JP2012511193A - 疾病マッピングと感染制御のシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、疾病マッピング及び感染制御のためのシステム及び方法である。このシステム及び方法では、実在物及び外部情報源を追跡するなどして多くの情報源からデータを収集することができる。このようなデータは、システムによって分析されて視覚的に表示されることができる。このシステムでは、更にデータのモデル化が容易になる。本発明では、人、場所、又は地域社会にもたらされる感染症のリスクと暴露の計算が容易になる。このシステムは、感染拡大及び制御対策を試験及び監視するために採用されることができる。当該システムは、更に、感染を制御する指針の作成に関する情報を生み出すためにそのデータに基づいて報告を作成するように構成されることができる。また、報告は、症候群レベル又は世界的な流行のレベルで、施設内又は地理的領域内での感染の突発への管理対応を改善するための基準及び対策を構築するために利用されることができる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、一般に、疾病調査、マッピング、ならびに感染制御のシステムと方法の分野に関し、特に、操作上の応答を改善するために感染症の伝播を追跡し、マッピングし、予測するシステム及び方法に関する。
疾病調査、マッピング、感染制御は、抗生物質耐性バクテリア及び感染症の時代における病院及び地域社会の優先事項となっている。先行技術は、他の人や物への暴露の潜在的なリスクだけでなく、感染症の潜在的な感染源及び媒介生物を特定するためのインタビューなど、感染事象に対する手動対応を含む。更に、院内感染率に対する陽性試験を監視するために様々なシステムからのデータを手動又は自動で統合する感染症報告システムが存在する。一部の先行技術システムでは、病院内の実在物を追跡するためだけにリアルタイム位置測定システム(「RTLS」)が利用される。
周知の医療分野における資産管理システムの一例は、エカハウ(Ekahau)社のシステムであり、これはWi−Fiネットワークを通じて無線自動識別(「RFID」)サービスを提供する。このサービスは、医療機関、軍事拠点、行政機関、及び石油ガス産業部門に関連する場所など、公共の建物内での資産追跡、安全危機管理、来訪者追跡、ワークフロー及び資源管理に重点を置いている。これは二次元を基本とする(2Dベースの)出力を提供する。エカハウのサービスは、機関に固有のものであり感染制御システムとしては適用されない。
別の周知の資産管理システムは、現在マッケソン(McKesson)社によって所有されるアワリックス(Awarix)社のシステムである。このシステムは、Wi−Fi、RFIDを適用して患者、スタッフ、資産を追跡し、収容能力の警告(capacity alerts)及びベッド回転率状況を提供する。システムは、特に、患者のスループットを向上させて待機時間を短縮するように構成される。このシステムの出力は二次元ベースである。マッケソン社の製品は、特定の公共の建物内で利用されるように意図されている。これは感染制御ツールとして適用されない。
また、モーメンタム ヘルスウェア(Momentum Healthware)社は、RFIDに基づくシステムを組み入れた健康管理交差追跡システム(healthcare intersection tracking system)を提供している。モーメンタム社のシステムは、施設内の患者の移動、待機時間、及び場所を追跡するためのナースコール、保安、及び資産管理システムを統合するよう意図されている。システム出力は、コンピュータを使用した設計システム(CAD)の平面図による二次元ベースの図である。モーメンタム社のシステムは、感染制御ツールとして適用されない。
健康管理追跡の領域における周知の先行技術の更に別の例は、RFIDの問題解決手法を提供するとともに、動産及び個人のリアルタイムの三次元的な(3−D)位置を追跡する超音波屋内測位システムを開発し、製造し、供給するソニター テクノロジーズ アクティーゼルスカブ(Sonitor Technologies AS社)のものである。ソニター社のシステムは、他のソフトウェアシステムと一体化するように設計されたハードウェアを構成し、地理情報システム(「GIS」)環境及び分析モジュールとともに機能する可能性を有する。
また、テレ−トラッキング テクノロジーズ(Tele−Tracking Technologies)社もまた、病院環境内の資産を追跡するためのソフトウェア製品を提供している。テレ−トラッキング社の製品は、RFIDシステムを伴うとともに、ベッドの追跡、患者の流れの管理、患者搬送の自動化、作業指示の追跡、及び患者処置の追跡を容易にするソフトウェアを含む。当該ソフトウェアは、単一の施設内の使用に限定される。テレ−トラッキング社のソフトウェアは、感染制御ツールとして適用されない。
資産位置測定手段は、先行技術において周知であり、タグが取り付けられた移動物体の位置を測定するために信号を発する識別タグの使用を開示する米国特許第7,336,563号明細書(特許文献1)と、超音波とともに識別タグ及び電波の使用を開示する米国特許第7,352,652号明細書(特許文献2)と、無線インターフェースにおける信号の値に基づいて端末の位置を推定する位置推定モジュールを開示する米国特許第7,149,531号明細書(特許文献3)と、観察に基づいて対象の位置を推定するために確率モデルを備える位置推定モジュールの使用を開示する米国特許第7,349,683号明細書(特許文献4)と、無線ネットワークにおいて対象の位置を推定するためのグラフの生成を開示する米国特許第7,299,059号明細書(特許文献5)と、無線通信環境においてレシーバの位置を推定する方法を開示する米国特許第7,228,136号明細書(特許文献6)と、対象装置の位置に関する推定誤差を測定する方法を開示する米国特許第7,209,752号明細書(特許文献7)と、様々な位置において期待される信号の値の逆累積分布関数が結合される無線環境の確率モデルを構築するモデル構築モジュールを開示する米国特許第7,196,662号明細書(特許文献8)と、超音波レシーバ及び無線トランスミッタを備える複数の識別タグを用いて地域内の物体及び/又は生物を監視し位置を測定する方法及びシステムを開示する米国特許第7,362,656号明細書(特許文献9)と、無線インターフェースにおける信号の値に基づいて対象装置の位置を推定する位置推定モジュールを開示する米国特許出願第2005/0181804号明細書(特許文献10)と、室内で超音波信号を送信するチップを検出して位置を測定する方法及びシステムを開示する米国特許出願第2008/0049555号明細書(特許文献11)とに記載されている。
患者情報の転送手段は、先行技術においても周知であり、以下の特許文献に記載されている。米国特許第6,757,898号明細書(特許文献12)には、経過観察指示、一般的な問合せに対する回答、処方の補充、他の医療機関窓口への道順などの情報を含む個別の患者ページの作成が開示され、米国特許出願第2007/0094045号明細書(特許文献13)には、リアルタイムで更新される可能性のあるグラフィカルユーザーインターフェースに表示される健康管理環境における通知メッセージが開示され、米国特許出願第2005/0060201号明細書(特許文献14)には、組織間又はサイト間で情報を電子的に授受するために病院の接続点(ノード)データベースに構築されて格納されるePackageが開示されている。
感染制御の用途のために特に構成された周知のシステムは、ラディカロジック テクノロジーズ(RadicaLogic Technologies)社のインフェクションモニター プロ(Infection Monitor Pro)製品である。これは、ウェブベースのシステムを介して病院のリアルタイムの調査を提供する感染制御ソフトウェアを含む。当該ソフトウェアは、更に、病院サブシステムの自動監視に基づいて報告及び感染リスク警告を作成する。インフェクションモニター プロは、患者、スタッフ、又は資産の交差を追跡する機能を含まない。インフェクションモニター プロの調査は、単一の施設に限定される。
発明の概要
一態様では、本開示は、1つ又は複数のデータソースから地理的領域内の1つ又は複数の実在物に関する感染リスクに関わるデータを収集するステップと、実在物追跡手段によって作成されるデータを含めるステップと、1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの分析を行うために収集データを評価しうるコンピュータプログラムを実行するために操作可能なコンピュータを利用するステップと、感染リスク分析について1つ又は複数の通信を行うステップを備えることを特徴とする感染制御の方法に関する。
一態様では、本開示は、1つ又は複数のデータソースから地理的領域内の1つ又は複数の実在物に関する感染リスクに関わるデータを収集するステップと、実在物追跡手段によって作成されるデータを含めるステップと、1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの分析を行うために収集データを評価しうるコンピュータプログラムを実行するために操作可能なコンピュータを利用するステップと、感染リスク分析について1つ又は複数の通信を行うステップを備えることを特徴とする感染制御の方法に関する。
別の態様では、本開示は、1つ又は複数のデータ収集手段と、地理的領域内の1つ又は複数の実在物を追跡して実在物追跡データを生成するために操作可能な実在物追跡手段と、入力手段にリンクされたコンピュータ及び1つ又は複数のデータ収集手段及び実在物追跡手段に更にリンクされているコンピュータの表示手段と、1つ又は複数のデータ収集手段のデータ及び実在物追跡手段のデータにアクセスし、このデータを利用して1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの分析を行うことができるコンピュータプログラムをコンピュータによって実行するコンピュータプログラムと、感染リスク分析の1つ又は複数の通信を行うために操作可能な通信機器に感染リスク分析を転送するコンピュータに接続された通信機器とを備えることを特徴とする感染制御のシステムに関する。
更に別の態様では、本開示は、コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、このコンピュータプログラムは1つ又は複数の実在物に関する感染リスクを分析し、このコンピュータプログラムは1つ又は複数のデータ収集手段によって1つ又は複数のデータソースからデータを収集し、この収集データをコンピュータに転送するように操作可能なビジネスインテリジェンス層と、ビジネスインテリジェンス層によってコンピュータに転送された収集データを受け入れ、更に1つ又は複数の実在物の移動に関する実在物データを生成するために実在物追跡手段を手助けするように操作可能な実在物管理ツールと、収集データ及び実在物管理ツールの実在物データを分析して感染リスク出力を生成しこの感染リスク出力をユーザーに動作可能に通信(伝達)するために操作可能な性能分析ツールとを備えることを特徴とする感染制御に対するコンピュータプログラム製品に関する。
この点において、本発明の少なくとも1つの実施形態を詳しく説明する前に、本発明はその用途を構築の詳細と以下の説明で記述されあるいは図面に示される構成要素の配置とに限定されるものではないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施され実行されることができる。また、本明細書で採用される表現及び技術用語は、説明を目的としており、限定的なものと見なされるべきでないことを理解されたい。
図面の簡単な記述
本発明の以下の詳細な説明を検討すると、本発明がよりよく理解され本発明の目的が明らかになるであろう。このような説明では以下の添付図面に言及する。
本発明の以下の詳細な説明を検討すると、本発明がよりよく理解され本発明の目的が明らかになるであろう。このような説明では以下の添付図面に言及する。
図面では、本発明の実施形態を例として示す。説明及び図面は例示のみを目的として理解を助けるものであり、本発明の制限を定めるものではないことを明確に理解されたい。
好適な形態の詳細な記述
本発明は、疾病調査、マッピング、ならびに感染制御に関するシステム及び方法である。本発明では、例えば、実在物、内部情報源、外部情報源、及びその他の情報源の現在及び過去の位置追跡などによって多くの情報源からデータを収集することができる。収集データは、臨床データ、位置データなどのデータを含むことができる。このようなデータは、システムによって分析され視覚的に表示されることができる。このような分析は、感染症への暴露及び感染症に罹患するリスクを追跡することを可能にする。分析は、感染リスク分析、感染制御指針の見直し、又は感染拡大及び感染制御に関するその他の分析であってもよい。当該システムは、感染拡大及び感染制御のデータモデル化及びシミュレーションを更に容易にする。
本発明は、疾病調査、マッピング、ならびに感染制御に関するシステム及び方法である。本発明では、例えば、実在物、内部情報源、外部情報源、及びその他の情報源の現在及び過去の位置追跡などによって多くの情報源からデータを収集することができる。収集データは、臨床データ、位置データなどのデータを含むことができる。このようなデータは、システムによって分析され視覚的に表示されることができる。このような分析は、感染症への暴露及び感染症に罹患するリスクを追跡することを可能にする。分析は、感染リスク分析、感染制御指針の見直し、又は感染拡大及び感染制御に関するその他の分析であってもよい。当該システムは、感染拡大及び感染制御のデータモデル化及びシミュレーションを更に容易にする。
本明細書における本発明の説明は、以下の用語に適用される。各用語に対して提示される定義は可能な定義の例を含むとともに、他の要素が各定義に組み入れられてもよいことを当業者は認識するであろう。
「実在物(エンティティ、対象物)」とは、患者、スタッフ、資産(例えば、院内の機器など)、地域社会の構成員、学生、来訪者、その他の人、位置(例えば、部屋、区域、又は座標点)、又は追跡されることが可能なその他の単品を意味する。
「交差」とは、直接的、間接的、流体の状態、又は浮遊した状態での実在物の間の接触又は物理的近接を意味する。
「地理的領域」とは、区域、部屋、公共の建物、国、地域、座標点、又はその他の地理的な場所(位置)を意味する。
「公共の建物」とは、建物、施設、病院、官庁、ショッピング施設、事務所用ビル、学校、教会、リゾート地、クルーズ船、又はその他の人を収容する領域を意味する。
本発明は、感染症に罹患するリスク又は、例えば、人などの実在物にもたらされる感染症への暴露のリスクなど、感染制御に関係する出力を生成するために、データの分析及び/又は計算を容易にすることができる。本発明は、更に、機器又は場所の一部の病気を起こさせる特性、実在物と感染者との交流、あるいは、例えば、公共の建物全体又は公共の建物の一部など、地理的領域内の実在物の位置に関する感染症への暴露のリスクを分析又は計算することができる。公共の建物の一部は、例えば、病院の特定フロアであってもよい。システムは、更に、感染拡大及び制御対策を検査及び監視するために操作可能とすることができる。システムは、リスク計算を行うことができ、あるいは、収集データに基づいて報告などの通信を行うように構成されることができる。リスク計算、報告、他の通信、及び収集データは、感染を制御する指針の作成及び測定に関する情報を作成するために利用されることができる。また、報告及び通信は、感染者、機器、又は地理的領域内の位置の異常事象への管理対応を改善するための指針、標準、及び対策を作成し監視するために利用されることができる。
本発明の一つの実施形態では、無線周波数識別(「RFID」)などのリアルタイム位置測定システム(「RTLS」)を利用することができる。これは、例えば、人又は資産などの実在物の位置及び移動の監視を容易にする可能性がある。RTLSデータは、地理的領域内の実在物を探し出したり、地理的領域内で位置を認識しての管理の流れを監視したりするために利用されることができる。例えば、本発明は、感染又は疾病の監視と、マッピングと、感染制御のための様々な実在物及び場所についての、時間、位置、及び移動を監視できるように、臨床環境におけるRFIDなど、様々なシステム及びRTLSからの統合データに対処することができる。更に、本発明では、地理情報システム(「GIS」)ソフトウェアを利用することができる。GISソフトウェアは、実在物及び、例えば、病院などの特定の地理的領域に対する感染制御に関してデータを取得し、統合し、提示するために様々なシステム及びデータに適用されることができる。
本発明の別の実施形態は、データ収集手段を備えることが可能な感染制御のシステム及び方法である。データは、地理的領域及び/又はシステムの内部又は外部にあるデータベースから収集されることができる。コンピュータがシステムに含まれてもよく、それによって、データ又はコマンドがシステムに入力されることができ、出力データが表示されることができる。コンピュータは、1つ又は複数の内部及び/又は外部のデータベースに格納されたデータにアクセスし、1つ又は複数の実在物に関する感染リスクを分析又は計算するために上記データを利用できるコンピュータプログラムの実施を容易にするために操作可能である。分析又は計算の結果を含むシステムのデータは、コンピュータ又は携帯機器に報告又は通信されることができる。分析又は計算の結果を含むデータは、1つ又は複数の実在物に対する感染リスクを視覚的に表示することを含む可能性がある報告として作成されることができる。
本発明は、感染データに関する複数のデータソースからのデータの収集及び解析を含む。このようなデータは、データベースから収集されてもよくあるいはユーザーによって直接入力されてもよく、このようなデータは、実在物、感染、指針又は手順、あるいはその他の関連情報に関係していてもよい。データは、例えば、このような実在物が感染検査で陽性であったかどうかなど、特定の実在物に関するデータを含むことができる。更に、データは、実在物追跡システムから収集されてもよく、それによって、実在物の過去及び現在の移動と、実在物の間の交差又は地理的領域内の特定の場所に対する実在物の接近とが記録されることができる。別のデータソースは、例えば、公共の建物などの地理的領域の感染制御指針及び手順に関するデータを提供することができる。データのすべては、例えば、1つ又は複数の実在物あるいは地理的領域内の特定の場所に関するリスク格付けなど、様々な出力を発生させるためにシステムによって分析されることができる。
分析出力は、感染症の汚染区域(ホットゾーン)を示すことができるマップなどの視覚的表示で示されることが可能である。このような汚染区域は、高リスクである実在物(例えば、感染した実在物の場所)又は病原体感染が存在する場所を示すことができる。出力は、感染率若しくは時間の経過に伴う拡大、又はリアルタイム(又はほぼリアルタイム)の感染率、又は予測される感染拡大を示すことができる。感染拡大は、感染した実在物と感染していない実在物との交差、あるいは1つ又は複数の実在物の汚染区域場所への接近によって発生する可能性がある。視覚的表示の見直しによって、ユーザーは感染場所と感染率の拡大を知ってもよい。出力は、更に、感染を制御する指針又は手順の有効性の見直しを容易にする可能性がある。システムは、例えば、現在又は過去の感染事象から記録されたデータ、シミュレーションデータなど、様々な情報源から収集された様々なデータに基づいて、あるいは様々な種類のデータの混合に基づいて機能することができる。
本発明は、先行技術の改善を提案する。既存の周知の病院システムは、基準となる患者及び資産データを提供する。このようなシステムの情報は、多くの場合、既存のデータソースから抽出される。
本発明は、施設内に存在する感染症のリスクを定量化する様々なリスクへの暴露を計算するためにビジネスインテリジェンス層を利用することができるので、先行技術に勝る利点をもたらす。例として、本発明は、図2に示されるようなリスク要因、図3に示されるような資産リスク、及び/又は図4に示されるような患者リスク計算を定量化することができる。図2〜4は考えられるリスクの定量化の例を示すものであり、他のリスクの定量化が本発明によって実施されてもよいことを当業者は認識するであろう。
このような計算は、インターネット経由で、内部サーバーを介して、あるいは他の転送手段によってユーザーに供給されることが可能である。本発明は、リアルタイム位置測定システム(「RTLS」)を使用して実在物に関するデータを収集することができる。RTLSは、当業者には明らかであるように、RFIDタグ、ソーナーシステム(音波探知システム)、又はその他のタイプを採用するものなど、多くの形態であってよい。RTLSには実在物に取り付けられるタグが利用されることができる。タグ信号は、一定の間隔でRTLSシステムによって検出されて取り出されることが可能である。システムは、時間、場所、及び移動データを記録して、この情報をネットワークを経由してGISソフトウェアに送り空間的な交差を計算することができる。本発明は、地理的な地域の感染制御の成功事例、実在物のリスク要因、場所、移動、空間的な交差、発症関連性、ならびに関連管理データ及び情報をそのリスク計算に統合することが可能である。このデータは、地理的領域が地理的領域レベルの感染症リスクへの暴露を理解し、これに関係している感染制御の実施例を有効に優先することができるように分析される。
本発明の先行技術に勝る更なる利点は、単一の施設の枠を越えて機能することが可能なことである。本発明の一実施形態は、より広い地理的領域(例えば、地域社会ではなく国など)を包含するように適用されることができる。この範囲は、複数の公共の建物、敷地が複数である公共の建物、又は、例えば介護コミュニティ内の施設など、単一機関によって管理される複数の公共の建物を含んでいてもよい。本発明は、感染制御の成功事例、地理的領域内のリスク要因のある人々、場所、移動、空間的な交差、流行の関連性、ならびに関連する管理データ及び情報に関連するデータを収集するために利用されることができる。本発明は、更に、特定の公共の建物の実施例が地理的領域全体に及ぼす影響に関するデータを提供することができる。このようなデータは、例えば、SARS(重症急性呼吸器症候群)又はH1N1インフルエンザなど、世界的な流行の場合の地理的領域の感染を制御する指針及び手順の調整を容易にすることができる。
本発明は、先行技術に勝るほかにも複数の利点を示す。先行技術システムは、実在物を追跡して二次元(2D)、三次元(3D)、又はその他の形態のマッピングを提供することが可能であるが、公共の建物の環境内でそのように構成されるだけである。単一の公共の建物よりも広い範囲で機能する本発明の実施形態は、ある症候群として公共の建物において発症する感染症の拡大を追跡し、公共の建物の周囲の地域社会内のその実際の拡大とともに拡大の可能性及び感染率を分析するために使用されることができる。この機関では、感染が拡大する前に感染を阻止するためのツールとして本発明を採用することが可能である。本発明は、更に、患者及び地域社会の構成員など、人々に対する感染リスクを計算する手段を提供することができる。この情報は、更に、感染の蔓延を回避し、制御し、少なくとも軽減するために、感染拡大指針及び実在物の管理指針に変換されることが可能である。
本発明の先行技術に勝る更なる利点は、地理的領域内の感染への暴露のリスクをモデル化する能力である。このようなモデル化では、システムを予測モデルに利用しうる変数を組み入れてもよい。例えば、感染に関するこのような変数は、地理的領域に影響を与える可能性があると考えられる。変数の適用によって、ユーザーは、以前には特定の公共の建物又は地理的領域に影響を与えなかった感染症及び疾病を含む、複数の想定されるプロセスと感染症及び疾病の拡大の結果とを分析することができる可能性がある。
本発明の先行技術に勝る別の利点は、履歴ツール、リアルタイムツール、又は予測ツールのいずれかとしてのその用途から収集されたデータが、日常的な感染制御を指導するために使用可能な点にある。本発明の実施形態では、患者の感染への暴露のリスクを追跡し、計算し、監視して、感染管理対応報告を作成することができる。本発明は、最新状況の認識及び直接狙いを定めたリスクの緩和戦略を備える院内感染の制御指針の遵守を監視するとともに、このような指針を改善するために感染を制御する指針を知らせることによって感染リスクを判断するための意思決定支援ツールとして利用されることができる。また、本発明は、日常の患者中心の感染制御に重点を置くことによって運用管理及び対応への指示を提供することができる。
本発明の一実施形態は、1つ又は複数のリスク評価を容易にする。複数のリスク評価を伴う本発明の実施形態では、これらの評価は全リスク計算を行うために適用される可能性のある複数のリスクの下位評価(サブアセスメント)の組合せとすることができる。これらリスクの下位評価は、計画的及び/又は連続的にその場で(例えば、ユーザーの要求などの要求に応じて)システムによって収集されたデータを組み入れるために実施される。また、下位評価計算は、計画的及び/又は連続的にその場で行われてもよい。本明細書に記載されたリスクの下位評価に対する追加的なリスクの下位評価が本発明によって適用されてもよく、また本明細書に提示されるリスクの下位評価は単なる例であることを当業者は認識するであろう。
本発明の実施形態では、その1つの下位評価は、実在物に関する特性の理解を含んでいてもよい。システムでは、上記実在物に対する感染リスクを計算するために、例えば、患者に関する臨床データなど、実在物に関するデータを利用することができる。例えば、実在物が院内環境に居る患者である場合、患者の年令、患者が抗生物質を服用しているかどうか、及びその他の因子が収集されてリスク計算に適用されるデータに含まれていてもよい。計算の結果は、実在物に関する感染リスクを示す指標となる。指標は、例えば、総合評点、百分率など、多くの形態で示されることができ、あるいは、これは、例えば、高、中、低のいずれかなど、標準化された指標に更に変換されてもよい。様々な可能なデータ、ならびに初期指標及び変換された指標がこの下位評価を容易にするために本発明によって利用可能であることを当業者は認識するであろう。
もう一つのリスクの下位評価は、実在物の場所、移動、及び交差の評価を含んでいてもよい。例えば、院内環境では、このような下位評価リスク計算に利用されるデータは、院内のいずれかの汚染区域感染地域に関係している患者の場所、院内における1つの場所から他の場所への患者の移動、患者と他の感染した実在物と接していた病院機器との交差、及び/又は患者と患者である他の感染した実在物との交差を含んでいてもよい。これらの例は、このリスクの下位評価に関係している可能性のある限定された数の見込まれるデータを表すことを当業者は認識するであろう。
本発明によって適用される可能性がある更に別なるリスクの下位評価は、例えば、地理的領域、又は地理的領域にある下位地域などの環境に関する。このような評価では、その環境内で起きる感染の発症を考慮する。発症の場所は、汚染区域と見なされる可能性がある。例えば、院内では、場所及び/又は環境は、感染症に関する検査で陽性の患者が見つかった特定の部屋であってもよい。
様々なリスクの下位評価がシステムによって適用されてもよく、これらの下位評価は総合的なリスク計算に組み入れられてもよい。総合的なリスク計算は、実在物に関する感染リスクを示す出力を提供することができる。リスクの下位評価及び総合的なリスク計算のプロセスは、実在物だけでなく地理的領域にも適用されてよいことを当業者は認識するであろう。
本発明の一実施形態では、ユーザーは、データの入力、データの作成、データの転送、データの処理、データの分析、感染制御データの視覚的表示の要求及び/又は本発明のシステム及び方法を促進するための他のステップの実施にコンピュータ端末などの入力手段を利用することができてもよい。例えば、ユーザーは、データにアクセスするためにローカルサーバーにリンクされたコンピュータを利用することができ、あるいは、コンピュータがインターネットを介してデータにアクセスするように構成されることができる。本発明のこのような実施形態は、例えば、RTLS経由で収集されたデータ、ユーザー入力及び/又は外部データソースから収集されたデータなどのデータが格納される可能性のある1つ又は複数のサーバーへのアクセスを含んでいてもよい。本発明の別の実施形態では、互いに遠隔にある可能性のある1つ又は複数のデータベースを組み入れてもよい。データベースは、更に、複数の公共の建物によって所有され管理されることができる。
院内環境におけるデータ収集の例では、患者データの収集を含むことができる。この実施形態では、データは患者入院の時点で収集されることができ、これは病院職員によってキーボードからコンピュータに入力されることができる。患者データは、最初から、あるいは追加分と称して、看護記録、医師記録、部屋割り、食事、投薬管理、検査結果、及び入院中の患者の治療経験に関するその他の情報を更に含んでいてもよい。また、患者データは、患者が過去に通院した病院のデータベースなど、1つ又は複数の外部データソースから受け取られてもよい。また、院内感染の制御指針及び手順に関する情報が、コンピュータに入力されてデータとしてサーバーに格納され、あるいは遠隔データソースからアクセスされることができる。更に、患者はRTLSタグを提供されて着用することができ、あるいはRTLSタグが院内に居る間の患者に取り付けられてもよく、また、病院機器にRTLSタグが提供されて、例えば、RFIDタグを機器に取り付けるなどがなされてもよい。本発明のサーバーの1つ又は複数は、患者情報、RTLSシステムから収集されたデータ、及びその他の収集データを格納することができる。
本発明の別の実施形態では、感染制御データの視覚的表示は、本発明のサーバー及び/又は本発明によってアクセス可能なサーバーに格納されたデータを利用するGISによって作成される。視覚的表示、他のデータの報告若しくは表示は、ユーザーの要求に基づいて、特定の時点で、予定に基づいて、特定事象に基づいて自動的に、又はその他の何らかに基づいて、作成可能であることを当業者は認識するであろう。作成プロセスは、リスク計算などの分析への取組みを含んでいてもよい。視覚的表示は、様々な出力であってもよい。例えば、地理的領域が病院である場合、視覚的表示は、感染した実在物の場所を示し、感染リスクにある実在物の場所を示しかつ/又は時間の経過に伴う感染拡大を示す、院内感染の汚染箇所(ホットスポット)の指標を有する病院のマップであってもよい。様々な他の視覚的及び非視覚的なデータの表示、計算及び/又は分析が、本発明によって、図面、グラフ、テキストレポートなどとして作成可能であることを当業者は認識するであろう。
本発明の一実施形態は、GUIインターフェースを含むことが可能であり、それによって、本発明のマップなどのデータ及び計算の視覚的表示がユーザーに表示されることができる。このようなインターフェースは、RTLSシステムなどのソースからデータを受け取って組み入れるように機能するように操作可能であり、それによって、例えば、病院である公共の建物などのマッピングされた地理的領域の中の実在物の移動は、リアルタイムの(又は、ほぼリアルタイムの)マップの視覚的表示で行われているものとして、ある時点における過去のデータ又はある期間にわたる過去のデータとして、あるいは実在物の予測される移動あるいは感染の過去の拡大又は予測される拡大を示しやすくするために示されることができる。更に、報告及び通信機能を提供するために、他のデータ出力及び報告出力手段が本発明に組み入れられてもよい。本発明の実施形態において適用されるハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素ならびにこれらの構成が本発明の用途に応じて変化することができることを当業者は認識するであろう。
本発明は、例えば、単一ユーザーに対して、若しくは例えば公共の建物などの地理的領域内のネットワーク化システムに対して、若しくはイントラネットを介して、若しくはインターネットを介してシステムを利用可能にすることを手助けするハードウェアを通じて提供される。本発明がそのコンテンツを複数のユーザーに提供する構成を通じて利用される状況では、例えば、1つ又は複数のファイアウォールなどのセキュリティ又はプライバシーアプリケーションがシステムに組み入れられてもよい。図6に示すように、1つ又は複数のファイアウォール80a及び80bは、例えば、インターネット82と本発明の他の構成要素84の間など、本発明の構成要素群を保護するためのセットアップであってもよい。これは本発明の一実施形態にすぎず、他の実施形態も考えられることを当業者は認識するであろう。また、例えば、本発明の機能を高めるために操作可能なソフトウェアアプリケーションなど、様々なソフトウェア構成要素が本発明において利用されることができる。例えば、このようなソフトウェア構成要素は、データを分析し、例えば、他の地理的領域のシステム及びデータベースなど、内部及び外部システムとデータベースの交差、接続性、及び相互機能(inter−function)を円滑にするためのソフトウェアアプリケーションを含んでいてもよい。
本発明の更に別の実施形態では、システムは、感染制御ツールとしての機能を高めるために複数の構成要素を含むことができる。少なくとも1つのデータサーバー、少なくとも1つのRTLSサーバー、及び少なくとも1つのウェブサーバーを含む、1つ又は複数のサーバーが利用されてもよい。データサーバー及びRTLSサーバーは、例えば、サーバーOSソフトウェアなどのソフトウェアによって稼動されてもよく、ウェブサーバーは、例えば、ウェブサーバーOSソフトウェアなどのソフトウェアによって稼動されてもよい。サーバー及びソフトウェアは、RFIDタグを使用するものなど、RTLSと通信することができる。RFIDタグは、取付け具によって実在物に取り付けられてもよく、別の方法で実在物に取り付けられてもよい。例えば、院内環境では、RFIDタグは、患者のブレスレット、ベッド、病院機器、又はその他の実在物に取り付けられてもよい。1つ又は複数のRTLSコレクタ及び1つ又は複数のRTLS検出器は、RFIDタグによって発せられる信号を感知するために操作可能であり、RFIDタグに関するデータはサーバーの1つ又は複数に転送されてもよい。
本発明の別の構成要素は、GISソフトウェアであってもよく、それによって、サーバーの1つから転送される場所を含むデータは、感染率の拡大、実在物の間の交差、又はその他の関連データを含む可能性がある感染データを示すマップなど、視覚的な表示を行うために利用されることができる。地理的領域の視覚的表示をマップ形式で作成するために、様々なソフトウェアアプリケーションを利用することができる。本発明において実装されるGISソフトウェアは、GISエンタープライズサーバーソフトウェア及びGISデータサーバーソフトウェアを含むことができる。
また、本発明は、例えば、コンピュータスクリーン又は携帯機器などの表示手段を組み入れることができる。また、システムは、キーボードなどの入力手段を含むことが可能で、それによって、情報が入力されてユーザーによってシステムに提供されてもよい。更に、コンピュータはシステムに統合されてもよく、1つ又は複数の内部及び/又は外部データベースがデータをアップロード及びダウンロードするために本発明によってアクセスされることができる。本発明の構成要素は、無線手段、あるいは、例えば、Cat5コネクタなどのコネクタを組み入れる可能性があるシールドケーブル又はプレナムケーブルなど、ケーブルによって接続されることができる。本発明は、更に、データ、通信、視覚的表示、報告、警告などの出力をコンピュータスクリーン、あるいは、例えば、携帯電話、個人データ装置、Blackberry(商標)などの1つ又は複数の携帯機器、あるいはその他の携帯機器に提供するために操作可能であってもよい。
本発明のシステムの可能な構成の例を図1に示す。エンジン10は、例えば、GISエンジンなど、データを送受信するために操作可能となる。特定の地理的領域12に関係している指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準に関するデータはエンジンに転送されることができる。このようなデータの転送は、ユーザー入力などの転送手段によって行われてもよい。このようなデータは、論理型アルゴリズムを生成するためにエンジンによって利用されることができる。更に、1つ又は複数のサーバー14からのデータがエンジンに転送されることができる。
サーバーは、地理的領域の内部にあってもよく、また地理的領域の外部にあってもよい。これらのサーバーから転送されたデータは、直接リンク、無線リンク、インターネット、又はその他の転送手段によって転送されることができる。サーバーは、以下のものを含むことができる。即ち、患者状況及びリスクデータベースサーバー14a、RTLSシステムと通信し、それによって、地理的領域内の実在物の監視によって生成されこの監視に関係しているデータを転送するために操作可能な場所、移動、及び交流サーバー14b、感染症の過去の流行と同様に一般的な地理的領域の環境に関するデータを格納することができる環境及び流行サーバー14c;特定地理的領域又は地理的領域の一部内、あるいは地理的領域外の地域の患者及び健康管理サービスに関する、あるいは特定の疾患を有する患者など、特定一部の患者に関する健康管理情報のデータベースである可能性がある健康管理データシステム14d、特定の病院又は病院の集合体のデータベースである可能性がある病院情報システム14e、地理的領域内又は地理的領域外の検査室、調剤部、手術室、ADTの個体又は集合体に関するサーバーである可能性がある検査室、調剤部、手術室、ADTサーバー14fを含んでいてもよい。システムによって他のサーバーにアクセスできてもよいことを当業者は認識するであろう。
エンジンは、論理型アルゴリズムに従って計算、測定、測定基準、又はその他の分析など、様々な決定を行うために、エンジンに転送されるデータを利用するように操作可能である。エンジンの出力は、eメール、テキストメッセージ、コンピュータスクリーンに表示される通告、印刷された報告、視覚的表示、又はその他の手段など、多くの手段によって1人又は複数の人々に報告されてもよく、あるいは別の方法で伝達することができる。論理型アルゴリズムは、例えば、1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの評価など、様々な決定を行うために作成されることができる。また、決定は、指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準への適合を評価する手段を提供することができる。
エンジンは、決定又はその他のデータなど、データをエンジンの近傍に、又はエンジンから離れて位置している可能性がある格納手段に転送することができる。決定などのデータは、更にエンジンによって転送されてもよく、あるいは、性能測定ツール16によって格納手段から収集されることができる。性能測定ツールは、指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準への適合若しくは適合の欠如の表示など、性能測定を反映させるために報告などの通信を行うために操作可能であってもよい。更に、エンジンは、決定又はその他のデータなど、データを管理対応ツール20に転送することができる。管理対応ツールは、地理的領域内で感染拡大中に生じる管理の流れ、感染拡大への管理対応、データの分析から得られるデータ、あるいは、例えば、感染を制御する指針又は手順の効果に関する結果など、データの調査を反映させるために報告などの通信を行うために操作可能であってもよい。
性能測定ツール及び/又は管理対応ツールによって報告などの通信(伝達)を提供されるユーザーは、このような報告などの通信を利用して地理的領域内の性能及び管理対応の品質を改善する手段及び方法を決定することができる。この活動は、地理的領域に適用されるべき新たな、すなわち、更新された指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準など、品質性能改善手段18を作成することができる。
図2に示すように、本発明は、リスク要因を確認するために利用されることができる。本発明は、更に、このようなリスクに起因する罹患率を減らすためにリスク要因への可能な対応に関する報告などの通信を行ってもよい。この実施形態では、本発明は、特定の感染症又は疾病に重点をおいて利用されることができる。データ22は、以下に関して収集される。即ち、感染症に罹患した患者、感染症に対応するスタッフ、患者とスタッフと感染領域(例えば、汚染区域)のいずれかと接触した資産、感染症が発生する地理的領域のレイアウト、感染症に関するその他のデータ、に関して収集されることができる。データ収集手段は、データ入力、RTLSタグ、GISシステム、外部データベースからの転送又は検索、或いはその他の手段など、複数の手段を含んでいてもよい。データ22は、感染リスク要因の決定に関係していてもよい。データ22は、感染を制御する指針24の見直し及び作成と、感染の監視及びそれへの対応の手段26の作成との2つの分析を目的として利用されることができる。感染を制御する指針24と、感染の監視及びそれへの対応26との実施の成果は、感染の結果としての死亡率と罹患率を減少させる可能性がある。
本発明の一実施形態では、リスク要因を確認するプロセスは、より多くのデータ22が収集されるにつれて感染を制御する指針作成24と監視及び対応26が更に精緻化されて更新されるので循環的である可能性がある。結果は、感染に起因する死亡率及び罹患率の継続的な減少である可能性がある。更に、リスク要因を確認するプロセスは、本発明を予測ツールとして利用するために仮定されたデータ又は作成されたデータが追加されていてもよく、それによって、死亡率及び罹患率への一定のデータの影響を分析するために操作可能なモデルを作成することができる。
図3に示すように、本発明の別の実施形態では、病院である地理的領域内の資産など、感染の温床としての特定の実在物のリスク分析は、特定時点において評価されることができる。評価は、例えば、資産が感染症保菌者である低、中、高のいずれかの可能性を示す、数字目盛り、又は任意の他の基準など、任意の基準に従っていてもよい。各資産に対する評価は、感染の陽性検査、資産の清浄度、資産と感染した実在物の接触、及び/又は資産を集めて感染を封じ込める可能性など、様々なデータに関して判断されることができる。VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、及び/又はクロストリジウムディフィシレなど、様々な感染症に対して、単一の資産を評価することができる。資産の評価は、様々な形態及び様々な手段で報告もしくは通信されることができる。このような報告の例が図3の30である。
図4に示すように、本発明の更に別の実施形態では、患者の感染リスクの計算を行うことができる。このような計算は、本発明によってデータとして収集され、あるいは別の方法で、ユーザーによって手動で感染リスクの指標としてシステムに入力される複数の基準を含んでいてもよい。これらの基準は、年令、投薬、併存疾患、又はその他のカテゴリなど、特定のカテゴリに従って識別されることができる。本発明の一実施形態では、患者に関するデータは、各基準に対応するように利用されることができる。患者データは、様々な情報源から収集可能である。例えば、患者データは、病院データベース又は他の医療施設データベースから収集されてもよく、本発明のRTLSによる監視によって収集されてもよく、患者によって提供されてシステムに入力されてもよく、あるいは、他のデータ収集手段によって収集されることができる。患者データは基準に対応するように利用されることになり、対応は評価されることができる。評価は、例えば、低、中、高のいずれかを示す段階評価など、任意の基準、あるいは他の任意の基準に従っていてもよい。任意の評価基準を反映する可能性がある、患者による感染リスクの最終的な総合評価がシステムによって行われてもよい。患者の感染リスクの評価は、様々な形態及び様々な手段で報告もしくは通信されてよい。このような報告レポートの例が図4の40である。
本発明の一実施形態は、特定の論理の流れに従ったデータの処理を含むことができる。感染制御の判断に適用される可能性のある論理の流れの例を図5として示す。論理の流れの開始は、感染への二次的な暴露の可能性の見直しステップ50a、感染への一次の暴露の可能性の見直しステップ50b、高リスクの感染を示す可能性のある人の見直しステップ50c、ならびに感染の顕著な症状が見られる人の見直しステップ50dなど、複数の点において行われてもよい。考えられる論理の流れの終点は、ステップ52a及びステップ52bとして表される。一般に、論理の流れでは、人を隔離すべきかどうか、感染の検査結果、及び感染の可能性を軽減するための清浄化活動(清掃活動)のいずれかを検討することができる。
複数の異なる判断及び/又は活動をもたらす複数の論理の流れは、図5に示す論理の流れの例に従って進められることができる。これらの論理の流れは、システムが実施する可能性のある分析を表す。本発明では感染制御又は他の検討事項のいずれかに重点を置いて広範な他の論理の流れを適用可能であることを、当業者は認識するであろう。図5に示す例に基づいて、感染の可能性のある実在物の識別は一次の暴露(一次暴露)が起きているかどうかステップ50bについて見直すことになる場合があり、この質問に対する答えがイエスであれば、感染の疑いのある人を隔離する判断54がなされて実行されることができる。すべての一次の暴露機器を清浄化する更なる決定56がなされて実行されることができる。一次の暴露候補に暴露された他の人々は、感染を検査される(ステップ58)。検査の結果が陰性であれば、更なるステップには進まずに論理の流れは終了することができる(ステップ52a)。しかしながら、検査の結果が陽性であれば、被検者を隔離する判断がなされて実行される(ステップ62)。検査で陽性であった人に暴露されたすべての機器を清浄化する判断がなされて実行される(ステップ64)。更に、新たな一次暴露や、二次的な暴露(二次暴露)の患者を特定するためにステップが進められる(ステップ66)。このような患者が特定されると、一次暴露があるかどうかについての見直しがなされる(ステップ50b)。患者に一次暴露があれば、前述と同じステップが踏まれる。
患者に一次暴露がなければ、患者に二次暴露の可能性があるかどうかについて見直しが行われる(ステップ50a)。論理の流れでは、二次暴露が顕著であるかどうかについての見直しを開始することが可能である(ステップ50a)。患者に二次暴露がなければ、論理の流れは終了することができる(ステップ52a)。しかしながら、患者に二次暴露があるものと特定されれば、その人の病歴、健康状態、及びその他の詳細が見直されてその人が高リスクであるかどうかが判断される(ステップ68)。その人が高リスクであると見なされると、その人を隔離する判断がなされて実行され(ステップ54)、このステップ54の判断から得られるような上記の論理経路(論理パス)が継続される。
しかしながら、その人が高リスクであると見なされなければ、明らかな症状に対する見直しが行われる(ステップ50d)。論理の流れでは、明らかな症状に対する見直しを開始することが可能である(ステップ50d)。明らかな症状がなければ、論理の流れは終了することができる(ステップ52b)。しかしながら、症状が明らかであれば、その人を隔離する判断がなされて実行される(ステップ54)、このステップ54の判断から得られるような上記の論理経路が継続される。
論理の流れは、人が高リスクであるかどうかについての見直しで始まる(ステップ50c)。その人が高リスクであると見なされなければ、症状が明らかであるかどうかについての見直しが行われる(ステップ50d)。明らかな症状がなければ、論理の流れは終了することができる(ステップ52b)。しかしながら、症状が明らかであれば、その人を隔離する判断がなされて実行されて(ステップ54)、このステップ54の判断から得られるような上記の論理経路が継続される。あるいは、人が高リスクにあるかどうかについての見直し(ステップ50c)によって人が高リスクにあると見なされると、一次暴露があったかどうかについての見直し(ステップ68)が行われる。一次暴露の事実が分かると、その人を隔離する判断がなされて実行され(ステップ54)、このステップ54の判断から得られるような上記の論理経路が継続される。あるいは、それが一次暴露でなければ、患者が二次暴露であるかどうかについての見直しがなされる(ステップ70)。患者に二次暴露がなければ論理の流れは終了することができる(ステップ52b)。しかしながら、患者が二次暴露として特定されると、その人を隔離して監視する判断がなされて実行される(ステップ72)。この判断の後、人の感染の明らかな症状があるかどうか見直されて(ステップ50d)、このステップ50dの判断から得られるような上記の論理経路が続けられる。
図5に示すような感染制御の論理の流れは本発明に含まれるべきであると考えられる論理の流れの一例にすぎないことを、当業者は認識するであろう。他の種類の論理の流れである場合に他の感染制御論理の流れが利用されてもよい。論理の流れは、一般に、地理的領域内で起きる特定の状況に応じた意思決定に役立つことができる。論理の流れは、地理的領域に関する指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準を反映していてもよい。更に、論理の流れは、感染制御などの目標を達成するこのような論理の流れの結果の有効性を改善するために、必要に応じて修正又は削除されてもよい。こうして、論理の流れは、現行の指針の分析及び現行の指針に対する修正をもたらすことができる。
本発明は、疾病マッピング及び感染制御を促進するための複数の要素を含むことができる。本発明の一実施形態では、このような要素はビジネスインテリジェンス層及びマッピングシステムを含んでいてもよい。これらは、公共の建物の中又は地理的領域内を含む様々なレベルで機能することが可能である。このようなレベルの視覚的表示は、例えば、ある期間にわたって活動的であるか否かを示すマップ表示などのために本発明によって提供されてもよい。視覚的表示は、更に、ユーザーが視覚的表示を縮小及び拡大できるようにして様々なレベル表示するようにすることができる。例えば、本発明は、ユーザーが地理的領域内の特定の公共の建物などの他の基準点にズームインすることができるとともに、基準点の周囲の地域を表示するために視覚的表示を拡大することができてもよい。ユーザーは、本発明の要素を利用して、感染拡大をリアルタイム(又は、ほぼリアルタイム)で監視するために、あるいは感染の発症及び/又は拡大を予測するために、過去に起きた感染の発症の視覚的表示を観察することができてもよい。視覚的表示は、機関のフロア間の移動を含む、地理的領域又は機関を移動する実在物を追尾することができる。視覚的表示は二次元又は三次元で表されてもよい。また、システムのデータは、例えば、テキスト形式又はグラフ形式など、様々な他の形式で提供されてもよい。多くの他の形式が視覚的表示などのシステムデータの配信に適用されてもよいことを当業者は認識するであろう。
本発明の一実施形態では、ビジネスインテリジェンス層内に複数の更なるツールが組み入れられてもよい。例えば、これらは、資産管理ツール、性能分析ツール、及び感染制御ツールを含むことが可能である。これらのツールは互いに組み合わせられて機能するように構成されてもよい。
本発明の実施形態は、ビジネスインテリジェンス層が1つ又は複数のソースからデータを収集するように要素を統合することができる。このデータ収集は、RTLSなど、資産追跡手段を組み入れてもよい実在物管理ツールによって促進され、それによって、実在物の移動が記録される。収集されたデータは、性能分析ツールによってリスク出力を生成するために分析されてもよい。リスク出力は、感染制御ツールによって視覚的表示として表示されてもよい。マッピングシステムが本発明に統合される場合、具体的な視覚的表示は時間経過中又はリアルタイムの感染汚染箇所及び感染拡大を示すマップであってもよい。
例えば、病院などの公共の建物を含む、本発明の実施形態では、システム及び方法は、病院全体の任意の実在物の間の交差だけでなく患者の概要(プロファイル)及び移動も追跡するように機能することができる。このような交差は、感染又は疾病が広げられる原因である可能性がある。本発明の一実施形態では、追跡が行われてリアルタイムでユーザーに表示されてもよい。本発明の他の実施形態では他の公共の建物又は地理的領域を組み入れてその中の交差の追跡を適用することができることを当業者は認識するであろう。
本発明の実施形態では、本発明の実施形態の意図する用途に従って様々な構成のツール及びモジュールを組み入れてもよいことを当業者は認識するであろう。更に、本発明の実施形態では、一部のツールは単独で機能することができる。本発明に含められる可能性のあるツールの一部を以下で更に詳しく説明する。
1.ビジネスインテリジェンス層
本発明のビジネスインテリジェンス層は、新しい情報を収集して組み入れることと、事前情報(この情報は、この後、格納されて将来使用されてもよい)に基づく分析及び報告を提供することと、ユーザーによるデータ(例えば、周知の疾病に関して入力されるパラメータ)の入力を可能にすること、とを含む複数の機能を実行することができる。ビジネスインテリジェンス層のデータは、感染の汚染箇所位置と潜在的な感染汚染箇所位置を識別するためにシステムによって分析されることが可能である。システムは、更に、システムデータの分析に基づいて実用的な情報を提供することができる。本発明の実施形態では、ビジネスインテリジェンス層へのアクセスは、特定の場所において、あるいはインターネットを経由して提供されてもよい。ビジネスインテリジェンス層によって収集されるデータは、例えば、患者詳細、疾病情報、資産情報、物理的配置、スタッフレベル、又はその他の関連情報などを、本発明の実施形態及び用途に応じて多くの形態を取ってもよいことを当業者は認識するであろう。
本発明のビジネスインテリジェンス層は、新しい情報を収集して組み入れることと、事前情報(この情報は、この後、格納されて将来使用されてもよい)に基づく分析及び報告を提供することと、ユーザーによるデータ(例えば、周知の疾病に関して入力されるパラメータ)の入力を可能にすること、とを含む複数の機能を実行することができる。ビジネスインテリジェンス層のデータは、感染の汚染箇所位置と潜在的な感染汚染箇所位置を識別するためにシステムによって分析されることが可能である。システムは、更に、システムデータの分析に基づいて実用的な情報を提供することができる。本発明の実施形態では、ビジネスインテリジェンス層へのアクセスは、特定の場所において、あるいはインターネットを経由して提供されてもよい。ビジネスインテリジェンス層によって収集されるデータは、例えば、患者詳細、疾病情報、資産情報、物理的配置、スタッフレベル、又はその他の関連情報などを、本発明の実施形態及び用途に応じて多くの形態を取ってもよいことを当業者は認識するであろう。
本発明の多くの要素を、ビジネスインテリジェンス層に情報及び機能を供給するために提供することが可能である。本発明のある実施形態では、これらの要素は、実在物管理ツール、性能分析ツール、及び感染制御ツールを含んでいてもよい。これらの要素のすべてで、一般的なソフトウェアのコードビットを使用することが可能であり、更に情報を共有することができる。
A.実在物管理ツール
本発明の一実施形態は、実在物管理ツールを含むことができる。実在物管理ツールは、移動する実在物をリアルタイムで追跡しながらリアルタイムのマッピングを促進することができる。これは、ネットワークによって受信される可能性のある一定間隔の信号を発するタグを特徴とするRTLSシステムを利用して促進されてもよい。システムは、患者などの実在物に関する情報(例えば、公共の建物のデータベースからの患者チャート情報は、特定の部屋に居る患者に関連付けられており、かつRTLSタグが取り付けられていてもよい)が追跡されている実在物にリンクするように構成することができる。このようなリンクは、リアルタイムで行われても行われなくてもよい。実在物に関係している追跡データのマッピングは、リアルタイムで行われてもリアルタイムで行われなくてもよい。
本発明の一実施形態は、実在物管理ツールを含むことができる。実在物管理ツールは、移動する実在物をリアルタイムで追跡しながらリアルタイムのマッピングを促進することができる。これは、ネットワークによって受信される可能性のある一定間隔の信号を発するタグを特徴とするRTLSシステムを利用して促進されてもよい。システムは、患者などの実在物に関する情報(例えば、公共の建物のデータベースからの患者チャート情報は、特定の部屋に居る患者に関連付けられており、かつRTLSタグが取り付けられていてもよい)が追跡されている実在物にリンクするように構成することができる。このようなリンクは、リアルタイムで行われても行われなくてもよい。実在物に関係している追跡データのマッピングは、リアルタイムで行われてもリアルタイムで行われなくてもよい。
移動の視覚的表示を追跡された実在物のマップとして作成するために、実在物管理ツールはマッピングシステムと連携して機能することができる。このようなマップは、経時的な感染拡大及び/又は実在物の移動を示すことができる。マッピング技術の二次元、三次元、又はその他の形態がこのようなマップに適用されてもよく、マップは観察者が公共の建物又は地理的領域を仮想的に動き回る(例えば、病院を見て回る)ことができるように提示されてもよい。
実在物管理ツールは、実在物のリスクへの暴露の計算を促進することができる。このような計算に組み入れられるリスク要因は、複数の因子、例えば、実在物に関する詳細、実在物の場所、実在物の移動、例えば、占有レベルなどの実在物と環境問題の交差、などを含んでいてもよい。他の因子がリスク計算に組み入れられてもよいことを当業者は認識するであろう。本発明の一実施形態では、実在物管理ツールは、発症シナリオに個別に重みを加えた後でシナリオを組み合わせて1〜100の範囲にある可能性のある全リスク指数スコアを割り出すことができる。様々な実在物及びこれらの実在物の空間的な交差に関する多くのデータが収集されるにつれて、実在物の間のリンクについての理解が深まる可能性がある。これは、シナリオの重み付けのために利用されて、よりロバストな全リスク指数スコアを生成するための更なるデータを提供する可能性がある。全リスク指数スコアは、本発明の2つの主要な機能、即ち(i)位置決定支援ダッシュボードを介して地理的に掘り下げる能力を有するエンタープライズ暴露(enterprise exposure)をモデル化することと、(ii)運用管理及び対応によって感染制御を誘導することとを周知させるために使用されてもよい。
実在物管理ツールは、法定の報告及び監視要件に従って機能するように構成されてもよい。
B.性能分析ツール
本発明の一実施形態では、感染症発症の分析を得るために感染症発症に関するデータを見直すことができる性能分析ツールを組み入れてもよい。ユーザーによっては性能分析ツールに導入されるパラメータを統合することは可能である。例えば、ユーザーは、特定の地理的領域又は公共の建物に及ぶことが予想される感染症又は疾病に関するパラメータを導入することができる。あるいは、ユーザーは、このようなパラメータの影響をモデル化して試験するために感染症又は疾病の発症に対応する特定の指針又は手順を表すパラメータを導入することができる。性能分析ツールは、例えば、発症(例えば、過去の流行、現在の流行、又は予想される将来の流行)への管理対応にいかにしてより良く及び/又はより速く至るかに関する疑問に対処する出力など、様々な出力分析を行ってもよい。更に、性能分析ツールでは、実在物管理ツールによって収集された追跡データの分析によって特定される突発的な感染を検討することができる。また、性能分析ツールは、任意の実在物の場所、移動、及び空間的な交差によって生成されるリスク要因を分析することができる。性能分析ツールの出力は、更に、測定基準の作成又は設定を含んでいてもよい。更に、これらの測定基準は、公共の建物内、公共の建物又は地理的領域を超えて性能改善の構想(フレームワーク)及び/又は相互比較を確立又は支援するために経時的に追跡されることが可能である。性能分析ツールは公共の建物又は地理的領域に対して経済的関わりを有する出力を提供できることを当業者は認識するであろう。
本発明の一実施形態では、感染症発症の分析を得るために感染症発症に関するデータを見直すことができる性能分析ツールを組み入れてもよい。ユーザーによっては性能分析ツールに導入されるパラメータを統合することは可能である。例えば、ユーザーは、特定の地理的領域又は公共の建物に及ぶことが予想される感染症又は疾病に関するパラメータを導入することができる。あるいは、ユーザーは、このようなパラメータの影響をモデル化して試験するために感染症又は疾病の発症に対応する特定の指針又は手順を表すパラメータを導入することができる。性能分析ツールは、例えば、発症(例えば、過去の流行、現在の流行、又は予想される将来の流行)への管理対応にいかにしてより良く及び/又はより速く至るかに関する疑問に対処する出力など、様々な出力分析を行ってもよい。更に、性能分析ツールでは、実在物管理ツールによって収集された追跡データの分析によって特定される突発的な感染を検討することができる。また、性能分析ツールは、任意の実在物の場所、移動、及び空間的な交差によって生成されるリスク要因を分析することができる。性能分析ツールの出力は、更に、測定基準の作成又は設定を含んでいてもよい。更に、これらの測定基準は、公共の建物内、公共の建物又は地理的領域を超えて性能改善の構想(フレームワーク)及び/又は相互比較を確立又は支援するために経時的に追跡されることが可能である。性能分析ツールは公共の建物又は地理的領域に対して経済的関わりを有する出力を提供できることを当業者は認識するであろう。
本発明の一実施形態では、性能分析ツールは、ユーザーによって観察されるマップの形式で分析の視覚的表示を提供するためにマッピングシステムと連携して機能することができる。作成されたマップは、特定の色分けなどの表示手段を適用して活動を示すことができる(例えば、人々が他人と会った場所及び移された感染症など、特別な懸念又は事実発生後の色分け)。
C.感染制御ツール
本発明の一実施形態は、感染制御ツールを含むことができる。感染制御ツールは、公共の建物内で、症候群調査ツールとして、あるいは、発病、流行、世界的な流行の何れかの各シミュレーションを提供するためにいくつかの方法で使用されることができる。
本発明の一実施形態は、感染制御ツールを含むことができる。感染制御ツールは、公共の建物内で、症候群調査ツールとして、あるいは、発病、流行、世界的な流行の何れかの各シミュレーションを提供するためにいくつかの方法で使用されることができる。
公共の建物内での感染制御ツールの適用では、公共の建物又は地理的領域の全体にわたって感染症又は疾病の伝染をモデル化して表示するために、感染制御ツールを実在物管理ツール及びマッピングシステムと連携させて機能させることができる。実在物管理ツールは、実在物に関連するデータと、実在物がリアルタイムであるいは経時的に交わる状況とを提供するために利用されてもよい。マッピングシステムでは、ユーザーが公共の建物又は地理的領域内で実在物の移動及び交差を二次元、三次元、又はその他の観察形式で観察することができてもよい。
感染制御ツールのモデル及びディスプレイは、過去に公共の建物内で拡大したときの感染症又は疾病の伝染を含むことができ、あるいは、公共の建物内の将来の感染症又は疾病の拡大の可能性を反映することができる。感染制御ツールによって公共の建物内の用途に適用される論理は図5の流れに従う可能性があるが、他のデータの流れが本発明によって適用されてもよいことを当業者は認識するであろう。
感染制御ツールを将来の感染症又は疾病の伝播に適用するために、ユーザーは特定の感染症に関するパラメータ、又は他のデータを入力することが認められてもよい。他のデータは、例えば、感染症又は疾病の流行を経験した別の公共の建物からのデータなど、システムに入力されてもよいことを当業者は認識するであろう。図1に示すように、入力されたデータの一形式は提案された感染制御の成功事例又は手順に関係している形式であってもよく、インテリジェント制御ツールの出力は感染を制御する指針及び管理対応の作成に影響を与えてもよい。提供されるデータのすべては、公共の建物内の感染の伝播を表示するためにシステムによって利用されてもよい。
本発明の別の実施形態は、症候群調査ツールとして周辺の地域社会に感染制御ツールを適用するためであってもよい。この目的で、システムの1つ又は複数のデータベースは、例えば、1つ又は複数の病院データベースなど、外部データベースにリンクすることが可能なサービスコンポーネントにリンクされてもよい。これによって、システムデータベースと他のデータベースとの間にサービスコンポーネントを経由して接続情報が流れてもよい。データベース接続によって、地理的領域内の実在物の交差を表すために感染制御ツールによって適用される可能性のある更なるデータの収集が可能になる。例えば、本発明の一実施形態では、地理的領域内の様々な情報源に関するこのデータの収集によって、システムは地域社会内の感染拡大を追跡することができる。このような実施形態では、サービスコンポーネントは、1つ又は複数の公衆衛生部門データベース及び/又は1つ又は複数の病院の救急診療部の未加工データとリンクされていてもよい。したがって、実在物の交差は、マップ形式で視覚的に表示されてもよい。
データベース結合からシステムまでの本発明に利用できるデータソースに応じて、感染制御ツールには地域社会の実在物を追跡するために様々な情報源が利用されることができる。例えば、感染制御ツールでは、患者の郵便番号を使用して基本情報を提供し、この後、GISに関連してマッピングシステムを用いて同じ郵便番号からの患者の感染率をモデル化してマップとして表示することができる。また、感染制御ツールは、マッピングシステムと連携して使用され、感染又は疾病が拡大する可能性のある特定地域社会の構成員間の交差を示すことができる。更に、ユーザーは、例えば、特定の疾病に関するパラメータ、場所に関するパラメータ、あるいはその他のパラメータなど、ほかの感染症又は疾病の拡大を調査する目的でデータが操作される可能性のあるパラメータを入力することができる。当業者は、感染症又は疾病の伝播及び感染罹患率を表示するために当該システムにおいて適用される可能性があるデータの収集、データのモデル化、及びデータの表示について様々な手段を認識するであろう。
本発明の更に別の実施形態では、感染制御ツールを発病、流行、世界的な流行の何れかの各シミュレーションに適用することができる。この実施形態では、地理的領域は、地域内及び地域間、国内及び国家間、大陸内及び大陸間での感染症又は疾病の拡大を示すために広くてもよい。モデルは、病歴データ、リアルタイムのデータ、又は予測されるデータを含むことができる。本発明の一部の実施形態では、データは、ユーザーによって入力されたパラメータ、又は外部情報源から収集されたデータを含むことができる。このデータは、前述の公共の建物及び症候群調査の実施形態に利用されるタイプのものである。更に、このデータは、前述のように、サービスコンポーネントを経由して実施されるデータベース間転送として直接受け取られることができる。マッピングシステムを使用することによって、経時的な世界的な流行に関する活動を示すように、発病、流行、世界的な流行の拡大のいずれかをマップでシミュレーションすることが可能となる。例えば、活動は、感染症又は疾病が伝播される人々、地域社会、又はその他の実在物の交差、特定領域における感染率、あるいは、領域内及び地域内の感染症又は疾病の拡大、ならびに感染領域及び地域と他の感染領域又は地域との最終的な収束を含むことができる。
発病、流行、世界的な流行のいずれかをモデル化して表示する手段は変更されてもよいことを当業者は認識するであろう。この目的で収集された情報は多くのタイプのものであってもよく、かつ多くの情報源から得られてもよいことを当業者は認識するであろう。感染制御ツールは周囲の地域社会における学校及び病院への世界的な流行の影響を予測するために利用されてもよいことを当業者は更に認識するであろう。また、感染制御ツールは、拡大に先んじて他の用途及び出力の場合と同様に罹患率及び死亡率の計算に使用される。
2.マッピングシステム
本発明の一実施形態はマッピングシステムを含んでいてもよい。マッピングシステムでは、ユーザーは、ビジネスインテリジェンス層によって、又は外部信号源から、あるいはこれらの組合せによってマップ形式で収集されたデータを見ることができてもよい。例えば、このようなマップは、実在物の移動及び交差を示すことができる。マップに表示されてもよいと考えられる他の情報及び活動は、先に記載されており、ビジネスインテリジェンス層のデータの視覚的表示は多くの形式で表示されてもよく、しかもこれらはこの用途において説明したものに限定されないことに当業者は気付くであろう。
本発明の一実施形態はマッピングシステムを含んでいてもよい。マッピングシステムでは、ユーザーは、ビジネスインテリジェンス層によって、又は外部信号源から、あるいはこれらの組合せによってマップ形式で収集されたデータを見ることができてもよい。例えば、このようなマップは、実在物の移動及び交差を示すことができる。マップに表示されてもよいと考えられる他の情報及び活動は、先に記載されており、ビジネスインテリジェンス層のデータの視覚的表示は多くの形式で表示されてもよく、しかもこれらはこの用途において説明したものに限定されないことに当業者は気付くであろう。
マッピングシステムは、リアルタイムで、経時的に又は予測としてデータを示すマップ形式のビジネスインテリジェンス層データの表示を容易にする可能性がある。マップは、二次元、三次元などの形式として表示されてもよい。マッピングシステムは、公共の建物において複数のフロアで見ることができるようにユーザーによって空間を移動できるマップを生成することができ、ズームイン又はズームアウト機能を含むように表示画面を拡大又は制限することができる。例えば、本発明のある実施形態では、公共の建物内に居る個人を見てから周囲の地域社会における機関外の場所に個人の場所を関係付けるためにズームアウトしてマップを表示することが可能である。こうすると、公共の建物の表示から症候群の調査及び/又は世界的な流行レベルの拡大まで途切れなく移動することが可能である。
本発明のモジュールの例
本発明は複数の用途を有していてもよく、これらは様々なモジュールを含んでいてもよい。以下は、具体的な決定、分析、出力、及び/又は通信を行うために本発明に含まれてもよいと考えられるモジュールの例である。本発明は提示された例のいずれによっても制限されるものではなく、感染制御のための様々なモジュールが本発明に組み入れられてもよいことを当業者は認識するであろう。
本発明は複数の用途を有していてもよく、これらは様々なモジュールを含んでいてもよい。以下は、具体的な決定、分析、出力、及び/又は通信を行うために本発明に含まれてもよいと考えられるモジュールの例である。本発明は提示された例のいずれによっても制限されるものではなく、感染制御のための様々なモジュールが本発明に組み入れられてもよいことを当業者は認識するであろう。
手洗い遵守モジュール
本発明の一実施形態は、手洗い遵守モジュール(手洗い励行モジュール)を含むことができる。この実施形態は、自動化されてもよく、公共機関など、地理的領域内での手洗い遵守の追跡を促進する。追跡は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで行われることができる。追跡情報に基づいて、公共の建物内の実在物を含む手洗い事象に関する報告、警告などの伝達が行われてもよい。このような報告、警告、又はその他の通信は、更に、手洗い事象が何らかの指針又は手順を遵守しているかどうかに関する出力を公共の建物に提供することができる。更に、報告、警告などの通信は、公共の建物内の手洗いに関する新たな指針又は手順を作成するために利用されてもよい。
本発明の一実施形態は、手洗い遵守モジュール(手洗い励行モジュール)を含むことができる。この実施形態は、自動化されてもよく、公共機関など、地理的領域内での手洗い遵守の追跡を促進する。追跡は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで行われることができる。追跡情報に基づいて、公共の建物内の実在物を含む手洗い事象に関する報告、警告などの伝達が行われてもよい。このような報告、警告、又はその他の通信は、更に、手洗い事象が何らかの指針又は手順を遵守しているかどうかに関する出力を公共の建物に提供することができる。更に、報告、警告などの通信は、公共の建物内の手洗いに関する新たな指針又は手順を作成するために利用されてもよい。
手洗い行動は、公共衛生に重要な効果を与える。例えば、院内の構成員による手洗いは、構成員の手の表面にある病原菌の数を減らすことによって院内感染を制御することが可能である。病原菌の減少は、構成員が患者及び/又は機器など、他の実在物と接するときに移される病原菌が少ないことを意味するし、その結果、伝染による院内感染が減少する可能性がある。手洗いは、院内感染症の伝染を防止する最も重要でかつ最も費用のかからない方策であるとして専門家によって認められている。これまでの研究報告は、手洗いの遵守は院内の集中治療室においてさえ、40%を超えることが稀であることを示している。研究は、更に、調査の対象となった医療専門家のほぼ1/3は石鹸と水による手洗いが院内感染拡大の防止に不可欠であることを知っていたと報告している。手洗い遵守モジュールは、本発明の疾病調査、マッピング、及び感染制御のシステムに一環として、手洗い実施に影響を与え、それによって、地理的領域内の実在物による手洗いの有効性及び比率を高める可能性がある。
手洗い遵守モジュールは、実在物に取り付けられたRTLSタグを利用することができる。当該モジュールでは、電子化された間取り図である可能性のある公共の建物の間取り図など、地理的領域のマップを更に利用することができる。公共の建物内の実在物の間で生じる移動、接触、交差は、RTLSタグを利用して追跡されてもよい。特に、当該モジュールは、手洗い場所に関して実在物によって費やされる場所及び時間を監視することができる。例えば、当該モジュールは、手洗い場所対患者近接に関して構成員によって費やされる場所及び時間を監視することができる。
例えば、本発明のある実施形態では、病院である公共の建物内で手洗い監視及び報告を促進する手洗い遵守モジュールを組み入れてもよく、病院の臨床患者及びスタッフエリア内の手洗い拠点に重点を置いた専用の監視ハードウェアレシーバを含む。構成員が着用した、あるいは別の方法で取り付けたRTLSは、手洗い拠点に隣接した一定地域内に居るときに登録されてもよい。例えば、構成員が着用したRTSLタグは、手洗い拠点の真正面又は脇に居る場合に登録されてもよい。手洗い遵守モジュールは、構成員がこのエリアで過ごす時間を測定することになる。構成員が手洗い拠点から離れると、測定された時間間隔がシステムによって分析され、構成員が遵守する必要のある手洗い指針などの手洗いガイドラインと比較されてもよく、手洗い指針は、臨床構成員、他の構成員、又は他の個人が患者に接触する前に自分の手を洗っているべき適切な時間に関する感染制御の成功事例を含んでいてもよい。
手洗い拠点への構成員の接近と測定時間の間隔は、更に、システム及び手洗い遵守モジュールによって「手洗い事象」として特定されてもよい。手洗い事象は、手洗い事象の測定時間間隔を手洗いガイドラインと比較した結果に基づいて、遵守又は違反(不履行)として分類されてもよい。手洗い遵守事象は、有効な手洗いに関する手洗いガイドラインに記載された時間間隔と同等かそれよりも長い時間続く場合である。手洗い違反事象は、手洗いガイドラインに記載された時間間隔よりも短い時間続く場合であり、したがって、効果のない手洗いを表すと見なされる場合である。
また、手洗い遵守モジュールは、手洗い違反事象を有する構成員の院内のその後の移動及び場所を監視することができる。特に、監視は、一定の時間内の患者との交差を認識することができる。構成員が手洗い遵守事象を最初に登録せずに患者と接触した場合は、手洗い遵守モジュールによって警告が発せられてもよい。警告は自動的に発せられてもよい。警告はいかなるデータ格納手段に転送されてもよく、あるいは警告を表示することが可能であるか又は別の方法で示すことが可能ないかなるデバイス、又は本発明の疾病調査、マッピング、及び感染制御に関するシステムのいかなる他の素子に通信されてもよい。
本発明のシステムは、更に、スタッフ及び患者の交差を手洗い遵守又は手洗い違反である事象として分類することができてもよい。システムは、更に、スタッフと患者の間の手洗い遵守又は手洗い違反の交差の比率を追跡、決定、及び報告することができてもよい。このような比率のこのような追跡、決定、及び報告は、1つ又は複数のデータベースにデータとして格納されてもよく、報告などの通信によって病院スタッフ及び/又は病院管理者に通信されてもよい。
先行技術に勝る手洗い遵守モジュールを含む本発明のシステムの利点は、先行技術が手洗い遵守事象又は手洗い違反事象を非侵襲的に追跡する手段を有していないことである。先行技術は、明らかに目に見える職員が手洗い行動の発生を記録する場合の臨床の場の観察研究からなる。手洗い遵守事象及び手洗い違反事象を目立たないように追跡する本発明の機能は、手洗い事象のより正確な記録を促す可能性がある。手洗い事象に関わる実在物は、観察の存在を知ることに影響されて行動する可能性は低く、したがって、手洗い事象の間は自然に行動する可能性が高い。更に、実在物は、誰かがその手洗い実施を観察していることを知っているという事実に影響されない速さで手洗いをしている可能性が高い。それゆえ、手洗い事象の登録は、先行技術よりも実在物の通常の日常的な手洗い実施を反映していそうである。手洗い遵守モジュールの追跡、監視、測定、報告、及びその他の態様は、自動化されかつ連続的であってもよい。
通常の日常的な実施を反映するデータを収集し、このデータを分析、決定、及び出力に適用すると、手洗いのガイドライン、指針、又は実施をより有効に作成することにつながる可能性がある。更に、手洗い遵守モジュールによって促進される連続的な追跡は、手洗いガイドライン、指針、又は実施の結果として何らかの習慣的な変化が起きているかどうかを反映している可能性がある。手洗い遵守モジュールによって生成されるデータは、更に、このような手洗いガイドライン、指針、実施の何らかの持続的な影響又は手洗い事象へのその他の影響と、手洗いの割合とを示している可能性がある。手洗いデータの分析によって、一般に構成員による永続的で習慣的な手洗い遵守事象だけでなく、手洗い遵守事象の増加を促進する誘因を見つけることができる可能性がある。
更なる利益として、手洗いは簡単で有効な制御策となりえるので、手洗い遵守モジュールは、手洗い違反事象を根絶するこの方策に注意を向けるとともに一般的に手洗いの割合を増加させるために役立つ可能性がある。手洗い遵守を監視する先行技術の方法は、時間がかかり、大きな労力を必要とする可能性がある。例えば、誰かが現に行われている手洗いを観察する必要があり、あるいは、手洗い拠点にカメラが設置される場合、人がフィルム映像を観察して各手洗い事象を調べなければならない。手洗い遵守モジュールを本発明のシステムと一体化することによって、病院は院内感染の伝染を減少させる取り組みを合理化することが可能である。
手洗い遵守モジュールについて提示した例は、構成員による手洗いを監視するための病院における用途を引き合いに出していることを当業者は認識するであろう。しかしながら、手洗い遵守モジュールは、任意の実在物と、その実在物と他の実在物との交差による手洗いに関するデータを監視し、追跡し、生成する様々な地理的領域において、本発明のシステムの一部として利用されてもよい。手洗い遵守モジュールは、地理的領域内の感染拡大を追跡する手段を提供することができる。
病原体保菌者の位置決定モジュール
本発明の別の実施形態は、病原体保菌者の位置決定モジュールを含んでいてもよい。このような病原体保菌者の位置決定モジュールは自動化されてもよい。病原体保菌者の位置決定モジュールは、更に、リアルタイム又はほぼリアルタイムで機能することができる。
本発明の別の実施形態は、病原体保菌者の位置決定モジュールを含んでいてもよい。このような病原体保菌者の位置決定モジュールは自動化されてもよい。病原体保菌者の位置決定モジュールは、更に、リアルタイム又はほぼリアルタイムで機能することができる。
病原体保菌者の位置決定モジュールは、有意なレベルの病原菌又は特定タイプの病原菌が存在する公共の建物など、地理的領域内の場所の特定を容易にする可能性がある。有意なレベルの病原菌が存在する地域は、病原体保菌者として特定されてもよい。病原体保菌者の特定は、感染した実在物の経時的−一時的移動及び場所パターンの分析に基づいて行われてもよい。このような分析によって、感染症が始まる1つ又は複数の場所が解明される可能性がある。
各実在物は、これにRTLSタグが取り付けられることができる。実在物は地理的領域内で移動することができる。実在物の間の交差はRTLSによって登録されてもよく、このデータは地理的領域の内部又は外部にあるデータベースなど、格納手段に格納されてもよい。
病原体保菌者の位置決定モジュールは、病院又は臨床の場など、地理的領域内の場所の認識を容易にするかもしれず、実在物の感染という事実のパターンが起きる。感染の発生は、実在物が地域に入る前に感染が「陰性」であると判定され、地域を去ると「陽性」であると判定されるときに確認されてもよい。「陰性」又は「陽性」状態の判断は、感染性病原体に対する実在物の陽性試験の日時を含む分析を通じて実現されてもよい。同じ感染性病原体又は同じ病原菌株に対して検査でやはり陽性となった他の実在物との過去の交差がシステムによってプロットされてもよい。
実在物の間の交差は、このような交差が実在物の間の感染性病原体の感染を表す可能性があるので重要である。交差は人と人との接触、人と機器の接触、又は病原菌が移される可能性のある実在物の間の他の種類の交差を含んでいてもよい。関連する交差の種類は、病原菌の種類(例えば、この種の病原菌が移される可能性のある手段、及び事前に移された病原菌が実在物で生き残る可能性のあるタイムリミット)によって判断されてもよい。他の病原菌に関係する検討が地理的領域内の感染した保菌者を特定する目的で実在物の間の交差の分析に含まれる可能性のあることを当業者は認識するであろう。
1つ又は複数の感染した保菌者は、地理的領域内の実在物の交差をプロットすることによって特定されてもよい。例えば、院内の感染した保菌者とは、流し台、排水管、ひび割れた床、空気ダクト、又はその他同様の場所であってもよい。
本発明の病原体保菌者の位置決定モジュールは、感染した保菌者の特定を目標とした取り組みであるので、先行技術にない利益をもたらす。先行技術の方法には、一般に、事例インタビュー、最も有利な推測、及び従来の実施例を通じて感染した保菌者となる可能性のある場所を狭めようとする臨床構成員が関与する。結果は、局在化された感染した保菌者を特定せずに、公共の建物全体を清浄化すべきであるという決定であってもよい。これは労力とコストの増大をもたらす可能性がある。
本発明の病原体保菌者の位置決定モジュールは、疾病取得の系統的な時空間的測定に基づいて感染した保菌者を標的とする方法を提供することができる。
中間目標モジュール(マイルストーンモジュール)
本発明の更に別の実施形態は、中間目標モジュールを含むことができる。中間目標モジュールは、自動化されてもよい。中間目標モジュールは、地理的領域に関連する要素に関して中間目標を作成することができる。例えば、病院又は臨床の場などの医療機関において、中間目標は、成功事例、指針、運用、又は管理に関係していてもよい。中間目標は様々な他の要素に関係していてもよく、かつ関係する中間目標は特定の地理的領域に従って選定されてもよいことを当業者は認識するであろう。
本発明の更に別の実施形態は、中間目標モジュールを含むことができる。中間目標モジュールは、自動化されてもよい。中間目標モジュールは、地理的領域に関連する要素に関して中間目標を作成することができる。例えば、病院又は臨床の場などの医療機関において、中間目標は、成功事例、指針、運用、又は管理に関係していてもよい。中間目標は様々な他の要素に関係していてもよく、かつ関係する中間目標は特定の地理的領域に従って選定されてもよいことを当業者は認識するであろう。
本発明の中間目標モジュールでは、実在物の移動と実在物の交差とを計算するために地理的領域内の実在物に取り付けられたRTLSタグを利用することができる。例えば、中間目標モジュールが病院のために利用される場合、RTLSタグは患者、構成員、及び機器などの病院資産に取り付けられてもよい。病院の電子化された間取り図、あるいは病棟、あるいは病院フロアがシステムに組み入れられてもよい。RTLSタグは、患者、構成員、及び病院資産間で生じる交差とともに、患者、構成員、及び病院資産の移動を追跡するために利用されてもよい。中間目標モジュールは、追跡データを分析し、それによって、電子化された間取り図内の任意の患者、構成員、又は病院資産の場所を解釈し、これをリアルタイム又はほぼリアルタイムで示すために操作可能であってもよい。中間目標モジュールは、更に、患者、構成員、又は病院資産の一定の活動を分析して解釈するために操作可能であってもよい。このような解釈を促すために、本発明では、追跡された場所、交差、及び期間に基づいて、患者、構成員、もしくは病院資産について解釈された活動又は場所を特定するために、論理ベースのアルゴリズムを適用することができる。解釈された活動又は場所は、中間目標として認識されてもよい。例えば、院内では、このような中間目標は、臨床又は管理中間目標のいずれかを表していてよい。
ユーザーは、中間目標モジュールにおいて1つ又は複数の中間目標を定義することができる。中間目標は、例えば、実在物の1つ又は複数の交差、公共の建物の管理の態様、又は健康管理面など、地理的領域内の複数の事象を示すことができる。例えば、病院における中間目標は、患者へのベッド割り当てなどの事象であってもよい。患者へのベッド割り当ての定義は、患者が病院又は臨床診療の場など、公共の建物内の利用可能なベッドに割り当てられるとき発生する事象であってもよい。患者へのベッド割り当ての中間目標は、公共の建物の管理及び/又は患者管理の複数の態様に関係するデータを提供することが可能である。患者へのベッド割り当ての中間目標は、医療の提供の待ち時間、臨床診療の場の院内で患者が医療を受ける機会、ベッドの可用性の監視(リアルタイム又はほぼリアルタイムで生じる可能性がある)、及び/又は管理の流れのいずれかについての理解を確認するためのデータを提供することができる。これらは特定の中間目標から確認される可能性のあるデータのタイプの例にすぎず、様々な他のデータのタイプが特定の中間目標から確認されてもよいことを当業者は認識するであろう。
中間目標の事象は、RTLSタグデータの分析から認識されてもよい。事象は、ソフトウェアによって符号化されて記憶媒体に格納されてもよく、かつ/又は直ちにユーザーに通信されてもよい。例えば、患者へのベッド割り当ての中間目標は、患者が指定された期間に「利用可能な」ベッドと同じ場所に居るときに生じるものと認識されてもよい。「利用可能な」ベッドは、占有されておらず、すなわち、別の患者又は人に割り当てられるベッドとして識別されてもよい。ベッド割当中間目標が生じるとき、中間目標モジュールは、患者へのベッド割り当て中間目標で定義されたように、患者が特定の期間に同じ場所に居る特定の利用可能なベッドに特定の患者が割り当てられることと、ベッド割当が行われるときの日時とを認識することができる。このデータは1つ又は複数のデータベースに格納されてもよい。
中間目標の別の例は医師割当であってもよい。医師割当中間目標は、医療供給業者又は医師が一定期間臨床の場に居る患者と接するときに生じる事象として中間目標モジュールによって認識されてもよい。一定期間は、臨床交流に対して予想されるある時間と一致していてもよい。このような一定期間は、システム管理者などの認定ユーザーによって、医師割当中間目標において決定され定義されてもよい。一定期間及び中間目標の他の態様は、更に、標準的診療に関する病院又は臨床の場の指針、ガイドライン、又はその他の法規を反映していてもよい。医師割当中間目標において定義したように医師と患者との交差が生じると、中間目標モジュールは特定の医師が交差を生じる患者に割り当てられたものと認識する。割り当てられた医師は、その患者の診療を任されているものと考えられてもよい。複数の医師を1人の患者に割り当てることができる可能性がある。収集されたデータは1つ又は複数のデータベースに格納されてもよい。
中間目標モジュールを含む本発明の実施形態は、医療の提供の待ち時間と、患者へのベッド割り当て及び医師割当の中間目標に基づいて、患者が医療従事者を利用する機会とに関する分析及び報告を促進するために操作可能であってもよい。例えば、患者へのベッド割り当て中間目標と医師割当中間目標との間の時間の長さは、患者が医師の手当てを受けるための待ち時間を表す性能及び/又は指針基準を提供することができる。また、本発明の中間目標モジュールは、医師の管理の流れを監視するために操作可能であってもよく、それによって、患者がある時間あるいは医師が患者と過ごす時間中に1人又は複数の医師と交流する割合を決定しやすくすることができる。更に、本発明の中間目標モジュールは、患者の臨床症状又は診断に基づいて患者と過ごす平均時間など、性能及び管理基準を医師が決定するために操作可能であってもよい。様々な性能及び管理基準が中間目標モジュールによって作成されたデータを少なくとも部分的に利用して本発明によって決定されてもよいことを当業者は認識するであろう。また、他のデータソースから収集された他のデータが利用されてもよい。
本発明の中間目標モジュールは、地理的領域、例えば、病院に適用される指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、又はその他の基準の実施を監視し、分析し、報告するために操作可能であってもよい。このような監視は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで行われてもよい。例えば、監視は、病院で行われるベッド移動の回数に関する分析又は報告を作成することができる。この監視の結果は、病院の感染制御に関する成功事例に適合するように行われるベッド移動の回数に制限を課す指針であってもよい。本発明では、病院指針などの基準違反の可能性に対して警告を発することが可能であってもよい。このような警告は、違反の一定の時間及び場所に関する局所的情報を提供することができる。警告は、リアルタイム監視に基づいて発せられ及び/又は伝達されてもよく、したがって、違反に対応して緊急行動の基準を作成することができる。
中間目標モジュールは様々な中間目標事象を認識するように構成されてもよいことを当業者は認識するであろう。このような中間目標事象は、RTLS及び/又はGISシステムによって決定することが可能な時空間的な成分を有するいかなる事象であってもよい。更に、中間目標事象と中間目標事象の前後に発生する活動の時空間的な成分は監視されてもよく、これらの活動の詳細が取得されてデータ記憶手段に格納されてもよい。
以下は、病院又は医療機関で利用される中間目標モジュールに含まれる可能性がある臨床中間目標の事象の例である。
患者にRTLSタグが割り当てられて割当がシステムに登録されるとき、患者到着中間目標事象が本発明によって登録されてもよい。
患者がRTLSタグの割当を解除されるとき、解除割当中間目標が登録されてもよい。
患者が一定期間に状況「利用可能」を有するベッドと同じ場所に居たとき、ベッド状況占有中間目標が登録されてもよい。あるいは、実在物がベッドに取り付けられたRTLSタグを有効にするためにベッドの占有ボタンを作動させるとき、ベッド状況占有中間目標が登録されてもよい。
患者が一定期間に患者に事前に割り当てられたベッドとは異なる場所を割り当てられたとき、ベッド状況の清浄化が要求される中間目標が登録されてもよい。あるいは、占有されたベッドに関連する患者のRTLSタグの割当が解除される場合、ベッド状況の清浄化が要求される中間目標が登録されてもよい。ベッド状況の清浄化が要求される中間目標の更に別の代替内容が登録されるのは、ベッドに取り付けられたRTLSタグの清浄化ボタンが実在物によって作動されるときである。
ベッドに取り付けられたRTLSタグに割り当てられたボタンが作動されるとき、ベッド状況の利用可能(清浄化)中間目標が登録されてもよい。
患者から試料が採取されるとき、試料追跡の中間目標が登録されてもよい。更に、試料が採取後に試料に関係している検査結果が報告されるまで監視されている間に、更に具体的な試料追跡の中間目標が登録されてもよい。
本発明の具体的な用途に応じ、また具体的な地理的領域で行われる活動を反映させるために、中間目標モジュールには他の中間目標事象が含まれていてもよい。
更に、広範なデータ、報告、測定基準、及び/又は警告が、例えば、中間目標の事象間の時間の決定など、事象の決定に基づいて作成されてもよい。このようなデータ、報告、測定基準、及び/又は警告は記憶媒体に格納されてもよく、本発明の中間目標モジュール、又は本発明のシステムの他の通信要素によって直ちに又は後で通信されてもよい。
本発明の中間目標モジュールは、先行技術に勝る特別な利点を提供する。先行技術のデータ収集及び入力の方法は、臨床の場で行われるものなど、手動データ入力及び不規則な観察研究の寄せ集めからなる。手動入力による中間目標事象の取得は、ヒューマンエラーを生じやすい可能性がある。事象の詳細は省略される可能性があるが、中間目標事象情報の入力はリアルタイム、あるいは、たとえほぼリアルタイムであっても完了しない可能性がある。更に、中間目標事象の場所は、取得及び/又は記録されない可能性がある。新しい臨床中間目標事象を取得するためには、先行技術の方法では新しいシステム及び/又はプロセスを導入する必要である場合がある。本発明は、監視、分析、通信、及び/又は警告が中間目標事象の詳細に関する重要なデータを収集するために操作可能である可能性があるという点において、先行技術に勝る利点を提供する可能性がある。データ収集は自動であってもよく、したがって、手動入力は必要でない可能性がある。更に、データの監視及び収集は、持続的、連続的に行われてもよい。データの収集及び詳細出力の通信は、リアルタイム又はほぼリアルタイムで行われてもよい。本発明の中間目標モジュールを使用すると、制度上及び/又は管理上の慣例など、地理的領域における慣例の一貫した、習慣的な改善をもたらす可能性がある。中間目標事象の定期的な監視、これらの事象に関するデータ、及び事象データを利用して決定されるデータは、成功事例を作成し更新するために、スタッフ及び/又は経営管理者などの人々によって見直されてもよい。結果は、継続的改善のプロセスである可能性がある。
警告及び/又は操作モジュール
本発明の別の実施形態は、警告及び/又は操作モジュールを含んでいてもよい。警告及び/又は操作モジュールは自動化されてもよい。警告及び/又は操作モジュールは、地理的領域内の指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準に基づき、これらに関係している特定の操作に対する要求を伝達する可能性がある1つ又は複数の警告を発することができる。重要であると見なされ、したがって、注目の必要性を表すいかなる事象、若しくは一連の事象も警告通信及び/又は1つ又は複数の操作通信を行ってもよい。注目の必要性は、本発明のRTLS又はGISシステムによって、時空間的構成要素を使用する論理に基づいて決定されてもよい。
本発明の別の実施形態は、警告及び/又は操作モジュールを含んでいてもよい。警告及び/又は操作モジュールは自動化されてもよい。警告及び/又は操作モジュールは、地理的領域内の指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準に基づき、これらに関係している特定の操作に対する要求を伝達する可能性がある1つ又は複数の警告を発することができる。重要であると見なされ、したがって、注目の必要性を表すいかなる事象、若しくは一連の事象も警告通信及び/又は1つ又は複数の操作通信を行ってもよい。注目の必要性は、本発明のRTLS又はGISシステムによって、時空間的構成要素を使用する論理に基づいて決定されてもよい。
本発明は、地理的領域内の実在物に取り付けられたRTLSタグと地理的領域の電子化マップとを利用して地理的領域内又はその任意の一部の実在物の移動、接触、及び交差を計算することができる。例えば、地理的領域を病院であると定義する場合、実在物の間の移動、接触、及び交差は病院建物及び土地全体、病棟、病院フロア、病院建物、又は病院の土地及び建物のその他の部分で計算されてもよい。本発明は、一定の地理的領域又は地理的領域の一定部分の内部の実在物の場所及び実在物の一定の活動を監視し、解釈するために操作可能であってもよい。本発明は、論理ベースのアルゴリズムを利用して実在物の場所及び活動を解釈することができ、このような解釈では、一定の地理的領域又は地理的領域の一定部分の外部の他のシステムからの情報を利用することができる。解釈は、実在物の場所、実在物の交差、あるいは実在物の場所又は交差の時刻又は持続時間に基づいて警告及び/又は操作を発することができる。特に、本発明は、地理的領域に適用される指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準に適合しない実在物の場所、実在物の交差、実在物の場所あるいは交差の時刻又は持続時間に基づいて警告及び/又は操作を発することができる。
例として、警告は、感染制御の成功事例によって提案される頻度よりも高い繁度で患者である実在物が2つ又はそれ以上のベッドである実在物間で移動されるとき発せられるメッセージを備えていてもよい。警告メッセージは、例えば、地理的領域の管理者又は院長など、本発明の1人又は複数のユーザーに本発明によって伝達(通信)されてもよい。警告メッセージを受け取ると、1つ又は複数の操作が要求されてもよく、1つ又は複数の操作メッセージがこのような操作を実行する必要のある関係当事者に伝達されてもよい。例えば、地理的領域で働いている構成員である実在物は、院内感染患者の検査を求められる場合がある。また、感染制御の成功事例によって提案される頻度よりも高い頻度でベッド間の患者の移動が将来行われるのを減らすための手順の見直しなど、更なる操作が求められる可能性がある。広範な警告及び/又は操作が本発明の警告及び/又は操作モジュールによって発せられてもよいことを当業者は認識するであろう。
警告及び/又は操作モジュールは、リアルタイム又はほぼリアルタイムで地理的領域に適用される指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準に適合しない実在物の場所、実在物の交差、実在物の場所あるいは交差の時刻又は持続時間に対応して警告を発することができる。特に、1つ又は複数の実在物、あるいは地理的領域にリスクをもたらす地理的領域に適用される指針、ガイドライン、成功事例、法規、規定、運用、管理、又はその他の基準に適合しない実在物の場所、実在物の交差、実在物の場所あるいは交差の時刻又は持続時間は、一般に、リアルタイムで警告を発することができる。警告は、1つ又は複数の特定の操作を必要とする場合がある。操作は、リスクに対処し、あるいは更なるリスクを阻止するための即時対応を含んでいてもよい。
例えば、感染症の検査で陽性の実在物の場所は、実在物が隔離される地域指定への即時対応を必要とする警告が発せられる可能性がある。また、隔離される地域の清浄化及び/又はリスクにさらされている患者の検査を求める関連するメッセージ、警告、及び操作が初期警告に続いて発せられてもよい。リスクにさらされている患者は、例えば、陽性反応が出た実在物が接触した他の患者、陽性反応が出た実在物の場所の近傍に居る他の患者、又は他の理由で感染リスクにさらされていると見なされる患者を含んでいてもよい。
警告メッセージとその警告に関係している1つ又は複数の操作メッセージとは、同じ当事者又は別の当事者に伝達されてもよい。例えば、警告は、院内で、院長及びすべての構成員に伝達されてもよいが、1つ又は複数の操作メッセージは1つ又は複数の必要な操作を実施する必要のある1人又は複数の構成員に伝達されてもよい。場合によっては、いかなる操作メッセージもなしで、1つの警告メッセージのみが送られてもよい。あるいは、警告メッセージに続き、かつ警告メッセージに関係して操作メッセージが伝達される場合、1つ又は複数の操作を示す単一の操作メッセージが伝達されてもよい。また、警告の通信は、警告に関係する1つ又は複数の必要な操作の詳細を含んでいる可能性がある。
本発明の警告及び/操作モジュールは、注目の必要性を適任者に伝達し、更に注目の必要性に対応するために場合によっては必要な操作を適任者に知らせるという点で先行技術に勝る利点を提供する可能性がある。警告及び操作の通信では、これらを分離又は組み合わせることによって、注目の必要性についての認識を高めてもよい。特に操作の通信は、必要な対応に関して具体的な通信を提供することによって、注目の必要性に対する対応の速度及び対応の有効性を更に高める可能性がある。更に、警告及び操作の通信は、注目の必要性の継続的な監視及び報告と、必要な対応及びそれに対する対応とを提供し、このような詳細の通知を必要とする適切な関係者の注意を喚起する可能性がある。警告及び操作の通信は、自動的に発せられてもよく、複数の関係者に即座に通信されてもよく、更にリアルタイム又はほぼリアルタイムで発せられてもよい。先行技術の方法では、警告は、多くの場合ユーザーの開始によって非自動的に伝達される必要がある。更に、先行技術の方法では、警告又は操作を非同時に、指揮系統又は階層的組織図に従って伝達する。このため、警告又は操作の伝達は注目を必要とする時点よりも遅くなり、それによって、適切な関係者による対応の遅れを生じる。
更に、先行技術は、リアルタイムの場所情報を考慮せずに作成する注目の必要性への手作業の対応又は反射的な対応の寄せ集めからなる。本発明によって提供されるリアルタイムの場所情報は、操作の応答情報を改善することができる。先行技術のシステムでは、更に、新たに指示される臨床警告又は臨床操作を取得するためのプロトコルの導入とスタッフの時間とを必要とする。本発明は、自動化された連続的な監視、測定、及び報告を容易化し、それによって、注目の必要性が特定される可能性があり、警告及び/又は操作が伝達される可能性がある。本発明は、例えば、新たに指示される臨床警告又は臨床操作など、更なる警告又は操作を含むように容易に拡張するために操作可能である。
様々な警告及び操作の通信が本発明の警告及び/又は操作モジュールによって促進されることを当業者は認識するであろう。以下は、病院又は医療機関で利用される場合に、本発明によって通信される可能性のあるこのような警告及び/又は操作の例である。
寝室用便器がそもそも消毒された機器のすぐ近くに見られずに複数の患者のすぐ近くに相次いで見られる場合には、注目の必要性が認識される可能性がある。この注目の必要性を認識すると、リスクをもたらす成功事例違反が発生していることを知らせる看護監督者、清浄化(清掃)監督者、及び感染制御監督者に警告が通信される可能性がある。更に、操作が1人又は複数の清掃作業員に伝達されて、寝室用便器を以後の使用に先立って消毒する必要がある。
注目の必要性は、高額機器が病院から持ち出される場合に認識されてもよい。機器が病院の建物から持ち出されたことを知らせる警告が病院長に伝達されてもよい。更に、アラームを鳴らすための操作が保安要員に伝達されてもよく、これは本発明によって自動的に促進される可能性があり、あるいは保安要員によって手作業で促進されてもよい。伝達される操作、又は更なる操作は、更に、現在発生していると疑われる盗難を知らせるために保安要員に伝達されてもよい。
ベッドから離れた場所に居る患者が一定期間ほとんど又は全く動かない場合、注目の必要性が認識されてもよい。患者が自分のRTLSタグを外している可能性があるとの警告が、すべての臨床構成員及び保安要員に伝達されてもよい。
患者のRTLSタグが床面に落ちた場合に注目の必要性が認識されてもよい。警告は、患者を担当する臨床構成員に伝達されてもよい。操作は、意識を失った疑いのある患者の医療関係者に対する緊急呼出しとして、すべての臨床構成員に伝達されてもよい。
患者が一定連絡頻度を超える医師との連絡なしで、24時間など、一定の時間、廊下で担架に乗せられている場合、注目の必要性が認識されてもよい。病院長及び病院のチーフスタッフに医療過誤事象の可能性があることを知らせる警告が送られてもよい。
本発明の具体的な用途に対する要求に応じて、特定の地理的領域において生じる注目の必要性を反映するために、警告及び/又は操作モジュールに他の警告及び/又は操作が含まれていてもよい。
本明細書に記載された実施形態以外の変形形態が本発明の範囲から逸脱することなく実施されてもよいことは当業者によって理解されよう。したがって、他の修正形態も考えられる。例えば、消費者製品の普及又は動物の進路が追跡され、分析され、視覚的に表現されてもよい。
Claims (19)
- 感染制御方法であって、
(a)実在物追跡手段によって生成されるデータを含む、1つ又は複数のデータソースからの地理的領域内の1つ又は複数の実在物に関係している感染リスクに関するデータを収集するステップと、
(b)前記1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの分析を行うために前記収集データにアクセスできるコンピュータプログラムを実行するために操作可能なコンピュータを利用するステップと、
(c)前記感染リスクの分析の1つ又は複数の伝達を行うステップと、
を備えることを特徴とする感染制御方法。 - 前記実在物追跡手段としてRTLSシステムを利用するステップを更に備え、前記RTLSシステムは前記1つ又は複数の実在物の移動を反映するデータを収集するために操作可能であることを特徴とする請求項1に記載の感染制御方法。
- (a)前記1つ又は複数の実在物の交差と、
(b)前記1つ又は複数の実在物と他の実在物との交差と、
(b)前記地理的領域における汚染区域の場所と、
の少なくとも1つを知らせるために前記コンピュータによって処理されるデータを収集するための前記実在物追跡手段を利用する更なるステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載の感染制御方法。 - 前記実在物追跡手段と、
(a)1つ又は複数の遠隔データベースと、
(b)1つ又は複数の内部データベースと、
(c)ユーザーによる入力と、
の少なくとも1つと前記実在物からデータを収集する更なるステップを備えることを特徴とする、請求項1に記載の感染制御方法。 - (a)報告と、
(b)警告と、
(c)病歴データ又は予測としてのリアルタイム、ほぼリアルタイムの前記感染リスクの視覚的表示と、
の少なくとも1つとしてユーザーに前記感染リスクの分析を伝達する更なるステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の感染制御方法。 - 病歴データ又は予測として感染拡大をリアルタイム、ほぼリアルタイムで示す地理的領域のマップとして前記感染リスクの分析を伝達する更なるステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の感染制御方法。
- 1つ又は複数の携帯機器によって1人又は複数のユーザーに前記感染リスクの分析を伝達する更なるステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の感染制御方法。
- 1つ又は複数の既存の指針を見直し、あるいは新たな指針を作成するために前記感染リスクの分析を利用する更なるステップを備えることを特徴とする請求項1に記載の感染制御方法。
- 感染制御システムであって、
(a)1つ又は複数のデータ収集手段と、
(b)地理的領域内の1つ又は複数の実在物を追跡するとともに実在物追跡データを作成するために操作可能な実在物追跡手段と、
(c)入力手段にリンクされたコンピュータ、及び前記1つ又は複数のデータ収集手段及び前記実在物追跡手段に更にリンクされているコンピュータの表示手段と、
(d)前記コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは前記1つ又は複数のデータ収集手段のデータ及び前記実在物追跡手段のデータにアクセスして1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの分析を行うために前記データを利用することができる、コンピュータプログラムと、
(e)前記コンピュータに接続された通信装置であって、それによって、感染リスクの分析は、該感染リスクの分析の1つ又は複数の伝達を行うために操作可能な前記通信装置に転送されてもよい、コンピュータに接続された通信装置と、
を備えることを特徴とする感染制御システム。 - 前記1つ又は複数のデータ収集手段は、
(a)1つ又は複数の外部データベースであって、それによって、データはアクセスされて前記データ収集手段によって前記コンピュータに転送されてもよい、1つ又は複数の外部データベースと、
(b)1つ又は複数の内部データベースであって、それによって、データはアクセスされて前記データ収集手段によって前記コンピュータに転送されてもよく、データは、更に、前記データ収集手段から前記コンピュータに転送され、更に前記コンピュータから格納される前記1つ又は複数の内部データベースの少なくとも1つに転送されてもよい、1つ又は複数の内部データベースと、
の少なくとも一方を更に備えることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。 - 前記実在物追跡手段の追跡データは、更に、
(a)前記1つ又は複数の実在物の交差と、
(b)前記1つ又は複数の実在物と他の実在物との交差と、
(c)前記地理的領域における汚染区域の場所と、
の少なくとも1つを知らせるために前記コンピュータプログラムによって分析されるデータを発生するために操作可能であることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。 - 前記実在物追跡手段はRTLSを更に備え、それによって、1つ又は複数のRTLSタグが1つ又は複数の取付け手段によって地理的領域における前記1つ又は複数の実在物及び他の実在物に取り付けられ、前記地理的領域における前記1つ又は複数の実在物の移動と、前記1つ又は複数の実在物と他の実在物若しくは前記汚染区域の場所との交差を追跡し、前記実在物追跡データは、コンピュータによってアクセス可能な1つ又は複数の内部データベースに格納されることを特徴とする請求項11に記載の感染制御システム。
- 前記通信装置は該通信装置によって行われる前記1つ又は複数の伝達の少なくとも1つを1つ又は複数の携帯機器に更に伝送するために操作可能であることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。
- (a)前記実在物追跡手段によって促進されるような前記地理的領域内の手洗い遵守の追跡と、
(b)前記通信装置によって促進されるような病歴データ又は予測としてのリアルタイム、ほぼリアルタイムで前記地理的領域内の手洗い遵守に関する事態の伝達と、
(c)地理的領域内の効果的な手洗いを促進するための1つ又は複数の指針の見直しと、
を促進するために操作可能な手洗い遵守モジュールを更に備えることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。 - (a)前記1つ又は複数の場所の陽性感染を知らせるデータと前記1つ又は複数の実在物の少なくとも1つの交差による陽性感染を知らせる前記実在物追跡データとの分析によって、特定の病原菌を有する地理的領域内の1つ又は複数の病原体保菌者の場所の特定を促進し、
(b)前記地理的領域内の病原体保菌者の場所を前記通信装置によって促進されるような病歴データ又は予測としてリアルタイム、ほぼリアルタイムで伝達する、
ために操作可能な病原体保菌者の位置決定モジュールを更に備えることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。 - (a)前記コンピュータプログラムにおいて1つ又は複数の中間目標を設定し、
(b)前記データ及び前記実在物追跡データの分析によって前記1つ又は複数の中間目標の発生を特定し、
(c)前記通信装置によって1つ又は複数の中間目標の発生を伝達し、
(d)ある期間にわたって前記1つ又は複数の中間目標の発生の中間目標報告を行い、
(e)前記1つ又は複数の中間目標に関する指針を見直して管理の流れを改善するために前記中間目標報告を利用する、
ために操作可能である中間目標モジュールを更に備えることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。 - 前記1つ又は複数の中間目標は医師割当であってもよいことを更なる特徴とする請求項16に記載の感染制御システム。
- (a)特定事象の発生に基づく1つ又は複数の操作インジケータであって、該1つ又は複数の操作インジケータは1人又は複数のユーザーによって1つ又は複数の特定操作が取られることを必要とする、操作インジケータと、
(b)特定事象の発生に基づく1つ又は複数の警告であって、該1つ又は複数の警告は1人又は複数のユーザーに対する前記特定事象の発生を示す、警告と、
の1つ又は複数を生成するために、前記1つ又は複数のデータ収集手段のデータ及び前記実在物追跡データを利用するために操作可能な操作/警告モジュールを更に備えることを特徴とする請求項9に記載の感染制御システム。 - 感染制御のコンピュータプログラム製品であって、
(a)コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムは1つ又は複数の実在物に関する感染リスクの分析を行うために操作可能であり、
(i)1つ又は複数のデータ収集手段によって1つ又は複数のデータソースからデータを収集し、該収集データを前記コンピュータに転送するために操作可能なビジネスインテリジェンス層と、
(ii)前記ビジネスインテリジェンス層によって前記コンピュータに転送された前記収集データを受け入れ、更に、1つ又は複数の実在物の移動に関する実在物データの生成を実在物追跡手段に促すために操作可能な実在物管理ツールと、
(iii)収集データ及び前記実在物管理ツールの実在物データを分析し、感染リスク出力を生成して該感染リスク出力をユーザーに伝達するために操作可能な性能分析ツールと、
を組み入れるコンピュータプログラムを備えることを特徴とする感染制御のコンピュータプログラム製品。
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