾燥または、当業者によって既知のより伝統的な乾燥手段(噴霧化、乾燥機、パドルドライヤーなど)によって実現することができる。
抽出物は、酸化防止剤や防腐剤を添加することによって安定させることができるが、これらは例えばアスコルビン酸、クエン酸のようなものであり、それらの量は乾燥抽出物100gにつき約0.05gと約1gの間に含まれる。
アカンサスの抽出物は、その粘液含有量、アミノ酸含有量、タンパク質含有量によって、化学的に特徴付けられる(Van Holst et Clarke,1985,−Quantification of Arabinogalactan‐Protein in Plant Extracts by single Radial Gel Diffusion−Analytical Biochemistry 148,446−450)。
天然の状態で、植物は、約5%と約10%の間に含まれる、粘液の質量分率を含む。
本発明の範囲内で、好ましくは、いくらか精製されたアカンサスの抽出物が利用されるであろう。
有利な様式では、全還元糖で表される、前記抽出物の粘液の質量分率は、約1%と約80%の間に含まれ、より有利には、約15%と約80%の間に含まれ、そしてさらにより有利には、30%を超える(すなわち約30%と約80%の間に含まれる)。アカンサスの絞り汁の場合、還元糖含有量は、一般的におよそ、約5%である。
還元糖の定量は、当業者に非常に既知の従来のあらゆる方法で行われることができる。
伝統的に利用される還元糖の定量法は、ガラクトースに対する、3,5−ジニトロサリチル酸(DNS)による還元糖の比色定量から成る。結果は、ガラクトースに対する還元糖のパーセンテージで表される。定量法は、以下に記載される。
パーセント(m/m)で示されるガラクトースで表示される、全還元糖の定量
試薬の調合:
‐2Nの水酸化ナトリウム
‐DNS試薬:
酒石酸ナトリウムカリウム溶液(溶液1):
15gの酒石酸ナトリウムカリウムを25.0mlの水の中に溶かす。完全に溶解するまで撹拌する。
ジニトロサリチル酸(DNS)溶液(溶液2):
0.5gのDNSを50mlのガラス瓶の中で計量する。
10mlの2Nの水酸化ナトリウムの中に、30〜35℃で、磁気撹拌下で軽く加熱しながら、1時間の間溶かす。
次いで溶液1を溶液2に加える。
完全に溶解するまで、磁気撹拌下で軽く加熱する(30〜35℃)(溶解時間は約6時間)。
一連の基準の調合:
対照1:7.5mgのガラクトースを20mlの水の中に溶かす
対照2:10.0mgのガラクトースを20mlの水の中に溶かす
対照3:12.5mgのガラクトースを20mlの水の中に溶かす
試験溶液の調合:
正確に計量された25.0mgの抽出物を、20.0mlの水の中に溶かす。2つの試験を実行する。
定量
10mlの目盛りのついた一揃いの試験管の中に以下を入れる。
Figure 2012513975
撹拌し、次いで95℃の水浴に5分間置く。
氷浴の中で約10分間冷やし、そして10mlになるまで水で不足分を補う。
ブランクに対する、さまざまな溶液の500nmの吸光度を測定する。
計算
検量線を作成して、そこから、試験溶液におけるガラクトースで表される全還元糖の濃度(QSRT)を演繹する。
抽出物のパーセント(m/m)で表示される、全還元糖の力価(TSRT)は、次の式によって与えられる。
Figure 2012513975
該式において
SRTの単位はmg/ml
Pe2の単位はmgである(試験用採取分の単位はmgである)。
本発明の別の目的はまた、有効成分としてアカンサスを主成分とする化粧品組成物ならびに化粧用に許容可能な少なくとも一つの賦形剤に関するものでもある。
好ましくは、アカンサスは、全還元糖で表される、1%と80%の間に含まれる粘液の質量分率を示す、抽出物の形状を呈する。
有利には、本発明による化粧品組成物は、有効成分としてアカンサスの乾燥抽出物を、前記組成物100gに対して0.010gと2gの間で含み、またより好ましくは0.10gと0.70gの間の量で含む。
本発明による化粧品組成物は、有利には、局所塗布で使用される化粧品分野において通常利用される、あらゆる生薬の形状を呈することができる。好ましくは、局所使用の形状は、とりわけ次のような形状であることができる:シャンプー、バルサム、ジェル、ローション、ムース、スプレー、クリーム。
このように、洗い流すように配合組成された製品と、洗い流さないように配合組成された製品とを区別する。
本発明の特定の実施態様において、前記アカンサスの乾燥抽出物は、塗布後に洗い流すことを目的とした化粧品組成物100gに対して0.3gと1gの間で含まれ、また好ましくは約0.5gに等しい分量で含まれる。
本発明の特定の他の実施態様によると、前記アカンサスの乾燥抽出物は、髪への塗布後に洗い流さない化粧品組成物100gに対して、約0.1gと0.3gの間の量で含まれる。
アカンサスの抽出物はまた、栄養特性をもつアボガド・オイルのような、他の有効成分と組み合わせることができる。
本発明による化粧品組成物は、さらに、化粧用に併用可能な慣例の賦形剤を含む。
頭髪化粧品組成物に併用可能な慣例の賦形剤は、上記のような形状の局所塗布で使用される化粧品組成物を得るために、当業者に既知である賦形剤の中のあらゆる賦形剤であることができる。
本発明による化粧品組成物は、乳化剤、洗浄剤、起泡剤などのタイプの界面活性剤、複合化剤、粘稠剤、ゲル化剤、安定剤、抗微生物剤および酸化防止剤を含む防腐剤、コンディショナー、酸性化剤、アルカリ化剤、皮膚軟化剤、溶媒、着色料、香料のような、添加剤および製剤補助物質をとりわけ含むことができる。
本組成物は、例えばカラーリング剤、光沢剤のような、髪の調整に有用な他の化合物を含むことができる。
本発明は、要するに、化粧品組成物における、またより特徴的には、頭髪化粧品組成物における、アカンサスの化粧用作用物質としての利用に関するものである。有利には、本発明は、巻き毛の形成を改善し、容易にし、かつ/または髪の巻き毛効果を維持するための頭髪化粧品組成物における、アカンサスの有効成分としての利用に関するものである。
アカンサスは、巻き毛効果を有し、巻き毛の維持効果を向上させる。巻き毛効果の最良の結果は、アカンサスが、全還元糖で表される、1%と80%の間に含まれる粘液の質量分率を示す抽出物の形状であるときに認められた。
より好ましくは、本発明は、巻き毛の形成を向上させるための、および/または髪の巻き毛効果を維持するための、頭髪化粧品組成物における、有効成分としてのアカンサスの利用方法に関するものであり、アカンサスが、全還元糖で表される、1%と80%の間に含まれる、そしてより好ましくは30%を超える粘液の質量分率を示す、アカンサスの抽出物の形状を呈することを特徴とする。
本発明の範囲内で利用される、前記アカンサスの抽出物は、さらにアミノ酸とタンパク質を含む。
最後に、アカンサスは、有利には、次の種から成る群の中から選ばれる:アカンサス・モリス、アカンサス・イリキフォリウス、アカンサス・エブラクタエタス、アカンサス・モンタヌス、アカンサス・アルボレウス、アカンサス・ディオスコリデス、アカンサス・ハンガリカス、アカンサス・セニイ、アカンサス・スピノスス、アカンサス・シリアクス、そしてアカンサス・カドゥケウス。
本発明による組成物は、巻き髪、ウェーブがかかった髪、あるいはカールした髪に、形と質を取り戻させる。
髪の巻き毛へのアカンサスの抽出物の効果は、以下によって示される:
‐よりきつく締められる髪の巻き毛の形成(明らかにより短い髪の束、最適な巻き毛効果);
‐髪の巻き毛のより優れた持続(巻き毛が緩むのがより遅い)。
次の調合物および組成物は、例示および非制限な例として挙げられる。
植物抽出物の調合例
実施例1:アカンサスの抽出物の調合
Acanthus mollis L.の冷凍された生の葉を、粉砕し、次いで7倍の量の水を用いて80℃で48時間、撹拌下で抽出する。
植物を、濾過によって溶媒から分離する。
得られる濾液を、真空下で80℃の温度で、乾燥抽出物が30%になるまで濃縮する。濃縮物を、121℃で20分間殺菌し、そしてエタノールを添加することによって安定化する。
最終抽出物を、マルトデキストリンを添加することによって70%の乾燥抽出物に標準化する。
得られる抽出物は、100gの乾燥抽出物に対して、ガラクトースで表される全還元糖を約35g含む。
実施例2:アカンサスの抽出物の調合
アカンサス・モリスの冷凍された生の葉全体を、粉砕し、次いで絞り汁を採取するために押出し成型機の中に入れる。該絞り汁を、潜在的な植物の残存物を取り除くために脱水し、121℃で20分間加熱殺菌し、次いでエタノールを添加することによって安定化する。アルコールの蒸発の後、アルコールによって安定化させたものを冷凍し、次いで凍結乾燥によって乾燥する。得られる抽出物は、100gの乾燥抽出物に対して、ガラクトースで表される全還元糖を約50g含む。
アカンサスを主成分とする化粧品組成物の例
例1:洗い流すためのバルサム
‐アカンサスの乾燥抽出物 0.3から1g
‐アボカドオイル 1.0g
‐セテアリルアルコール(alcool cetearyl)/セテアレス
33 8.0g
‐セテアリルアルコール (alcool cetearylique) 2.0g
‐アモジメチコン溶液 8.0g
‐ベヘントリモニウムクロリド 3.0g
‐ポリクオタニウム11 0.75g
‐ブチルヒドロキシトルエン 0.02g
‐EDTA2Na 0.2g
‐天然酢 5.0g
‐香料(一つまたは複数) 適量
‐着色料(一つまたは複数) 適量
‐防腐剤(一つまたは複数) 適量
‐純水 全体が100.0gになるための残りの量
例2:シャンプー
‐アカンサスの乾燥抽出物 0.3から1g
‐アボカドオイル 0.1g
‐グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
0.5g
‐プロピレングリコール 1.0g
‐ラウレス硫酸ナトリウム 9.5g
‐ラウリルベタイン 1.7g
‐ラウリルポリグルコシド50% 5.0g
‐セテアレス‐60ミリスチルグリコール 1.0g
‐EDTAナトリウム2Na 0.2g
‐セトリモニウムクロリド 1.5g
‐真珠のような光沢を与える物質 適量
‐防腐剤(一つまたは複数) 適量
‐香料(一つまたは複数) 適量
‐着色料(一つまたは複数) 適量
‐クエン酸一水和物 全体がpH=5.0になるための残りの量
‐純水 全体が100.0gになるための残りの量
例3:洗い流しなしのケア
‐アカンサスの乾燥抽出物 0.1から0.3g
‐アボカドオイル 0.5g
‐アクリルポリマー 0.2g
‐天然多糖類 0.1g
‐セチルステアリルアルコール/エトキシ化セチルステアリルアルコール(30モル) 3.0g
‐パルミチン酸エチルヘキシル 10.0g
‐セテアリルアルコール (cetearylique alcool) 3.0g
‐アモジメチコン溶液 2.0g
‐ポリクオタニウム68 2.5g
‐セトリモニウムクロリド 0.5g
‐EDTAナトリウム2Na 0.2g
‐防腐剤(一つまたは複数) 適量
‐香料(一つまたは複数) 適量
‐純水 全体が100.0gになるための残りの量
髪の束での生体計測試験
頭髪化粧品での効き目調査により、処理されない対照と比較した、髪の巻き毛の維持に関する実施例1において記述される方法によって得られるアカンサスの抽出物の1%水溶液の作用を評価することができた。
そのために、髪の束を、標準化された様式で予め洗い、次いでやはり標準化された様式で乾かす(温度=21±1℃、相対湿度=50±5%の温度と湿度の制御条件下で、18時間乾燥する)。これらの髪の束を、その後、アカンサスを主成分とした水溶液(処理群)または水(対照群)に、3分間浸す。
そうして、髪の束を、巻き毛の作成を可能にする装置(直径16mmのカーラー)に、温度=21±℃、相対湿度=50±5%の温度と湿度の条件下に18時間置き、次いで温度=25±1℃、相対湿度=75±5%で90分間置く。
その後、カーラーを外し、そして髪の束の長さを、処理群および対照群において、カーラーを外した後のさまざまな時点で測定する:
‐カーラーを外した直後の、第一の測定(時点=0分)
‐次いで時点=30分、90分、そして5時間での測定。
これらの測定を実現するために、髪の束を、自動的に髪の束の長さを測定する器具に吊るす。
髪の巻き毛の維持についての作用は、「curl retention(カール保持力)」と呼ばれ、またCRと書き留められるパラメータを使って評価されるが、該パラメータは次のように%で表され、以下の式において
CR=カール保持力(%)
=巻かれていない髪の束の最初の長さ(cm)
ti=t時点での髪の束の長さ(cm)
t0=t=0時点での髪の束の長さ(cm)
とする。
Figure 2012513975
Figure 2012513975
0分の時点(カーラーを外した直後)での結果の分析は、対照群(lt0=109.67±5.56mm)と比べて、アカンサスの抽出物によって処理された群において、明らかにより短い髪の束を示している。
この差は、アカンサスの巻き毛効果を示している(p=0.02)。
結果の分析はまた、対照群(30分の時点でp=0.002そして90分の時点および300分の時点でp<0.001)と比べて、アカンサスの抽出物によって処理された群において、30分の時点、90分の時点、および300分の時点でも、明らかにより大きな巻き毛の維持を示している。
結論:
この調査の実施条件において、またただ一度のみの塗布の後で、巻き毛の形成および維持についてのアカンサスの抽出物の効果は証明された。

Claims (11)

  1. 有効成分としてアカンサス、および化粧用に許容可能な少なくとも一つの賦形剤を含む、化粧品組成物。
  2. アカンサスが、全還元糖で表される、1%と80%の間に含まれる粘液の質量分率を示す、アカンサスの抽出物の形状であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧品組成物。
  3. 前記組成物100gに対して、0.01gと2gの間に含まれる量のアカンサスの乾燥抽出物を含むことを特徴とする、請求項2に記載の化粧品組成物。
  4. 前記アカンサスの乾燥抽出物の量が、前記組成物100gに対して、0.1gと0.7gの間に含まれることを特徴とする、請求項2に記載の化粧品組成物。
  5. シャンプー、バルサム、ジェル、ローション、ムース、スプレー、クリームの形状であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載の化粧品組成物。
  6. アカンサスが、アカンサス・モリス、アカンサス・イリキフォリウス、アカンサス・エブラクタエタス、アカンサス・モンタヌス、アカンサス・アルボレウス、アカンサス・ディオスコリデス、アカンサス・ハンガリカス、アカンサス・セニイ、アカンサス・スピノスス、アカンサス・シリアクス、そしてアカンサス・カドゥケウスの種の中から選ばれることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一つに記載の化粧品組成物。
  7. 巻き毛の作成を向上させるための、および/または髪の巻き毛効果を維持するための頭髪化粧品組成物における、有効成分としてのアカンサスの利用方法。
  8. アカンサスが、全還元糖で表される、1%と80%の間に含まれる粘液の質量分率を示す、アカンサスの抽出物の形状であることを特徴とする、請求項7に記載の利用方法。
  9. アカンサスが、全還元糖で表される、30%を超える粘液の質量分率を示す、アカンサスの抽出物の形状であることを特徴とする、請求項7に記載の利用方法。
  10. アカンサスの抽出物が、さらにアミノ酸とタンパク質を含むことを特徴とする、請求項7に記載の利用方法。
  11. アカンサスが、アカンサス・モリス、アカンサス・イリキフォリウス、アカンサス・エブラクタエタス、アカンサス・モンタヌス、アカンサス・アルボレウス、アカンサス・ディオスコリデス、アカンサス・ハンガリカス、アカンサス・セニイ、アカンサス・スピノスス、アカンサス・シリアクス、そしてアカンサス・カドゥケウスの種の中から選ばれることを特徴とする、請求項7から10のいずれか一つに記載の利用方法。
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