JP2012513793A - 歯洗浄マウスピースにおける軸方向の毛の動きのためのシステム - Google Patents

Abstract

マウスピースは、ユーザの上側の歯及び下側の歯を受容するように構成された上側部及び下側部を持つマウスピース担持部材１４を含む。該マウスピース担持部材は、側面部材及び中間部材又は２つの部分を定義する２つの側面部材を接続する部材を含む、幾つかの実施例を持つ。毛領域２０は、歯の表面との接触のため、該マウスピース担持部材に装着される。該マウスピース担持部材は、かなりの軸方向の成分を持つ毛動作をもたらすように動かされ、歯に向かって動き該歯に接触するように及び歯から離れるように動く毛房に帰着し、歯に対する洗浄動作をもたらす。

Description

本発明は、一般的には歯を洗浄するためのマウスピースに関し、更に詳細には、歯に向かう及び歯から離れる軸方向の毛の動きをもたらし歯の洗浄を支援するマウスピースのための種々の駆動構成に関する。

歯ブラシのための又はマウスピースにおける毛房の動きは、歯の効果的な洗浄において重要な要素であると認識されている。効果的であることが示されてきた毛の動きのタイプの１つは軸方向の動きであり、ここでは歯に向かう及び歯から離れる毛の動きのかなりの成分があり、しばしばタッピング（tapping）又は軽打（light hammering）の動きと呼ばれる。しかしながら、マウスピース型の歯洗浄機器においては、許容可能なストロークの長さが、空間的制約のため殆どの人にとって制限される。毛の動きは軸方向であるべきであり、即ち歯に対して垂直に近いべきである。しかしながら、マウスピースにおける斯かるタッピングの使用は、マウスピースの構成に対する歯の配列（弓形）のため、異なる方向からは異なる歯に毛が当たるという事実により、複雑化される。更に、ユーザの腕は一般に、毛の力が反応する基準点として見なされ得ない。該力は、新たな基準即ち基準点を必要とし、さもなければ相殺してしまう傾向がある。

本開示は、毛の動きが歯に向かう及び歯から離れるかなりの成分を含む（即ち歯に対するタッピングの動き）、幾つかの異なる実施例に向けたものである。

従って、歯を洗浄するためのマウスピースが、ユーザの上側の歯及び下側の歯を受容するように構成された上側部及び下側部を持つマウスピース担持部材と、前記マウスピース担持部材に装着された毛房アセンブリと、前記マウスピース担持部材を動かし、かなりの軸方向の成分を持つ毛の動きをもたらすことにより、前記毛房アセンブリの毛が歯に向かって動いて該歯に接触し、また該歯から離れて動き、歯を洗浄するようにするシステムと、を有する。

開示される種々の実施例の参照のための典型的な歯用洗浄マウスピースの斜視図である。 マウスピースのための軸方向毛駆動システムの一実施例の上面図である。 マウスピースのための軸方向毛駆動システムの別の実施例の上面図である。 軸方向毛駆動システムの更に他の実施例を示す。 軸方向毛駆動システムの更に別の実施例を示す。 軸方向毛駆動システムの更なる実施例を示す。 マウスピースのための軸方向の駆動についての更に他の実施例である。 ユーザの咀嚼行動を含む軸方向毛駆動システムの更なる実施例を示す。 ユーザの咀嚼行動を含む軸方向毛駆動システムの更なる実施例を示す。 マウスピースのための軸方向毛駆動システムの更なる実施例を示す。

図１は、ユーザの歯における動作時に洗浄動作をもたらすように毛を使用するマウスピース１０を示す。該マウスピースは一般的に、電動駆動制御ユニット１２、並びに、ユーザの上側の歯及び下側の歯をそれぞれ受容するように構成された蹄鉄型構成を一般的に持つ上側部及び下側部を含むマウスピース担持アセンブリ弓状部１４を含む。毛領域を定義する毛房２０は、洗浄動作をもたらすため、担持アセンブリ１４の上側部及び下側部の内面に配置される。

以上に示したように、歯の方向における毛房の軸方向の動きは、効果的な洗浄動作をもたらし得る。以下の種々の実施例は、斯かる洗浄を達成するため、かなりの軸方向の成分を含む動きをもたらす。

図２は、マウスピースが作動させられるときに連続的に回転する回転モータ２４を含むマウスピース２３についての一実施例を示す。モータ２４の駆動軸は、歯を受容するための担持弓状アセンブリの内部２６に接続され、該内部に毛房が装着される。該担持弓状アセンブリの外部２８は、駆動軸に接続された偏心器３０により駆動される。その結果の該担持弓状アセンブリ及び毛房の動きは、歯に向かう又は歯から離れる毛房の動き成分に加え、横方向の掃き洗い（磨き洗い）動作を含む。

図３は、柔軟なロッド又はケーブル要素３６を含み、該要素上に複数のボール又はカム３８が装着されたマウスピース３２を示す。ケーブル３６は、代替として、板ばね又はその他のタイプの柔軟なロッドであっても良い。該ケーブルは、モータ（図示されていない）によりもたらされる直線状の又は振動する動きにより直線状に移動可能である。毛房（明確には図示されていない）を持つ柔軟な膜４０が歯に隣接して配置され、直線方向（歯に沿って）に固定されたままとされる。モータの動作によりボール３８が歯の上を前後に動くと、柔軟な膜４０は歯に向かう又は歯から離れる方向に、押し入れられまた押し出される。このことは、歯に対する該膜における毛房のタッピング動作に帰着する。

図４は、上側部及び下側部の両方について、全ての歯のカバーのため担持弓状アセンブリが３つの別個の部分４９、５０及び５１に分割された、マウスピースの一部を示す。この場合、各部分（例えば５０）について２つの対向する部分（例えば５３、５４）が、互いに対して軸方向に前後に動き、歯に接することができる。当該独立した動作は、担持弓状アセンブリの各部分について歯の表面に対する毛のタッピング動作をもたらす。

図５乃至９は、担持弓状アセンブリ部の動きを達成するための種々の構成を示す。図５において、筐体６７中の可動円筒６０が、側面部材６４、６６に接続する中間部材６２の中に配置され、合わせて上側歯及び下側歯を受容するための担持弓状アセンブリを定義する。毛房は、外面及び内面並びに咬合面を含む、担持弓状アセンブリの全ての内面（歯に面する面）上に備えられる。円筒６０は、電気機械的又は圧力ドライバの動作の結果として、筐体６７に入ったり筐体６７から出たりする。

中間部材６２は、シリコン又はゴムのような伸縮可能な物質からつくられる。円筒６０が筐体に入ったり筐体から出たりすると、中間部材６２の中間部６８は、交互に膨らんだり薄くなったりする。歯の咬合面（水平面）は斯くして、中間部材６２上の毛房により洗浄され、歯の垂直面は、側面部材６４及び６６の内面における毛房により洗浄される。

図６は、担持弓状アセンブリの２つの側面部材７２及び７４に接続する調和振動（鋸歯）型中間部材７０がばね７６により予め負荷をかけられた、代替の実施例を示す。該中間部材内の流体７７は、加圧及び減圧され、調和振動部材７０を外側及び内側に動かし（伸張し）、また側面部材７２及び７４を入れたり出したりして、歯の全ての面（外面、内面及び咬合面）に対して毛のタッピング動作をもたらす。

図７においては、中間部材８２は、対向する端部において側面部材８６、８７に接続されたヒンジ添４を持つ。円筒８８は前後に駆動され、それにより側面部材の自由端８９が前後に動き、歯に対してタッピングする毛房動作をもたらす。歯の咬合面（水平面）の洗浄は、ユーザによる咀嚼運動によりもたらされるか、又は円筒８８の動作によって交互に短縮及び延長されるときの中間部材８２の表面の伸張によりもたらされても良い。

図８は、マウスピースに対する咀嚼運動がタッピングする毛の動作をもたらす実施例を示す。２つの中間部材９４及び９６は、ヒンジ点１０２において側面部材９８及び１００にヒンジ接続され、咀嚼運動により共に押し付けられる。毛房は、側面部材の内面並びに中間部材９４及び９６の外面に配置される。咀嚼運動は該中間部材を互いに押し付け、側面部材の上端が歯に向かう及び歯から離れるように動き、歯に対する毛のタッピング動作をもたらし、洗浄に帰着する。

図９は、咀嚼運動が水平の中間部材１０３、１０４、１０６に対する力に帰着するマウスピースを示す。中間部材１０３及び１０６は側面部材１０８及び１０９に接続され、中間部材１０４は側面部材１１０に接続される。これら中間部材の対向する面における三角形の部材１１２は、ユーザの咀嚼運動に応答して、側面部材の出入り運動及び毛房のタッピング動作をもたらす。

図１０は、モータの対向する端部において２つの対向する駆動軸１１４及び１１５を持つモータ１１３を備えたマウスピースを示す。駆動軸１１４、１１５には、対向する偏心器１１６、１１８が装着されている。一方の偏心器１１６は、線１２２、１２４によって歯用アセンブリ弓形部の上側部の両方の側面（部分）の内側壁１２０に接続され、偏心器１１８は、線１３０、１３２によって歯用アセンブリ弓形部の下側部の両方の側面（部分）の内側壁１２８に接続される。接続部材１３４は、該マウスピースの上側部と下側部との間の中間点に、モータのケーシングを接続する。該モータの駆動軸が回転すると、該マウスピースの右下部及び左上部が、固定された点１４０、１４２のまわりに共に外側に又は内側に動く。右上部及び左下部は、共に反対の方向に動く。このことは、歯に対する毛房についての前後（軸方向）の動きをもたらす。

以上のとおり、かなりの軸方向の成分を持つマウスピースにおける毛の動きをもたらすための幾つかの実施例が開示された。更に、軸方向の成分が０．２乃至３ｍｍの比較的短いストロークを持ち、そのため駆動システムが口に便利にフィットし得るように駆動システムが構成される。

本発明の好適な実施例が説明の目的のために開示されたが、請求項により定義される精神から逸脱することなく、種々の変更、修正及び代替が実施例に組み込まれ得ることは理解されるべきである。

Claims (12)

1. ユーザの上側の歯及び下側の歯を受容するように構成された上側部及び下側部を持つマウスピース担持部材と、
   前記マウスピース担持部材に装着された毛房アセンブリと、
   前記マウスピース担持部材を動かし、かなりの軸方向の成分を持つ毛の動きをもたらすことにより、前記毛房アセンブリの毛が歯に向かって動いて該歯に接触し、また該歯から離れて動き、歯を洗浄するようにするシステムと、
   を有する、歯を洗浄するためのマウスピース。
2. 前記システムは、前記マウスピース担持部材に動作する回転モータである、請求項１に記載のマウスピース。
3. 前記システムは、流体圧力により動作する、請求項１に記載のマウスピース。
4. 前記システムは回転モータを含み、前記回転モータは、前記マウスピース担持部材の内側部に接続された駆動軸と、前記マウスピース担持部材の外側部に接続された前記駆動軸上に装着された偏心器とを持ち、前記モータの動作が、軸方向の毛の動き及び歯に対する掃き洗いする毛の動きをもたらす、請求項２に記載のマウスピース。
5. 細長い柔軟部材の対であって、該柔軟部材に沿って配置された複数の離隔されたカム無罪と、前記柔軟部材に装着された毛房を持つ柔軟な線状に固定された膜とを持つ細長い柔軟部材の対を含み、前記柔軟部材の直線運動が、前記膜及び前記毛房の、歯に向かう及び歯から離れる軸方向の動きに帰着する、請求項１に記載のマウスピース。
6. 前記マウスピース担持部材は、前歯を受容するための第１の部分と、対向する側面部の歯を受容するための２つの側面部分との、少なくとも３つの部分を持ち、前記部分の各々は、歯の垂直面に接触するための側面部材と、歯の水平咬合面に接触するための毛房を持つ接触中間部材とを持ち、歯を受容するための前記担持アセンブリの上側部及び下側部を定義し、前記側面部分は犬歯において前部分から分割され、前記部分の各々における前記毛房の軸方向の動きが独立にもたらされる、請求項１に記載のマウスピース。
7. 前記中間部は柔軟であり、可動円筒アセンブリであって前記側面部分及び該アセンブリに装着された毛房を歯に向かう及び歯から離れるように動かすための可動円筒アセンブリを持ち、前記中間部は、前記円筒の動きが、前記中間部及び上側の歯及び下側の歯の咬合面部分の上面と下面との接触に帰着する、請求項６に記載のマウスピース。
8. 前記中間部と前記側面部分との間にヒンジ要素を含み、前記可動円筒の動作に応答して前記ヒンジ要素のまわりの前記側面部分の振動をもたらす、請求項７に記載のマウスピース。
9. 前記中間部材部分は中空且つ柔軟であり、鋸歯状の外面を持ち、前記中間部材は、予め負荷をかけられたばね及び流体を持ち、動作時に、前記流体に対する圧力の変化が、表面部分の出入りする動きをもたらし、咬合面を含む歯の洗浄に帰着する、請求項６に記載のマウスピース。
10. 前記中間部材はヒンジ要素によって前記側面部材に接続され、前記マウスピースに対する咀嚼動作が、前記側面部材の振動をもたらし、歯の洗浄に帰着する、請求項６に記載のマウスピース。
11. 前記中間部材は、前記側面部材の２つの部分から他方の側面部材に向けて延在し且つ該他方の側面部材とは接触しない２つの部分と、前記他方の側面部材から一方の側面部材に向けて延在し且つ該一方の側面部材とは接触しない、前記２つの部分の間に配置された第３の部分とを含み、前記中間部材部の選択された表面に配置され、且つ前記マウスピースに対する咀嚼運動が、前記側面部材の動き及び前記側面部材上の毛房の軸方向の動きにおける歯に向かう及び歯から離れる動きに帰着するように互いに対して配置された接触部材を含む、請求項６に記載のマウスピース。
12. 前記システムは２つの駆動軸を持つ回転モータであり、前記駆動軸の各々は前記駆動軸に装着された偏心器を持ち、各前記偏心器と前記マウスピース担持部材との間の接続部を含み、前記システムは、前記モータのための筐体と前記マウスピース担持部材の上側及び担持部を接続する点との間に延在する接続部を含み、前記モータの動作が、前記マウスピース担持部材の上側部及び下側部の軸方向の動きに帰着し、歯に対する洗浄動作をもたらす、請求項１に記載のマウスピース。

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