JP2012509752A - 歯科用両側咬合ブロック - Google Patents

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Abstract

両側で互いの方へ折り曲げることができる翼部(18)が取り付けられた中心本体部(16)を有するシート材料。咬合ブロック(10)の翼部(18)は、中心本体部(16)に隣接する折り曲げ線(20)に沿って互いの方へ折り曲げられ、歯科手技中に患者の口腔(12)を開口した状態に支持するために咬合する構造を提供する。口腔内の視認性を改善するために、中心本体部(16)に鏡面(26)を設置してもよい。咬合ブロック(10)はまた、舌と頬を保持して、口腔(12)内の作業領域から離れた場所に圧排する。翼部(18)は頬を保護するだけでなく、口腔(12)内の視認性も改善する。さらには、口腔内の水分調整も改善される。咬合ブロック(10)は安価に作製することができ、使い捨てである。

Description

本発明は、一般的に歯科用器具に関し、具体的には、歯科手技中の開口を維持するための、咬合ブロックとしても知られる開口器に関する。
歯科用開口器、すなわち咬合ブロックは、患者の口を比較的固定された位置に開口したまま維持するために、患者の口腔内の上顎歯と下顎歯の間に挿入する器具である。これにより、歯科予防、歯内治療、歯科矯正、歯周治療、および修復治療のような歯科治療の態様を含むがこれらに限定されない歯科手技を行うために口腔内にアクセスすることが可能となる。
咬合ブロックは、歯科専門家に開口のサイズに対する一定の管理手段を提供することから、歯科専門家による施行の効率性と容易性の向上をもたらす。咬合ブロックは、一般的な患者がブロックに歯牙を載せている間に顎の筋肉を弛緩させることができるため、患者に快適性をもたらす。これは特により長時間にわたる歯科手技では有益である。
咬合ブロックは、1979年12月25日にHoffmanが“Dental Device”という名称で公開した米国特許第4179815号にて開示されている。上記明細書には、本体部、咬合ブロック部、および舌が歯牙の舌側面の方へ動くのを制限する舌遮蔽部を有する歯科用器具が開示されている。
別の歯科用器具は、1985年4月16日にDiamondが“Moisture Controlling Lingual Dental Mirror”という名称で公開した米国特許第4511329号にて開示されている。上記明細書には、水分調整を行い、かつ下顎歯の舌側面を観察するための鏡を有する、口角鉤用の舌保持装置および舌支持部が開示されている。
別の歯科用器具は、2001年7月31日にBarstowが“Dental Prop, Throat Dam and Retractor”という名称で公開した米国特許第6267591号にて開示されている。上記明細書には、舌圧排面、スロートダム、およびグリップ部を有する一体化した口唇圧排面が開示されている。開口器部は、歯牙が咬合するように適合させた、角度の付いた咬合面を有する。舌圧排面には反射材料が取り付けられている。
こうした従来の歯科用器具は、歯科手技の補助においてそれぞれの所期の機能を果たしているが、これらは比較的大型で製造に費用がかかる。さらに、相互汚染の可能性を防止するため、使用する患者毎にこれらの器具を滅菌しなければならない。従って、患者の口腔内の視認性を高める単純で安価な咬合ブロックが必要とされている。
本発明は、被験者または患者の口腔内部へのアクセスが必要となる歯科手技および一般的な医学的手技および審美手技で使用するための歯科用咬合ブロックを含む。本咬合ブロックは、患者が開口した状態で歯牙を載せておくための快適な開口器を提供する。好適な実施形態において、咬合ブロックは、本体部から伸長して幅が広くなっていく可撓性翼部を両側に有する、対称的な本体部を含む。咬合ブロックは、片面に鏡面仕上げと、発泡体コアと、反対面に平滑な白色紙とを有する複合材料または構造材料で製造してもよい。また、患者の口腔に適合するように可撓性翼部の角度を調整するため、本体部に隣接して折り曲げ線を付けてもよい。
咬合ブロックのその他の実施形態は、舌を圧排することができる中心本体部を備えた対称構造であって、前記中心本体部が先細りとなって、上顎歯列と下顎歯列とを載せておくことが可能な2つの対称的な鞍形部を形成している、対称構造を含む。
実施形態はさらに、鞍形部に取り付けられた翼部であって、調整が行えるように可撓性を有してもよい翼部も含む。患者は、鞍形部とその翼部の接合部を咬合してもよい。
さらなる実施形態は、増強された照明だけでなく、歯牙と歯肉の内側、舌側または後面の視野も歯科専門家にもたらす反射面または鏡面を中心本体部に含む。照明は、周囲光の反射によっても、口腔に差し込む光によっても、または咬合ブロックに取り付けられた光源から提供してもよい。
さらなる実施形態は、口腔の内腔から唾液を除去することができる吸収性材料を含む。さらに、実施形態は、歯科診療所に一般的に設置されている真空装置と接続した場合に、歯科手技中に口腔内に堆積し得る多量の唾液、血液、ならびにその他の残留液体および粒子状物質を除去するための吸引を行うことができる吸引器具を含む。
別の実施形態は、以下の構造のいずれかを含んでもよい。開口器が両側タイプで、迅速かつ簡単な設置が可能な、本明細書に記載の歯科用装置。開口器が薄型で、口腔内の作業スペースを広くすることができる、本明細書に記載の歯科用装置。両側開口器が互いに補完して安定性をもたらす、本明細書に記載の歯科用装置。筋肉の応力を口腔の両側に均等に分散させる両側咬合ブロックを組み込む歯科用装置。上顎前歯または下顎前歯の舌側面を表示するガラス製、プラスチック製またはステンレス鋼製の鏡を支持する、本明細書に記載の歯科用装置。口腔内の多くの上顎および下顎前歯および後方歯の舌側面を表示できるように垂直方向および水平方向に角度を調整することができる鏡を支持する歯科用装置。鏡が前記歯牙および口腔領域を照射することができる、前記歯科用装置。鏡の下部が鏡の中心から下に伸長していることで、下側または下顎歯の視野が広くなるとともに、上側または上顎歯の舌側面の視野が望まれる場合は器具全体を術者が反転させることができるように、鏡が成形されている、前記歯科用装置。プラスチック材料で製造する場合に防曇面でコーティングしてもよい鏡を有する歯科用装置。片面の通常の鏡と反対面の拡大鏡の両方を固定する、前記歯科用装置。照明源の組み込まれたまたは取り付けられた本体部を有してもよい歯科用装置。舌圧排方法を提供する、前記歯科用装置。舌圧排能によって口腔前庭内の水分量を減少させる、前記歯科用装置。舌圧排能によって上顎または下顎前歯後方の作業領域の大きさを増大させる、前記歯科用装置。器具の設置を容易にし、器具が飲み込まれるのを防止する翼部が取り付けられた、前記歯科用装置。口腔内の頬圧排を行う翼部が取り付けられた、前記歯科用装置。口唇の圧排を行う翼部を有する、前記歯科用装置。
本発明の目的は、歯科手技中の口腔内の視認性を向上させることである。
本発明の別の目的は、舌の圧排を提供することである。
本発明のさらなる目的は、安価な使い捨て器具を提供することである。
本発明の利点は、種々の大きさの口腔に対応するように翼部が調整可能な点である。
本発明の利点は、向きに関係なく口腔内に設置してよい点である。
本発明の特徴は、縦軸および横軸がいずれも対称である点である。
本発明の特徴は、片面に鏡面または高反射面を使用している点である。
本発明の別の特徴は、可撓性翼部を有する点である。
本発明のさらに別の特徴は、発泡体コアを備えた複合構造を有する点である。
これらおよびその他の目的、利点および特徴は、以下の詳細な説明を参照することでより容易に明らかになるであろう。
患者の口腔内への本発明の一実施形態の設置を示す正面概略図である。 患者の口腔内への本発明の設置を示す、図1Aの線1B−1Bに沿って切断した場合の断面図である。 折り曲げられていない平坦な状態の本発明の後面平面図である。 折り曲げられていない平坦な状態の本発明の正面平面図である。 図2Bの線2C−2Cに沿って切断した場合の断面図である。 本発明の別の実施形態の斜視図である。 種々の翼部構成の上面平面図である。 種々の翼部構成の上面平面図である。 種々の翼部構成の上面平面図である。 種々の翼部構成の上面平面図である。 本発明の別の実施形態の斜視図である。 本発明の一実施形態の凹面を有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の凸面を有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の二分岐アームを有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の部分的な緩衝材を有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の調整可能な幅を有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の複数の咬合用切断部を有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の咬合用緩衝部を有する翼部を示す概略図である。 本発明の一実施形態の真空管が取り付けられた本体部を示す概略図である。 本発明の一実施形態のコットンロールが取り付けられた本体部を示す概略図である。 本発明の一実施形態のコットンロール取付アームを有する本体部を示す概略図である。 本発明の一実施形態のコットンロール受容窪みを有するアーム部を示す概略図である。 本体部に開口部が形成されており、かつ口腔内の後臼歯膨隆部に設置するように適合された本発明の別の実施形態を示す概略図である。 口腔内深部の後臼歯膨隆部に設置するように適合された本発明の別の実施形態を示す概略図である。
極めて一定した開口を維持する手段を提供することは、種々の歯科手技および口腔外科手技(以下、歯科手技と総称する)を施行する歯科専門家および医療従事者にとって有益となり得る。開口した状態での長時間の治療は疲れるものであり、関連する顎の筋肉を疲労させる原因となるため、患者は自然な反応として口を閉じたくなる。
本明細書では、患者の疲労を軽減しながら比較的一定した開口を維持するための装置および手段を提供する。さらには、舌の圧排のみならず、唾液等の過剰な液体の除去も可能である。またさらには、歯牙、歯肉および口腔全体の内部の視野を提供する鏡面も使用することができる。
図1Aは、患者の口腔内に設置された本発明の実施形態の正面図を示す。咬合ブロック10は、歯牙14を保持して口腔12を開口した状態に維持するために、口腔12内に設置される。咬合ブロック10は、中心本体部16と、本体部16の両側から伸長する翼部18を有する。歯牙14は翼部18によってブロックされて開口した状態となる。翼部18は、本体部16の平面に対して傾斜して設置されてもよい。本体部16および翼部18は、前歯の裏側または舌側領域の視認性と結像を向上させるために、鏡面または高反射面を有してもよい。
図1Bは、患者口腔内に設置された本発明の実施形態の断面図を示す。翼部18は、患者の頬を保護し、歯科医療従事者に隔離された作業領域を提供できるように、両側とも角度が付けられている。歯牙14は、本体部16に隣接する翼部18の一部によって分離されており、舌15は本体部16の裏側の口腔の後方に圧排され、歯科手技中の干渉を防止している。
図2A〜図2Cは、本発明の咬合ブロック10の実施形態の形状と構造をより明確に示す。図2Aおよび図2Bの咬合ブロック10は、平坦なまたは折り曲げられていない状態で示されている。咬合ブロック10は、両側面に対向する翼部18が取り付けられている一般的に長方形をした中心本体部16を有する複合シート材料を含む。両側面に隣接して折り曲げ線または切り込み線20があり、この切り込み線20に沿って翼部18を互いの方へと折り曲げてもよい。
図2Aは、咬合ブロック10の背部または後部を示す。翼部18は、横方向の寸法または幅が増大しており、終端部22へと伸長して角度の付いた側端部24を形成している。
図2Bは、本体部16および翼部18に反射面または鏡面26を有する咬合ブロック10の正面部分を示す。面26は反射性の白色面であっても、結像鏡面であってもよい。好ましくは、前記面は結像鏡面であり、図1Aに示すように歯牙の高品質の結像を提供する。
図2Cは、図2Aの線2C−2Cに沿って切断した場合の断面図である。図2Cは、咬合ブロック10の複合構造を示す。発泡体コア28は、片面に紙の裏材30を有しており、反対面には、結像に使用する薄型の高反射性フィルム材料26がある。この複合構造が強力で安価な咬合ブロック10を提供する。
図3には別の実施形態を示す。本器具は、両側に2つの対称的な鞍形部32を有する中心本体部16’を含む。中心本体部16’は口腔内の舌領域に設置される。これは典型的には、口腔の片側の下顎第一大臼歯/第二小臼歯領域から、口腔の反対側の対応する領域に設置してよい。開口に対する全軸方向の設置角度は、歯科専門家が必要とするアクセスに応じて調整してよい。鞍形部32は、開口した口腔の左側と開口した口腔の右側にそれぞれ一方の鞍形部32が位置するように設置される。すると、片側の上顎歯列と下顎歯列が、それぞれ鞍形部32の上側と下側を咬合することになる。口腔の反対側でも同じことが当てはまる。鞍形部32からは、切り込み線20’に沿って折り曲げられた翼部18’が一定の角度で伸長している。本体部16’は上部本体部34と下部本体部36を有するが、これらは用途に応じて必ずしも対称である必要はない。
図3に示したのは、一実施形態の一般的な形状である。一般的に、咬合ブロック10aの寸法は、口腔内への設置に対応するのに必要な寸法であってよく、そのため一般的なヒトまたは動物の解剖学的構造に準じてよい。実施形態は、小児、成人、男性、女性、大柄、中柄、小柄といった種々のヒトの口腔サイズに適合するようにサイズを調整してもよい。種々の折り曲げ線または切り込み線を位置決めまたは設置することで、サイズ調整可能な実施形態を提供してもよい。一実施形態の一般的な形状は、両側の鞍形部32に向かって先細りに下降していく中心本体の上部(すなわち最高部)と、これに対応して両側の鞍形部32へと先細りに上昇していく下部(すなわち最低部)を有してよい。実施形態は、連続した材料片としてすべてが1つの材料から製造されてもよければ、あるいは複数種類の材料から製造されてもよい。端部は四角形であってもよければ、あるいは快適性を提供するために円形であってもよい。中心本体部16’から鞍形部32までの先細り角度は、90度であってもよければ、あるいは本体から鞍形部までの高さに差が出るような一定の角度であってもよい。
一実施形態の典型的な寸法は、全長が約24mm、幅または高さが40mm、本体部が24〜37mmであってよい。口腔内での使用に適したその他の寸法範囲を使用してもよい。厚さは、使用する材料の剛性と強度に応じて0.60mm〜4mmの間で変動してもよい。
実施形態を構築するのに使用する材料は、口腔内での使用に適することが一般的に知られている生体適合性材料に由来するものであってよい。このような材料は、プラスチック、織物、厚紙および/またはその他の紙製品、キャンバスボード、フォームボード、ラミネート、接着剤、金属(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、およびその他の口腔内での使用に適した金属)、ならびに前述の全材料の各種組み合わせであってよいが、これらに限定されない。材料は、使い捨て可能な実施形態となるように選択してもよければ、あるいは実施形態またはその一部を滅菌して再利用できるように選択してもよい。
図4A〜図4Dは、種々の形状または角度の翼部を示す。本体部16は、鈍角に折れ曲がった翼部18aを有しても、先端が折れ曲がった翼部18b、直角に折れ曲がった翼部18c、または裏側に折れ曲がった翼部18dを有してもよく、翼部は用途と必要性に応じて種々の形状に折り曲げてよい。
図5は、咬合ブロック10bの別の実施形態を示す。図5には、本体部16’、翼部18、および鞍形部32を含めた咬合ブロック10bの周囲または端部に設置された緩衝材38が示されている。緩衝材38は、患者にさらなる快適性を提供し、摩擦を防止する。緩衝材38は、発泡体、綿、またはその他の同等の材料といったいずれの軟質材料から製造してもよい。患者に快適性を提供するため、鞍形部は、圧縮材料、または発泡体、コルク、織物、紙もしくはゴムといった一定の種類の緩衝性被覆材で被覆してもよい。
一般的に、翼部の寸法は、患者の口腔サイズによってのみ制限される。翼部は可撓性を有してよく、その場合は、上下の頬および口唇を一定程度圧排することが可能な特定の角度で設置できるように取り付けられる。
図6〜図9は翼部の種々の形状を示す。翼部は直線型であってもよければ、先細り型であっても、幅が広くなってもよい。翼部をより快適性の高いものにするため、または翼部と接触する口唇等の組織を保護するため、翼部は、圧縮材料、またはゴム、コルク、紙もしくは発泡体といったその他の可撓性材料で覆ってもよければ、その他の方法で全体または一部を包んでもよい。
図6および図7は、本体部16’に取り付けられ、かつ円形の端部を提供するように一定程度丸められた翼部18eおよび18fを示す。図6に示すように、翼部18eは、上下口唇をとらえて圧排するように凹形の形状をしていてもよい。また、図7に示すように、翼部18fは凸形の形状をしていてもよい。
図8は、翼部18gの終端、すなわち鞍形部との取付部と反対側の終端が、上下口唇を圧排または保持する圧排アーム40を提供するように、一般的には半円形状または三日月形状にくり抜いてもよければ、あるいはその他の方法で製造してもよいことを示している。特定の実施形態において、三日月形または半円形の部分は、口唇とより良好に適合して口唇を圧排するように、翼部の近位端に着脱可能であってよい。
図9は、緩衝材38aで被覆された部分を有するアーム18hの終端を示す。緩衝材38aは発泡体、コルク、ゴム、またはその他の同等の材料であってよいため、口唇を保護し、より快適性が高い。
図10〜図12は、調整可能性または快適性を提供するように種々の鞍形部を有するその他の実施形態を示す。図10は、咬合調整切り込み線42と鞍形部切断部44を備えた鞍形部32aを有する本体部16’を示す。鞍形部32aにはアーム18iが取り付けられている。咬合調整切り込み線42と鞍形部切断部44を組み合わせることで、鞍形部32aの上部を咬合調整切り込み線42に沿って折り曲げることが可能となる。これにより、必要に応じて歯牙間の距離を調整することができる咬合調整機能が提供される。
図11は緩衝機能を提供する別の実施形態を示す。本体部16’には、鞍形部32bの上部および下部に複数の細切断溝または切断部46が形成された鞍形部32が取り付けられている。鞍形部32bにはアーム18jが取り付けられている。細切断溝または切断部46は、咬合時にいくらかの弾力性または適合性を提供し、より快適性の高い咬合ブロックを提供する。従って、鞍形部32bは調整可能であってよく、これにより、鞍形部32bの上部および下部(上部は中心本体部の最高部に相当し、下部は中心本体部の最低部に相当する)は、咬合面間距離または咬合距離を調整するために、折り曲げてもよければ、あるいはその他の方法で丸めたり、折り曲げてもよい。この調整は歯科専門家が行ってよい。さらに、患者は、鞍形部領域、および鞍形部と翼部とを接続する接合部を咬合することで、広範な口腔サイズを提供してもよい。
図12は、緩衝材38bが載せられている鞍形部32cを示す。鞍形部32cは、本体部16’と翼部18kの間にある。緩衝材38bは、患者が咬んだときにさらなる快適性を提供する。
特定の歯科手技儀では、唾液、ならびに血液または歯科手技により生じる粒子状物質といった口腔内の液体を口腔から除去することが望ましい。口腔には顎下腺および舌下腺の唾液管が含まれ、これらは舌根と下顎前歯との間の領域に流入する。咬合ブロックの使用中にこの唾液またはその一部を除去するのが望ましい。
この望ましくない量の唾液は、歯科作業および歯科治療の妨げとなることがあり、単に舌を圧排するだけで最小限に低減することができる。舌が特定の腺または受容細胞と接触し、これらを刺激して唾液を流出させるだけでなく、舌が機械的に唾液管を圧迫している場合は圧排することによって、口腔前庭内の唾液の量を決定してもよい。本咬合ブロックの実施形態は、口腔内に吸引を適用することができる配管に取り付けてもよい。
図13〜図16は、水分調整を行う本発明の種々の実施形態を示す。
図13は、隣接領域からの液体を吸引することができる穴部または類似の手段を有する、咬合ブロック10cの中心本体部16’に取り付けられた配管を示す。この配管または真空管50は、歯科診療所に備えられている典型的な真空装置に接続してよい。配管はコイル状に巻かれていてよい。図中には、コイル状に巻かれていない吸引管または真空管50が示されている。配管または真空管50は、本体伸長部48に取り付けられている。本体部16’には、部分的な鏡面26’があり、翼部18’が取り付けられている。
さらに、唾液およびその他の液体または粒子状物質の除去は、真空装置や吸引装置を使用せずに行ってもよい。図14〜図16は、水分調整にコットンロールを使用した種々の実施形態を示す。
図14は、本体部16’から伸長する本体伸長部48にコットンロール52が取り付けられた咬合ブロック10dを示す。翼部18’は本体部16’から伸長する。本体部16’および取り付けられた翼部18’は反射面を有しても、鏡面を有してもよい。
図15は、本体部16’に取り付けられたアーム54に、長手方向の孔58を有するコットンロール56が摺入している咬合ブロック10eを示す。翼部18’は本体部16’から伸長する。本体部16’および取り付けられた翼部18’は反射面を有しても、鏡面を有してもよい。
図16は、コットンロール52の外周を受容するための窪み60が本体部16’と翼部18’に隣接して形成された咬合ブロック10fを示す。
図14〜図16に示すように、コットンロール、ウェファー、または歯科手技の分野で一般的に知られているその他の吸収性材料は、咬合ブロックに、典型的には中心本体部の最低部に取り付けてよい。これらの吸収性材料を所定の位置に保持するには、種々の方法を使用してよく、例えば、接着剤、中心本体部の切込み、中心本体部の最低部のフィンガーもしくはトング、または内部が中空になっているロールを受容する図15に示した保持用中心アームを使用してよい。さらに、図16に追加で示すような窪みを使用してもよい。
本発明において、器具の中心本体部は、典型的にはその形状と設置から舌圧排機能を提供する。一般的には、舌と患者の口腔の開口部との間に中心本体部が設置されると、舌は奥に位置して、中心本体部の背面を圧迫する。舌の圧排は多くの歯科手技で有用であり得る。
しかし、特定の例、例えば術者が第一大臼歯と第二大臼歯を隔離することを望み、咬合ブロックを後臼歯膨隆上、全歯牙の裏側に設置するのに十分に後方へ舌を圧排できない場合には、咬合ブロックの改良が必要な場合がある。
図17および図18は、患者の口腔内のさらに後ろ側への設置に対応できる咬合ブロックを示す。図17および図18に示す実施形態は、完全に舌を圧排するものではない。
図17は、舌用開口部62とより長い翼部18’を備えた本体部16’を有する咬合ブロック10gを示す。本体部16’が口腔内のさらに奥に達する場合は、この舌用開口部62から舌を出すことができる。
図18は、患者口腔内のさらに奥へ、または後臼歯膨隆上に設置するための咬合ブロックの別の実施形態を示す。咬合ブロック10hは、舌の部分的な圧排を可能にする複数の折り曲げ部分を有する。本体部216は、両側から伸長する内側翼部218bを有する。内側翼部218bと外側翼部218aとの間には後臼歯部264が配置されている。
以上において本発明の咬合ブロックの特定の好適な実施形態を図示および説明してきたが、種々の実施形態には種々の機能の組み合わせを組み入れてよい。特定の実施形態は、中心本体部の全体または一部に鏡面またはその他の反射面を含んでよい。典型的には、患者の口腔内に咬合ブロックを設置した時に、上顎または下顎の前歯と歯肉の舌側面が反射を介して歯科専門家に表示されるように、この面は中心本体部の正面部分に取り付けられる。鏡面を使用すると、歯科手技の施行中に追加の歯科用鏡を使用する必要性を減らすか、またはなくすことができる。一般的に鏡面は、本明細書に記載する全てまたはほぼ全ての実施形態で使用してよい。歯科専門家、歯科医、または歯科衛生士によっては、習慣から、鏡付きの開口器または咬合ブロックのほかに、自身が日常的に使用している歯科用鏡を使用することを望む場合もある。器具がさらなる照明を反射するだけでなく、舌を圧排して、口腔の安定した開口とともに、水分量が少なく舌のない広い作業領域を提供することから、これは結構なことである。
鏡面は、一般的に反射性と生体適合性を有する材料から製造してよく、これらは、(通常または拡大)ガラス、研磨スチール、反射性ポリマー(例えば、アクリル樹脂、反射性金属、および反射特性を有することが当該技術分野で一般的に知られているその他の材料)であってよい。
鏡を有する実施形態も、有さない実施形態も、歯科専門家が口腔の内部領域を視認しやすくなるように口腔内に光を照射する照明光源を含んでよい。このような照明光源は、発光ダイオード(LED)または当該技術分野で一般的に知られているその他の光源であってよい。
一般的に、咬合ブロックの構造は、種々の実施形態に応じて変化してよい。構造および材料は、全てプラスチックであっても、薄い接着性の鏡面仕上げのプラスチックであっても、典型的には厚さ約0.2mmでプラスチック製のフィルムである、通常製造の鏡であっても、厚紙またはその他の紙製品であっても、薄型鏡面フィルム付きの厚紙であっても、キャンバスボードであっても、フォームボードであっても、金属(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、銅、またはその他の金属)であっても、あるいは前述の全てからなる種々の組み合わせであってもよい。鏡は、片面が通常の鏡で、反対面が拡大鏡であってもよい。使用する所望の鏡の配置するために、翼部を折り曲げてもよい。
本明細書に記載する種々の実施形態は、患者の口腔の内側へのアクセスが必要となる歯科手技の施工中に使用してもよい。典型的な用途では、患者は舌を口蓋に置き、可能な限り強く咬合しないようにゆっくりと咬合するように指示されるか、または同様の指示を受ける。
いくつかの実施形態は舌圧排能を有することができるが、舌の開口部を備えた実施形態を作製してもよい。これにより、舌の圧排に制限されることなく、器具を第二大臼歯のさらに後ろ側もしくは後方へ、または後臼歯膨隆上に設置することが可能となる。また、こうした口腔内のさらに後ろ側への設置を可能にする可撓性の「クロスピース」を備えた咬合ブロックを作製してもよい。
種々の実施形態を使用すると、固定された鏡を提供することができ、視認性における利便性がもたらされるだけでなく、光反射、デュアル開口器、舌圧排、頬/口唇圧排、水分調整、通常鏡および拡大鏡による視野ももたらされる。
種々の実施形態は、開口器として使用してよい。開口器または咬合ブロックとして使用する実施形態は、鏡付きの中心本体部を備えてもよければ、備えていなくてもよい。2つの支持構造部を同時に咬合すると、開口が維持され、患者が意識的に開口を維持しようとしなくても、楽に咬合することができる。本両側咬合ブロックの実施形態は、一度に比較的迅速かつ簡単に設置することができる。また、さらなる安定性と快適性のために、片側が反対側を固定する。両側咬合ブロックの実施形態は使い捨てであってもよい。また、実施形態は舌の上または下に位置してもよく、舌圧排能を有しても有さなくてもよく、必要に応じてラバーダム上で使用してもよく、鏡を取り付けて使用しても、取り付けずに使用してもよい。実施形態は前方の内側、上側または下側で使用してもよい。本器具は片側タイプのものはないため、筋肉への応力はほぼ均等に分散される。
種々の実施形態は、舌圧排子として使用してよい。実施形態は、術者が追加の口腔支持物にそれほど妨げられず、それによって舌圧排の利点をより自由に活用できるような形で、口腔内の舌圧排または固定を提供する。舌圧排の使用は、口腔の下側前歯の舌側領域をより乾燥した状態に維持する助けにもなる。舌圧排により舌を邪魔にならない場所に保持することで、口腔の下側前歯領域、下側正面領域にはるかに広い作業スペースがもたらされる。本発明の舌圧排実施形態は、典型的には患者にとって快適なものであり、設置が容易であり、実際に口腔外部品と干渉することがなく、はるかに安定しており、術者はそばに立って圧排子を把持する必要がない。さらに、本発明の実施形態は、患者が嚥下しても実質的に動かない。
舌が圧排されると、この領域、すなわち口腔底内の唾液流量が少なくなる。口腔底内の舌の動きによって、唾液腺の受容体が刺激され、唾液が分泌されると考えられており、従って、舌が圧排され、この動きが妨げられれば、唾液の流量は少なくなる。本発明の実施形態は、必要に応じて、器具の裏面に吸引管もしくはコットンロールもしくはコットンウェファーを取り付けるための、または器具の最低部の正面に向かって伸長するための、かなり安定した面を提供する。これは、舌下の唾液管および顎下の唾液管の領域で有用となり得る。本器具の下部に取り付ける軟質のコットンロールまたはウェファーは、これらの管に直接、極めて軽く力をかけて載せてもよい。
本発明の実施形態は視認性も助ける。鏡を有する実施形態は、患者に口をごくわずかに開けさせた後、閉じさせることによって、鏡器具を容易に上下に傾斜させ、上顎または下顎の前歯のいずれかの舌側面の良好な視野を提供することができる。また一方で、使用者は、これと同じ方法で、鏡器具を左右に傾斜させて、小臼歯の舌側、ならびに第一大臼歯の上顎および下顎、上側および下側の歯列弓/歯牙のより広い視野を提供することもできる。両面鏡は、正面すなわち片面に通常面または等倍面を有し、反対面すなわち裏面に拡大面を有してもよく、あるいはその逆であってもよい。所望のようにいずれかの鏡面を使用できるように、いずれかの方向を向くように翼部を折り曲げてもよい。
鏡は、咬合ブロックの中心本体部品またはその他の構成要素に取り付けても、またはその他の方法で追加してもよければ、あるいは、例えば、咬合ブロックが本質的に反射性を有する材料で構成され、反射面を追加する必要がない場合には、咬合ブロックに一体化させてもよい。また、さらなる視野または照明を得るため、翼部自体に鏡面を取り付けてもよい。鏡は薄いフィルムから作製してよく、またPlaskoliteという商標名で販売される、約0.060インチまたは約0.080インチまたは約0.2mmまたは約1.5mmのプラスチック材料またはアクリルシートで作製してもよい。
固定された鏡は2つの面を有するため、鏡の正面は通常面または等倍面であって、反対面が拡大面であってよい。この両面鏡器具の翼部は、鏡のどちらの面を活用するかに応じて、前または後ろに、前方または後方に折り曲げてよい。
鏡を取り付けた実施形態は、多くの歯科手技に使用することができる。例えば、鏡を備えた本発明は、上側または下側前歯の舌側副子の設置で使用してもよい。副子の主な目的は、歯牙が弛緩するのを防止するために歯牙をまとめることによって、歯牙を補強することである。副子は歯牙と適合されて固定しなければならず、ほとんどの場合は視認が極めて困難な舌側から、下側正面領域で使用されることが最も多い。本発明を使用しない場合は、通常の歯科用鏡を片手で把持する必要があった。本発明は、上顎もしくは下顎の歯列矯正保定装置の設置もしくはセメント固定、小窩裂溝填塞材の塗布、または歯冠等の印象採得前における歯肉組織下への舌圧排コードの充填に使用してもよい。
舌圧排はこの領域を乾燥状態に維持するのを助け、鏡は視野と照明を提供するとともに、両手の自由をもたらす。本発明は、インプラントの視認および設置、良好な舌側視野の提供、ならびに照度の増加に使用してもよい。上側または下側前歯の歯内手技では、本発明の実施形態が舌入口部の視野を提供するだけでなく、領域の乾燥も助ける。こうした状況では、歯科医は通常ラバーダムを使用するが、本発明の実施形態はラバーダムを設置して使用しても、設置せずに使用してもよい。本発明は、通常の歯内治療が完了した後に行う歯内ポストの設置に使用してもよい。本発明の使用は、特に両手が必要となる移植術における、上側または下側前歯の歯周手術に有益となり得る。
患者の教育では、鏡を有する実施形態によって、歯石が最も形成される場所のほか、フロッシングやその他の治療の必要性を患者に示すことができる。これにより患者は、最も歯石除去が行われる場所を理解することができ、手技後の視野で歯石除去の結果を観察することができる。鏡を有する本発明の実施形態は、この下側前方領域の歯石除去を行う歯科専門家の視野を拡大する助けとなる。口腔全体の歯石の80%がこれらの下側6本の前歯の舌側面に蓄積することを考えれば、これは特に有用である。本発明は、動きのある大きな筋肉である舌の圧排を助け、この領域に光を反射させるのを助ける。この鏡と舌圧排能によって、歯科専門家は患者の背後や若干側方から作業をすることが可能となり、鏡からの照明により、歯科専門家はこれらの歯牙を直接視認しながら歯石除去を行うことができる。またこれにより、歯科専門家は手が自由になり、必要に応じて吸引チップを把持したり、動かすことができるため、超音波洗浄装置の使用の助けにもなる。
鏡を有する本発明は、鏡で確認できる歯肉のプロービングにも有用である。これにより歯科専門家は、プローブの印をチェックして記録できるように、通常の口腔用鏡を手にとって近付ける必要がない。歯科専門家はプロービングを行って記録するだけでよく、記録手順を迅速にすることができる。ポケットの深さを記録した後に毎回鏡とペンを手に持ってプロービングを行わなければならない状況を回避するため、プローブとボールペンを使用したこの手順を改善する取組みが行われている。本発明は、大きな硬化ライトの先端では到達できない領域(例えば、口腔底付近の下側前方の舌側領域)に硬化ライトを反射させることによって、複合樹脂材の重合硬化で使用してもよい。鏡は、LED硬化ライトをはじめとする比較的先の丸い硬化ライトの先端では到達できないこれらの領域において、材料をより完全に硬化させることを可能にする。
また、種々の実施形態は、口唇および頬を邪魔にならないように遠くへ保持することによっても有用となる。これは上述の全ての用途で有用となるが、口腔内の頬および口唇の圧排もさらに提供する。本発明の翼部は、器具を配置したり動かして、器具を飲み込まないように防止するために使用してもよい。本発明の実施形態は、口腔とその組織が特に開口して、乾燥しており、アクセスしやすくなければならないような審美手技(例えば、複数のベニアの接着、ならびに複数の歯列矯正ブラケットおよび器具の設置)を行うために、口唇または頬の圧排を提供することもできる。本発明の実施形態は、舌側領域等の歯科写真撮影との併用が有用な場合もある。
本発明はその他多くの用途(例えば、患者による自宅または歯科診療所以外のその他の場所での歯石除去器との併用)を有すると考えられる。下側前歯の舌側面は、典型的には歯石の蓄積が最も多くみられる場所であり、通常患者は観察できないため、本発明の実施形態が助けとなり得る。さらに、本発明の実施形態は、器具の背面または正面に印刷された広告を含んでもよい。
以上において本発明を複数の実施形態の観点から説明してきたが、本発明の趣旨または適用範囲から逸脱することなく種々の改変が行われる場合があることが理解されるであろう。

Claims (18)

  1. 対向する終端部を有する中心部と、
    前記中心部の前記対向する終端部のそれぞれに一体化して取り付けられる可撓性翼部と
    を含む、両側咬合ブロックであって、
    前記可撓性翼部を、歯科手技中に患者の口腔を開口した状態に支持するために折り曲げて設置することができる、両側咬合ブロック。
  2. 前記中心部に設置される鏡もさらに含む、請求項1に記載の両側咬合ブロック。
  3. 前記中心部および前記可撓性翼部が、発泡体コアを有する複合材料を含む、請求項1に記載の両側咬合ブロック。
  4. 前記中心部の前記対向する終端部のそれぞれに隣接して付けられる折り曲げ線もさらに含み、
    これにより前記可撓性翼部を互いの方へ折り曲げることができる、請求項1に記載の両側咬合ブロック。
  5. 前記中心部から伸長する、前記可撓性翼部の横方向の寸法が増大している、請求項1に記載の両側咬合ブロック。
  6. 中心本体部および一対の翼部を有する平坦な材料シートであって、前記中心本体部から外側に伸長する、前記一対の翼部それぞれの横方向の寸法が増大している、平坦な材料シートと、
    前記一対の翼部それぞれと前記本体部との間に付けられる折り曲げ線と
    を含む、両側咬合ブロックであって、
    これにより前記一対の翼部を、患者の口腔内に配置するために互いの方へ折り曲げることができる、両側咬合ブロック。
  7. 前記平坦なシートが、発泡体コアを有する複合構造を含む、請求項6に記載の両側咬合ブロック。
  8. 前記平坦なシートの少なくとも片面に設置される鏡もさらに含む、請求項6に記載の両側咬合ブロック。
  9. 前記鏡が薄膜鏡を含む、請求項8に記載の両側咬合ブロック。
  10. 前記中心本体部と前記一対の翼部それぞれとの間に位置する前記中心本体部よりも横方向の寸法が短い鞍形部もさらに含む、請求項6に記載の両側咬合ブロック。
  11. 前記中心本体部に隣接して設置される吸収性材料保持手段もさらに含む、請求項6に記載の両側咬合ブロック。
  12. 前記吸収性材料保持手段によって保持される吸収性材料もさらに含む、請求項11に記載の両側咬合ブロック。
  13. 前記吸収性材料保持手段がアームを含む、請求項11に記載の両側咬合ブロック
  14. 前記平坦なシートの端部に設置される緩衝手段もさらに含む、請求項6に記載の両側咬合ブロック。
  15. 前記緩衝手段が複数の切断部を含む、請求項14に記載の両側咬合ブロック。
  16. 歯科手技で使用するための両側咬合ブロックであって、
    裏材、反射材料、および前記裏材と前記反射材料とを分離する発泡体コアを含む複合シート材料であって、前記複合シート材料が中心本体部と一対の隣接する翼部とを有し、前記一対の隣接する翼部のそれぞれ一方が、前記中心本体部の側面に一体化して形成され、かつ前記中心本体部から前記中心本体部の終端部まで伸長する横方向の寸法が増大しており、前記中心本体部および前記一対の翼部が、縦軸および横軸の両方向に対称的な形状を有している、複合シート材料と、
    前記裏材に形成される少なくとも2本の折り曲げ線であって、前記少なくとも2本の折り曲げ線のそれぞれ1本が、前記中心本体部と前記一対の隣接する翼部の一方との間に形成される、少なくとも2つの折り曲げ線と
    を含む、両側咬合ブロックであって、
    これにより前記一対の隣接する翼部のそれぞれ一方が、前記患者の口腔を開口した状態に支持し、かつ前記反射材料による改善された視認性を提供するために、前記中心本体部の方へと折り曲げられ、患者の口腔内に配置される、歯科手技で使用するための両側咬合ブロック。
  17. 前記複合シート材料の端部に設置される緩衝手段もさらに含む、請求項16に記載の歯科手技で使用するための両側咬合ブロック。
  18. 前記中心本体部に隣接して設置される吸収性材料保持手段もさらに含む、請求項16に記載の歯科手技で使用するための両側咬合ブロック。
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